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7thKING WAR㉓~籠絡メモリア

#デビルキングワールド #7thKING_WAR #召喚魔王『パラダルク』

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#7thKING_WAR
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#召喚魔王『パラダルク』


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●完全なる享楽支配
 生き残るための最適解とは。
 集団での文明構築。歴史の書き換え。無限再生。無限成長……。
 他にもあるだろうが、私は絶対の勝利以外は求めない。
 油断もしない。冒険もしない。
 『約束された勝利』を、『勝利の方から』傅かせ、支配する。
 私の能力ならば、それができる。

 ――それができなかった。ゆえに滅んだ。
 定かでない記憶に、忌々しい稲妻に引き裂かれた感覚が鮮烈に残っている。
 ――だが今、こうして再びの生がある。
 ならばこう考えよう。あの滅びは、試練だったのだ。
 私が『無敵』へ至る時間を得るために、必要な過程であったと。

「踊れ、ドラグナーガール。必ずや儀式を完成させるのだ」

●記憶の過去
 実験戦艦ガルベリオン。
 かつて猟兵達が最初にオブリビオンフォーミュラと対峙したスペースシップワールドの銀河帝国攻略戦において、ドクター・オロチを初めとした幹部達が搭乗していた鋼の戦艦である。
 それがどのような経緯を辿ったのか、今この時はデビルキングワールドの上空において召喚魔王の儀式場と化していた。
 辺りに満ちる空気が、薄い。怠い。甘ったるい。
 奥では白と黒の少女達が幾人も集まって踊っている。
 その儀式を背に、召喚魔王パラダルクが猟兵へ振り返る。
「まずは、よくぞここまで来たと称賛しよう。
 だが六番目の猟兵達よ、ここは行き止まりだ、他をあたれ」
 それで引き下がる者達なら、初めからここまで追いかけることはしないだろう。
 早々に意図を察したパラダルクは、溜息と共に流れる髪を払う。

 その、ごく自然な。気怠そうなひと払い。
 それだけで空間内に黒き少女の可憐な笑い声がひとつ、ふたつ、みっつ――数え切れないほどに増えて、パラダルク本人の姿が見えないほどになってしまう。
 黒き少女は、その一人の外見を取れば非常に整った、愛らしさと色気を兼ね備えた存在と言えよう。しかし数え切れないほどに増えた彼女達はどれも皆、同じ外見。同じ赤い目。同じ角。享楽に堕ちた同じ顔に同じ声だ。まともな感覚でいれば狂気に陥りかねない。
 それでも狂気に堕ちないとすれば、鋼の精神力を持っているか、既に彼の『享楽』の支配に堕ちてしまったかのどちらかだろう。
「このドラグナーガール達は、あらゆる過去を再現し共有する。猟兵とて打ち破る術は無い……時間の浪費を望まないならば、弱点など探らず退くことだ。こちらも暇ではない」
 猟兵が仕掛けない限りは、パラダルクやドラグナーガールも積極的に戦端を切り開く気は無いようだ。
 ――より正確には、既に先手を打ったのでその必要が無い、という判断なのだろうが。
 彼が猟兵を退けるための戦闘より優先したいことなど、背後で行われているドラグナーガール達の儀式以外に有り得ないだろう。
「あるいは、私の力を知っても向かってくるならば……碎輝と同じくお前達も、私が乗り越えるべき『試練』ということだ!」
 『碎輝』。
 カクリヨファンタズムで他の妖怪親分達と共に、猟兵達に手を貸してくれる竜神親分の名だ。己の力で世界を滅ぼさないよう、常に最弱であろうとする雷電の竜神である。
 このパラダルクと碎輝の間にいかなる因縁があるのか、猟兵達は未だその詳細を知らない。しかし『乗り越えるべき』というならば、恐らくあの竜神親分を倒すつもりでいるのだ。

 仲間である竜神親分から危機を遠ざけるため。
 1stKINGの切り札を削ぎ落とすため。
 ――享楽の魔王を、退けよ。


旭吉
 旭吉(あさきち)です。
 出すことを強いられた気がしたので両方出しました。
 召喚魔王『パラダルク』アンヘルブラック戦をお送りします。

●状況
 実験戦艦ガルベリオン内部。
 ドラグナーガールが踊るために広い儀式場となっているため、障害物はほぼないです。
 ただし、パラダルクの『享楽』の能力により呼吸のための空気まで彼に従いドラグナーガールとなるため、時間をかければかけるほど不利になります。
 彼を倒すか、背後のドラグナーガールの儀式を止めて撤退させれば勝利です。
 (戦力を0にしても完全撃破は難しいようです)

 パラダルクに何かを問うても構いませんが、正しい答えを得られるとは限りません(特に真の目的等)

 演出や台詞は盛っていきたいと思います。
 あんまり派手な怪我はしたくないとか、装備に万が一にも傷を付けたくないとか、そういう方には参加をお勧めできないかもしれません(判定次第では軽傷・無傷で済む場合もあります)
 ご参加の前に、ご一考くださいませ。

 どなたかとご一緒に参加される場合、お相手のIDか【】で括ったチーム名をお願いします。特殊な呼び名などあれば書いて頂けると助かります。

●プレイング受付
 公開後から、システム的に受付可能な限り受け付けます。
 (完結スピード重視の方にはお勧めできないと思います)
 できるだけ多く採用する予定でいますが、キャパ的事情により、問題が無いプレイングでも流してしまう事があるかもしれません。
 ご了承ください。

●オーバーロード
 必要でしたらご利用ください(採用・不採用には無関係です)
 失効日の関係上、通常プレイングを先に反映することがあります。
 仕上げ狙いの場合はご留意を。

●プレイングボーナス
 このシナリオでのプレイングボーナスは、以下の通りです。
 『敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する(しない限り必ず苦戦か失敗になる)/踊るドラグナーガール達を倒す』
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第1章 ボス戦 『召喚魔王『パラダルク』アンヘルブラック』

POW   :    パスト・ガールズ
レベルm半径内を【ドラグナーガールの大軍】で覆い、[ドラグナーガールの大軍]に触れた敵から【ユーベルコードの使い方の記憶】を吸収する。
SPD   :    リピートコード
【戦場内のドラグナーガールのいずれか】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、戦場内のドラグナーガールのいずれかから何度でも発動できる。
WIZ   :    パラダルク・パラダイム
【水光土火樹薬風毒氷闇の十属性】によって【ドラグナーガールの軍勢】を発生させ、自身からレベルm半径内の味方全員の負傷を回復し、再行動させる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●籠絡メモリア
 慎重に。確実に。
 いかなる油断も命取りとなる戦いに、小手調べなど不要。
 油断と慢心が命運を絶つことを、この身を以て知っている。

 ゆえに、私に油断はない。
 その過去を。歴史を。記憶を。
 己が己である証を、この手に堕とすまで。
ディグ・ドリラー
なんだこのスケコマシ野郎?
ええと、何でも女にすると。いやでもお前雷女にできねえみたいなんだが、そんだけビビってるのか?
まあそいつを克服しようって気概は買うぜ、おっぱじめようや!

とは言っても俺のユーベルコードはパクられても痛くねえんだよな。
ユーベルコードしか相手に取れねえし。
つまりステゴロってことよ!
俺のドリルは何でも貫く!
元が無生物なら貫けば元に戻るだろ?

儀式止めればいいとは言われてるが…やっぱやるなら殴り合いだろ?
まさかコマししか戦う手段がねえとは言わねえよな?
てめえが時間を操れるのならドリルの回転方向だって合わせてやるぜ!
未来には形がねえが、それさえ貫くのが俺のドリルよ!



●ドリルとは信念
 ディグ・ドリラー(f31701)は、ドリルの悪魔である。額から真っ直ぐ角のように伸びるドリルこそがその証であり、放つ言葉も全てドリル語というかドリル音である。
 ただし、それでは他人と意思疎通できない。言葉の壁を砕いてこそのドリルであるディグは、自らに自動翻訳機能を搭載しているのだ。
 翻訳機能を搭載しているので、自分の言葉はもちろん、他人の言葉もわかる。
 今対峙している相手が強敵であることも、理解できる。
 理解した上で。
「なんだこのスケコマシ野郎?」
 出てきた感想は、それであった。ある意味当然である。
 女の子軍団に囲まれ平気な顔をしているイケメンが、スケコマシでなくて何なのか。
 デビルキング法的にワルすぎるが、ドリル悪魔的にちょっと相容れない。
 それはともかく。
「ええと、何でも女にするって話だけどよ。十属性の中に雷なかったじゃねえか。雷は女にできねえのか? そんだけビビってるのか?」
「できないのではない。する必要が無いだけだ」
 意外にも返事はすぐに返ってきた。なぜ必要が無いのかまでは答えてくれなかったが、ディグの脳裏にはひとつの仮説が浮かぶ。
(できねえ、っていうか……したくねえのかな……)
 何せ死因になったほどの属性である。元が死因の概念を、ドラグナーガールという形に変えるとは言え側に置いておきたくない――としたら。
「まあ、そいつを克服しようって気概は買うぜ」
 細かく追及するのはやめておこう。多分答えないだろうし。黒歴史だろうし。
 ドリル悪魔はナイスガイなので、敵とは言え相手の尊厳は守るのだ。
「――おっぱじめようや!」
 右手にドリル(※腕がドリル)、左手にドリル(※腕がドリル)、ドリルの悪魔がドリルを手に突っ込んでいく!
 これこそは『気合ドリル』、文字通りディグのドリル精神を形にしたユーベルコードである。
『なぁに? とっても痛そう~!』
『痛そうね!』
『危ないものはだ・ぁ・め♡』
 辺りにいたドラグナーガール達が即座に集まってくる。蠱惑的な声で囁いて、扇情的に腕や脚に絡まって。右も左も前も後ろも、どこからどこまで埋め尽くす。
『はぁい、没収♪』
 黒いドラグナーガールの一人が、『気合ドリル』を使うように細い両腕を開く。
 ユーベルコードそのものを奪ってはいないため、彼女がそれを使うことはない。
 ディグから失われたのは、そのユーベルコードの『使い方』だ。
「…………」
 使い方のわからないユーベルコードは、思い出さなければどうすることもできない。
 これが過去属性のアンヘルブラック。パラダルクによる『過去の籠絡』だ。
『どう? 記憶を堕とされちゃった気持ち♪ ふわふわしちゃった? わかんなくなっちゃった?』
「……いや、別に……」
 特に表情を変えず、自分を煽るドラグナーガールを見下ろすディグ。
 確かに一瞬の混乱はありはしたが、今すべきことは簡単だ。ユーベルコードがあろうが、なかろうが、ドリルの悪魔がすべきことは。
「つまりステゴロってことよ!」
『きゃあっ!』
 ディグを煽っていた少女を、ドリルで突き飛ばす。
 信じられるのは己の拳(ドリル)のみ。ドリルの悪魔のドリルは概念の壁を越えて、何でも貫くのだ!
 奪われるユーベルコードの記憶もないディグは、集まるドラグナーガール達を次々に貫いていく。貫かれたドラグナーガールは肉片になることはなく、その姿を消滅させていった。
「儀式止めればいいとは言われてるが……やっぱ、やるなら殴り合いだろ?
 まさかコマしか戦う手段がねえとは言わねえよな?」
 少女達の数を減らし、いよいよパラダルク本人が見えてくる。その背後に儀式場も見えるが、やはり本人とタイマンを張ってこそのドリル道だろう。
「……その姿勢、どこか不愉快だ。私に挑発を挑むなら出直すがいい」
 ドリルの切っ先が届く直前、空気から変じた黒いドラグナーガール達が道を塞ぐ。
 これだけの空気が失われれば、格闘戦を挑むほどの呼吸は保てないだろう。

 ――彼が、ただの悪魔であれば!

「俺のドリルは……何だって貫く!!」

 両腕を一体化させた俺式ドリルブレイカーが、螺旋を描いて貫く。
 ドラグナーガール達を。その向こうのパラダルク本人を。
「へっ、出直しが何だって?」
「――ッ!」
 姿は見えないが、息を飲む声。その反応に、ディグは確かな手応えを感じたのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

栗花落・澪
碎輝さんにはお世話になったから
非力でも出来る事を頑張る

【激痛耐性】を乗せた【オーラ防御】を纏い
近寄って来たドラグナーガールは★杖で弾き飛ばします
女の子に申し訳ないとは思うけど

【指定UC】発動し★マイクを用いて【歌唱】
生成した五線譜で女の子達を少しでも捕えたい

コピー出来るものならしてもいいよ
自分の技は対処わかってるし
なによりこれ、物量技なので
時間制限あるそちらと違って喋れば喋るほどこっちが有利になるんですよ

ここまで大声で喋った言葉全て声量同等サイズの文字を具現化
五線譜は翼の【空中戦】も駆使しつつ【ダンス】の要領で回避し
文字は文字で相殺
余った文字全部をパラダルクさん諸共儀式中の女の子達にぶつけます



●戦いの歌
 しゃん、しゃん、と好い音がする。
 儀式場でドラグナーガール達が踊る度に鳴る装飾が、それは好いリズムで奏でられるのだ。
『ねえ、一緒に踊りましょ♪』
『楽しくなっちゃいましょ。ほら』
『難しいことはやめちゃいましょ』
 黒い少女達が手を伸ばして誘ってくる。優しく肩を抱いて、柔らかな肢体を寄せてくる。
 これが儀式で無ければ。踊っているのが彼女達で無ければ――。
 少しだけ考えた「たられば」を、栗花落・澪(f03165)瞬きひとつで振るい落とす。
「碎輝さんにはお世話になったから。非力でも、僕は僕に出来る事を頑張るよ」
 絡みつくドラグナーガール達をマリアの杖で退ける。「少女」を杖で弾き飛ばすという行為は、相手がドラグナーガールとわかっていても抵抗を覚えないではない。その抵抗感すら武器にしているのだとしたら、この魔王のなんと卑劣なことか。
「そっちが踊りで儀式をするなら、僕は音を教えてあげる!」
 天使の翼のマイクを構え、澪は声の限り歌う。歌声は五線のメロディとなり、歌だけで無く会話の言葉まで質量を持った文字として空間に具現化されていった。
 広がった歌声<五線譜>は、澪が踊るように手を振れば網となってドラグナーガールを拘束し始める。
『ちょっと!? この歌、脚に絡まるわ!』
『パラダルク様ぁ! これじゃ踊れないのぉ!』
『ねえ、この五線、ほどいて……?』
 ドラグナーガール達がそれぞれに命乞いを始める。もちろん澪が応じることは無く、翼の靴で空中に駆け上がると彼女達の真上からも歌<五線>を絡ませる。
「そうやって同情を誘って、油断すると思った? これくらい、君達はコピーできるんでしょ?」
 その証拠に、助けを請われたパラダルク本人は微塵も動く様子がない。この状況まで含めて、初めから作戦の内だったのだろう。
「できるならしていいよ。自分の技なんだから対処もできるしね」
「大層な自信だ。だが、自信とは慢心を生むもの。……証明してみせよう」
 彼の呼吸ひとつで、ドラグナーガール達は態度を一変させる。一方的にやられていた彼女達は赤い瞳を妖しく輝かせると、彼女達の歌を歌い出す。
 五線譜は次々と澪を狙い、澪はこれを踊るように躱す。歌詞と歌詞が文字通りぶつかり、五線と五線がぶつかりあう。まさに銃撃戦の様相となっていた室内で、流石に躱しきれなかった言葉や五線を被弾してしまうことはあったが、痛みを和らげるオーラを纏っていた澪の脚はその程度では止まらない。
『……あっ』
 先に『弾』を途切れさせたのは、ドラグナーガールだった。彼女達が相手のユーベルコードをコピーできるのは時間制限付きなのだ。
「慢心していたのは、どっち?
 こちらはこれからも、いくらでも喋れる。喋れば喋っただけ有利になるんですよ!」
 その台詞さえ、喋る傍から空間へ具現化していく。
「いくらでも、と。……さて、猟兵は生命の埒外とは聞いていたが。『お前はどれほど喋っていた』?」
 改めて問うパラダルクの声は、この状況でも落ち着き払ったものだった。
 澪は声が続く限り、メロディが浮かぶ限り、いくらでも続けていた。ドラグナーガールの歌が途切れるまで、歌い、踊り、大声で話し続けた。
 専用の宇宙服があるスペースシップワールドとは違うこの空間では、失った空気は循環しない限り戻らない。
「空気さえ私に従うこの空間で。私のユーベルコードの制限時間を超えて、どれほど息を吸って話したのかと聞いているのだが。……時間が経つほど有利になるのは、私の方だったようだな」
「……やっぱり、あなたですよ。慢心……していたのは……!」
 白状すれば、澪にはもう空気が足りない。頭が割れそうに痛い。いくら息をしても足りない。深呼吸しても追い付かない。
 ――それが、何だ。始まる前から既に空気は薄かった。それでもこの方法を選んだ。
「だから、勝てると思ってたなら……『だから碎輝さんに負けた』んですよ、あなたは!」
 ――楽に勝てる相手だとは思ってなかった。だからこそ、敢えて持久戦を選べば裏をかけるかもしれない……!
「その儀式、止めさせてもらうよ!」
 激痛の走る頭に声が響くのも構わず、澪は大声と共に具現化した文字をドラグナーガール達とパラダルクにぶつける。
 儀式場に、少女達の悲鳴が甲高く響いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

五ヶ谷・グレン
アドリブ絡み歓迎
◼️心情
んー?
電話帳にも載ってるよな?
カクリヨだし、電話帳がカタストロスしたか?
まぁ、兎に角、している事にしては手段が大仰すぎるし!放っとくと不幸も量産しそうだし出る
◼️忘却
うん、聞いていたが師匠に仕込まれたあれそれが綺麗に思い出せないな。
薬事辞典のじいさんの秘策とやらが、え?
この目の前のふわふわ(儀式の概念)掴んで振り回す、それだけで良いのか?

気が付くと女の子を握りしめてて外聞が悪そうだが、取り敢えずパラダルクに投げつけとこう
◼️対策メインジョブちからもち
UCは生来の体質?なので気にせず、見えるので儀式その物を持ってガールごとびったんびったん、儀式のガール化での自滅を誘います



●単純な概念
 召喚魔王の儀式場に到着した五ヶ谷・グレン(f33563)ではあったが、現れたドラグナーガール達を前に問題が発生していた。
 ドラグナーガールに魅了されたとかではない。もっとその前提での問題だ。
 ――さいき。サイキ?
 目の前の魔王の儀式が、おおよそよくないものであることはグレンにもわかる。この儀式場自体も大仰で、きっと不幸を撒き散らすに違いないとは想像が付く。
 儀式の目的であるところの、彼が口にしていた名については覚えがあるような、無いような。敵のユーベルコードに関係なく、グレンにとってはあまり馴染みの無い名前だったのである。
(んー? 電話帳で見たか? カクリヨの親分って言ってたし、載ってるとは思うんだが……)
 そもそも、毎日がカタストロフの危機にあるカクリヨファンタズムである。電話帳の記憶自体がもしかしたら思い違いかもしれない。きっとそうだろう。
 そうでなくとも、とりあえず目の前の儀式は止めておこう。よし、解決。

 記憶の問題が解決したところで、今度はこのドラグナーガール達をどうするか。
 黒い彼女達は今のところ周囲に展開してくすくすと笑んでいるだけで、積極的に何かしようという気配は見えない。
『何を考えてるのかしら。うふふ』
『大きくて面白そうなお兄さん。うふふ』
『早く触って確かめたぁい♪』
 目の前の玩具で遊ぶのを心待ちにしているような純真さすら見せるドラグナーガール達。グレンの力は、そういったものを『振り回す』ものだ。
(大男が女の子を握り締めて振り回す……なんていうと外聞悪そうだがな……。ま、ここには俺しかいないし)
 両手の大きな掌を、儀式場に向けて開く。開いて、掴んで。振り回そうとした瞬間。

「――――?」

 一瞬の出来事だった。
 そこから先、何をしようとしていたのか。突然、綺麗にわからなくなった。
 ただ認識できたのは、それまで何もなかったはずの両腕に黒い少女達が腕を絡めていること。彼女達がドラグナーガールで、ユーベルコードを使ったらしい、ということくらいだ。
『もぉ、こんなコトしたかったのね♡』
『激しすぎるわよぅ』
 彼女達の言葉は理解できるが、何の話をしているのかわからない。ぽっかりと空いてしまった記憶を思う間に、少女達は更に数を増していく。
 ――もしもし。薬事辞典の秘策はご入り用かね?
 どこかから老紳士の囁く声がする。パラダルクの声ではない。
 声の主は自分の帽子だ。正しくは、帽子に姿を変えた悪魔《薬事辞典》だ。
 ――このままではいけない。君の力は単純。『振り回す』だけだろう?
 見えているものを掴んで、振り回せばいい――よくわからないまま、声が導く通りに手を動かし、『それ』を掴む。
 少女でもない。パラダルクでもない。この場を支配する『儀式』という概念を、掌に収める。
 掴んだならば、あとは振り回せばいい――!
『なになに!? 使い方忘れちゃったはずでしょ!?』
『パラダルク様! パラダルク様ぁ!!』
 腕を絡ませていた少女達がたちまち混乱するも、グレンはその場で数度『概念』を振り回す。
 存分に、物理的に乱してやった『概念』のやり場をどうするか、少しだけ考えて。
「やっぱり、ここはお前にぶつけとくか」
 持ち主へ返すように、当然に。振り回した力の落とし所へ、圧倒的に。儀式の『概念』をドラグナーガール達ごとパラダルクへ叩き付けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

荒谷・つかさ
●POW対抗

わざわざ女の子に変える意味がよく分からないけれど……ま、人の趣味にとやかく言うのも野暮ね。
ともあれ、邪魔させてもらうわよ。

対策1:ユーベルコードを使用しない
記憶を奪われて使えなくなるなら、最初からアテにしない
コードを使わないのであれば、ガール軍団は実質死に能力の木偶の棒と化す

対策2:コードなしでの十分な戦闘能力の用意
私には持ち前の「怪力」を活かした徒手格闘術がある
この「怪力」は生半可なユーベルコードを凌駕するパワーを誇る
故に、コード無しでも私は十二分に戦える

この二つの対策で以て、召喚された軍団も儀式中の連中も悉く殴り倒す
可能なら特に意味は無いけどパラダルクも一発殴っとくわ



●筋肉とは力。力とは筋肉也。
 直前に戦っていた猟兵の攻撃によるものだろうか。儀式を行っていたと思われる少女達が多く倒れている。
 傍で立ち上がったパラダルクに目立った外傷は無いようだが、明らかに不快な顔をしていた。
「……儀式を再開する。速やかに配置に付け」
『は~い』
 倒れた少女達が存在を保てず消えていくのと入れ替わりに、白と黒の少女達が再び現れて踊り出す。彼女達が現れると、場の空気が更に薄くなったように感じた。
(空気をドラグナーガールに変えた……?)
 説明されるまでもなく、荒谷・つかさ(f02032)はそう理解する。文字通りに空気を従える――空気をドラグナーガール化すれば、それで自分自身が窒息しない限りは一方的に有利だろう。
(でも、従えるならそのまま従えればよくない? わざわざ女の子に変える意味がよく分からないけれど……)
 特に空気など、ドラグナーガール化すれば逆にかさばって邪魔になるのでは?
 そうしなければいけない理由があるのか、あるいは単なる趣味か……素朴な疑問は地味に尽きないが。
「……ま、人の趣味にとやかく言うのも野暮ね。ともあれ、邪魔させてもらうわよ」
『あらぁ? 気が合うわね! 人の趣味なんて関係ないわ』
 一見丸腰に見えるつかさの元に、数人の黒いドラグナーガールが親しげに寄ってくる。
『みーんな私達になるんだもの。関係ないわ』
『あなたもこれから私達になるんだものね』
『楽しいわよ♪ どんなあなたでも受け入れてあげる……♪』
 邪魔をすると宣言したのに、ぐいぐいと距離を寄せてくるドラグナーガール達。
 こうして寄ってきて、触れて、ユーベルコードの記憶を奪うつもりなのだろう。
 だが。
『……あら? あらら?』
『あなた、戦わないの?』
『それとも、ユーベルコード無しで戦うつもり? あははっ♪』
 本人の次にそれに気付いたのは、ユーベルコードの記憶を奪うつもりでつかさに触れたドラグナーガールだ。しかし、彼女達がつかさの思考をどう辿っても使うつもりのユーベルコードが見当たらない。
 本当に丸腰だったつかさに驚くと同時に、あはは、くすくすと笑い出すドラグナーガール達。失礼極まりないが、つかさは殊更それに腹を立てたりはしない。
『え……?』
 鍛えに鍛えた羅刹の怪力。とうに人外の領域へ到達した力を以てすれば、格闘戦もできないような少女の肉体など拳の一振りで消し飛ばせるからだ。
『嘘でしょ!? 本当にユーベルコードなし――』
 続く一人も、最後まで言わせず一発。怯えるもう一人も、近くにいたもう一人を巻き添えに薙ぎ払う。
「時間はかけてられない。一人残さず殴り倒す」
『違うのっ、助けてっ! 私本当はこんなこと……』
『言う通りにしないと酷いコトされるの、だからっ』
 命乞いにも耳を貸さない。彼女達は一人の例外も無く魔王パラダルクが造り出した存在だ。『本当はこんなことしたくない』などという個体が存在するはずが無い。もし真実であったとしても、そのような言葉は全て油断を誘う罠だろう。
「……消されたドラグナーガールはまた増やせばいいとして。些か状況が悪いか」
 戦況を見ていたパラダルクの背の竜翼が大きく開くと、彼は儀式場を離れて艦の奥へ飛び去った。
 彼を追うか、目の前のドラグナーガール達をひとまず一掃しておくか、つかさは少し考えたが。
「……あっちは次殴ればいいか」
 今は、儀式の中断が優先だ。
 戦うために呼ばれた黒いドラグナーガールだけで無く、儀式のために踊っていた白いドラグナーガールも含めて、つかさは両手と両脚のみで消し尽くしたのである――!

大成功 🔵​🔵​🔵​

幽遠・那桜
WIZ
〇☆
はわぁ! こ、これってもしかして……

精霊さん達みんな、あの綺麗なお姉さん達になっちゃうですか!?
というかもう既になっちゃってますー!?
むむぅ、あんな風に精霊さん達に悪戯されずに済んだら、って、羨ましがってる場合じゃないですね!

まだ全部の精霊さんが居なくなった訳じゃない、はずです!

回復はされるでしょうけど、それ以上の攻撃で攻撃すれば問題ありませんです!
狂気には「環境耐性」でなんとか乗り切るのです。

風「属性攻撃」を自分に纏って、「残像」が出来るくらいのスピードで動くのです!
それで、この場にいる精霊さん達、協力してくれる精霊さん達の力を精霊銃に「魔力溜め」しておくのです。

ネックレスを灰簾石の短杖に変えて、「限界突破」したUC発動!

過去を自分のものにしても、時の流れを一時的に止めることなら出来ます。私には、それが出来ます!
鎖を広げて、広げて、ドラグナーガールさん達やパラダルクさんも捉えて……
精霊銃、Peacemaker!「全力魔法で2回攻撃」!
1回しか撃てないって言ってませんもーん!



●森羅万象を繋ぐもの
「はわぁぁっ!?」
 さあ、いざ魔王と対面――となってすぐ、幽遠・那桜(f27078)は驚きの悲鳴をあげた。
 いつも近くにいて協力してくれていた精霊達の気配が消えたかと思うと、その数だけドラグナーガールが増えたではないか。更に彼女達が軽くステップを踏むと、癒しの風が場に満ちて更にドラグナーガール達が増えてくる。
「精霊さん達みんな、あの綺麗なお姉さん達になっちゃうですか!? いやもう既になっちゃってますけど!」
 猟兵達の攻勢により儀式は一時中断していたが、頭数が揃ったのかすぐに再開される。
 ドラグナーガール化した黒い精霊達は、今はまだ悪戯っぽく笑いかけてくるばかりだ。
(むむぅ、このお姉さんになった精霊さんは悪戯してきませんね……いつもこうなら……)
 戦いになれば悪戯より酷いことをされるはずなのだが、那桜はそれでもちょっとだけいいなぁと思ってしまった。
(って、羨ましがってる場合じゃないですね!)
 頭を振って、思考を切り替える。まだこの場にいる全ての精霊がドラグナーガール化してはいないはずだ。
『うふふ。可愛い子ねぇ』
『この子も猟兵なのぉ?』
『あたしこの子欲しいわぁ♪』
 ドラグナーガール達のからかう声があちこちから聞こえる。全てが同じ声である事を除けば、精霊達にからかわれる時とあまり変わらないような……という思考に陥りかけて、慌てて中断する。
(駄目です、ここで話を聞いてしまったら駄目な気がします……!)
 場に澱む空気を振り切るように、渦巻く風を纏って駆ける。ドラグナーガール達にも、パラダルクにも捉えられないくらい、駆けた軌跡に残像が残るほどの速さでまだ支配されていない精霊達に協力を求める。
(皆さんの力、少しだけ貸してください! お姉さんに変えたりしませんから、少しだけ!)
 まだ自然に残っていた精霊達は、那桜の求めに応じてくれる。そうして少しずつ精霊銃Peacemakerに魔力を溜めようと、
「あっ……!」
 目の前に、黒の衣を纏った豊満な少女の肉体がある。
 残像を残すほどの速さを出してくれていた旋風は、目の前の少女に変わってしまったのだ。
『可愛いあなた……優しく優しく、遊んであげる。危ないものは捨てていいのよ?』
 嫌でも頭に届く声。鈴の鳴るような、とても耳触りのよい声だ。歌えばきっと素敵な歌声だろう。
 頭がぼうっとする。走りすぎたかもしれない。風を失ったから、空気が足りない。
 でも、彼女の歌を聞いてみたい。聞きたい。少しくらいなら、別に――。
「――『十二の時が刻むとき!』」
 叡智宿るネックレスの金属鎖を痛いほど握りこんで灰簾石の短杖に変えると、ユーベルコードで万象を結わえる。
「『それは、あなたの時間が止まる時』!」
 掲げた杖の先に現れた時計盤。刻まれた十二の文字盤から、十二の鎖が辺りに放たれる。それは触れた者だけの時を一時止める、那桜の奥の手のひとつだ。
 鎖は目の前の旋風だった少女はもちろん、数多のドラグナーガール達を巻き込んで儀式を中断させてしまう。
「あなたが、過去を自分のものにできるとしても……時の流れを一時的に止めることなら、私にもできます……!」
「止めた時は、動かさねばならない」
 未だ捉えきれないパラダルクが、優しく誘うように腕を伸ばす。
 それだけで新たにドラグナーガール達が発生し、那桜のユーベルコードを止めようと集まってきた。
「目覚めさせ、支配する……容易いことだ」
 息が苦しい。熱い。床からは何か棘のある植物が生えてきて、触れた部分が痛い。
 冷たい。暗い。まるで自分自身も時が止まったように動かない。重い。
(駄目です……ここで、止めてしまったら……)
 ぐらつく視界。もう倒れたくても体が動かない。
 もう、ここにあるもの全てが彼の手に落ちてしまったのなら――

 ――いや、まだ。

「力を……貸してください……!」

 精霊銃に込められた、『彼の支配を受けていない』精霊達の力。最後の全力でPeacemakerを構えると一発。そしてもう一発を全力の魔弾として放った。
 儀式場へ向けて放たれた複合属性の魔弾は、鎖から放たれたばかりで身動きの出来なかった少女達を悲鳴ひとつあげさせず一掃したのである。

成功 🔵​🔵​🔴​

月白・雪音
…過去と未来を我が物とし今を侵す。先の戦においてもそのような能力を有する騎士が居たと聞き及んでおります。
その拠点たるこの戦艦を儀式の場として選ぶは酔狂ゆえか、或いはそこに眠る何かを狙っての事か。
…答える気は無いのでしょうね。


UCを返そうと相手が構えれば、野生の勘にて相手の急所を的確に見極め
UCを用いることなく無手の一撃を以て打ち抜く
相手に隙が出来ればUC発動、落ち着き技能の限界突破、無想の至りを以て業を練り
呼吸、発声を最低限に抑え怪力、グラップル、残像を用いた高速格闘戦にて『受け止める』余裕を与えずドラグナーガールを殲滅
業が模倣されれば身に沁みついた動作の隙を的確に狙いカウンターにて仕留める



●残された最適解
 実験戦艦ガルベリオン。その存在を聞いたことがある。
 ドラグナーガール達のように、未来を操る白い騎士と過去を操る黒い騎士がいて、猟兵に立ちはだかったのだとか。
 そのような戦艦を、どうして儀式の場として選ぼうと考えたのか。酔狂ゆえか、そこに眠る何かを狙っていたのか。
「…………」
 月白・雪音(f29413)が見つめる先には、幾度も破壊と中断、そして再開を繰り返した結果、すっかり荒れ果ててしまった儀式場があった。ドラグナーガール達が集まって何か踊っているようだが、目的通りの儀式ができるとはとても思えない。
 自分の周りには、既に黒いドラグナーガール達。その向こうに、派手な色の竜翼が見える。
「流石に、このまま儀式を続行することは難しい。ガルベリオンの修復も急がれる」
「……そうでしょうね」
「不本意だが、認めざるを得まい。お前達の力は想定以上であったと」
 状況の割に冷静さを感じさせるパラダルク。その姿に、問いを投げてみた。
 なぜ、この戦艦なのか。
「答える義理は無い。だが……ただの酔狂や趣味ではない、とは答えておこう。私は常に最適解を求める」
「……意外に律儀なのですね」
 てっきり、答えてくれないものとばかり。
 そう伝えれば、魔王は竜翼を広げながら振り返った。
「お前はこの後、ドラグナーガールに加えられるのみだからな」
「お断りします」
 雪音が地を蹴る。彼女のユーベルコードを受け止めようと積極的に前面に出てくるドラグナーガール達を、敢えてユーベルコードを用いずに拳で打ち抜く。
『それじゃ疲れちゃうわ』
 そう煽る少女を打つ。
『私達はたくさんだもの』
 そう笑った少女も破った。
『使いなさいよ、ユーベルコード』
 誘う少女も消し去った。
 敵のユーベルコードの発動は『受け止める』こと。ただ無闇に当たることではないはずだ。
 ――そのはずだが。
(特に受け身を取っているようには見えませんね……)
 少女達を打ち破る内、雪音は気付く。彼女達は特に格闘の技術があるわけでは無い。本当に『当たりに来ている』だけだ。
(ならば……作戦は少し変更です)
 これより先は、ユーベルコードによる最速最短での殲滅のみを目指す。
 一足踏み込んで少女の背後に回り込み、怪力での肘を打ち込む。更に踏み込んで別の少女に正拳を打ち、三人目には足払いの後に急所へひと突きを見舞った。
 『当たる』だけで共有されるならば、『認識』すらさせなければいいだけのこと。
 ――仮に『認識』されたところで。
「!」
『最速最短で。よね?』
 見た目は踊り子であるドラグナーガールが、雪音の格闘技術を完全に模倣して仕掛けてくる。
 数合打ち合いが続くが、この技は誰より己が一番理解できている。
「フッ」
 カウンターに顎骨を砕いて沈めると、更に殲滅の速度を早める。
 呼吸は最小限に。一人一打。それ以上は時間をかけられない。
「……やむを得ん、か」
 残るドラグナーガールの人数と殲滅の速さに、パラダルクが撤退を決定する。
 まだ少女達を呼ぶことはできるが、それよりは別の地で別の作戦を立てた方が進めやすいと踏んだのだ。
「いずれどこかの戦場で会うこともあるだろう。六番目の猟兵よ」
 最後にそんな言葉を残すと、パラダルクは竜翼を広げデビルキングワールドの空へと飛び立った。

 儀式は完全に中断され、パラダルクは戦艦から撤退した。
 この場に於いて、猟兵は魔王に勝利したのである――!

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年05月16日


挿絵イラスト