7thKING WAR㉓〜そんなに侍らせて羨ましい!
●グリモアベース
「ガチデビルによって召喚された魔王の一体の正体がわかりました」
雑談もそこそこに本題に入るグリモア猟兵のムゲン・ワールド(愛に生きたナイトメア適合者・f36307)。
「その名は召喚魔王『パラダルク』。なんと、森羅万象をドラグナーガールなる少女に変えて侍らせることが出来るという、羨ま……恐ろしい能力を持っています」
今一瞬、ムゲンという男の本音が垣間見えた気がする。
「なんか苦笑いしている人もいますが、これは冗談でもなんでもありません。森羅万象ということは、自然現象は勿論、こちらの攻撃や時間さえも女の子化して操ってしまうということです」
苦笑いの理由はそこではないのだが、ムゲンは至って真面目に話を続ける。
「事実、彼は過去と未来の両方を手中に収めているようです。同時には行使できないのは救いですね」
ムゲンが予知したパラダルクは「過去」の力を使う若い見た目のパラダルクのようだ。若きパラダルクはドラグナーガールの大軍を放って、猟兵からユーベルコードの使い方の記憶を消し去ったり、戦場内のドラグナーガールのいずれかが受けたユーベルコードを戦場内のドラグナーガールのいずれかから放ってきたり、周囲の森羅万象からドラグナーガールの軍勢を再召喚したりしてくるようだ。
「そんなパラダルク、奇妙なことに、銀河帝国攻略戦においてかのドクター・オロチが使用していた「実験戦艦ガルベリオン」と同一の艦と見られる戦艦に乗って何やら儀式をしているようです」
そして、彼が従える過去と未来のドラグナーガールの名前も、銀河帝国攻略戦で立ちふさがった二大巨頭と名前が一致している。偶然と言うには奇妙だ。
「ただ、その謎を解き明かす余裕はないでしょう。此度の敵は強敵です。恐らく、今の我々では撃破が出来ないほどに」
ムゲンは真剣な表情でそう言い切った。
「ですから、我々の目的は彼の行っている儀式の妨害となります。儀式を行っているドラグナーガールを減らしていけば、やがて儀式は続行不能になるはず。それを狙います。儀式を妨害されればパラダルクは諦めてこの場は撤退するようです」
軟派な女性侍らせ男にも見えるパラダルク、しかしグリモア猟兵によればそれほどまでに強い相手らしい。
「また、強敵にありがちないつもの特徴として、必ず先制攻撃でユーベルコードを使ってきます。これに対処できなければそもそも儀式を妨害することさえ困難でしょう」
つまり、戦場に降り立ったら、まずは相手のユーベルコードを何かしらの方法で防ぐなりやり過ごすなりしなければならない、ということだ。
「本当に強敵です。決して油断なさらないよう」
あくまで真剣な表情でムゲンはそう言うと、仕込み杖を抜き放ち、空間に裂け目を作るように転送ゲートを開いた。
●デビルキングワールド - 実験戦艦ガルベリオン - 大広間
「まずは、よくぞここまで来たと称賛しよう。だが六番目の猟兵達よ、ここは行き止まりだ、他をあたれ」
降り立つ猟兵を見据え、魔王パラダルクが告げる。
「今、私は忙しい。かつて私を殺した仇敵……『碎輝』を捜す儀式を行う為だ。故に再度告げる。ここは行き止まりだ、他をあたれ」
だが、ここで引き下がるわけにはいかない。ガチデビルを倒し、デビルキングワールドを、そしてその他の世界を守るため、ここでパラダルクの儀式を止め、パラダルクを退けなければ。
メリーさんのアモル
悪魔の世界からこんばんは、メリーさんのアモルでございます。
このシナリオは戦争「7thKING WAR」のシナリオとなります。
いよいよ有力敵とのバトルですね。
●第一章
ボス敵。オブリビオン「召喚魔王『パラダルク』アンヘルブラック」との戦闘です。
厳密にはパラダルク本人を狙うのではなく、儀式を行っているドラグナーガールを狙って、儀式を妨害します。ユーベルコードに対処したり、的確にドラグナーガールを狙って倒したりすると、プレイングボーナスが付きます。
●【重要!】敵の先制攻撃について
此度のボスは必ずユーベルコードで先制攻撃を行ってきます。先制攻撃への対処がない、もしくは、十分でないと判断された場合、結果は強制的に、苦戦もしくは失敗となります。
それでは、戦争、頑張っていきましょうとも。
第1章 ボス戦
『召喚魔王『パラダルク』アンヘルブラック』
|
POW : パスト・ガールズ
レベルm半径内を【ドラグナーガールの大軍】で覆い、[ドラグナーガールの大軍]に触れた敵から【ユーベルコードの使い方の記憶】を吸収する。
SPD : リピートコード
【戦場内のドラグナーガールのいずれか】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、戦場内のドラグナーガールのいずれかから何度でも発動できる。
WIZ : パラダルク・パラダイム
【水光土火樹薬風毒氷闇の十属性】によって【ドラグナーガールの軍勢】を発生させ、自身からレベルm半径内の味方全員の負傷を回復し、再行動させる。
イラスト:モツ煮缶
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
荒谷・つかさ
●POW対抗
先制で放たれるガール軍団は普通に「怪力」で殴り飛ばして排除にかかる
そうするとコードの使い方の記憶を奪われる、なるほど厄介
……で、どの記憶を奪えたのかしら?
コードの使い方を奪われるなら最初からコードに頼らずに戦えばいい
私の「怪力」は指数として1400超え、これは最強クラスの猟兵がコードを使用して得られる数値を凌駕する
故にコードを使わずとも、使用したのと同等の戦闘能力を発揮できる
あとは力ずくで軍団を叩きのめして奥の儀式もぶち壊すのみ
殴れれば魔王もついでに殴る
相手によってはフォーミュラ級をもこの「怪力」一つで血祭りにあげてきたこの私を、実質死に能力の木偶の棒で止められると思わない事ね!
実験戦艦ガルベリオンに降り立つ怪力無双の狂戦士、荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)。
それを迎撃せんと、ドラグナーガールの大軍が戦場を覆わんとする勢いで現れる。それは触れた相手のユーベルコードに関する記憶を奪う、猟兵殺しと言っても過言ではない恐るべし存在達。
「ふんっ」
が、つかさはその恐るべしドラグナーガールを容赦なく殴りつけた。
――そうするとコードの使い方の記憶を奪われる、なるほど厄介。
そう、恐るべし攻撃である!
「……で、どの記憶を奪えたのかしら?」
しかし、つかさは全く意に介する事はない。流石にどういうことだ、と驚愕するドラグナーガール達。
「簡単な話よ。コードの使い方を奪われるなら最初からコードに頼らずに戦えばいい」
つかさがそう言い捨てる間も、ドラグナーガールはつかさの拳の前に吹き飛ばされ、倒されていく。
「私の「怪力」は指数として1400超え、これは最強クラスの猟兵がコードを使用して得られる数値を凌駕する」
余裕綽々とばかりに、つかさは講釈する。
記憶を奪う以外の方法で抵抗できないドラグナーガール達はただ聞いて、そして吹き飛ばされるしかない。
「故にコードを使わずとも、使用したのと同等の戦闘能力を発揮できる」
言葉は終わり。とばかりに一気に怪力のラッシュが始まる。
ユーベルコードを使っていないとは思えない、無双の模様。ドラグナーガールたちが次々と吹き飛ばされていく。
奥の儀式をしているドラグナーガール達もやはり抵抗する術なく吹き飛ばされ、なぎ倒されていく。
「相手によってはフォーミュラ級をもこの「怪力」一つで血祭りにあげてきたこの私を、実質死に能力の木偶の棒で止められると思わない事ね!」
そして、ついでにパラダルクも殴り飛ばした。流石に丈夫な召喚魔王。致命傷には程遠いが。
「まさか……『私』まで殴られるとは……」
為すすべなくドラグナーガール達が吹き飛ばされ、自分もまた吹き飛ばされる経験は、彼の心に確実にダメージを負わせたことだろう。
大成功
🔵🔵🔵
管木・ナユタ
先制攻撃か……厄介だな
けど、アタシ様は勝てる!
コピーされるのは【猛毒暴れ独楽】だな
ドラグナーガールが回り出すことになるな
でもな、独楽みたいな横回転なら……
頭上を狙うことはできないよな?
回って「いない」ドラグナーガールの頭上へジャンプして、頭を踏むぜ
回ってる奴が近づいてきたら、好都合だ
アタシ様はもう一回ジャンプして、別の奴の頭上に飛び移る。これを繰り返す(足場習熟)
これは、近接範囲の全員を巻き込む技だ
回ってる奴がアタシ様を追う内に、ドラグナーガールはガンガン巻き込まれていくはずだぜ
敵の攻勢が弱まってきたら、敵の頭上から降りて、反撃開始だ!
チェーンソー剣を手にして【猛毒暴れ独楽】。追撃を喰らいな!
「先制攻撃か……厄介だな。けど、アタシ様は勝てる!」
と、自己を激励しながら実験戦艦ガルベリオンに降り立つのは銀誓館の精鋭が一人、管木・ナユタ(ミンチイーター・f36242)だ。
降り立つと同時、ドラグナーガール達が高速回転を始める。
ナユタの持つユーベルコード、猛毒暴れ独楽をコピーしたのだ。
――コピーされたのは猛毒暴れ独楽だな。
冷静に分析するナユタ。なにせ奪われたのは自分の技。弱点もよく知っている。例えば。
――でもな、独楽みたいな横回転なら……、頭上を狙うことはできないよな?
ナユタはニヤリと笑い、飛び上がる。
飛び上がったのは手近な回っていないドラグナーガールの頭上。回転していないので、あっさりと頭の上に飛び乗ることが出来た。
そこに回転しているドラグナーガール達が集まってくる。
ナユタはそのまま、回転しているドラグナーガールの上を、ぴょんぴょんと器用に飛び移っていく。
――これは、近接範囲の全員を巻き込む技だ。回ってる奴がアタシ様を追う内に、ドラグナーガールはガンガン巻き込まれていくはずだぜ。
事実はまさにその思惑のとおりに。
ドラグナーガール達は次々に味方同士ダメージを与えあい、神経毒の状態異常を受けていく。
やがて、ドラグナーガールの多くが神経毒を受けて、どんどんと回転の勢いは落ちていく。
――敵の攻勢が弱まってきたな、反撃開始だ!
颯爽と頭上から飛び降りるナユタ。チェーンソー剣を構えて、本家の猛毒暴れ独楽を発動。
最初のドラグナーガール達の回転を超える高速回転を披露し、チェーンソー剣でドラグナーガール達を切り裂き、同時に神経毒で弱らせていく。
ユーベルコードをコピーして数で攻めてくる恐ろしい敵たちだったが、しかし、自身のユーベルコードを熟知したナユタの敵ではなかった。
成功
🔵🔵🔴
メンカル・プルモーサ
…概念すらも女性化する…ふざけてるようで厄介極まる能力だな…
…場所はガルベリオンの同一艦…ふむ…この手で行くか…
…自分の周囲に術式組紐【アリアドネ】を張り巡らせて結界を構築…
…さらにガルベリオンのセキュリティシステムをハッキング…
…艦内の防衛設備と隔壁を駆使してドラグナガールの軍勢を一時的に足止めするよ…
…時間を稼いでいるうちに【竜屠る英雄の詩】により自身に竜殺しの概念を付与…
…そのままアリアドネでドラグナガールの軍勢の攻撃を『殺して』防ぎながら
黎明剣【アウローラ】から竜殺しの魔力の刃を飛ばして儀式しているドラグナガール達を屠っていくよ…
…場所が良くなかったね…銀河帝国の船は私の掌の上だよ…
(……概念すらも女性化する……ふざけてるようで厄介極まる能力だな……)
実験戦艦ガルベリオンに降り立つ直前。敵について考察するのはメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)だ。
(……場所はガルベリオンの同一艦……ふむ……この手で行くか……)
そして、作戦を決め、実験戦艦ガルベリオンに降り立つ。
ドラグナーガール達は新たな猟兵の接近を確認し、減少したドラグナーガールを補填すべく森羅万象から軍勢を呼び出す。
ドラグナーガール達が接近してくるなか、メンカルは使用者の意の侭に伸び動きし、布状に展開すれば盾になる術式組紐【アリアドネ】を結界として展開し、ドラグナーガールの攻撃を凌ぎながら、その間にガルベリオンのセキュリティシステムをハッキング。
ハッキングが完了したら、そのまま大広間を出て、艦内の防衛設備と隔壁を起動、ドラグナーガールを足止めする。
「厄討つ譚歌よ、応じよ、宿れ。汝は鏖殺、汝は屠龍。魔女が望むは災厄断ち切る英傑の業」
足止めしている間に、ユーベルコード、竜屠る英雄の詩(ドラゴンスレイヤーズ・バラッド)を発動し、自身の装備武器、黎明剣【アウローラ】とアリアドネに竜にまつわるものを殺す竜殺しの概念術式を付与。
そして、足止めを解除。殺到してくるドラグナーガール達。
展開されていたアリアドネがドラグナガールの軍勢を攻撃ごと殺していく。
もうこれで障害はいない。
メンカルは再び大広間に突入。儀式を行っているドラグナーガールに向けてアウローラから竜殺しの魔力の刃を飛ばしていく。
儀式を行っているドラグナーガールはいきなり飛んでくる竜殺しの一撃に対し、為すすべなく倒れていった。
「……場所が良くなかったね…銀河帝国の船は私の掌の上だよ……」
成功
🔵🔵🔴
フカヒレ・フォルネウス
WIZ アドリブ連携歓迎
疑問に思ったのですが、猟兵を女の子にすることはできないのですか?
埒外の生命体だから、なのかもしれませんね。
まあ、構いませんが。
僕は鮫の悪魔の四天王、フカヒレ。
召喚する鮫は、UCによるものではありませんよ!
アイテム化している黄駆鮫の背中に乗って、ドラグナーガールの間を縫うように戦場を疾走です!
ははは、触れられるものなら触れて御覧なさい!
多属性ならこちらもお手のもの。バブルワンドから攻撃魔法で挑発します。
痺れを切らした奴がUCを使用したらこちらのもの。
《眠鱶》を召喚し、ブレスで敵軍を眠らせてあげましょう!
薬・毒属性には効かない?
他の八属性が寝てたら儀式の妨害になるでしょう!
「疑問に思ったのですが、猟兵を女の子にすることはできないのですか? 埒外の生命体だから、なのかもしれませんね。まあ、構いませんが」
降り立つなりふと思った疑問を口にするのは鮫の悪魔の四天王、フカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)だ。
ちなみにパラダルクは聞いているのかいないのか、答える気配はない。
そして、新たな猟兵の接近にドラグナーガールは防衛戦力を補充するため森羅万象からドラグナーガールの軍勢を召喚する。
「僕は鮫の悪魔の四天王、フカヒレ」
名乗るが早いか、四脚の生えた草食鮫である黄駆鮫に乗って、ドラグナーガールの間を縫うように疾走し始める。それはあまりに素早く、ドラグナーガール達から見ても、山吹色の残光が残るのみ。
「ははは、触れられるものなら触れて御覧なさい!」
属性攻撃ならフォルネウスにとってはお手の物、各ドラグナーガールの属性を見抜いてバブルワンドで的確に対応できない属性の泡を飛ばしていく。
そして、一気に儀式状のドラグナーガールに接近、ついにユーベルコードが起動する。
ユーベルコード、眠鱶(トリアエノドノビセス・ヒュプノス)。
いつも眠そうな顔をしている眠鱶が、フォルネウスの命令に従い感覚機能を麻痺させるブレスを放つ。
たまらずドラグナーガール達が眠りに落ちていく。
薬・毒属性のドラグナーガールには効かない様子だが……。
「他の八属性が寝てたら儀式の妨害になるでしょう!」
という理屈らしい。
事実、眠ったドラグナーガールは全く起きる気配はなく、思惑通り妨害になっていると言えるだろう。
成功
🔵🔵🔴
瀬河・辰巳
……俺は女の子よりももふもふを侍らせたいな。
パラダルクには敵わないなら、流れ弾が当たればラッキー程度でドラグナーガールだけを狙う。
使い方の記憶か。掛かったな。
このUC、冗談抜きで「相棒のワンコに自分を認識させるため」「悪魔の信用を得る際によりワルっぽく見せるため」等、姿変身用にしか使ったことがない。つまり、「戦闘行為に使ったことがない」。
より強大な影となったオトモダチに縛り付け等でガール達の足止めをさせてもらいながら、鎌に火を灯して薙ぎ払って片付ける。囲まれたら上空に逃げて毒矢の雨を降らそう。
自分のこの姿は嫌いだけど、手段は選ばないと決めているのさ。
「……俺は女の子よりももふもふを侍らせたいな」
と、自分の願望を述べるのは瀬河・辰巳(宵闇に還る者・f05619)だ。それも素敵ですね。
――パラダルクには敵わないなら、流れ弾が当たればラッキー程度でドラグナーガールだけを狙うか。
猟兵の接近を見て、ドラグナーガール達は猟兵の記憶を奪う恐ろしいドラグナーガールの軍勢が戦場を覆っていく。
それを見て辰巳がするは、ユーベルコード、水面に揺れる宵闇の影(イビツナカガミウツシ)の発動体制。
しかし、それより早くドラグナーガールが辰巳に触れ、辰巳のユーベルコードの使い方の記憶を奪う。
「使い方の記憶か。掛かったな」
ニヤリ、と辰巳が笑う。
――このUC、冗談抜きで「相棒のワンコに自分を認識させるため」「悪魔の信用を得る際によりワルっぽく見せるため」等、姿変身用にしか使ったことがない。つまり、「戦闘行為に使ったことがない」。
つまり、元より戦闘にユーベルコードを使うつもりなど、ない。
戯れに奪われた「友達」の意志を宿す動物の形をした歪な影が強大な影へと変化し、ドラグナーガールを縛り付け、動きを封じていく。
そして、そこに辰巳が、朽ちた建物が如く苔や蔦を纏った大鎌、ネメシスの遺物に火を灯して片付けていく。
しかし、それだけでは対処しきれないほどに、あまりに数が多いので、辰巳は骨や赤薔薇で装飾されたロングボウ、樹海の祈りを持って空に飛び上がり、今度は毒矢の雨を降らせていく。
「自分のこの姿は嫌いだけど、手段は選ばないと決めているのさ」
結局、猟兵の力はユーベルコードだけ、などというのが勘違い。ユーベルコードなどなくても、ドラグナーガールを倒す程度であれば、何ら問題はないのである。
成功
🔵🔵🔴
イディエット・ブラインドネス
【アドリブ・他猟兵との連携歓迎】
うわあ、僕の考えた最強のオブリビオンみたいなやつだね。
いやはや厄介な能力だ。
で?UCをコピーするんだっけ?
じゃあどうぞ、コピーしなよ。私の技を使うのならば、当然要求内容も同じだよね?
それじゃあ答えよう。答えは『YES』だ。
あはは、このUCはね、私には意味がないんだよ。だって、『最初から白痴の魔王を信仰している』もの。私は白痴の魔王に魅入られた魔王だよ?そんな要求は愚問でしかない!いあ!いあ!
さて、あとは【怪力】【精神攻撃】【マヒ攻撃】【恐怖を与える】【空中機動】【空中浮遊】で全力で暴れさせてもらうよ。粉々に消し飛びな。
「うわあ、僕の考えた最強のオブリビオンみたいなやつだね。いやはや厄介な能力だ」
と、敵の厄介さを認識して、呟くのは、いつまでも眠り続ける魔王の少女、イディエット・ブラインドネス(盲目白痴にして全知全能に魅入られし魔王・f34591)だ。
「で? UCをコピーするんだっけ? じゃあどうぞ、コピーしなよ。私の技を使うのならば、当然要求内容も同じだよね?」
そんなこともない気がするが、今回のドラグナーガールは全くそのままの問いを投げることにしたらしい。
「さあ、認識せよ理解せよ刮目せよ。我らが神が降臨される。信仰せよ、白痴の魔王を!」
首を傾げながらドラグナーガール達が一斉にイディエットに告げる。
「それじゃあ答えよう。答えは『YES』だ」
迷いなく、イディエットは答える。
「あはは、このUCはね、私には意味がないんだよ。だって、『最初から白痴の魔王を信仰している』もの。私は白痴の魔王に魅入られた魔王だよ?そんな要求は愚問でしかない! いあ! いあ!」
狂ったように笑うイディエット。
ドラグナーガールは困りながら質問を繰り返すが、意味はない。
そして、イディエットは暴れ出す。怪力でドラグナーガールを殴り、投げ飛ばし、精神さえも痛めつけ、麻痺させ、恐怖を与えていく。
地上を覆い尽くさんという勢いのドラグナーガールに対しても、空中を浮遊し、空中を自在に飛び回るイディエットには意味がない。
実験戦艦ガルベリオンの大広間はあっという間に狂気に染まった空間へと早変わりだ。
ドラグナーガールは殲滅され、儀式はここに中断された
成功
🔵🔵🔴