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銀河帝国攻略戦⑯~戦場に響く不協和音

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●音響洗脳型電子戦艦『クライングシェル』
 難攻不落の帝国大要塞「エンペラーズマインド」を突破した『解放軍』は、帝国旗艦『インペリウム』を目指し快進撃を続ける。
 銀河帝国攻略戦はさらに、新たな展開へと入る。

 とある宙域。
 銀河帝国の艦隊が奏でる、どこか不安を抱かせる不協和音。
 それらは、聞くだけで相手の精神を乱す『洗脳音楽』である。
 耳にするのは当然、敵対する『解放軍』だ。
「う、うう……」
「あ、ダメだ、眠気、が……」
 ある者は無気力となって倒れこみ、ある者は猛烈な眠気に抗えずに昏睡してしまう。
 それでも、まだ被害は軽度なレベル。
「駄目だ、俺はもう生きてはいけない……!」
「うわああああああああ、あああああああああああっ!!」
 ある者は手首を切ろうとし、ある者は発狂して暴れ始めてしまう。
 その不協和音……音響洗脳型電子戦艦『クライングシェル』が発する洗脳音楽は人によって差はあれども、精神に悪影響を及ぼすもので間違いない。
 『クライングシェル』艦隊がその宙域にいる限り、『解放軍』は手も足も出せない。
 侵攻を止めた『解放軍』はここでも、猟兵の力を借りることになるのである……。

●音楽で洗脳音楽を撃ち破れ!
 グリモアベースにて。
「皆様、お疲れ様です」
 グリモア猟兵であるプルミエール・ラヴィンス(はじまりは・f04513)は猟兵達へと戦争の参加を呼び掛ける。

 侵攻を進める『解放軍』達の行く手に、音響洗脳型電子戦艦『クライングシェル』を旗艦とする黒騎士アンヘル直属の艦隊が、妨害を仕掛けて来ている。
「この艦隊は、電子戦に長けています」
 なんでも、遥か昔の戦いでは、洗脳音楽通信によって『伝説の解放軍』を混乱の渦に叩き込んだのだとか。
 実際、オブリビオンとして蘇った『クライングシェル』艦隊がライブ演奏でもたらす不協和音は、解放軍を行動不能に陥らせてしまっている。
 相手の『洗脳音楽通信』を打破するには、こちらも音楽で対抗するしかない。
「それに対抗する為に、芸能戦の放送設備を増強したそうです」
 だが、猟兵以外の人々はすぐ、『洗脳音楽通信』の影響を受けてしまう為、対抗することができない。
 ここは猟兵が音楽放送を……ライブ放送を行い、その影響を撃ち破ってほしい。
「思う存分、皆の熱い想いを込めた歌を敵艦へ……銀河帝国へと聞かせてあげてください」
 プルミエールはそうして説明を締め、猟兵達を戦地へと送り出すのである。


なちゅい
 マスターのなちゅいです。
 こちらでは、『クライングシェル』艦隊の『洗脳音楽通信』の撃破を願います。

 現実に存在する楽曲の曲名や歌詞、替え歌等が記載されているプレイングは採用できませんので、あらかじめご了承くださいませ。
 自作の歌詞で問題ありません。
 思いっきり、銀河帝国に対する想いを歌詞に込め、ぶつけてください!!

●運営状況
 現状、戦争シナリオは1日経過or10名の参加確認を目途に執筆を開始します。
 そこから先は間に合う範囲で受け付けます。
 イレギュラーがありましたら、マイページorツイッターで告知します。

●こちらのシナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 以上です。それでは、行ってらっしゃいませ。
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第1章 冒険 『洗脳音楽通信を撃ち破れ!』

POW   :    激しいビートで、魂を揺さぶり、洗脳音楽通信の影響を撃ち破る。

SPD   :    超絶的な技巧で、聴く者を圧倒して、洗脳音楽通信の影響を撃ち破る。

WIZ   :    心に響く歌声で、感情を揺り動かして、洗脳音楽通信の影響を撃ち破る。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

池葉・雉乃
ななな、何という部隊
私向けの戦場といいますか、もしや遠い私のご先祖かな?という感じですが…
私はそんな精神攻撃みたいな音楽は作りませんけどね

ライブはすっごく苦手なんですけど……
曲は打ち込みで自作したものを持ち込んで
生歌を乗せていく形にします
自作です(強調)

徐々に目覚めるイメージの曲にしましょう
歌の裏で常に拍を取り続けるベース音を入れ
精神を安定させます

La La La...
(夢の中、揺られるメロディ)

LuLu La La...
(ぽたぽたと降り始めた雨、はっきり形が出来てくる変化)

Lu LuLu La La La
(雨晴れて朝日がさす、鳥が囀る、葉から露が次々落ちる)

O Ha Yo!


アウレリア・ウィスタリア
歌えば、歌えばいいのですよね?
ボクの歌が少しでも役に立つのなら……頑張りましょう

さあ、その瞳で前を見て
閉じたままでは闇が広がるばかり
闇の中では光は見えない
希望の光をその瞳で、アナタの手でつかみ取れ
今は届かぬ光でも、明日には届く光としよう
さあ、その瞳で未来を掴め

ボクの……私の歌は誰かを傷つけるものじゃない
誰かに暖かい思いを伝えたいと、私がそう願って奏でるものだから
私はみんなを励まそう

【合わせ鏡の境界】
もう一人のアウレリア、一緒に音を奏でよう
一緒に歌を届けよう
一緒に想いを伝えよう
さあ、みんなに勇気と優しさを
暖かい想いを私たちの歌に乗せて

WIZだと思います
アドリブも他のPCとの絡みも歓迎です


フローライト・ルチレイテッド
「希望は既に花開いた!だからどうか、未来を諦めないで!嘗て描いた平和の夢は、泡沫を超え現世(うつしよ)へ、現世は、夢の先へ!『現夢(ウツシユメ)』!!」

【歌唱、楽器演奏、鼓舞、パフォーマンス、存在感、優しさ】を駆使し、MCを交えたあと、アップテンポな曲調の明るいロック曲を演奏。
歌と音楽に希望を乗せて歌います。
出番後は人の演奏のサポートへ。


君の心は、希望に溢れ♪
暗い空振り払うように 夢を掲げ歌えBABY!
さあ手を出せ さあ踏み出せ さあ行こうよ ほら♪

涙流れ落ちる夜は 闇夜を照らせ! 照らせ!
夢見て、残酷なこの世界が 少しだけ優しくなるよう♪
信じて、悲しみ消えぬ世界も 希望の花は咲くはずと♪


四王天・燦
演歌『登美桜花』を歌う。
「桜と星が散ぃる~♪」
上手いが状況に合わない

しばし独り言の後、妖魔解放でハーピーの魂を纏う

「選手交代。辛気臭い歌で心が壊れるなんて所詮人間」
冷めた目だけど、歌うとなれば熱が篭る。
マイクは邪魔。通信オンで部屋中に歌声を響かせる。
「誰かに世界を廻されるより早く!この手で宇宙(そら)を廻してゆこう♪」
「誰かと世界を繋ぐため手を繋ぎ!Connect宇宙に生命広げよう♪」
歌唱と鼓舞を活かし明るく、強く、朗々と。
支配を砕き、命を紡ぐ歌を。
喉を震わせ人外の技巧で歌う。
いま宇宙空間に衝撃波が広がる(※イメージです)

「普通に寿命が縮むぜ」
熱唱後グッタリ。人の身でハーピーの歌い方はキツイぜ


村崎・ゆかり
洗脳音楽とは帝国も趣味が悪い。
いいでしょ。邪念は全部祓い落とす。

といっても、あたしはプロの歌い手じゃないから、自分の流儀で行かせてもらうわ。

巫覡載霊の舞で、日本の神楽を奉納。神楽鈴を持って鳴らしながら。
「破魔」の効果を乗せて、解放軍乗組員の心を蝕む忌まわしい旋律を打ち破る。
これが私の「全力魔法」。神前にて奉ずる謡の厳粛な神聖さに、どんな楽曲をぶつけてくる、『クライングシェル』?

洗脳音楽の調子が変わりそうになったら、「先制攻撃」でこちらも演目を変えるわ。
テーマ自体は変えずに愚直に貫き、あくまでも神への奉納を共に担ってくれるよう「コミュ力」で心をとらえる。
こちらには神様がついてる。だから負けない!



●いざ、ステージへ!
 解放軍特設の放送設備。
 それは、音響洗脳型電子戦艦『クライングシェル』と対抗すべく作られたものだ。
 そんな中、猟兵達はライブ演奏の為に手早く準備を整えていく。
「ななな、何という舞台」
 自らの曲を存分に聴いてもらう絶好の機会。
 戦況を知って駆け付けた、スペースノイドの池葉・雉乃(音楽の裏方さん・f05834)がこれこそ、私向けの戦場だと目を輝かせる。
「もしや、遠い私のご先祖かな?」
 刹那、雉乃はそんな疑問も抱いたが、すぐに小さく首を横に振った。
「私はそんな精神攻撃みたいな音楽は作りませんけどね」
 この場には、脱力し、倒れる解放軍メンバーの姿もある。
 中には奇声を上げ、あるいは自傷する者も……。
 洗脳音楽と聴き、長い黒髪を三つ編みに纏めた村崎・ゆかり(紫蘭・f01658)は銀河帝国の趣味の悪さを再認識して。
「いいでしょ。邪念は全部祓い落とす」
 とはいえ、プロの歌い手というわけではないゆかりは自分の流儀でいこうと準備を行う。
「歌えば、歌えばいいのですよね?」
 白と黒の翼、そして黒猫の仮面で顔を隠すアウレリア・ウィスタリア(瑠璃蝶々・f00068)がそう仲間へと確認する。
 ぼんやりとしたこの少女は、ほとんど表情を変えることはない。
 ただ、彼女は普段から、歌を奏でることで自らの心を周囲へと伝えている。
「ボクの歌が少しでも役に立つのなら……頑張りましょう」
 行うことは普段と変わらない。
 アウレリアはいつも通り、自分の想いを皆へと伝えるべくステージへと立つ。

●猟兵、ライブオンステージ!
 宙域へと留まる『クライングシェル』艦隊。
 敵艦内部では、帝国軍兵士がライブ演奏を行っている。
 ただ、それはあまりにひどい音楽で、聴くに堪えない不協和音でしかない。
「う、うう……」
「…………」
 進軍していた解放軍は精神を侵され、苦しみ、足止めを余儀なくされていた。
 その音楽に対抗すべく、猟兵達もライブステージを開始する。
「僕達、猟兵主催のライブステージに来てくれて、ありがとう!」
 MCを務めるのは、銀の髪から獣耳を突き出すキマイラの少年、フローライト・ルチレイテッド(重なり合う音の色・f02666)である。
「それでは、最初の曲!」
 まず、ステージに上がったのは、雉乃だ。
「ライブはすっごく苦手なんですけど……」
 基本、作曲した動画を流すことの多い彼女は、自らの歌、楽器演奏を見られるのは苦手とのこと。
 そこで、あらかじめデータとして打ち込んだ『自作』の曲を持ちこみ、それに自らの生歌を乗せることにしていた。
 ――La La La……。
(夢の中 揺られるメロディ)
 徐々に目覚めるイメージを曲とした雉乃。
 歌の裏では、常にベース音が拍を取る。
 そのリズムが洗脳音楽に苦しむ人々の精神を安定させていく。
 ――LuLu La La……。
(ぽたぽたと降り始めた雨 はっきり形が出来てくる変化)
 少しずつ、雉乃は声をボリュームも上げる。
 ――Lu LuLu La La La。
(雨晴れて朝日がさす 鳥が囀る 葉から露が次々落ちる)
 ――O Ha Yo!
 そんな雉乃の歌声を耳にし、解放軍メンバー達の苦しむ声が次第に止んでいく。

「それじゃ、次の曲!」
 フローライトの言葉で壇上へと上がったのは、ゆかりだ。
 事前に彼女が言っていた流儀、それは。
 シャン……。
 鳴り響く神楽鈴の音。
 巫覡載霊の舞。戦巫女として、ゆかりは日本の神楽を奉納する。
 シャン、シャン……。
 鈴の音は時に規則的に、時に彼女の激しい動きに合わせて断続的に。
 破魔の力によって、ゆかりは解放軍メンバーの心を蝕む忌まわしい旋律を撃ち破っていく。
「これが私の『全力魔法』」
 脱力していた者に力が戻り、叫ぶ者から苦痛が払われる。
 我を取り戻す解放軍らが現状を確認する中、ゆかりはマイクへと言い放つ。
「神前にて奉ずる謡の厳粛な神聖さに、どんな楽曲をぶつけてくる、『クライングシェル』?」
 それを帝国兵士達も聞いていたようで、猟兵に対抗すべく演奏に力を入れていった。
 不協和音が一層激しくなり、時折敵兵は理解できるほどの大声を歌い聞かせてくる。
「うっ……」
「また、か……」
 すると、またも解放軍の人々が苦しみ始めた為、猟兵達も畳みかけるように次の曲へと移るのである。

●皆に癒しと元気を
 3番手として、アウレリアがステージに上がる。
 ぺこりとお辞儀した彼女はすっと息を吸って。
「さあ、その瞳で前を見て……」
 響く可愛らしい歌声。
 すると、背後でフローライトが歌に合わせ、伴奏してくれる。
 ――閉じたままでは闇が広がるばかり。
 ――闇の中では光は見えない。
 ――希望の光をその瞳で、アナタの手でつかみ取れ。
(「ボクの……私の歌は誰かを傷つけるものじゃない」)
 誰かに暖かい想いを伝えたい。
 アウレリアはそう願い、皆を励ますべく歌う。
「今は届かぬ光でも、明日には届く光としよう。さあ、その瞳で未来を掴め」
 やや息を切らし、アウレリアは再度お辞儀すると、周囲から拍手が巻き起こる。
「「皆、ありがとう!」」
 解放軍の人々から声援を受け、ライブを行う猟兵達のモチベーションも高まっていく。

 続いて、MCを務めていたフローライトが存在感を示す。
 彼が携えるのは、自らの名前と同じダブルネックギター『蛍灯』だ。
「希望は既に花開いた! だからどうか、未来を諦めないで!」
 自らの得意なナンバーをと、アップテンポな曲調の旋律を響かせて。
「嘗て描いた平和の夢は、泡沫を超え現世(うつしよ)へ、現世は、夢の先へ! 『現夢(ウツシユメ)』!!」
 ロック曲を奏で始めるギタリスト『K』として彼は弾き語りを始め、自らの歌声をマイクへと籠めていく。
 ――君の心は、希望に溢れ♪
 ――暗い空振り払うように 夢を掲げ歌えBABY!
 ――さあ手を出せ さあ踏み出せ さあ行こうよ ほら♪
 ――涙流れ落ちる夜は 闇夜を照らせ! 照らせ!
 その歌と演奏に、フローライトは希望を乗せる。
 彼の歌に、解放軍メンバー達はこれ以上ない高揚感を覚えていた。
 ――夢見て、残酷なこの世界が 少しだけ優しくなるよう♪
 ――信じて、悲しみ消えぬ世界も 希望の花は咲くはずと♪
 持ち前の歌唱力と演奏技術を見せつけたフローライト。
 周囲からは、大きな拍手が起こり始めていた。

●洗脳音楽を撃ち破れ!
 最後にステージに上がったのは妖狐の女性、四王天・燦(月夜の翼・f04448)だ。
 彼女はまず、演歌『登美桜花』を口ずさむ。
「桜と星が散ぃる~♪」
 座布団を上げたい歌詞ではあるが、さすがにこの状況にはマッチしない。
 燦もすぐそれに気づいて咳払いし、しばし独り言。
 そして、彼女はかつて精気を喰らったハーピーの魂をその身に纏う。
「選手交代。辛気臭い歌で心が壊れるなんて、所詮人間」
 急に冷めた視線で言い放つ燦。
 マイクが邪魔だと脇に退いた彼女は通信オンにし、熱を込めて歌い出す。
「誰かに世界を廻されるより早く! この手で宇宙(そら)を廻してゆこう♪」
 持ち前の歌唱力に加え、周囲を鼓舞させるような力ある歌声が室内へとこだまする。
「誰かと世界を繋ぐため手を繋ぎ! Connect 宇宙に生命広げよう♪」
 明るく、強く、朗々と。支配を砕き、命を紡ぐ歌を。
 ハーピーの技巧をもって、燦は最後まで喉を振るわせた。
 ただ、人の身でそれを再現するのはかなり無理があったらしく。
「……普通に寿命が縮むぜ」
 燦は歌い終えると、すぐにグッタリと倒れこんでしまったのだった。

 こちらの演奏に対し、帝国軍も曲調を激しくしていく。
 それもあって、再度ステージへと上がったゆかりが演目を変えて踊り始めた。
 シャン、シャン……。
 ただ、テーマそのものを変えることはない。
 あくまでも、神への奉納を共になってくれるよう、彼女は愚直に貫いてステージを舞う。
 そうして、ゆかりは解放軍メンバーの心を捉える。
「こちらには神様がついてる。だから負けない!」
 敵の演奏に抵抗すべく、アウレリアも詠唱を始めて。
「無限に続く境界線。合わせ鏡のその先、光さえ辿り着けない場所より、その姿を顕現せよ」
 そこに現れたのは、白黒の翼に黒猫の仮面を被った少女。合わせ鏡のアウレリアだ。
「もう一人のアウレリア。一緒に音を奏でよう」
 一緒に歌を届けよう。一緒に想いを伝えよう。
「さあ、みんなに勇気と優しさを。暖かい想いを私たちの歌に乗せて」
 2人のアウレリアの歌はフローライトの伴奏に合わせ、放送設備を通してこの宙域にいる者全てに響き渡る。
「「……さあ、その瞳で未来を掴め」」」
 それまで、不協和音を響かせていた敵の放送。
 異音が混じった後に大きな爆発音が聞こえ、放送が途切れてしまう。
「やったぞ!」
「勝った、この音楽対決に勝ったんだ!」
 不調を完全に払拭し、猟兵達を讃える解放軍。
 その喜びの声に応え、メンバー達は最後に声を揃えて。
「「「最後まで聞いてくれて、ありがとう」」」
 解放軍メンバーは割れんばかりの拍手でそれに応え、ステージは大盛況で幕を下ろしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月16日


挿絵イラスト