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【サポート優先】食事の後に運動を

#封神武侠界 #【Q】 #戦後

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#【Q】
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#戦後


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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。


 猟兵たちがグリモアベースに足を踏み入れると、そこは中華飯店のような場所だった。猟兵たちが混乱していると、「こっちですよ」とテーブル席に着席していたヒース・アーベル(胡散臭い掃除屋・f35538)から声をかけられた。
「どうも、皆さん。今日はちょっとこちらの依頼をお願いします」
 ヒースはそう言って指を鳴らすと、空中に映像が投影される。そこに映し出されているのは、人参のような植物に顔が付いているもの。ちょっと可愛いな、なんて思ってしまうが口には出さない。
「こちらは、封神武侠界では曼柁茄と呼ばれ、コンキスタドールたちからはマンドラゴラと呼ばれるオブリビオンです。今回、皆さんにはこの曼柁茄を倒しあるお店に卸してほしいのです」
 猟兵はいつから卸業者になったのだろうか……そして、曼柁茄も食べるつもりなのか、封神武侠界の住人たちは。一部の猟兵が呆れて溜息を溢す。そんな様子の猟兵たちを宥めるようにヒースは続けた。
「まぁまぁ、この曼柁茄は正しく調合すると薬になるそうで。ですから、薬膳料理として出したいなーとか何とか仰ってましたよ。それに、このまま曼柁茄を放置すればその店がある町に曼柁茄が増殖し、最終的には侵略されてしまう……というシナリオが待っていますので、容赦なく狩り尽くしてください」
 勿論、そのつもりだ。相手はオブリビオンなのだから、容赦するつもりはない。だがしかし、曼柁茄を卸したところで猟兵に得はない。
「ああ、そういえば、前払いと言ってはなんですが、そのお店でお食事ができるそうですよ。タダで」
 ヒースはひらひらと食事券のような物を猟兵たちに見せる。それを猟兵たちに配ると、グリモアを召喚した。
「ま、食後は軽い運動の気持ちで、曼柁茄たちを倒して回収してくださいね。よろしくお願いします」
 ヒースが指を鳴らすと、猟兵たちは封神武侠界へと飛ばされたのだった。


萩野 千鳥
 はじめまして、こんにちは、こんばんは。萩野千鳥です。
 早速ですが簡単に説明致します。

『第一章:日常』
 中華飯店で食事ができます。タダで食事ができるようです。

『第二章:集団戦』
 そのまま放置すると増殖し町を侵略してしまうので、その前に曼柁茄を倒してください。

『断章について』
 特に入れる予定はありませんが、入れる場合は、プレイング受付時間等をタグ上でお知らせ致します。

『他』
 アドリブ、共闘不可の場合は、その旨をお伝えください。(例:ア×、共×、等)
 また、こちらはサポート優先シナリオです。通常プレイングも受け付けますが、絶対に採用するというわけではありませんので悪しからず。
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第1章 日常 『大繁盛! 中華飯店!』

POW   :    いっぱい食べるぞ! 大食い!

SPD   :    お皿が空だよ! 早食い!

WIZ   :    お待たせしました! 給仕する!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リーリア・ブラッドスノー(サポート)
 強化人間のアリスナイト×バロックメイカーの少女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、後輩の前では「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードはイマワシキキオクを使用し、怪我は厭わず積極的に行動します。
依頼成功の為には己の身体も道具にします。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

負傷描写は重め、多めな傾向が好み、NGは無いので瀕死や内臓がはみ出すくらいグロテスクな描写を好みます。
遠慮なくぶちまけてください。

ほかはお任せ。
よろしくお願いいたします。


納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから7年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!

あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ

商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません

あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします



「……これ、全部食べて良いのよね?」
「そうですわ! むしろ、全部食べないと損ですわー!」
 依頼のあった町で一番大きな中華飯店。その店内の一席に、リーリア・ブラッドスノー(うつろなる幻想・f27329)と納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)は着席していた。目の前のテーブルには、目にも鮮やかな食事が次々に運ばれていく。
「お待ちどうさま! これもどうぞー」
「あの、本当に良いの?」
「あいつらを狩ってくれるなら、お安い御用ね!」
 そう言って、店主は窓の外を指さす。その窓から遠くの方を見ると、畑のような場所から緑の葉っぱが出ているのが分かる。あれが曼柁茄なのだろう。
「そういえば、あれはいつ頃から現れたんですの?」
「あー……あれは、気づいたら生えてたって感じだね。あの畑っぽいところ、もう人がいなくて誰も手入れしていなくてねぇ」
 店主は困ったような表情でそう語った。珍しい上に、薬になるというところまでは分かったらしい。だが、あれでも彼らはオブリビオンだ。普通に回収できる者は少ないため、今回猟兵たちにお願いをしたらしい。
「あれを使った薬膳粥を思いついたんだけど、材料がねぇ……」
「薬膳粥、ね」
「漢方みたいな使い方をすれば、効き目があるかもしれないですが……」
 食べたいか、と言われれば、答えはノーである。正体を知っているから食べにくい、というのもあるが……得体の知れない物を材料にしようとする時点で、駄目な気がする。
 そんなこんな真面目な話をしながら、二人はテーブルの上に出された食事を堪能する。なんという料理名かは分からないが、辛い料理も、程よく酸っぱい料理も、美味しく頂いていく。
「ふあー、お腹いっぱい……」
「私もデザート以外はお腹に入りませんわ」
「デザートは杏仁豆腐なんてどうかな?」
「お願いしますわ!」
「私は少なめでお願いね」
「はいはーい」
 二人は店主が厨房へと戻るのを見届ける。重ねられた食器の量から考えても、普段よりもかなり食べた気がする。
「……これは、しっかり運動しなきゃね」
「う……ま、まぁ、大丈夫ですわ! どうにかなりますわ!」
「はい、杏仁豆腐ねー!」
「待ってましたわー!」
「頂きます」
 二人はデザートの杏仁豆腐まで美味しく頂くと、早速件の畑らしき場所へと向かった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シフィル・エルドラド(サポート)
『皆に元気を分け与えにやって来たよ!』 

ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子。
 普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
 嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「うーん、これ美味しい!」
「お口に合ってなによりね!」
 シフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)は、テーブルに運ばれてきた料理を頬張る。店主はその様子を見て、嬉しそうに笑った。
「そういえば、曼柁茄を採ってきたら店主さんはどうするつもりなの?」
「あー……あれは本来お薬として使うからね。薬膳粥もだけど、香草焼きみたいな、そういう奴を作ってみたいのよ」
「薬膳粥に、香草焼きかー……」
 もしそれが完成したならば、病気になる前に予防ができるかもしれない。店主の料理の腕なら、それらの料理も不味くはならないだろう。美味しく食べられて病気予防ができるなんて、夢のような代物だ。とはいえ、曼柁茄はオブリビオンである。栽培、なんてことはできない。ある分で賄えるのだろうか。
「それって、期間限定、みたいな感じで出すの?」
「そうよー! あれは珍しい食材だからね。ずっとは出せないかな」
「そっか。だったら、取りに行った後にその料理を頂いても……?」
「勿論お出しするよー!」
「やったー!」
 シフィルは店主に約束を取り付けると、「ごちそうさま!」と席を立つ。
「それじゃあ、宜しく頼むよ」
 シフィルは店主の言葉を背に、元気よく曼柁茄がいる畑らしき場所へと向かった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『曼柁茄』

POW   :    植栽形態
全身を【地中に埋め植栽形態】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    猛毒の道草
戦闘中に食べた【自身や仲間の体】の量と質に応じて【対象は猛毒に侵され、麻酔・鎮痛効果により】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    発狂絶叫
近接範囲内の全員を【発狂状態】にする【パニックボイス】を放ち、命中した敵にダメージと麻痺、味方に隠密効果を与える。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

小松・久秀(サポート)
サイボーグのヤクザウォリアー×ライブストリーマー、43歳の男
口調は(僕、~くん、~ちゃん、です、ます、でしょう、ですか?)

「タイガーチャンネルのタイガーです!今回のターゲットはこちら!」
「炎上上等。アカBANはナシでお願いします🙏」
「ハジくならタマ取られる覚悟しろや」

戦闘時は日本刀による斬撃をメインに殴る蹴るもします
両利きです
動画映えや撮れ高を意識して、泥臭い戦いを好みます
サイボーグなので首後ろのコネクタから有線接続でハッキングもできます

UCはどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します
流血上等、汚れ上等、連携歓迎
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません

あとはお任せです
宜しくお願いします


久遠寺・遥翔(サポート)
UCでフレアライザーや派生形態に変身するか
イグニシオンに【騎乗】して戦う
死角を突いたりといった戦法に躊躇はない
戦いでは取れる手を全力でとる
ただ人質を取ったりなんて義にもとる真似はしないけどな
救助対象がいる場合それ優先で動くぜ

変身・騎乗どちらの場合でも基本的に【空中戦】を仕掛ける
飛行系UCの速度やワイヤーを使った【地形の利用】【ダッシュ】による高速機動戦闘だ
相手の攻撃は【第六感】【視力】を駆使した心眼で【見切り】ながら【残像】でかわし
避けきれない攻撃を【オーラ防御】や【各種耐性】で受け流しながら【カウンター】の
【生命力吸収】する黒焔で対象を【焼却】する【2回攻撃】【範囲攻撃】を叩き込む戦術になる



 誰も管理していないという、畑、のような場所。そこに一足先にやって来ていたのは、バイザーで目元を隠している小松・久秀(烟る轍・f36566)だった。久秀は【グッドバッド・プレイヴァー】で動画撮影用のドローンを召喚すると、早速カメラをまわし始めた。
「はい、タイガーチャンネルのタイガーです! 今回のターゲットはこちら! 曼柁茄ー!」
 久秀はそう言いながら畑の方へとカメラを向けると、久秀の声に反応したのか曼柁茄が飛び出す画が撮れる。だが、それは曼柁茄はには関係ない。悲鳴にも似た金切声をあげながら、曼柁茄は久秀に襲い掛かった。
「~~~~!!」
「うぉっと! 随分とイキのいい食材ですね! 早速、収穫していきたいと思います」
 曼柁茄の攻撃を避けると、久秀は腰に差していた日本刀を抜き、曼柁茄に向けて一閃薙ぐ。何体かの曼柁茄は避けきれずにそのまま斬られていく。そんな斬られていく仲間たちを見たからか、曼柁茄は再び叫びだす。
「~~~~~~~~っ!!」
 それは、近くにいた者を発狂させる声。その声を聴いた久秀は手に痺れが走るのを感じ、即座に耳を塞ぎ一旦退く。どうやら、ある程度離れれば声の影響は受けないらしい。チッと舌打ちする久秀。その様子を『イグニシオン』に搭乗し空中から見ていた久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)は、その掌を畑の方へと向ける。
「原初励起(イグニッション)。今の俺の全力を以て焼き尽くす――イグナイト・ノヴァ!!」
 遥翔がそう言い放つと、イグニシオンの掌から焔の波動砲が放たれた。焔は久秀や他の猟兵たちを避けるように、畑を焼く。とはいえ、後々店に卸さなければならないので、ある程度加減はしている。逃げ惑う曼柁茄は、避けきれずにその身を焼く。だが、全員が全員焼かれたわけではない。一部の個体は身体を地中に埋め、焔の波動砲をどうにか凌いだのだ。
「……こっちはしばらく動けない。あとは任せたぜ」
「はいはい、お任せくださいよっと!」
 遥翔は久秀に後を託す。それと同時に、攻撃が止んだことを察した曼柁茄は地中から出てきた。
「それじゃあ、収穫再開しますか!」
 日本刀を鞘に納め、脚部に仕込まれた小型のショットガンを露わにすると、曼柁茄に向けて射撃を開始した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女の子です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


厳・範(サポート)
長年の修行で誘惑に強いお爺です。
食べ物に制限はありません。
話し方は古風です。

亡き親友との約束(世界を守る)で、封神武侠界のみで活動していましたが、『仁獣』性質と親友の幻影の後押しで決意し、他世界でも活動し始めました。
「放っておけぬのよ」

動きとしては、主にサポートに回ります。
【使令法:~】では、麻雀牌を利用して、対象生物を呼び出します。
【豹貓】は睡魔を呼ぶ、【胡蜂】は恨みの毒(理由は秘密の設定にて)という感じです。

また、半人半獣もしくは本性の麒麟形態だと、背に人を乗せることがあります。

なお、武侠の血が騒ぐと足技が出ます。

依頼達成のためとはいえ公序良俗に反する行為はしません。
あとはお任せします。



「ふむ……曼柁茄、か」
 他の猟兵たちが戦っている姿を見ていた厳・範(老當益壮・f32809)は、髭を撫でながら策を練っていた。どうやら、曼柁茄は地中に潜り攻撃を躱し、表に出ているときはは人を発狂させる声を放つらしい。とはいえ、近づかなければ声の影響はあまり出ないようだが。しかし、念には念を入れるべきだろう。そう判断した範は【使令法:豹貓】でベンガルヤマネコを呼び出した。
「~~!」
 何かを察知した曼柁茄が、地中に引っ込もうとする。だが、そのスピードよりもベンガルヤマネコの方が早かった。曼柁茄を鋭利な爪で引っ掻く。その攻撃は曼柁茄にとってそう大したダメージにはならなかった。だが、傷ついたその部分から何かが曼柁茄の体内に回る。
「~~……」
 ゆらゆらと揺れながら動きが鈍くなったと思うと、曼柁茄が次々にその場へと倒れていく。それを見ていた範は、隣にいた桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)に話しかける。
「これでしばらくは目を覚まさん。思う存分にやると良い」
「本当に? じゃあ、遠慮なく収穫させてもらうね!」
 乃愛はそう言うと、倒れている曼柁茄に近づく。曼柁茄は乃愛に気づかず、未だ夢の中にいる。
(流石にこのまま渡すわけにはいかないから、とどめを刺さないと、だね。ええと、料理に使うから、あまり傷つけないように……)
 乃愛は静かに曼柁茄の側にしゃがみこむと、小さな声で詠唱を始めた。
「桜の枝よ……敵を貫き、その血肉を啜り……可憐なる紅き桜花を咲かせよ……」
 眠っている曼柁茄に、桜の枝がぷすり、と刺さる。その桜の枝は曼柁茄の毒を吸い取り、鮮やかに成長していく。曼柁茄は自分自身が栄養源にされていると気付くことなく、そのまま生命力を奪われていく。
「……うん! これで大丈夫、だよね!」
 乃愛は成長した桜の枝を外し、曼柁茄の様子を確認する。どうやら、事切れているようだ。これならば、店長に渡しても問題ない。乃愛は倒れた曼柁茄を回収した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リヴィア・ハルフェニア(サポート)
ミレナリィドールのシンフォニアであり精霊術士。

普段は「女性的(澄んだ・穏やか)私、~君、~さん、ね、わ、~よ、~の?」
敵には「男性寄り(凛とした)私、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?」
※説得の出来る相手や場合によっては敵にも普段の口調で話す。

UCや技能はその時に使える物を選び使用。 
他人への迷惑行為や公序良俗に反する事はしません。

【戦闘】
後方で攻撃とサポートどちらも可能だか、仲間がいる場合はサポート優先。
敵に慈悲は与えても、油断はしない。

【行動】
情報収集を怠らず冷静に行動。

あとはおまかせ。

・アドリブ連携歓迎/色欲NG
 


皐・芽衣(サポート)
瑞獣カイチの仙人で、16歳女じゃ。
口調は「わし、お主、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?」じゃな。
青龍偃月刀「鉅角」と格闘、眷属カイチの召喚、偃月刀に飾られた羊毛宝貝「雷公羊毛」での電撃と黒い筋斗雲役カイチ「筋斗羊毛」での空中機動が主要な武器じゃ。

公正な勝負が好きじゃ。
公正ならば真っ向勝負も良いし、搦め手も良い。ルール内で工夫するのは面白いしな。
もしも嘘や不公正があるなら【澄清ノ角突】が役に立つかもしれん。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用、多少の怪我は厭わず積極的に動く。依頼の成功のためでも、他猟兵に迷惑をかける行いや公序良俗に反する行動はせん。

あとはお任せする。宜しく頼むのう!



 他の猟兵たちが曼柁茄を続々と回収していく。曼柁茄の抵抗は増すが、数はもうあと数体残すのみ。先程、他の猟兵が眠らせた曼柁茄たちが目を覚ますと、近くにいたリヴィア・ハルフェニア(歌紡ぎ精霊と心通わす人形姫・f09686)の背後へ忍び寄り、体当たりをくらわせようとした。だが、それは失敗に終わる。
「~~~~!!」
「勝負なら公正に、じゃ!」
 皐・芽衣(金色一角のメイメイ・f35724)が『筋斗羊毛』に乗り、青龍偃月刀『鉅角』を飾る『雷公羊毛』から雷撃を放ち曼柁茄たちを退かせる。攻撃されそうになっていたリヴィアは芽衣に礼を言うと、二人を攻撃する隙を窺っている曼柁茄たちに対峙した。
「説得は……無理そうね」
「そうじゃな。ならば、正々堂々と戦って、収穫するだけじゃ!」
 芽衣は堂々と地上に降り立つと鉅角を握り直し、曼柁茄たちとの距離を一気に詰める。何かを察した曼柁茄たちは、一斉に地中へと潜ろうとした。
「させない。今は少し眠っていて。―――♪」
 リヴィアが穏やかな歌声を披露すると、自分自身とリヴィアの歌声を聞いた芽衣に丈夫な結界を張る。それと同時に、曼柁茄たちは再び睡魔に襲われ動きが鈍る。その隙に、芽衣は前方にいた曼柁茄たちを斬り倒していく。聴いた人を発狂させる曼柁茄の叫びは、リヴィアの結界に守られて芽衣には届かない。リヴィアも歌い終えると、普段は側にいる精霊『ルト』が変身した『清浄なる魔法杖』を構え
て、芽衣を襲おうとする曼柁茄たちに向けて後方から魔法弾のような物を放つ。
「~~!」
「芽衣さん」
「うむ! 丁度、雷が貯まった頃合いじゃ。もう一度!」
 リヴィアが放った魔法弾で怯んだ曼柁茄たちの前で、芽衣は鉅角を掲げる。そこに付けられた雷公羊毛から、先程と同じく雷撃が放たれる。その攻撃が決め手となったのか、曼柁茄たちはぱたぱたとその場に倒れて動かなくなった。
「これで、全部か?」
「そうみたいね」
 念のため、周りを見渡してみる二人。どうやら、他の猟兵たちも丁度仕留めたところだったようだ。これで、この場にいる曼柁茄たちは全て狩り尽くしたようだ。
「それじゃあ、回収するかのう。店主殿も待っておるじゃろ」
「ええ。沢山あるから、早く運ばないとね」
 芽衣とリヴィアは曼柁茄たちを回収すると、他の猟兵たちと共に店主の元へと曼柁茄を渡しに行った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年05月23日


挿絵イラスト