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7thKING WAR⑰〜 変身疾走! 世紀末種籾強奪

#デビルキングワールド #7thKING_WAR

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●変身合体カオスライダーズ
 謎のエネルギー、カオスエネルギーが渦巻くスーパーカオスドラゴン直属の「ライダー軍団」の領域。
 その一角で細々……というにはかなり大規模な農場が存在していた。
 この農場で今回開催されることになった血も涙もないレース、それが世紀末種籾強奪レースである。
 百姓の皆様が大切に保管している種籾を強奪し、その量と速さ双方で勝負するオソロシイレース。
 開催される側の百姓たちは泣き寝入りするしかない……というわけでもない。
「へへへ、やつらめ、懲りずに来おったわ」
「無事に強奪できると思っておるのかのう」
 そう、この百姓たち、あまりにも日常的に奪われていたことで心身ともにたくましく成長し、筋骨隆々で強靭に進化していたのである。さすがは悪魔だ。
 そんなライダーと百姓の対決だが、今回は一味違う。
 そう、この領域にあるはずのない、我々猟兵たちが響かせるエンジン音が響いていたのだから。
「飛び入りか! いいぜぇ、おめえら、やっちまうぞぉ!」
「「「「ヒャッハアアアアアア!!」」」」

●やっぱりなんか世界が違う
「……あれ、アポカリプスヘル? いや、デビキンじゃな……うん、うん?」
 夢から覚めたウルフシャ・オーゲツ(f00046)はしきりに首をかしげる。
「ま、まぁ、スーパーカオスドラゴン直属の「ライダー軍団」とやらがでてくるのじゃから間違いないじゃろう」
 ライダー軍団。
 それはカオスエネルギーで変形合体する「カオスバイク」を操るライダーたちの集団である。
 バイクだけでなくライダー達も変身するオソロシイ連中なのだ。
「ということでじゃ、こちらも一時的にカオスエネルギーをお借りすることにしたのじゃ」
 専用の危惧……例えばベルト等……で猟兵たちもまた変身することが可能らしい。
 その上でカオスバイクに乗って戦うのが今回の内容らしい。
 普段乗りなれた乗騎と違う、カオスバイクという乗り物をどこまで乗りこなせるかが重要かもしれない。
 プロっぽいライダー軍団の悪魔達を相手に、正々堂々の種籾強奪カオスバイクレースで戦うことがポイントだそうだ。
「もちろんただただ走るだけではない。トラップや加速装置、突然乱入してくる観客に加え、種籾を守ろうと襲い掛かってくる歴戦の百姓も加わり、危険が目白押しなレースじゃ」
 そんなコースを走り抜け、優勝する、それも圧倒的な勝利でぶっちぎるのが重要らしい。
「うちらがぶっちぎりの1位を取ることができれば、やつらは恐れをなし、結果的にスーパーカオスドラゴンさんの妨害にもなるでな。……まあすでに妨害するまでもないかもしれぬが、たまにはほら」
 どこから取り出したカオスバイクをなでながらウルフシャは笑う。
「思いっきり、無茶苦茶に走りたいときって、あるじゃろ?」


しべりあ
 相手が今日より明日を大切にする爺さんだとしても、奪わなければならないときがある。
 どうも、しょしんしゃのしべりあです。
 魔王は皆さんが戦っているようなので私は日常の癒しを担当してみます。
 バイクに乗って種籾を奪うのも癒しなんです。ほんとなんだ信じてくれ。

 はい、そういうわけで普段なら守る側なんですが、今回は奪って吹っ飛ばすのが重要です。たくさん奪ってそのうえで優勝してしまいましょう。
 よほどまずいことをしない限り猟兵たちが勝てるとは思います。その上で重要なのがいかにかっこよく演出できるか、ではないでしょうか。
 だってせっかくカオスエネルギーで変身なり変形なりできるんですよ?
 やらないと損ですよね! かっこいい口上とかもお待ちしてます。

 ということで、カオスライダーな皆様、奪うなり走るなりしてたくさん種籾をいただいてゴールしてしまいましょう。
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第1章 冒険 『種籾を奪え!』

POW   :    力こそパワー。迷ったときは暴力で解決だ。

SPD   :    スピードこそ正義。目にもとまらぬ早業を見せつけろ。

WIZ   :    知性こそ最強の武器。自慢の頭脳の力を解き放て。

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
な、何とも不思議な競技ですねぇ。
とは言え、頑張って参りましょう。

取り敢えず、カオスバイクをお借りしまして。
【酷郭】を発動、戦場全体に『律』を流し込み『裁域』を形成しますねぇ。
此方のバイクも『裁域』内の品ですから、これで自在に『操作』が出来ますし、『種籾』も同様に『種籾自体を操作して此方に招く』ことで容易に奪えますので、『FTS』の光線を当てて纏めて回収しましょう。
ライダー軍団や百姓さん達は、地面を操作し陥穽に落とすなり、簡易的な地雷として『爆破』するなりして押え込み、尚諦めない様なら大気の『爆破』と『F●S』各種で[追撃]しますねぇ。
後は、着実にゴールを目指しましょう。



●混沌疾走
「な、何とも不思議な競技ですねぇ」
 明らかに第三者にしか見えない、しかしカタギでは絶対にないと断言できる百姓さんたちが、完全に巻き込まれて実行される謎のレース。
 別名G1(ごうだついちばん)カオスバイク記念……と、呼ばれているとかなんとか。
 さてそんな実は何回も開催されているという由緒ありそうなレースに参加するため、夢ヶ枝・るこる(f10980)はその辺に転がっていた野生っぽいカオスバイクを回収していた。
 既に自らの神の力をしっかりと注入済である。
 さらに言えばこのレース用の区域全体がすでにるこるの領域と化しており、始まる前から場の支配権を得ているといっても過言ではない。
 他のライダーたちがそのことに気が付けば、ずるだとブーイングだったかもしれない。
 だがその場合でも、結局は『なんてワルなんだカッケー』という結論に達するので何ら問題はないのがこの世界の平和なところである。

「位置についてぇえええええ、よおおおおおおおおい!」

 ――DON!!

 そうして始まる大レース、スタートダッシュに出遅れたりどこまで行っても離されたりするカオスライダーズとは違い、るこるは見事なスタートダッシュを決め、順調な滑り出しを見せる。
 それを阻止しようと動き出したのは百姓たちだった。
「なんてスピードだ……神憑ってやがる!!」
「けれどよう、こっちだって生まれてこの方百姓よ、いわば大地の神!」
 謎理論を展開しながら、彼らはるこるの前に立ちはだかり、力を籠める。大地は鳴動し、空には暗雲が立ち込める。
「「「今こそ奥義グランドうぉおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ……」」」
 本来ならばグランドウォールっぽい感じで叫び、巨大な壁を形成するであろう百姓力は、るこるの地形操作によりグランドフォール、つまりは墜落することで見事に空振りに終わった。空は晴れて平和な大地が戻ったのである。
 さらには彼らの育てていた種籾はるこるの力によりほいほいと彼女について行くではないか。
 このままでは終われないと必死の追走を見せる百姓たち、まだまだこれからと速度を上げるライダーたち。
 だが彼らの先に待つものは、るこるの設置した爆発物の洗礼であった。
「あぴゃあああああああ!?」
「爆発するより速く走ればもんだいなぎゃああああああ!?」
「なんか空飛ぶ砲台が打ち放題ってかぼぅえええええええ!」
 阿鼻叫喚の地獄絵図、まさしくカオスを背につつ、るこるは平和にゴールへとひた走るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニィナ・アンエノン
ひゃっはぁー!なんか急に種籾食べたいぞ☆
レースに勝てばもらえるの?何で?そもそも種籾って食べれるの?
まぁいっか、たまにはテンプテーション以外のバイクで走るのもいいよね!
まずはレース前に【早業】で【武器改造】&【防具改造】!
カオスバイクをにぃなちゃん仕様にしちゃおう。
装甲をいっぱいくっつけて強力なエンジンとブースターで無理やり前に吹っ飛ばす!
とにかく直線で速く、カーブなんて忘れたかのようなこの性能……デビキンって感じしない?
後は【操縦】技術がものをいうね。
お爺ちゃんも保管庫もレース相手も全部頑丈なバイクの体当たりで吹っ飛ばすぞ!
あ、にぃなちゃんは走って種籾拾うのに没頭するので多分無敵です☆



●ご注文は種籾ですか?
「ひゃっはぁー! なんか急に種籾食べたいぞ☆」
 他の者が食べたいと言っていたら何となく自分も欲しくなる、そんな心理だろうか。
 ニィナ・アンエノン(f03174)は謎の衝動に突き動かされながらこの競争へと挑んでいた。
「レースに勝てばもらえるの? 何で? そもそも種籾って食べれるの?」
 聞いてみると今回の場合の種籾は普通にコメっぽいので食べられるらしい。
 悪魔百姓の超人的技能を用い丹精込めて育てられた、カオスエネルギーのたっぷり込められた作物。
 並の世界では想像もつかないレベルの美味さだったりする。さらに毎日食べていれば健康にもいいし、カオスエネルギーが蓄積することで変身ヒーローにもなれるかもしれない。
 なお、カオスエネルギーは脂肪燃焼効果にも期待できるのでダイエットにも効果的だとか。夢の詰まった食品である。
 後、実は勝てなくてもレース中なら勝手に持って帰って大丈夫だったりする。なんだかんだ百姓もレース中に奪われるのは想定内なのだろうか。
「まぁいっか、たまにはテンプテーション以外のバイクで走るのもいいよね!」
 いつもの愛車とは違うバイクを乗るから、といっても整備やカスタマイズはする。というか、だからこそいつも以上にしっかりとする。
 乗り物の整備や点検はどんな時でも必須なのだ。
 持ち前の早業と確かな技術により、その辺に転がってそうなカオスバイクは完全に『にぃなちゃんカスタム』ともいえる姿へと変わっていた。
 といっても、決して本人と同じようなかわいらしいカスタムではない。
 これでもかと取り付けられた装甲に、明らかにバイクの規格を超越したエンジン、さらにはかっ飛ばすためのブースターとかなりご機嫌な感じである。
「あ、あの車、カーブできるのか?」
 他のライダーが震えるほどに一直線なバイクであった。
「とにかく直線で速く、カーブなんて忘れたかのようなこの性能……デビキンって感じしない?」
「「「か、かっけぇえええええええ!!」」」
 無論、そんなカスタマイズでも乗りこなせるという自信があるからこそのチューニングである。
「さぁ、お爺ちゃんも保管庫もレース相手も! 全部まとめて吹っ飛ばすぞ!」
 今回は戦闘ではなく競争である。
 つまり、ガジェット界のお姫様となったニィナは、しっかりと専用機になったカオスバイクをはじめとした、ガジェットたちが大張り切りしてサポートすることで、現環境において最強無敵となるのだ。
「そんな!? 我々の妨害壁を何事もなかったかのように突き抜けていくだと!?」
「爆風に巻き込まれても無傷!? 猟兵のバイク乗りは化け物か!?」
 あらゆる障害を乗り越え、ライダーも百姓も驚愕する中、ニィナは止まることなく突き進む。
 そう、ゴールテープを突っ切るその時まで。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ダーティ・ゲイズコレクター
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!

農家にとって大切な種籾を奪うなんてワル過ぎて武者震いしてきました!
でも7thKingを目指すならこんなのも平然とできなくちゃ!

変身ベルト装着!
現世に蔓延る混沌の残滓よ!わが身に集いてその力を示せ!
(金色の西洋甲冑にマントを付けた姿に変身する)
おぉ…かっこいい
よぉし!やる気が湧いてきました!
農民の皆さん!年貢の徴収です!種籾を渡しなさい!
ライダー軍団の皆さんはさっさとお帰りください!
抵抗すればUC【佞悪!煌珠汚濁瘴霧】でお仕置きです!
(カオスバイクでウィリー走行しながら農場に飛び込んでくる)



●噂の魔王、尾ひれはひれ付き
 百姓とカオスライダーの激突するコース上に、突如現れた謎の影。
「なっ、き、貴様、何者だ?!」
「私はダーティ! ダーティ・ゲイズコレクター!」
 思わず声を上げる彼らに、ダーティ・ゲイズコレクター(f31927)は声高々に名乗り上げる。
「なにぃ……まさかっ!?」
「知っているのか?」
「聞いたことがある、666人もの悪魔を無差別に地獄に落としたっていう、あのダーティか!?」
「そう! 凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!」
「「「カッケー!!」」」
 なにやらちょっとだけ違った感じで噂が広まっているようだが、カッケーと言われて悪い気がしないダーティ。
 農家にとって大切な種籾を奪う。
 そんなワル過ぎる行為に思わず武者震いしながらも、彼女は野望のために立ち上がる。
「7thKingを目指すなら、こんなのも平然とできなくちゃ!」
 気合を込め、変身ベルトを着用する。
「現世に蔓延る混沌の残滓よ! わが身に集いてその力を示せ!」
「な、なんだってぇえええ!?」
 ダーティへと集中する大量のカオスエネルギーに周囲が驚愕する。
 カオスエネルギーを得てベルト内部のファンがギュインギュインと回り、うなり、漏れ出した光はやがて彼女の全身を包み輝きだした。
「うおっ、まぶしっ!?」
 その余りの眩さは、周囲の悪魔たちが思わず目を覆うほどだった。
 光が落ち着いた後、そこには金色の西洋甲冑に身を包み、マントを翻して凛々しく立つダーティの姿があるではないか。
「おぉ…かっこいい」
「「「かっけえええええええ」」」
 本人の自画自賛なつぶやきは、周囲の歓声にかき消されている。なお歓声を上げていた悪魔の中に自分の部下も割と混ざっていた気がするが些細なことである。
「よぉし!やる気が湧いてきました!」
「はっ!?見とれている場合じゃねえ、野郎ども、俺たちも変身だ!」
「「「応ッ!!」」」
 こうして変身VS変身のカオスレースが開幕したのである。

「農民の皆さん! 年貢の徴収です! 種籾を渡しなさい!」
「年貢! 税金! それを回避してこそのワル! 全力でおかえりいただくぞい!」
 ダーティの要求にスクラムを組んで突撃してくる百姓たち。
 だが、彼女はその上を跳び越し、ウィリー状態で農場へと突撃していく。
 金色の西洋甲冑が農場を蹂躙する一方、ライダー軍団はスクラムと衝突し、はじき返されるという百姓の底力の恐ろしさを見せつけられる結果となっていた。
「どうやら私が手を下すまでもなかったようですね!」
 実のところ思わず見とれてしまっていたエロジジ……百姓の一部は、彼女にたどり着く前に赤紫色の矢印による洗礼を受け大地に沈んでいたりしたのだが、幸いにしてか彼女がその事実に気が付くことはない。
 こうして、ダーティはぶっちぎった上にがっつりと種籾を奪い、悠々と駆け抜けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カーバンクル・スカルン
うーん、悲壮感が清々しいまでに0ですな。これ種籾レース用に別に用意してんじゃないか、ってレベルで。

まずはカオスバイクの確保から。野良の奴は野生味溢れてて危険、って言うけど車輪をけしかけてねじ伏せて従わせてやる。

そしえ肝心のレースではどこぞの赤緑コウラよろしく、バイクの周りに大量の車輪を回らせてトラップの破壊や乱入してくる敵を妨害しつつ返り討ちにしていきましょう。

で、私のいる方に轢かれ飛んできた悪魔は拘束しつつ、その腰に巻かれているベルトを剥奪して、私が使っちゃう。奪っていいのは、奪われる覚悟を持つ者だけよー?

変身、Code:Chaos,approved! このレースの勝利は私達がいただく!



●ちゃんと承認するあたり、やっぱりわかってそうなカオスドラゴン
「うーん、悲壮感が清々しいまでに0ですな」
 世界的なことを考えると奪うなんてカッケーとなっていることがありえないでもない。
 それでも自分が丹精込めて育てたはずの種籾が奪われるには違いないはずなのだが、一つの説がカーバンクル・スカルン(f12355)の脳裏によぎる。
「これ種籾レース用に別に用意してんじゃないか、ってレベルで」
 あえて口に出し、なぜか近くを歩いていた百姓を見やる。
 明らかに目をそらし、口笛を吹き始める百姓たち。
 そういえば、ここはそもそもカオスなドラゴンの領域なのだ。
 前準備に定評のある彼のこと、もしかするとすべてが準備された環境であっても不思議ではない。
「……まぁ、勝てばいいか」
 野生で大暴れしているボスっぽいカオスバイクとの死闘の末、カーバンクルは彼(彼女?)を下していた。
 若干拷問じみた脅しが必要だったが、その分パワーもスピードも申し分なく、素直にはなったようである。
 その乗り心地を確かめながら、コースをひた走る。
 基本性能が違うのだろう、並みの悪魔たちは相手にすらならない。
 妨害してくるヒャッハァアアアと叫ぶ百姓たちはバイク周辺に展開していた数多の車輪によって吹き飛ばされていく。
「こちとら”悪魔”やってんだ、このまま大人しく、負けてられっかよぅ!!」
「「「変身ッ!!」」」
 だが、そんなカーバンクルに追いすがってくるのは選ばれた戦士であるエリートカオスライダーズ。
「あら、そこは危ないわよ?」
 悪魔的な加速により、急激に、一直線に距離を詰めてくる彼ら。
 だが、基本的に脳筋なのだろう、百姓トラップのど真ん中を避けることなく突っ切った彼らは数多のトラブルに巻き込まれていく。
 ある者は落とし穴にはまり、またある者は百姓に地に沈められる中、カーバンクルは巻き起こる爆発により飛んできた流れライダーを拘束する。
「は、な、なにをするつもりなの……?」
「いい? 奪っていいのは、奪われる覚悟を持つ者だけよー?」
「や、やめ……ぴぎゃあああああ!?」
 カーバンクルはそのままライダーのベルトを強奪して投げ捨てた。
 叫んでいたが悪魔は基本的に丈夫なので割とぴんぴんしているのを確認しつつ、そのベルトを自らに巻き付ける。
「さぁ、私も行くわよ……変身、Code:Chaos,approved!」
 カオスエネルギーを身にまとい、バイクともども赤を基調とした衣装へと切り替わる。
 速度、走破性などが格段に向上し、百姓の罠など走って踏みつぶせるほどの頑丈さへと進化していた。
 なぜか操っている車輪も赤くなり速度が3倍近く上昇している気がするのは何かの副作用だろうか。
「なかなかやるようじゃねえか……だが、まだコースは半分もいってねぇ、おう猟兵さんよぉ、ひとっ走り付き合えよ!!」
 変身したことで同じ領域で戦える相手はほとんど存在しない、それでも数人のエリート中のエリートカオスライダーが追いすがってくるあたりはさすがといったところだろうか。
 だが、対戦相手は多少骨がなくては張り合いがない。
「このレースの勝利は私達がいただく!」
 不敵な笑顔を浮かべ、カーバンクルは障害を吹き飛ばしながらさらに速度を上げる。
 種籾もレースも、まだまだこれからなのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

人は誰も呼ばないが自称して愛とせいぎの小悪魔(リトルデビル)、アリス・セカンドカラー推参!
なお、推参とは呼ばれてもいないのに来ちゃった☆することよ♪
リミッター解除、限界突破、オーバーロード☆厨二魂の封印を解く。猟コレ2022戦闘部門の姿に変身よ♪
で、お百姓さんとモヒカンの種籾を空っぽにすればいいのね。え、種籾の意味が違う?でもまぁ未来のために遺す種という意味でなら変わらないし。故意に放送事故起こすのってワルよね♪
多重詠唱召喚術で召喚した耳舐め小悪魔アリス達がお百姓さんとモヒカンをワルの道に唆すでしょう(道案内)。常識を囁く方?デビルキング法的には正しいから従うべしって囁いてるわよ?ところで、常識とは半生で集めた偏見のコレクションとは誰の言葉だったかしら?
ではでは、種籾いただきます♪腰が抜け(マヒ攻撃)意識が飛ぶ(気絶攻撃)ほどの快楽で種籾を搾りとってあげる❤
で、動けなくなった所で本来の種籾を悠々と貰いましょ。対価に視肉触手(食用)を置いておくわね



●音声作品はキクぜ、お前もやってみな……
「人は誰も呼ばないが自称して愛とせいぎの小悪魔(リトルデビル)、アリス・セカンドカラー推参!」
 アリス・セカンドカラー(f05202)の名乗りに戦々恐々とする悪魔たち(百姓、ライダー問わず)。
「やべえ、やべえよ……」
「誰だよ、猟兵が来るまで放っておいたの……」
「なお、推参とは呼ばれてもいないのに来ちゃった☆することよ♪」
 誰も呼ばない、とも思わない。一度篭絡されてしまえば後はもう……な中毒性のあることに定評のあるアリス・セカンドカラーさん。
 そのアリスがリミッター解除、限界突破、オーバーロード☆な状態で厨二魂の封印を解いた完全形態。
 ……か、どうかはわからないが、猟コレ2022でお披露目した戦闘部門の姿に変身しているのである。
「「「ア・リ・ス! ア・リ・ス!!」」」
 最新の衣装に中毒者たちは歓喜している。なんてこった開始早々手遅れだ。
「く、奴らはダメか! だからって、ただただ種籾を奪われるわけには」
「おいばか、あいつに種籾だなんて聞かれてみろ、そうしたら……」
「あら、お百姓さんとモヒカンの種籾を空っぽにすればいいのね?」
「「「ひいいいいいい違いますうううううう!?」」」
「え、違うのかしら、未来のために残す種という意味でなら変わらないし……」
「「「違うんですううううう!!」」」
 好奇心や欲望により(いろいろな意味で)殺された数多の仲間を持つ悪魔たちは全力でしあわせなみらいを回避しようとする。
「でも、故意に放送事故起こすのってワルよね♪」
「え、あ、ワル……なのかな……?」
「まて、行くな、戻れっ……!?」
 しかし一瞬の油断が命取り、気が付いたら彼らの耳元には一人あたり一~二人の小悪魔アリスたちがもれなく派遣されているではないか。
 今更なんで数が増えているの? といった疑問は不要。
 一人見たら100人は覚悟するのがアリス・セカンドカラーという存在なのだ。
 気が付いたら自分もアリス・セカンドカラーになっているかもしれないぐらいは覚悟してしかるべきである。
 悪魔たちの耳元をアリス達はねっぷりと舐めるように、いや、実際ちょっと舐めながらワルへの道を唆し始める。
「常識を囁く方? デビルキング法的には正しいから従うべしって囁いてるわよ?」
 個人差はあるものの、中には白目をむいたり、痙攣したりする者が現れる中、順調に計画を進めていく。
 アリスによる洗脳催眠ASMR。こいつはキクぜ。
「ところで、常識とは半生で集めた偏見のコレクションとは誰の言葉だったかしら?」
 多分、人生を楽しむ秘訣は普通にこだわらないこと、とか言ってた人だと思います。相対性理論とかちょっとよくわからないです。

 すっかりと出来上がった据え膳を、もとい種籾を、あとは根こそぎ頂くだけ。
 ちょっとだけ腰が抜けたり意識が飛んだりしている悪魔がいるが、アリスは本当にその隙に普通に種籾を回収しているだけである。
 まぁ分身のアリスがなんの種籾を回収しているかは、モザイク処理をかけた上でカメラ外にしているので何もわからない。知らない。小麦粉か何かかもしれない。
「大丈夫よ、ちゃんとお礼は置いておいたわ♪」
 後日、この一帯の百姓が小悪魔ちっくに変貌したものが現れたり、名産品として謎の食用視肉触手が出荷され始めるのだが、それはきっと別のお話である。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
ライダー戦場結構行って、バイクの乗り方覚えて来たので
ベルト使ってへんしーんってします

よーし、がんばるぞー
でも初心者だから手加減欲しいなー、なんて
ちらりと目線に【誘惑】を乗せて
百姓やライダー(あわよくば観客も)が無意識に僕に都合よく動いてくれるよう根回し

あ、でも加速装置の使用がありなんだもんね?
【高速詠唱】で風魔法を紡ぎ
自分からむかって後ろに【属性攻撃】の要領で放つことで
ロケット噴射のように超加速します

あとは…【指定UC】発動
大量の分身達に種籾を回収させます
僕の分身だから僕がやってるのと同じ事でしょ
弱いけど数だけはいるから
囮にもなるしそれなりの量回収できると思うよ

あ、お返しに後で飴あげます



●追うと消えゆく儚き天使
 猟兵故の戦場経験により、しれっとバイクの乗り方を習得した栗花落・澪(f03165)。
 今回はベルトを使用しての変身もあり、ということで若干張り切り気味である。
「よーし、がんばるぞー」
 新人ライダー、とくにカオスなライダーとしてはあまりにも可愛さが過ぎる彼であり、そこに世間の厳しさを教えてやろうという歴戦ライダーや世紀末百姓たちが獣じみた目を光らせていた。
「でも……初心者だから手加減欲しいなー」
 だが、その視線を分かった上で甘い気配のする、誘惑じみた目線を向ける澪。
 自分の強みを分かったうえで全力で生かすその行動に、そんな餌に釣られるものかという鋼の精神をもったライダー&百姓たち。

((((でも、まあ俺一人ぐらいは協力してやるかな!))))
 爆釣であった。

 しっかりと根回しを済ませ、澪はカオスエネルギーを使った変身の力――なぜか無性にかわいいバイクとコスチュームになった――もあり順調にバイクを飛ばしていく。
 周りでライダーと百姓がぶつかり合い、血で血を洗う争いが巻き起こる。
 そんな、コースに激しい爆発が巻き起こる中でも、不思議と巻き込まれたり襲い掛かられることもなく進んでいたが、そこは腐っても歴戦のライダーたち。澪が簡単にぶっちぎるまではいかない。
「あ、でも加速装置の使用がありなんだもんね?」
 特に制限がないのなら、と、手早く詠唱を済ませ、発動するのは風魔法。
 風を操ることで空気抵抗を抑え、逆に背後からは噴射させるように調整を行うことで超加速を実現させたのだ。
 そうやって運転に集中している澪が、種籾まで回収するとなると難しいのでは、と心配するのはすっかり篭絡済の百姓たち。
 だが、そんな時、不思議と彼らの周りにもまた澪が現れたではないか。
 なぜだかわからないけど、かわいいからヨシ! の精神で、思いっきり種籾を頂いていく澪……の分身は見逃されていく。
 時折捕まえようとする者もいたが、捕まえたと思ったら種もみを残し消えていくという現象に見舞われる。
 更には後日、種籾がなくなった百姓たちのもとに飴が届けられた、という噂を踏まえ新たな悪魔的都市伝説が生まれたとかなんとか。
 そんな事になっているとは知らない本人は、風に乗って悠々とコースを突き進んでいくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
種籾を奪われる百姓が歴戦の悪魔っていうのも新しいね。普通に強そう。

でも、ぼくも負けないぞー。
カオスエネルギーフルパワー、変身!

ド派手な変身バンクで、平成の仮面を被ったライダーみたいなものに変身するよ。

種籾は預かったよ!
加速装置を使って、颯爽と奪......預かるよ。

さあさあ、この速度についてこれるかな。



●お前の平成って、と悪魔が慄いた
「種籾を奪われる百姓が歴戦の悪魔っていうのも新しいね。普通に強そう」
 基本的にこのデビルキングワールド、所属している悪魔たちはかなりストロングである。
 百姓たちも例外ではなく、その農作業や害獣退治、さらにはカオスライダーズを吹き飛ばすことで鍛え抜かれた肉体は世界を一つ二つ救えそうなぐらいには健康的である。というかたぶん救える、宇宙皇帝あたりでも倒せる。
「でも、ぼくも負けないぞー。カオスエネルギーフルパワー、変身!」
 膨大なカオスエネルギーにより、派手に光り輝きながら変身を行うアリス。
 使いまわされそうに見えて使用される機会がほとんどなさそうな360度くるくると向きを変えて回転しまくる超豪華変身シーンを終えると、そこには全身を覆うようなサイバーなスーツに包まれたアリスの姿があった。
「うお、っまぶし……ってしまった!?」
「種籾は預かったよ!」
 アリスは変身でひるんだ百姓たちの隙を逃さず、颯爽と種籾を奪い……もとい、預かっていく。
 軽く預かったように感じるがアリスがちょっとやる気を出せば数年分の種籾だろうと難なく持っていけるのだ。
 だが、猟兵の理不尽ともいえる力にやられてばかりの悪魔ではない。
「まてえええええい、百姓合体キョウヨリアース! 大地に呼ばれて即参上!」
「あははは、それすごいね! でも、この速度についてこれるかな?」
 唐突に生えてきたカオスエネルギーにより変形合体した百姓たちが操る謎の巨大ロボ。
 大地を揺るがす相手にズシンズシンと追われながらも、アリスの笑い声がコースに響く。
 速度VSパワー。
 種籾をめぐる攻防はまだまだ始まったばかりなのだ。
「俺たちを……」
「忘れてもらっちゃ困……」
「あ、そこあぶないよ?」
「邪魔だどけええええええええ」
「「「ぐべえええええ!!!」」」
 なおカオスライダーたちは百姓合体に踏みつぶされていたとかなんとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
……うん
セーセードードーとガンバリマス…

まずは先に種籾を入手するのが先決
カオスバイクが超高速モードへと変形すると共に加速
‥‥…ブレーキなにそれ美味しいの?
適当な障害物か、なければジャンプして自ら地面に突き刺さるようにぶつかり大爆発
どこぞのアクション映画のように爆炎と煙の中から出てくると百姓達から種籾を正々堂々と奪います
……すみません、これで買えるだけの種籾を下さい
普通に代金を払って買うともいいます

そして先行して稼いだリードを活かし潜伏
後から来て種籾を奪って離れようとした方々を待ち伏せて襲撃します
世紀末百姓達との戦いで疲弊している所を襲撃して奪ってきた種籾を奪い取る作戦ですな
襲撃時は変身…ではなく変形で
カオスバイクがバトルフォームになり変形してパワードスーツに

戦って倒した強敵達のカオスバイク達が何故か俺のカオスバイクと合体してカタパルトモードに
強制加速射出して飛行中にブースターが点火したり使い終わったパーツを切り離したりとなんやかやでゴールへ突き進みます
……着陸とか停止の概念はありませんな



●どうやら気に入られたようで
「……うん、セーセードードーとガンバリマス……」
 種籾を守る立場で戦ったことあるからか、それともあんまりにもデビキンな雰囲気に圧倒されたか、はたまたいつもの愛車ではないからか。
 わりと元気が無さそうな涼風・穹(f02404)ではあったが、それでも備えに憂いなし。
 しっかりと入手したカオスバイク、穹の意図を読み取った彼(彼女?)はしなやかなフォルムへと変化すると急激に速度を上昇させる。
 なおこの今回の相棒のカオスバイクさん、ブレーキなにそれ美味しいの? と言わんばかりの速度で突っ走る穹に、いいえ知らない子ですね、と答えるかのように加速を上乗せしていくヤバイバイクである。
 無論そんな速度で走って、何も起きないわけもなく。
 気が付いた時には激しく空を舞い、そのまま地面に突き刺さり、巻き起こるは激しい爆発。
「自爆……したのか?」
「いかな猟兵といえどこの爆発に巻き込まれてはひとたまりもあるま……なに!?」
 激しい爆発に釣られるかのように集まって来た百姓たちは驚愕する。
 その爆炎と煙の中から何事もなかったかのよう歩み出る穹。
 後、カオスバイクも何事もなかったかのように彼の三歩半ぐらい後ろをしずしずとついてきている。
「すいません」
「は、はいいいいい?!」
「……これで買えるだけの種籾を下さい」
「は、はいいいいい!?!?」

 正しく正々堂々と種籾を奪い(購入し)、圧倒的スピードで差をつけた穹を止められる者は普通いない。
 余裕に思えた状態だが、あえて穹は足を止め、潜伏していた。
 やって来たのは世紀末っぽい百姓たちとの激しい戦いを終え、種籾を強奪してきたライダーたち。
 その力を使い果たし、ボロボロになった彼らは、襲ってくれと言わんばかりの状態だった。
「遅かったな、待ちくたびれたぜ」
「な、貴様、先に進んでいたのでは?!」
「俺たちを……待ち伏せしていたってのか!?」
「なんてワルだ、カッケェエエエエエ!」
 わりと称賛してくるライダーたちだが、だからこそ乗り越える必要があると思い思いに変身していく。
 対する穹が選択したのは変身……ではなく、変形。
 戦闘形態となったカオスバイクが姿を変え、パワードスーツとなって穹の体を包み込む。
 こうして、バイクに乗る者とバイクに搭乗る者の戦いが始まったのである。

●もしかして:ヤンデレカオスバイク
「……で、どうしてこうなった……?」
 カウントダウンが始まる。
 そう、穹は今、カタパルトの上にいた。
 激しい戦いを終え、あんたなら目指せるかもしれねぇという謎の思いを託される展開となり、気が付いたころにはなぜかカオスバイクの限界のその先にある速度を目指すことになったのである。
 風を越え、光を越え、時を超え、混沌を越えた先にある向こう側の世界へと到達する為、倒してきた強敵たちのカオスバイクは思いをつなぐためのカタパルトへと変貌したのだ。
「やっぱり何か間違っ……」
 その言葉は最後まで紡がれることは無かった。
 いや、紡がれた言葉は遥か彼方へと消え去ったのだ。
 強制加速、射出され、いくつものブースターにより時空をポンポンぐにゃりと歪めながら穹は一直線にゴールへと突き進む。 
 間にある物のことは考えない。着陸とか停止の概念もありはしない。
 それはカオスバイク……さんと穹の逃避行。ゴールを突き抜けその先へ、彼らは何処までも突き進んでいくのである。

 ~完~

※その後、転送により無事救出されました。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年05月14日


挿絵イラスト