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7thKING WAR㉒〜CHAOS YEAH!!!!

#デビルキングワールド #7thKING_WAR #東のラスボス『スーパーカオスドラゴン』

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#東のラスボス『スーパーカオスドラゴン』


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「ゲヒャ〜ッヒャッヒャ! オレサマはスーパーカオスドラゴン!!」
「ダレがナニをヤろうとも、ぜんぶカオスにしてヤるゼぇ!」
「YEAAAAAAAAAAAAAAAAAAAH!!」
 三つの首からそれぞれ暴走の言霊を吐き……つつも周囲に流れ弾が飛んでも大丈夫か確認しながらバトルエリアを整地するスーパーカオスドラゴン。ニセが付いてしまっている乱暴者は伊達ではない。
 しかし白羽の矢が物理的に立った彼は立派に7thKING候補者。その強さは計り知れず、現に彼は混沌魔法【カオスのメロディ】によってデビルキングワールド全土からカオスエネルギーを終結させており、その強さをさらに増している最中であった。
「見ての通り、乱暴なのか丁重なのかよくわからない、この世界らしいラスボスさんだけど、ものすごく強いよ!」
 クトゥルティア・ドラグノフが転移門を開けながら猟兵に改めて説明する。
 東西どちらかのラスボスが倒されれば、ガチデビルが戦争終了まで7thKINGになることはできなくなる。そのためにも彼か、もう一人のアイスエイジクイーンが倒れる必要がある。
「とはいえ彼は今【カオスのメロディ】によって際限なくパワーアップしようとしてる。彼は3つの頭をそれぞれ『デスボイスの詠唱担当』『口からカオスビームを放つ担当』『ラスボスらしく真面目に猟兵を挑発する担当』に分けて襲ってくるよ。挑発に言い返し、カオスビームをかわして、詠唱を止めて、彼を討てばそれでよし! いうほど簡単じゃないけどね」
 転移門も先で、スーパーカオスドラゴンはご丁寧にも『いらっしゃ~い』と書かれた看板を立てて待っている。ガチデビルの狙いを一時的に挫くためにも、彼に挑もう。
 猟兵たちは、自らの準備が終わり次第、歓迎の看板が立てられた戦地へと向かった。


しじる
 初めましての方は初めまして、そうでない方はお世話になっております。しじるです。
 スーパーカオスドラゴン、個人的にかなり好きな悪魔さんだったり。
 このシナリオには下記のプレイングボーナスが発生しております。これを活用して立ち回れば有利な判定が行われます。
 それでは、皆様の素敵なプレイングをお待ちしております!

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 プレイングボーナス……3つの頭部に対応する(どの首の相手をしてもOK)。
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55




第1章 ボス戦 『東のラスボス『スーパーカオスドラゴン』兇』

POW   :    ウルトラカオスレイジ
【湾曲した無数の角や爪を生やしたカオスな姿】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ダブルカオスビーム
【詠唱している口以外の2つの口】から、戦場全体に「敵味方を識別する【カオスビーム】」を放ち、ダメージと【ランダムな効果】の状態異常を与える。
WIZ   :    カオティックデスボイス
【『悪魔ならカオスに染まれ』】の主張を込めて歌う事で、レベルm半径内の敵全てに【敵味方識別不能】の状態異常を与える。

イラスト:カツハシ

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ベルベナ・ラウンドディー
あの裁判官もそうでしたがね
猟兵相手に一度も殺されず連戦が出来るなどと化物が過ぎますよ
故に、敬意と畏怖を以てお相手仕りますよ、東の雄


湾曲した爪と角…ああ、大いに結構
【功夫】による身体動作と【串刺し】による槍の攻撃
【騎乗・踏みつけ】で足場に利用、相手に密着した戦闘を臨みます
視界内の物を攻撃する性質上、距離を置くほうが危険ですからね
そしてユーベルコードは高速移動で誘い「残像に当てる」盾として使用します【ジャストカード・焼却】

「速く動くものを」攻撃し続ける
優先順位をつけてしまってはカオスとは言えませんよ
【元気・継戦能力・学習能力】…体力では劣るぶん
此方はクレバーな点で効率的な持久戦勝負に臨みます


バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!

HAHAHA!
とても強大なオーラを感じマース!
音波攻撃、ビーム、挑発攻撃……。
そして何より暴力! 実にシンプルデスネー!
デスガ……大きいこと、素早いことがいつもベストな行動とは……限りマセーン!

「六式武装展開、風の番!」
ワタシは攻撃を受けないようゆっくりと動きつつ、掃除機から風の見えない手を作り、チェインハンマーを握らせての遠隔攻撃であります!
速く動く風の手を攻撃しようとも、実体のない風では角も爪も手ごたえなし!
鉄球は直撃しても遠慮せずに、破損上等で殴り続けマショー!
速きこと風の如し、されど風で翻弄させていただきマース!

(連携で他の方を掴んだり庇ったりもできマース)


ゲニウス・サガレン
どうやらこのスーパーカオス殿は、性格としては情熱と冷静の間的なくせに、能力としては敵味方混乱してまさにカオスの戦場を作るのが得意なご様子
まじめに戦うなら、一つずつ頭を拘束・撃破といった漸減作戦を狙うべきかな

アイテム「潜水作業服」
UC「水魔アプサラー召喚」
アプサラーは水流を操る、この力を活用しよう
まずは遠くからこそこそと
アプサラーよ、地下水脈から水を集めよ
そして潜水服を着た私と君を大きな水塊で覆ってしまうんだ

この水の塊が遮音壁となる
でもあまり近づくと怖いから、遠距離から歌う頭を狙おう
アプサラーよ!さぁ、えぐい水流で歌うために開いた口を狙い撃て!

歌ってのど乾いただろう?
美味しい地下水、飲み放題!



 デビルキングワールドの悪魔は皆強大で頑丈である。オブリビオンですら耐えられない猟兵の猛攻を受けてなお、気絶程度で済んでしまうほどなのだから。
 その悪魔の中でもさらに強大なのが今回のスーパーカオスドラゴンである。
「HAHAHA! とても強大なオーラを感じマース!」
 そのオーラを感じて笑うのは【バルタン・ノーヴェ】。メイド姿ではあるがその思考回路は熟練のプロそのものである。
 同意するように頷いてスーパーカオスドラゴンを改めて見るのは【ベルベナ・ラウンドディー】。
「あの裁判官もそうでしたがね、猟兵相手に一度も殺されず連戦が出来るなどと化物が過ぎますよ」
「オマエら、ホメてもナニもでねぇゼぇ! セイゼイブレスだな、ギェヒャ~ッヒャヒャヒャ!!」
 まんざらでもない様子のスーパーカオスドラゴンをよそ眼に、彼の竜を冷静に評価するのは【ゲニウス・サガレン】。
「どうやらスーパーカオス殿は、性格としては情熱と冷静の間的なくせに、能力としては敵味方混乱してまさにカオスの戦場を作るのが得意なご様子。まじめに戦うなら、一つずつ頭を拘束・撃破といった漸減作戦を狙うべきかな」
 ゲニウスの言葉に同意するように、ベルベナとバルダンが頷き言葉を繋げる。
「なら、問題のデスボイス担当を頼んでも良いですか?」
「もちろんだよ」
「ならワタシたちは他二つデース!」
「オマエら、もういいかぁ? 準備が出来たらおっぱじめようゼぇ!」
 律儀に正座して待っていたスーパーカオスドラゴンがおもむろに立ち上がり、絶唱を開始する。同時にスーパーカオスドラゴンの力が無尽蔵に膨れ上がっていくのが感じるだろう。このままでは勝ち目などない。
 だからこそ、猟兵はそれぞれに分担するのだ。
「まずは遠くからこそこそと……さぁ目覚めよ、アプサラー! 君の力を、今、ここに!」
 ゲニウスが急いで距離を取り、ユーベルコード【水魔アプサラー召喚(スイマアプサラーショウカン)】でアプサラーを召喚し出す。とはいえこのままではブレスに狙い撃たれる。障害物もない土地ゆえだ。
 だがそうはさせまいとベルベナとバルダンがブレスと挑発の相手をする。
「ゲヒャ〜ッヒャッヒャ! 猟兵もたかがしれてんなぁ、三人係でようやくって感じかぁ!」
 スーパーカオスドラゴンの挑発担当が、その能力をいかんなく発揮し出し、目に映る高速のものを攻撃し出す。
「音波攻撃、ビーム、挑発攻撃……そして何より暴力! 実にシンプルデスネー! デスガ……大きいこと、素早いことがいつもベストな行動とは……限りマセーン!」
「その通り。湾曲した爪と角、大いに結構……ですが『速く動くものを』攻撃し続けるという”優先順位”をつけてしまってはカオスとは言えませんよ」
「ヌカせ! なら身をもって教えてヤルゼぇ、オレサマのカオスを、怪我しない程度に!!」
「それはご丁寧にドーモです! 六式武装展開、風の番!」
 スーパーカオスドラゴンの言霊に合わせて、まず動くのはバルダン。ユーベルコード【告風楼(コンプレスド・エアー・アームド)】が発動し、掃除機から風の見えない手を生み出し、それにチェインハンマーを握らせた。それは今場にいる三人よりも早く、暴風のごとく鉄球と共に襲い掛かる。
 とはいえ無尽蔵に強化されるスーパーカオスドラゴンの力ではいずれ追いつかれ、チェインハンマーも、その風も発生源である掃除機ごと破壊されてしまうだろう。だからこそベルベナの一手が刺さる。
「さて、触ると火傷しますよ」
 ユーベルコード【超残像(チョウザンゾウ)】により生み出された、触れると燃える残像が高速移動を開始する。
 瞬間的にはまだ風の手のチェインハンマーが早いが、常時ならば残像のほうが早い。距離を取らずに密着し、その功夫と槍捌きによる身のこなしが、わずかとはいえスーパーカオスドラゴンの肉体を傷つけていく。
 角を足場に宙を舞い、そこを狙ってスーパーカオスドラゴンの爪とブレスが飛ぶが、爪が当たるのは残像。ブレスは着弾前にバルダンの風の手が掴み引きこれも不発。
 して爪はユーベルコードの効果により延焼を開始。じわじわとスーパーカオスドラゴンにダメージを負わせる。
 鬱陶しい炎、だからとベルベナに注力すればするほど、認識外からバルダンのチェインハンマーが側頭部を強打する。
「ニギィイイイ! 鬱陶しいゼぇ!!」
 だがこのまま持久戦では先に倒れるのは猟兵。スーパーカオスドラゴンはこの時も強化を続けており、長引くほどに手に負えない状態になっていく。
 そこで先ほど距離を取っていたゲニウスの活躍が光る。
 スーパーカオスドラゴンのデスボイスによって副次的に流れてくる『悪魔ならカオスに染まれ』の敵味方識別不可。それをユーベルコードで呼び出した悪魔アプサラーにより塞いでいた。
 そう、自身とアプサラーを大きな水塊で覆うことでだ。水は中でなら音を良く響かせるが、外の音は聞こえにくい性質を持つ。これによりデスボイスを聞かずにすんでいたのだ。
 そしてベルベナとバルダンの二人、決死の囮行動によって今、スーパーカオスドラゴンは鬱陶しいと大口を開けて叫んだ。ならばその口、塞いでしまえばもう歌えない。
「沢山歌ってのど乾いただろう? 美味しい地下水、飲み放題! アプサラーよ! さぁ、えぐい水流で歌うために開いた口を狙い撃て!」
 ゲニウスの指示通り、アプサラーが激流を生み出し放射する。それはまるで重力に逆らう滝のよう。認識の外から飛来したそれにスーパーカオスドラゴンは反応できず、歌担当の口に見事直撃、以後も溢れんばかりに注ぎ込み続ける。
「ガボボボボボボボボボバ!?!」
「デ、デスボイス担当ぅ!?」
「この時を」
「待ってたデス!」
 ゲニウスのデスボイス担当沈黙化、それに合わせてベルベナの槍が、バルダンのチェインハンマーが、それぞれの残った二つの頭を見事に捉えた。
 金属の大鐘が打ち鳴らされたような鈍い音がどちらの頭からも鳴り響き、飲まされ続けた水によって腹が膨れたスーパーカオスドラゴンは、これにより一時的に意識を失うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

仰木・弥鶴
挑発担当の首に向けて拍手を
相手の音量に負けないようにピンマイクを通して聞いてみたいな

「見事な挑発だね。ところで、君の言う『カオス』だけど……その定義は何? どんな要素があればカオスと言えるのかな。混沌は混沌だっていうのはなしでね。例えば俺の世界ではかつて神の理に従っていればいいとされた時代があったけど、現代じゃそうはいかない。君も何がカオスなのかという再帰的な問いかけをするべき時が来ているんじゃないかな」

会話しながら相手の周りだけをディバインデバイスの避雷針で取り囲んでおくよ
予め準備しておけば敵味方識別不能になっても裁きの雷はスーパーカオスドラゴンのみを貫いてくれるだろうからね

で、君の答えは?



 先の猟兵の活躍で、ブレスとデスボイス担当が沈黙し、暫し意識を失ったスーパーカオスドラゴン。しかしまだ挑発担当の気力は落ちてはいない。その最後の頭を沈黙させるべく、締めに現れたのは【仰木・弥鶴】である。
「見事な挑発だね。ところで、君の言う『カオス』だけど……その定義は何? どんな要素があればカオスと言えるのかな」
 挑発に挑発ならぬ定義を聞くようにスーパーカオスドラゴンへ問いかける弥鶴。その隙にユーベルコード【ディバイン・サンダー】の準備を刻々と進める。
 避雷針はスーパーカオスドラゴンに気づかれないように配備されていき、発射の準備が整っていく。
「混沌は混沌だっていうのはなしでね。例えば俺の世界ではかつて神の理に従っていればいいとされた時代があったけど、現代じゃそうはいかない。君も何がカオスなのかという再帰的な問いかけをするべき時が来ているんじゃないかな」
「ほう……いうじゃねぇか。オレサマにカオスの定義の再帰の問いかけだと?」
「で、君の答えは?」
「カオスとは生きとし生けるものすべてだ。個々の単位で観ればそれは規則的に見え、だが総体で観れば不規則で予測できない変化を見せる現象の総称。それはまさしく生命の坩堝だ。社会、群、種族、惑星、世界。一つの枠組みで観ればどれも統制の取れた秩序の塊だが、全体で見れば無秩序で不規則で出鱈目で、だからこそ混ざり合ったそこに、誰も見たことない、予測不可能の輝かしい未来が生まれる。カオスのもとにオレタチが暴れ、その総体が生み出す予測不能の結果、それは誰もまだ見ない未来や可能性や希望を芽吹く種になる。オレサマは、そんな新しい世界を見てみたい。作り出してみたい。だからこそ、オレサマは、オレは、7thKINGとなり、全てをカオスに覆い、誰もがあっと驚くすっげぇ面白れぇ未来を作りてぇんだゼぇ!!」
 学術的な、またロマンティックな解を述べるスーパーカオスドラゴン。だが解を熱弁しすぎた。今戦いの最中であることを完全に忘れていた。
「君の答えはよくわかった。候補に選ばれた理由がなんとなくわかった気がするよ。でもそれはそれ、これはこれ。ごめんね」
「アン? まだ戦いはこれからだろぅアババババババババババァ!!?」
 裁きの雷。それは見事にスーパーカオスドラゴンの残った脳天を打ち抜き、全身に電流が走る。
 通常のオブリビオンならば消し炭になっているだろうそれを受け、さすがのスーパーカオスドラゴンも損耗した体では意識を保てず、今度こそ完全に気絶してしまった。
 時間が立てば彼はまた立ち上がるだろう、それでも着実に体力は削れている。
 ガチデビルの野望を防ぐべく、猟兵は次の戦地へと向かうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年05月13日


挿絵イラスト