7thKING WAR⑳〜凍覇蹂躙の進撃(作者 逢坂灰斗)
#デビルキングワールド
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#西のラスボス『アイスエイジクイーン』
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#西のラスボス『アイスエイジクイーン』
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●『氷の微笑みとはわたくしの為の言葉でしてよ!!!!!』
「……つーことで、えー。今回はご本人と中継が繋がってます」
凄い食傷気味な顔で猟兵達を出迎えた霧島・クロト(機巧魔術の凍滅機人・f02330)は、中継魔術を展開する。その瞬間響き渡る(結構煩い)のは西のラスボス――『アイスエイジクイーン』の高笑い。
『おーほっほっほ!!! 良くぞわたくしまでの道を切り拓かれたようですわね? 良いでしょう!! 直接お相手して差し上げますわ!!』
そんな高飛車っぽい振りをした氷の美女は、自らを氷の自動鎧――『絶晶』に搭乗させていた。なんだかそれでちょっとだけクロトが持ち直したのだが、説明を続ける。
「という訳で、『氷河期魔法』を駆使する『アイスエイジクイーン』御本人と直接対決出来る機会が巡ってきた。ラスボスとしての実力は本物。勿論俺らも手を抜く訳には行かねぇんだが――」
と、説明しながらクロトが気付くことが1つ。
「ん? よく見たらお前の氷の鎧の中――悪魔が氷漬けになってないか? しかもだいぶ強そうな連中が」
そういったクロトの反応に中継先のアイスエイジクイーンは『良い質問ですわね!』とばかりに高笑いを上げ、『実演』を開始する。
『――当然ですわ、この者達はわたくしの虎の子と言っても過言ではない最強の悪魔達!!!』
中継先では絶凍の美ラスボスである『アイスエイジクイーン』の『絶晶』から解凍され、次々に進撃の準備を整える屈強な悪魔達――その名も『絶滅悪魔軍団』が次々と現れる!
『わたくしの氷河期魔法の『力』は金庫で嫌と言う程理解しているでしょう? では次は皆様にも直に――わたくし自慢の兵卒達との『合わせ技』を味わって頂きますわ!!』
中継が切れ、クロトは泡を喰ったように猟兵達に向き直る。
アイスエイジクイーンの魔法だけでも強敵だというのに――それの支援を受けた強大な悪魔達。マトモに相手をする猶予など許されないだろう!!
「おい、お前ら、こればっかりは虚勢でもなんでもねぇ!!『マジ』だ!!とっとと統率者たる『アイスエイジクイーン』をしばき倒しに行け、分かったな!!!!」
逢坂灰斗
氷属性の鎧とか、クロトが凄い喜びそうなんだけど、ソレ以上にスペックがやばかった。
逢坂灰斗です。
今回は『絶滅悪魔軍団の猛攻をかわしながらアイスエイジクイーンと戦って頂きます』。
【このシナリオに関して】
・このシナリオは『7thKING WAR』の戦争シナリオです。
該当エリアの戦況に影響を与えます。対応エリアは⑳です。
このエリアを制圧すると『7thKING』に『アイスエイジクイーン』が就任するのが阻止されます。
なお、アイスエイジクイーンはオブリビオンではありません(凄く頑丈ですが)
・このシナリオは以下のボーナスを踏まえてプレイングすると有利に戦えます。
→『絶滅悪魔軍団の猛攻をかわす』
(※マトモに相手すると『アイスエイジクイーン』には到達出来ません。ソレくらい強い取り巻きです)
・だいたい判定はそれなりに厳しくなります。ご注意下さい。
基本的に戦争シナリオなのでなるべく採用しますが、大人数になりすぎた場合、不採用が発生するかもしれません。ご了承お願いします。
改めて。お目に止まりましたら、宜しくお願いします。
第1章 ボス戦
『西のラスボス『アイスエイジクイーン』解』
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POW |
●氷河期召喚術『ジュデッカ』
レベル×1体の【絶滅悪魔軍】を召喚する。[絶滅悪魔軍]は【氷】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
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SPD |
●氷河期魔法『アイスエイジ』
戦場全体に【悪魔も凍てつく氷河期の寒波と吹雪】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【量産型「絶晶」の装着】による攻撃力と防御力の強化を与える。
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WIZ |
●合体氷河期魔法『ディノホロボシータ』
自身と仲間達の【放つ、氷属性の攻撃魔法】が合体する。[放つ、氷属性の攻撃魔法]の大きさは合体数×1倍となり、全員の合計レベルに応じた強化を得る。
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👑11 |
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴 |
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
「さぁ、お待ちしておりましたわ!! 西のラスボスと呼ばれたわたくしであっても、貴方方の活躍は以前から聞き及んでおりましてよ!!」
高笑いが響く。寒風の中、『絶晶』を纏いし彼女。
そして彼女に恭しく侍る強大な悪魔達――彼女こそが東西実力を二分する、『候補者』であると、否が応でも実感する。
聞く所によれば、その高飛車さは虚勢なのかは不明であるが『エセ』であるとは知られている。
つまり邪悪ではなく、善良さを持ち合わせているとの証左なのだが――そうでなくても、彼女の実力は本物であり。猟兵達が介入するような大事が起きなかったのであれば、こうした形で相対することは無かったであろう。
「わたくしとしても『ガチデビル』の就任は避けなければならない事案ですが、それはそれ。『貴方方の実力を直に見極めても構わなくて?』」
その言葉と同時、一斉に『絶滅悪魔軍団』が此方に向けて構える。
この物量――マトモに相手をすれば実力を示すことすら叶わぬだろう。
「さぁ、おいでなさい! 私の『氷河期魔法』と『絶滅悪魔軍団』は一味違くてよ?」
蘇摩・瞬華
わわ、強そうな悪魔さんがいっぱい…うん、普通にやったら勝てそうにない、ね。
でも、わたしも負けられないもん、がんばるよ!
【仙術】の【多重詠唱】で、わたしの分身(【残像】)をたくさん作ってみんなで突撃。
ハゼリダマでの【爆撃】も交えて戦場を乱戦状態に持ち込んでみるよ。
その中で分身を増やしながら【迷彩】で自分に光学迷彩を付与して視認できなくする。
多分、分身ごとわたしを倒すつもりで合体魔法を使ってくると思うから、それが発動する前に何とか範囲外まで逃げて、そのままクイーンさんに接近。
気付いて反撃される前に命喰ホムラダマ発動、全員クイーンさんにぶつけて【焼却】しちゃうよ!
●蒼炎の軍、絶氷と相見え
「わわ、強そうな悪魔さんがいっぱい…うん、普通にやったら勝てそうにない、ね」
「当然でしてよ! この者達は『氷河期魔法』の力の前に屈し、そして今はわたくしの同士として在る屈強な悪魔達!」
そういえばアイスエイジクイーンは『氷河期魔法』の遣い手としての実力で支配を拡大した、ワルと言うよりは純粋な強者に近いラスボスであった。
蘇摩・瞬華(蒼篝・f25151)が見回す間にも解凍されていく『絶滅悪魔軍団』は何故四天王を名乗らないのか不思議な風格をも放っている。
「……でも、わたしも負けられないもん、がんばるよ!」
ならば数には数を。仙狐の仙術は、残像を実体へ。数多の『自身』へと昇華させ、彼女自身をも軍団へと変じさせる。
「その意気やよし、全力で歓迎して差し上げますわ!」
そうして始まるのは氷と焔による大乱戦だ。こうして見れば『マトモに相手にしている』ように見えるが、実はそうでもない。
瞬華の分身は加速度的に増えていき、此処まで来ると彼女の本体がどれだか判断が付きにくいもの。
(成程、わたくし達でも『判別不能』な程に数を増やせば良いと。中々の策ですわね)
悪魔軍団と無理矢理均衡を得る程の数を得たのを見たアイスエイジクイーンはですが、と優美に微笑む。
「わたくしは先程言いましたわよね。『合わせ技』を味わって頂くと――今がその時ですわ!」
その言葉と共に紡がれていく悪魔的な出力を誇る合体魔法――
『ディノホロボシータ』の範囲に巻き込まれば、分身など関係ない。諸共に本体ごと氷に閉ざされてしまう事だろう……!
氷河を統べし彼女が勝利を確信し、高笑いをあげようとした所……
――背後から人魂状の青き焔が彼女に叩きつけられたのだ。
此処で、種明かしをすると。
合体魔法の詠唱が始まる前には瞬華の本体はこっそりと光学迷彩に身を潜め、『範囲外』――アイスエイジクイーンの後背まで脱出していたのだ。
つまり、アイスエイジクイーンが見ていた分身軍団の中には本体たる彼女は居なかったわけだ。
「……くっ、物量で紛れ込んで後背を取るだなんで……まさに、悪魔的……ですわ!」
人魂の焔に焼き喰われていくアイスエイジクイーンには『絶晶』の守りこそあれど、効果は覿面であった。
自分の策が見事に嵌った瞬華は軽くVサインを決めたのだった。
成功
🔵🔵🔴
御形・菘
はーっはっはっは! 妾とお主、間違いなく気が合う!
だが、だからこそ! 真剣勝負を繰り広げるのもまた必然とゆーもの!
素晴らしきバトルをしようではないか!
お主がイケてる鎧を装着するなら、妾もこの身にメカを纏うとしよう
戦闘を仕掛けるのは、進路を塞ぐ者をブッ飛ばしてどけるための最小限に
先の軌道を読まれんように調整しながら、吹雪の中を華麗に飛翔して突っ込む!
はっはっは、凍てつき舞散る花々、美しきコラボのなんとエモいことか!
そして生まれた感動は攻め手を鈍らせるのだ!
合体魔法は起動の段階から全力で回避のみに専念
攻撃直後は隙もできるであろう、そのまま懐に踏み込み左腕をブチ込む!
これが妾の、邪神の全力の一撃よ!
●共鳴する『強さ』の証
「はーっはっはっは!」
「おーっほっほっほ!」
高笑いが戦場に木霊する。猟兵は星の数程いるし、中々にこう『意気投合』しかねない相手が現れないことも無い。
御形・菘(オブリビオンではない・f12350)はどっちかというと――
「妾とお主、間違いなく気が合う!」
「奇遇ですわね、わたくしもそう感じ取っておりましてよ!」
……『意気投合』しちゃう側の猟兵であった。
強者と強者は惹かれ合うというし、何ならそういうのには御定番の『宿命』というものもある。
「だが、だからこそ! 真剣勝負を繰り広げるのもまた必然とゆーもの!」
「そう――真たる7th KINGを目指すに当っては認め合う強者との競り合いは避けられぬのも必定!」
軍団そっちのけで割りと盛り上がっている空気をかましながら、菘もまた機械鎧を纏う。
こうして――何故か急に青春バトル漫画みたいな空気になり始めた吹雪の戦場に邪神様(自称)が飛んだ。
……はい、配信回ってまーす。
映像の撮れ高も最高潮である。
軍団の中を華麗に最小限の動きで躱しつつ、なお彼女が振り撒く花弁は吹雪の寒中で凍り付き、自然と雪華の舞い散るが如くに変じる。
「はっはっは、凍てつき舞散る花々、美しきコラボのなんとエモいことか!」
「おーっほっほ! 是非私情での対談も組みたいところですわね! ですがそれはそれ! 加減は致しませんわ!!」
軍団の指揮を取りながらアイスエイジクイーンの仕掛ける合体魔法であるが――どうも、攻め手そのものの『起動』が鈍っている。
……そう、事もあろうに『配下』達に感動が波及して『魔法』を組み上げる連携がワンテンポ遅れているのだ!!
こうなってしまえば『攻撃直後』まで回避に専念してしまうだけで『甚大な隙』を待つ事が出来てしまう……!
「では――映像にも刻み付けさせて頂きますわ! わたくしの『覇道』を象徴する『氷河の嵐』を!!」
花弁を全て吹き飛ばしかねない程の強大な合体魔法――それから逃れる為の全力を以て菘は『回避』する。
花弁も無く、地は余波で凍りつき。そこには誰も居ない……筈であった。
にんまりと笑むアイスエイジクイーンの懐。嵐の晴れると同時にその姿は現れ、邪神を名乗るだけの左腕の一撃が、捩じ込まれる。
「これが妾の、邪神の全力の一撃よ!」
その姿を唯一人認めていたのかは分からないが、ラスボスたる彼女の笑みは崩れず。
ただ、強者を称えるように――微笑んでいたと言う。
成功
🔵🔵🔴
プリ・ミョート
くっ、中身の悪魔もなみいる悪魔も全員四天王級だべ!? ……四天王ってなんだっけ。おらの王国にもたくさん四天王っているけど、四天王がゲシュタルト崩壊してきたべ
とりあえず悪魔軍団の猛攻は味方の影に隠れてやり過ごして、こっそりクイーンを狙うべ。こういう時に四天王で一番の小柄!(体格的な意味で)が役に立つ訳だな、ニシシ!
狙える位置まで辿り着いたらデビルガトリングの一撃をお見舞いしてやるべさ。絶晶の中で跳弾させればさすがに痛手にもなるべさね? ならねえ? ならねえならなるまで撃って撃って撃ちまくってやるべさ、カイカン、だべさ!
●四天王ゲシュタルト崩壊
「くっ、中身の悪魔もなみいる悪魔も全員四天王級だべ!?」
「当然でしてよ! 全てわたくしの『氷河期魔法』に平伏し、認めて頭を垂れた者達ですもの!!」
プリ・ミョート(怪物着取り・f31555)はなんだかカルチャーショックを受けていた。
アイスエイジクイーンはなんというか、いっぱい四天王も居るのだ。そして此方は此方で沢山『絶滅悪魔軍』も居るのだ。
というかよく考えなくても大所帯だし、そもそも四天王が4人以上おるし……あ、どっかから胃痛の気配がしてきた。
「……四天王ってなんだっけ。おらの王国にもたくさん四天王っているけど、四天王がゲシュタルト崩壊してきたべ」
デビキンってまぁこう、トンチキと真面目が混在するからこそ、こんな現象が多発するんですが……。
それはそれとして。今は交戦の真っ最中である。
小柄なプリに対し殺到するのは屈強な悪魔軍の徒党である。あまりにも見てくれの盤面は酷である。
だが、逆を申せば『小柄だからこそ』彼女はこの大群の中で器用に立ち回れる――とも言えた。
(こういう時に四天王で一番の小柄!(体格的な意味で)が役に立つ訳だな、ニシシ!)
味方がいれば視界を掻い潜れるし。そうでなくても『悪魔軍』の位置取りを鑑みながらちょこまかと進むだけでだいぶ安全に進むことが出来る。
……うっかり知恵の布が剥ぎ取られないか少しハラハラはするが、そこは彼女も一応四天王である。
(※一応って付けておかないと各四天王基準が違う可能性がありなんとも言えない為)
悪魔的体力を以てしても軍団の津波のような群れを捌き切るのは無傷であっても消耗が激しい。
だが――到達さえ出来れば。『射線させ確保できれば』此方のものなのだ。
機関銃におおよそ可愛くない願いをこれでもかと装填して。
ど派手に乱射によるオーケストラを響き渡らせ始めれば、後は『絶晶』の硬さ故に成立してしまう事象がある。
それは――端的に言えば『跳弾』。硬すぎる故に『絶晶』の内部に入り込んだ弾は『潰れる』か『止まらない』限り延々と乗り手に危害を加えてしまうのだ!!!
「ちょーっと!? 誰が弾丸を通して良いと許可しましたの!? あまりにも! 痛い!!! ですわぁ!!!!」
「『痛手』にならねえならなるまで撃って撃って撃ちまくってやるべさ、カイカン、だべさ!」
指揮官があまりに叫ぶので集中できなくなった配下が彼女の下に戻るまで、プリのトリガーハッピー振りは続いたとかなんとか……?
成功
🔵🔵🔴
シズホ・トヒソズマ
誰かさんが鎧の中に気付かなければ別ので済んだんじゃ…あ、何でもないです
なら一点突破と行きましょう
貴方に相応しい幻影は決まった!
からくり人形は◆早業で◆操縦
寒波はマジェスの光熱剣と王劾のマグマ刀身で暖を取り対策
ライダを対凍土適応のバイクに変形し◆騎乗
バルのナノマシンで女王の位置を把握し一直線に進みます
UC発動
弥助アレキサンダーの力を使用
髪を触れた者の闘志を奪う視肉に変異
進行途中の相手には視肉を伸ばし鎧以外の場所に接触
闘志を喪った隙に突破
他は操縦テクやクロノの加速で回避
クイーンまでの距離が114m以下になったら
雪や凍土を無尽蔵に破壊の雷槌を放つ渦に変換
周囲の悪魔ごと雷の超飽和攻撃を与えます!
●強者の幻影と共に
「誰かさんが鎧の中に気付かなければ別ので済んだんじゃ……」
『こんな寒い中で氷魔法使いに後ろからどつかれたいの? アンタ』
「あ、何でもないです」
一方でシズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)は余計な事を口走りかけてたが、何だかこの後校舎裏に呼び出されそうで心配である。
しかし後ろの心配をする暇も無く基本的には前方に展開されている氷河期魔法魔法を駆使する軍団を捌かねばならないのである。
「まともに相手取ればいくら私でも達する前に満z疲れちゃいますし……なら一点突破と行きましょう」
彼女が操りし『人形』達は、彼女が交戦してきた嘗ての強敵達の幻影を宿す。
向こうが強者の群れというのなら、此方も『強者の力を組み合わせて』乗り越える他なかろう、と。
――今、シズホの激しい人形操縦テクがヴェールを脱ぐ。
「――貴方に相応しい幻影は決まった!」
『人形』がバイクに変形し、凍りついた大地に噛み付く様に疾走する。
その最中に彼女が纏うのは――かつて関門海峡にてメガリスの猛威を見せ付けた『弥助アレキサンダー』の力。
彼女の装着者のトレードマークたる紫色の髪がさらさらと急速に伸びていくが……当然、タダの髪を伸ばしている訳ではない。
するりするりと髪が『絶滅悪魔軍団』の量産鎧の隙間に潜り込んでは、この場に置いて最も必要だろう『闘志』を奪って、去っていく。
そう、この紫髪は『視肉』として軍団を最小限の労力で突破する為の存在に変じて居たのだ。
だが、それだけでは足りない。それはシズホも知っている。
(やはりタダでは近づけさせて貰えない――後もう少し射程を詰めさえ出来れば……!)
此処までくれば指揮官の戦術眼をどこまで掻い潜れるか、となる。
シズホのもう一つの手の内はまだ割れていないが、それを成就させるためのあともう一押しを求めて……彼女は『飛び込んだ』。
瞬間。凍土が突如雷渦に置き換わったかのような現象が生じる。
無論『絶晶』たる鎧そのものまでとは行かなかったものの、明らかにその制圧力はかのメガリスを彷彿とさせる。
「――まさか、わたくしの氷河期魔法の氷雪を全て『置き換える』なんて!!!」
「御名答です! さぁ、皆纏めて黒焦げにして差し上げますよ!!」
アイスエイジクイーンの驚愕の声が響く頃には、もう時は遅く。
凍土であった一帯からは想像もつかぬ程の禍雷がこの地を覆い尽くしたのである――!
成功
🔵🔵🔴
四王天・燦
東西南北中央ラスボスになる為にも勝たねばならん相手だ
それにあの鎧マジ欲しいです
飛び交う氷属性魔法を神鳴で切り払うよ
稲荷符を貼りつけ武器改造で火属性攻撃を付与して氷に抗う
合体魔法にはびびるが悪魔軍を混乱させる秘策がある
クイーンの倍の給料を出すと大声で買収を持ちかけ裏切りを誘発するぜ
無理矢理凍結封印なんかもせず、なんと三食昼寝付き!と誘惑してフォックスファイア・弐式を発動させて眠らせるのだ
これがクイーンに足りなかった福利厚生(ぬくもり)だ
混迷してる内に神鳴を納めて力を溜めるぜ
クイーンに切迫して、抜刀居合い斬りで部位破壊で絶晶の足を壊すよ
これで負けを認めて自動鎧作りのノウハウを教えてくれねーかな?
●福利厚生にも温かみはいる
「アイスエイジクイーン……東西南北中央ラスボスになる為にも勝たねばならん相手だ」
四王天・燦(月夜の翼・f04448)は乗り越えるべき壁として、アイスエイジクイーンを睨むが……それもう統一ラスボスとか言ったほうが語感が良い気がする。
「それにあの鎧マジ欲しいです」
確かに再生能力のある超硬度の氷の鎧なので一理有る。だが彼女が律儀に製法を教えてくれるか――いや教えてくれそうだな?
だが、彼女を屈服させるにも、知恵を得るにもこの氷河期の一端を切り拓かなければならない。
稲荷符を貼り付けて焔の刃となった神鳴を携え、彼女は1人先を征く――得るには力と策の両方があってこそだから。
「もう既に隙狙いなどは懲り懲りでしてよ! 先んじて術式を完成させてしまえば悪魔的にも問題はありませんわ!!」
先の猟兵達との戦いで流石にアイスエイジクイーンも方針を変えざるを得なかったか。準備が整いきる前に氷河の暴威でねじ伏せようと、早期から合体魔法の準備が始まっている。
(……まっずいな、この合体魔法を露骨に直撃させたら到達所じゃない)
ビリビリと空気を震わせながら紡がれていく合体魔法にはビビる他ないが――燐も流石に無策な訳がなく。
「えー、只今此方側に就職しますと現在給料の倍化から始めさせて頂きたく思います!」
……露骨な引き抜き工作みたいな提案を大声で駆けながら言い始めたのだ。
『福利厚生サービスは!?』
「凍結保存封印待機の必要なし、なんと三食昼寝付き!」
「ちょっと勝手にわたくし抜きで盛り上がらないでくださいまし!?」
流石に冷凍保存されすぎてた悪魔達には現環境は堪えたのか、合体魔法の術式の準備が乱れる乱れる。
そして――そんな最中に舞い踊る狐火。
幻想的な光景の中、ひとり、またひとりと悪魔軍の意識が落ちてゆき、合体魔法の術式は半端に寸断されていく。
こんな状況下では連携を整え直すのが指揮官としてはやっとな筈だ。……無論ソレが彼女の狙いだったのだが。
混迷の最中、いつの間にか納刀されていた神鳴の一閃は、一瞬の居合と焔の断閃として再び戦場に帰還する。
その結果――『絶晶』の片足は、この一時とは言え。完全に斬り落とされたのだ。
だが、西のラスボスの闘志が尽きる事などは、彼女の予想に反して、無く。
「――たかが絶晶の片足がやられた程度ですわ!この程度で終わるとでも!?」
最後の局面を、猟兵達は迎えようとしていた。
大成功
🔵🔵🔵
ルパート・ブラックスミス
UC【理異ならす凍炎】形態に変形
黄金魔剣に生命力【エネルギー充填】【武器改造】しつつ地を這うように【投擲】しその上に【騎乗】
足場に出来る程に刀身を肥大化と同時にUCで凍結した流動鉛を生成流出、地面を滑らせる
即席の【サーフィン】ボードとコースによる【地形の利用】【ダッシュ】だ
この高速移動で敵UCの絶滅悪魔軍の攻撃を振り切る
時間をかけなければ直接的な攻撃しかできまいし、UCで【氷結耐性】を強化した今の自分ならば凌げるはず
後はそのままアイスエイジクイーンに突撃、ボードと化した黄金魔剣で【串刺し】にかかる
進撃するのは此方の方だ
候補者の座は下りて貰うぞ、氷河の女王
●凍焔の電撃戦
ルパート・ブラックスミス(独り歩きする黒騎士の鎧・f10937)の進撃は鮮やかであった。
彼が手にしていた黄金魔剣は地のスレスレを狙うように投げ込まれ。同時彼の身体から湧き出る凍れる『鉛』は、凍土にも負けぬ『波』となった。
理論としては、そういわゆる『サーフィン』というモノだ。
だが、悪魔軍にそのような環境に直ぐ様対応して喰らいつく人員というのはごく少数である。
時間が少しでもあれば対応されかねなかったが、この高速移動は、その一手を届かせない。
彼が普段得意とする炎の攻撃を封じたことで得たこの耐性と機動力は、軍団の前では非常に有効に働いていた。
(そも、足止めの為の『建築』には時間が掛かる。氷魔術そのものもこの今の自分ならば有利に働かないだろう)
その確信は正しく、壁を築き上げるにもその道のりを波を操るかの如く『変じ』させてしまえばルパートが地の利を得ているも同然で。
「くっ、この配置でも止まるつもりは無い、という事ですのね!」
流麗さを兼ね備えた黒騎士の電撃戦は、アイスエイジクイーンを後手に回らせる。だが、それが後手に回れば回る程、黄金魔剣は加速し――
彼女の本体に高速とも言える速度で『飛来』するのだ。
「進撃するのは此方の方だ――候補者の座は下りて貰うぞ、氷河の女王」
黄金魔剣によって串刺しにされ、猟兵達の力量を認め終えた彼女はゆったりと笑む。
「……ええ、完敗ですわ。お行きなさい。そして、この世界が『ガチデビル』のものでは無いことを証明するのでしてよ」
ラスボスたるその身は恭しく頭を垂れ――新たな強者達の道行きを歓迎する。
そう、彼女は猟兵達に1つ託したのである。
この世界に『間違った覇』が蔓延らない為にも――!
大成功
🔵🔵🔵
最終結果:成功 |
完成日 | 2022年05月16日 |
👑11 |
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