7thKING WAR⑫〜総支配人としての矜持
「皆さん、人命救助をお願いします」
猟兵たちが集まると、ヒース・アーベル(胡散臭い掃除屋・f35538)は慌てた様子で猟兵たちにそう言った。一体、誰が命の危機に晒されているのだろうか。猟兵たちはヒースの説明に耳を傾けた。
「最近、デビルキングワールドで流行の『絶対幽霊屋敷』。そこで、お客さんが次々とアンディファインド・クリーチャーに憑りつかれて大変なことになっていました。というわけで、原因を突き止めようとしたワルの遊園地の総支配人・オーレリア嬢が確認のために自ら絶対幽霊屋敷へと向かいました。その結果、彼女もまたアンディファインド・クリーチャーに憑りつかれてしまいまして……冒涜的な恐怖に遭遇してしまったせいで、彼女は発狂中です。
発狂自体は病院に行けばどうにか収まるのですが、現在敵味方関係なく攻撃しまくっています。ですから、殺さない程度に一度倒して大人しくさせてください」
それで、大丈夫なのだろうか、と疑問に思う猟兵たち。ある猟兵はその心の内を、声に出して言ってしまう。それを聞き逃さなかったヒースは「大丈夫ですよ」と答えた。
「同じような事例は既に何度か起きています。その度にこの方法で対処してきました。どうやら、一度倒すことでアンディファインド・クリーチャーは離れていくようですね。カクリヨの骸魂みたいに。ですから、遠慮なく倒してください。彼女も悪魔ですので、多少の攻撃では死にませんので安心してください」
確かに、あの世界の悪魔は頑丈だとは聞く。とはいえ、殺さないよう注意はしなくてはならない。各々そう考えていると、ヒースはグリモアを召喚し、猟兵たちを転送する手筈を整える。
「このままオーレリア嬢が暴れたままですと、絶対幽霊屋敷にやってきたお客さんにも被害が及ぶでしょう。彼女、精神異常などを起こす毒を持っていて、だいぶ強いので……被害が出る前に宜しくお願いします」
ヒースはそう言うと、グリモアで猟兵たちを現場まで転送したのだった。
萩野 千鳥
はじめまして、こんにちは、こんばんは。萩野千鳥です。
早速ですが簡単に説明致します。
『第一章:ボス戦』
アンディファインド・クリーチャーと合体してしまった『真のラスボス』総支配人・オーレリア嬢との戦闘です。倒して大人しくさせてください。
『プレイングボーナスについて』
「勇者が狂気に任せて繰り出す攻撃に対処する。」です。
『他』
アドリブ、共闘不可の場合は、その旨をお伝えください。(例:ア×、共×、等)
こちらは戦争シナリオです。できるだけスピード完結を目指しているので、プレイング〆切は早めです。必要であれば、サポートも多めに採用します。
どうぞ最後まで、よろしくお願い致します!
第1章 ボス戦
『『真のラスボス』総支配人・オーレリア嬢』
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POW : 【崩壊】ハートブレイク・エンド
【滴る毒腺から瘴気を、瞳に灯した邪悪な光 】から、戦場全体に「敵味方を識別する【肉体と精神を侵蝕する瘴気の渦と邪気の光】」を放ち、ダメージと【行動不能、精神異常、傀儡化、自我喪失】の状態異常を与える。
SPD : 【死棘】スーサイド・ステップ
【伸縮自在の刺胞と幻影を纏ったステップ 】で敵の間合いに踏み込み、【触れた領域を毒に変える結界を形成する魔術】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ : 【禁断】エクリプス・オーレリア
自身の【捨てる事で、太陽の光を遮断する海月の傘 】を捨て【存在感が正気を奪う、底知れない昏い海の月】に変身する。防御力10倍と欠損部位再生力を得るが、太陽光でダメージを受ける。
イラスト:わにら
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ファラリス・ミルメレク」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アルテミシア・アガメムノン
勇者界隈で流行っているという噂の幽霊屋敷ですわね。
発狂するところまで流行らなくて良いと思いますが……
えっ、今回は勇者ではなく支配人?
まあやることは変わりませんわね。ボコって病院送りです!
『地母神の戦域』を発動。
戦場(幽霊屋敷)全体を輝く霧で覆います。
敵SPDUCは全周囲的に燃やして神炎の結界を現出、ステップを封じましょう。ちなみに毒に変えられた空間は即座に癒しの風で清浄化です。
燃やし、動きを鈍らせた上でクロノスの大鎌をズバッと振るって大人しくさせてあげましょう!
勇者界隈で流行っているアトラクション『絶対幽霊屋敷』。アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)は何度か訪れた幽霊屋敷に、再び足を踏み入れた。
(発狂するところまで流行らなくて良いと思いますが……今回は勇者ではなく支配人? でしたっけ。まぁ、やることは変わりませんわね)
とりあえずボコッて病院に送れば良い。アルテミシアは一人で頷くと、そのまま奥へと進んでいく。
「あら、あらあらあら、迷子かしら、迷子ね、きっとそうでしょう?」
「わたくしが迷子に見えるんですの? 貴女の目は随分と節穴ですわね」
アルテミシアはパチンと指を鳴らすと、幽霊屋敷全体が輝く霧で覆われる。オーレリア嬢は霧でアルテミシアを見失わないように、刺胞と幻影を纏ったステップで近づこうとする。だが、アルテミシアは霧の中で神炎を使い戦場全体を炎で包み結界を作り、ステップで近づかれないように行動自体を封じる。
「炎なんて危ないわ! 変えましょう、変えましょう」
オーレリア嬢は炎の結界を毒の結界へと変貌させようとする。それを察知したアルテミシアは、瞬時に超再生の癒しの風で毒を清浄化していく。アルテミシアが浄化していく様子をオーレリア嬢はただ見ているだけしかできなかった。清浄化していくその様子に動揺し、一瞬動きを止めた。アーレリア嬢ははっと気づいて行動しようとしたが、その隙をアルテミシアは見逃さなかった。
「さぁ、大人しくしてくださいませ」
「――っ!」
アルテミシアはクロノスの大鎌を構えると、そのままオーレリア嬢に振り下ろした。オーレリア上は避けることなく、その身に攻撃を受けた。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
総支配人さんまでやられちゃうとは…
取り憑かれると面倒なんだよねぇ、わかる
(経験者のような口ぶり)
太陽光っていうのがそのまま光を指すのか熱を指すのかはわからないけど
【指定UC】発動
戦場全体を花園と昏きを照らす【破魔】の輝きで満たし
同時に自分の聖に準じた行動の成功率を上げる
自分には【狂気耐性】を混ぜた【オーラ防御】を纏い
翼の【空中戦】で一定距離を保つことで極力敵のUC効果を緩和
自分を見失うのは怖い事だよ
だから、助けてあげるね
【高速詠唱】で編み上げた光魔法の【属性攻撃】に破魔の【浄化】を乗せて
憑いたものを祓うように、攻撃します
少しだけ熱いかもしれない、痛いかもしれない
それでもごめん、耐えてね
「ここは、ここはとても素敵よ? ほら、ほらほらほら、貴方もずっとここで、遊びましょう?」
「総支配人さんまでやられちゃうとは……取り憑かれると面倒なんだよねぇ、わかる」
まるで経験者のような口ぶりで一人頷く栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は、絶対幽霊屋敷の中でオーレリア嬢と対峙していた。オーレリア嬢は澪が何を言っても特に気にも留めずに、閉じた傘で澪を攻撃しようと襲い掛かる。澪はそれを自身の羽で空中に逃れる。
「高いところは、危ないわ、楽しいけれど、危ないの」
オーレリア嬢は持っていた傘を捨てると、底知れない昏い海の月に形を変える。このままでは危ないと感じ取った澪は、即座に狂気に耐えられるようオーラ防御を展開する。
「でも、助けるために必要だから。――貴方の闇に、希望の輝きを」
この世のものとは思えない美しい花や破魔の光が、絶対幽霊屋敷の中に優しく降り注ぐ。だが、その優しい光景はオーレリア嬢にとっては毒だったらしい。「ああああっ!」と悲鳴を上げながら、ゆらゆらと揺れる。
「自分を見失うのは怖いことだよ。だから、助けてあげるね」
「そんな、私は、見失ってなんか!」
オーレリア嬢が動揺している間に、澪は高速で光魔法に浄化の力を組み、編み上げていく。そして、澪の手の内にある光を、オーレリア嬢に憑いたアンディファインド・クリーチャーを祓うように放った。
「ああ、ああ、熱い、熱い……!」
「ごめんね、まだ、あと少し耐えてね」
澪はそのままオーレリア嬢へと光を降り注ぎ続けた。オーレリア嬢は底知れない昏い海の月から元の姿へと戻ると、光を避けるように逃げだした。
大成功
🔵🔵🔵
霧崎・紫苑
精神科は専門外なのだが、仕方がないな
暴れながら毒を撒く厄介な症状か
ならば、こちらは敢えてその毒を受けよう
全身の力を抜き、敵の攻撃を正面から受けると同時にUCを発動
抗体を生成しつつ毒を排出する
いかなる毒も抗体を作られては効果を発揮できまい
どれだけ毒の領域を拡大しようと無意味だ
後は、『武装医療鞄』に仕込んだ各種重火器で牽制しつつ、接近して『万能医療義手』で殴り飛ばすだけだ
悪いが、悪魔に使える麻酔は持ち合わせがないのでな
歯を食いしばってもらおうか
それにしても……魔界にまでUDCが出現しているのか?
他者への憑依など、骸魂に似た性質……UDC-HUMANとの類似性も、改めて調査する必要がありそうだな
「……! どうして、こんなところにいるの? ねぇ、どうして? どうして?」
「――精神科は専門外なのだが、仕方がないな」
霧崎・紫苑(機械仕掛けの闇医者・f32327)は絶対幽霊屋敷内でオーレリア嬢を探していると、彼女の方が紫苑の元へとやって来た。ぱっと見ただけでも、既に負傷の痕がある。他の猟兵から逃げてきたのだろう。ここで逃がすわけにはいかない。
「精神科? なぁに、それ。知らない、知らないわ!」
オーレリア嬢は刺胞と幻影を纏ったステップで紫苑の間合いへと踏み込む。そしてすぐに刺胞を使って紫苑へと攻撃をしながら毒を撒き散らした。だが、紫苑は全身の力を抜き、それを無抵抗のまま受け止める。
「あらあら、素直な子、素直な子は素敵よ。もう一度、くらいなさい」
オーレリア嬢は再び紫苑を攻撃しようと刺胞を伸ばした。
「分析は完了した。今の俺に、同じ技は通用しない」
もう一度攻撃を受けるが、紫苑には全く効いていない。それどころか、周りに撒き散らしている毒も効果がないようだ。平気そうな紫苑に対して、オーレリア嬢は戸惑っている。
「いかなる毒も、抗体を作られては効果を発揮できまい。どれだけ毒の領域を拡大しようと無意味だ」
紫苑はそう言い放つと、『武装医療鞄』に仕込んだ銃火器で牽制する。オーレリア嬢はどうにか弾丸を避けようとするが、間に合わない。痛みで蹲るその隙に紫苑はオーレリア嬢との距離を一気に詰めると、『万能医療義手』で彼女を殴り飛ばす。
「――っ!!」
「悪いが、悪魔に使える麻酔は持ち合わせがないのでな。歯を食いしばってもらおうか」
殴り飛ばした先に再び向かうと、もう一発拳をお見舞いする。
「う、うぅ……!」
これで逃げられないだろう、と思っていた紫苑だが、オーレリア嬢は闇に紛れてどこかへと逃げていく。遊園地をの総支配人だからだろう。彼女しか知らない道に逃げ込んだのかもしれない。あとは、他の猟兵に任せよう。
(それにしても……魔界にまでUDCが出現しているのか? 他者への憑依など、骸魂に似た性質……UDC-HUMANとの類似性も、改めて調査する必要がありそうだな)
大成功
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ラムダ・ツァオ(サポート)
ラムダよ、よろしく。
相手が強いのなら、削れる機会は逃さず、相手に隙は見せず、
長期戦を覚悟して着実に狙うのがいいわね。
勿論、隙があれば見逃したくないけど。
見切ったり足には自信があるけど、過信せずに落ち着いて戦況を見極めるわ。
行動指針としては以下の3通りが主。
1.囮役としてボスの注意を引き付け、味方の攻撃を当てやすくする。
2.ボスの移動手段→攻撃手段の優先順で奪っていく。
3.仕留められそうな場合は積極的に仕留めに行く。
(他に仕留めたい人がいればその手助け)
台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ・連携歓迎
「やーっと見つけたわ。さぁ、大人しく気絶でもしてなさい!」
「! 嫌、嫌よ。ここは、私の遊園地だもの!」
ラムダ・ツァオ(影・f00001)は絶対幽霊屋敷の中を迷いに迷い、ようやくオーレリア嬢の元へと辿り着いた。彼女の身体は既にぼろぼろだ。もうここで仕留めても良さそうだ。ラムダは短刀である『黒刃』と脇差である『白刃』の両方を構えると、オーレリア嬢との距離を詰める。
「こ、来ないで、来ないで!!」
ひゅんっと刺胞がラムダを襲う。だが、その攻撃を見切って躱すと、刺胞自体を切り落とす。
「ああ、ああああ!」
やけになったのか、オーレリア嬢はまだ無事な刺胞を伸ばす。ラムダは冷静にそれを躱していく。だが、何かがおかしい、とラムダは地震に異変が起こったことに気づく。刺胞が伸びるのと同時に、周りに毒がばら撒かれていたのだ。これは早めに終わらせないと、大変なことになりそうだ。ラムダは攻撃法を変えようと、オーレリア嬢から距離を取ると、淡々と言い放った。
「刻め」
すると、ラムダが手に持っていた黒刃や白刃が数えきれない程複製される。それらの刃は、全てオーレリア嬢へと向いている。
「あ、ああ……!」
「これで、しばらく大人しくしてて」
「い、いやああああ!!」
複製された黒刃と白刃が、オーレリア嬢を襲う。殺さないように、だが宿主から出て行けと忠告するように、刃はオーレリア嬢を傷つけ、最後には気絶させた。
「……これで、大丈夫よね?」
倒れたオーレリア嬢を、後から来た猟兵たちと一緒に運ぶ。彼女は無事魔界病院へと運ばれ、入院することとなった。
成功
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