7thKING WAR⑤〜ストップ、おシバ様愛護法
●自分達で様を付けるのか……
「今回は『魔界議事堂』で議事堂内を占拠している、魔界議員達を懲らしめる任務よ」
グリモアベースに猟兵達が集まったのを確認するや、アヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)が説明を始める。
魔界議事堂とは、デビルキング法も含めた魔界の様々な法律を決める『魔界議会』を開催する議事堂の事だ。
真っ当に多数決で意見を通すことも出来るが、敵対議員の買収や撃破も合法とされている辺りが実にデビルキングワールドらしい。
なんでもアヤカが言うには、召喚魔王派閥に所属する『ビューティスパイダー党』の魔界議員達が、議事堂内で他派閥の議員を集団で待ち伏せて次々と捕らえ、議事堂を召喚魔王の派閥で占領してしまったのだとか。
何せ武力で議会を占拠した連中だ、この派閥の議員達はさぞ荒くれ者達に違いない。
それで、その連中は一体何者なのかと聞いてみると……。
「もしかしたら、みんなの中には今回の戦争で遭遇した事もあるんじゃないかと思うけど……シバベロスよ」
シバベロス……えっ、シバベロス?
三つ首の可愛らしい、魔界の番犬の亜種であるあのわんこなんです?
「ええ、シバベロス。なんでも『おシバ様愛護法』と言うのを成立させたいみたい」
何でも内容は『自分達には豪華な住居を付ける義務』とか『一日三食、美味しい物だけを食べさせる義務』など、要は『自分達に贅沢の限りを尽くせ』と言う法案らしい。
うーん、このわがままわんこ達。
……あれ、そう言えば捕らえられた議員達はどうなったんです?
「それが……シバベロスの可愛さにやられて懐柔されちゃったみたいで『おシバ様サイコー!』とか『やっぱり可愛いは正義!』とか言って……」
あっ、そっかぁ。
シバベロスの犬になっちゃったのかぁ……(犬だけに)
「このままだと召喚魔王の支援に繋がってしまう事になるから、みんなにはシバベロスをどうにかしてもらいたいの」
因みにどうにかする手段は問わないそうで、普通にもふり倒す、逆にこちらがシバベロスを懐柔する、交渉をして向こうに納得してもらい平和的解決を目指すなど、色々と手はあるようだ。
いっその事、シバベロスに懐柔された議員を犬派から別の派閥に鞍替えさせて味方に付けると言うのもアリだろう。
「とは言え、相手は魔界の番犬と名高いケルベロスの亜種……可愛いからって油断は禁物よ。みんな、気を付けてね!」
〆の言葉の後、アヤカがゲートを開く。
シバベロスの横暴(?)を止めるため、猟兵達は魔界議事堂へと乗り込むのであった。
NS
はいどうも、NS(えぬえす)でございます。
シバベロスを……また使いたくなったんです!(正直な告白)
戦争三本目となります、今回もどうぞよろしくお願いします。
●目的
魔界議事堂に乗り込み、議会を占拠したシバベロス達を懲らしめる。
今回は戦争シナリオにつき、一章(集団戦)のみの構成となっております。
プレイングボーナス:囚われた議員を解放して味方につける。
どうやらシバベロスの可愛さにやられて犬派になってしまったようです。
ただし文字数の都合もありますので、シバベロスと戯れるor議員の解放をメインにするなどプレイングの内容をある程度絞っていただけると、リプレイが書きやすくなってありがたいです。
●ご注意
プレイング受付は章の導入部を書いてから開始となります。
また、本戦争のシナリオは全体的にコミカル寄りになるかと思われます。
その辺りをご了承の上でご参加下さい。
戦争シナリオは戦況にも影響するため、なる早で完結を目標としております。
そのため、リプレイは出来るだけ早めにお返し出来ればと思います。
また、クリアに必要な人数が集まり次第プレイング受付を締め切る方針です。
もし参加人数が多い場合、不採用も出る事を予めご了承の上でご参加下さい。
それでは、議会を占拠したわんこ達にお仕置き(?)して下さい。
第1章 集団戦
『シバベロス』
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POW : へるふぁいあー
【3つの頭から吐き出される超高温の火球】が命中した対象を燃やす。放たれた【地獄の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : でっどりーふぁんぐ
【3つの頭による噛みつき】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【魂の性質】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ : ふどうのかまえ
全身を【意地でもその場を動かない体勢】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
イラスト:リタ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●議会の番犬、シバベロス(ユルい)
魔界議事堂の議事堂内には、議会を制圧(?)したシバベロス達がふてぶてしくその場に座り込んでいた。
凄い異様な光景である。
「わんっ(ぼくたちシバベロスに優雅な暮らしを!)」
「わうわう(おシバ様愛護法をぼくたちは可決させるぞー」)」
「がるるー(邪魔する奴は噛むか焼いちゃうぞー)」
今の自分達に敵はいないとばかりに勝ち誇り、吠えるシバベロス達。
魔界の番犬がそれでいいのかよと言う気もするが、彼らも自分達の暮らしを良くしたいと本気なようだ。
そんな彼らの周りには……
「我々はおシバ様のために全力を尽くすぞー!」
「やっぱり猫よりも犬だよな……はぁ、おシバ様可愛い……」
シバベロスにすっかり骨抜きにされてしまった魔界議員達の姿があった。
それしても、なんでこんなチョロい連中が議員をやっているんですかね?
……いや、それよりも。
このままではおシバ様愛護法可決も時間の問題で、それが巡り巡って謎の召喚魔王への支援に繋がる事になってしまう。
そうなる前に、猟兵達はシバベロス達を何とかしなければならないのだ!
ここは比較的平和的に行くか、ちょっと荒っぽく行くか……それは猟兵次第である。
シャーロット・キャロル
相手はシバベロスの群れですか。あの可愛さにヤラれてしまったのも無理ないですがなんとか議員を味方に付けないと……
そういえば私こんなの持ってましたね…… ならこれを着て勝負です!
シバベロスが占拠した議場に突入しますよ!この黒猫キグルミ装備で!(アイコンのような格好)
そうわんこの可愛さに対抗するならこっちはにゃんこです!議員さん達の目を覚ますために可愛いにゃんこ写真をばらまいたりしてこちら側に引き込みます!
無論シバベロスが邪魔してくるでしょうがそこはカウンターのモフリ倒しでわしゃわしゃわしゃ!!
なんか傍からだとわんことにゃんこがじゃれてるみたいじゃないです?えっデカすぎ?
(アドリブ大歓迎です)
●激突!にゃんこ対わんこ!!
「相手はシバベロスの群れですか。あの可愛さにヤラれてしまったのも無理ないですが、なんとか議員を味方に付けないと……」
グリモアベースからゲートを抜け、議事堂へやってきたシャーロット・キャロル(マイティガール・f16392)は議会へ突入する直前、シバベロス側に付いてしまった議員達をいかにして味方に付けるべきかと考えていた。
(議員はシバベロスに心を奪われてしまった……そうなれば、ここはより可愛い物で上書きし、こちらの味方に付けるのが手っ取り早いのでは?)
可愛い物には可愛い物で対抗する。
シャーロットは頭脳をフル回転させ、その結論を弾き出した。
なるほど、それは確かに理にかなって……いるのかなあ?
「そういえば私こんなの持ってましたね……ならこれを着て勝負です!」
そこから手持ちのアイテムで使えそうな物は無いかと探していたシャーロットは、ちょうどいい何かを発見した。
そしていそいそと準備を行った後、彼女は意を決して議会へと突入する……
「議会の皆さん、突然ですが可愛いにゃんこが失礼します!」
その言葉と共に、バーンと議会入口のドアを勢い良く開けたシャーロットが黒猫キグルミで乱入……え、キグルミ!?
……何と言うか、初手から大分シュールな光景っすね!
「え、ね、猫? しかもキグルミ……?」
「わ、わう……?(お、お前は一体何者なんだ?)」
突然現れた珍客に、やや困惑気味な議員達とシバベロスの視線が集中する。
至極もっともな反応であった。
「わんこの可愛さに対抗するならこっちはにゃんこです! 議員さん、目を覚まして下さい!」
そこから勢いのままに、シャーロットがおシバ派議員達に向けて可愛いにゃんこ写真をバラ撒いていく。
もちろん、この行動を黙って見ているシバベロスではなく……
「わうーん!(ぼくたちの邪魔をするなら許さないぞー!)」
そう吠えつつ、シバベロス達が威嚇する。
まあ、あの見た目で威嚇してもただ可愛いとしか思えないんですけどね!
……あっ、シバベロスが飛び掛かった! 危ない!!
「なんのっ、とぉっ!」
「きゃいんっ!?」
しかしシャーロットは残り数センチの辺りで、カウンターのモフり倒しで反撃!
黒猫キグルミの少女がシバベロスと戯れると言う、なんだかよく分からない光景が繰り広げられていく。
「なんか傍からだとわんことにゃんこがじゃれてるみたいじゃないです?」
そっすね、サイズの差が無ければですが。
「えっ、デカすぎ?」
そりゃあ黒猫キグルミじゃあなあ!
しかし……
「わんことにゃんこが戯れる光景……イイネ!」
「写真のにゃんこ、この世界じゃ見た事の無い子だ……可愛い……」
「うぅ、やっぱり俺にはにゃんこしか無かったんだなぁ」
このように、なんやかんやで議員達には効果は抜群な様子であったと言う。
お前ら、それでええんかい……
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
とても可愛らしいですねぇ。
それでは、もふもふさせて頂きますぅ。
餌付け用の『鉄板に乗せた味付け肉』を大量に[料理]し準備、[怪力]で運びつつ【愛玉摩】を発動して近づきますねぇ。
『火球』は[結界術]による『耐火結界』に『もふもふ愛』を乗せて浄化すれば『破壊』が可能ですが、折角ですし『結界』の配置を調整、『鉄板』は軽減のみで当たる様にし、その『火球』を使い『お肉』に火を通しましょう。
これで、焼きたての良い匂いが部屋に広がりますぅ。
後は餌付けと共になでなでもふもふし、わんこさん達の弱い所を探して撫でて『敵対心』を浄化しますねぇ。
そのままマッサージと美味しいご飯で懐柔しましょう。
●平和的解決手段・パート1
「はいはぁーい、お邪魔しますよぉー」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は何かを持ち上げた状態で、議会へと足を踏み入れる。
彼女が運搬しているのは、鉄板に乗せた未調理の味付け肉……いや、なんちゅう物を持ってきたの!?
「えっと、シバベロスさん達はお肉がお好きなようですので」
そう言えば、以前の映画撮影で戯れてた事あったっすね!
……とは言え、当然だがここにいるのはその時とは違うシバベロス。
彼らが簡単になびくかどうかは……
「うふふ、早くも待ちきれない様子ですねぇ」
微笑むるこるの視線の先には、生肉の匂いを嗅ぎ付けたであろうシバベロス達がよだれを垂らしてこちらを見ていた。
……うん、そんな気はしてたわ!
「わぅ!? ぐるるー……(はっ、いけない!? あれは邪魔者だよ!)」
「くぅーん……わんわん(食べ物で釣るとは卑怯な……でも負けないぞー)」
「わう、わうっ(みんな、一斉にかかるぞー!)」
だが、彼らにギリギリ残った魔界の番犬としてのプライドが食欲を抑え、こちらの法案成立を邪魔しようとする者、るこるに対し敵意を向ける。
その直後、彼らは一斉に火球を吐いて先制攻撃を仕掛けてきたではないか!
るこる、危うし!
「ええ、そう来る事は予測済みですぅ。だからこれをこうして……」
……だが、るこるは飛んできた火球に対し結界術を上手く調整しながら『豊乳女神の加護・愛玉摩(チチガミサマノカゴ・モフモフナルヘイオン)』のもふもふ愛で威力を大幅に削ぎ、運搬状態の鉄板に向けて火を通す離れ業をやってのける。
しかも鉄板の上にあるのは……生肉だ。
それがいい感じの火力で焼かれる事で、議会内に美味しそうな匂いが広がっていく。
この議会内飯テロ行為には、シバベロス達も攻撃の手がつい止まってしまう。
「もうちょっとしたらお出ししますから、我慢して下さいねぇ?」
るこるの呼び掛けには、シバベロス達も黙って従うしかなかった。
……結局のところ、彼らも食欲に抗う事など出来なかったのである。
「それじゃ、ご飯の時間ですよぉ」
そしていい具合に肉が焼けた辺りで、るこるは鉄板を下ろして肉を差し出した。
シバベロス達は与えられた肉を夢中で頬張っていく。
「はーい、それじゃちょっと失礼しますねぇ」
この隙を逃さないとばかりに、るこるがシバベロス達をもふり出す。
先程餌付けが済んだ事で、警戒心ゼロとなった彼らは完全無防備状態だ。
「ほーら、ここがいいんでしょう?」
「きゅーん……」
顎の下やお腹の辺りを撫でられ、敵対心がもれなく浄化されるシバベロス。
そのままごろーんとこちらに転がってお腹を見せた事で、完全にるこるに懐柔された事を示す彼らに魔界の番犬のプライドなど、最早どこにもなかったのである。
まあ自分達の未来より、目の前の美味しそうな物が優先されるから仕方ないよね!
大成功
🔵🔵🔵
榎・うさみっち
シバベロス…あいつらやたら色んなところで見かけない?
あいつらが集結してガチで一致団結したら
デビキン征服も夢じゃない気がする
わんこといえばやっぱりおやつで懐柔だな!
じゃーんと取り出すはスティックタイプの犬用おやつ
CMでもよく見かける人気商品!
わんこが一心不乱にペロペロしゃぶっちゃう魔性のおやつだ!
ほ~ら、こいつが欲しいか~?
欲しければちゃんと一列に並んで……
ぴゃあああ!押し寄せるんじゃなーい!
こうしてシバベロスたちがおやつにメロメロになっている隙に
うさみっちゆたんぽをコツンと当ててUC発動!
うさみっちランドに連れて行くことで議事堂からどかすぜ!
大丈夫、うさみっちランドは快適だから!
●平和的解決手段・パート2
「シバベロス……あいつらやたら色んなところで見かけない?」
確かに今回の戦争が始まってから、よく見かけるようになりましたよね、榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)さん!
メタい事言っちゃうと、それまで二件しか使われてなかったのに、戦争が始まってから急に人気株になったような気がするんですよね。
「あいつらが集結してガチで一致団結したらデビキン征服も夢じゃない気がする……」
と、シバベロスの潜在的脅威に戦慄する(?)うさみっち。
わかる、わかるわそれー。
持ち前の可愛さと凶暴さで、ちょっとした一大勢力に上り詰めてしまう可能性もあるやもしれない。
「だったら、ますますあいつらを調子付かせる訳にもいかないな! このうさみっち様が平和的に解決してみせようじゃないか!」
我に秘策あり、と言った様子で堂々と宣言するうさみっち。
一体どのような平和的手段でシバベロスを何とかするのだろうか?
「やあやあシバベロスの諸君、今日も元気なようだな!」
ぶーんと飛びながら、早速うさみっちが議会へとやってきた。
だがシバベロス達は案の定と言うか、うさみっちを警戒するような目だ。
ここは一歩も動かないぞと言う態度である。
「おっと落ち着きなって。まずはお近付きの印に……これだ!」
テレレレーン!
うさみっちが取り出した物は……スティックタイプの犬用おやつだ。
「こいつはCMでもよく見かける人気商品! わんこが一心不乱にペロペロしゃぶっちゃう魔性のおやつだ! お前達も例外じゃないと思うぜー?」
ほれほれと犬用おやつを見せ付けるうさみっち。
人気商品と言う言葉を耳にするや、シバベロス達の目の色が変わる。
「ほ~ら、こいつが欲しいか~? 欲しければちゃんと一列に並んで……」
……もう我慢出来ない!
犬まっしぐらと言う勢いでシバベロス達がうさみっちの元に……殺到!
「ぴゃあああ! 押し寄せるんじゃなーい!」
おしくらまんじゅう状態でもふもふの波に揉まれ、悲鳴を上げるうさみっち。
一見すれば天国にも見えるだろうが、体の小さな彼からすれば割と地獄だ!
それでも何とかシバベロス達を落ち着かせると、犬用おやつをそれぞれに配給する。
「ふいー……結構危なかったけど、狙い通りあいつらはおやつに夢中だな!」
うさみっちの言う通り、彼らはおやつにメロメロで完全無防備状態。
ここからが平和的解決手段の仕上げである。
「そしてこの隙に、シバベロス達をうさみっちランドにご招待だ!」
と、うさみっちゆたんぽを手にしたうさみっちは、電光石火の速さでシバベロス達にコツンとゆたんぽを軽く当てていく度に、ゆたんぽの中へと吸い込まれていく。
……彼らが連れてこられたのは『ゆめのくにうさみっちランド(ウサミノ・ユタンポ・シアワセ・ジトメ)』で出来たうさみっちランドであった。
ここは一体どこだろうと辺りを見渡すシバベロス達であったが、よくよく見れば何だか楽しそうな場所であると直感するや、楽しそうに園内を駆け回り出した。
「うむうむ、楽しそうにしているな。これがうさみっち様の平和的解決手段だぜ!」
ゆたんぽの中を覗いて満足げに頷くうさみっちは、作戦が上手く行った事でドヤァと胸を張る。
あの中でたっぷり遊べば、彼らも法案の事などすっかり忘れている事であろう。
大成功
🔵🔵🔵
アルゼブ・アズモリィ
おいおい、オトナが犬相手に何やってるんだよ!
『まったく、魔界の悪魔というものは、なっていないな…』
そんなこと言って、お前だって似たようなもんじゃないのかよ。
『……』
こら!黙るな!
とにかく、あの犬っころたちから議員を引き離すなら……アレを試してみるか。
【無辜の粘魔】、出てこい!
おい議員たち!
ここにいるのは害のないスライムたちだ。乱暴に扱わなきゃいい奴らだぜ!
丸っこくてぷにぷにつやつやだぞ!かわいいだろ!
おまけに程よい弾力だから、クッションにもなるというスグレモノだ!
今なら、通常1人1匹のところ、なんとオレのレベル分追加の特別放出だー!!
*アドリブ、共闘歓迎
*『』は喋る武器の声
●悪魔をダメにするスライム
「おシバ様、気持ちいいですか?」
「わんっ(うむ、よきにはからえー)」
「何か食べたい物はありますか?」
「わうーん!(ゴージャスわんこ缶がいいな。それも三つ!)」
シバベロスに魅了されて骨抜きになってしまった魔界議員達は、こんな感じですっかりシバベロスの犬となってしまい、お世話に奔走している始末であった。
それにしても、(魔界)犬の犬になるって、なんだか言い回し的にもややこしいな!
「おいおい、オトナが犬相手に何やってるんだよ!」
『まったく、魔界の悪魔というものは、なっていないな……』
そんな堕落(?)しきってしまった魔界議員達を見て、アルゼブ・アズモリィ(玉座を見据えし悪魔・f31513)と相棒である喋る武器『レブヤ・ベザル』が呆れた様子で口を開く。
「そんなこと言って、お前だって似たようなもんじゃないのかよ」
そこへアルゼブの鋭いツッコミ!
『……』
対するレブヤ・ベザルは黙って目を逸らす!
「こら! 黙るな!」
漫才コンビのようなやり取りを行う二人(?)だが、今はそれどころではない。
ここはシバベロスをどうにかするか、魅了された議員達を引き離すかしなければ、おシバ様愛護法案が通ってしまう事になるのだ。
「とにかく、あの犬っころたちから議員を引き離すなら……アレを試してみるか。無辜の粘魔、出てこい!」
と、早速アルゼブが動き出した。
彼が宣言した通り『無辜の粘魔(ニィ・ヤズラク)』でやさしいスライムを召喚。
それを手にすると議員達の前に立ち……
「おい議員たち! ここにいるのは害のないスライムたちだ。乱暴に扱わなきゃいい奴らだぜ!」
ババーンとスライムを手に、議員達にプレゼンを行うアルゼブ。
上手く彼らの心を動かす事が出来れば、こちらの勝ちだ。
「スライム? この世界じゃよくある物じゃないのか?」
「よく見てみろよ、丸っこくてぷにぷにつやつやだぞ! かわいいだろ!」
訝しげな顔の議員に向け、アルゼブが更にプッシュする。
「物は試しだ、いいから触ってみなよ!」
ここは実際に触れさせてみるのが一番とばかりに、議員の一人にスライムを渡して体験させると……
「まあ、そう言うなら……お、おおっ……!?」
スライムを手に取った議員が驚きの声を上げる。
どうやら想像していた以上の何かを感じ取ったようだ。
「おまけに程よい弾力だから、クッションにもなるというスグレモノだ!」
「なんと!? ……あぁ~、ダメになるぅ~……」
言われるがままに顔を埋めると、あまりの心地よさに再堕落する議員!
……やっぱりこいつらチョロすぎなのでは?
「今なら、通常1人1匹のところ、なんとオレのレベル分追加の特別放出だー!!」
「そ、それを私にくれ!」「俺も、俺もだ!」「スライム、サイコー!」
更に通販番組めいたノリでダメ押しすると、他の議員もこぞってアルゼブに殺到!
こうかは ばつぐんだ!!
「わうんっ!?(えっ、みんなどこ行くのさー!?)」
味方が一斉離反した事にショックを受けるシバベロス!
チョロすぎる議員であるが故、対策を練らなかったのが最大の失敗だ!
『……え、そう言えば我の出番は!?』
あとレブヤ・ベザルが出番のない事に今気付く!
うん、今回は内容的に仕方ないと思うの……
大成功
🔵🔵🔵
ルネ・シュヴァリエ
えっとそれじゃ、議員さん達を味方にしちゃおうかな。
UCを使って衣装チェンジ。
今回は黒猫ちゃんみたいな服……猫耳と尻尾と肉球手袋に肉球のついた靴で。
変身したら議員さん達の前まで行って座って猫ちゃんみたいなポーズをしながら上目遣いで
にゃーん、猫ちゃんの方がかわいいよ?
気分屋だけど変な法律通したりなんてしないよ、可愛がってくれるだけで嬉しいな。
って感じで議員さん達に催眠術と誘惑。
皆味方にしちゃおう、これで愛護法は止められるはず。
ワンちゃんも好きだけど今はしょうがないよね。
あ、シバちゃん達は犬だけにUCの匂いでくらくらしてるだろうから死なない程度でごめんなさいするように生命吸収しておくね。
●短いシバ天下でしたね……
「議員さん達、シバちゃん達にあんなに夢中になってる……」
ルネ・シュヴァリエ(リリスの友想い・f30677)が議会に足を踏み入れると、場の中央部分にドカッと陣取ったシバベロス達のお世話に忙しい様子の魔界議員達の姿が。
自分達の仕事を忘れ、シバベロスに夢中になっていると言うのは議員としてどうなのかと思うだろうが、仮にその事を指摘したとしても『今の我々の仕事は、おシバ様のお世話だ!』とハッキリ返す事だろう。
うーん、このダメな大人達よ。
「そうなると、シバちゃん達を何とかした方がいいのかな? うーん……」
やはりここは、原因となる元を断つのが一番だろうかとルネは考える。
だが、あのシバベロスのユルかわいい顔を見ると、それも気が引けると言うものだ。
あんな顔をしていても、中身は割と凶暴なのが実に厄介だ。
「えっとそれじゃ、議員さん達を味方にしちゃおうかな」
よくよく考えた末、ルネは『ここは骨抜きにされた議員達をこちら側に付けてしまおう』と言う結論を出した。
とは言え、相手は可愛らしい魔界わんこ……彼らよりも魅力的な何かで対抗するとなると、なかなかの強敵である。
果たして、彼女はどのような手段で議員達を味方に付けようと言うのであろうか?
「にゃーん、猫ちゃんだよ?」
準備を終えたルネが議員達の前にその姿を現す。
彼女が取った手段、それは『パフュームイグニッション(コウタイゴーストノチカラ)』で黒猫のような衣装(猫耳と尻尾と肉球手袋に肉球の付いた靴も込み)で議員達を直接誘惑しようと言う、ある意味奥の手とも呼べる物であった!
だ、大胆ー!!
「うわっ、な、なんだね君は!? なんて格好を……」
その大胆さは議員達が思わず目を背けてしまいそうになる程、目のやり場に困るレベルである!
そんな事とはお構いなしに、彼らの目の前に座ると上目遣いで、かつ猫のようなポーズで……
「にゃーん、猫ちゃんの方がかわいいよ?」
と語り掛けたり……
「気分屋だけど変な法律通したりなんてしないよ、可愛がってくれるだけで嬉しいな」
……など、全力で催眠術と誘惑を仕掛けていく。
それでも誘惑されまいと議員が目を逸らそうとしても、思考力が低下する香りを発するオーラの前には無力であった。
「猫ちゃんカワイイ、カワイイ……」
「えっ、猫ちゃん可愛がってもいいのか!? ヨロコンデー!」
「うう、俺はなんて大事な事を忘れていたんだ……」
次々と議員達はルネの魅力にやられ、目も虚ろな様子で味方に付いていく。
なんか議会内が妖しい空間になっちゃいそうな勢いなんですが、これ大丈夫なんでしょうか!?(第六猟兵は実際健全なゲームなのでごあんしんです)
「きゅ、きゅーん……(あれ、なんだか眠くなって……)」
一方のシバベロスはと言うと、ルネの放った香りを前に生命力が吸い取られていく感覚を受け、その場で眠りこけてしまう。
言うまでもなく、この生命力吸収は彼女が行った事である。
「ワンちゃんも好きだけど今はしょうがないよね」
かくしてルネは議員達を魅了した上で、シバベロス達を無力化する事に成功した。
それにしても、この議員達は色々な意味で大丈夫なのか、ちょっと不安である。
大成功
🔵🔵🔵
カシム・ディーン
わんこまでこういう事を言うとか世も末ですねー
「わんこは可愛いけどね☆」
UC常時継続
「メルシーはわんこと戯れちゃうぞ☆」
と言う訳で存分にもふもふ遊びつつ
それじゃ僕は説得に入りますか
【情報収集・視力・医術】
ああ…確かにシバベロス達は可愛いですね(議員たちに同意しつつ
でも…美味しいものを食べさせて豪華な住居が本当に正しいのですか?
そんな事をしたら食べすぎてわんこにとって致命的なデビルメタボになってしまいます!
しかも!僕達にとって豪華な住居では逆にわんこ達に住みにくい場所になってしまうのです!
この法案では彼らの健康が損なわれてしまいます!
可愛い毛並みも乱れちゃいます!
彼らの為を思うなら否決すべきです!
●正論でブン殴れ!
「わんこまでこういう事を言うとか世も末ですねー」
「わんこは可愛いけどね☆」
カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)とその相棒、メルシーは議会内の惨状(?)に本音を漏らす。
だが、ここはデビルキングワールド……普段の常識がまるで通用しない世界なのは、最早言うまでもあるまい。
でなきゃシバベロスがあんな事するはずもないですし!
「ともかく議会を何とかしないとですね」
「あのわんこ達は動きそうにないねー。今なら何でもやりたい放題かも☆」
まともにカシムに対し、何をやらかすか分からない事を口にするメルシー。
何と言うか、早くも先行き不安である。
「さーて、それじゃあメルシーはわんこと戯れちゃうぞ☆」
それだけ言うと、議会中央にどっしり座り込んでいるシバベロス達の元へと真っ先に突撃するメルシー。
……大丈夫? シバベロスをブッ飛ばしたりしない?
「しないしない、フツーに戯れるだけだよ☆」
あなたが言うと不安しかないんですけど!?
「それじゃ僕は説得に入りますか」
一方でメルシーの凶行(今のところまだ未遂)をいつもの事だと流すように、カシムは議員達の元へと向かう。
あの、止めなくても大丈夫なんすかね……?
「おシバ様……何故我々はこんな可愛い存在に気付かなかったんだろうか」
「だからこそ、我々はおシバ様のためにより良い環境を作らねば!」
おシバ派議員達が意気込む中、カシムがごく自然に話の中へと入り込む。
「ああ……確かにシバベロス達は可愛いですね」
「おお、君もそう思うか! ならばおシバ様愛護法の成立に君も力を貸して……」
彼らの言葉に同意するカシムに、議員の一人が同調する。
そこへ……
「でも……美味しいものを食べさせて豪華な住居が本当に正しいのですか?」
「えっ?」
今日に真面目なトーンで議員に問いかけるカシム。
「だが、いい暮らしがしたいのは誰だってそうだろう? おシバ様も例外では……」
「そんな事をしたら食べすぎてわんこにとって致命的なデビルメタボになってしまいます!」
「!」
デビルメタボと言う言葉に衝撃を受ける議員達。
丸々太ったシバベロス……あれ、割とアリなのでは?
だが、カシムの正論は続く。
「しかも! 僕達にとって豪華な住居では逆にわんこ達に住みにくい場所になってしまうのです!」
「!!」
豪華な住居が必ずしもシバベロスにとって住みやすいとは限らない。
目の前の言葉に釣られ、足元が見えていなかった議員達に更なる衝撃が走る。
「この法案では彼らの健康が損なわれてしまいます! 可愛い毛並みも乱れちゃいます! 彼らの為を思うなら否決すべきです!」
「い、言われてみれば……確かに……!」
カシムの正論ラッシュに、議員達も考えを改めざるをえなかった。
シバベロスが贅沢な暮らしをしたいと言っても、それが彼らの環境とマッチするかはまた別問題なのだ。
それにあの可愛い毛並みが乱れるのは大問題だし!
「そうか……我々には考えが足りなかったのだな……」
「おシバ様にとって、よりよい環境とは何かを学ばなければならないな……」
理想と現実に気付かされた議員達は次々と否決側に回っていく。
こうして議員達が次々と離反した事で、この法案の成立は阻止されるであろう。
「わー、わんこふかふかー、かわいー☆」
「わ、わうぅ……(く、苦しい……死ぬぅ……)」
そんなやり取りの裏で、メルシーはシバベロスを好き放題可愛がっていた。
なんだか苦しそうにしているが、多分気のせいだ。
……気のせい、なんですよね?
大成功
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