7thKING WAR㉔〜散るが輝き(作者 志羽
7


#デビルキングワールド  #7thKING_WAR  #召喚魔王『ゼルデギロス』 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#デビルキングワールド
🔒
#7thKING_WAR
🔒
#召喚魔王『ゼルデギロス』


0



●散るが輝き
 デビルキングワールド、水脈枯渇平原――そこに在るは、どこからも目にすることができる巨大な女の姿。
 山よりも遥かに巨大な身体を持ち、都市ひとつはあろうかという超巨大槍を携えたその姿は、戦争中どこからでも見ることができた。
 彼女はガチデビルが特級契約書で呼び寄せた『異世界の魔王』であった。
 その、女の唇が緩やかに動く。
「成程。つまり私は天寿を全うした後、あなたに乗っ取られたのですね」
『ククク、悔しかろう……生前のみならず、死後なお我に翻弄されるとはな!』
 どこからともなく響く声は――召喚魔王『ゼルデギロス』のものだった。
 ゼルデギロスと彼女は、言葉を交わす。
 そしてゼルデギロスの言葉に女が揺らぐことはない。
「少し安心しました。ゼルデギロス、あなたはまだ、何も学んでいないのですね」
『な……何だと!?』
「時は二度と戻らない。だから時は美しく、残酷に光輝くのです」
『ど……どういう意味だ!?』
「つまり、既に死んでいる私など何の価値も無いという事!」
 女は高らかと笑って、己の身をのっとったものへと告げるのだ。
「乗り移る相手を見誤りましたね、ゼルデギロス」
 そして、ゼルデギロスは気付く。
『ぐっ……仮面マスカレイドを放出できぬ! 貴様、何をした!』
「あなたの仮面は、本当に恐るべき能力です。私達の世界は、あなたの為に深く傷つけられました」
 しかし、と彼女は言う。
「あなた自身は……何度でもやりなおせる気楽さに甘え、愚にもつかぬ失態を繰り返す痴れ者。私が決死の覚悟でいる事も分かっている筈なのに、見ないふりをしていたのです」
『やめろ、言う事を聞いて戦え……六番目の猟兵に殺されてしまうぞ!』
「ふふふ、流石にあなたの支配を全て退ける事はできません。しかし、この程度の支配度なら、あの方達は容易く私を殺すでしょう」
 あの方達は、と彼女は――己の方へとあらわれる者達へと意識向ける。
「私のぼうや達に勝るとも劣らない、素晴らしき武士もののふでしょうから」
 そして、告げるのだ。
 己の元に集う猟兵たちへと。
「顔の仮面を破壊すれば私は死にます。六番目の猟兵達よ、いざ尋常に勝負!」
 高らかに宣言し、山よりも巨大な槍『天槍』を振るい大きな一歩を踏み出した。
 こうなってしまったという時は、もう巻き戻せぬのだから受け入れて。

●その足元へ
「あのどこからでも見える大きな女の元に向かってほしいんじゃ」
 彼女のもとへの道がひらけたのだと、終夜・嵐吾(灰青・f05366)は告げる。
 そして、どうやら力を封じられ、操られているようであるとも。
「彼女がつけておる仮面を破壊する。それがわしらの為すことのようじゃ」
 しかし、と嵐吾は言う。
 その仮面までは距離があるのだ。山よりも巨大な槍――それは『天槍』というらしい。
 それを振るうのだから、彼女もまた巨大。
 操られているが、まったくそれを気にせず。封じられた力、制限された中で全力の攻撃を彼女はかけてくるという。
「それに自分より小さな者との戦いに長けておるようじゃ」
 こちらがその身を駆け上がっても、ときには己の負傷を厭わず攻撃をかけてくるだろうと嵐吾は言う。
 そして、先に攻撃を放ってくるからこそ、それに対処しつつ反撃しなくてはならないのだ。
 相手の身が巨大ではある。それを利とすることは今回はできない。
 その身を駆け上がり、弱点である仮面を破壊することはなかなか難しいかもしれない。
「しかし、召喚魔王ではあるが操られておる様子。戦いの最中で何かしら、問えば得られる事はあるかもしれん」
 なんにせよ、敵意を持って戦うのとは何かが違うだろう。何かが。
 そう言って、嵐吾は手の打ちのグリモアを輝かせ、皆を彼女の元へと送るのだった。


志羽
 御目通しありがとうございます、志羽です。
 詳細な受付期間については【マスターページ】【シナリオ上部のタグ】で案内しますのでお手数ですが確認お願いいたします。
 プレイングが送れる限りは送って頂いて大丈夫ですが、すべて採用となるかどうかはわかりません。

●シナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「7thKING WAR」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●プレイングボーナスについて
 プレイングボーナスは『先制攻撃に対応し、相手の巨体を利用「しない」戦い方で反撃する。』です。

 自分より小さきものとの戦いに慣れている彼女。
 その身をのぼり、その仮面を破壊しなければなりません。
 流血描写などOKの場合は★をプレイングの冒頭か終わりにお願いします。

●お願い
 グループ参加などの場合は、ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。
 プレイング受付についてはマスターページの【簡易連絡】にて案内いたします。
 受付期間外に送って頂いたプレイングについてはお返しします。受付期間中であれば再送については問題ありません。
 また、団体さんについては人数によってはお返しとなる可能性がありますのでご了承ください。

 以上です。
 ご参加お待ちしております。
261




第1章 ボス戦 『魔王ゼルデギロス・此華咲夜態』

POW ●ジェットランページ
【天槍から噴出する強烈なオーラ】によりレベル×100km/hで飛翔し、【身長】×【武器の大きさ】に比例した激突ダメージを与える。
SPD ●天槍乱舞
【貫通衝撃波「フォーススティンガー」】【螺旋回転突撃「ドリルインパクト」】【神速連続突き「ミラージュランス」】を組み合わせた、レベル回の連続攻撃を放つ。一撃は軽いが手数が多い。
WIZ ●ジャッジメントランス
【天高く天槍を投げ上げるの】を合図に、予め仕掛けておいた複数の【オーラで構築した天槍の分身】で囲まれた内部に【裁きの雷】を落とし、極大ダメージを与える。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


山吹・慧

さすがにこれだけ巨大な相手は想定外ですね……。
ですが、彼女の意志は心で理解しました。
ならばこちらも正面からお相手するのが礼儀というものでしょう。

敵の先制に対しては【リミッター解除】した闘気を纏い、
【集中力】で最大の【オーラ防御】を展開して守りを固めます。
そして、【衝撃波】を放って攻撃の勢いを削ぎ、
そのまま自身の身体を【吹き飛ばし】て
防御と回避を同時に行う事でダメージを最小限に抑えます。
敵の攻撃を凌いだら【エネルギー充填】を開始。
【残像】を伴う動きで攪乱しながら敵の身体を駆け登り
仮面を狙って【白虎絶命拳】を放ちましょう。

アドリブ等歓迎です。


 見上げるばかりだ。その足先ひとつにも己はみたぬかもしれない。
 そんな巨体の彼女を見上げ、山吹・慧(人間の玄武拳士・f35371)は一歩を踏み出した。
「さすがにこれだけ巨大な相手は想定外ですね……」
 ですが、彼女の意志は心で理解しましたと慧は彼女の動きを追う。
 その動きは、その身を魔王ゼルデギロスに乗っ取られているとあっても、どこか研ぎ澄まされた――悪意を含まぬものだと感じられた。
「ならばこちらも正面からお相手するのが礼儀というものでしょう」
 そう思うのは巨大なる天槍の切先が己に向いているからだ。
 天槍から噴出する強烈なオーラの指向性が定まって、慧へと向かって落ちるかのように突っする。
 慧はそれに臆することはない。慧は、玄武拳士だ。
 堅牢なる「守りの武術」を極めた格闘家――敵のあらゆる攻撃を耐え凌ぎ、防御の中に勝機を見出す。
 その戦い方は、敵がどんなに強大でも覆ることはない。
 熱気を帯びているのに吹きすさぶ風は慧の身に容赦なく噛みつこうとするかのよう。
 その攻撃を正面から守りを固めて、己にかけているリミッターを解除し、闘気を纏う。
 身の底に閉じ込めていたものは慧の集中力に繋がって、守りを固めるものとなった。
 その一点と天槍がぶつかる瞬間――衝撃波を放って攻撃の勢いを削ぐがそれは僅かなもの。
 押し潰す質量と勢いを受け、そのまま自分の身体を後方へ吹き飛ばし流れに抗わず、防御と回避を同時に行うことでダメージを最小限へと持っていく。
 それでも、慧の身は軋み痛みが走る。右腕はまだ動くだろうか、動く。左腕は、右足は、左足は――一瞬で自分がどう動けるかを理解した。そして次の一撃を耐える事は難しいことも理解する。
 足が動くなら、この振り下ろされた天槍を駆け上る。ただただ、その上を――いける限り。
 彼女の視界を覆う、その黒き戒め、仮面を狙ってその指先を届かせるために慧はただ進む。
 呼気により練り上げられた『気』をいつでもその指先より放てるようにしながら。
大成功 🔵🔵🔵

ミーガン・クイン
因縁とかない相手だけど、その巨体を見せつけられたら挑まざるをえないわね。
大きさを司る魔女として負けられないわ。

・先制攻撃対処
ミニ大型車両を元に戻し盾にして【武器受け】するわ。
あとは【オーラ防御】【激痛耐性】【受け流し】で耐えるしかない。
一撃で退場だけは避けるわ。

肌を晒しているのですものね、指定UCで大きさを奪えるだけ奪うわ。
この巨体だと全部奪うのは相当時間かかりそうね。
僅かばかり縮めるのが限界かしら…。
でもその分他の猟兵が近づけるってことだから無駄ではないはず。
あの仮面が別の対象なら一緒に小さくなることはなさそう。
仮面は緩みそうね、隙が生まれるといいけど。
後は他の猟兵に任せるわ。


 天槍が振り下ろされて、そこで誰かが戦っているのをミーガン・クイン(規格外の魔女・f36759)は見つめる。
 巨大な――魔王ゼルデギロス。しかしその身はゼルデギロスのものではないようだ。
「因縁とかない相手だけど、その巨体を見せつけられたら挑まざるをえないわね」
 大きさを司る魔女として負けられないわと、ミーガンは紡ぐ。
 そしてその瞳は、天槍が上向くのを見た。
 ぐっと引き下げられたそれは天に向かって投げあげられる。彼女の手からそれが離れるのを合図にオーラで構築された天槍の分身が現れる。
 それは彼女を中心にくるりと周囲を囲む。
 巨大ゆえに、その範囲は――広い。そして空が爆ぜる音が小さく響く。
 爆ぜる音は裁きの雷。
 ミーガンは咄嗟にミニ大型車両の大きさをもとに戻し、盾がわりに。
 そうしながらも、自分を守るオーラを迸らせ、雷を受け流し耐える。
 しかし受け流しているというのにそれは肌を焼くような痛みを与えてくる。痛みへの耐性を高めたとしても、それを突き破るように。
 その痛みだけでも意識は爆ぜそうになるのだが、それを耐えて。
 この一撃で退場――なんてことは避けるのだという気持ちが支えとなる。
 雷の光が収まり、ミーガンは彼女の元へと向かう。
 触れれば、その大きさを奪うことができる。素肌を晒しているのだ、この大きさを奪えるだけと。
 しかし近づけば、頭の端を過ぎるものがある。近づけば近づくほど、彼女の巨大さを理解してしまうから。
「この巨体だと全部奪うのは相当時間かかりそうね」
 触れて、すぐにすべてを奪えるわけではない。今まで奪ったことのない大きさ――それでも。
「僅かばかり縮めるのが限界かしら……」
 こえられぬ壁と思うほどのその足にたどり着き、ミーガンはふれる。
 大きさを奪えるだけ奪う――それは自分の手で倒すことにはならないがほかの猟兵たちが近づけるということ。
 決して無駄ではないはずだからとその大きさを、奪う。
 彼女は己の身の感覚変わったことに気付いてその異変を探っているのだろう。けれど触れているそこから、というのはわからぬところ。
 ミーガンは見上げる。あの仮面が別の対象なら一緒に小さくなることはなさそうだ。
 仮面が緩めば――きっと、隙も生まれるはず。
「後は」
 他の猟兵に任せるわと、ミーガンは己のできる最大限を為す。
 そしてそれは、他の猟兵たちへの力となる。
大成功 🔵🔵🔵

キアラ・ドルチェ

普段付けている魔女帽やマントを脱いで動きやすい恰好へ
子犬たちを召喚
周囲を見渡し天槍の分身の位置を把握、その囲む範囲から外れるよう散開指示
また天槍を投げ上げる構えに入ったら全軍に突撃指示
「隙が出来ている今ですっ、彼女に取り付き駆け上がり、仮面を破壊なさいっ」
一体でも構わない、とにかく仮面を破壊できればそれで良い

私自身も宿木剣(ケルト十字型スティレット)を携えて彼女の体を【クライミング】
絶対振り落とされないっ、攻撃来ても怯まないっ
意地で進んで、仮面に突き立てるっ!
そして一人の「戦士」として、彼女を解放し救う!

「貴方はどこからいらっしゃった! 貴方の世界もオビリビオンに支配されているのですかっ!」


 天槍が巡る。そして雷の音が響いて――キアラ・ドルチェ(ネミの白魔女・f11090)は戦場に降り立つ前に、普段身に着けている魔女帽にマントを脱いで、動きやすい格好になることを選んだ。
 彼女を見ていると、ふとその身が僅かに縮んだ気がした。それはきっと、誰かが仕掛けたもの。
 そして紡ぐのは、子犬たちを喚ぶための言葉。
「ネミの森の子犬たちに誘われたのよ楽しいパーティ♪ さあ、みんなで歌って踊りましょうっ、イッツショウタイム!」
 キアラの子犬たち――もふもふでふかふかなコボルト人形たちが現れる。
 それと同時にキアラは頭上見上げて、天槍の位置を把握する。 今はそれは消えてしまったが先程の、誰かに向けられた一撃でそれを理解した。
 それが囲む範囲から外れるように散会指示をして――その天槍が再び掲げられる瞬間に突撃指示をかける。
「隙が出来ている今ですっ、彼女に取り付き駆け上がり、仮面を破壊なさいっ」
 一体でも構わない、とにかく仮面を破壊できればそれで良い。
 500体以上の子犬たちが四方八方から駆け上がる。彼女は子犬たちを振り払おうとして、キアラから意識を僅かにそらした。
 その間にキアラ自身も、光の神ルーを護る為に創られたと伝わる、父祖の代より数多の戦いで用いられた十字剣を携えてその身にとりつき登っていく。
 それをも気にせずか、それとも気づいていないのか。彼女は天槍を高く空へと投げ上げた。
 絶対に振り落とされないとキアラはその身にしがみ付いて天槍を投げる瞬間を耐える。
 彼女が落とす裁きの雷はキアラを掠めるように落ち、コボルト人形たちの何体もが朽ちる。
 巨大な身から繰り出される一撃は、範囲も広い。
 それでも怯まず、キアラはただ登っていくだけだ。
 雷の熱はその身を焼いたか。その身を登って駆けあがるのも――力がいる。
 常人ならば心が折れることもあるかもしれない。でも意地で進んで、その仮面にとぎゅっと宿木剣を握りしめる。
 これをあの仮面へと、突きたてるのだと。
 辛くともきゅっと表情引き締めて、登って。ただ登って。
 その間も誰かが戦いを仕掛ける。その攻撃の合間も振り落とされぬように絶えて――そして、辿り着く。
「貴方はどこからいらっしゃった! 貴方の世界もオビリビオンに支配されているのですかっ!」
 問いかけと共にキアラは走り、この世界とは違う世界からと彼女は告げる。
(「一人の『戦士』として、彼女を解放し救う!」)
 強い意志を持って、肩から駆け上る。振り払うように動く彼女の動きに振り落とされぬようにして、仮面への一振りをキアラは届けた。
大成功 🔵🔵🔵

久遠寺・絢音

流茶野先輩(f35258)と

うわー、おっきな女の人ねー…なんだか女神様みたい…
…っ、槍がこっち来る!
銀糸絢爛を網のように伸ばして即席のネットを張り、攻撃を受け流す
さっすが重い上に手数も多い…けど、先輩が攻撃するまでは…っ!
自分が負傷しても激痛耐性で我慢

攻撃を受けきったら…ええ、私が舞う手番!
先輩の飛び蹴りで体勢を崩した隙を狙って一気に距離を詰める
絡新婦の羽衣で伸ばした糸を足や胴へ絡みつかせるように伸ばして攻撃し、体勢を崩す
属性攻撃で炎を付与し、2回攻撃で追撃をする時は既に傷を付けた場所をより抉るように

私達の世界にも、命をかけた人々がいました
ええ…貴女の想い、しかと受け止めました


流茶野・影郎
久遠寺(f37130)と同行

相手は大きくて速い
これで飛んで来たらシャレにならないが……そこを狙う
ジェットランページが来たタイミングで詠唱風車を投げられるだけ投擲
食い止める為じゃない、爆発で視界を一瞬でも塞ぎ、衝撃を減衰させ、こちらの姿を見せないための工夫だ
視えなければ激突ダメージの余波で攻めて来るだろう

悪いな久遠寺、ちょっとだけ我慢だ

忍び足で一気に駆け上がり不安定な足場を軽業でジャンプ
クラッシャーカード起動
『クラッシャー・マキシマム・ストライク』
顔面向かっての飛び蹴り敢行!

ここで倒れていろ!!

本番はここからだ、行け久遠寺!!

俺の世界でも命をかけた者がいた
だからこそ、貴女の言葉無駄にしない


「うわー、おっきな女の人ねー……なんだか女神様みたい……」
 巨大な彼女を見て、久遠寺・絢音(舞う徒花・f37130)は傍らの流茶野・影郎(覆面忍者ルチャ影・f35258)へと視線向ける。
 影郎はそうだなと頷いて、その動きを見ていた。
「相手は大きくて速い」
 うんうんと絢音は頷いて、どうするの? と問う。
「これで飛んで来たらシャレにならないが……そこを狙う」
 向こうからやってくる。その方がタイミングも取りやすいだろうか。
 影郎は己が狙い定める瞬間をすでに決めていた。
 そして彼女の動きが自分たちへと向く瞬間。
「……っ、槍がこっち来る!」
 絢音は切先を見て身を翻す。
 その天槍が向けられたタイミングで影郎は詠唱風車を投げられるだけ投擲した。
 それは食い止める為に放たれたものではない。
 天槍と触れた瞬間、起こる爆発。それで視界を一瞬でも塞ぎ、その衝撃を減退させ、こちらの姿を見せないための工夫。
 巨大な天槍の上で起こるそれらは小さいものだが重なれば大きくなる。
 見えなければ、定められないはず。
 天槍の切先、その一点で貫くことが難しいのなら激突の余波を使うだろうと踏んでいた。
 影郎を狙い放たれる。強大な敵よりの攻撃は余波でも大きい。
 衝撃を受けて痛みが走る。だが敵はその動きを止めることはない。次にその攻撃の先が向けられたのは、絢音だ。
 天槍が動く。貫通衝撃波、螺旋回転突撃、そして神速連続突きが繰り出される。
 それを、魔力を通すことでどこまでも伸びる、極めて丈夫な蜘蛛糸を伸ばし絢音は絡め取り、受け流す。
 即席のネットは柔らかく。
「さっすが重い上に手数も多い……けど、先輩が攻撃するまでは……っ」
 その呟き、そして視線の先に影郎がいる。受け止めて、糸を押し切るような重さ。指で支えるも苦しく痛みが走るが耐える絢音。
「悪いな久遠寺、ちょっとだけ我慢だ」
 意識が絢音の方に向いている間に影郎は忍び足で一気に彼女の身の上を駆けあがる。
 不安定な足場を軽業でジャンプして。攻撃の余波をうけたか、動きにいつもより精彩さがないような気もしつつ、駆ける。
 そしてここだ、とその場所を見定めて。
「これが気魄の一撃だ!」
 その顔面に向かって影郎は飛ぶ。それは単純で重い一撃。
 顔面に向かっての飛び蹴りを影郎は放つ。
「ここで倒れていろ!!」
 顔面を、仮面を蹴りつける一撃。彼女の身体は傾いでバランスを崩す。
「本番はここからだ、行け久遠寺!!」
「……ええ、私が舞う手番!」
 攻撃を受け切って、一呼吸。
 影郎の飛び蹴りで体勢崩した隙を狙って絢音は距離詰める。
 集中を10秒。それは影郎が飛び蹴りをした瞬間から始まっていた。
 彼女の身体はいくら巨大であれども――絢音の視界に収まっている。
 絢音の指先から伸ばされた糸が、彼女の胴や足へと絡みついて。そして一瞬、その身を抑え込む。
「俺の世界でも命をかけた者がいた」
「私達の世界にも、命をかけた人々がいました」
 互いの声は聞こえなくとも、影郎と絢音の声は重なっていた。
「だからこそ、貴女の言葉無駄にしない」
 影郎の言葉は、彼女にしっかりと届いただろう。
「ええ……貴女の想い、しかと受け止めました」
 そして、また受け止めたことも告げる。
 彼女を戒める絢音の帯から、炎が爆ぜるように迸る。
 攻撃かけたその場所を抉るように――その仮面を、引きはがすかのように攻撃がかかる。
 そしてそれでいいのですと、彼女は――笑うが、まだそれは剥がれぬままそこにあった。
 けれど確実に、その時は近付く。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

煙草・火花


巨体に見合った戦闘力にそれに奢らぬ技術
そして、その心意気
これに応えねば、誇り高き學徒兵の名折れ
受けて立たせてもらうのであります!

巨体の不利は突けない……ですが、利用できることはあるのであります
あの巨体では攻撃の挙動は隠せないであります
小細工は不要、攻撃が来るタイミングがわかればあとは不退転の【覚悟】にて受け止める……!

軍刀を両手で握り、激突を正面から受け止める構え
大地を踏み締め、少しでも衝撃を逃がしましょう
一撃、こちらが返しの一刀を放つ瞬間まで耐え切れば、それで良し……!

攻撃の勢いが小さくなっていくのに合わせて跳躍
爆発の加速で一気に仮面へと目掛けて跳びながら渾身の一刀をお見舞いであります!


 攻撃が重なって、彼女の仮面の一部は壊れその瞳が僅かに見えかけていた。
 煙草・火花(ゴシップモダンガァル・f22624)は戦いの様を目にし感嘆零す。
 巨体に見合った戦闘力にそれに奢らぬ技術。
 そして――その心意気。
 彼女が猟兵達へと向けた言葉。その重さ、覚悟を火花は受け取っていた。
 その心は正面から向き合うべきものだろう。
「これに応えねば、誇り高き學徒兵の名折れ。受けて立たせてもらうのであります!」
 七◯◯式軍刀丙をその腰に佩いて、火花は彼女へ向かい走る。
 その巨体はこちらが思っているよりも早く動き、そして己を傷つけることも厭わぬ動きをみせる。
 巨体の振りは突けない。けれど――利用できないわけではない。
 巨体であれば、攻撃の挙動は隠せるものではない。
 小細工は不要と火花は、ただ待つ。
 攻撃がくるタイミングが分かればあとは不退転の『覚悟』をもって受け止めるだけなのだから。
 軍刀を両手で握り、激突を正面から受け止める構えを彼女へ見せる火花。
 彼女は、その口元は笑みを湛えていた。
 それは悪意あるものではなく、火花のその覚悟を讃えるかのように。きっと、彼女が本来から持っている気質の表れだ。
 真正面から――大地踏み締め、少しでも衝撃を逃すように。
 張り詰めた糸のように神経研ぎ澄まして火花はその一瞬を待つ。
 彼女が踏み込んでくる。
 その一撃を、火花が返しの一刀を放つ瞬間まで耐えきればそれで良い。
 正面から叩きつけられる一撃は火花の身を押しつぶす勢いもある。
 痛みも走る。身体がちぎれそうに――いや、肌の上は風圧で切り裂かれてもいるだろう。
 それでも、耐えて――その威力が弱まった一瞬を見逃さない。
 あの強大な攻撃を耐えたのだ。だからあと少し。
 火花は崩れ落ちそうになるのを耐え、地面を蹴って跳躍する。
 そして、自分の後ろに可燃性ガスの爆発を起こし、跳躍の距離を、速度を、そして降りぬく一刀の威力を底上げして。
「この一閃……防ぎ切れるでありますか!」
 その仮面へと渾身の一刀を――仮面の一部を削って、それに張り付く糸を斬る。
 見事、と彼女の唇は動いて火花へと称賛を贈っていた。
大成功 🔵🔵🔵

国栖ヶ谷・鈴鹿
SPD 連携OK

大きい!ならこっちも、大きさで勝負するよ!
キャバリアSRーARX01阿穹羅、行くよ!
スカイクルーザー・ヨナ随伴してきて!

【先制対策】
ヨナ!(受け流し)の放水バリアを展開して!
阿穹羅!(オーラ防御)システム、起動!装甲は白金塔を(防具改造・メカニック)ナノマシンで修復でカバー!

【反撃】
反撃のチャンスができたら、一斉に攻撃だ!
超万能制御式起動、ヨナ、全砲塔砲撃!阿穹羅、全武装、仮面に集中!
ありったけを撃ち込んでやろう!!

【問いかけ】
異世界からきたみたいだけど。
その世界ってまだ無事?なら、人間もいる?
何か危機が迫っているなら、ぼくたち猟兵が助けにいけたら、きっと一緒に戦えると思うよ!


「大きい!」
 見上げるばかりの彼女。国栖ヶ谷・鈴鹿(未来派芸術家&天才パテシエイル・f23254)はその姿を視界いっぱいにおさめて動き始める。
 その大きさは山脈のよう。今の自分では彼女の仮面へと辿り着くのも一苦労。
「ならこっちも、大きさで勝負するよ!」
 けれど、鈴鹿にはmキャバリアがあった。
「キャバリアSRーARX01阿穹羅、行くよ! スカイクルーザー・ヨナ随伴してきて!」
 鈴鹿が手を入れたキャバリア。それは超機械技術を結集した、ハイカラでアバンギャルドな超人型決戦機。
 そしてスカイクルーザーは、空飛ぶ鯨の意匠が施されている。
 20メートルほどありキャバリアも懸架輸送可能な大きさだ。
 キャバリアに乗り込む鈴鹿。
 彼女が鈴鹿を見つけ、そして天槍の先を向けてくる。
 それは貫く一撃。螺旋の力をもって駆けられる突撃。そして連続で畳みかける攻撃。その三つを自由に組み合わせた攻撃が向けられた。
「ヨナ! 放水バリアを展開して!」
 それは攻撃を受け流すための一手。
「阿穹羅! システム、起動! 装甲は白金塔をナノマシンで修復でカバー!」
 そしてオーラを巡らせ受けた傷があればナノマシンで修復し耐え抜くのみ。
 威力はそんなには重くない攻撃だ。けれど手数多くその終わりはいったいいつなのかという程に続く。
 何度も何度も、攻撃が重ねられ――それが途切れた瞬間を鈴鹿は見逃さない。
「超万能制御式起動、ヨナ、全砲塔砲撃! 阿穹羅、全武装、仮面に集中!」
 反撃のチャンスは一瞬だ。
「ありったけを撃ち込んでやろう!!」
 一斉に持ちうる限りの力をあの黒い仮面へと向けて鈴鹿は放つ。
 その攻撃の最中に問いかける。
「異世界からきたみたいだけど。その世界ってまだ無事? なら、人間もいる?」
 何か危機が迫っているなら、ぼくたち猟兵が助けにいけたら、きっと一緒に戦えると思うよ! と伝えて。
 砲撃の音が響く中、その言葉は彼女へと向けられる。
大成功 🔵🔵🔵

エンティ・シェア
僕人格の真の姿

貴方の一撃はどう考えても食らったらやばいですね
まぁ、僕に出来ることはせいぜい足を止めない事
手あたり次第拷問具を出しまくって盾にして、
直撃回避と衝撃緩和を試みましょう

どれだけ大きかろうと、人の形をしているのだから
急所は、同じでしょう?
この身を刻む、告白を
仮面に影響するかはわからないですが…物は試し
一先ず、片眼くらいなら潰しても構わないでしょう

仮面を砕けないなら、仕方がありません
せめてゼルデギロスが貴方を手放したくなるように
順に、鋒で抉りましょう
槍を握る腕を
大地を踏みしめる足を
腹を、胸を、首筋を
どれほどの傷になってくれるかわかりませんが
貴方が捨て身で来ると言うのなら
僕も、応えましょう


 エンティ・シェア(欠片・f00526)は、今は僕――アリエルである。
 山脈のようなその身、そしてその手にある天槍。深く考える必要などなく、わかることはひとつ。
「貴方の一撃はどう考えても食らったらやばいですね」
 その攻撃が続くなら尚の事。天槍が動き始め、その先が自分に向く。
 アリエルはとんと地面を蹴って。
「まぁ、僕に出来ることは」
 せいぜい足を止めない事――動き回るしかない。
 手あたり次第拷問器具を出しまくって盾にして、その切っ先の直撃から逃げる。
 衝撃波を緩和するよう試みて、彼女が重ねる攻撃をから逃げて。
 掠るだけでも命とり。アリエルは幾重にも重なるそれを避けて、避けて――そして足を止めた。
 どれだけ大きかろうと、彼女もまた人の形をしているのだから。
「急所は、同じでしょう?」
 すらりと抜くそれは鋒、己にだけ向けるもの。
 この身を刻む、告白を――
 あの黒き仮面に影響するかどうか。それはわからないけれど、物は試しと向けるのは。
「一先ず、片眼くらいなら潰しても構わないでしょう」
 一つ視界が潰れたとしてももうひとつある。
 どうぞ存分に、味わってくださいとアリエルは突きたてる。右の瞳、痛みが走り血が滴る。
 それと同時に彼女の瞳からも血が滴り落ちた。そして仮面の一部が割れる。
 しかし簡単には、砕かれてはくれない。
 それなら仕方ないとアリエルは静かに零す。
「せめてゼルデギロスが貴方を手放したくなるように」
 順に、鋒で抉りましょうとアリエルは切っ先むける。
 その天槍を握る腕を切り裂いて、同じ場所から血が溢れる。
 大地を踏みしめる足を、縫い留めるように貫いて。
 腹を、胸を、首筋を。
 血だらけのアリエルと同じように、彼女もまたその身より血を流す。
 それはどれほどの傷になっているだろうか。
 身を奪われた彼女が、死を受け入れて招いている。それは己の身を捨てるということ。覚悟をすでに、しているということ。
「僕も、応えましょう」
 もうひとつ、傷を増やす。これもきっと、貴方を解き放つ物に繋がると信じて。
 この場に倒れ落ちるまで、アリエルはその身を削り、彼女も――その仮面の力を削る。
大成功 🔵🔵🔵

カシム・ディーン
機神搭乗
こういう場合は小さい事を利用して戦うんだが
そういうのに慣れてるとか凄まじいな
「それでもいくんでしょ?」
おう
最強無敵のカシムさんが此処でびびってたまるか

【情報収集・視力・戦闘知識】
今迄の経験と視認での立ち回り
そこから攻撃の癖を冷徹に分析
対SPD
【属性攻撃・迷彩・念動力・武器受け】
光水属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠しながら周囲に同じ姿の立体映像を展開
的を絞らせない
それでも避けきれないのは念動障壁と鎌剣で受け流して致命だけは避ける

UC発動
【弾幕・スナイパー・二回攻撃・切断・空中戦】
その巨体は利用せず飛び回り対峙
念動光弾を仮面に乱射
鎌剣で襲い掛かり連続斬撃で切り刻

僕らもぼうや達になれます?


「こういう場合は小さい事を利用して戦うんだが、そういうのに慣れてるとか凄まじいな」
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は界導神機『メルクリウス』に乗り込んで、目の前の彼女の言葉を反芻する。
「それでもいくんでしょ?」
 そう、問われてカシムは頷いて。
「おう、最強無敵のカシムさんが此処でびびってたまるか」
 そして、彼女へと向かう。
 天槍の先が、カシムを捉えるかのように狙いすます。攻撃を続けて、重ねて。
 カシムは今までの経験と、視認で立ち回る。何度も何度も攻撃が続けば、そこから攻撃の癖もわかってくるはずだ。
 それを冷静に分析しながら、自分よりも大きな彼女からの兄弟な一撃を、的を絞らせぬようにして避ける。
 それは光水属性をもって、光学迷彩で存在隠しながら周囲に同じ姿の立体映像を展開して。
 彼女はどれも潰せば同じことというように攻撃を出し続け、時折カシムを捉える。
 避けきれないものは念動障壁と、そして鎌剣で受け流すがそれも重い。だが、一撃だけにすべて乗せた攻撃であれば耐えることは難しかったかもしれない。
 連撃となるが故の軽さは、戦い続けるのならどうにかなるものだった。
 致命傷は避けて、攻撃が途切れた瞬間、カシムは加速する。
 飛び回りながら念動光弾を仮面に乱射して、一気にその顔まで距離詰め鎌剣を振り下ろし切り刻んで。
 払いのける様な腕の動きを避けながら、カシムは問いかける。
 僕らもぼうや達になれます? と。
大成功 🔵🔵🔵

烏護・ハル


……止めてほしいんだね。
それが、あの人の願いなら……!

式神さん達と共に、オーラの防御結界で拠点防御。
相手の攻勢が止むまで、高速、多重の詠唱を続けて。
出来得る限り受け流して、痛みに耐える。
まだよ、式神さん!あと少し、耐えて……!

耐え抜いたら攻勢に。
UCで片足を狐火の推力に変換。
式神さんにも空中浮遊の属性を与え、集団で空中戦を挑む。
その間、高速、多重に詠唱を。
カウンター用に魔力を溜めておく。

式神さんにも高速、多重の詠唱を紡がせ、
オーラの防御結界で継戦能力を少しでも高めてもらう。
あの人に届くまで……式神さん、お願い!
粘って!

フェイントを織り交ぜ、第六感も研ぎ澄まして捌く。
捌き切れなければ受け流し、痛みに耐えてでも翔ける。

彼女を、仮面を射程に捉えたら、溜め込んだ魔力を全力解放。
仮面の部位目掛けてーーーこんな物が通じるかも分からないけど、
祈りも込めてーーー呪殺弾を放つ。

生前、天寿、死後……ぼうや達。
いるんだね?
命や想いを紡いでくれる人達が。
だったら尚更負けられない。
貴女を縛り付ける仮面になんて!


 見上げるばかりの巨大な彼女――しかしその心は、悪に染まっているわけではなかった。
 向けられた言葉に感じるものが、烏護・ハル(妖狐の陰陽師・f03121)にはあった。
「……止めてほしいんだね」
 それが、あの人の願いなら……! とハルは走る。
 式神さん達、とハルは傍らに。オーラの防御結界を。
 彼女の攻撃が、己の向かうその瞬間に素早く、幾重にも詠唱を続けて守りを重ねる。
 しかし重ねた守りさえも突きぬくように彼女もまた攻撃を仕掛けてくる。
 それは貫く攻撃であり、回転する切っ先は強さを誇り。そして連続で仕掛けられる攻撃に、結界が脆くなっていく。
「まだよ、式神さん! あと少し、耐えて……!」
 それでもハルは出来る限り受け流して。結界貫いて与えられた痛みにも耐えてその攻撃の波が止まるのをただ耐える。
 耐えて、耐えて――天槍が止まった瞬間をハルは見逃さない。
 それが攻撃の時なのだから。
 ハルの紫色の瞳は彼女をしばる仮面を見据える。あの場所へ、ただまっすぐにと。
 片足に、己の狐火の水力すべてを乗せて。
 そして式神にも空中浮遊を。
 ともにその身の上を駆けて、飛んで、跳躍してただあの仮面へとハルは向かう。
 まだもう少し、もう少しだけと擦り切れそうなものを繋いで、粘ってハルは距離を詰めていく。
 彼女が大きく、天槍を引いたならその先が己にたどり着くよりも早く。
 あの人に届くまで――と、その身を蹴って高く。
「式神さん、お願い! 粘って!」
 その声に応えるように式神が天槍の先を逸らすように動く。しかしその風圧だけでも、身を斬るような痛さを与えて、堪えて。
 ここなら、とハルは感じる。
 この場所からなら、この攻撃は届くと。
 動きながら多重に詠唱を重ねつづけ、そして最後の最後にと魔力を高めて溜めたものを解放するなら、今だ。
 あの仮面めがけて。その壊れかかった仮面に最後を突きつけるために。
 こんな物が通じるかも分からないけど、祈りも込めて――
 彼女とその仮面の魔王ゼルデギロスとの会話はハルにも聞こえていた。
 生前、天寿、死後……ぼうや達。
 その言葉から、ハルは――いるんだね? と問いかける。
 あなたにも、命や想いを紡いでくれる人達が、と。
 その問いかけに彼女の口端があがる。瞳は覆われどのような表情か、はっきりとは分からないがそれは笑み。
 嫌なものではなく、その通りだと言っているような――そんな笑み。
 そう感じるものがあったから、ハルの気持ちは一層強くなる。
「だったら尚更負けられない」
 貴女を縛り付ける仮面になんて!
 その想いも込めて、放たれた呪殺弾が、仮面をはじくように破壊する。
 彼女のかんばせが露わになり、破壊された仮面からは怨嗟の声が募る。
 けれど、それよりもありがとうと――彼女の感謝の念のほうが深く。ハルは確かにそれを、受け取って安堵する。
 彼女の望みをかなえたのだと、その巨体は消え去っていくのを見つめながら。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2022年05月20日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵