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銀河帝国攻略戦⑮~敵艦を吹き飛ばせ!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「この戦いも終盤を迎え始めてるのかしらね」
 ホワイトボードに貼られている戦略図を見ながら呟く、瑠璃凰花・未来(神避の熾天使・f13139)。
「あ、もう集まってたのね。今回も呼びかけに応じてくれて感謝するわ」
 集まってきた猟兵たちに気づいて振り向き、深く一礼する。
「前線に出てなかった防衛艦隊が築いてた防衛ラインを突破したことで、新たな予知を確認したわ」
 そう言って、ホワイトボードを皆にも見せる。
 そこには、これまで戦ってきた敵戦力の情報を的確に纏めたものが記されていた。最も、全てではなく未来が知る範囲でを記載したもののようだが。
「あなた達に向かってもらいたいのは、現在も交戦中の解放軍がいる場所になるわ。目的は単純、敵戦艦を落としてほしいの」
 そう言って、何処から説明したものかと考える素振りを見せ。
「解放軍は数でこそ勝ってはいるし、これまでの戦いで戦慣れしてきてる感じはあるから、現状も互角に戦うことは出来てるみたいね。けど、経験の差というのは覆せるものではないわ。長引く戦闘に、解放軍が最終的に崩れる様子を予知した、と言うところかしらね」
 顎に手を当て、更に思考する。
「予知した感じだと、経験の差、というだけではなく、敵の優秀な指揮官による士気向上も関係してると思うわ。だから、敵指揮官を叩くのも一つの選択肢かしら」
 そう言ってホワイトボードをひっくり返す。そこには既に、いくつかの絵が描かれていた。
「相手は敵艦隊。落としてっていうのは簡単だけれど、実際こなすのはかなり難しい依頼ね」
 倒す目標を明確に示す。
「そこまでの工程だけど、まずは、解放軍に協力して、敵艦隊の艦砲射撃を掻い潜って、どうにか敵艦隊に近づいて。近づいたあとは、敵艦に乗り込む形になるかしらね。どう乗り込むかはあなた達に任せるわ。入り口見つけて正面突破でも、大穴開けて乗り込むでもね」
 イラストには敵艦に猟兵たちが乗り込む様子が記されている。
「乗り込んだら、艦を動かす心臓部へ向かって。敵指揮官はわかってるから、狙ってもいいけれど、指揮官が変わる可能性を考えるなら、敵艦それ自体を落としてしまうほうが確実だと思うわ。手っ取り早いしね」
 矢印を辿った先には、エンジン部と思わしきイラスト。これに猟兵たちがなんやかんやしてる様子が描かれている。
「艦の動力源が外からでもわかるなら、乗り込まずに外からでもいいかもしれないわね。そのあたりは、予知で見た私なんかより、現場の状況を見たあなた達のほうが行動しやすいでしょうから、任せるわ」
 そう言って、最後の矢印をたどる。
「敵艦を落とせば任務完了。動力源壊したらおそらく艦は吹っ飛ぶでしょうから、即座に帰還させるわ。その辺の心配は大丈夫。万全の準備を整えたら、一斉に転送するわ。それじゃ、急ぎの説明で申し訳ないけど、皆の健闘祈るわね」
 そう言って、猟兵たちに準備を促し、グリモアを展開して転送準備にはいるのだった。


るっこい
 はいどうも、新人マスターるっこいです。
 戦争シナリオとなります。戦争換算は第2作目、総数としては4作目です。
 やや難依頼としては初になるでしょうか。がんばります。

●第1章
 1章のみのシナリオとなります。
 やることは簡単。敵艦を落とすだけです。
 指揮官を狙うことも出来ますが、敵艦自体を落とさないことにはクリアとなりません。希望があれば描写はしますが、おまけ程度に考えてもらえると。
 突入後、動力源や指揮官の場所へ向かうための探索は必要ありません。
 何らかの不思議な力が働いて突入したその場所に動力源ないし指揮官がいるなんてことになる……かもわかりませんが、まぁそんな感じです。

●プレイングについて
 同行者の方がいる場合は1行目にお相手さんのお名前とID、もしくはグループ名をお書きください。お名前の場合はフルネームでなくて構いません。
 絡み歓迎、アドリブ歓迎、連携歓迎の方、字数に余裕があればお書きいただけると助かります。ステシでもOKです。とてもとても書きやすくなります。

 受け取ったプレイングは問題がなければ全て採用の予定ですが、想定より参加人数が多い場合などは不採用になる場合もあります、その場合は申し訳ございませんが、ご容赦ください。
 皆様の素敵なプレイング、お待ちしております。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 ボス戦 『帝国宇宙戦艦』

POW   :    フルバースト・コズミック
【全砲一斉射撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    デストロイレーザー
【10秒間のエネルギーチャージ】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【主砲からのレーザー砲撃】で攻撃する。
WIZ   :    インペリアル・マカブル
【自身の稼働可能時間】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【帝国式鏖殺形態】に変化させ、殺傷力を増す。
👑15
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐之上・権左衛門
UC【常人ではあり得ない多段ジャンプ】の脚力で宇宙を蹴って軌道修正しながら戦艦に取り付こうとする。
移動中は「第六感・残像・目立たない・迷彩・見切り」で避けたり「オーラ防御・盾受け・武器受け」で耐えてみたりしつつ、なんとか戦艦にとりつこう。

取り付いたら愛用のギガントアクスで出入口と思われる場所や兵器の発射口と思われる場所を「二回攻撃・鎧砕き・怪力・鎧無視攻撃・衝撃波・掃除」で極力「目立たない」様に破壊しつつ補足されない程度にちょこまかと移動。
ある程度やったら後続に任せて撤退かな。
やり過ぎて集中砲火されても困るし。
(アドリブ・他者との絡み歓迎っす)


クロウ・タツガミ
シン・ドレッドノート(f0513)と連携、アドリブ歓迎だ

【POW】

これが、宵夢桜か凄いものだな

シンの宵夢桜に乗り、敵へと向かおう。道中は【情報収集】しながら、到着後すぐに【先制攻撃】出来るように準備しておく

戦艦が相手ならば、加減も要るまい

接敵後、宇宙空間に躍り出て攻撃重視で【龍騎乱舞】を用いる。巨大化したサカホコを槍にしてマガホコ(黒龍)に騎乗し、宵夢桜から飛び立つ

【戦闘知識】を元に【怪力】を用い巨大な槍で【2回攻撃】しつつ、敵の攻撃から戦艦へ乗り込む猟兵をマガホコの巨体で【かばう】つもりだ

食い破れサカホコ

内部への突入を確認したら、【力を溜め】たサカホコ(槍)を【投擲】することで援護だな


シン・ドレッドノート
クロウさん(f06194)と連携。他の猟兵の皆さんとも連携OKです。
【UC:高速機動宇宙戦艦“夢宵桜”】で敵艦に突撃します。

「全艦、最大船速!敵に発見される前にできるだけ接近します!」
艦載機は搭載せず、猟兵の皆さんのみ。【目立たない】【ダッシュ】の最大船速で【操縦】し素早く敵に接近します。

敵艦に接近したら【先制攻撃】の一撃を撃ち込むと同時に猟兵の皆さんに出撃いただき、夢宵桜は【残像】を残してすぐに離脱。
私も『貴紅』に【騎乗】して敵艦に突入しますね。

敵艦に突入したら、『貴紅』に騎乗したまま、『真紅銃』と『精霊石の銃』を乱れ撃ちながら敵艦の動力源目指して一気に移動、【一斉射撃】での撃破を図ります。



 決して負けられない戦い。
 その戦いに打ち勝つために、幾つもの宇宙戦艦が互いを互いに撃ち落とそうとしあっているその空間。
 戦っているのは、世界を守る為に戦う猟兵陣営、解放軍の船団と、世界を滅ぼさんとする帝国陣営の『白城』艦隊。
 状況だけを言えば、現状は優勢を保つ解放軍。

 解放軍の戦艦に転送された猟兵たち。
「これが、夢宵桜か凄いものだな……」
 その巨大な外観を見て感嘆とするのは、多数の兄弟がいる大家族の生まれであるクロウ・タツガミ(昼行灯・f06194)だ。
 高速で航行でき、ステルス能力も持つその戦艦の名は、夢宵桜。シン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)の持つユーベルコード、【高速機動宇宙戦艦“夢宵桜”】によって顕現される戦艦である。
「敵艦までの道のりはお任せを。この距離では単身で突撃するのも無理があるでしょう。あなたも如何です?」
 その外見は、一見すると男性にも女性にも見える容姿であり、しかも20代前後と思わせる若さだ。
 そんなシンが声をかけたのは共に転送されたクロウとは異なる猟兵。
 口には火のついたタバコを咥えており、ひと目見ただけで野蛮だと感じる顔つきを持つ
佐之上・権左衛門(見た目はおっさん、中身はもっとおっさん・f00239)だ。
 その野蛮さは肩に担ぐギガントアクスの存在がより引き立てているか。
「お、いいのか」
「ええ。この戦いに勝つには、協力も必要でしょうからね」
 クロウを迎え入れつつ、中に誘うシン。
「礼を言う」
 そう言って、夢宵桜に乗り込んでいった。

「あれが今回の目標ですか」
 ステルスを展開し、高速航行する夢宵桜。
 ステルスに加え、目立たぬ航行を心がけていた介あって、砲撃が無数に飛び交う戦場の中から無傷で、目標を視認できるその場所まで来ていた。
「こちらから攻撃を行います、皆さんも備えてください」
 シンがそう言うと、権左衛門とクロウは頷き、艦から出るべく、行動を移した。
「全艦、最大船速! 敵に発見される前にできるだけ接近します!」
 通る声でそう言い放ち、残る距離を一気に詰めにかかる。
 いくらステルスと言えど、近くに行けば気づかれる。ならば、気づかれないうちに先制攻撃できればと考えてのことだ。
 その考えは正しく、どうやら敵艦もこちらの存在に気づいたようで。しかし、一歩遅い。
「――――目標捕捉。主砲、発射!」
 威力よりも速度を重視した一撃。その一撃は、敵艦に見事命中。その至近距離では敵も避けようがない。
 この間、権左衛門とクロウは夢宵桜から飛び出し、自分も艦外へ。
 赤と白が織りなす高貴な印象を与える鮮やかなスペースバイク、貴紅に乗り込みながら、夢宵桜の顕現を残影を残しながら解除し、敵へ接敵。
 当然攻撃の全てが夢宵桜に集中するが、それを囮に利用したものだ。残像であるために、夢宵桜がダメージを受けることはなかった。


 夢宵桜から飛び出したクロウと権左衛門はそれぞれ分かれた。
 権左衛門は夢宵桜の影に隠れるようにして下から回り込むように、【常人ではあり得ない多段ジャンプ】によって敵艦に取り付く。
「掃除開始だな」
 周囲を見回し、目についた兵器目掛け多段ジャンプで一気に肉薄すると、次の目標地点に目を向けつつ愛用のギガントアクスを振り抜き、兵器を破壊。同時に、多段ジャンプでその方向へと向かう。
 極力目立たないよう行動していたつもりだったが、壊し方が悪かったらしく、その周辺の放題が軒並み自分の方向に向いた。
「おいおいマジかよ」
 しかし、敵が狙っているのは戦闘機でもなく、単身の人だ。戦闘機を狙うより更に小さい的を当てるのは困難極まる。
 権左衛門も無数に飛んでくるその攻撃をあらゆる方法を用いて回避、ないし防御し、とにかく艦本体の方に取り付いた。
 流石にそこに来ると、砲撃の嵐も止む。
「ふー、危なかった」
 と、そこで目についた、一つの構造物。
「お、これエンジンだな」
 それは、推進力を生み出す吹出口の一つなのが見て取れた。
「こいつを壊せば……!」
 そう言って、ギガントアクスを力の限り振り下ろす。何度も振り下ろす。
 とてつもなく硬かったが、弱そうなところを狙った介があったようだ。
「おっと」
 大きく飛び引くと、そのエンジン1基は派手に爆発して吹き飛んだ。
「やっべ……」
 そこに、爆発を見て飛んできたのだろう、戦闘機が権左衛門目掛けて銃撃を放ってきた。多段ジャンプを使って戦艦に取り付くが、そんなのお構いなしに攻撃してくる戦闘機。
「同士討ちだぞ!?」
 その予想しない攻撃に、直感でかろうじて回避する権左衛門だが、かすり傷を受けてしまう。しかし、一発や二発ならともかく、連射して放たれるそれ。全弾は避けきれるはずもなく。


 権左衛門とは対象的に、夢宵桜から降りると同時に【龍騎乱舞】でマガホコという名を持つ黒竜に騎乗したクロウは、戦艦の方に向けて飛翔。その手には巨大化したサカホコと言う名を持つ白竜。
 経験を生かして即座に無数に飛来する砲撃を回避しながら、敵艦の重要そうな場所に迫ると、内部への突入ルートを確保するべく、その巨大な槍を振るう。
「食い破れサカホコ」
 尋常ならざる力を持って2度振るわれたその一撃は、周辺兵器を破壊しながら、戦艦の胴体部に大穴を開けることに成功した。
 それと同時、穴を開けた方向と同じ方向から聞こえる爆発音。
「何の音だ……?」
 その方向へ向かってみると、そこでは、今まさに戦闘機に襲われる権左衛門の姿が。
「大丈夫かっ!」
 すかさずマガホコを飛び込ませ、危ういところで権左衛門の致命傷を庇う。
「すまん、助かった……」
「……ずいぶん疲弊してるようだな?」
「エンジンを1基壊した。だがもう外はダメそうだな」
 見れば、幾つもの小型の戦闘機飛んでくる様子が見える。権左衛門が単身で行動したことに寄るものだろう。
「なるほどな。さっき胴体に大穴を作った。お前もそこから行くといい」
「そうか、わかった」
 マガホコが戦闘機の放つ銃撃から権左衛門をかばいつつ誘導、大穴へと向かわせた


 あとから宇宙空間に出たシンは、頃合いを見て貴紅を走らせる。
 聞こえる爆発音。その方向に目掛け目立たぬよう飛翔し、そして大穴を発見すると迷いなくそのまま飛び込む。
 艦内に響くアラート音。走ってくる艦内に居た警備部隊を、手にする白を貴重とした赤いラインの粒子砲、真紅銃と、銃身の長く、白に金の差し色が施された精霊石の銃を乱れ打ちして蹴散らしながら奥へと進んでいく。
「なっ!?」
 曲がり角を曲がったところで、突然の砲撃。危ういところで回避すると共に急停止したが、そこには、どうやら侵入者に対応するための戦闘機が搭載されていたようで、通せんぼされていた。
「伏せろ!」
 背後からそう言われ、咄嗟に伏せ込むシン。
 その頭上を、巨大な白い槍が飛んでいく。
「クロウさん、流石ですね」
 シンが振り返ったそこには、黒竜に跨るクロウの姿が。
 黒竜の足元には権左衛門も立っている。
「大物は任せてもらおう」
「お願いします」
「雑魚の蹴散らしは俺も手伝おう」
「はい」
 そうして、3人は奥地へと向かっていく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

蛇塚・レモン
他の猟兵たちと連携歓迎!

でっかいっ!
説明不要っ!
頑張ろうね、蛇神様っ!

あたいの衣服の加護で隠密状態に
(迷彩+目立たない)
そして念動力で身体を動かして一気に近付くよ!
(念動力+ダッシュ)
狙うは船の底!
蛇神様を呼び出して邪眼の念動力でこれでもかと穴を開けるよっ!
(だまし討ち)
特に船底付近の武装や推進器は集中的に潰して戦力ダウンを狙っちゃおう
(念動力+範囲攻撃+世界知識+戦闘知識+第六感)
あたいも蛇神様(と他の猟兵)と連携
厚い装甲をあたいの超霊力オーラを纏った蛇腹剣クサナギでぶった斬っちゃうよっ!
(鎧無視攻撃+気合い+衝撃波+範囲攻撃+なぎ払い+怪力)

敵の攻撃は蛇神様の結界で凌いで撤退
(オーラ防御)


アルル・アークライト
【WIZ】
あのでっかいのを壊せって?
無茶言ってくれるんだからもー。
…まあ、やるけれどもねっ!

基本方針は、そーね…
目眩ましも兼ねてまず大技をブチ込む!その隙に取り付く!
適当な所から乗り込む、入口が無ければ作る!
ふふふ…完璧なプランなのだわ!

そうと決まれば話は早いわね、喰らいなさい!【曙光】!
こっちを撃ってくる砲台を狙って
光と炎『属性攻撃』、私の最大火力を叩き込む!

敵艦に取り付けたら、その辺を探索
整備とかする為の行き来する通路とか、多分あるでしょ
無ければ適当に斬って開ける!

さてさて、動力部はどっちかしら…
(剣を地面に立てて倒れた方を向く)
…成程、あっちね!

連携共闘諸々歓迎、あどりぶもおっけー!


イヴ・クロノサージュ
共闘◎
アドリブ◎
台詞自由に遊んで下さい♪



クロユニ、ワープゲートからロールアウト
第三戦域、戦闘状態に入ります

敵艦2隻……いえ、少なくとも3隻以上いるわ……!!

▼防御
戦艦全体を保護するバリア
技能:オーラ防御、拠点防御

▼主砲
敵対象:自由に選択お願いします

台詞はUC通りだよ
※アドリブ可

技能:全力魔法、属性攻撃⇒重力、吹き飛ばし


▼簡易戦艦情報:以下の設定ご参照下さい

アイテム宇宙戦艦《クロノトロン=ユニット》
UC《機械鎧兵小隊突撃》オープン・コンバット
UC《長距離・異空間移動》ミュスティカァ・ジャンプ

銀河帝国攻略戦の過去シナリオで使えそうな設定があればご自由にどうぞ!
アドリブ入れて頂ければ嬉しいです!



 先行した猟兵たちに、あとから続くのは3人の猟兵。
「クロユニ、ワープゲートからロールアウト。第三戦域、戦闘状態に入ります」
 全長275mという巨体を誇る宇宙戦艦、クロノトロン=ユニットに搭乗する猟兵たちは、異空間からゲートを抜け、1隻の戦艦へと近づく。
 そのクロノトロン=ユニット、クロユニと呼んでいる持ち主は、大人しそうな佇まいのイヴ・クロノサージュ(《機械天使》花と自然を愛する機械人形・f02113)だ。
 ここまで短時間で移動することが出来たのも、彼女の持つユーベルコード【《長距離・異空間移動》ミュスティカァ・ジャンプ】のおかげと言えるだろう。
「敵艦2隻……いえ、少なくとも3隻以上いるわ……!!」
 異空間転移してきたその場所は、解放軍と帝国軍が戦闘を繰り広げる空間の真っ只中。
「防御フィールド展開、接敵します。皆さん、備えて」
 被弾を避けるべく、すかさず戦艦を保護するバリアを展開。複数隻いる中から、最も近い敵艦を見定め、クロユニを航行させる。

「でっかいっ! それ以外の説明不要だねっ!」
 敵戦艦を見るなり、率直な感想を告げるのは、蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)。
 言葉通り、でかい。クロユニも十分すぎるくらい巨体だが、それと同等か、それ以上はある可能性も否めない。
「頑張ろうね、蛇神様っ!」
 先行組が突入した影響か、囲には多数の戦闘機が飛んでおり、警戒態勢の様子だ。
 そんな事お構いなしに、蛇神をその身に宿し、自由のために故郷を脱走したレモンは、心通わせる身の内の蛇神にそう語りかけ、意気込む。
「あのでっかいのを壊せって? 無茶言ってくれるんだからもー」
 アルル・アークライト(星剣使い・f01046)は、その大きさを見てため息混じりに愚痴を零した。広い世界をその目で見てみたいと、故郷を飛び出した彼女には、その大きさはどうあがいても無理に感じられるのかもしれない。
 最も、アルルの思う通り、常人には超巨大とも言える鉄の塊を、その身一つで破壊しろというのは無茶ぶりなのだが。
「……まあ、やるけれどもねっ!」
 とは言え、言ったところで敵が小さくなるわけではない。愚痴を零すだけならタダだ。しかとそう意気込む。

 ここまで異空間転移してきたこともあり、まだ接敵を試みる敵艦には気づかれていない様子だが、既に視認できる距離。いつ敵艦に気づかれてもおかしくない状況である。
 情報を集めるなら今のうち、そう思い、距離を詰めながら、敵艦の情報を冷静に分析し、どうするかを考えるイヴ。
「周囲を飛ぶ戦闘機が突入を邪魔しそうですし、先に落としましょうか」
「おお、名案だね!」
「突入しやすくなるならそれに越したことはないわね」
 イヴの言葉に賛同する2人。賛同を聞いて笑顔で頷いたイヴは、一転して真剣な表情に切り替え。
「――――《宇宙戦艦》クロノトロン=ユニットから通達、敵を感知!機兵隊は対象のポイントに降下突入して下さい。出撃……オープン・コンバット!」
 【《機械鎧兵小隊突撃》オープン・コンバット】による司令を下すと、程なくしてクロユニから体躯6mという大きさの機動兵器12機がドッグから放たれ、戦闘開始。
 機械鎧兵小隊を見つけた戦闘機はすかさずこちらに迫り、統率の取れた動きでこれに応戦してきた。
 更に、事実上のその先制攻撃によって、敵艦もこちらに気づき、大きくその形態を変化させて来た。
「わわ、姿変わったよ!?」
「戦闘形態ってやつかしら?」
 急な形態変化を見て驚く二人。だが、その間にも、敵はクロユニを撃ち落とすつもりなのだろう。ありとあらゆる兵装がクロユニや機械鎧兵小隊を狙い、一斉射撃が放たれる。
「何でもいいです、お二人はすぐ出れるよう準備を。私はこのまま外から動力を壊しにかかりますので」
 バリアが展開されていることもあり、その砲撃の全てがクロユニに通っていないが、その状態を保てるのも時間の問題だ。最も接敵できている今この時しか、二人が突入する機会はないだろう。
「攻撃がクロユニに集中している今がチャンスです。とは言え、既に外は砲撃の嵐です、気をつけてくださいね」
 クロユニに搭載する多数の兵器からこの攻撃の嵐に応戦しつつ、二人を送り出すイヴ。
「任せてっ! あたいと蛇神様にかかればあんなの簡単に落とせるんだからっ!」
「私の完璧なプランなら簡単よ、任せて頂戴」
 それに応じ、二人はクロユニを盾にしつつ外へ。
 見つけた少隕石の裏手に隠れ、クロユニが攻撃を引き付け別の場所に行くのを待った。


 クロユニを進ませ、送り出した二人から注意を逸らすべくそのまま敵艦に迫り、すれすれですれ違う形で敵艦の裏手へ回る。
 大きさで言うなら、クロユニのほうが小ぶりで機動力に優れているためか、敵艦もその思わぬ行動には即座に対応できず、旋回に時間を要している。
 最も、その砲撃の嵐が止むことはない。全方位に対応しているためだ。
「敵は私だけではないわよ。この時点で、あなた達の敗北は確定かしらね」
 不敵な笑みを浮かべながら、クロユニを操縦するイヴ。
「あらあら、ずいぶん遅いと思ったら、エンジンを1基落とされてるのね」
 背面に回ったことでそれに気づく。そこには、先行組が叩き壊した壊れたエンジンが。まだ5基残っているが、1基落とされるだけでかなり出力が低下するらしい。
「火力にばかり突き詰めすぎて肝心な部分の改造がなってないのかしらね?」
 機械いじりが趣味なイヴとしては、下手なことしてるなという気持ちが否めない様子だ。
「せっかくです、もう1基落として差し上げましょう――――《宇宙戦艦》クロノトロン=ユニットから通達、砲撃を行います。射程から退避して下さい。――最大出力、クロノトロンブラスト発射!!」
 クロユニに搭載されている主砲を敵艦に照準。敵艦もその様子に気づいたか、これを避けるための動きを見せるが、【《重力波砲撃》クロノトロン=ブラスト】によって放たれた巨大な重力波砲撃は、無慈悲に敵艦を貫いた。
 その圧に耐えきれず、狙いを定めた1基のエンジンと共に、幾つかの兵装が落とされた。
「ふふ、このままじわじわと追い詰めてあげるわ……」
 何かのスイッチが入った様子のイヴだった。


 クロユニが敵艦の背後に向かったことで、先程の砲撃の嵐が嘘のように静まったその場所。
「よし、行きましょう。私が目眩ましも兼ねて大技をブチ込むので、あなたはその隙に」
「了解だよっ! 隠密行動ならこの衣服の加護の出番だね!」
 アルルの言葉に応じ、レモンはワードローブに霊力を送り、神通力による加護を発動させて姿を消すと、そのまま念動力で敵艦へと向かう。
(「あれ、目眩ましの……まあいっか」)
 あの人消えれるなら目眩ましいらないんじゃなんて思いつつも、アルルも少隕石を蹴って敵艦へと近づいていく。実際には空間に同化しているだけなのでアルルの目眩ましも全く意味がないわけではないのだが、アルルには消えて見えたのでそう思っても仕方がないだろう。
 こちらには気づいていないのか、全くと言っていいほど砲撃が来ないのをいいことに、まっすぐ敵艦へ向かい。
「喰らいなさい!曙光!」
 神雷を切り裂いたという逸話をもつ、星剣『スターフレイム』を構え、操縦席と思わしきその場所目掛け、小さな太陽を生成、光と炎の最大火力が織りなすユーベルコード、【曙光】を叩き込んだ。
「よし、意外とあっけなかったわね……ってあら?」
 取り付くだけだったつもりが、その尋常ならざる攻撃に、強化ガラスをぶち破り操縦席に踏み込んでいたアルル。
 カチャカチャと前方から無数の武器を構える音が聞こえる。
「あ、ええっと……こんにちは?」
「敵に容赦はいらん、撃て、撃てー!」
「ちょ、ちょっとまっ……!」
 一人の号令で、瞬く間に戦場と化したその場所。
 銃撃の集中砲火を受け、アルルは咄嗟にその場から前に転がり込むことでこれを回避。
 だが、敵同士待つはずもなく、その攻撃はアルルをしっかり追ってきた。
「もう容赦しない……!」
 転がり込んだ勢いをそのまま利用し、前からの弾丸を剣で受けつつ、跳躍。天井を蹴って、部屋の中央を目掛け剣を構える。
「――――熱く明るき父なる星よ、その輝きで夜闇を払えっ!」
 再度放たれた【曙光】で、部屋中央を叩き込む。
 先の攻撃で自身の戦闘力が高められていたこともあり、その威力は更に上がっていたのか、その場に居た殆どは炎と光に焼き尽くされ、倒れた。
「ひ、ひえぇ……!」
 そう言いながら慌てて逃げていく司令。
 アルルはそれを追うことはせず、見逃した。
「図らずも潜入は出来たわけだけど……動力部に向かわないといけないわね」
 二度も最大火力を叩き込んだためか、少し疲れの色を見せるが、本命の動力部を目指すべく、目についた出入り口をくぐると、左右に伸びる通路に行き当たる。
「さてさて、動力部はどっちかしら……?」
 そう言って、手にしていた剣を、地面に垂直に立てると、そっと手を話した。
「……成程、あっちね!」
 剣が自然に倒れた方向を向くと、剣を拾って駆け出した。


 アルルに合流するつもりだったが、陽動にと叩き込んだ攻撃が、そのまま中に突入できてしまった様子を見て、合流せずに念動力を使って敵艦の船底へと来たレモン。
「すっごい威力だったね……あたしたちも負けてられないね、蛇神様っ!」
 改めて意気込むレモン。
 動力部を狙わずにこちらに来たのは、少しでも兵装を減らせれば、彼女らの負担も減らせるのではと、敵の攻撃を一心に受けるクロユニとイヴの事を考えてのことである。
 そこも、びっしりと兵器があり、前後方向はもちろんのこと、上下方向にも対応している様子が伺えた。
「――――蛇神様の実力、思い知らせちゃうんだからっ! やっちゃえ、蛇神様っ!!」
 そう言って、蛇神を【戦闘召喚使役術式・崇めよ、偉大なる白き大蛇神様を】によって召喚。巨大な白き蛇神が邪眼の念動力によって兵器を破壊しつつ穴を開ける。
 その攻撃と召喚された巨大な蛇神を確認してか、幾つもの兵器がレモンと蛇神を狙って砲撃を放ってきた。
「そのくらいなら想定範囲内だよっ!」
 予め展開してもらっていた蛇神の結界のおかげで、ダメージはないレモン。
 蛇神自身もその結界に覆われているようで、敵の砲撃は全く無意味と化しているようだ。
 念動力ですばやく移動しながら、邪眼の念動力を用い更に穴を増やしていく。レモンも任せっきりにするのではなく、一本の武器を取り出す。
 それは、蛇腹状の黒剣。レモンの家に伝わる三種の神器の一つ、蛇腹剣クサナギだ。レモンはこれに霊力を通し、装甲を切り裂いていく。
 しばらくそうしていると、一つの機構にたどり着いた。
「お、これ推進器かな?」
 下向きに取り付けられた大型の1基のエンジン。おそらく上昇のためのものだろうことが伺える。
「よーし、これもやっちゃえ、蛇神様っ!」
 指示を下すと邪眼の念動力を振るう蛇神。しかし、流石にエンジンともなると、その装甲はとてつもなく分厚い。
「わ、すっごく硬いんだね……なら、蛇神様、一緒に!」
 剣を巨大化させると、邪眼の念動力による攻撃に合わせ、剣を振るった。
「せーの!」
 最も弱そうな接合部を狙い、気合と怪力を用いて振るう。
 霊力によるものなのか、振るわれた剣は衝撃波を起こし、広い範囲にダメージを負わせる。が、一撃では足らないのか、壊れない。
「もう一度……!」
 と意気込もうとするが、蛇神がレモンに結界を築く。
「簡単にはやらせてくれないかっ……!」
 どうやら、兵装が格納されていたようだ。攻撃された方向を見てみれば、先程までなかった兵装が姿を見せ、レモンや蛇神を執拗に攻撃してきている。
「船底完全に落としたほうがいいかな……? とりあえず、やっちゃえ、蛇神様っ!」
 そう言うと、目に入る兵装を次々と破壊していく蛇神。その間、レモンはもう一度推進器の方に向く。
「とりゃー!!!」
 もう一撃振るうと、今度こそ強烈なダメージを叩き込んだようで。
「よし、蛇神様、撤退だよ!」
 爆発を予期したレモンは、蛇神と共に念動力で撤退。程なくして下方に取り付けられたエンジンは大爆発を引き起こし、周辺兵器もろとも吹っ飛んだ。
「これでもまだ落ちないかっ……!」
 流石にその巨体で航行しているだけのことはある。人が単身で壊せる兵器の数にも、限界があった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

クー・フロスト
共闘・アドリブ◎
トドメ希望

▼クロユニ艦内からクルーの一人として、眺める
優しい表情

ふむ...皆流石であるな。
高速戦艦や宇宙バイクの軌道が段違いである。
個々の猟兵はここまで強いのか。
一瞬しか見えなかったが
あの美しく輝いている女の子は見覚えがあるな

他の猟兵を褒めながら
出撃準備、艦内アナウンスがなったらドックへ

▼クロユニから飛び立つ蒼の亡霊
真剣睨み表情

出番か。
ブルーゴーストの稼働時間は5分
一瞬で終わらせるぞ
では、参る!

▼戦闘
バーニアを吹かせ加速
技能:空中戦、ダッシュ、覚悟

攻撃先は連携を重視
一人ならば推進部、関節部を切断

主要武装はイェーガーブレード
射撃武装をグミ撃ちし弾幕を張り
エンジン部に剣を突き刺す


中村・裕美
「……ここまで…みんなが壊してくれたなら」
空間に【ハッキング】して、見えない爆弾を設置して戦艦を爆破して【破壊工作】し、さらにみんなが与えたダメージ部分の被害を広げ【傷口をえぐる】ように爆破。
「…設置…設置…設置…起爆…起爆…起爆」
【高速詠唱】で絶え間なく爆破する。

デストロイレーザ位に関しては、センサー類で【情報収集】し、発射の前兆に気づいたら退避するようにする。もし余裕があれば発射口に爆弾を設置して自滅を狙ってみたいとこ
「……高エネルギー感知…これは…いけるかしら?」

言葉の間に「…」を入れて喋るような女の子です。



他の猟兵が戦いを繰り広げる中、機を伺う猟兵が二人。
 一人は、クロユニの艦内で見守る、クー・フロスト(《甦生氷姫》武人たる者、常に鍛えよ・f08503)。
「ふむ……皆流石であるな。高速戦艦や宇宙バイクの軌道が段違いである。個々の猟兵はここまで強いのか」
 感嘆するように呟くクー。
 他の猟兵と共に出なかったのは、これから使うユーベルコードの稼働時間に限りがあるためか。
「一瞬しか見えなかったが、あの美しく輝いている女の子は見覚えがあるな」
 その視線の先には、一人。過去に共に戦ったことがあるのか、それとも何処かで出会ったことがあるのか。はたまた両方なのか。
 思いを身に秘めながら、その時をひたすらに待つ。

 中に突入した猟兵たちは、互いに協力しあい、動力部に到達。
 直ぐに壊しに掛かるが、とてつもなく硬い。一体どの様な素材を用いたらその様な硬さになるというのか、見当もつかない程だった。
 次々と敵の警備隊が襲ってくる中、それを無視し、集まった全員がタイミングを合わせ、攻撃を1点に集中。その結果、ようやく罅を入れることが出来た程度。
 警備兵のこともあり、これ以上は無理、十分な戦果と判断して、そのまま各々撤退したのだった。

 一方、その時を待っていたかのように姿を見せたのは、中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)。
 敵艦の状態も、先に突入してきた猟兵たちの戦いが築き上げたものだろう。原型こそとどめているが、到るところ穴だらけであり、まだ飛んでいられるのが不思議なほどだ。いや、宇宙空間であるが故に飛べていると言うだけなのかもしれないが。
「……ここまで、みんなが壊してくれたなら」
 辿々しさを見せる呟き。外見から言っても色々と訳ありそうな裕美は、見た目龍の翼に見えるセンサーを展開、周囲の情報を収集しながら、電脳魔術デバイスを使い電脳世界を開き、ハッキングを開始。
 マテリアルクラッカーも用いて敵艦の存在する、周辺空間それ自体に干渉していく。
 狙う場所は、特に損傷がひどいと言えるエンジン部と、操縦席と思わしき場所。
「……設置……設置……設置」
 【ステルスボム】を用いて視認範囲の空間に多数の見えない爆弾を仕掛けていく。
「……完了。……起爆」
 そして、それらを間髪入れず連続で爆破させた。
 敵艦の大きさとと比較すればその爆発は決して大きくはなく、微々たるもの。
 だが、損傷の大きい部分を重点的に狙ったことで、その辺りが大きく吹き飛んだ。
 もはや、そこにエンジンがあったなどとはその状態ではわからないほどになっている。
 背面の推進器も、爆発の余波を受けたことで更に1基吹き飛ぶ。
 しかし、残り3基。依然としてまだ飛ぶ力は残しているようで。
「まだ、飛ぶのね……」
 ならばと再度ステルスボムを仕掛けようとするが、突然のアラート音。
「……高エネルギー感知。これは……いけるかしら?」
 裕美の存在を認識したのか、敵艦は裕美の方に主砲を向け、エネルギーチャージを開始。
 これには、事前に展開していた翼型センサーのおかげですぐに気づけた。
 が、得られた情報からその場から動かず、ハッキングに専念。
 発射口に【ステルスボム】を設置する。
「……この分なら」
 チャージ完了のタイミングを図る。
「……ここね」
 そして、起爆。
 タイミングは見事合致。エネルギチャージしていたその場所が爆弾によって衝撃を受けたことで、エネルギーが暴発し大爆発。船頭2門の主砲が見事に吹き飛ぶ。
「……うまく、行ったわね」
 もはや驚異はなくなったと言えるだろうその戦艦。だが。
「……これは。……再感知? どこで……駄目、間に合わない」
 それを狙って再度爆弾を仕掛けるつもりだったが、一歩遅れた。
 設置するには時間が足らず、その場からの退避を選んだ、その直後。
「……危なかったわね」
 間一髪、避けた真横を極太の青白い光が迸った。
「でも、何処で……」
 感知したその場所を見るが、そのエネルギー波を放てそうな武装は見られなかった。
「あれは……」
 否。見られないのではなく、落とされていた。何者かによって。

「出番か」
 艦内アナウンスを聞き入れ、その場所を離れドックへと向かうクー。
 先程までの優しい表情から一転、真剣な表情だ。
 ドックに到着すると同時に、青い機体に乗り込む。
 各計器を確認し、大きく深呼吸。
「ブルーゴーストの稼働時間は5分。一瞬で終わらせるぞ。では、参る!」
 その機体は、クーが保有する特別な機体、先行開発型・機械鎧兵《ブルーゴースト》だ。
 6mという体躯を持つ兵器であり、操縦者の寿命を蝕むその機体は、それ故にとてつもなく強力だ。
 だが、寿命を蝕むというその代償は決して軽くはない。一般人が乗ればたった15分で死に至るとされるほど危険な機体。長時間可動させれば、いくら猟兵のクーと言えども、最悪命すら危ういと言えるだろう。
 その姿は、まさしく蒼の亡霊とでも言うべきか。
 スラスターを吹かせ大きく加速するブルーゴースト。
 相変わらずクロユニはその数こそ減ってるものの、弾幕の嵐に見舞われているその状況で飛び出したがゆえに、ブルーゴーストも弾幕の嵐の中に飛び込むことになったが、戦艦と比較すればとても小回りの効く上に、かなりの速度で飛ぶブルーゴーストに当たるはずもなく。
 距離を詰めながら射撃武装を連射し、こちらも対抗弾幕を貼りながら接敵。
 ――――残り4分。
 その時、突如1基のエンジンが吹き飛んだ。裕美の【ステルスボム】が発動したのだ。
「他にも仲間が居たのだな、心強い……!」
 呟きながら近づく過程で、気づく。
「あれは……誰が狙われているのか!」
 エネルギーチャージする様子が見て取れる。しかも、全面2門と、下方に現れた、巨大な砲門。それは、3門目の主砲。前面主砲とは別々に動作できるようで、タイミングをずらしてチャージしている様子が見れた。
「切り落とす……!」
 エンジン部に向かうつもりだったが、何者かが狙われてるとあっては黙ってみているわけにも行かない。とっさの判断で進路をエンジン部から3門目の主砲に変更。
「間に合え……!」
 そう呟きながら、3mの長さを誇る機械鎧兵武装《イェーガーブレード》を構え、迫る。
 そして、接続部を狙い、両断。
「くっ……遅かったかっ!」
 無慈悲に放たれる青白いビーム。切り落としたことが功を奏し、一瞬で済んだが。
 ――――残り2分半。
「時間がない、どうか無事で居てくれ……!」
 モニターに映る時間を見て、可動限界が近いことに気づく。
 直ぐにスラスターを吹かせ、エンジン部へ。
 クロユニの一撃でも1基しか落とせなかったことを思い出し、その場所から一度距離を取る。
 弾幕を回避しながら、弾幕で応戦しつつ、スラスターを全開まで吹かせ、剣を構える。
「この一撃で、落としきる……!」
 エンジン部目掛け、剣を大きく引き込み、到達と同時に、突き刺した。
 そこで初めて、目に入ったもの。分厚い装甲が落ち、中の様子が見て取れた。
 そこには、動力部が。
 既に他の猟兵が撤退した後だ。その動力機構には、自らが突き刺した、イェーガーブレード。エンジン諸共動力部に深々と刺さっている。
 エンジン諸共そこまで刺すことが出来たのは、先に猟兵たちが罅を入れていたおかげか。
「これなら……!」
 ――――残り1分。
 イェーガーブレードを抜き去り、再びスラスターを全開にしてクロユニへと戻る。
 その背後で、動力部を基点に大きく大爆発。帝国宇宙戦艦『白城』は、無数の残骸を散らしながら、跡形もなく吹き飛んだのだった。

「ギリギリ、だったな」
 クロユニに戻ったクーは、降機しながら呟く。その時間、僅か数秒。
 あと一歩遅れていれば、クーの身に起きていたのは失明か、植物状態か。それは誰にもわからない。
 
 その頃、転送によってグリモアベースに戻った猟兵たちも、勝鬨の声を上げていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月19日


挿絵イラスト