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7thKING WAR㉔〜終焉に咲き誇れ、天槍の魔女(作者 寅杜柳
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#デビルキングワールド  #7thKING_WAR  #召喚魔王『ゼルデギロス』  #プレイング受付中  #再送歓迎  #締切予定は5/26(木)22時頃 


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#召喚魔王『ゼルデギロス』
#プレイング受付中
#再送歓迎
#締切予定は5/26(木)22時頃


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●枯れた先に咲き誇れ
 デビルキングワールドの水脈枯渇平原。
 その名の通り荒涼とした大地が広がる地に天を突くような巨体の女がいた。
 顔の上半分は目を隠すように黒い仮面に覆われていて、下半分も酷く顔色が悪いように見える。
『成程。つまり私は天寿を全うした後、あなたに乗っ取られたのですね』
『ククク、悔しかろう……生前のみならず、死後なお我に翻弄されるとはな!』
 巨大な女が美しい声で呟き、その言葉を嘲笑うように邪悪な男の声が響く。周囲には誰もいない男の声は、黒き仮面から発されていた。
『……少し安心しました。ゼルデギロス、あなたはまだ、何も学んでいないのですね』
 時は二度と戻らない。だから時は美しく、残酷に光輝くのだと、女は何も理解せぬ仮面に言い切った。
 その時になって、仮面は自身の能力が上手く発動できないという異変に気付く。
『仮面(マスカレイド)を放出できぬ! 貴様、何をした!』
 見苦しく狼狽える声に、巨人の女は微笑む。何度でもやり直せる気楽さに甘え失態を繰り返す――決死の覚悟で困難を乗り越えてきた『ぼうや達』と比べるまでもない痴れ者だ。
『あなたの支配を完全に退ける事はできませんが、この程度の支配度ならあの方達は容易く私を殺すことでしょう』
 山より巨大な女は愛用の天槍を手に、魔王ゼルデギロスの邪悪な声を聞き流しながら自身を打ち倒す者の到来を待ち望んでいた。

「『7thKING WAR』も順調に進んでいるね」
 グリモアベース、一匹の騎士猫クーナ・セラフィン(雪華の騎士猫・f10280)が猟兵達に呼びかける。
「今回私も予知を拾ったんだ。召喚魔王『ゼルデギロス』……強敵だけど、ちょっと頑張って戦ってきてくれないかな」
 ケットシーのグリモア猟兵は羽付き帽子を被り直つつ、彼女の見た予知についての説明を開始する。
「異世界から召喚された魔王の一人であるゼルデギロスは山よりも遥かに巨大な……帝竜ガルシェンとかに近い大きさの女性だ。本人の意識ははっきりしてるみたいだけど仮面に力を封じられて操られているようで、その仮面が魔王ゼルデギロスらしい」
 力を封じられて操られているとはいえ、その中で彼女は全力を尽くしてくるのだと、クーナは言う。
「武器はあの巨大な槍……天槍っていうらしいけど、それを非常に巧みに操って攻撃してくる。こういう大きな相手は小さい敵に弱いっていうのが定番だけど、この人は逆に小さい相手との戦闘に長けていてそういう隙は一切ないから気を付けてね。非常に高い技量で先制攻撃を仕掛けてくるからそれをどうにか凌いで顔の仮面を砕く事ができればゼルデギロスは消滅するだろう」
 非常に強力な魔王ではあるが、一つ気になる事があるとクーナは続ける。
「体は操られているけど意識ははっきりしてて会話はできるみたいだね。質問したら彼女が分かる範囲で色々答えてくれるかもしれないよ」
 それじゃ頑張ってね、とクーナは話を締め括り灯篭のようなグリモアを取り出して、猟兵達を召喚魔王の戦場へと転送したのであった。

 光に包まれた猟兵達が辿り着いたのは奈落の如き殺風景な光景。
『よくぞいらっしゃいました、六番目の猟兵達』
 距離はまだあるのに、その位置からでも見上げるような高所から優しい女性の声が響いた。
 その声こそが召喚魔王ゼルデギロスーーに操られる山のような巨体の女性だ。
『私は操られていますが……お気になさらず!』
『やめろ、言う事を聞いて――』
『顔の仮面を破壊すれば私は死にます。私は既に死した身……しかし捨て身の戦いによって、みなさんに教えられる事もあるはず!』
 邪悪な男の声を遮るかのように屈託のない声が厳しく凛々しさを伴った声へと変わり、巨人がその槍を構える。
 一切加減無い全力で戦って、そして自分を乗り越えて欲しいとでも言うように。
『――私のぼうや達に勝るとも劣らない素晴らしき武士達よ、いざ尋常に勝負!』
 召喚魔王ゼルデギロスーーそれを討つための戦いが、今ここに始まる。


寅杜柳
 オープニングをお読み頂き有難うございます。
 まだあの魔王に下がる株があったとは。

 このシナリオはデビルキングワールドの水脈枯渇平原で『魔王ゼルデギロス・此華咲夜態』と戦うシナリオとなります。
 山よりも遥かに巨大な女性は仮面に力を封じられ体を操られているようですが、その状態での全力で山より巨大な天槍を振るい攻撃を仕掛けてきます。
 更に彼女は自分より小さなものとの戦闘に長けているようで、巨体の相手によくあるような隙は存在しないようです。
 また、質問すれば「ぼうや達」や「ゼルデギロス」等について彼女の知る範囲で返答してくれるようです(リプレイ中では具体的な記述はなく戦争後に情報のまとめが出ます)。
 下記の特別なプレイングボーナスがある為、それに基づく行動があると判定が有利になりますので狙ってみるのもいいかもしれません。

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 プレイングボーナス……先制攻撃に対応し、相手の巨体を利用「しない」戦い方で反撃する。
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 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『魔王ゼルデギロス・此華咲夜態』

POW ●ジェットランページ
【天槍から噴出する強烈なオーラ】によりレベル×100km/hで飛翔し、【身長】×【武器の大きさ】に比例した激突ダメージを与える。
SPD ●天槍乱舞
【貫通衝撃波「フォーススティンガー」】【螺旋回転突撃「ドリルインパクト」】【神速連続突き「ミラージュランス」】を組み合わせた、レベル回の連続攻撃を放つ。一撃は軽いが手数が多い。
WIZ ●ジャッジメントランス
【天高く天槍を投げ上げるの】を合図に、予め仕掛けておいた複数の【オーラで構築した天槍の分身】で囲まれた内部に【裁きの雷】を落とし、極大ダメージを与える。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


カシム・ディーン
機神搭乗

ぼうやの意味は?
お姫様には子供が一杯いるんですか?

「この人の世界の人は皆お姫様の子供なのかな?」(鶏立体映像

【情報収集・視力・戦闘知識】
姫の立ち回りと動き
己の交戦経験と他の依頼との差異を見据えながら解析
対SPD
もう何度目か分からねーが気張れよメルシー!
「ご主人サマこそ☆」
【属性攻撃・迷彩・念動力・武器受け】
光水属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で熱源や匂い音も隠蔽
更に立体映像を無数に展開して攪乱
避けきれないのは念動障壁と武器で受け流し致命は避け

UC発動
【空中戦・弾幕・スナイパー・二回攻撃・切断】
超高速で飛び回りその巨体は利用しない
念動光弾を仮面に乱射
距離を詰め鎌剣で切り刻む!


 天槍を構えし魔王ゼルデギロスに対し、先陣を切ったのは界導神機『メルクリウス』という一機のサイキックキャバリア。
「もう何度目か分からねーが気張れよメルシー!」
 幾度となくこの巨大なる魔王と交戦を重ねてきたカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)が、コックピットに浮かぶ鶏の立体映像に気合を入れるように叫ぶ。
『ご主人サマこそ☆』
 そんな主にいつもの調子で立体映像が答え、メルクリウスが加速する。
 恐れる様子もなく向かってくるキャバリアに、魔王は口の端を僅かに上げて叫ぶ。
『さあ、天槍をご覧あれ!』
 瞬間、強烈な衝撃波が魔王の得物たる天槍から放たれて、それに続くように神速の連続突きが続く。
 これまでの戦いで見てきた天槍の連撃に対し、カシムは盗賊の視力でその起こりを見極めていた。
 メルクリウスに光と水の属性を付与、光の屈折により姿を隠しながら水の障壁を纏う事で熱や匂い、キャバリアの駆動音を閉じ込めつつ周囲にキャバリアの立体映像を展開し衝撃波を回避する。
 山をも貫くと言われてもおかしく感じない強烈な衝撃波に続く連続突きが無数に展開した立体映像を貫き霧散させていく中、カシムはキャバリアに装着した空中機動用のウィング『タラリア』で空中を強引に移動しながら直撃を回避。
 幻影すら伴う神速の連続突きが全ての立体映像を貫いた後、魔王は即座に天槍を回転させながら何も見えぬ座標へと突撃を喰らわせる。
(「読まれたか!」)
 天槍の先には姿を隠しているメルクリウス、魔王がキャバリアの位置を読み取ったのは単なる直感か、或いは持ち前の戦闘経験によるものかは不明。
 だがこの槍の直撃を受ければメルクリウスであってもただでは済まないのは間違いない。全力で回避行動を取りつつ念動障壁を前面に展開、更に鎌剣を振り被り天槍に叩きつける。
 強力な念動障壁と天槍の穂先が衝突し、コンマ一秒以下の時間で貫かれる。
 しかしそのわずかな時間に鎌剣は天槍に振り下ろされ、その反動を利用して受け流すようにしてキャバリアは天槍の一撃から逃れる事に成功する。
 衝撃に巨大なキャバリアは弾き飛ばされつつもタラリアで姿勢制御を行い、同時にカシムが反撃のユーベルコードを発動した。
「加速装置起動……メルクリウス……お前の力を見せてみろ…!」
 瞬間、メルクリウスが超速度で飛翔を開始する。
 音の十倍の速度を超えるキャバリアは更に三倍に速度を跳ね上げて、蛇の意匠が刻まれた杖型兵装より念動力を変換した光弾を魔王の眼を覆う仮面に向けて連射する。
 その念動光弾の弾幕は天槍に阻まれるが、本命は鎌剣による接近戦。炸裂する光弾に紛れ振るわれた天槍の横をすり抜け仮面へと飛び込むと、その鎌剣で二度仮面を切り裂いた。
 仮面に二つの傷が刻まれた事を確認するや否や、カシムは反撃の前にその機動力で天槍の間合いから離脱。
 しかし、魔王は彼に即座に追撃を行ってくることはなく、代わりに言葉をかけてくる。
『――お見事です』
 仮面への斬撃で僅かに支配が緩んだのか悪しき気配が薄れ、操られている女性本来の穏やかな言葉が響く。
 今なら気になっていたことを問う事もできるだろうと、カシムと鶏の立体映像とがキャバリアを通し問いかける。
「……ぼうやの意味は? お姫様には子供が一杯いるんですか?」
『この人の世界の人は皆お姫様の子供なのかな?』
 その二つの疑問に巨人の女性は早口で答えて、そして答え終わると同時に再び邪悪な気配が彼女を包んでいく。
『支配力が再び強まってきましたが……貴方達ならきっと乗り越えられます』
 そう言って再び魔王ゼルデギロスは天槍を構える。
 カシムとメルクリウスも武装を構えると、この魔王に終焉を与える為にキャバリアを加速させるのであった。
大成功 🔵🔵🔵

穂積・直哉
デッカー!?
槍は突き攻撃が主とはいえ、こんだけデカいと避けんのも辛ぇ!?
何発かは攻撃を受ける覚悟で走るしか……!
第六感や見切りで致命傷はどうにか避けつつ
跳躍やスライディングを駆使して、縦横無尽にインラインスケートで駆ける!
耐性で堪えつつ、サイバーアイで敵の動きを情報収集だ

……次は多分あの攻撃! カウンターでUC!
巨体を利用しない戦い方、っていうのは中々難しいけどさ
どんな敵でも目前で発動する技を使えばいいんじゃねぇか!?
吹っ飛……吹っ飛ぶのかなこの人??

っと……そうだ、質問!
帝竜ワームも仮面の呪いをかける奴だったんだよ
「私こそが、世界の全て」とか言ってたっけ……
あいつもマスカレイドって奴なのか?


「デッカー!?」
 かなり離れた場所からでも見えていた魔王ゼルデギロスの巨体だが、相対した穂積・直哉(星撃つ騎士・f06617)は思わずそう叫んでしまう。
 比喩無しに山のような巨体の魔王ゼルデギロスの武器である天槍も相応の大きさで、突きが主体と思われるとはいえこのデカさは避けるのも辛いだろう。
『さあ、この攻撃を乗り越えて見せてください!』
 そして気合十分な声と共に魔王はその天槍から強烈なオーラを噴出し爆発的に加速、空へと飛翔する。
 それを見た直哉は即座にインラインスケートで水脈枯渇平原の地を全力で走りだす。
(「何発かは受ける覚悟で……いやまともに喰らったら死ぬ!?」)
 サイバーアイで空の魔王の様子を確認しながら直哉は思考する。
 あの巨体と速度から繰り出される衝突エネルギーは猟兵であってもまともに受け切る事は困難と直哉は直感で判断、どうにか直撃を避けて致命傷を避けるように立ち回るしかないだろう。
 そして空から魔王が急降下突撃、そのタイミングを見切った直哉は全力で前方に跳躍する。
 直後、背後の地面が爆発する。魔王の急降下突撃が地面を砕きクレーターを作り出したのだ。
 背後から襲い掛かる衝撃に全身を揺さぶられながら飛来する岩石をインラインスケートで地面を滑るようにして躱し、直哉は魔王へと振り返り体勢を立て直す。
 流れるように天槍を直哉の方へと構え直す魔王の天槍からは再びオーラが噴出し、突撃を再開せんとしている。
「……次も多分あの攻撃!」
 だがその攻撃は先ほど見たもの、だからカウンターを合わせる事も不可能ではない。
「吹っ飛……吹っ飛ぶのかなこの人?? まあいいか――吹っ飛べ!」
 魔王の二度目の突撃が始まる前に直哉のユーベルコードが発動、途端高速で飛翔していた魔王ゼルデギロスの眼前に刀剣を模した衝撃波が出現する。
 このユーベルコードにはサイズも距離も関係ない、眼前に衝撃波を発生させ攻撃するものだからだ。
 攻撃のタイミングに見事にカウンターを合わせられた魔王はその顔の仮面に無数の斬撃の如き衝撃波を受けて体を浮かせ、1キロほど後方へと吹き飛ばされた。
『見事な業ですね。その調子で私を倒すのですよ』
 再び魔王の支配力が緩んだのか、天槍から噴出するオーラが収まって優し気な女性の声が響いてくる。
「っと……そうだ、質問!」
 今が好機と直哉は慌てて声を張り上げ巨体の女性に問う。
「帝竜ワームってヤツが仮面の呪いをかける奴だったんだよ。『私こそが、世界の全て』とか言ってたっけ……あいつもマスカレイドって奴なのか?」
 かつて群竜大陸に現れた帝竜の一体、それとこの魔王ゼルデギロスの力に共通点があるように直哉には思えたのだ。
 少しばかり女性は思案し、答えを紡ぎ直哉に答える。
『……まだまだ先は長いでしょう、けれど私をきっと乗り越えてくれると信じていますよ』
 励ますように、信じるように。魔王ゼルデギロスに操られる巨体の女性はそう告げて、再び天槍を猟兵へと構え戦闘を再開するのであった。
成功 🔵🔵🔴