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常闇に待ちし絶望と黒炎、蹂躙の輪廻(作者 北瀬沙希
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#ダークセイヴァー  #常闇の燎原  #第3章プレイング受付中【5月28日(土)8:29まで】  #締切後もタグが「受付締切」に変わるまでは送信OK。  #4名様はサポートです 


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#ダークセイヴァー
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#常闇の燎原
#第3章プレイング受付中【5月28日(土)8:29まで】
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●ダークセイヴァー地下第4層・???――過去の悲劇
 ――闇に覆われし世界の片隅にある、隠れ里の外れにある小さな教会にて。

「あの騎士の襲撃からかろうじて逃げ延びられたのは……これだけか」
 村長らしき初老の男性が、教会に身を寄せ合っている村人の人数を数え、小さくため息をついた。
 突然隠れ里を襲撃した血塗れの鎧姿の『朱殷の隷属戦士』の手から逃れ、この教会に逃げ込めた村人の数は、20に満たない。
 里が襲撃された理由もわからぬまま、命からがら教会に逃げ込んだ村人たちは、一様に身体を震わせ、不安におびえていた。

 その時、窓の外を見ていた青年が、大きく目を見開きながら窓から離れる。
 その表情は、恐怖と絶望で引き攣っていた。
「大変だ! 奴らがここを見つけた!」
「何だって!?」
 村長が驚いている間に、教会を発見した隷属戦士たちは、血塗れのフレイルを教会の入り口や窓に叩きつけ、破壊し始めた。
「ああ、もう……もうだめなのか」
「おしまいだ、もうどうしようもない!!」
 最早逃げ場はないと悟った村人たちの悲鳴が、教会内に木霊する。
 恐怖と絶望に囚われ、生への希望を打ち砕かれた村人たちは、隷属戦士たちの闖入を待つしかできなかった。

●グリモアベース
 グリモア猟兵館野・敬輔(人間の黒騎士・f14505)は、集まった猟兵達を前に三度告げた。
「常闇の燎原の探索を重ねれば、ダークセイヴァー上層への道は開ける」と。

 ――ダークセイヴァーの辺境地帯、そのさらに果てに広がる『常闇の燎原』。
 それは一筋の光すら差さない完全なる闇に覆われし空と、目にしたものに圧倒的な恐怖と絶望を植え付け心を折る『黒い炎』に覆われた不毛の平原。
 燎原全体を覆い尽くす『黒い炎』は、探索者に圧倒的な恐怖と絶望を植え付けた上で悲劇の幻影を見せ、かれらに【悲劇に巻き込まれた無力な一般人】と錯覚させ力を奪った上で、圧倒的な暴力を以ていのちを刈り取ろうとする。
 もし、幻影に囚われ無力感に苛まれたままでいれば、探索者は悲劇の幻影と暴力の実体に徹底的に蹂躙され、不毛の大地に命を散らすだろう。
 だが、一方で無力な一般人として幻影が見せる状況に対処し、勇気を持って実体を打ち倒していけば、『黒い炎』は自然と弱まり、探索者に道を開くはず。
 かくして、先発隊が持ち帰った情報をもとに、猟兵達は『黒い炎』に対処しながら少しずつ常闇の燎原の探索を進めているが、開始から3か月たった今でも上層への進出は果たせていない。
「僕のグリモアが、また常闇の燎原に関する予知を齎した。上層への道を開くべく、どうか手を貸してくれないだろうか」
 戦争中なのは承知だけど、と付け加えながら頭を下げる敬輔に、猟兵達は其々の想いを胸に頷いた。

 猟兵達に「ありがとう」と礼を述べながら、敬輔は丸盾のグリモアが齎した予知を少しずつ話し始める。
「さて、肝心の幻影だが……今回は隠れ里にある教会が『朱殷の隷属戦士』の集団に包囲される状況だ」
 もし、そのままにしておけば、村人たちは乱入した隷属戦士に皆殺しにされる。
 村人の希望の地たる教会と、何よりも村人たちを守るべく、事前に村人を避難させたり、防衛や迎撃の準備をしたり、敵が何か仕込んでいないか調べたりして欲しい。
「無力な一般人と錯覚させられているから、ユーベルコードは使えないけど……身についた技能や知識は必ず役に立つから、一般人として出来る事をしてほしい」
 絶望や恐怖に抗いながら迎撃準備を整えると、やがて隷属戦士の集団が教会に突入し、村人たちを皆殺しにしようとする。
「隷属騎士たちは黒い炎が呼び寄せた実体だ。幻影から抜け出すためには戦闘は避けられない」
 絶望や恐怖に抗い、勇気をもって隷属戦士たちを倒し続ければ、自然と幻影は崩壊し、錯覚も薄れていくはず。
 そして、隷属戦士を全て排除し、本来の自分を取り戻した瞬間、猟兵たちの前に立ちはだかるのは、『黒い炎』を両目に宿した「狂えるオブリビオン」だ。
「立ちはだかるのは『『戦争卿』ブラッド・ウォーデン』……支配や同胞、好意よりも叛逆者と憎悪を好む破滅主義者だ」
 戦争卿は既に黒い炎に侵されているからか、視聴嗅覚を持たず、恐怖や絶望の感情を感知して攻撃対象を定めてくるが、その性質を利用できれば有利に立ち回れるはずだ。
「同族殺しや紋章持ちに匹敵する強敵だけど、皆ならきっと対処できるはず」
 だから、躊躇せず撃破してほしい、と付け加えて。
 敬輔は改めて猟兵たちの姿を見渡し、一礼した。

「念のため伝えておくけど、これから皆が見る幻影は、過去にダークセイヴァーのどこかで実際に起こった悲劇の再現だ」
 ――しかし、悲劇の結末まで再現する必要はないのだから。
「せめて幻影の中だけでも悲劇を覆し、人々に希望を与えてやってほしい」
 それこそが探索の道を開く術だから、と念押しした上で。
 敬輔は丸盾のグリモアを大きく展開し、猟兵達を常闇の燎原へと転送した。





第3章 ボス戦 『『戦争卿』ブラッド・ウォーデン』

POW ●開戦祝え銃砲連打の凱旋歌
【異形の狙撃砲から放つ血色の砲弾の大量乱射】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を敵対者を自動攻撃する射撃兵器群に変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
SPD ●“血塗れ傀儡”聖堂騎士団
自身の【領地内の人間・動植物全ての生命力と精神力】を代償に、【百年前の戦死者を素材とした千人の重装騎士】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【生命力吸収能力を付与された斧槍と散弾銃】で戦う。
WIZ ●己を見よ、汝の名は『獣』なり
【戦意、敵意、害意、殺意、哀れみ、憎悪】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【対象本人と寸分違わぬ分身と武装】から、高命中力の【対象本人の最も殺傷力が高いユーベルコード】を飛ばす。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はレナ・ヴァレンタインです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ダークセイヴァー地下第4層・常闇の燎原
 ――地面に黒い炎が僅かに燻る、漆黒の帳に閉ざされた燎原にて。

「アッハッハッハッハッハ!! 英雄はどこだ! どこだ!!」
 虚空に向けて異形の狙撃砲を乱射しながら、無数の武器を携えた白髪の貴族が、両目の在るべき位置から黒い炎を零しながら狂笑をあげていた。
「どこだ! どこだ! 英雄はどこだ!!」
 猟兵たちが近づいても、視聴覚や嗅覚がないのか、貴族は虚空に向け狙撃砲を乱射し続ける。
 ある程度砲弾が漆黒の闇空に吸い込まれた後、貴族は突然乱射をやめ、猟兵たちに顔を向けた。
「おっと、恐怖や絶望に囚われていては英雄とは言えないぞ! さあさあさあ!!」
 猟兵たちに狙撃砲を向けながら、貴族は口端に狂笑を浮かべつつ、猟兵たちを挑発する。
 黒い炎に覆われた両の目は、確かに猟兵たちに向けられているような気がした。
 ……おそらく、猟兵の誰かが貴族に対し、微かに恐怖を抱いたのだろう。

 猟兵たちは、数少ないやり取りで確信せざるを得なかった。
 ――この貴族は、既に狂っていると。

 目の前に現れた貴族の正体は、『戦争卿』ブラッド・ウォーデン。
 支配や同胞、好意よりも叛逆者と憎悪を好む破滅主義者が、黒い炎に、そして狂気に侵されるとどうなるか?
 ……その答えは、まさに今、猟兵らの目の前にあった。

「さあ、そこにいるであろう英雄たちよ。目が見えず、耳も聞こえず、匂いも分からぬ私に、世界が燃える感覚を味合わせてくれ!」
 戦争卿は重装騎士を召喚する構えを見せながら、異形の狙撃銃の狙いを改めて猟兵に定める。
 戦いは不可避と悟った猟兵たちは、それぞれの得物を構え、戦争卿を睨みつけた。

 さあ、猟兵たちよ。
「狂えるオブリビオン」と化した戦争卿の望みを叶え、そして撃破し、燎原の探索を完了させよ。
 言葉が通じぬ相手に対し、もはや言葉を尽くす必要はない。
 相手が望む英雄譚の主人公になりきり、戦争卿を討つ……求められているのはそれだけだ。

 ――健闘を、祈る。

※マスターより補足
 オープニング及びマスターコメントに記した通り、本章に登場する『戦争卿』ブラッド・ウォーデンは「相手が抱いた恐怖や絶望の感情」を感知し、攻撃目標を定める性質を持ちます。
 視聴嗅覚による索敵は行いませんが、少しでも戦争卿に対する恐怖や絶望を抱いていれば、たとえ視聴嗅覚を遮断していたとしても戦争卿に感知されますので、ご注意ください。
 逆に言えば、この性質をうまく利用し立ち回り、有利に戦いを進められれば、プレイングボーナスが付与されます。

 なお、前章で勇気を持って敵を退けたため、地面に広がる黒い炎はその勢いをほぼ失っております。
 よって、黒い炎が齎していた恐怖や絶望は完全に払拭されておりますので、無力な一般人との錯覚に囚われることはありません。本来の能力や記憶、知識をフル活用し、存分に戦って下さいませ。

 ――それでは、良き戦いを。