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7thKING WAR㉑〜デビルズ・コントラクト

#デビルキングワールド #7thKING_WAR

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●迫る契約悪魔軍団
 青白い炎で全身を覆った骸骨のような悪魔――デビルスケルトンたちが、整然と隊列を組んで進軍していた。彼らは魔王ガチデビルの『悪魔契約書』によって洗脳された魔界の住人だ。
 『悪魔契約書』によりデビルスケルトンたちに与えられた命令は唯一つ。――ジャッジメントガールが作った『悪魔王遊戯』の破壊である。それが破壊されては7thKING WARの続行は不可能だ。

『ケケケ、魔王ガチデビル様のご命令を遂行する――』

 デビルスケルトンの群れは、今まさに『悪魔王遊戯』を破壊しようとしていた――。

●悪魔の契約
「というわけで、皆さんには『悪魔王遊戯』に迫りくる魔界の住人、デビルスケルトンたちを迎撃していただきたいのです」
 グリモアベースに立体映像を表示させるのは、グリモア猟兵のアイ・リスパー(f07909)だ。映し出された映像には、今にもアトラクションを破壊しようとする悪魔――骸骨型のデビルスケルトンの姿が映っていた。
「相手はガチデビルの『悪魔契約書』による契約で洗脳されている状態です。皆さんの言葉に耳を貸さず、全力で襲いかかってくるでしょう」
 魔界の悪魔は強敵だ。猟兵たちといえども決して油断ができる相手ではない。

「ですが、ガチデビルの『悪魔契約書』にも弱点があります。――それは、デビルスケルトンたちが結んだ契約を破棄させることです」
 『悪魔契約書』の契約に縛られているからデビルスケルトンたちはガチデビルに逆らえない。
 逆に言えば、契約を破棄すればデビルスケルトンの洗脳は解け、元の温和な魔界の住人に戻るということだ。
「問題は契約の内容ですが、『死ぬまでガチデビルの命令を聞け』というもののようなのです」
 話を聞いていた猟兵たちから溜息が漏れる。罪のない魔界の住人であるデビルスケルトンたちを殺してしまうのでは意味がないのではないか、と。

「いえ、そこは安心して下さい。デビルスケルトンたちは不死の悪魔。一度殺したくらいでは死なないのです。よって、デビルスケルトンたちを一度殺せば契約は破棄され、デビルスケルトンは自由の身になるのです」
 つまり話は簡単だ。デビルスケルトンを普通に倒せば『悪魔契約書』の契約は解除されることになる。
 殺しても死なないデビルスケルトンたちなら手加減も無用だ。全力で撃破してしまおう。

「罪のない魔界の住人を『悪魔契約書』でいいなりにするガチデビルは許せません。その野望を実現させないためにも、この戦争、勝ちましょう」
 そう言うと、アイはホロキーボードを操作して転送ゲートを開くのだった。


高天原御雷
 このシナリオは「戦争シナリオ」です。1章で完結し「7thKING WAR」の戦況に影響を及ぼす特殊なシナリオとなります。

 オープニングをご覧いただき、どうもありがとうございます。高天原御雷です。
 魔王ガチデビルの『悪魔契約書』に洗脳された魔界の住人「契約悪魔軍団」との戦いが始まりました。彼らの悪魔契約を解除し、魔王ガチデビルの野望を阻止しましょう。

●プレイングボーナス
 悪魔達が契約違反を起こすように誘導することでプレイングボーナスが得られ、判定が有利になります。(が、敵を倒すことが契約違反に繋がるので、普通に戦えばプレイングボーナスが得られます)
 なお、デビルスケルトンたちは不死の悪魔なので、安心して殺してしまって大丈夫です。(?)


 オープニング公開からプレイング受付を開始します。
 また、戦争シナリオなので、完結速度優先になるかもしれません。予めご了承下さい。

 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『デビルスケルトン』

POW   :    デビルスピア
【槍の穂先】が命中した対象を燃やす。放たれた【槍から伸びる】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ボーンフレイム
対象の【骨】に【炎】を生やし、戦闘能力を増加する。また、効果発動中は対象の[骨]を自在に操作できる。
WIZ   :    デビルファイア
レベル×1個の【青色に輝く魔】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



『ケケケ、魔王ガチデビル様のご命令を遂行する――』
 悪魔契約書による契約――死ぬまでガチデビルの命令を聞け――によって洗脳された魔界の住人、デビルスケルトン。その名の通りに全身が骨でできた悪魔たちは、1stKING『魔王ガチデビル』の命令のままに『悪魔王遊戯』を破壊しようと進軍していた。
 その進行を止めるには悪魔契約書の契約を破棄させる他にない。――すなわち、デビルスケルトンたちを殺すしかないのだ。

 幸い、デビルスケルトンは殺されても何度でも蘇る種族。ここは気にせずに倒してしまって構わないだろう。
 こうして、猟兵たちとデビルスケルトンとの熾烈な戦いが幕を開けた――。
ギージスレーヴ・メーベルナッハ
成程、つまりやることは普段通りであるな。
ならば遠慮なく叩き潰してくれようではないか!

黄昏大隊・蹂躙巨艦発動、呼び寄せた飛行戦艦より【砲撃】をスケルトン達へ叩き込みつつ、兵を降下させる。
横隊を組み、一斉射撃を繰り出させ手数を以て攻めたててゆこう。

余もヤークト・ドラッヘの搭載火器で攻撃しつつ、義眼と空中のドローンで以て【情報収集】。
ユーベルコードでの反撃を試みる敵への砲撃や集中砲火を適宜指示してゆく。

正気に戻ったスケルトン達には火線を逃れるよう呼びかけ、可能ならば残る敵を正気に戻す手伝いを依頼。
ユーベルコードでの援護射撃が無難であるだろうか。

いずれにせよ、敵全てを正気に戻すまで弛まず攻勢を維持だ。




「デビルスケルトンたちを全力で倒す――成程、つまりやることは普段通りであるな」
 迫りくるデビルスケルトンの軍勢を前にして堂々と仁王立ちする銀髪の少女、ギージスレーヴ・メーベルナッハ(AlleineBataillon・f21866)。黒き軍服を纏い、銀色に光る瞳で前を見据える少女の背後には、彼女が率いる傭兵組織『黄昏大隊』のシンボルたる戦旗「アーベントロート・アウストロッテナー」がたなびいていた。
 司令官用軍服を風になびかせながら、ギージスレーヴが不敵に笑う。まるで魔界の軍勢と戦えることを悦ぶように。
「黄昏大隊、出撃! 殺しても死なぬ相手であれば、手加減も不要! 容赦なく叩き潰してくれようではないか! 蹂躙巨艦ゴットリヒター出撃!」
 ギージスレーヴが大きく手を振ると同時に、黄昏大隊の最大戦力たる巨大な武装飛行戦艦が上空に出現した――。

「総員、敵勢力を徹底的に蹂躙し殲滅せよ!」
 ギージスレーヴの指揮の元、ゴットリヒターに備え付けられた砲門が地上に向けられる。そこから放たれるのは無数の砲弾だ。飛行戦艦からの艦砲射撃が地上へと降り注ぎ轟音が鳴り響くと、戦場を爆煙と硝煙の匂いが満たしていく。
 地形探査用ドローン「ヴィッセン・ミトヴィルケン」からの情報と、義眼「エレクトロニシェアウゲ」による魔力探知によって戦場の状況を把握したギージスレーヴは、ここぞとばかりに飛行戦艦へと指示を飛ばす。
「降下兵団、総員降下開始!」
 その言葉と同時に、パラシュートを装着しアサルトライフルとロケットランチャーで武装した強襲部隊がゴットリヒターから降下してくる。地上に降り立った兵士たちは横隊を組むと、デビルスケルトンの軍勢に向けて一斉に銃火器の引き金を引いていく。

『グアアッ!』
『クッ、敵はどこから撃ってきている!?』
『構うな、あの巨大な船を撃ち落とせ!』
 デビルスケルトンたちは、その身体の周囲に青色に輝く魔の炎を浮かべると、上空に浮かぶ戦艦――ゴットリヒターを撃ち落とさんと炎を放っていく。
 蹂躙巨艦に青い火線が迫るが――それをギージスレーヴが乗り込んだ重機甲戦闘車「ヤークト・ドラッヘ」が放った銃弾が撃ち落としていった。

「余の艦を簡単に落とせると思うでない。総員、集中砲撃!」
 デビルスケルトンの軍勢の一角にヤークト・ドラッヘによる連装電磁砲の砲弾が突き刺さり――それを合図に、降下兵団の銃撃とゴットリヒターの砲撃が叩き込まれていく。
「――これで、砕け散るがいい!」
『グワアアアッ』
 ギージスレーヴが放った誘導ミサイルが炸裂し――デビルスケルトンの隊列の一角が全滅した。

『はっ、俺たちは何を!?』
『確か死ぬまで戦うように契約させられて――?』
「やれやれ、殺した直後にもう復活するとは、正面からは戦いたくない相手であるな。――だが、今はそれが心強い! 貴殿ら、仲間の目を覚まさせるために協力されよ!」

 こうして、黄昏大隊と、正気に戻ったデビルスケルトンの軍勢との連合軍が結成され、ギージスレーヴの指揮の元、残る敵との戦いへと向かっていった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィーナ・ステラガーデン
いやいや、骨じゃないこいつら!死ぬまでって生きてるのこれ!?つまりこういう生き物なの!?どういう進化歩んじゃったのよ!擬態か何かなの!?
まあいいわ!骨のある相手ってことで相手してやるわ!(骨だけに)ボーンと言わせてやるわよ!(骨だけに)

最初は適当に火球打って様子見てみるけれど何か燃えれば燃えるほど強くなってるわね!
っていうわけで作戦変更よ!
UCで燃えてる炎を杖に巻き取り回収して一気に群れに放って爆風でバラバラにしてやるわ!
何か敵の攻撃とかギリギリで避けつつ群れが纏まるように動き回って敵を集めるとするわ!

(アレンジアドリブ大歓迎!)


崎濱・悠里
アドリブ共闘大歓迎

契約書で洗脳して無理矢理に戦わせる……あまり美しいやり方とはいえないね。もしも愛しいリリィがそういう目に遭ったらと思うと許すわけにはいかないよ。

しかし、解除方法がシンプルなのは良いね。やることを迷わずに済むし、犠牲者が出なければ愛しいリリィの顔が曇ることもない!

では、始めるとしようか。リリィ、僕は斬り込むから君はいつものように詠唱拳銃を使った援護射撃を頼むよ。

敵の数は多い。ならばここはカラミティブレイドの出番だね!
多くの敵を巻き込みたい所だし、軽業師のようなアクロバットな動きで跳躍し敵の只中に降り立ってからUCを発動、僕の方は長剣による切断攻撃を行っていくことにしよう。


トリテレイア・ゼロナイン
契約で無理矢理従わせるなど言語道断、騎士として此度の企みは絶対に阻止して見せると意気込んだは良いものの…

まさか、その救うべき悪魔達を全力で葬らねばならぬとは…
手段は至極単純とはいえ、躊躇いの感情演算を覚えます

されど手を抜くなど許されぬ筈も無し
ロシナンテⅡに跨りワイヤーアンカーを接続して操縦
敵の火炎を躱しながら馬上にて構えるはウォーマシン用の剛弓
背負った剣の魔法陣を矢の先に展開
戦機の怪力で文字通りの矢継ぎ早に放つ幾本もの矢の軌道を自在に変更
衝撃波も込みで敵陣を縦横無尽に蹂躙しスケルトン達の軍勢を骨粉に

…本当に不死なのですね
心配して損、いえ、悪魔達のポテンシャルには驚くばかりです




「契約書で洗脳して無理矢理に戦わせる……あまり美しいやり方とはいえないね」
 『悪魔契約書』の契約に従わさせられ進軍してくるデビルスケルトンの軍勢を前に、黒を基調とした学生服姿の少女が長剣を手に持って呟いた。黒髪の少女、崎濱・悠里(愛に生きる剣士・f36241)は、傍らに立つ長髪の少女――使役ゴーストたるサキュバス「リリィ」を凛々しい顔で見つめる。
「もしも愛しいリリィが契約で無理矢理洗脳されたらと思うと――ガチデビルのやり方は許すわけにはいかないよ」
 悠里が持つ西洋剣に装着されたシリンダー状の部品――回転動力炉が唸りを上げ、その出力を上昇させていく。

 その悠里の言葉に、隣に立つ機械の騎士トリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)が首肯する。
「ええ、その通りです。契約で無理矢理従わせるなどという騎士道から外れた行為は言語道断。騎士として此度の企みは絶対に阻止してみせましょう――」
 全長3メートルを越える規格外のサイズの大弓を手にしたトリテレイアだが、その機械音声にはどこか戸惑いが混じっていた。救うべき悪魔を葬らなければならないという矛盾した状況。コアユニットに組み込まれた電脳に正体不明のノイズが混じる。
「自己修復プログラムによるセルフスキャンを開始――異常なし。ノイズの原因は不明――」
 機械の身なれど理解できない論理を押し殺し、ウォーマシンの騎士は鋼鉄製の強弓を握りしめる。

「手段は至極単純。手を抜くことも許されぬ状況です。――ならば騎士としてやるべきことは一つ」
「ああ、解除方法がシンプルなのはいいね。犠牲者が出なければ愛しいリリィの顔が曇ることもない!」

 トリテレイアと悠里は頷き合うと、デビルスケルトンの軍勢へと向かっていった。


 一方、すでにデビルスケルトンの軍勢に突撃して戦っている猟兵もいた。
「ふっ、骨が相手なのね! 私知ってるわ! 骨は炎に弱いのよ! ってことで燃え尽きなさいっ!」
 一目で敵の弱点を見抜いたのは、魔術士にして死霊術士のフィーナ・ステラガーデン(月をも焦がす・f03500)だ。魔力を高めたフィーナが放った火球の魔法がデビルスケルトンの群れに直撃する。激しく燃え上がる炎に照らされたフィーナの金髪が、爆風によって激しく舞う。
 勝利を確信し、ドヤ顔をしているフィーナの目の前で爆煙が晴れていき――そこにいたのは、骨に炎をまとった無傷のデビルスケルトンたちだった。
「ちょっと、炎が効いてないどころかパワーアップしてないかしら!?」
『ケケケ、俺たちに普通の炎は効かないぜ』
 デビルスケルトンたちの槍が炎に包まれ、それがフィーナに向けられる。
 無数の槍がフィーナを串刺しにするかと思った瞬間――。

 デビルスケルトンたちに拳銃の銃弾が命中し、さらに対戦車砲にも匹敵する威力を持った鋼鉄の矢が地面を穿った。

 銃弾で武器を弾かれ、鋼鉄の矢によって吹き飛ばされたデビルスケルトンたちがよろよろと立ち上がり周囲を見回す。そのデビルスケルトンたちの目にとまったのは、回転動力炉のついた拳銃を構えるサキュバスの少女と、巨大な機械馬に跨り強弓を構える機械騎士の姿だった。
『ちいっ、まずはお前たちから燃やしてやるぜっ!』
 デビルスケルトンたちは青く輝く魔の炎を生み出すと、サキュバスと機械騎士に向けて解き放つ。

「貴女はこの陰に!」
 迫りくる炎を見た機械の騎士トリテレイアは、背負っていた大盾をサキュバスの少女の目の前の地面に突き立てて壁を作った。そして自らは機械馬ロシナンテⅡを駆り、炎を避けながらデビルスケルトンの群れへと突撃していく。
『くっ、まずはあの騎士から燃やし尽くせ!』
「させません!」
 トリテレイアが大弓につがえた矢の先に電脳魔法陣が展開され、軌道変更の術式が付与される。
 怪力により次々と解き放たれた矢は縦横無尽な軌跡を描き、衝撃波で迫る炎を打ち消しつつ、デビルスケルトンたちを粉砕していく。

『な、ならば、あっちの銃撃してくる女を――』
 トリテレイアを強敵と見て取ったデビルスケルトンたちは、大盾の陰から援護射撃をしているリリィにターゲットを変えようとし――。
「僕の愛しのリリィを傷つけようとするなら、容赦はしないよ――?」
 狙撃に紛れてアクロバティックな動きで接近していた悠里が、デビルスケルトンの群れの中央に降り立った。悠里の長剣の回転動力炉が唸りを上げ、その真価を発揮する。
「カラミティブレイド!」
 長剣の影から刃の形をした赤い影が伸び――周囲のデビルスケルトンたちを切り裂いた。
 リリィからの援護射撃を受けながら、長剣を振るう悠里は魔炎を避けつつ次々と敵を斬り捨てていった。

「ふっ、どうやら全て私の作戦通りのようね! 骨だけにボーンと言わせてやるわよ!」
 高々と杖を構えたフィーナが自信満々に告げる。フィーナが使おうとしているのは、舞踊リ牙ヲ返ス灼熱――周囲にある熱源を杖に吸収して解き放つ魔術だ。掲げた杖の先端に、デビルスケルトンたちが生み出した青色の魔炎が渦巻くように吸い込まれていく。
 トリテレイアや悠里とリリィを迎撃するために生み出された無数の魔炎が、逆にデビルスケルトンたちを追い詰める。
「これでも食らってなさいよおおおお!!」
 気合一閃。フィーナの声と共にデビルスケルトンの群れに超高熱の光球が着弾し、激しい爆発を巻き起こした。
『ぐわああああっ!』
 いくら炎に耐性のあるデビルスケルトンといえども、爆風を防ぐことはできない。フィーナの魔法が炸裂した爆心地には、バラバラになった骨が散乱していたのだった。

「ふっ、なかなか骨のある連中だったじゃない。ちょっとやりすぎたかしら」
「愛しのリリィを傷つけようとしたとはいえ、ここまでする必要はなかったかな」
 散乱した骨を見下ろし、フィーナと悠里が呟くが――。
 二人が見ている目の前で、バラバラになった骨が勝手に動いて再びデビルスケルトンの姿に戻っていく。

『あー、死ぬかと思ったぜ』
『っていうか、一回死んだけどな』
『なあ、俺の頭蓋骨どこだか知らない?』
 一度死んで蘇ったデビルスケルトンたちは、『悪魔契約書』の洗脳から解放され、元の気のいい悪魔になっていた。

「ちょっと、どういう生き物なの、これ!?」
「……本当に不死なのですね。心配して損、いえ、悪魔たちのポテンシャルには驚くばかりです」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アルテミシア・アガメムノン
ガチデビルさんは本当にロクデナシですわねえ。
オブリビオンになっても生前と同じ様なことをしているのはブレないと褒めるべきか生前から頭オブリビアンと貶すべきか迷うところです。
ともあれ、今はデビルスケルトンさん達を解放しなければなりません!

『地母神の戦域』を展開。
戦場全体を輝く霧で覆って、範囲内にいるデビルスケルトンたちを神炎にて問答無用でこんがり焼いていきましょう。
一度死んで蘇った際にもし後遺症(?)などがありましたら癒しの風で治癒しておきましょう!

ほほほ、考えてみたら不死の悪魔に対して死ぬまでを条件とするとはちょっと考え足らずですわね!




 魔王ガチデビルの『悪魔契約書』により『死ぬまで命令を聞け』という契約をさせたれた悪魔デビルスケルトンたち。
 その大軍を前にして、背中に三対六枚の翼を持つ堕天使の女性が溜め息をつく。
「ガチデビルさんは本当にロクデナシですわねえ」
 縦ロールにした金髪を右手でばさっと払い、真紅の軍服を風になびかせるのは、世界征服を企む魔女にして魔王国を支配する魔王であるアルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)だ。
「『悪魔契約書』とかいうものを使って悪魔たちに無理矢理言うことを聞かせようなんて、生前にやってた悪事と同じようなものではないですか。一度死んでもブレないと褒めるべきか生前から頭オブリビオンと貶すべきか迷うところですが――」
 アルテミシアはその金色の瞳をデビルスケルトンの軍勢に向けると、凛とした声で言い放つ。
「今はデビルスケルトンさんたちを解放することが優先ですわね。ガチデビルさんにお仕置きをするのはその後です」

 隊列を組んで進軍するデビルスケルトンたちが、目の前に立つアルテミシアの存在に気がつく。
『ケケケ、俺たちの前に立ちはだかるとは、どうやら死にたいらしいなぁ』
「あら、まるでわたくしを殺せるかのような口ぶりですわね?」
 余裕あるアルテミシアの言葉に、デビルスケルトンたちは怒りをあらわにする。
 骨の悪魔たちは槍を構え、その全身に青白い魔炎を纏っていく。――それは彼らの力を強化する魔の炎だ。
『今の言葉、後悔させてやろう。この魔界の炎を纏った俺たちの戦闘力は通常時とは比較にならない……。せいぜい苦しまないように殺してやろう』
 平常時の数倍に加速された動きで、デビルスケルトンから槍が突き出される。心臓を狙った神速の一突きを――アルテミシアはわずかに身を捻っただけで回避した。
『ばかなっ!? 魔界の炎で強化された俺の槍を――避けただと!?』
「あの程度が魔界の炎ですか――。どうやらあなたたちがおっしゃる魔界は、わたくしの知っている魔界とは違うようですわね。――お見せしましょう、本当の魔界の神炎を」

 アルテミシアの言葉とともに、周囲に輝く霧が発生し、デビルスケルトンの軍勢を覆い尽くしていく。
『……なんだ、こんなもの、ただの霧じゃ――ぎゃ、ぎゃあああっ!』
「それは『地母神の戦域』――いかがですか、金色の神炎の火加減は? 本来でしたら魂魄まで焼き尽くすのですが、それだとさすがの皆さんも生き返れないと思いますので、ちょっと弱火にしていますの」
 アルテミシアが展開した『地母神の戦域』は、神の炎でデビルスケルトンの軍勢を焼き殺し――蘇生したデビルスケルトンたちを『悪魔契約書』の契約から解き放ったのだった。

「なるほど、確かに一度死んで蘇れば契約は解除されるようですわね。ほほほ、考えてみれば不死の悪魔に対して死ぬまでを条件にするとは、ちょっと考え足らずですわね!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

エリアス・アーデルハイト
(アドリブ連携歓迎)
「エリィ'sライブ~☆今日はデビルキングワールドから生中継だよ♪
皆で猟兵達の活躍を見て応援しようって、エリィも猟兵だった☆」

何時もの調子で、生ライブを『実況』しだす小生意気ロリ。
ワザと敵の注目を集め、デビルスケルトンを十分に集めたら
頃合いを見てスタントライブを開始♪

「……あぁ?死ぬほど危険、死にたくなきゃどけ?
ハッ!死ぬほど過激なライヴなら、ザナドゥでもヤッてんだよ!」

【UC】を発動、『両脚』を高速移動な状態にして飛んでくる槍を回避
しながら、ディスクガン(破壊プログラムIN)を照射しまくりだぁ!
シんでも死なねぇし、死ななきゃ「契約破棄」出来ねぇんだろ?
遠慮も無用ってな♪

……まぁ三分経っちまったらオーバーヒートしちまうから
それまでに可能な限りぶっ飛ばした後、退散するか……。

(※見た目は小生意気なロリライバー、だが中身(思考)は
チンピラ or オッサン(40代男)のレプリカント)


ミハト・アオイ
※🔵ミハトで参加、『』内はアイテム略称
※アドリブ連携OK

「ひ、ひぃぃぃぃ!?私、なんでここに来たんでしょうかぁ~~」
「え、えっと、あの、その、見逃してくれませんか……?ダメですかぁぁぁぁ?!」

ぷるぷる震えながら一応戦闘態勢
「う、うごかないでぇぇぇぇ!!」
『ポリカーボネート・カモン・シールド』で身を守りつつ
【アオイノゴモン】発動
そして動きを止めたところで【ランダムシュート】
弾はどこにいくかわからない
当たればラッキー

防御、回避、戦う意思を奪うデバフをくぐり抜けてきた猛者には
『TGB』でトンファーアタック
「だからこないでってばぁぁぁぁ!!」(ごすっ)
目を瞑りながら繰り出すのでどこに当たるのか以下略




『ケケケ、魔王ガチデビル様のご命令で悪魔王遊戯を破壊するぜぇ』
 猟兵たちの迎撃を受けながらも、その防衛網を突破したデビルスケルトンの軍勢が、悪魔王遊戯――デビルアトラクションを破壊せんと進軍してくる。

 ――その様子をビデオカメラで撮影している猛者がいた。
「エリィ'sライブ~☆ 今日はデビルキングワールドから生中継だよ♪」
 カメラに向かってウィンクするのは、若干6歳の少女、エリアス・アーデルハイト(見た目は美少女(自称)、中身はチンピラ・f36810)だ。だが彼女は見た目通りの6歳の少女ではない。サイバーザナドゥのメガコーポ『サキュパシィ』に所属するレプリカントのカンパニーガールなのである。――レプリカントゆえに、精神が見た目通りの6歳の少女とは限らないのだ。
 ライブストリーマーとしても活躍する彼女は、今回、デビルスケルトンとの戦いの様子を実況しにきていたのである。
「向こうからこわ~い悪魔たちが向かってきてるね! このまま放っておいたら、魔王を決めるためのデビルズアトラクションが壊されちゃう! そうなったら、悪魔たちが血で血を洗う殺し合いをしなきゃならなくなっちゃうんだよ! へっ、そいつぁ面白そう……じゃなかった。そんな悲惨なことにならないように、猟兵のみんなを一緒に応援しようね! ――って、エリィも猟兵だった。てへっ☆」
 エリアスがカメラに向かって解説をしている間にも、デビルスケルトンの軍勢は着実に前進してきていた。

 そのデビルスケルトンの軍勢の前に一人の女声が立ちはだかった。片目を隠すショートカットの黒髪に婦警の制服が似合うミハト・アオイ(under the Rose・f36560)である。サイバーザナドゥの武装警官であるミハトは、手に持ったポリカーボネート製の半透明の大盾を構えながら、デビルスケルトンの群れに向かって大声で叫んだ。
「ひ、ひぃぃぃ! わ、私、なんでここに来たんでしょうかぁ~~」
 なんとか全身を覆い隠そうとポリカーボネートの盾の後ろに隠れるようにしながら叫ぶミハト。その両手で持った盾は、恐怖によってぷるぷると震えている。
『ケケケ、あの警官、俺たちを一人で食い止めようってつもりらしいぜ』
『なるほど、それだけ腕に自信があるってわけだな』
『ならば、こちらも本気でいくぞ!』

 デビルキングワールドでは、勇者は魔王に対抗する力を持った極悪人として恐れられている。正義を守る警官もまた勇者ということができるだろう。すなわち、警官とは勇者と同様に魔王並の力を持つ極悪人なのだ。(三段論法)
 ミハトを伝説の勇者並の強敵だと思ったデビルスケルトンたちは、手に持った槍に炎を纏わせると、ミハトに向かって構えを取っていく。
「え、えっと、あの、その、見逃してくれませんか……?」
 涙を浮かべながら告げられたミハトの言葉に、デビルスケルトンたちがざわめいた。
『おい、聞いたか? ここで引けば命だけは助けてやるって言ってるぞ』
『くっ、さすがは凶悪な勇者……! なんて自信だ……!』
『だが、俺たちも魔王様のために命を掛けると契約した身! せめてあの勇者に一太刀あびせてやろうぜ!』

「なんで一致団結してるんですかぁぁぁっ!」
 戦場に、ミハトの涙声が響き渡ると同時に、デビルスケルトンたちの槍が突き出される。
 それを必死に盾で受け止めていくミハト。
 しかし、ポリカーボネートの耐熱温度は樹脂の中でも高めだとはいえ、せいぜい130℃。デビルスケルトンの槍から伸びる炎を浴び続けたら防ぎきれるものではない。

 だがその時、デビルスケルトンたちにチンピラっぽいセリフが投げかけられた。
「……あぁ? ライブ中だってのに、主役の俺様を無視して派手なことやってるんじゃねぇよ。これから俺様のスタントライブを生配信してヒートアップする予定だってのによぉ」
 可愛らしい声で告げるのは、ライブ放送中のエリアスだった。
 レプリカントであるエリアスの有機生体パーツには、実は40代男性の脳が使われているのだ。――つまり、6歳の少女の身体に40代のチンピラのオッサンの精神が入っているのだ。普段のロリかわいいエリィちゃんは、オッサンの演技なのである。

『くっ、なんだコイツ、勇者の仲間か!?』
『ああ、聞いたことがある。なんでも勇者はピンチになると、どこからともなく仲間が現れるという能力を持っているとか』
『くぅ、さすが勇者、きたない!』
 突如現れた少女にデビルスケルトンたちは警戒感をあらわにする。

「よくわからないけど、ここからはエリィちゃんのスタントライブのはじまりだよ~♪」
 エリアスはカメラに向かって大声で叫びウィンクをすると、まるで人を殺したことがあるような鋭い目つきに変わり、猛禽類を思わせる獰猛な笑みを浮かべた。
「というわけで、ここからは死ぬほど過激なザナドゥ式のライヴの始まりだぜ! 激しいオーバーヒートをみせてやらぁ!」
 エリアスがオーバーヒート・ボディを起動すると、両脚のリミッターが解除され高速機動モードへと移行する。両脚のサイバーパーツに紫電が纏い、電子回路に過電流が荒れ狂う。限界を越えた出力を出した両脚により、エリアスはまるで瞬間移動をしているかのような速度を手に入れた。
『くっ、なんだ、このスピードはっ!?』
『槍が当たらないぞ!』
『ぐわああっ!』
 デビルスケルトンの群れの間を雷光が駆け抜け、ディスクガンの光線が悪魔たちを撃ち抜いていく。
 その様子をライブ視聴している視聴者たちからエリィに向けた熱い応援のメッセージが次々と送られ、再生数もうなぎ登りに増えていく。
「みんなー、エリィの活躍、見てくれてるかな~?」

『ちぃっ、こっちの天使なんだかワルなんだかわからないやつは手に負えないぞ!』
『天使なら敵だが、ワルだったら仲間だしな……』
『なら、先に勇者を狙え!』
 デビルスケルトンたちの矛先がミハトへと切り替わった。

 ――その瞬間、ミハトがポリカーボネート製の大盾、ポリカーボネート・カモン・シールドを掲げて叫んだ。
「う、うごかないでぇぇぇぇ!!」
 それは、盾に刻まれたカモンを見せた相手の動きを封じる『アオイノゴモン』の力。もしも命令を破って動いた場合、防御力と回避力が半減するというものだ。
 そうして敵の動きを封じたところで、ミハトは『<1911>ガヴァメント・チャカ』を抜き、目を瞑って拳銃を出鱈目に乱射する。
「こ、こないでぇぇぇっ!」
 動くなという命令に素直に従っていた良い子なデビルスケルトンたちは拳銃の弾に撃ち抜かれ、慌てて避けようとした悪魔も防御力と回避力が半減したところに銃弾が当たり倒されていった。

『はっ、俺たちは一体……!?』
『魔王ガチデビルに死ぬまで命令を聞けっていわれて……』
『ありがとうございます、勇者様たち』
 エリアスとミハトの攻撃で一度死んで即座に蘇ったデビルスケルトンたちは、二人に感謝の言葉を述べていく。

「どうやら、あらかた片付いたみてーだな。オーバーヒートする前に退散すっか。――というわけで、エリィの今日のライブはここまでだよっ♪」
 エリアスが機材を片付けて帰還する中――。
 まだ目を瞑って暴れているミハトは、洗脳が解けたデビルスケルトンにトンファーで殴りかかっていたのだった。
「だから、こないでってばぁぁぁ!!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年05月07日


挿絵イラスト