7thKING WAR⑭〜爆破マンション踏破大作戦!?
●3首ワンコの事件予知
「デビルキングワールドで戦争だってね?」
3首を宿した獣人の猟兵が、手のひらにふよふよとグリモアを浮かせながらつぶやいた。
「あ、はじめましてかな?俺はサーヴェラって言うんだ。みての通り、西洋妖怪の一人だ。よろしく」
君たち猟兵に口を開いたのはケルベロス然とした猟兵、サーヴェラ・オルト(三つ首魔法使い・f34110)だ。
「俺がここにいる理由?ま、今進行形で戦争起きてるし…このグリモアでなんだかわかるよね」
サーヴェラが手にしたグリモアを展開させると、彼は説明を始める。
「なんでも、ここに住んでる人達なんだけど、みんな家賃を滞納してるそうなんだ」
え?と首を傾げる猟兵もいただろう。ここの世界を考えればまぁ当然ではあるのだが。
「ワルいことが評価される世界だし、まぁそうなるのは至極当然だと思うんだけどさ…家賃滞納は流石に悪いってレベルじゃないから退去してほしいんだと」
流石に業を煮やした管理者から『いい加減助けてほしい』と打診があったようだ。
住民を煽るオブリビオンと、優秀な立ち退き屋である猟兵との戦いの数々はマンションの住民達に英雄譚として語り継がれてるんだとか。
「…というわけで、このダンジョンに仕込まれたトラップの数々を乗り越えて最上階目指して進んでいってほしいんだ」
家賃滞納で立ち退いてもらうべき住民達は、ダンジョン化したマンションの最上階に逃げ込んでいるみたいで。その連中を追い詰めれば良いらしい。
「住んでる住民はたいてい真面目で、君たちがこのダンジョンを踏破した上で説得できりゃ家賃払って退去してくれるっぽいし?」
真面目な人もいるのか…と思った猟兵もいるかもしれない。
「結構破壊されてる箇所もあってね、探索するのもちょっと苦労するかも?」
話によるとマンションのエレベーターは1基残らず破壊されていたり、あちこちにトラップの敷き詰められたマンション内部を地道に足で駆け上がるしかなさそう。
「そうそう…【罠や迷路を踏破する為の工夫を行う】と探索もかなりやりやすくなるみたいだし、頑張って見る価値はあるんじゃないかな」
君たち猟兵の行動次第で、活動しやすくもなるという話だ。これは試して見る勝ちはあるだろう。
「説明はこんな感じかな。それじゃ、頑張ってね」
サーヴェラはグリモアを起動させ、君たち猟兵を光で包み込んだ!
不知火有希哉
おはこんばんにちわーうるふ!
筆取るのが久しぶりな不知火有希哉です!
今回はデビルキングワールドの戦争ということで、いちMSとして少しでもお話を盛り上げられるよう頑張りたいと思います!
●プレイングボーナスについて
OPでも触れていますが、本シナリオには以下のプレイングボーナスがあります。
探索に際しボーナスがあるので、挑戦していただければと思います!
『罠や迷路を踏破する為の工夫を行う』
それでは、今回もよろしくお願いします♪
第1章 冒険
『爆発注意!』
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POW : 敢えて悪魔達をまとめて爆発させ、しばらく大人しくしてもらう
SPD : 混雑の隙間を上手く縫い、安全に通り抜ける
WIZ : 爆発を阻止する手段を考える
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
グリモアの光に導かれ、降り立った先は一見何の変哲もない大型タワーマンション。
ここに住む家賃滞納している住人をどうにかこうにか言いくるめて延滞金を支払わせなければならない訳だが、建物の一部は破壊されているうえ、上から下へ落ちる落とし穴はどういう訳だがどのフロアにいようが1階へ直行ルートの様だ。
君たちはこのギミックを何とか解いてマンションの謎を解き明かし、住民にお金を払わせるのだ!
テンジン・イナリ
家賃滞納はダメっすよー!ギブアンドテイクは神も悪魔も同じっすから!
というわけで、オレも参戦するっすー!
えーっと……悪魔の皆さんは体が丈夫なんっすよね?
ふんふん。なら、大丈夫っすかね……
五歩雷鐘で突っ切っていくっすよ!一歩ごとの雷撃で罠を誘発させながら、巻き込まれるより前に罠地帯を抜けるっす!
迷路だったら……どうするっすかね?んー壁壊していくっすね!そのうち出口が見つかるはずっす!
えっと、巻き込まれた悪魔の皆さん元気っすかー!?
ワルイ事が評価されるんすよね? ならボンボン罠を誘爆させながら先を目指していくぜー。レッツ悪い孤ナイトっすー!!
……でも、この残骸……管理者の人には申し訳ないっすね……
フレデリック・ハーディン
アドリブ・連携◎
■心情
家賃滞納とは…やれやれ…困ったものですね
住民の方々との交渉をしたいですがトラップが厄介ですね…
ここは私の観察眼で切り抜けましょう。
■行動
私はまず「暗視」を用いて目立たないトラップなどを見極めながら回避しましょう
さらに指定UCを発動させてマジック、イカサマなどを逆にしかけてトラップを解除。場合によれば指定UCで出来たナイフをトラップに触れさせて起動させて無力化でもしましょうか
さて、最上階に着いたら住民たちに「悪のカリスマ 」「取引」「誘惑」などで交渉して騙すような形で退居してもらいましょう
●依頼解決!お狐さまの珍道中?
光から開放された猟兵が真っ先に見たものは、予知通りの高層マンション。
そんな中で家賃滞納している住人がいると聞いて、事件解決するべくやってきたのだが……。
「家賃滞納とは…やれやれ…困ったものですね」
はぁ…と小さくため息をついたのは執事姿をした妖狐の男性、フレデリック・ハーディン(麗姫に従順する闇のディーラー・f32986)だ。
続くように光から現れたのは、フレデリックも良く知る人物。
「家賃滞納はダメっすよー!ギブアンドテイクは神も悪魔も同じっすから!」
大きなパーカーがトレードマークのこちらの妖狐の青年は、テンジン・イナリ(蒼天霹靂・f34592)である。
「おや、テンジンもこの事件を解決しに来てくれたのですか」
思わず表情が綻ぶフレデリックに。
「はいっす!…えへへ 一緒に頑張るっすよー!」
ぱぁっと表情が明るくなるテンジン。信頼している彼と一緒なら最大限のポテンシャルが発揮できる気がする。そんな思いを胸に、青年はマンションの中へ駆けていった。
「さて、と。私も向かいましょうか」
続いてフレデリックもマンションへ向かっていくのであった。
●
「……わぁ」
開口一番出てきた声の主はテンジンだった。
「軽く見渡しただけなのに、すごい数のトラップっすね?」
あからさまにも見えるが、罠らしい物体が散乱している。仕掛けられているというより、放置されてるというか。
「住民の方々との交渉をしたいですが、散らかっているトラップが厄介ですね…」
ふむ、と少し思案するフレデリック。
「なら、私はまずトラップを確認します。数は確認したほうが良いでしょうし」
ざっと確認しても、100は普通に超えるトラップがあちらこちらに設置されている。
「ここは私が」
フレデリックはユーベルコード『トリック・ザ・トリック』を発動させ、召喚したナイフを罠へ突き立て停止させていく。
「おー!マジックのナイフはそんな風にも使えるんすか!?」
フレデリックの仕事の様子を眺めていたテンジンはキラキラと目を輝かせながら。
「えぇ。あまりこの様な扱い方はしないのですが」
ふふふ、と小さく笑みが溢れるフレデリックである。
「えっと…巻き込まれた悪魔の皆さん元気っすかー!?」
テンジンが声を掛けてみると、思いの外住人から返答があった。
「上の階に家賃滞納してるヒトが逃げていったよ」
「そうっすか!ありがとっす!!」
「情報提供感謝します」
2人は感謝を述べたあと、先を目指して進んでいく。
(ここの住人って、予知通り真面目な人ばっかりなんすねぇ…なんか意外っす)
家賃滞納はよろしくない。上の階に籠城しているワルい住民を懲らしめるためにも、とりあえず上の階を目指すとしよう。
「しかしまぁ、良くもこんな迷宮を作り上げたものですね」
フレデリックがつぶやいた。
「これ、どういう原理で迷路になっちゃったんすかねぇ…?」
ここの住民はなんでこのマンションを迷宮のようにしちゃったのだろうか。2人して考えるものの、やっぱり答えは浮かんでこなかった。
「げ、ここのフロアは落とし穴ばかりっすか…」
「落ちないように気をつけなければなりませんね…」
予知にあった『1階に強制的に叩き落される落とし穴』がコレなんだろう。
「いやーなトラップはささっと…よっと!」
ひょいひょいと軽い足取りで突破しながら、爆弾トラップを破壊しつつ。
「ここは階段が見当たらないっすねぇ…なら!」
テンジンはバチバチと自身に雷を纏って突進!トラップが爆破したことで脆くなった壁を破壊しながら、迷宮と化した通路を進む。
「ワルい事が評価されるんすよね?…ならボンボン罠を誘爆させながら先を目指していくぜー!」
テンジンはご機嫌な様子でユーベルコード『五歩雷鐘(イナホライショウ)』を発動させる。
発動から五歩の間、一歩毎に周囲へ放つ雷撃による素早い一撃を放つその技で、仕掛けられた罠を見事に破壊していく。
「レッツ悪い孤ナイトっすー!!」
ちゅどーん!どかーん!!と、轟音を立てながら建物の通路内で大爆発が起きる。
「私も力添えさせていただきます」
召喚したナイフを飛ばして、再度トラップに突き立てて不発爆弾に変えていくフレデリック。
「まだまだ!こんな罠でオレは止められないっすよー!」
一息置いてから再度ユーベルコードを発動させ、更に罠を破壊していくのはテンジンだ。
流石ワルい事が評価される世界…隅っこから眺めていた住人から称賛されたり。
「……ふぅ」
「……こんなもんですかね」
仕掛けられた無数のトラップを分かる範囲で破壊してみたけれど、建物が崩れないのが不思議なくらいズタボロになった通路を眺めて、ひとつ零した。
「…この残骸……管理者の人には申し訳ないっすねぇ……」
ユーベルコードやら仕掛けられたトラップを発動させまくったせいでボロボロになった通路を眺めて。
テンジンはマンションの管理人に同情するのだった。
「この惨状をみて、なにか思うことはありますか?」
顔はにこやかであるものの、声音が笑っていないフレデリックと。
家賃滞納しているとされている住人を通路の角へ追い詰めた2人は、じわりじわりと距離を縮めていく。
本能的に『なにかされることを察した』住人から、小さく怯えた声が漏れている。
「その体を爆破されるまえに滞納してる家賃、ちゃーんと払ってくださいっすね?」
通路がメラメラ燃えている箇所を指差しながら、テンジンはぷんすか怒るようにお説教する。
ハイ…と小さく漏らした住人は、大人しくマンションから退去していく。
「まだ残ってるみたいですが、私たちが追いかけ回しても出てこないでしょうし」
「そっすねぇ、ならあとの猟兵さんに任せましょうっす!」
とりあえず、自分たちの仕事はこんなもんだろうと引き上げていく狐たちであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ちなみに、情報提供してくれた住民も家賃を滞納していたそうなので無事に(?)追い出されたそうな。
レイン・ファリエル(サポート)
『さぁ、貴方の本気を見せて下さい』
人間のサイキッカー×ダークヒーローの女の子です。
普段の口調は「クールで丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、機嫌が悪いと「無口(私、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は落ち着いてクールな感じのミステリアスな少女です。
人と話すのも好きなので、様々なアドリブ会話描写も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
瀬河・辰巳
悪魔達ってどこか抜けてるというか、ツッコミ所が多いというか……うん、考えるの止めよ。
上る手段も少ないし、トラップだらけなのでUCで影化。オトモダチにも物を動かして道を作ってもらいながら、影と影を移り渡って罠を避けて上を目指す。
ただ上るのも疲れるし、時々住人宅に勝手にお邪魔して、休憩しながら迷路の情報も聞こう。
上手く到達できたら、さっさと取り立て&立ち退きのお願いをする。
さて……家賃滞納してるね?金がないならお前のモツでしっかり支払ってもらうよ。あ、立ち退きのことを言わないのは……いらない部分は山に棄てて、お前が動く必要ないからだよ。
まあ、脅しだから嘘なんだけど、一応ワルぶっとかないとね。
●動物大好きさん、家賃滞納悪魔みて何思う?
「ここの悪魔達ってどこか抜けてるというか、ツッコミ所が多いというか……」
うむむ…と何か考えつつ、どこか呆れた様子の猟兵は瀬河・辰巳(宵闇に還る者・f05619)である。
うん、考えるのはやめよう。ハァァ…と溜息を思わず漏らすのは無理もない。
そんな辰巳の隣に、ミステリアスな雰囲気を纏った少女がふわり、と現れる。
「私にも力添えさせてください」
この少女はレイン・ファリエル(クールビューティー・f17014)だ。
一見、よくいらっしゃるお嬢様と思いがちだが、彼女も立派な猟兵の一人である。
「高層マンションの家賃滞納…ワルいことが評価される世界といえ許されることではありません」
スタスタと先に進んでいくレインと共に、辰巳はマンションの中へ足を踏み入れていく。
メラメラと燃える通路と、バチバチと電流が走る不発のトラップの数々。
「先に行動していた猟兵がいたようですね」
レインの呟きに辰巳はひとつ思案する。確かグリモア猟兵の話だと住人全員が家賃滞納者だという話だが……?
「先に仲間がある程度仕事しててくれるって言ってもさ、たくさんトラップ残ってるじゃん…」
これ全部撤去しながら進まないといけないの?めんどくさい迷宮だなぁ……
「オトモダチに手伝ってもらおうかな。フロッケ、フェーくん、ラーべくん、手伝ってもらえる?」
相棒わんこ、ふさふさにゃんことワタリガラスの動物たちに協力してもらって、解除済みのトラップを片付けてもらいながら進むことにした。
所々空いている階層の風穴(落とし穴)を動物の影を渡って飛び越えて行ったり。
「この落とし穴…厄介ですね」
流石お嬢様、小さい動きにも育ちが良い優雅な振る舞いである。
「このままオトモダチさんに進ませるのは危険ですものね、私も力をお見せします。『ナイトメア・カッター』!」
ふわりと舞うと同時に衣服に隠していた投擲に適したナイフが、フロッケたちの目の前にある罠に突き立てられていく。
「わふ!」
ありがとう!とでも言うように尻尾を激しく振りながら、罠解除に勤しむ動物たちを眺め頬を綻ばせるレイン。
今はクールビューティを体現している彼女だが、温室育ちのお嬢様。動物たちがわちゃわちゃしながら罠を撤去していく姿につい表情を緩ませた
のを辰巳見逃さなかった……かもしれない。
まぁそのまま探索してるだけだと疲れるし、と辰巳は。
「邪魔するよ」
「な、何するんだー!?」
とある部屋に目をつけて強引にドアを開く。中に住んでいた悪魔の部屋へ勝手にお邪魔。
「一休みがてら聞きたいことがあってね。協力してもらいたんだけど」
「そう言うことなら…」
閑話休題。
しばらく時間が経った後に出てきた辰巳は、お金の入った袋を片手に持っていた。
「今月分をまだ払ってなかったからついでに渡して欲しいとさ」
…ここの住人は真面目に不真面目を体現しているのだ。思わず溜息が出てしまう。
2人+オトモダチと共にトラップを破壊しながら進んでいくと、こちらを見て逃げ出す影を見つけた。
「あの人たちですかね、滞納者というのは」
レインは存在に気づいたようで、フロッケたちと通路の角に追い込んで、じわりじわりと詰め寄っていく。
「うふふ……家賃滞納はよろしくありませんわね?」
表情はにこにこしているけど声音が笑っていないレインに。
「金がないならお前のモツでしっかり支払ってもらうよ?」
ドスの効いた声で威圧を掛ける辰巳。ここでいう『モツ』は『ハラワタ』のことである。
「あ、立ち退きのことを言わないのは……いらない部分は山に棄てて、お前が動く必要ないからだよ」
じわりじわり。さらに辰巳の手には『万能の狩猟刀』が握られている。
「払います!払いますから命だけは〜〜〜!!」
無様な命乞いと一緒に差し出された金の袋を受け取ると、脱兎の如く飛び出していった。
「これで依頼達成ですね」
ほっとした様子のレインに。
「まぁ、脅しだから嘘なんだけれど」
世界が世界だし、一応ワルぶっとかないとねーとけらけら笑う辰巳であった。
無事に家賃滞納している悪魔たちにお仕置きをした猟兵たちは、悪魔達から家賃を徴収したのを確認してから戦場を後にするのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴