7thKING WAR⑨〜ヒーローvs勇者?!
暗黒魔王殿。
そこはかつて魔王ガチデビルが居城としていた、この世界で最も呪われた場所。
ここに踏み込んだ悪魔は呪術化した「デビルキング法」によって闘争心が燃え上がり、いわゆる悪魔らしい悪魔……この世界の悪魔っぽくない悪魔のようになってしまうのだとか。
ただ、本来魔王ガチデビルに向けての闘争心を燃え上がらせるためだったそれが、時代の流れか悪魔たちの性格で忘れてしまったのか。その矛先は本来向けるべき魔王ガチデビルではなく別の普段おびえている恐怖の存在に向いてしまった。
すなわち、勇者。暗黒魔王殿に集う悪魔たちは、闘争心を燃やして勇者の訪れを待っている。
●正義は一つじゃないっぽい
「えーっと。今度は、暗黒魔王殿、なんだけど」
ミーシャ・フェイ(光のマジックナイト(自称)・f36917)はなんとも複雑な顔で言う。
未だ訪れない、非実在勇者への闘争心を燃やす悪魔たちの前に待望の実在勇者として颯爽と登場して、蹴散らしてほしいのだとか。
「ただねー。この悪魔さんなんだけどね。ヒーローなんだって」
ヒーロー。
悪魔の、ヒーロー。
しかも、勇者に、ヒーロー。
なんだこのカオスは。
もともとは、ワルの遊園地でヒーローショーをやってるアクターたちが、呪術化ガチデビル法といい感じに相性が良かったようで。
「なんていうか、正義と正義のぶつかりあい……的な?」
よくわかんないんだけど と、ミーシャが首を傾げる。
とにかく、そんないわゆる「いい感じのノリ」で「いい感じ」に倒してあげると、闘争心が「闇の刃」になって、彼方で待ち構えるガチデビルにダメージを与えるのだという。小手先感よりもそれっぽさ。王道路線が勝利の鍵だそうだ。
「だから、ちゃんと勇者っぽく戦ってね」
そう言いながらミーシャは一行を送り届けるべく、グリモアの力を展開した。
白神 みや
ヒーローvs勇者。譲れない正義と正義っぽい何か。いいですよね。
と、いうわけで白神です。戦争シナリオ2本目です。今回は勇者としてふわもこヒーローたちを蹴散らしてください。
……なんかふわもこカオス系ばっかり出してる気がしてきました。おかしいな。
●プレイングボーナス
勇者として正々堂々戦う。
相手はヒーローですが、こっちは勇者です。それっぽくそれっぽく。いい感じにお願いします。
●プレイング受付
並走しているシナリオの隙間を縫ってのお返しとなります。タイミングによっては三日ギリギリのお預かりor返却の可能性もご留意の上、ご参加ください。
第1章 集団戦
『ワルの遊園地のヒーローアクター』
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POW : そこまでだ!
【登場テーマ】を合図に、予め仕掛けておいた複数の【舞台装着】で囲まれた内部に【裁きの氷柱(演出)】を落とし、極大ダメージを与える。
SPD : 行くぞ!トナカイザー!
自身の身長の2倍の【トナカイザー(役名)】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : これでトドメだ!ラムサスソード!
【必殺のラムサスソード(技名)】が命中した対象を切断する。
イラスト:RAW
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
プリ・ミョート
おっしゃーいつも通りに、ゲヘヘヘ! おらは魔王国四天王がひと……んんんん?! 相手がヒーローだからこっちがワルじゃねえんべか?! おらが、勇者!? あーいやブギーモンスターに伝説の勇者っていたような……たしか、いたような?
まあええべ、えーおら勇者。勇者だべ。ワルワル……じゃねえ、ヨイヨイの勇者だべ!
むふ、なんか楽しくなってきた。見よ、このジャスティスガトリング! おらのジャスティスバレットが、勇気の魂を撃ち出すべ! くらえガチジャスティスシュート!
勇者も悪くねえなあ、けけけけけ!
●勇者プリ・ミョート(怪物着取り・f31555)の愉悦
「ワルのヒーロー、もふないざーけんざんだ!」
「ゲヘヘヘ! おらは魔王国四天王がひと……んんんん?!」
いつも通りの四天王の名乗りをしかけて、はたと止まるプリ。そう、今回は勇者なのである。
(相手がヒーローだからこっちがワルじゃねえんべか?! おらが、勇者!? あーいやブギーモンスターに伝説の勇者っていたような……たしか、いたような?)
と、悩み、無理やり自分を言い聞かせた後、気を取り直して武器を構える。ヒーローたちはその間武器を構えて待機。とても、律儀。
「えーおら勇者。勇者だべ。ワルワル……じゃねえ、ヨイヨイの勇者だべ!」
もふもふなワルのヒーロー達と、ひらひらなヨイヨイ(自称)の勇者が互いに武器を構えて向かい合う。
先に動いたのは、ヒーロー達。一斉に地を蹴ってプリに飛び掛かる。
「これでトドメだ! ラムサスソード!」
もふないざー達必殺のラムサスソードが、プリに向かって振り下ろされようとしたとき、愛用のデビルガトリングを構えたプリが笑う。知恵の布に隠れているのに、そう見えた。
「見よ、このジャスティスガトリング!」
じゃきんとガトリングの銃口をもふないざー達に向けて。
「おらのジャスティスバレットが、勇気の魂を撃ち出すべ! くらえガチジャスティスシュート!」
ユーベルコード『獅子粉塵』により起こったバレットストームで、ラムサスソードが刺さるより先にもふないざーたちを吹き飛ばす。
ぽーん、ぽーん、と吹き飛ばされるもふないざー達に、プリはちょっと楽しくなってきて、声をあげて笑う。
「勇者も悪くねえなあ、けけけけけ!」
大成功
🔵🔵🔵
蓮池・大輝
☆連携・アドリブ歓迎。
「か、かわいっ……ゲフンゲフン……いいですかそこの羊さんヒーローよ!僕は全ての羊さんを統べる正義の勇者!さぁ、僕が勝ったら君も軍門に降りなさい!」
もふもふにはもふもふです!行きますよ!【水色羊】さん!
騎乗vs騎乗も正義の戦いらしいですしね!
僕は【ステッキ】で相手の剣での攻撃をなんとか受け流しながら勇者らしく戦います。
騎乗したまま、風属性魔法発動!
ステッキに風を纏わせて風の刃っぽく!
「疾風の剣での一撃、食らってください!」
【騎乗突撃】しながら一閃します。峰打ちで。
●勇者蓮池・大輝(のんびり屋の羊飼い(?)・f35542)の疾走
「おまえが勇者か! 我らもふないざーが相手になってやる!」
もふもふなヒーロー達に囲まれ、絶対絶命のピンチ……のはずの大輝はといえば。
「か、かわいっ……ゲフンゲフン……いいですかそこの羊さんヒーローよ! 僕は全ての羊さんを統べる正義の勇者! さぁ、僕が勝ったら君も軍門に降りなさい!」
一瞬本音を漏らしながらもステッキを構える。
「なんだとー!」
「お前なんかにしたがうものかー!」
わちゃわちゃと、もふないざー達が大輝に向かって反論するが、当の大輝は幸せになりそうなのを必死にこらえながら、勇者の体裁を繕って。
「行きますよ! 水色羊さん!」
と、ユーベルコード『もふもふ突撃!』で召喚した水色羊さんの背中に乗り、ステッキを剣のように構えて突進する。
「行くぞ! トナカイザー!」
もふないざー達が一斉に天に剣を翳すと、召喚されるトナカイザー。もふないざー達は一斉にトナカイザーへと騎乗し、大輝へと向かってくる。
(騎乗vs騎乗も正義の戦いらしいですね!)
もふないざー達と切り結びながら、大輝もだんだん雰囲気に乗ってくる。
「疾風の剣での一撃、食らってください!」
剣の代わりのステッキに風の魔法を纏わせて、次々にもふないざー達を峰打ちで倒していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
天城・潤
こういう戦いは初めてかもしれません
ですがやれない事はないでしょう
「そういう役柄に…少し憧れもありますしね」
踏み込み即時UC黒蒼刃塵殺起動
音を立て剣身が伸びるのを見せましょう
「この剣名は…我が師より賜ったもの!」
嘘は言っていません、ええ
もう一振りも掲げます
「そしてこれは!我が師が掲げし是の剣!」
これも本当の事です
「我が師より託されし!正義のオーラ纏い!」
回転動力炉を動かすと手袋から美しい青い光
これもはい、尊敬する方に頂いたもの
「師は…我が身と共に常にあり!」
あ、勿論生きてらっしゃいますよ
「故に!僕は勇者として立つ!」
わざと悲壮な真顔で近づきます
後はカッコ良くボコっていきます
上手くいくと良いですね
●勇者天城・潤(未だ御しきれぬ力持て征く・f08073)の熱演
(こういう戦いは初めてかもしれません。ですがやれない事はないでしょう)
武器を構えながら、慣れない新鮮な感覚に笑う。
「そういう役柄に……少し憧れもありますしね」
そんな潤の前にたちはだかるもふないざー達。
「もふもふ戦隊!」
「もふないざー見参!!」
「さあ、勇者め! 覚悟しろー!!」
もふもふきゃいきゃいとポーズをキメるもふないざー達。期待を裏切って爆発はないらしい。
「この剣名は……我が師より賜ったもの!」
対する潤はそう言いながら一歩踏み込んでユーベルコード『黒蒼刃鏖殺』を起動し、愛用の脇差―黒蒼刃に力を与える。続けてもう一振りの直刀―護剣を鞘から抜き放ち、天に掲げ、朗々と。
「そしてこれは! 我が師が掲げし是の剣!」
最後に手に嵌めた手袋―蒼燐火の回転動力炉を回転し起動させ、二刀に青い光を纏わせる。
「我が師より託されし! 正義のオーラ纏い!」
光放つ二刀をくるりと回してもふないざー達に突きつけ、口上は続く。
「師は……我が身と共に常にあり!」
「勇者だ」
「つよそうな勇者だ」
「いや、もふないざーは無敵だ! みんないくぞー!」
潤の口上をじっと聞いていたもふないざー達が、おー! と雄たけびをあげ、トナカイザーを呼び出して、一斉騎乗。
「故に! 僕は勇者として立つ!」
全てを背負った悲壮な真顔を見せて、潤が地を蹴ると同時にもふないざー達もトナカイザーを走らせる。
激突は一瞬。潤の舞うような剣捌きでもふないざー達は地に伏せたのだった。
「……ああ、そうそう。
我が師は、勿論生きてらっしゃいます。とはいえ、僕は嘘は言っていませんからね、ええ」
誰にともなくそう言うと、潤はいつもの笑みを浮かべるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
水鏡・怜悧
詠唱:改変・省略可
人格:ロキ
私、どちらかというと悪人なのですが。まぁ良くはわかりませんが行ってみましょう。
液体金属のUDCで勇者っぽい装備を一式構築。雷属性の剣、光属性の兜、風属性の鎧と炎属性の盾。
「いくら魔王の居城とはいえ、あまり暴れてはご迷惑です。私の知識欲のためにも討伐させて頂きます」
悪堕ちとかではありませんよ。価値観の相違というものです。多分。
風を纏って加速し接近戦を挑みます。
「ふむ、2対1とは卑怯ですね。もしや偽ヒーローでは?」
まぁ、ヒーローって5対1だったりしますか。
兜から光を放ち、目眩まし。盾から炎を巻き起こして足止めし、剣を振りかざして落雷を呼び起こします。
●勇者水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)の学修
(私、どちらかというと悪人なのですが。)
水鏡・怜悧……の内の人格のひとり、緑の瞳のロキはそう思いながら魔王城へとやってきた。
「まぁ良くはわかりませんが行ってみましょう。形から入るというのも定石ですから。」
そう言うと、ユーベルコード『武装構築』を使い、液体金属のUDCで勇者っぽい装備を一揃え構築する。そうして身に纏ったのは光属性の兜、風属性の鎧。さらに両手には雷属性の剣と炎属性の盾という、なかなかに「それっぽい」出で立ち。
「きたなゆうしゃめ!」
「われわれもふないざーがあいてだ!」
そんな彼の前に颯爽と登場するもふないざー。
「いくら魔王の居城とはいえ、あまり暴れてはご迷惑です。私の知識欲のためにも討伐させて頂きます。」
そう言うと、怜悧は鎧の風の力を使ってもふないざー達へと接近する。もふないざー達は素早くトナカイザーを呼び出して飛び乗って散会。怜悧を包囲するように取り囲む。
「ふむ、多対一とは卑怯ですね。もしや偽ヒーローでは?」
「なにをいうかー!」
「勇者にはみんなでたちむかうものだー!」
取り囲むもふないざー(と、トナカイザー)達を冷静に煽ると、怜悧は兜の光属性を解放する。
「うおっまぶしっ」
「目がー」
ころんころんとトナカイザーからもふないざーが転がり落ちて、そのままひっくり返る。どうやらもふもふのクッションと装備のせいで起き上がれないよう。そんなもふないざー達に、怜悧は剣を振りかざして雷属性を解放。容赦なく雷を落として、倒していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
マリア・ルート
正義と正義のぶつかり合い。それは幾度となくいろんな場所で言われ続けてきたわ。題材にされた作品も数知れず。
結局、全ては正義と正義のぶつかり合いに帰着するのよ。ねぇ――あんたも、あんたなりの正義をもってヒーローしているんでしょ?
じゃあ、やってやろうじゃない。私の正義とあんたの正義、どっちが勝るのか。
【指定UC】で攻撃する――けど恐らく相手もコード決めてくるでしょうね。上からは流石に死角。それは流石に受けるわ。勇者的に。
っつ……やってくれるわね!でも、そうでないと!
1回受けたらもう何度も受けるわけにはいかないから装置を優先して範囲攻撃と部位破壊で破壊よ。
あんたも必死だろうけど私も必死なのよっ!
●勇者マリア・ルート(紅の姫・f15057)の矜持
「やぁやぁ!」
「とおからんものはおとにもきけ!」
「ちかくばよってめにもみよ!」
「われらにっくきゆうしゃをたおすもの!」
「ゆいしょただしいワルのヒーロー!」
「「「「「もふもふ戦隊!もふないざー!見参!!」」」」」
もふないざー達がそろって名乗りを決める姿に、マリアは納得したような挑発するような表情を浮かべる。
「あんたも、あんたなりの正義をもってヒーローしているのよね。じゃあ、やってやろうじゃない。私の正義とあんたの正義、どっちが勝るのか。」
そういうとマリアは目を閉じる。
「『あんたは見たことある?目の前を埋め尽くす、武器の大群を』」
マリアの想像から無数の武器を創造するユーベルコード『血見猛猟・百器野行』。
もふないざーをそれらがぐるりと取り囲めば、もふないざー達もすかさず攻撃態勢に入る。
「あんたも必死だろうけど私も必死なのよっ!」
マリアがそう吼えるとともに、生み出した武器達がもふないざー達へと波状攻撃を仕掛ける。
「もふないざーは、まけない!」
波状攻撃を喰らいながらももふないざー達が一斉に手を上げる。どこからともなく勇壮な音楽がかかり、もふないざー達にライトが当たる。それと同時に四方八方から氷柱が現れ、マリアに向かって襲い掛かる。
「っつ……やってくれるわね! でも、そうでないと!」
周囲から飛んできたものは避けたものの、上空から落ちてきた一本を受けてしまう。それでもマリアは武器達を駆使し、舞台装置を破壊してまわりながらもふないざー達を倒していく。
「結局、全ては正義と正義のぶつかり合いに帰着するのよ。」
そう一人零すマリアの表情は、どこか憂いを帯びていた。
大成功
🔵🔵🔵