7thKING WAR⑮〜猛獣枠でドラゴン出るの!?
●グリモアベース
「皆さん、聞いてください、簡単で楽しいお仕事のお知らせですよ」
怪しい誘い文句で猟兵達を誘うのはグリモア猟兵のムゲン・ワールド(愛に生きたナイトメア適合者・f36307)だ。
「本当ですって、なんと、サーカスに出演するだけです!」
猟兵達の胡乱な視線を感じ、さらに言葉を続けるムゲン。
それなら楽しそう、と何人かの猟兵が関心を示したのを言いことに、ムゲンは説明を続ける。
「7thKING WARのガチデビル以外のデビルキング候補の一人、西のラスボスことアイスエイジクイーンをご存知ですか? 彼女の主催するゆかいなサーカス団がクイーンサーカス団です」
このサーカス団の興収は結構なものらしく、アイスエイジクイーンの支持の元の一つになっているようだ、とムゲンは説明する。
「そしてこのサーカスでは、なんと一騎討ちの戦いを演目としてやってるそうなんです」
一騎討ち? 一気に雲行きが怪しくなってきたな、と猟兵達。
「ここに出演して我々がアイスエイジクイーンの手勢を一騎討ちで討ち取れば、アイスエイジクイーンの支持者達の中でアイスエイジクイーンへの支持が低下するものと思います」
ね、サーカスやるだけで、アイスエイジクイーンの妨害ができるなんてお得でしょ、とムゲン。
「しかし、一騎討ちとなるとやることはいつもとそう変わらないのでは。とお思いでしょう。さすがサーカス、興行魔法って魔法が皆さんにはかけられるみたいです。これは声援やブーイングを受ければ、それがそのまま力になるそうです。つまり、声援やブーイングを引き出すような戦い方をすることが求められるんです」
ほら、面白そうでしょ? とムゲン。
しかし、一向に敵の話をしないことに胡乱な目を向ける猟兵も現れ始めた。
「あ、はい……敵の話ね。します。しますよ。もちろんね」
なぜか突然、ムゲンの歯切れが悪くなった。
「……今回の敵はデビルドラゴン。デビルキングワールドの伝説的なラスボスが姿を変えた、巨大な黒竜……です」
ムゲンが言う。はい、ちっとも楽ではない。
ムゲンの説明は続く。デビルドラゴンの能力は黒竜の爪からの尻尾攻撃のコンボや、漆黒の炎で一帯を焼き尽くしたり、飛翔能力を持ったドラゴンを召喚したりするらしい。
「まぁ、強敵には違いないですが、声援やブーイングを得ながら強化を受けて戦うって楽しい経験が出来るのも確かなので、どうぞ、よろしくお願いします」
ムゲンはそれを早口に言い切って、仕込み杖を抜き放って転送ゲートを開いた。
メリーさんのアモル
悪魔の世界からこんばんは、メリーさんのアモルです。
このシナリオは戦争「7thKING WAR」のシナリオとなります。
●第一章
ボス戦。デビルドラゴンとの戦闘です。
観客の声援またはブーイングを集めるとそれだけ強くなります。具体的にはプレイングボーナスがもらえます。
それでは、戦争、頑張っていきましょう!
第1章 ボス戦
『デビルドラゴン』
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POW : ドラゴニックコンボ
【黒竜の爪】が命中した対象に対し、高威力高命中の【尻尾攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : ノヴァブレス
【漆黒の炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 魔竜軍団
召喚したレベル×1体の【ドラゴン】に【黒き炎の翼】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
イラスト:棘ナツ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
フカヒレ・フォルネウス
◎
一騎打ちですか。
……別に、召喚しても構わないのでしょう?
出でよ、炎の鮫嵐!
現在使役可能限界の107体の《焔白鮫》を呼び出し、デビルドラゴンに全方位からブレス攻撃です!
ははは! 如何に強力な単体と言えど、数の暴力を前にしてはひとたまりもないでしょう!
ん? あちらも軍団を召喚、炎タイプ……? あ。
うおおおお!?
負けるな、焔白鮫! 鮫の底力を見せてやれー!
どうしますか……よし!
やんややんやと軍団戦を応援しつつ、こっそり無酸素詠唱で水系の魔術を展開。
さりげなーく焔白鮫たちを範囲外に逃して、デビルドラゴンを起点に足元から水柱を噴き上げて攻撃です!
……フッ、だまして悪いがこれも作戦通りですよ!(冷や汗)
「一騎打ちですか。……別に、召喚しても構わないのでしょう?」
早速悪いことを考えだしたのはフカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)だ。
「鮫の熱を侮らないことです。出でよ炎の鮫嵐!」
その叫びと同時、107体もの焔の身体を持ち、火を吐く焔白鮫が召喚される。
「いいぞー、ワルいぞー」
あまりのズルさに当然ブーイング、と思いきや、ここはワルさがステータスのデビルキングワールド。フカヒレのあまりのワルさに観客も大喜びだ。
召喚された焔白鮫はデビルドラゴンを全方位で囲い、一斉に焔を放って攻撃する。
「ははは! 如何に強力な単体と言えど、数の暴力を前にしてはひとたまりもないでしょう!」
しかし、デビルドラゴンもさるもの。敵が数に来るならこちらも数だ、とばかりに、翼の生えたドラゴンを多数召喚していく。その数はフカヒレの召喚した焔白鮫に匹敵する勢いだ。
「ん? あちらも軍団を召喚、炎タイプ……? あ。」
完全に計算外という様子のフカヒレ。というか全てグリモア猟兵が説明していたと思うのですが……。
「こっちもいいぞー、頑張れー」
そしてデビルドラゴンにも声援が飛び、いよいよ両者の戦力は互角となった。
「うおおおお!?」
焦るフカヒレ。
「負けるな、焔白鮫! 鮫の底力を見せてやれー!」
こうなりゃ応援だ、とばかりにフカヒレは焔白鮫を応援する。
しかし、興行魔法の効果はあくまで観客からの声援に限られる。フカヒレの応援にはなんの意味もない。まぁ、あったとしても、たった一人の応援では誤差にしかならない気もするが。
「どうしますか……よし!」
やんややんや、と応援する振りをして、無酸素詠唱を開始。その魔法の属性は水。
さりげなーく焔白鮫を魔法の範囲外に逃がして、デビルドラゴンの真下を起点に魔法を発動。
デビルドラゴンの足元から水柱が突き出した!
フカヒレは応援しているだけで戦力は焔白鮫だけだと考えていたデビルドラゴンはこれには対抗できず、デビルドラゴンを勢いよく転倒させた。
「……フッ、だまして悪いがこれも作戦通りですよ!」
かっこよくキメ。観客からは大きな歓声が上がった。
幸い誰もフカヒレの頬を伝う冷や汗には気付かなかったようだ。
成功
🔵🔵🔴
鐘射寺・大殺
おお、強そうなドラゴンではないか。ぶっ倒し甲斐がありそうだの!これもサーカスの演目ゆえ、観客を大いに盛り上げてやろうぞ。
【メタリック・デビル】を使用し、ドラゴンに劣らぬサイズの悪魔ロボットに変身だ。戦いかたは、テレビで見たプロレス殺法。派手なマイクパフォーマンスでの挑発合戦から始まり、敵の攻撃を敢えて正面から受け止めての反撃だ。攻撃を食らってもフハハと高笑いしてやせ我慢。
「どうした!そんな爪では我輩の装甲に掠り傷すらつけられんぞ!?」
チョップやラリアットで反撃し、最後は破壊光線でフィニッシュだ!
「おお、強そうなドラゴンではないか。ぶっ倒し甲斐がありそうだの!」
とやる気十分に次の相手を務めるのは鐘射寺・大殺(砕魂の魔王・f36145)だ。
「これもサーカスの演目ゆえ、観客を大いに盛り上げてやろうぞ」
エンターテイメントということもバッチリ理解し、大殺は早速ユーベルコードを発動する。
ユーベルコード、メタリックデビル。それは巨大な悪魔ロボットに変身する能力だ。
こうして大殺はデビルドラゴンに匹敵する大きさの悪魔ロボットに変身した。
巨大対巨大という圧巻の戦場に観客たちのボルテージも自ずと上がっていく。
「どうした、同じサイズを相手したことはないであるか? ビビってるであるか?」
マイクを掴んで、派手に挑発。観客のボルテージも更に上る。
怒ったのか、単なる攻撃衝動か、デビルドラゴンは咆哮一つ黒竜の爪からの尻尾のコンボ攻撃。高威力高命中率の強烈な一撃だ。
「どうした! そんな爪と尻尾では我輩の装甲に掠り傷すらつけられんぞ!?」
やせ我慢である。実際には内部のコックピットで派手に体を壁にぶつけさせられ、かなり痛い。しかし、そのやせ我慢に観客のボルテージは更に上がり、多くの声援が大殺に集まっていく。
隙の大きい尻尾攻撃に対し、大殺は速やかに反撃。
チョップで、距離を詰め、ラリアットで吹き飛ばし、最後は止めの破壊光線。
たまらず、デビルドラゴンはその膝をついた。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第二『静かなる者』霊力使いの武士
一人称:私 冷静沈着
武器:白雪林
そろそろ私も出た方が、と思いまして(今まで参戦してない人格)。この世界には慣れてませんが…。
興行的に映える、というのならば『弓で相手をする』のもありかと思いまして。
だからこそ、私(純粋な弓使い)なのですよ。
先制攻撃のUCには、貫通攻撃+竜屠属性+四天刀鍵で増幅した氷雪属性もつけてますので…凍りなさいな。この矢からは、逃れられませんよ。
敵の炎は、距離をとりつつの見切り。四天霊障で水属性(と内部援護の風属性)の結界を張っての威力減衰狙いですね。激痛耐性もありますし。
興行とは、そういうものでしょう?
「そろそろ私も出た方が、と思いまして」
と、次にデビルドラゴンに挑むのは四人の人間が集まって成立した複合型悪霊の馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)。今は、『静かなる者』梓奥武・孝透が表に出ているようだ。
今回の戦争が始まって以来、初めて表に出てきたらしく、まだデビルキングワールドには不慣れだが、戦闘においては問題ない。
「興行的に映える、というのならば『弓で相手をする』のもありかと思いまして。
だからこそ、私なのですよ」
孝透は四人の中で唯一の純後衛。あえて映える戦いをするにはぴったりの人選だった。
「我が梓奥武の力よ、ここに」
先手必勝、まず最初に仕掛けたのは孝透。
破魔の家系である梓奥武の出ゆえ生前から使えた破魔の祈りを乗せ、時折青く見える白い雪のような長弓、白雪林を放つ。
放たれた霊力矢は分裂し、その全てが鱗すら貫通してデビルドラゴンに突き刺さっていく。それは四人の無念が集まった四天霊障により氷結の効果を持つ。
デビルドラゴンの脚が、翼が、首が、次々に凍りついていく。
初手から容赦のない完膚なきまでの攻撃に、観客のボルテージも上がっていく。
しかしデビルドラゴンとて負けはしない。
首を大きく動かし首の炎をかち割って、義透に向けて漆黒の炎を放つ。
孝透は距離を取って距離減衰を狙いつつ、四天霊障で水属性の防御を展開、さらに、内部から『疾き者』外邨・義紘が風属性を放ってさらに援護する。
漆黒の炎はそれで大きく威力を減衰するが、しかし完全には無効化出来ない。
それを激痛への耐性でひたすら耐える。
「あの漆黒の炎に耐えてやがる!」
観客はそれを見てさらに感性を増やしていく。
デビルドラゴンも孝透もお互いの攻撃によりダメージを負い続けている。これはもはやどちらが先に倒れるかの勝負だった。
やがて、漆黒の炎が枯れ、デビルドラゴンが膝をつく。
今回の勝負、またしても勝ったのは猟兵側であった。
大成功
🔵🔵🔵
ロウガ・イスルギ
アドリブ歓迎
POWにて対応
うん、戦争だからね。傭兵のオレが呼ばれるのはわかる。
傭兵なら何やらせてもいいと思っとるんかあぁ!
……とは言え今月はピンチ、仕方ない、俺の食費と遊行費になれ
黒トカゲ!!
竜に対しての虎、黒に対しての白……うむ、相対したら張り合う
気持ちが湧いてきたな。
ドラゴニックコンボを【残像】【早業】【カウンター】
フック付きワイヤーを駆使した立体移動も交えて回避
適当に盛り上げたら反撃といきますか、UC絶冥拘縄にて
先ずは爪や角、翼を部位破壊、いい素材が取れそうだ!
尻尾を落とした辺りでドラゴンが戦意を失ってたら終了だ
まだ戦う意志と誇りがあるなら……終焉をくれてやる
その首、もらうぜ。あばよ……
「うん、戦争だからね。傭兵のオレが呼ばれるのはわかる」
と何やらブツブツ言いながら、サーカスの会場を訪れたのはホワイトタイガーのキマイラ、ロウガ・イスルギ(白朧牙虎・f00846)だ。
「傭兵なら何やらせてもいいと思っとるんかあぁ!」
そして、突然叫ぶ。ねぇ、その文句誰に叫んでるの、グリモア猟兵じゃないよね? ね?
「……とは言え今月はピンチ、仕方ない、俺の食費と遊行費になれ、黒トカゲ!!」
大丈夫、出演料はクイーンサーカス団が出してくれますよ。なんなら猛獣枠として残らないですか、契約料まで持ちかけてくるかも。
それはそうと、そう言い放った相手はデビルドラゴン。
デビルドラゴンは金のことなんて知らんがな、と思いつつ、とはいえ演目なので、舞台を盛り上げるため、咆哮一つ。
――竜に対しての虎、黒に対しての白……うむ、相対したら張り合う気持ちが湧いてきたな。
弱きものであればそれ一つで怖気づくと言われるその咆哮に、むしろロウガは覚悟を新たに決めて気合十分だ。
デビルドラゴンの方も、ほう、こいつ、逃げないか、とちょっと感心した様子かもしれない。
まず先手を打ったのは、デビルドラゴン。必殺のドラゴニックコンボを放とうと、初撃の爪攻撃、そして爪攻撃がヒットするのを見越しての尻尾回転。
しかし、ロウガは先端にフックの付いたワイヤー、グレイプニルを天井の鉄棒に引っ掛け、一気に空中へ跳躍、爪攻撃を回避し、尻尾攻撃を空振らせた。
「うおおおお、あの必殺のドラゴニックコンボを避けたぞ!」
観客のボルテージが上がり、ロウガへの声援が強くなる。
「パズルは得意か? 貴様がピースになる方の話だがな!」
声援で強化されたのを受けて、今度は反撃の番。隙の大きい尻尾攻撃を空振って隙だらけのデビルドラゴンに向け、グレイプニルが絡みついていく。
ユーベルコード、絶冥拘縄(ストラングラーフィニッシュ)。グレイプニルを操り、任意のものを破壊する技だ。
まずは爪、次に角、続いて翼。
どんどん、デビルドラゴンの部位が削れていく。
「いい素材が取れそうだ!」
次に、尻尾、を切断したところで、デビルドラゴンは戦意を失い、膝をついた。
「まだ戦う意志と誇りがあるなら……終焉をくれてやる」
デビルドラゴンはここまで負けた以上、このサーカスで次に出演することなどないと、判断。ならば最後までこの場を盛り上げてやるとばかりに咆哮一つ。
最後の力を振り絞ってロウガに飛びかかる。重要な部位の殆どを失った彼でも出来る最後の手段、重量差対策差を利用したプレス攻撃だ。
「そうか……なら……」
グレイプニルが動く。
「その首、もらうぜ。あばよ……」
デビルドラゴンがロウガに覆いかぶさる寸前、あと少しのところで、デビルドラゴンの首は切断された。
これにてすべての演目は終了。すべての結果は、猟兵の勝利を指し示していた。
大成功
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