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7thKING WAR⑰〜混沌爆走祭、開催。

#デビルキングワールド #7thKING_WAR

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「今回の戦争ってトンチキなのばっかりですよねぇ。ということで私が提供するのもまたトンチキな任務となります」

 あっけらかん、と言い放ったエーミール・アーベントロート(《夕焼けに立つもう一人の殺人鬼》・f33551)は今回の任務が絶対なるトンチキであることを告げた。

 というのも、今回はスーパーカオスドラゴン直属のライダー軍団が創り出した領域へ出向き、カオスエネルギーを使って変身して、カオスバイクレースで戦ってほしいのだという。
 何を言っているかよくわからないと思うが、安心して欲しい、エーミールもよくわかっていない。変身する理由がカオスエネルギーを使うカオスバイクに対応するためとかならまだわかるのだが、その辺り解明されていないというのだから、エーミールもちんぷんかんぷんな表情だ。

 ともあれ、今回はカオスバイクによるレースで1位を取ることが出来れば、スーパーカオスドラゴンのKING到達を阻止できるという。
 だが侮るなかれ、ここはデビルキングワールド。悪いことをする奴はみんなカッコイイので、トラップを仕掛けられたり、加速装置を勝手に用いられたり、なんなら観客が邪魔してくることだってある!

「そんな波乱万丈なコースで、皆さんに1位を取ってほしいのですよ。ええ」
「コース上の危険は何があるかはわかりませんが、まあバナナとかオイルとかは一般的でしょうし、部品とか落ちてそうですね……。下手すると甲羅とかも飛んできそうですが、そこを対処して各レースで1位を取ってきてほしいのです!」

 どんなに悪な手を使っても構わない。1位さえ取れれば! と力説したエーミールは、手伝ってくれる猟兵達に向けて手を差し伸べる。

 ――これより始まるは、カオスにカオスが重なった、前代未聞のレース……。


御影イズミ
 閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
 混沌としたレースがプレイング次第では生まれるでしょう。
 これ、あれだな。某配管工のレースだ。

 初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。

●採用について
 「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
 採用についてですが、現時点では全員採用を目標にしています。
 ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
 また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。

●場所:カオスレースの領域
 全長がどのぐらいあるのかわからない、まさにカオスなコース。
 他のライダーが仕掛けたトラップ(初期ではオイル、バナナ、ネジなど)があり、溶岩が龍のように飛んでいたり、氷でツルツル滑るコースもあります。
 プレイング内容次第ではトラップやコースギミックがにょっきり生えます。カオスにしてあげてください。

●プレイングボーナス:カオスバイクを操り、コース上の危険に対処する。
 猟兵もライダー達と同じくカオスエネルギーを使い変身し、カオスバイクを使ってのレース参加となります。(変身シーンは割愛でOK)
 なお今回のレースはカオスバイクのみしか使えないので、自前のバイクなどは不可です。ご了承下さい。
 コース上の危険についてはプレイング内容次第では生えます。

 皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
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第1章 冒険 『悪い事を探そう!』

POW   :    市民と一緒に国中絡みで悪い事しちゃおう!

SPD   :    走ってたらいつの間にか悪い事しちゃってた!

WIZ   :    あ、閃いた! こんな悪い事が出来そう!

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ダーティ・ゲイズコレクター
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
運転免許証を持っていない
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!

(カオスバイクにまたがり恐怖で顔をひきつらせながら猛スピードで走らせる)

ひぃぃぃ!どれがブレーキなんですかぁ!?
どんどん早くなって全然止まりません!
しかもこの先、急カーブ多発で道路は凍ってて
スーパーカオスドラゴンさん直属のライダーさんが
パンクさせようとマキビシをばら撒いてるぅぅ!

こうなったらUC【醜悪!邪王穢澱烙印槍】で
バイクごと空を飛んで走破します!
でもこれどうやったら止められるんですかぁぁ!?
誰か教えてくださいぃぃ!



●やっぱり免許って大事。
 カオスバイクに乗って、颯爽とレースを繰り広げる悪魔達。皆それぞれ1位を目指すため、各種カオスバイクでコースを走り回っていた。
 そんな中、1人だけ別な意味で目立っている参加者がいた。
「私はダーティ! ダーティ・ゲイズコレクター! レースと言っても運転免許証を持っていない、凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王とは私のこと!」
 借りたカオスバイクにまたがり、猛スピードでコースを走るダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)。現在、彼女は恐怖で顔を引きつらせながらバイクを運転中である。なぜなら……。
「ひいいぃぃっ!? ど、どれがブレーキなんですかぁ!? どんどん早くなって全然止まりませーん!!」
 運転免許証を持っていないが故に、バイクの操作が全くわからないという最高にワルな状態。思いっきりスロットルを回しての運転が現在の彼女を作り出しており、次々に先走るレース参加者を追い抜いていく。
 ダーティのあまりの速度にレース参加者も、そしてそれを見ている観客達も驚いている。叫び声を聞いているせいで皆『何故免許を持ってないのに参加してるんだ……??』という疑問を浮かべていたが、まあ、猟兵とはそういうものなので気にしてはいけないのだ。

「ぎゃー!? カーブとか無理ですよぉ~!!」
 超速のカオスバイク(無免許)は叫び声を引き連れて、急カーブを華麗に曲がってゆく。あまりの高度なテクニックに観客たちは湧き上がり、レース参加者達の闘志に火を付けた。
「ぬ、ぬぬ、抜け……わー!? 氷とマキビシー!!?」
 急カーブゾーンを抜けたかと思えば、今度は氷の道。しかも先に走るライダー達がパンク目的でばらまいたマキビシが点在しており、このまま走るのは危険だと無免許なダーティでも理解する。
 そこでダーティはカオスバイクのハンドルをしっかりと握った上で、ユーベルコード『醜悪!邪王穢澱烙印槍』を発動。飛翔能力を己に付加させてカオスバイクごと空を飛ぶことでコース上の障害を全てすっ飛ばし、1位へと躍り出た。

 スーパーカオスドラゴンの目論見は1つ潰えた。これで少しは楽になるだろう。そう思っていたダーティだったが……。
「でも、これっ、動やったら止められるんですかああぁぁ!!??」
 未だにフルスロットルで走るカオスバイクは止まらず、延々とコースを走り続ける。
 誰か心優しい悪魔が止めてくれるまで、ずっと、ずっと……。

「誰か教えてくださいいいぃぃっ!!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノーラ・カパストル
アドリブ歓迎

独り立ちしたとは言え、私も巨人騎士カパストル家の娘
そのドクトリン(戦術様式)は受け継いでいます

それは「巨人の防御力と攻撃力で押し切る」こと
つまりはデストロイ&デストロイ!
進みながら他のライダーも、妨害も、ついでにコースも踏みつぶせば私がトップだね!えへん!

というわけで巨人用のバイクを借りてレースに参加

基本的には走ることに集中して、指定UCは適当にばらまいちゃう
自分にも跳ね返ってくるかもしれないけど…そこは仕方ないと割り切ろうかな

とにかく【重量攻撃】で何でも押し切ってゴールまで突っ切るよ!



●妨害って物を使うだけが妨害じゃないです
 なんでもアリのカオスなレース場、そのコースをカオスバイクで走るノーラ・カパストル(大きな大きなお姉ちゃん・f37196)はしっかりとハンドルを握りしめ、目の前を走る他参加者達に遅れないように速度を保ち続けていた。
「独り立ちしたとは言え、私も巨人騎士カパストル家の娘……その戦術様式《ドクトリン》はしっかりと受け継いでいます。こういう状況になったときの対処法は……」
 ぎゅるん、とスロットルを回して速度を上げて先を走る参加者を追い抜くノーラ。それに対し追い抜かれた参加者はノーラに向かってぶつかろうとしてくるが、残念ながら彼女にその戦法は通用しない。
 巨人の体躯はまさに、大きな壁。生半可な力では押し倒すことはままならず、乗り越えることさえも不可能。ノーラの作戦は只一つ、巨人の防御力と攻撃力で押し切ること! デストロイ&デストロイ! まさに今回のレースにふさわしい作戦がノーラのカオスバイクを一気にレースの上位へと押し上げていた!

「それー!」
 進みながらも他のライダーを踏み潰し、コース上の妨害も踏み潰し、なんならコースの氷なども踏み潰してゆくノーラ。まさかの波乱万丈なレースに観客たちも驚いている。
 しかもユーベルコード『ノーラの生活魔法セット』によって辺りには自然現象と属性が組み合わさった様々な現象が散らばっており、それによって後続車が近づけないという状態が発生中。レースはまさにカオスを極めていた。
「えーと、次のコースは……うーん、やっぱりこれも踏み潰しちゃえば良いね!」
 恐るべきかな、重量攻撃を組み合わせた快進撃はまだまだ終わらない。追い抜いた後続車達は次々と踏み潰され、追い抜こうとした瞬間には巨大な氷礫の竜巻によって吹き飛ばされてノーラに先を越されるという波乱万丈なレース。誰もが皆、ノーラの勝利は揺らがないと確信していた。
 しかしノーラ自身も己が呼び寄せた現象に時々ぶつかって止まってしまうため、その隙を縫われて追い抜かれることはままある。まあ、そうなったとしても次々に押し切って踏み潰すのですぐに1位を取り戻すのだが。

「よし、これでゴールッ!」
 ゴールが見え、最後の1人を踏み潰したノーラのカオスバイク。
 満点のワルを見せつけたその車体は、観客達の視線を釘付けにしていたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シン・フォーネウス
掃除の使者、クリーンブラック!
……え、いやだってノるべきだろこういうのって。
悪魔舐めんなよ!(バイクのアクセルぐりん!)

いいねぇ、危険が危ない、まさにワルワルレースってやつだな!
ダイナミックにジャンプも決めるし体当たりも決めてやる。
路上の危険は下僕たち『ソロネ』『カーリ』『エーギル』の力で『掃除』だ!
邪魔くさいトラップは進行の邪魔だ!
なんならディスク型のビーム兵器『ルナ』をそこら辺に設置してもっとヤバくしてやる。

ハハハハハ、こんなもんだろ!
……あ、あんなところに掃除し忘れたネジが。
 



●掃除すりゃ問題ないよネ!
「掃除の使者、クリーンブラック! 只今参上っ!!」
 カオスバイクに乗って颯爽とレース会場に現れたのは掃除の使者・クリーンブラック……もとい、シン・フォーネウス(悪魔の掃除屋(文字通り)・f31485)。悪魔たるもの、こういう現場はノリノリで行ったほうが良いだろうということで変身をしてからレースに臨んでいた。
 障害物が散らばり、悪路も悪路、進む道が殆どないとも言えるほどのコースはまさに彼の独壇場。参加者のカオスバイクがコースアウトしたりする中で、シンのバイクは余裕で先に進んでいた。

「いいねぇ、危険が危ない。まさにワルワルレースってやつだな! ……ま、俺には関係ないけどな!」
 シンが安全にコースを進む理由は只一つ。路上の危険は全てお掃除ロボット達によって掃除され、シンが進む道を綺麗さっぱり安全なものにしているからだ。
 お掃除ロボットのソロネに索敵や探査を行ってもらい、高圧洗浄機のエーギルが圧倒的な水圧で路面の妨害をすべて吹き飛ばし、全自動洗濯機のカーリが落ちている物体を1つ残らず吸い込んで洗濯(物理)を行う。完璧で華麗なお掃除ロボット達の連携がシンの目の前で行われていた。
「邪魔くさいトラップは進行の邪魔だ! ほらほら、道を開けろー!」
 ……とは言えこのままではシンの後続車達も安全に通れてしまい、安全さが逆に危険を生み出す場合もある。せっかく作った1位への道が断たれてしまう可能性もあるわけで。
 なのでシンは、もっと場を盛り上げてやろうと自動洗浄機のルナをコース上に配備。レーザーでスッキリとお掃除が出来る高性能レーザーディスク型洗浄機は後続車達を次々に洗浄。シンの後ろも綺麗さっぱり、お掃除しておいた。

「ハハハハハ! こんなもんだろ! 1位はもらったー!」
 高笑いがコース内に響き渡る。誰もがシンの1位を確信していたその時、シンは気づいてしまった。
 ゴール手前、テープを切れるギリギリのところに掃除をし忘れたネジがあることに。
「あ」
 察しの良い人ならば、誰だってわかるだろう。爆速で走る車体が転がりやすいネジを踏んでしまったら、どうなるか……。

 がくん、と身体が傾いたのもつかの間、シンの身体はカオスバイクから吹き飛ばされ弾丸のように射出され、その勢いのままに頭からゴールテープに突っ込んだ彼は見事1位を取得したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トリテレイア・ゼロナイン
ラスボス種族用のモンスターバイクを借り受け臨んだレースですが、やはり過酷ですね…!
誰ですか、『助けてあげて』という看板と共にコースに捨て犬を放置した者は!
正しく悪魔的所業…

(並走させるUCの軌道盾で前方車両が投げ付けて来た点火済みダイナマイトの爆発から己をかばいつつ)

物理的な妨害の対処は兎も角、大幅なタイムロスを縮めるのはやはり困難ですね

いえ、あの先のコースで“あれ”をすれば…
いえ、しかし騎士として如何なものか…
…今は悪魔が微笑む時代なのです!

崖に沿う様なU字状のコース
コースから深い谷間に身を躍らせUCを連結合体、橋として活用しショートカット
後続に道など残しません、橋は解体させて貰いますよ



●ここは悪こそが正義なので
 ラスボス種族用のモンスターバイクを借りてレースに参加しているトリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)。そこそこに順位も稼げており、あと僅かな差で1位を獲得できるところまで来ているのだが、彼はなかなか1位を取ることが出来ていない。何故ならば……。
「誰ですか! 『助けてあげて』という看板とともにコースに捨て犬を放置した者は!」
「くぅ~ん」
「こんな、こんな可愛らしい瞳で見上げられたら止まらずにはいられないとわかっていての所業。正しく、悪魔的所業……っ!!」
 コース上のいたるところに点在する段ボール箱。そのどれも『助けてあげてください』と言った看板と共に捨て犬や捨て猫が放置されており、それを見捨てることが出来ないトリテレイアは逐一助けていたために、1位を獲得できずにいた。

 だが、それが罠だと気づいたのは約10匹ほどを助けてから。これから先は瞬時に助けつつもレースに挑む形を取ることになった。
「物理的な妨害の対処は兎も角、大幅なタイムロスを縮めるのはやはり困難ですね……さて……」
 レースも後半に差し掛かった頃、トリテレイアは悩む。このまま普通にコースを進んだところで間合いを縮めるには些か時間が足りない。かと言って何もしなければ敗北の道が待っているため、どうしたものかと悩んだ。
(あの先のコースで"あれ"をすれば……いえ、しかし騎士として如何なものか……)
 コースの全容は既に頭の中に叩き込んである。あとは、自分の矜持が許されれば簡単に"それ"を行うことは可能だ。
 トリテレイアは悩みに悩んで……この世界が、どんな世界なのかを今一度頭に叩き込んで、行動に移した。

 崖に沿うようなU字型のコースに差し迫った時、トリテレイアはユーベルコード『分離合体式防盾型誘導飛翔兵装』を発動。防盾型誘導飛翔兵器を124体呼び寄せると、それを連結させて橋のように展開。U字コースを走らなくて良いように、大幅にショートカットを創り出した。
 しかしそんなショートカットが現れれば、当然後続車も続いて道を使う。誰もが皆、トリテレイアに感謝を述べていたが……トリテレイアは笑みを浮かべて、自分の後ろから順繰りに盾の橋を崩していった。

「ははは、簡単に渡れる橋なんてあるわけないじゃないですか。ははは」
 見事、1位に躍り出たトリテレイア。ゴールテープを切るその瞬間まで、いつものような姿勢は崩さなかったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニィナ・アンエノン
こっちもレース!
いいね、テンション上がって来た!
でもテンプテーションはお留守番だね、残念。
今回は自分のバイクじゃないから、最初は様子見かな。
加速したりブレーキかけたりウィリーしたりしてマシンの癖を掴もう。
観客への【パフォーマンス】になるような感じに出来るといいね!
【早業】の【武器改造】で走りながらバイクを速くしちゃうのもいいな。
スパイクを【ジャンプ】で避けたり、オイルで滑ったと見せかけて【スライディング】して他のトラップ回避したりして魅せる走りを目指そう!
マグマみたいな大規模トラップが来たらショータイム!
ユーベルコードでガジェッティアレーザーを複製して【一斉発射】!
全部【吹き飛ばし】ちゃうぞ☆



●やっぱり改造は最高ですね
「こっちもレース! いいね、テンション上がってきた!」
 ライダーとしては参加しない理由が何処にもない! と馳せ参じたニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174)。しかし今回は相棒であるZ17テンプテーション・カスタムが使えないため、貸し出しのカオスバイクを軽く乗り進めていた。
 というのも、初めて乗るバイクというのはどんな性能を持っているかわからない。そのため、加速をかけたり、ブレーキを掛けたりと基礎的な動きでバイクの癖を確認しながらウィリー等のパフォーマンスでバイクの強度なども一緒に確認を取っておいた。
 その動きは観客達にもしっかりと見られており、こんな危険なレースの最中にパフォーマンスをするなんて! といった歓声が聞こえてきたりもしていた。
「なるほどなるほど、これならちょっと改造するのもありかな?」
 バイクの癖を完璧に理解したニィナはちょっとばかりリペアガジェットから工具を取り出して、走りながらも早業の改造を行う。あまりにも危険すぎる行為にまたも歓声が聞こえてくるが、これはまだ序の口だとニィナは小さく笑う。

 レース中盤、仕掛けられた罠の数々に参加者達が次々にパンクを起こして途中離脱してゆく中、ニィナのバイクは軽々と罠を避けていた。
 散りばめられたスパイクはジャンプで避けて、ばらまかれたオイルには滑ったように見せかけたスライディングで回避し、更にその勢いを借りて他の罠まで華麗に避けるという魅せ技を披露する。
 観客の盛り上がりもそこそこではあるが、まだひと押し足りない。そこでニィナはマグマの吹き荒れるコースに差し掛かったところで、ユーベルコード『ガジェット忍法・弾丸祭の術』を発動。ガジェッティアレーザーを複製し、連続で辺り一面にレーザーを一斉発射した。

「せーのっ、ばぁん☆」
 花火のように走るレーザーは吹き荒れるマグマを貫き、辺り一面に飛び散らせた上で地上を吹き飛ばす。後続車は飛び散ったマグマを避けるのに精一杯で、飛んでくるレーザーにまで気が回らず一緒に吹き飛ばされていった。
 連続して放たれるガジェッティアレーザーの一斉発射。それを避けられる者こそが1位に躍り出ることが出来たが……残念ながら、誰も乗り越えることが出来ず。
「やったぁ~! 1位だ~!」
 ゴールテープを切ったニィナは改造したバイクと一緒に飛び跳ねる。1位になった嬉しさを目一杯、表現するように。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年05月03日


挿絵イラスト