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7thKING WAR①〜青き薔薇のDIY

#デビルキングワールド #7thKING_WAR

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 貴方の夢はなんですか。
 手の届かなかった奇跡はなんですか。
 レイリーたちの咲かせる青薔薇はかつて諦めたはずの願いを叶えるためにある。美しき青、咲き誇りし花の群れ。
 世界を青薔薇の園で飾りましょう。
 そのためなら私たちはこの手を汚すことも厭いません。

「DIYですわ」
 黒弗・シューニャ(零・f23640)は言った。
「デビルキングダムには屋上から地下まで、食材から飛行機までありとあらゆる商品を扱う魔界最強のデパートこと『キング屋』というものがありますの」
 当然、そこではガーデニング用品も取り扱っている。たとえば地元のホームセンターを想像してみてほしい。
 広い面積に花や木の苗が並べられ、奥には花壇用の煉瓦やフェンスなどのインテリア類が置いてある。
「やってくる悪魔たちの名はレイリー。ガーデニングインテリアや肥料を強奪し、DIYで青薔薇の花園をつくるのが目的ですわ!」

 しかも、レイリーの襲撃はこれが初めてではないという。なにしろ悪が奨励されるデビルキングダムにおいて万引き行為は日常茶飯なので、『キング屋』は常に万引きGメンを募集しているのだそうだ。
「うまく万引き犯ことレイリーを倒してひとつでも多く商品を守ることができればジャッジメントガールからの評価も上がりますわ。もし全てを守り切ったら『パーフェクトボーナス』をくれると約束してくださいましたの!」

 このボーナスが獲得できれば、ガチデビルのKING到達を阻む大きなアドバンテージとなるに違いない。
「レイリーは薔薇を育てるためのガーデニング用品や各種のインテリアを狙い、集団で『キング屋』を襲うつもりですわ。うまく守れたら『7thKING WAR』の勝利も近づきますの。ガチデビルにKING到達させないためにも、ここは譲れない戦いになりますわね……!」


ツヅキ
 プレイング受付期間:👑の数だけ🔵が獲得され、システム的に締め切られるまで。

●第1章
 万引きGメンとなって、『キング屋』のガーデニングコーナーを狙う『悪魔万引団』を倒してください。商品を全て守り切るとジャッジメントガールから『パーフェクトボーナス』が得られます。

 プレイングボーナス……悪魔達との乱戦を制する/壊れそうな商品を守って戦う。
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第1章 集団戦 『『蒼い薔薇の夢を見る』レイリー』

POW   :    貴方へ贈る蒼い薔薇
【対象の秘めた闇】から、対象の【奇跡を手にしたい】という願いを叶える【蒼い薔薇】を創造する。[蒼い薔薇]をうまく使わないと願いは叶わない。
SPD   :    奇跡
見えない【筈の、貴方が望んだ夢】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
WIZ   :    貴方を奪う青茨
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【青い茨と生命力を啜る青薔薇】で包囲攻撃する。

イラスト:びびお

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 店内の天井に仕掛けられた防犯カメラにレイリーの集団が映し出された瞬間、『キング屋』の店員は緊張に身を強張らせ、固唾を呑んで戦いの行方を見守った。
「頼みましたよ、万引きGメンの皆さん……!』
菱川・彌三八
あ、何かを作れってェ事じゃねえのか
にしても、ほんに不可思議だな
悪事が善だが、一事が万事そうでもねえのか…まァ良いか…
然し豪気な嬢ちゃんだなァ…

ん~波で押し流しちまうなァちいと乱暴か
俺ァ花木は好きな質だからな
すんなら千鳥で迎え撃つとしよう

俺は品の側、千鳥は品よりやや遠く
茨を千鳥でいなしつゝ、隙ついて近付く奴は俺が投げて片付けるってえ寸法よ
…やる事多いな

次から次へとキリがねえ…
ぬるいこと言わずに罠でも仕掛けて引っ捕らえた後、此奴等で鉢植え作るくらいしたら如何でェ
悪事が善いってンなら其れも咎められやしめえよ
徹底的にやりゃあいいさ



 レイリーが青い茨を幾何学模様に飛ばしながら踏み込むと同時に、視界を覆い尽くすほどの千鳥の群れが螺旋を描くように押し寄せる。
「何者?」
 商品棚の前に立ちはだかるのは、両手に筆を持つ菱川・彌三八(彌栄・f12195)。
「よォ、豪気な嬢ちゃん」
 軽く指を鳴らす仕草が既にただ者ではない。近づけば危険と悟ったレイリーの足が止まった。
「俺ァ花木は好きな質でな、できれば巻き込みたくねェ。手間ェらは違うのかい?」
「そこをどいて。私たちにはそれが必要なの」
 青茨と千鳥は激しくぶつかり合い、互いを散らし、一瞬も気が抜けない。さりげなく動いたレイリーを彌三八は見逃さなかった。目当ては足下に置かれた肥料か。
「せいッ!」
 襟首を掴んで背中から地面に叩き付けた。すくい投げ、吊り落とし。きりが無いので次は袖を取ると見せかけて足を引っかけ、体勢を崩したところを手ごろな鉢植えに突っ込む。
「ぷはッ」
 どさりと土をかけてやればレイリー花壇の出来上がりだ。鬼畜の如き所業にレイリーたちは息を呑み、ざわめいた。
「ひどい、なんてワルなの……!?」
 自分たちの万引き行為を棚に上げての驚きように彌三八は呆れ顔になる。それにしても不可思議だとも思った。悪事が善なら、レイリーの行為も賞賛されて然るべきではなかろうか。
「まァ良いか……」
 深く腰を落とし、どこから来られても応じられるような姿勢で手を招いた。
「徹底的に相手しちやる、かかってきな」

大成功 🔵​🔵​🔵​

月夜・玲
いや悪だけど…うん、セコイ…
まあ良いけどさ
目指せ完全防御!


ガーデニングコーナー全体を監視できるような監視カメラがあればそれを利用させてもらって…
無ければ各所に配置して、モニタールームを作ろう
そして【Overdrive I.S.T】起動
召喚した剣を雷と蒼炎で組ませて疑似2刀流を100組作り、それに売り場を守らせよう
私は戦えないから、モニタールームからレイリーの行動を監視し剣たちに指示をするよ
半分は売り場を守る為に残して、もう半分は遊撃に向かわせよう
レイリーの姿が見えたら『斬撃波』で牽制して『吹き飛ばし』、近付くタイミングをずらそう
そして近付いてきた敵は剣で『なぎ払い』『串刺し』コンボで撃退!



「手口がさ、セコイんだよね……」
 ガーデニングコーナーに設置された監視カメラから送られる映像を月夜・玲(頂の探究者・f01605)は即席のモニタールームで眺めていた。
 さまざまな角度から撮影された売り場の状況を鑑み、攻守に振り分けた剣の数――二百。
「さあ、いくよ。目指せ完全防御!」
 雷剣と蒼炎剣は一対の双剣となって商品棚を守るような陣形を成す。レイリーは茨で応戦するが、剣閃から迸る斬撃波の牽制を受けて立往生。
「ッ!」
 衝撃は激しく、吹き飛ばされて背中から叩き付けられたレイリーの顔が苦悶に歪んだ。
 足並みが乱れた好機を玲は逃さない。
「いけ!」
 攻撃に振り分けた半分の剣群が出番を受け、一斉に牙を剥いた。
「!?」
 刃の纏う雷が爆ぜ、レイリーの四肢を電光石火に薙ぎ払う。そうやって反撃を封じたところに今度は蒼炎を宿した刃が容赦なく身体を突き刺して自由を奪った。
 ひとり、またひとりと膝をついて動けなくなる。これだけやっても、悪魔は死なない。驚くべき頑健さを持ち合わせた種族だ。
「こんな奴ら、他の世界にばら撒かれたらやってられないよねホント。負けらんないわけだ」
 モニタールームで戦いの行方を見守る玲は頬杖をついて物憂げなため息。戦場は激しい応戦が繰り広げられ、もはや万引きというよりは強盗という方が相応しい。
 玲は休むことなく指示を飛ばした。
「資材前の守りが薄いよ、敵が減ったところから数を回して!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

フカヒレ・フォルネウス
SPD

ふむふむ。常習犯なのですねぇ。
ガーデニングで綺麗な青薔薇を育もうというのは立派です。
そのために手段を選ばないというのも、実にワル!
それはそれとして、今は『7thKING WAR』で忙しい。
邪魔させてもらいますよ!

……火の手を放つのは、流石に邪悪すぎるでしょうし、ここは控え目に。
《鮫喰場》を展開してレイリー達を待ち受けましょう。
この売り場はすでに僕の領域。
このデパートにはすでに対応した鮫たちが、浮いたり潜んだりして貴女達をガブガブしようと口を開けているのですよ。

奇跡を起こそうとしても、先に周辺地域一帯を操作してDIY用品などは他のフロアに退避済みです。
遠慮はいりません、鮫と戯れてください。



「戦力を集中するの! 資材を狙うわ、みんなで力を合わせて!」
 誰かの望みを叶えるという使命、そしてDIYへの愛がレイリーをその場所へと導いた。
「……残念ですね。この売り場は既に僕の領域です」
 ぽつんと売り場の中央にフカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)だけが佇んでいる。
「ひとりだけなら!」
 レイリーは知らない。
 頭上の死角を泳ぐ鮫、棚の影に潜む鮫、そこかしこに鮫、鮫、鮫……! 周辺地域一帯に解き放たれた鮫によって戦場は鮫喰場へと変貌していたのだ。
「きゃあッ!!」
 豪快に噛み付かれ、売り場の外まで擲たれるレイリーたちの悲鳴。フカヒレは軽く手を打ち合わせ、ささやかな拍手を送った。
「ガーデニングで綺麗な青薔薇を育もうというのは立派ですし、万引きという手段も実にワル! これが戦争でなければ支持しなくもないのですがね、あしからず」
 指を鳴らせば、周囲にあったはずの商品が瞬く間に消え失せる。まるで手品みたいに。
「どういうことなの?」
 奇跡を封じられ、愕然とするレイリーにフカヒレは種明かしをしてやった。全てはユーベルコードによる空間支配の申し子である。
「言ったでしょう、ここは既に僕の領域だと。遠慮はいりません、存分に鮫と戯れてください」
「返して!」
「それは聞けません」
 フカヒレは断言した。
「この一戦に『7thKING WAR』の行方がかかっているとあらば、全力でお相手しますよ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第四『不動なる者』盾&まとめ役武士
一人称:わし 質実剛健古風
武器:黒曜山(刀形態)

さて、四人の中で守りといったら、わしだがな?たしかにわしの領域であるか。

さて、商品には…陰海月が、海色結界を施しておるな。頼むぞ。

黒曜山に未来を写しつつも警戒。これで先制攻撃しやすいであろう。
そして、目標が来たら衝撃波をつけたUCによる攻撃である。わりと数が多いからの、そうそう避けられぬ。
衝撃波をつけたのは、後退させるためよな。

秘めた闇は、悪霊としてのあり方(オブリビオン憎し)か。しかし…はは、今のところ、奇跡はいらよ。
己で何とかする。


陰海月、やる気満々!守るよ!ぷっきゅ!



「ぷっきゅ!」
「く……ッ!!」
 他の猟兵が資材置き場で激戦を繰り広げている頃、馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)と陰海月は苗の売り場でレイリーの侵攻を押しとどめていた。
 義透に言われた通り、やる気満々で商品を守る陰海月の周りには海色に揺蕩う結界が展開。
「そこをどいて!」
 だが、未来を映す黒剣を手にした義透は敵の動きを見抜いていた。剣を正眼に構えて唱えるは同胞に捧げし四天境地の詞。召喚された騎馬兵はレイリーの10倍を裕に超える数だ。
「こんなの、どうやって!」
「守りは十八番でな」
 悠然と義透は笑い、軽く手を広げる。
 それが合図となって騎馬兵の軍団は一斉突撃を開始。黒波となってレイリーを呑み込み、売り場の外まで吹き飛ばしてしまった。
「う……ッ」
 レイリーは痛みを堪えて顔を上げる。義透が裡に抱えた闇を見透かすべく。「悪しき霊、それが……あなたの、闇――?」
 義透はただ笑い飛ばした。
「せっかくだが、今のところ奇跡はいらぬよ」
「どうして? 私の青薔薇ならきっと叶えられるわ」
 レイリーにはわからない。
 他人が起こす奇跡に縋らず、己の力で何とかしようとする強さを理解できない。
 だってそれは自分の存在の否定に繋がるから。まるでレイリーなんか要らないと言われたも同然だった。
「どうして――」
 義透は何も答えない。無言で騎馬兵に命じ、レイリーから売り場を守り続ける姿は『不動』そのものであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

久遠寺・絢音
流茶野先輩(f35258)と
(学生時代の先輩後輩)

万引きって、ホームセンターの敷地から一歩出た瞬間に成立するのよねぇ
ええ、現役教師だもの。補導とかに必要な知識も多少はね

というわけで、ホームセンターの敷地から出た瞬間に肩を叩く
「ねえあなたたち、お会計してないわよね?」
(にっこり笑うと同時にイグニッション)
肥料もそうだけど、苗を落とされたら困るわね…
銀糸を使って体制崩して足払いしつつ、スキを突いて持ち出そうとした品を確保

品物の安全を確保できたらあとは容赦なし!
UCで糸を操り攻撃、万引き少女たちの自由を奪う
漏れや逃げそうな子が居たらもう一発

「はーい」
じゃあ、定時で帰りましょうか


流茶野・影郎
久遠寺・絢音(f37130)と同行

店内でのバトルは商品が危ない
それに万引きは会計を終わらせて店から出た直後に成立する

というわけで出口で待ち伏せ
「ここから先は商品の代金、決済を終えた者以外は退店禁止だ。 俺達は帰れない――イグニッション」
戦闘開始だ

夢の中を真っ直ぐ歩く
普通に誰かと日常生活という名の平和な生活をし、給料をもらいそして家に帰って晩御飯を食べる
それは尊くも俺には無理だ

「誰かのそれを守るのが今の俺だ」

キャスターカード起動

『キャスター・スティンガー・ブレイク』
魔法陣を通過して威力を増した跳び蹴りを叩き込む

「それに今は一人じゃないしね」
帰るぞ、久遠寺
バイトは時間を守って仕事しないと怒られるぞ



 『キング屋』は日常用品からジェット機まで揃う魔界最大のデパートだ。売り場の広さを逆手に取った数人のレイリーは、戦いの最中にこっそりと幾つかの商品を持ち出すことに成功した――かに思えた。
 敷地を出て気を抜いた途端に肩を叩かれる。驚いて振り返る先に久遠寺・絢音(舞う徒花・f37130)がいた。
「ねえあなたたち、お会計してないわよね?」
 にっこりと笑いかける様子は教師として教え子に指導する時と何ら遜色ない。
「ここから先は商品の代金、決済を終えた者以外は退店禁止だ。 俺達は帰れない――イグニッション」
 流茶野・影郎(覆面忍者ルチャ影・f35258)は絢音と同時に起動、覆面を纏い達人めいた覇気を全身より発する。しまった、とレイリーが後悔しても遅かった。ここには遠隔操作できそうな商品は何もなかったから。
「あッ」
 唯一手元にある花の苗や肥料は絢音の糸に驚き、足元を払われて転んだ際に奪われてしまった。
「いけない子ね」
 絢音は地面に落ちる前に受け止めた苗を軽く掲げ、「駄目でしょ」と優しく叱る。
「かえして!」
 レイリーが伸ばす手を銀色の蜘蛛糸で絡め取り、あっという間に自由を奪った。
「く……――」
 ならばその夢を利用するまで。レイリーの見せる夢の中を、しかし影郎は惑わされることなく歩み寄る。
 一歩、また一歩と距離は近づいて。
「どうして平気なの!?」
「なぜ、と尋ねるか」
 影郎の夢、それは平和な日常生活。普通の者ならば当たり前に持っていて然るべき、何気ない日々。
 影郎の脇を通り過ぎるのは、そんなあり得ない光景であった。会社員の影郎が給料をもらい、家に帰って晩御飯にする。風呂にも入るだろうし、テレビだって見るかもしれない。
「だが、それは尊くも俺には無理だ。誰かのそれを守るのが――今の俺であるがゆえに」
 顔の前に掲げたカードをカードリーダーに通す。
「キャスター・スティンガー・ブレイク」
 飛び蹴りの姿勢で突き破るように魔法陣を通過した影郎のキックが威力を増強、正面より足裏を叩き込まれたレイリーは壁に背中を打ちつけて気を失った。
「あなた達もよ」
 仲間を見捨てて逃げようとしていたレイリーの足首に絢音の蜘蛛糸が巻き付いた。手で千切ろうとしても無駄。絡新婦の羽衣はそれくらいではびくともせず、もがく程に締め付ける。
「お説教が待ってるわ、いってらっしゃい」
 絢音は駆けつけた『キング屋』の警備員に捕まえたレイリーたちを受け渡した。
 眼鏡に触れた指先でその位置を直しつつ、影郎が「終わったな」と呟く。
「帰るぞ、久遠寺」
「はーい」
 体の後ろで手を組んだ絢音は影郎の顔を覗き込むような姿勢で微笑んだ。
「残業せずに済んだわね。定時きっかり」
「バイトは時間を守って仕事しないと怒られる」
 不愛想に頷く影郎。
 ふたりは肩を並べて次の戦場を目指す。普通ではない彼らの日常。だが、隣には誰かがいる。
 ――もう、一人ではない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年05月04日


挿絵イラスト