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銀河帝国攻略戦⑮～その戦艦を沈めろ～

作者：龍真　神

●『白城』艦隊
　解放軍は数で勝っているものの、それと対峙している『白城』艦隊は士気と練度で迎え撃った。
　今や解放軍の脅威ではなくなったが、長期戦となると高い士気に練度を持つ『白城』艦隊が優勢なので結果は目に見えている様なモノだ。
　ならば、『士気と練度』をどうにかするしか他にはないーーそう、『白城』艦隊を指揮している帝国軍の優秀な前線指揮官を。

●宇宙空間
「皆様のお陰で、解放軍は銀河帝国の艦隊と互角に戦える程になりましたがーー解放軍には無い、高い士気と練度の差は埋められません。今はまだ互角ですが、長期戦に入ると銀河帝国の戦艦が優勢になるのは明らかです」
　ロイド・テスタメント（全てを無に帰す暗殺者・f01586）がゆっくとり猟兵達に言った。
「もちろん、今回皆さんが倒して欲しいのは『白城』艦隊。そう、戦艦を宇宙空間で相手にしなければなりません。透明な宇宙服を着て出撃をお願いします。相手は巨大な戦艦ですので、普通の攻撃は通用しないと思って下さい。敵も近づいてくる猟兵に攻撃をしてくるので注意して下さい」
　少し間を置いてロイドは説明をする。
「それと、帝国軍の優秀な前線指揮官を特定する事ができましたので、この『帝国宇宙戦艦』を撃破してきて下さい。今の皆様ならきっと撃破出来ると信じております」
　と、ロイドは説明を終えると、猟兵達に視線を向けた。
「それでは、皆さんご武運を」
　ロイドが恭しく一礼すると、猟兵達を宇宙空間へと転移させた。

第1章 ボス戦 『帝国宇宙戦艦』

POW   :    フルバースト・コズミック 【全砲一斉射撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。 SPD   :    デストロイレーザー 【10秒間のエネルギーチャージ】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【主砲からのレーザー砲撃】で攻撃する。 WIZ   :    インペリアル・マカブル 【自身の稼働可能時間】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【帝国式鏖殺形態】に変化させ、殺傷力を増す。 👑15 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

「ふぅ……次から次へといらっしゃいますのね、帝国軍の皆様」
　なんて閉口している暇は無いと、胡・翠蘭（鏡花水月・f00676）は思いながら宇宙バイクに乗り込んだ。
　交戦の最中に飛び込み、『第六感』や『野生の勘』で砲撃の間を駆け抜けるが、掠めて翠蘭の頬から血が漏れだす。
　『ガジェット-プレシャスフォーム-』を手にすると、みるみるうちにハンマーに変形すると『属性』を付与させた攻撃をするがーー傷は付かない。
　『マヒ』も追加して『２回攻撃』をしても、『帝国宇宙戦艦』は砲撃を止めない。
「ふふ、そうね。これならどうかしら？」
　帝国宇宙戦艦から１度距離を取ると、宇宙バイクのエンジンを吹かすとアクセル全開で急接近し、手にしているハンマーで殴る。
「ふふ、……甘くて深い泥濘の沼に堕ちてしまいましょう？」
　ユーベルコード『淫蕩の沼に引き摺り込みし触手の群れ（バイオレンスオブプレシャス）』を発動させ、戦闘で得た快楽を捧げると快楽で侵す淫らな触手が戦艦をゆっくりと這わせた。

成功 🔵​🔵​🔴​

「どの攻撃を受けても危険だね」
　宇宙空間に転移された筒石・トオル（多重人格者のマジックナイト・f04677）は、帝国宇宙戦艦を見据えると目を細めて呟いた。
　すると、帝国宇宙戦艦から砲撃が発射されると、トオルは見切って回避する目立たぬように移動し始めた。
　先に宇宙バイクで突っ込んだ翠蘭が攻撃をしているのを見て、熱線銃(ブラスター)の銃口を戦艦の方へ向けると援護射撃を開始した。
　ユーベルコード『デストロイレーザー』を発動させ、10秒間のエネルギーチャージを開始するとトオルはユーベルコード『ヒプノシスリストラクション』を発動させようとする。
「光よ我が願いを叶えたまえ。聖なる力、邪なる者を封じる力をここに」
　言い終わると、眼鏡から点滅する光を放って帝国宇宙戦艦の動きを止めて、トオルが時間稼ぎをする。
「大丈夫、皆がいればーーきっと突破口は開けると思うんだ」
　熱線銃(ブラスター)から熱線ビームを放ちながら、他の猟兵が来るまでトオルは粘った。

成功 🔵​🔵​🔴​

「ジャイアントキリングだな！　ボクの英雄譚の一つになれ！」
　宇宙空間に転移された宮落・ライア（英雄こそが守り手！（志望）・f05053）の視界に、帝国宇宙戦艦が入ると意気揚々と声を上げた。
「さぁ、デストロイレーザー撃って来い。勝負だよ。森羅万象悉く断ち切ってみせる。のだよ！」
　武骨な巨大な大剣を肩に乗せると、ライアは帝国宇宙戦艦に向かって弾丸の様に飛んだ。
　しかし、動かない。
　山の如く。
　それはトオルのユーベルコードによって、帝国宇宙戦艦が動けないからだ。
「鋼も、山も、海も、空も、空間も…断ち切ったあの記憶にはまだ届かない。それでも『まだ』だ！」
　つまんない、と言葉を溢しながらもユーベルコード『森羅万象断（シンラバンショウダチ）』を発動させ、構えた後に10秒間の溜めたら裂帛の気と共に斬撃で攻撃した。
　帝国宇宙戦艦の黒いボディに亀裂が入るが、全体から見たらほんの少しにしか見えないだろう。
「まだまだ戦えるって事だよね！　ならば、また断ってしまえばいいのだよ！」
　ライアはルビーの様赤いな瞳を輝かせ、宇宙空間に銀のポニーテールを揺らすと再び大剣を振り上げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「対艦戦闘か……指揮艦を落とせなんて簡単に言ってくれるけどやる方は大変だね。さて、小言はここまでにして仕事に行こうか」
　パッと宇宙空間へ転移されたルリア・アルヴァリズ（理想の追求者・f10775）とルドルフ・エルランゲン（黄昏に抗う白梟・f03898）は、眼前に迫る帝国宇宙戦艦を見て大きさに驚きつつも更に近付く為に進むしかない。
「帝国の精鋭部隊、さすがに士気と練度が高い……だが、数では解放軍が優勢。連戦の疲労を強いて敵の士気を削ぎ落せば圧し包めるはずです！」
　ルドルフはユーベルコード『エレクトロレギオン』を発動させ、９０体の機械兵器を宇宙空間で動かすと帝国宇宙戦艦へと向かって進めた。
「宇宙空間だから自力で飛べるしバイクがいらないのが救いだね」
　空気が無く、重力からも解放されているので翼等の飛ぶ手段は不用だ。
　ルリアは『透明な宇宙服とはいえ音が出てたら気付かれてしまいそうだ』と思いつつも空気も重力も無い場所では、翼はただの飾りになってしまったのでそのまま帝国宇宙戦艦の上の方へルドルフと向かう。
　考えは同じた、指揮官を倒して戦力の低下を狙うためだ。
「静かですね」
　ルドルフは帝国宇宙戦艦が動かない事に気が付くと、戦艦を翠蘭の触手が包み込もうと下から徐々に上へと伸ばしていた。
「他の猟兵が足止めしているんだろうね、ならば」
　ルリアがユーベルコード『エレメンタル・ディザスター』を発動させ、周囲に浮いている宇宙のゴミやら石をかき集める。
「理さえ捻じ曲げて今ここに災厄を起こさん」
　ルリアは叫ぶと、宇宙のゴミや石が帝国宇宙戦艦へ向かって降り注ぐと、爆発音を響かせながら戦艦に風穴を空けられた部分から煙が出る。
「ええ、これを待っていました！」
　目覚めた帝国宇宙戦艦はユーベルコード『インペリアル・マカブル』を発動させ、自身の稼働可能時間を代償に帝国式鏖殺形態へと変化させた。
「消耗戦になりますが、“差”はこれで縮まれば指揮官を倒せますーー絶対に」
　勝利を確信したルドルフは、機械兵器達で更に攻撃する手を強めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●一刀両断
「まだ生き残っている艦があったか。先程同型艦を屠ったついでだ、オマエも灰燼に帰すがイイ」
　目面・真（たてよみマジメちゃん・f02854）が吼えながら帝国宇宙戦艦の砲撃射程範囲外から、Armoring Ureyiteで撃ちながら距離を縮めてくるのを警戒して牽制する。
「ヤツの射程距離は把握済みだ」
　ルドルフがそれに気が付くと、機械兵器達で戦艦の気を逸らすと真が弾丸の様に突撃する。
　砲塔をArmoring Ureyiteの一斉射撃で破壊しながら近付き、ユーベルコード『星羅閃閃（エクサ・カリバーン）』を発動させた。
「この身をば、しろき腕に番えれば、刃の星羅、閃閃とせん」
　義光を抜刀すると、真は振り上げると真っ直ぐに戦艦へ向かって下ろした。
「ここがコアだな」
　真は同じ戦いの経験を生かし、帝国宇宙戦艦のコアを本体ごと切断すると、爆風に吹き飛ばされそうになりながらも消えて行くのを見詰めた。
「よしっ！　でも、コイツも無数の戦艦の１体でしかないのだろう。本当ならば、二度と復活出来ない様にしたいんだがな」
　真はまだ戦っている他の猟兵達に視線を向けると、拳を握り締めながら低く呟いた。

●指揮官
　真が戦艦を切断しようと、ユーベルコードを発動させている頃。
「見つけたよ」
　ルリアとルドルフは、指揮官を見つけると静かに言った。
「悪いですが、貴方を倒さなければなりませんので」
　ルドルフの機械兵器が火を吹くと、ルリアが間髪入れずにルーンソードで指揮官を貫く。
　ズゥン、と地響きがしたかと思えば、戦艦が爆発に指揮官の死体が巻き込まれる中で二人は脱出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2019年02月17日