7thKING WAR①〜激突、悪魔万引団!
●※ここはアポカリプスヘルではありません
「みんな、『7thKING WAR』が始まったのは聞いているわね? 早速だけど出撃任務よ」
デビルキングワールド用の衣装に身を包んだ、アヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)が早速説明を始める。
今回、猟兵達が赴く戦場(?)は『屋上から地下まで、食材から飛行機までありとあらゆる商品を詰め込んだ、魔界最強のデパート・キング屋』だ。
その大きさはUDCアースやヒーローズアース、シルバーレインにある大型ショッピングモールの何倍にも相当する……と、言われているとかいないとか。
「キング屋の地下にある食料品店、いわゆるデパ地下ね。そこが悪魔万引団の襲撃を受ける予知を見たわ。みんなには武装万引きGメンとして、悪魔万引団を撃退して欲しいの」
因みに今回戦う悪魔万引団は『悪そうなお兄さん』達だ。
文字通りいかにもな悪そうな外見をしていて、中身も筋金入りのワルらしく暴力をもって万引きを遂行すると言うアポカリプスヘルのレイダーめいた連中だ。
……一応言っておくと、奴らはオブリビオンではなくこの世界の住人であるが。
「お店に被害を出す事なく、一つでも多くの商品を守るのが今回の任務になるわ。それと商品全てを守りきると、どこからともなくやってきたジャッジメントガールから『パーフェクトボーナス』が貰え、ガチデビルのKING到達をより大きく妨害出来るそうよ」
いや、どんなシステムなのそれ!?
しかし、ガチデビルの妨害が出来るのならばそれに越した事はあるまい。
ここは全力で守り切らなくては!
「万引団に遠慮はいらないわ、思いっきりやって懲らしめちゃって。でも、さっきも言ったけどお店に被害を出さないよう、くれぐれも気を付けてね」
〆の言葉と共に説明を終え、アヤカがキング屋に通ずるゲートを開く。
武装万引きGメン、いざ出動!
NS
はいどうも、NS(えぬえす)でございます。
ようやく戦争来ましたね……なんだか妙に長かったような。
それはともかく、戦争一本目です。どうぞよろしくお願いします。
●目的
武装万引きGメンとしてデパ地下食料品店を悪魔万引団より守る。
今回は戦争シナリオにつき、一章(集団戦)のみの構成となっております。
プレイングボーナス:悪魔達との乱戦を制する/壊れそうな商品を守って戦う。
店に被害が出ないよう立ち回る事も考慮した上で戦って下さい。
●ご注意
本戦争のシナリオはだいたいコミカル寄りになるかと思われます。
その辺りをご了承の上でご参加下さい。
今回は戦争シナリオにつき、なる早で完結を目標としております。
そのため、リプレイは出来るだけ早めにお返し出来ればと思います。
また、クリアに必要な人数が集まり次第プレイング受付を締め切る方針です。
もし参加人数が多い場合、不採用も出る事を予めご了承の上でご参加下さい。
それでは、悪魔万引団を返り討ちにしてやりましょう。
第1章 集団戦
『悪そうなお兄さん』
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POW : やっちまってください、アニキ!
戦場に、自分や仲間が取得した🔴と同数の【子分】を召喚し、その【野次】によって敵全員の戦闘力を減らす。
SPD : ダチを可愛がってくれたじゃねえか
全身を【強そうなオーラ】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【負傷】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
WIZ : おいおい、俺たちと遊んでくれるってのか?
【見事なやられっぷり】を披露した指定の全対象に【『なんか、もうどうでもいいかな』っていう】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
イラスト:くずもちルー
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●襲来、悪魔万引団!
キング屋のデパ地下食料品店近くの通路には、いかにもな悪そうな風貌の悪魔達がヤンキー座りでたむろっていた。
どうやらこんなところで襲撃計画を堂々と練っているようだ。
「よーし、それじゃ今日も派手に襲うぞ」
「やる事はいつも通りなんすよね、アニキ」
「おうよ! 何事も暴力で解決するのが一番だからな!」
なんたる悪魔的発想!
しかし奴らはこの思想で何度も万引き(と言う名の強盗行為)を働いてきたのだ。
「いいか、ウマそうな物は早い物勝ちだ。お前ら遅れるなよ!」
「ウッス!」
「……んじゃあ行くぞ! 今日の夕飯を豪勢な物にするためにもな!」
一斉に立ち上がった万引団の連中は、鉄パイプやらの物騒な武器と共にデパ地下食料品店に向けて歩き出した。
……店内には腕利きの武装万引きGメン、即ち猟兵がいる事も知らずに。
アルテミシア・アガメムノン
悪魔万引団!
暴力をもって万引きを遂行するのは万引き(窃盗)ではなく強盗ですわよ!
まあ、普段でしたらこの程度のワル行為に介入する気はありませんが今は戦時。
可哀想ですけれど万引団には壊滅してもらいましょう!
『地母神の戦域』を発動。
戦場(売り場)全域を輝く霧を覆い、万引団は侵入と同時に神炎にて焼き尽くします。
しかし、商品はあら不思議!
神炎は焼き尽くすべきものだけを焼き、無傷ですし何かの拍子に傷がついても癒しの風で再生します。
●燃やされて、癒されて
「暴力をもって万引きを遂行するのは万引き(窃盗)ではなく強盗ですわよ!」
開口一番、アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)は至極もっともな事を口にする。
うん、そりゃそうだ。
因みに、万引きが発覚しそうになると店員を手持ちの武器やら何やらで脅すか、物理的に黙らせて事無きを得るのがあいつらのやり方みたいですよ?
……もう万引きじゃねぇなこれ!
「まあ、普段でしたらこの程度のワル行為に介入する気はありませんが今は戦時。可哀想ですけれど万引団には壊滅してもらいましょう!」
この程度のワル行為って言い切れる辺り、この世界も大分ブッ飛んでますね!
それはそれとして、デビルキングワールド制覇の野望を持つアルテミシアは今回の7thKING WARを受け、魔王ガチデビルや西・東のラスボスの台頭をさせまいとやる気だ。
何せこの戦いも小さな一歩になるのだから。
「さて、それでは早速……この輝く霧の力、とくと見せて差し上げますわ」
そう言い、アルテミシアは『地母神の戦域(ティアマト)』を発動し、売り場を輝く霧で覆う。
どうやらこれで準備は完了のようだ。
――一方その頃、万引団は今まさに現場へ乗り込もうとしていた。
「あれ、アニキ。なんか売り場に霧がかかってないっすか?」
「む、警備員が何かしたのか? ……まあいい、そんな物は暴力で蹂躙だ!」
この霧が罠である事にも気付かず、万引団が売り場に踏み込んだ次の瞬間!
「ア゛ァ゛ァ゛ー!? 熱いィィーッ!?」
「ホギャァーッ!? なんで燃えてるんだ俺達ーッ!?」
万引団の体がいきなり炎上!(物理的に)
……アルテミシアの仕掛けた霧は、焼き尽くすべきものだけを焼く神炎。
つまりは万引団に対し、こうかは ばつぐんだ!
「アニキィ! 火を消してくれぇぇぇー!!」
「今それどころじゃねぇぇぇーッ!?」
そして体が炎に包まれパニック状態の万引団は、何とか火を消そうと必死だ。
混乱の中、手にした鉄パイプを振り回し暴れる者達。
あっ、そんな事したら……CRAAAAAASH!!
けたたましい音を立て、食品の入ったショーケースのガラスが粉砕!
と、思いきや売り場に癒しの風が吹き、破損したガラスがあっという間に再生!
「悪党には炎の罰を、壊れた物には癒しを。それがこの輝く霧の力ですわ!」
そう力強く宣言するアルテミシア。
……結局、万引団は炎上&混乱状態のまま一目散に逃げていったそうな。
大成功
🔵🔵🔵
ダーティ・ゲイズコレクター
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
デパ地下の商品を守る武装万引きGメンであり
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!
真正面から奪いに来るなんて気合いの入った万引きですね!
悪すぎて嫉妬しちゃいます!
せめてド派手に撃退して注目を浴びたいところですが
商品への被害を考慮しないといけませんので
この技を使います!
現世に蔓延りし見えざる穢れよ!その身に触れし魂に刃を刻め!
【毒悪!潜侵魂穢刃宮】
(デパ地下へ至る道を迷宮に変化させる)
これで壁にぶつかってオーラの攻撃を受けるか
例え突破しても私が『斬撃波』で迎撃すれば商品は無傷です!
しかし悪魔なのに商品を守るなんて…
でもルールですし従います!
●キング屋地下迷宮(期間限定)
「私はダーティ! ダーティ・ゲイズコレクター! デパ地下の商品を守る武装万引きGメンであり、凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティとは私のことです!」
はい、ダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)さん、カメラ目線&それっぽいポーズでの自己紹介、ありがとうございます!
「真正面から奪いに来るなんて気合いの入った万引きですね! 悪すぎて嫉妬しちゃいます!」
もうそこまで行くと気合いの入った万引きと言うよりも、強盗に思えますが!
それよりもダーティさん、今回はどうような手段で迎え撃つおつもりで?
「せめてド派手に撃退して注目を浴びたいところですが……商品への被害を考慮しないといけませんので、この技を使います!」
と、バッと右手を前に出し、ダーティはこう叫んだ。
「現世に蔓延りし見えざる穢れよ! その身に触れし魂に刃を刻め!」
次の瞬間、『毒悪!潜侵魂穢刃宮(センシンコンアイジングウ)』が発動し売り場入口の通路が迷宮に変化する。
これは確かに有効的な手段……ただ、他のお客さんも迷ってしまいそうな気もしますけど、いいんでしょうかね?
「万引団を撃退したら元に戻しますので、それまでちょっと我慢してもらう形で!」
それならヨシ!
「さあ売り場に突入すホギャッ!?」
同じ頃、何も知らずに売り場に向けて前進し出した万引団が見えない壁にぶつかり、オーラの攻撃を受けて悶絶する。
先の潜侵魂穢刃宮で変化したのは透明な壁の迷路、しかも壁にぶつかるだけでダメージとはなかなかの難易度だ。
「アニキ!? 大丈夫すか!?」
「だ、大丈夫だ……くそ、なんだこの罠は?」
「とにかく進むしかないっすアオゥッ!?」
次いで、万引団の手下が慎重に進もうとするも、やはり見えない壁にぶつかりダメージを受ける。
何度も壁にぶつかりながら悶絶しつつも、少しずつ透明の迷宮を進む万引団達。
「ええい、ここか!? ……よし、何もねぇ! やっと辿り着いたぜ!」
そして幾度となくダメージを受けつつも、どうにか迷宮を突破し売り場へ入り込む事が出来た万引団の一人であったが……
「いらっしゃいませ! そしてお帰り下さい!!」
「ギャーッ!?」
迷宮の出口である、売り場入口付近で待ち構えていたダーティが斬撃波を叩き込み容赦なく昏倒させる。
これなら仮に迷宮を突破出来ても、彼女をどうにかしない限り商品に手出しは出来まい。
「しかし悪魔なのに商品を守るなんて……でもルールですし従います!」
つい本音が漏れてしまうも、引き続き警備に当たるダーティであった。
真面目!
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
やはり、凄い世界ですぅ。
【駈虗】を発動し『祭器』を召喚、範囲内の全員に『「万引き禁止」を囁いて回る天使』の『幻覚』を見せますねぇ。
当然『命令の内容』は『万引き禁止』ですので、この状態で『万引き』を行おうとしましたら、感覚全てを喪失すると共に、時間経過で徐々に活力を失うことになりますぅ。
感覚を喪失し暴れる方が出る可能性も有りますから、其方は『FMS』のバリアでお店を保護しますねぇ。
後は、反応出来ない間に『刀』による峰打ちで『頭部』を狙い、『脳震盪』等で気絶させ捕まえますぅ。
万引きを諦めれば感覚は戻りますが、それならそれで『犯行前に止められている』以上、問題無いわけですし。
●「囁くのよ、私の天使(読み:エンジェル)が」(幻覚です)
「お店に被害を出さずに、ですかぁ」
武装万引きGメンとして売り場にやってきた、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はどう対処したものかと考える。
いつものように、浮遊武装で盛大にドンパチする事はさすがに出来そうにない。
何より、無傷で撃退すればパーフェクトボーナスがもらえるともなれば……と言うか、そもそもこれどんなシステムになってるんですかね?
「でしたら、この手で行きましょう」
何か妙案を思い付いたのか、るこるは早速行動に移る。
その場に祭器を召喚し……え、それだけなんです?
「これで準備完了ですぅ」
どうやら仕込みが終わったらしく、るこるは物陰に隠れて様子を伺う事に。
この祭器で一体何をするのであろうか?
「アニキ、今日は高級デビルビーフのコロッケがあるっすよ!」
「しかも限定物か! よし、こいつをもらうか……」
それから少しして売り場に万引団がやってくると、ターゲットとなる総菜に目を付けるや、早速保温ケースへと手を伸ばす。
そこへ……
「いけません……万引きは絶対にやってはいけません」
「盗まれた品でお店の売り上げにダメージが入り、いずれ閉店してしまいます」
どこからともなくやってきた天使(可愛い)が、万引団に耳元へ囁くように言う。
例えるなら、流行りのASMRめいたなんかだ。
因みにこの天使、るこるの『豊乳女神の加護・駈虗(チチガミサマノカゴ・ショウヨウセシゲンゾウ)』で召喚した祭器より姿を現した幻覚であり、万引きの禁止を囁いて回っているそうな。
「アッハイ、万引きやめます……」
そんな天使の耳元囁き攻撃(?)が効いたのか、万引団の手下がフラフラと売り場から立ち去っていく。
効果は抜群だ!
「あっオイ!? まあいい、だったらこいつは俺が……うっ?」
リタイアした手下には構わず盗みを働こうとする万引団であったが、突然体から力が抜けていく。
先の万引き禁止を破った対象には、もれなく体から活力を失うペナルティだ。
「な、なんなんだ……クソ、こんな物!」
次第に活力を失いながらも、万引団は保温ケースに向けて鉄パイプを振り下ろす。
……が、こんな事もあろうかと、るこるは店内の各所に配置・展開していた『FMS』のバリアが打撃を弾いた。
「な、バリア!? い、いつの間に」
「てやっ」
「オゴッ!?」
困惑する万引団に死角から現れたるこるが頭部を峰打ちし、意識を刈り取りドサリとその場に倒れ込む。
「はい、確保ですぅ。連行しますよぉ」
そしてるこるは気絶した万引団を警備室へと運び込む。
その間にも、天使の幻覚は万引き禁止を囁いて回っていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ルパート・ブラックスミス
万引きというのは周囲に気づかれないように窃盗におよぶことを言うわけだが……
まぁデビルキングワールドなのだ、風貌だけでは御洒落程度にしか認識されんか。
UC【錬成カミヤドリ】による【集団戦術】。
120騎以上の複製鎧を整列させ通路に沿って行儀よく行進
敵悪魔が商品に手をつける前に複製鎧の行列に巻き込んで店外まで押し流す。(【先制攻撃】【グラップル】【吹き飛ばし】)
これ見よがしな風貌とはいえ犯行前に制止するのはGメンとして間違っているようにも思うが……
まぁデビルキングワールドなのだ、悪徳Gメンの所業としてすれば都合よく解釈してくれるだろう、うむ。
ではお客様、お帰りはあちらだ。
●※後に万引団は鎧恐怖症になったそうです
「万引きというのは周囲に気づかれないように窃盗におよぶことを言うわけだが……」
ルパート・ブラックスミス(独り歩きする黒騎士の鎧・f10937)の正論!
あの万引団は脳筋と言うかアホと言うか……そもそも強盗団ではなく万引団と認識されている辺り、この世界も色々とガバガバなのは否めない。
「まぁデビルキングワールドなのだ、風貌だけでは御洒落程度にしか認識されんか」
ええ、何せデビキンですから……いえ、それよりも今回は万引団の撃退ですよ。
「確か店の品には一切傷付ける事なく、向こうにはお帰り願うのだったな」
だが相手は荒くれ者揃いの万引団、下手に暴れさせる訳にもいかない。
一度戦闘が始まれば、奴らは何をするか分からないのだ。
「ならばこれで行くとするか」
そう呟き、ルパートは錬成カミヤドリで自身の本体である黒騎士の鎧を大量に複製、整列させる。
……デパ地下食品売り場に立ち並ぶ鎧の群れは『この場を見張っているぞ』と言う、無言のプレッシャーを放っているようにも見えた。
割とミスマッチ感はあるけど、まぁいいじゃないですか!
「アニキ、どれから手を付けるっすか?」
「そりゃあ高そうな物からだろ。……あの分厚い魔界霜降り牛、アレにするか」
一方、万引団は店内に入り込み獲物を物色していた。
連中が目を付けたのは、非常に高級な肉だ。
値札に3万Dと書かれた魔界霜降り牛のパックに手を伸ばそうとした、その時!
「……ア、アニキ!? なんだアレ!?」
「あん? どうし……な、なんだァーッ!?」
万引団が目にした物……それは通路に沿って行儀よく行進し、こちらへとやってくる鎧の群れであった。
ザッザッと足音を立てて行進する様は、ある意味恐怖の光景だ!
「ワーッ!? ア、アニキー……!」
前進する鎧の群れに押し流されるように、万引団の子分が巻き込まれていく。
「な、なんだてめぇら……ア、アァーッ……!」
魔界霜降り牛のパックに手を付けようとしていた、悪そうなお兄さんも飲み込まれ同じく押し流されていく。
(これ見よがしな風貌とはいえ犯行前に制止するのはGメンとして間違っているようにも思うが……まぁデビルキングワールドなのだ、悪徳Gメンの所業としてすれば都合よく解釈してくれるだろう、うむ)
万引団を店外へ押し出していく最中、ルパートは若干の疑問を覚えるも『デビキンだから仕方ない』理論で考えるのをやめた。
うん、まあデビキンだから仕方ないっすね!
「ではお客様、お帰りはあちらだ」
そして店外へ押し出された万引団にルパートがプレッシャーをかける。
盗みは絶対に許さないと言う重圧だ。
これには万引団も恐怖のあまり、脱兎のごとく逃げ出すしかなかったそうな。
大成功
🔵🔵🔵
カシム・ディーン
「ご主人サマ!集団万引きならもうあれの出番だね!捕まえてお仕置きだぞ☆」
うっがぁぁぁぁ!
UC発動
地獄の門が開かれる…!
「「ひゃっはー☆」」
【情報収集・視力・戦闘知識】
万引団の立ち位置と動きを把握
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を己に付与
光学迷彩で己の存在を隠し水の障壁で嗅覚や熱源も隠蔽
幼女軍団
護衛部隊
【武器受け・念動力】
念動障壁を展開して商品を防衛
必要なら体で止める
【二回攻撃・捕食(?)・切断・盗み・盗み攻撃】
万引き悪魔達に群がる幼女達
「「悪い子はお仕置きだぞ♥」」
と言う訳で色々やりたい放題する幼女軍団
…一応不殺徹底だけど…心はどうなるかは(きり
万引き団が今迄他とかで盗んだものも強奪し持ち主に返す
●「もう万引きなんて絶対にしないよ!」と後に万引団は誓った
「ご主人サマ! 集団万引きならもうあれの出番だね! 捕まえてお仕置きだぞ☆」
初手から色々な意味で雲行きの怪しい事を口にするのはカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)……の、相棒であるメルクリウス(愛称メルシー)だ。
カシムはフリーダムすぎて何を考えているのか分からない彼女によく振り回されている事もあって、今回も……
「うっがぁぁぁぁ!」
えー、こんな感じですハイ。
「いや、いくら何でもアレはやりすぎだと思うぞ……もうちょっといい手は……」
「でもでも、相手は常習犯って話でしょ? だったら徹底的にわからせないとね☆」
やんわりと違う手を提案しようとするカシム。
逆に早くもやる気(サツバツとした意味で)全開のメルシー。
もうこれ大惨事の予感しかしねぇな!?
「ああもうしょうがねえな……いいか、絶対にやりすぎるなよ?」
「そこはだいじょーぶ☆」
「相手はオブリビオンじゃないんだからな? そこ忘れるなよ?」
結局折れたカシムはメルシーに対し、念入りに釘を差す。
実際これだけ注意してもやらかしかねないのが彼女なのだから、なんとも恐ろしい。
そして、恐怖の時間はもうすぐ始まろうとしていた……
「よーし、今日はこれにするか。お前ら、周りに見えないように壁になれ」
「分かったよアニキ!」
惨劇が始まる事も知らず、万引団は今日の夕飯になるであろう物を盗もうと、魔の手を伸ばそうとした、まさにその時であった。
「「「ひゃっはー☆」」」
どこからともなく現れた幼女の集団が、大挙して万引団に襲い掛かる!
これこそがこの惨劇の原因である『対軍撃滅機構『戦争と死の神』(メルシーハルノヨウジョマツリ)』で召喚した幼女メルシーの大軍団であった。
「うわっ、な、なんだこいつらー!?」
「ア、アニキ! 助けてぇぇぇー!?」
あっと言う間に幼女軍団にもみくちゃにされる手下達。
その様子を見た万引団の一人は……
「……よし、お前らは囮になれ! 俺はこいつを奪って逃げる!」
なんたる事か、手下を見捨てて自分だけちゃっかり盗みを働いて逃げる気だ!
だが、盗もうとした美味しそうな品はカシムが念動障壁を展開する事で、触れる事が出来ない!!
「くそ、何で奪い取れない……アッ!?」
「「「にーがーすーかー☆」」」
盗みが失敗した隙に幼女メルシー軍団に追い付かれ包囲される悪そうなお兄さん。
既に連中の命運は尽きたと言ってもいいだろう。
「あ、や、やめ、やめて……アアァァァーーーッ!?」
そして売り場に万引団の悲鳴が響き渡った。
「「「「「ずびばぜんでじだぁぁぁ!」」」」」
あれからパンイチにされ、その場に土下座する万引団。
あの後、連中に何があったのかは敢えて語るまい。
「これに懲りたら、もう悪い事しちゃダメだぞー☆」
「「「「「ワカリマシター!!」」」」」
メルシーの言葉に万引団はただ従うしかなかった。
よっぽど恐ろしい目に遭ったんですかね、こいつら。
「……はーい、ジャッジメントっスー!」
と、そこへやってきたのは魔界裁判長『ジャッジメントガール』。
これまでの様子をどこからか見ていたのか、戦いが終わって駆け付けたようだ。
「皆さん、凄い戦いぶりだったっス! しかも店の被害一切なしのパーフェクト!」
いい笑顔でサムズアップするジャッジメントガール。
彼女が言うのだから、店の被害もゼロで済んだのだろう。
「と言う訳で、『パーフェクトボーナス』を贈呈するっス! この調子でガチキングを止めるっスよー!」
どうやらこれでガチデビルのKING到達を少し妨害出来たようだ。
果たして7thKING WARの結末はいかに!?
戦いはまだ始まったばかりである……!
大成功
🔵🔵🔵