7thKING WAR①〜宝石売場防衛戦
「た、大変にゃーん!」
ミーシャ・フェイ(光のマジックナイト(自称)・f36917)が、ネコ口調で叫び声をあげた。
「デビルキングワールドで戦争にゃん! デビルキング決定戦に乱入にゃん!」
ネコ口調で慌てるミーシャをなんとか宥めると、やっと詳細を話し始める。
「えっと、デビルキングワールドで戦争の話はもう皆聞いてるとおもうんだけど、「キング屋」ってデパートを『地獄の野獣団』っていうのが狙ってるんだって」
魔力を秘めた宝石をいくつも所持しているわりに、それを玩具にして遊ぶだけという野獣団が、キング屋の宝石売場に狙いを定めたらしい。万引きGメンとして、野獣団の襲撃を阻止する必要があるという。しかも野獣団はその名前のわりには、「かわいい」らしい。なので、心を鬼にして倒す必要がある。しかも、宝石売り場である。もれなく壊れやすい高価な品々も並んでいるので、万引きGメンとしてはそれらを壊さぬように立ち回る必要もある。
「全部守り切れると、魔界裁判長『ジャッジメントガール』から、「パーフェクトボーナス」がもらえて、ガチデビルキングの邪魔ができるんだって」
ガチデビルキングが魔王に返り咲いてしまうと、カタストロフは起こらないものの、ガチデビルキングがばらまく『悪魔契約書』によって、他の世界でそれに近い大惨事が起きてしまうことになるという。
「ほかの世界に迷惑かけようっていうのは大問題だとおもうのね! だから、かわいくても絶対負けないでね!」
かわいいは正義じゃないからね! と、ミーシャは一同をキング屋へと転送するのだった。
白神 みや
なんなのだ、これは。どうすればいいのだ。
と、いうわけで白神です。戦争というビッグウェーブに強引に割り込んでみました。お気に留まりましたら、宜しくお願いします。
万引きしに来た『地獄の野獣団』を蹴散らすお仕事です。
●プレイングボーナス
悪魔達との乱戦を制する/壊れそうな商品を守って戦う。
宝石売り場なだけに高価で壊れやすいお品もたくさんあります。万引きGメンが商品を壊すわけにもいきませんから(ワルですけどね!)、ちゃんと守ってくださいね。
あと、彼らは我々の感覚からしたら非常にあざといです。ですので、あざとさに負けずにお帰りいただいてください。
かわいさやあざとさに負けないプレイングでもボーナス進呈予定です。
プレイングは承認とともに受付ますが、執筆は明日夜以降になりますのでご了承ください。また、速さが勝負だと思いますので、なるべく明日夜中~明後日にはお返しできるようにする予定です。キャパシティ等々で、お返しするプレイングがある可能性もありますので、ご了承ください。
その他につきましてはMSページもご一読ください。
第1章 集団戦
『地獄の野獣団』
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POW : 地獄の穿孔「えーい!」
【「こつん!」と、ゆる~い頭突き 】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【リアクション】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD : 地獄の突撃「ロケットアタァーック!」
【「ロケットアタァーック!」と叫びながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【一緒に叫んでくれる者(敵でも可)】の協力があれば威力が倍増する。
WIZ : 地獄の呪縛「トモダチに……なりたかっ……た……」
自身が戦闘不能となる事で、【可愛いものが好きな 】敵1体に大ダメージを与える。【瞳をウルウルさせて、あざとい言葉】を語ると更にダメージ増。
イラスト:邑*
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シン・フォーネウス
ああ、本来なら俺もこういうワルワルなことする立場なんだけどな。
まあでもあれだ、正義を遂行するために理不尽にお帰り頂く、ってのもそれはそれでワルワルだよな。ワルワルだ。よし。(言い聞かせて)
ってなわけで、UC発動だ。
傷や痛みの幻影はなしにしとくぜ。
「ちくしょう、まさかこんなに簡単に盗られるなんてな……」
なんて大げさに落ち込んで見せて、『片手に盗んだ宝石を持っている』っていう認知情報を悪魔たちに植え付けるぜ。
喜んで帰ってくれればそれでOK。実際はなんにも盗られないしな。
●wave1:シン・フォーネウス(水竜の従者・f31485)の場合
(ああ、本来なら俺もこういうワルワルなことする立場なんだけどな。)
シンは宝石売り場へのルートの一つで野獣団を待ち構えつつ思いを巡らす。本人としてはワルを追求しているつもりなのだが、ついつい誰か、何かのために動いてしまうお人好し性分の為に、イマイチワルになりきれないでいる。
「まあでもあれだ、正義を遂行するために理不尽にお帰り頂く、ってのもそれはそれでワルワルだよな。ワルワルだ。よし。」
そう自分に言い聞かせるように口に出したタイミングで、わちゃわちゃ、きゃわきゃわと姿を見せるもふもふの群れ。野獣団のお出ましだ。
「じゃまものがいるぞー!」
「ぼくらのおもちゃだぞー! よこせー!」
わちゃわちゃきゃんきゃんと吠える野獣団一行。
「……っと。お出ましだな。『現と幻は曖昧になる。俺の力はそういうワルな能力なんだぜ?』」
「なんだとー! ワルさならまけないぞー!」
「いくぞー!」
と、口々に吠える野獣団はシンにとびかかりすり抜けて。
「なんだいなんだい! いうだけでたいしたことないじゃんかー!」
「よわっちー! きれいないしはもらっていくぞー!」
「ちくしょう、まさかこんなに簡単に盗られるなんてな……」
突撃に押されながら、ちょっと棒読み気味に落ち込んでいるシンの傍らをすり抜け喜々として手ぶらのまま野獣団が駆け抜けていくのは、逆方向。そのまま出口へとかけ去っていく。
シンのユーベルコード、幻視痛で「シンをやっつけて、宝石をゲットした」と思い込んだ野獣団一行は意気揚々と駆け抜けていってしまったのだった。
大成功
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エーテル・エトワール
あざといだァ?そんなの興味ねェな!
とにかく守ればいいんだろ?
じゃあまずお前らの運の巡りを占ってやるよ。ホラよッ!!(UC発動)
これで突撃して来ても、不幸にも行き過ぎて柱にぶつかったりカーリングみたいに互いに激突しまくる奴が続出だな。
おーっと獣の皆さん激突したァ!!
(【スターダストシューター】からフックを射出して縛り、わざと互いにぶつけさせつつ)
それ以外の近づく奴はシューターから麻痺弾や睡眠弾を撃って動けなくする。
商品が襲われかけたら……ビッグバンポーチ(どろぼう袋)に入れる!
あ、これ盗みじゃないんで。一時的に守っただけなんで!(即座に出す)
悪ィが可愛いのより綺麗な宝石の方が大切でね!アデュー♪
●wave2:エーテル・エトワール(二十の流星・f33307)の場合
「さー! おたからをよこすのだー! ロケットアタァーック!」
エーテルに野獣団の一匹がきゃんきゃんと吠えつく。
「じゃあまずお前らの運の巡りを占ってやるよ。
『守護星に命じる。我が瞳に封印されろ!』 ホラよッ!!」
エーテルのユーベルコード『奪守護星雲』が野獣団の群れに発動すると同時にとびかかった野獣団の群れは、1匹届かずに落ちる。その落ちた1匹に躓いた1匹にさらに別の1匹がぶつかって……と、さながら玉突き事故の様相に。
「おーっと獣の皆さん激突したァ!!」
と、レースの実況のようなノリで愉しそうに言いながら、さらに愛用の星屑銃から射出したフックで1匹を縛り上げ玉突き事故の現場へとさらに追加。
次々に麻痺弾や睡眠弾で玉突き事故の現場が野獣団の小山と化していく、エキサイティンな状況に。
「おっと、こいつはもっていかせねぇぜ!」
頑張ってすり抜けた1匹が、宝石を持ち出そうとすれば、すかさずフックで絡め取って、ビッグバンポーチの中へ。
「お、おぼえてろおおおお!!」
涙目で小山と化した仲間たちをどこからか持ってきた台車に乗せて涙目でかけ去る野獣団。
「悪ィが可愛いのより綺麗な宝石の方が大切でね! アデュー♪」
手をひらつかせて見送った後。
「 あ、これ盗みじゃないんで。一時的に守っただけなんで!」
ちゃんとしまったものは返して、円満無事に防衛を果たしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アルテミシア・アガメムノン
魔力を秘めた宝石を玩具にして遊ぶ地獄の野獣団ですか。
ガラス玉にでも魔力を籠めて遊んでおけばいいものを……
『地母神の戦域』を発動。
宝石売り場(戦場)全域を輝く霧で覆います。
野獣団が襲撃してきたら売り場に入った瞬間に神炎でこんがり焼いてあげましょう。
あら、話には聞いていましたが本当に愛らしい姿ですわね!
ですが、わたくし仕事に私情を持ち込まないことにしていますの。
神炎は野獣団のみを焼いて延焼もしませんが、何かの拍子で商品に傷がついた場合は優しい風が吹いてその傷を再生させます。
●wave3:アルテミシア・アガメムノン(黄金の女帝・f31382)の場合
「魔力を秘めた宝石を玩具にして遊ぶ地獄の野獣団ですか。ガラス玉にでも魔力を籠めて遊んでおけばいいものを……。
とはいえ、 『この戦場はわたくしの支配下にあります。』」
アルテミシアはそう溜息交じりに呟いた後、先手必勝とばかりにユーベルコード『地母神の戦域』を展開する。屋内にも関わらず、周囲を輝く霧が立ち込める。
「いくぞー!」
「おー!」
そこへ野獣団がちょこちょこもふもふとやってくる。さすがに三度目ともなるとちょっと慎重になっているようだ。
「あら、話には聞いていましたが本当に愛らしい姿ですわね!」
駆けてくる野獣団に思わず笑みを浮かべるアルテミシア。
「お、こんかいはもしかしていけるんじゃないか?」
「われわれのよさはじょせいにこそつうじるのだ!」
などと野獣団もちょっと気を緩めてみたのだが。
「わたくし仕事に私情を持ち込まないことにしていますの。」
一転、嫣然とした笑みを浮かべてそう言うのと同時に、「ロケットアタァーック!」と飛び込んできた野獣団の一匹が、悲鳴を上げて転がる。『地母神の戦域』による、魂魄まで焼き尽くす金色の神炎に灼かれてしまったのだ。
続いて飛び込んできた野獣団も次々と灼かれてしまい、こちらでも台車に乗せられて撤収の憂き目をみる野獣団だった。
大成功
🔵🔵🔵
葛城・時人
この世界ホント独特だね
悪逆の限りに見えてそうじゃないし、ちゃんとルールある
そこを逆手に取る奴の思い通りになんかさせない
これは猟兵の仕事だよ
説明聞いた限りだと、あざと可愛いか…
どんな見た目…え、ちょ、あ。どうしようマジで可愛いな
持って帰ってずっともふもふしたさある
元々ケットシーとかモラ好きだし
けどね。悪いけど!
何とか振り払って
「俺のククルカンが一番だし平気!」
UC白燐大拡散砲を詠唱
全部羽毛に包まれてるしたまに悪さもするけど
いう事良く聞くし、きゅいきゅい鳴くし
「あざと可愛いも見慣れてる!」
ククルカンは敵にだけ当たるから物品は無事
あざといのも乱舞で見えなくなるし
ノして外に強制退去
これでいけるかなって
●wave4:葛城・時人(光望護花・f35294)の場合
(悪逆の限りに見えてそうじゃないし、ちゃんとルールがあるって、この世界ホント独特だよね)
周りの様子等を見ながら時人は思う。
(でも、そこを逆手に取る奴の思い通りになんかさせない。これは猟兵の仕事だよ)
例え自身とは縁もゆかりも無い世界であっても、こうして危機を知ってしまったということは、それが繋がったということ。ならば、全力で護りぬくだけである。
(そういえば、説明聞いた限りだと、あざと可愛いか……どんな見た目……)
やってくる野獣団に思いを馳せたその時。やってきました、野獣団。台車に乗ってやってきているあたり、自棄なのか持って帰る気満々なのか。
「さーやろーども! おたからをもってかえるぞー!」
「おー!」
やる気満々のもふもふが、時人に向かってきゃんきゃんと吠える。
「……え、ちょ。どうしようマジで可愛いな。持って帰ってずっともふもふしたい」
思わずそう漏らした時人がケットシーやモーラット等と一緒に並べてみたい、などと思っていると。
「いくぞ! 「「ロケットアタァーック!」」」
野獣団ひっさつの、じぇっとすとりーむろけっとあたっくが飛んでくる。
「わ、悪いけど! 俺のククルカンが一番だし!」
振り払った時人の言葉とともに、純白の羽毛と翼持つ時人の白燐蟲、ククルカンが、そうだそうだ! と言うかのように、きゅいきゅい! と鳴きながら姿を現す。
「『ククルカン敵を討て! そして光で皆に癒しを!』」
容赦のない『白燐大拡散砲』でジェットストリームを返り討ちにする時人とククルカン。もちろん、ククルカンの攻撃は敵にだけなので、宝石売り場のお品は無事。
「全部羽毛に包まれてるしたまに悪さもするけど、いう事良く聞くし、きゅいきゅい鳴くから、あざと可愛いも見慣れてる!」
大成功
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アレクセイ・マキシモフ
ほう、姿形に親近感を覚えるな。
だが俺は容姿ではなく実力で判断する。
お手並み拝見と行こうか。
ほう、突進か。その勢いと気迫は良し。
だが俺に近接戦闘を挑んだのは間違いだったな。
(突進の勢いを利用してCQCを仕掛けその場で一本背負い、何もないところにふっ飛ばして叩きつける)
突進は相手に勢いを利用されることもある。
また、叫びは威嚇効果もあるが同時に自分の位置を知らせてしまうことにも繋がる。無闇に乱発するな。
(あざとさに負けないカリスマを発揮しながら相手を指導)
次! どんどん来い。
(商品に被害を出さないよう突進してくる相手をCQCで返り討ち)
俺か? そうだな……「ボス」と呼べ。
(電子タバコで一服しながら)
●wave5:アレクセイ・マキシモフ(歴戦のもふもふ傭兵/「ファーリー・ラット」・f36415)の場合
「こんどはにたものだぞー!」
「やっちまえー!」
きゃんきゃんと鳴く野獣団と対峙するアレクセイ。
「ほう、姿形に親近感を覚えるな。だが俺は容姿ではなく実力で判断する。」
見た目のもふもふと裏腹のハードボイルド。これが男のギャップ萌えというものだろうか。
「にあわねーぞー!」
「かっこつけんなー!」
野獣団のそんなブーイングもどこ吹く風で、アレクセイは吸っていた電子たばこをしまって、構える。
「お手並み拝見と行こうか」
「かかれー!」
悠然と構える白いもふもふに、野獣団の黒いもふもふが突進してくる。
「その勢いと気迫は良し。だが俺に近接戦闘を挑んだのは間違いだったな。」
と、突進してきた野獣団が次々に華麗な一本背負いで宙を舞う。ユーベルコード『Close-quarters Combat』。華麗な近接戦闘で次々に野獣団が舞う。しかも着弾(弾?)点はちゃんと何もないところ。
「いいか。突進は相手に勢いを利用されることもある。
また、叫びは威嚇効果もあるが同時に自分の位置を知らせてしまうことにも繋がる。無闇に乱発するな。」
投げながら指導までするアフターケア。そのアフターケアは敵に塩を送ってるような気もするが、そこはそれ……なのだろう。ワルでないといけないし。
「おみそれしましたあああ!!! えっと……」
揃って土下座する野獣団を前に、しまっていた電子タバコを取り出して一服するアレクセイ。
「俺か? そうだな……「ボス」と呼べ。」
「わかりました! ボス!!」
大成功
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マリア・ルート
あー、確かに宝石だと割れやすいわね…じゃあ武器ガンガン飛ばすわけにもいかないか…仕方ない、ちょっと騙しでも使いますか。
【指定UC】でいったん宝石を破壊して武器にする。
そのうえでその武器が壊れないようにそれとは別の武器(ルートブレイドとか)で早業で相手を迎撃するわ。
まさか宝石がないとは思わないでしょ、困惑してるところを攻撃よ!
ちなみにそんなあざとい言い方されてもダメなものはだめよ。
みんな帰ったところでコードを解除。
すると宝石たちはみんな元通り!これで傷をつけないまま相手の撃退に成功ってわけ!
こういう頭脳プレーができないと万引きは務まらないわよ、なんてね。
●wave6:マリア・ルート(紅の姫・f15057)の場合
「あー、確かに宝石だと割れやすいわね」
周りに並ぶ宝飾品を見て、マリアは呟く。
「……じゃあ武器ガンガン飛ばすわけにもいかないか」
並んでいるものそのもの彼女の見識では並み程度のものではあるが、商品は商品なので、壊してはいけない。ここでそういうワルが求められていないのは当然のことだ。
「……仕方ない、ちょっと騙しでも使いますか」
と、ユーベルコード『破壊と創造の輪廻転生』を使う。周囲の宝飾品が済んだ音を立てて粉砕されると、武器の形へと変化する。
「なんでこわしてるんだよー! このやろー!!」
野獣団がやってきたのはそんなタイミングだった。折角狙ってやってきたおたからが粉砕されているのでおかんむりのようだ。
「でも、それもちょっとかっこいいぞ! それもらっ……」
おかんむりな割に、マリアが宝石で作った武器に興味を移したが、野獣団が言い切るよりも先にマリアの早業が襲う。
宝石の剣ではなく、扱いなれた自分の武器を振るって、マリアは野獣団を切り伏せていく。
「……ちょっとくらい、もふもふしたっていいのに……」
早業で倒された野獣団の一匹が目を潤ませてマリアを見上げる。
「そんなあざとい言い方されてもダメなものはだめよ」
そう言いながらさらに一匹を倒すマリア。哀れな野獣団は涙目で仲間を台車に乗せて退場していく。
「さて、もう良いわね」
野獣団が去っていったのを確認したマリアは『破壊と創造の輪廻転生』を解除する。宝石の剣は元の装飾品へと戻り傷一つない。
「こういう頭脳プレーができないと万引きは務まらないわよ。……なんてね」
大成功
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