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7thKING WAR⑥〜カンニングはカッコいい!

#デビルキングワールド #7thKING_WAR

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「デビルキングワールドでの戦争、ですか。ははは、とても楽しくなりそうな予感しかないですよねぇ!」

 高らかに笑っている金宮・燦斗(《夕焼けの殺人鬼》[MorderAbendrot]・f29268)は、今回の戦争が楽しみで仕方なかったと言わんばかりに声高らかに仕事の内容を告げた。

 今回の事件は不良生徒と不良教師だらけの魔界学校。ワルっぷり、イカレっぷりを見せつけた者は教師生徒問わずに畏怖の対象として見られる。
 そんな学校でこの度、春の努力テストが行われるのだそうだが、なんと一部の不良学生による大規模な不正――カンニングが行われようとしているのだそうだ。

 このカンニング、普通に行うだけなら特段問題はない。
 だが召喚魔王達によって与えられたこのカンニングの計画が成功してしまうと、召喚魔王達がKINGの座に近づいてしまって危険でしか無い。

「ということで、皆さんにはこれから臨時の試験監督として学校に潜入し、カンニングを防いでください。カンニングを防いだ結果、まあこちらに殴りかかられるかもしれませんが……いつものように、先生の言葉として暴力を叩き込んであげてください!」

 なにやら物騒なことを言った燦斗。デビルキングワールドの住人って殴らないと話聞いてくれない事があるから困るよね、という表情を見せている。

 ともあれ、今回はカンニングを行わせないように試験を見張る必要がある。
 それによって生徒である『はらぺこキャッツ』達がどう動くかはわからないが、カンニングしてくることは確定なのでしっかりと目を光らせなければならない。

 一体どんなカンニングが繰り広げられるのか。
 任務を受け取った時点では、そう、誰もわからなかった……。

 あんなカンニング方法が、あったなんて……。


御影イズミ
 閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
 わーい戦争だー! やるぞー! という意気込みで今回も書いていきたいです。

 初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。

●採用について
 「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
 採用についてですが、現時点では全員採用を目標にしています。
 ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
 また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。

●場所:魔界学園
 学園内であれば、教室や運動場などの指定が可能です。
 また、必要なものがあれば生えてきます。

●プレイングボーナス:想定するカンニングをプレイングで指定する。
 カンニングの方法を記載すると、ボーナス入ります。
 色々なカンニングを記載ください。盛り上げます。

 皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
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第1章 集団戦 『はらぺこキャッツ』

POW   :    もぐもぐキャッツ
戦闘中に食べた【食べ物と魔素(魔力やオーラによる攻撃等)】の量と質に応じて【一時的にお腹がいっぱいになって満足し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    わらわらキャッツ
【仲魔のキャッツ】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[仲魔のキャッツ]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
WIZ   :    あやふやキャッツ
自身の【本来の目的に関する記憶】を代償に、【身体能力】を増大させた後、【渾身の力】を籠めた一撃を放つ。自分にとって本来の目的に関する記憶を失う代償が大きい程、威力は上昇する。

イラスト:塒ひぷの

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オネスト・ファッション
いつもの僕ならいいぜ!どんどんカンニングしようぜっ!って言ってやりたいんだが……
悪魔学生達がこれからもワルを突き進める為に、正義にだってなってやるさ!

[瞬間思考力]で学生達の思いつく限りのカンニング方法を思考!
同じ種類の悪魔同士なら連携力も高い筈、カンペの受け渡しや席の入れ替わり、ジェスチャーでの答えの伝達に重点を置いて監視、指摘していくぜ!

そんなワル程度じゃ僕の目は誤魔化せないぜ
僕はお前達の思いつくカンニング技は全部やった事あるからな!
[悪のカリスマ]のオーラで学生達を圧倒し攻撃を回避
カウンターでパンチを叩き込むぜ!

そもそも真面目にテストに出席してる時点でまだまだいい子だぜ!出直してきな!!



●カンニングがワルなら、じゃあテストを受けるのは?
「いつもの僕ならいいぜ! どんどんカンニングしようぜっ! って言ってやりたいんだがー……」
 少し頭を悩ませるような様子を見せるオネスト・ファッション(見せ掛け以上・f31551)。普段はワルい事――すなわちカンニングやらなにやらの悪さが大好きなのだが、今回ばかりは少し様相が違う。
 この任務はカンニングの摘発が主な仕事だ。そのため本来であればワルい事を推奨するべきところなのだが、今回はカンニングを阻止しなければならないという、普段の自分とは真逆のことをする必要がある。
「いや、考え方を変えよう。これは悪魔学生達がこれからもワルを突き進めるための正義、すなわちワルのための正義《ワル》!」
 カンニングの摘発も、すなわちワルを摘発する正義《ワル》なのだと言い聞かせたオネスト。瞬間思考力を用いて学生達が思いつく限りのカンニング方法を思い浮かべると、ありとあらゆる想定を浮かべて生徒達を注視した。

「……うん??」
 じぃっと室内全体を見渡すオネストは、ふと一部の生徒達の動きが怪しいことに気づく。
 同じ種類の悪魔――もといはらぺこキャッツ達は皆、しっかりとテストを受けているのだが……一部のはらぺこキャッツは腕の動作が怪しい。
 消しゴムを拾うふりをしたカンペ共有、視界に入らないところでの席の入れ替わり、あろうことかジェスチャーでの答えの伝達を行う者まで現れる始末。
 そんな堂々とした動き、本当にやるヤツいるんだ……と一瞬脳内に浮かんだが、オネストはそれを脳内から振り払うと、カンニングを行った生徒に詰め寄った。
「そんなワル程度じゃ、僕の目は誤魔化せないぜ」
「にゃ!? なんで!?」
「なんでって、そりゃあ僕はお前たちの思いつくカンニング技は全部やったことあるからな!」
「ぐむむ……い、言いがかりだー!」
 そう言ってはらぺこキャッツはオネストに向かって殴りかかろうとするのだが、残念なことに圧倒的な強者のオーラによって近づけていない。なんなら、ちょっと届いてない。
 殴られるとわかったオネストはすぐさまカウンターでパンチを叩き込み、カンニングをした生徒を黙らせる。そして、ある一言を言ってテストを続行させた。

「そもそも、真面目にテストに出席してる時点でまだまだいい子だぜ! 出直してきな!!」
 ご尤も。

大成功 🔵​🔵​🔵​

チル・スケイル
カンニングを防ぐ事でオブリビオンの魔王就任を防ぎ、世界を救えるのですね
本当ですか???

悪魔の皆さんはじめまして。臨時試験監督のチル・スケイルと申します
私の事は気にせず試験を受けてください。ただちょっとカンニングを防ぎに来ただけですので

ところで…その巨大な弁当はなんですか?テストに関係あるとでも?
ないと力が出ない?では今完食してください
できない?なぜです?まさか、具や米粒がテストの答えに…
…本当になっているとは思いませんでした

口の中に氷の魔法をぶち込みます。これでも食らえ、というやつです
廊下で凍っていなさい



●これ(氷)でも食らえ!
「なるほど、カンニングを防ぐことでオブリビオンの魔王就任を防ぎ、世界を救えるのですね」
 グリモア猟兵から話を聞いて、頷いたチル・スケイル(氷鱗・f27327)。……その数秒後に、本当ですか? と首を傾げたのは言うまでもない。
 だがそんな事を言っていても仕方がない。新たに就任した試験監督官という形でチルは魔界学園へと潜り込むと、1つのクラスを受け持つことに。

 ざわざわとクラスの内部が騒がしくなる。そりゃそうだ、突然新しい試験監督官が来たのだから。
 そんな彼らの様相など気にせず、チルはテストを続けてほしいと告げる。ただただ、カンニングを防ぎに来ただけなので、と。
 そう言われてしまってはテストを続けざるを得ない。生徒達は皆言われたとおりにテストを解いてはその答えを答案用紙に書き記す。
「……おや?」
 ふと、チルは視線が巨大なお弁当に向けられる。はらぺこキャッツが持ち込んだお弁当なのだろう、その中身は膨大な量のおかずが詰め込まれていた。
「にゃ、にゃ……?」
「その巨大な弁当はなんですか? テストに関係あるとでも?」
「あ、ある、よ! だって、はらぺこだから無いと力が出ないもん!」
「そうですか。では今、完食してください」
「え……」
 はらぺこキャッツはチルの『完食してください』の言葉に青ざめる。何故そんなに青ざめる必要がある? とチルは問いかけるものの、はらぺこキャッツの視線が揺れ動くだけで答えは帰ってこない。
「まさか、具材や米粒がテストの答えに……?」
「あにゃ!? だめ、だめー!」
 そっと弁当箱からおかずを取り出したチルは、くるりと裏面を返す。そこにはびっしりと食用色素で書かれたテストに出てくると思わしき問題の答えが書かれており、その細かさにはチルも驚くほどだ。
「……本当になっているとは思いませんでした。バツとして、廊下で凍ってなさい」
「ぎにゃー!?」
 氷の塊をはらぺこキャッツの口の中にぶち込んで、身体の周りをしっかりと氷で覆って廊下に放り投げたチル。カンニングした人はこうなるのです、と淡々と告げた後に、彼女はなおも試験監督を続けたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ダーティ・ゲイズコレクター
私はダーティ!ダーティ・ゲイズコレクター!
凶悪で極悪で劣悪で最悪な魔王ダーティ…ではなく臨時試験監督官のダーティとは私のことです!

カンニング方法を予測して防げ!とはまた勇者っぽいですねぇ
でもルールですからね!従います!

カンニングは問題を見て解く必要があります!
つまり時間が必要です!
これらの事から導き出されるカンニング方法それは…時間停止です!

よって問題用紙を複数パターン作って試験中に問題を何度も変更します!
これで時間停止のカンニングを防ぎます!

その後不良さんたちの暴動は試験監督として集めていた{ゲイズ・パワー}でUC【酷悪!濁穢花蕾狂咲】を発動し無力化させましょう!



●凶悪、極悪、劣悪、最悪な試験監督官!
「カンニング方法を予測して防げ! とは、また勇者っぽいですねぇ」
 少々不思議だなぁという感想を抱きながらも、ダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)は試験監督官を続ける。魔王(自称)たるもの、ワルのための正義《ワル》を行うのも頂点に立つ者の役割なのだと自分に言い聞かせながら。

 さて、今回の試験監督官。悪事に失敗してばかりの悪魔だったが、その失敗から学んだ悪というのも多数に思い浮かぶようで。
 かりかり、かりかりとペンを走らせる音が響く中で、ダーティは考える。筆記テストという行為で起こり得る悪とは、何なのかと。
(カンニングは問題を見て、解く必要があります。つまりは……時間が必要!)
 時間を操作する力を持つ者ならば、時を止めて問題の内容と合致する答えを教科書なりなんなりから引っ張り出すことが可能なはず。もっと言えば、仲間がいればその仲間と答えを共有することだって出来るはずだと、ダーティは答えを導き出した。
 だが、もしそれが答えだとしても時を止めることは止められないし、同じ時間に割り込むことは難しい。……ならば、どうするか。
 ただ1つだけ、ダーティには秘策がある。それを行うためにも、彼女は大量の問題用紙のパターンを創り出して、配布した。

「ふーっ。時間を止める力をもらっておいてよかった~」
「これでゆっくり答え探せるね~」
 そして試験当時、はらぺこキャッツ達は時間を止めてカンニングを開始……したのだが。
「あれ??」
「ん???」
 なんと、時間を止める直前に見えていた問題用紙が、まるっと一気に変わっている。まさかと思って時間停止を解除してもう一度時間停止をしても、また問題用紙の内容が変わっているのだ。
「にゃぜーーー!?」
 これこそがダーティの秘策。時間停止されるならば、合間合間で問題用紙を全員分すり替えてしまえば問題の内容がわかるまい! と。
 混乱に陥ったはらぺこキャッツは暴動としてダーティに殴り込みに行ったが、残念なことに彼女は監督として集めていたゲイズ・パワーによって強化されている。

 彼女のユーベルコード『酷悪!濁穢花蕾狂咲』の放った赤紫色の矢印オーラに貫かれたはらぺこキャッツ達は、無念、の言葉を残し倒れ伏したという……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マリア・ルート
カンニングの防止ねぇ…試験監督ってアース系の情報で仕入れたけど割と退屈なのよね。ふぁ…ちょっと欠伸出ちゃうけど…頑張る…

…ん?なんかあれ…耳の動きが変じゃないかしら?
もしかしてあれ…耳の動き方で選択肢を示してる?左耳だけ上げたら1、右耳だけ上げたら2みたいに。
あーはーはー…これが集団カンニングね…なるほど…

へいそこの猫。
試験中に余計に耳を動かさないで貰えるかしら?
不正行為として処罰するわよ?(威圧)

相手は激昂して何度も攻撃してくるでしょけど【指定UC】の詠唱でそれを無敵で耐えつつ、動きが鈍ったところで詠唱終了して攻撃よ!

…とまぁ、こうなるので、くれぐれも不正行為はしないように。ね?(笑顔)



●良い子の皆は真似しちゃダメだよ!
「カンニングの防止ねぇ……」
 ふぁ、と小さく欠伸をしながらも試験監督感を務めるマリア・ルート(紅の姫・f15057)。UDCアース等の別世界で仕入れた情報によれば、割と退屈と聞いていたが……ここまで退屈だとは思ってもいなかったようで。
 彼女は何度も何度も、眠らないようにと目をしぱしぱさせて、頑張っていた。

 欠伸を噛み殺しながらも、きっちりと生徒達の動きを見張るマリア。そのうち暇になった彼女は生徒達の細かな動きに注視していたのだが、ふと、はらぺこキャッツ達の動きが妙なことに気づく。
(ん……? なんかあれ、耳の動きが変じゃないかしら……?)
 1人のはらぺこキャッツの耳が右に動けば、カリカリとペンを走らせ。また別のはらぺこキャッツの耳が動けば、またカリカリとペンが走る。ぼんやりと見る分にはなんてことない動きに見えたが、注視するとその動きはより不自然なものに見えてしょうがない。
「へい、そこの猫」
「はにゃ!?」
 はらぺこキャッツの1人の机の前に立ったマリア。余計なことはしないでくれる? と彼女が注意しても、はらぺこキャッツはなんのことだか、と押し通してくる。耳を動かしているのは少し痒いだけだからと言っているが、そんなのは試験監督官であるマリアには通用しない。
「試験中なの、わかる? 余計に耳を動かさないで貰えるかしら?」
「で、でも、耳が痒くて」
「痒いなら今かいてあげるから。はい」
 がりがりと爪を立てて痒いと言ってる耳をかいてあげて、これで動かすな、と注意を告げるマリア。……それでも止まらない耳の動きに、さすがの彼女も威圧のオーラを撒き散らすしか無くなった。

「うーにゃー!!」
「おーぼーだにゃ! これは試験監督官のおーぼー!」
 流石に威圧のオーラに耐えきれなくなったのか、はらぺこキャッツ達は激昂して普段の武器であるフォークとナイフを構えてマリアをぶっ叩きに来た。
 しかし、これを見越していたマリアはユーベルコード『クライマックス・シュート』の詠唱を唱えておいた。詠唱中は無敵になるためはらぺこキャッツ達の一撃は効かないし、むしろ……。
「カンニングはダメだって、習ってるでしょ!!」
 そのお叱りの一撃が、何よりも大威力の一撃となっていた。

 壁を、窓を、ついでに隣の教室の壁もぶち抜いた強力な魔法は、他の生徒達をビビらせる結果となったようで。
「……とまぁ、こうなるので、皆はくれぐれも不正行為はしないように。ね?」
 直線の頂点に立っていたマリアの笑顔は、それはもう、良い笑顔だったという……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年05月01日


挿絵イラスト