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奴隷解放戦線

#サイバーザナドゥ

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#サイバーザナドゥ


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 薬ってのは、良くもあり悪しくもある。
 酒も薬変わりだ、消毒だって使われていたわけだが、飲みすぎれば体に悪い。
 それと一緒で薬も過ぎれば体に悪い。
 だが、悪いとわかっていながら使っちまう。そんな者達もいるわけで……。
 誰が悪いとか、そうは言わねぇがそれが世のためにならないものなら動かねば。
 灘・岸科(人間の剣豪・f25350)はそう思い。この度集まった猟兵達にこう言った。
「今回、おめぇらに行って欲しい世界は『サイバーザナドゥー』だ」
 メガコーポが覇権を獲んと争う世界なわけだが……そのあたりの説明は良いだろうと心の内で呟き、詳細を語り始めた。
「とある企業の地下。そこで、人々が奴隷のように扱われながら働いている。彼らは製造者で、作っているのは麻薬とも呼べる薬の製造に携わっているようだ。まあ、彼らは無理無理働かされているわけだから、今回の目的は彼らの解放だ」
 工場内部の様子を見ると体調の悪そうなものが多く、皆一様にふらついている。
「だが、彼らを救うのは容易ではない。工場内には戦闘用ドローンが立ちふさがり、どうやら用心棒もいるようだ」
 だから、と最初にやるべきことは何かをはっきりと言い放った。
「まず、用心棒は最後の砦だ。故に最初に君たちに襲い掛かるのは多くのドローン。それらの性能調査を行ってほしい」
 ため息をつき、こんな厄介なものを買い込むくらいなら社員の給料を上げればよいというのに……という呆れが思わず口から出てしまったが、まあ、それよりもだ。
「まあ、このあたりで説明は終わりだ。健闘を祈らせてもらおう。頑張ってくれ」


歌舞伎役者
 それにしても不当労働とはな、嫌なご時世だまったく……。
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第1章 冒険 『目の前や道端などに、死体が転がっている』

POW   :    血で汚れるなど気にするものか。よく調べてみよう、何かあるかもしれない

SPD   :    操作の基本は足だ。もしかしたら、殺された瞬間を見ている人がいるかもしれない

WIZ   :    なぜここに転がっている? 死体や周囲の状況から、死因を探ってみよう

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ソウジ・ブレィブス(サポート)
なんかこんな感じのー間延びした口調で喋るよーう?
年齢にしては頭悪そう、って感じが理想かな
僕より年下の子には~ちゃん、って呼ぶかも
気分で呼ばないことも在るから、深く気にしないでねえ

野生の勘でいいアイディアが浮かべば、気分を大いに傾けて
軽やかステップな足取りで、怖いもの見たさで突撃だぁ!
どうしても閃かなかったらバス停ストラップ(7センチ)が倒れた方向に突撃してみようかな

他の人がいれば先を譲るし、協力するよ?
ああでも偵察なら任せてよ?
行動は常にパフォーマンスが優先
アクションは大げさにがモットーだあ
アクロバット系だったり、自由気ままに遊びたいのが本心かな
……他の人の迷惑にならない程度に、だけどね?



ソウジ・ブレィブス(天鳴空啼狐・f00212)は、目の前に転がる多くの死体に眉をしかめた。
「あーあ、こんなにごろごろと……よく作ったもーんだ」
 見た感じどれもこれもが規則性はなくただ、やられたから倒れているという感じで、床や天井、壁にもそれなりに傷がついているのが見て取れる。
「これは、なんと言うかー……機械的だなー」
 でなければ、かなり無機質な奴がアサルトライフルのようなものを持っているかのどれかだろう。
 しかし、彼は機械的だと言い、そう感じていた。
「そこに、何かがいたからやったといーうような、雑なやり方のくせしてー……」
 ちらりとそばに倒れている死体たちの、言い方は悪いが種類を考えると彼の目には機械が相手であるというようにしか感じられない。
「関係者かどうかもわかっていてー、間違いがなーく、関係ないやつしかやってないところをみーるに──これは、何らかの機械かなぁー」
 彼はそう言って、他の猟兵達にが自身の見解を話すために連絡を取った。

成功 🔵​🔵​🔴​

藍原・蒼夜(サポート)
 人間の學徒兵×力持ち、20歳の女です。
 普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「機械、ですかぁ」
 うーん、と彼女の周りにも点在する人だったもの。彼ら彼女らの姿を見て、あぁ確かに機械的だと藍原・蒼夜(蒼き宝刀・f23131)は思った。
「確かに、そうですねぇ……。なんと言うか標的を殺し、彼らの所在が分かるようなものを探し漁ったような様子もなく、淡々とこれだけの数を殺戮する。……ええ、確かに人の仕業とは言えない……ですね」
 では、その機械はこの転がっている者たちをどう始末したのか……。
 それが気になった蒼夜は手近な死体に手を伸ばし服の欠損具合、傷跡、そしてその体の中にある鉛球を発見した。
「……どうやら、その機械は銃が搭載されているようですね」
 それから、弾道予測をしてみるにどちらかと言うと上のものが多いことに気づいた彼女は、こう呟く。
「空を飛び、銃が搭載されている。戦闘用ドローン。情報通りのようです。その中には人が混じっている様子はない……と、思われますよ」
 彼女は猟兵達へとそう言って微かに微笑をもらした。

成功 🔵​🔵​🔴​

レイン・ファリエル(サポート)
『さぁ、貴方の本気を見せて下さい』
 人間のサイキッカー×ダークヒーローの女の子です。
 普段の口調は「クールで丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、機嫌が悪いと「無口(私、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は落ち着いてクールな感じのミステリアスな少女です。
人と話すのも好きなので、様々なアドリブ会話描写も歓迎です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


狐々愛・アイ(サポート)
ぼくはレプリカントの聖者×ヒトの巫女です。
ヒトを愛するため、愛されるために造られましたが……ぼくは壊れているので、あらゆる物を愛します。

けれど、オブリビオンは倒すべき敵。だから愛を以て戦い、愛を以て倒します。躊躇も容赦もできませんよ?

非戦闘時は【変装】や【滑空】、【早着替え】といった技能が役立ちそうです。
戦いに行く人には『巫女のひざまくら』を使うのも良いですね。

戦闘時は、使える武器やユーベルコードは何でも使います。自己の損傷も厭いません。
ぼくはレプリカントなので、センサーや演算に頼った戦い方になりますね。アイはAIですから!

敵も味方も愛する……それこそが、ぼくの存在意義であり、戦う意味です。



「そう、ですか……。では、話しに出ていた用心棒とやらは出てきた痕跡は見当たらないという事ですか。そうですか」
 ほかの猟兵達の話しを聞きながらレイン・ファリエル(クールビューティー・f17014)は相槌を打ちながら先へ先へと進んでいく。
 と、すると──。
「あら?」
 通路、ぱっと見れば普通の通路。しかし、これまでの杜撰な光景が広がっていたとは思えないほど綺麗で、戦闘跡など見当たらないある意味で変わり果てた通路の姿がそこにはあった。
「あら、あらあら? わかりやすいボーダーラインですこと……」
『あっ、そっちも見つけたんだぁ。境界線』
「えぇわかりやすい、とてもとても明快です」
『そうだね。ぼくも今そのあたりだ』
 レインと同じようにこの死体を大量に量産しただろう敵が現れる一定のラインを狐々愛・アイ(愛は優しさ、愛は力・f36751)は同様に見つけたのだろう。
 彼はんん、と小さなうなり声のようなものを上げる。
 レインはその声になにか彼女側にはない何らかの発見をしたのかと期待をしながらこう尋ねた。
「何か見つけました? アイ」
『うん。生き残り? かな? もう助からない程に虫の息だけど生きてる人がいる』
「へぇ、それはそれは……なるほどですね。こちらには生きている方はいませんのでアイはその方の話しを聞いてくださいな」
 ──私は、先に行っています。
 そう言って、レインは綺麗すぎる通路に足を踏み入れた。
「うーん、そうは言ってもなぁ。おじさん、喋れる?」
「ぐっ、ぅっ……つよ、ぃ……この、さき……」
 多分アイの姿も見て取れず、話しかけられた存在もわかっていないだろう男はすぐにこと切れた。傷を治しても助からないだろう男を看取ったアイ。
 その表情は悲哀と怒りの混じった複雑そうな表情をしている。
「ああ、ぼくは彼を助けられなかった。……彼をこんなにして……許さない。みんなをこんなに殺して、許せるもんか……!」
 怒りに肩を震わせ、堂々と彼もまた線を踏み越えるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『キラー・ドローン』

POW   :    スローター・ドローン
【抹殺モード】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【機銃掃射】を放ち続ける。
SPD   :    バトル・ドローンズ
レベル×1体の、【機体装甲】に1と刻印された戦闘用【重火器搭載型ドローン】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    ファイア・アタッチメント
【飛来する専用強化パーツ】と合体し、攻撃力を増加する【大型ビーム砲】と、レベルm以内の敵を自動追尾する【ミサイル】が使用可能になる。

イラスト:御崎ゆずるは

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

イネス・オルティス(サポート)
『この鎧は一族伝統のもの、恥ずかしくなんて……』

アックス&ウィザーズ辺境のどこかにある隠れ里に住む一族の女戦士
〔一族伝統の鎧〕のビキニアーマーを愛用し主に〔巨獣槍〕という槍を使う
”ダッシュ”で近づき”なぎ払い”、”串刺し”等をよく行う

ボン・キュ・ボンのナイススタイルで、ビキニアーマーを普段使いしている
恥ずかしさ耐性のあるイネスは、周りの視線を気にしません
そのビキニアーマー姿の存在感で、無意識に誘惑してしまう事がありますが
イネスにそのつもりはありません

アドリブ・絡み・可 ””内技能
描写はセクシーレベルまで
キャバリアには乗らず生身で戦います(他の人のキャバリアを足場にする等はあり)


シフィル・エルドラド(サポート)
『皆に元気を分け与えにやって来たよ!』 

ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子。
 普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
 嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


七星・彩華(サポート)
 羅刹の呪詛すらも従える剣士。
『呪詛で溢れた戦場は私の舞台さ!』
 口調は我が道を行く姐さん、仲間にはフレンドリー。

支配する呪詛も武器として扱う戦闘狂だが、かなりの頭脳派。
武器は魔剣・妖刀とは似ても似つかぬ呪詛刀
戦闘狂だが考えた戦術や戦闘の流れが上手くハマる方が感情が溢れ出る。
闘う事を至高と考える一方で守る者や仲間との共闘も戦闘の重要な要因と考えている。
行動は天上天下唯我独尊を貫く。
猟兵の夫と二人の娘がいる家族4人共が猟兵。


 ユーベルコードは指定した物を怪我は厭わず行動します。
迷惑をかける行為はしません。
依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
 あとはお任せ。よろしくお願いします!



 境界線を踏み越える三人の猟兵の姿があった。
 一人は、七星・彩華(狂い咲く戦場の華・f32940)。
 一人は、シフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)。
 一人は、イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)。
 それを補足するは、多くのバトル・ドローン。
 発見、照合、エラー。
 照合、リストアップ、エラー。
 該当なし、攻撃しますと、実に単純で多くの情報を一瞬で洗い出した様はなるほどなるほど、機械的だ。
 そして、そんな物達が攻撃に手心を加えるかと言うと、ない。
 ありえないし、そんなことが起きたなら明確的なエラーである意味で技術の進歩と言えるだろうが、そんなことがこの場で起きるのかと言えば絶対にない。
 そもそも機械と言うのはプログラミングされた範囲でしか動けない。
 心を持とうと狙ったプログラミングをしなければ相手に手心を与えようとは思うわけがない。
 では逆に機械が相手から逃げようと思うだろうか。
 それもまたない。
 逃げるという行為に必要なのは、恐怖と畏怖、そして逃げようとする根性だ。
 それらがクリアされなければ、逃げるという行為は発動されない。
 で、あるならば機械が逃げるというのは無理ならば、バトルドローン達にとって三人の猟兵はただのターゲット、的でしかないという認識しか生みだされない。
 ああ、それがなんと愚かしいことか物達は気付かない。
 三人の猟兵は物達にとって恐怖も畏怖も感じるべき相手だ。
 もしかしたら、逃げようとする根性すらも沸かない、圧倒的格上だ。
 だというのに、人に例えるなら果敢に、または無謀にも攻撃を始めるバトルドローン達、物であるがゆえに讃えられはしないがその献身は褒めるべきものだ。
 バトル・ドローンが展開するはパターン化されたもの一つ。
 相手の脅威を正しく測れないからこそのレベル1からの戦闘開始。
 超速度での飛行。そして、そこから放たれる機関銃による狙撃。
 並みの相手ならば、それだけで全滅必須なパターン。
 故に、バトル・ドローンは落とされる。
 猟兵は大体が並みであるわけではないからだ。
 超速度、それがどうしたとバトルドローンを落としていく。
 一体、二体、何体と落ちていく。
 で、あるならばと戦闘力を上げるバトル・ドローン。
 一体がそう認識したのならば、それはバトル・ドローン達にとって共通認識も同義と言うわけだ。
 同時に並列に、どこのバトル・ドローンは同じ判断を下す。
 奴らに相手に今の攻撃パターンではだめだとプログラミングされたレベルを一個上げる。
 しかしかな。厄介であるし、数も多いという利点はありながらそれでもやはりどうしても彼らは機械でプログラミングされた範囲でしか動けない。
 で、あるならば考え動き、穴を見つけられる猟兵達ではプログラミングされただけの存在では、役不足でしかないのだろう。
 どんなに追い詰められようがそれでも食らいつく猟兵達相手ではバトル・ドローンはただの機械でしかないのだ。
 たとえそれが多くの人を倒した殺戮マシーンだとしても……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

七星・彩華(サポート)
 羅刹の呪詛すらも従える剣士。
『呪詛で溢れた戦場は私の舞台さ!』
 口調は我が道を行く姐さん、仲間にはフレンドリー。

支配する呪詛も武器として扱う戦闘狂だが、かなりの頭脳派。
武器は魔剣・妖刀とは似ても似つかぬ呪詛刀
戦闘狂だが考えた戦術や戦闘の流れが上手くハマる方が感情が溢れ出る。
闘う事を至高と考える一方で守る者や仲間との共闘も戦闘の重要な要因と考えている。
行動は天上天下唯我独尊を貫く。
猟兵の夫と二人の娘がいる家族4人共が猟兵。


 ユーベルコードは指定した物を怪我は厭わず行動します。
迷惑をかける行為はしません。
依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
 あとはお任せ。よろしくお願いします!


響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです


ルイ・エルドレッド
「少しちょっかいかけてやろうぜ」
『クックック。混戦だナ?』

目の前に飛行するドローンから放たれるビームを自分の剣に当て、反射するように返しミサイルを破壊する。こういう輩は今までのゲームで嫌って程見てきた。その【戦闘知識】が役に立つ。

「お前の相手は、俺じゃないだろ?」

突っ込んでくるドローンを人差し指で止める……いや止める瞬間にルイの能力である【世界浸食ソフト『OPUS』】を駆使し【ハッキング】。ルイを味方判定にし、他のドローンを攻撃させる。もうわちゃわちゃ。

『クックック! 面白くなってきたナ』
「嫌がらせなら俺の専売特許だ」

UCも発動し味方ドローンに[攻撃力強化]も付与しながら自分は影に隠れる。



「ちいっと、めんどうだ……」
 七星・彩華(狂い咲く戦場の華・f32940)は、バトル・ドローンを前にそうつぶやく。相手には、不足しかない。しかしながら数の一点を見れば、その面倒くささは確かにあった。
 いちいち、一体一体倒して回るのは少しばかり手間で、面倒くさいと言うのが彼女の本音ともいえる気持ちだった。
 と、その時だ。
「おっとぉ? 何やら面倒くさそうだね? 俺がやろう」
 と、その場にいる猟兵達に疑問を投げかけているように聞こえるが実際は決定事項のようにそういう彼、ルイ・エルドレッド(隠しボス・f36867)は状況を見てこの場で自分が出なければ時間がかかることを感じ取り、苦笑い気味そう言った。
 バトル・ドローンは四方八方を飛び回り、決して固まって動きはしない。
 そう、プログラミングされているからと言うのもあるが、戦術的ではないからだろう。まあ、結局データ的にそうだからに行きつくあたり実に機械らしい。
 そんなバトル・ドローンを見て彼は呟いた。
「まあまあ、お手本みたいな散開戦術だ。すこしちょっかいかけてやろうぜ」
『クククッ、混戦だな』
 どこからともなく、声が聞こえルイはその声に笑みで返すととある一体のバトル・ドローンに走り寄り始める。
「ははっ」
 その笑い声に反応したのか、それともレーダーかそれはわからないがそのバトル・ドローンはルイを補足、標準を合わせビームーを発射。
 鈍い発砲音とともに銃口から迸る一条の光、一瞬の出来事。
 その一瞬で、ビームが破壊したのはルイから二番目に離れているバトル・ドローン。ルイはビームの光を剣で発射し跳ね返し、一体を落として見せた。
 しかし、戦果としてはそれだけ、倒したのは一体だけだ。
 戦況は未だめんどくさいといわざるを得ない。
 されど、それがどうした。これからだと言わんばかりの不敵な笑みを携えルイは一番近いバトル・ドローンが、近寄るなとばかりに発射するミサイルと連射して発射されるビームを見事に対処しながら近寄っていく。
 ビームを反射させながら、反射させたビームをミサイルに当て、造作もない簡単なことのように、あまりにも簡単に開いての攻撃を無力化させる。
 そして、逃げようとするバトル・ドローン。多分、いち早くその場から脱出できると判断したのが正面だったのだろう。ルイに向かって高速移動。
 それで抜けるのかと思うところだが、まあ機械だ。小手技なんてできるわけがなく対処されている攻撃を馬鹿正直に続けながらの特効。
 対処されるに決まっていた。
 ルイは指をさす。
「お前の相手は俺じゃないだろう?」
『クックック! 面白くなってきたナ』
 何を馬鹿な。そんな言葉通じるわけもなく、相手は機械で融通は利かず、ましてやまごうことなく敵である。
 そんな言葉が届くわけもない。と言いたいが、予想に反しその言葉通りにそのバトルドローンは動き出した。味方であるはずのバトルドローンを攻撃しだしたのだ。
 それ等にとって、そのエラーであるバトルドローンは敵であるか味方であるかと問われれば、もちろん味方だ。プログラミングで味方に攻撃しろなんてプログラムする者はいない。すなわち、敵であるバトルドローンは一体のバトルドローンを避け、散開していた戦術はぼろぼろにされ、導かれるように一か所にまとまっていく。
 まあ後は誰かが倒すだけで簡単に終わるだろう。
「嫌がらせなら俺の専売特許だ」
 ルイのそんな言葉を聞いて遅れてやってきた響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)はその戦況を見てため息交じりに一言。
「……私の出る幕はなそうですわね」
 一気に破壊されていくバトル・ドローン達を見ながらそう言った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『変幻剣姫』プロモーション』

POW   :    死閃斬光
【縮地法】で敵の間合いに踏み込み、【居合抜刀】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
SPD   :    剣閃軌跡
速度マッハ5.0以上の【居合切り】で攻撃する。軌跡にはしばらく【自身の意思で変形する液体金属の剣筋】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
WIZ   :    万斬報刀
【液体金属の刀「自在刀」】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、液体金属の刀「自在刀」から何度でも発動できる。

イラスト:PORI

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠幻武・極です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「猫目みなも」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
迅瀬・ナクタ(サポート)
『ちっ、見て見ぬふりも、ばつが悪い。オレも参加してやるか』

人間の「トイロボ」アスリート×オブリビオンマシン
 
トイロボと言う小型ロボットを特殊なデバイスで操作するホビースポーツのアスリートです。

基本的には愛機である『OM-NATAKU』を使ってスポーツや戦いをします。しかし、本人もアスリートなので身体を鍛えており、場合によってはトイロボを使わずスポーツ・戦いを行います。

仲間や一般人にはぶっきらぼうな態度で接しますが、相手がピンチの時はなんだかんだ助けてしまうタイプです。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 サイバーシティの最下層でジャンクを漁りながら暮らす人間たちを攫い集め、工場に束で放り込んでは危険なドラッグの製造に携わらせ、文字通り死ぬまで使い潰す。伝え聞いたメガコーポの所業を周囲の光景と照らし合わせて今一度思い返し、迅瀬・ナクタ(闇を抱くトイロボバトラー・f37811)は苛立ちを隠しもせずに舌打ちした。
「……趣味の悪い話だ」
 早々に叩き潰して帰るが吉とばかりに呟く彼の目の前には、液体金属の刀を携えた少女型の人形が佇んでいる。恐らくは、これが件の用心棒なのだろう。
「侵入者を確認。これより殲滅を開始する」
「させるかよ……!」
 工場をここまで踏破してくるまでの間に、劣悪な環境に苦しむ労働者たちの姿をどれだけ目にしてきただろう。決して口には出さないものの、ナクタは彼らを救い出すために今ここに立っている。故に決して足を引くことはせず、彼は敵の構える自在刀の輝きを睨みつけた。
 ――恐らく敵は、こちらの攻撃を誘っている。敢えて先に仕掛けさせることで敵の手の内を見、それに応じてカウンターを繰り出そうというのか。
(「ある種、定石のひとつではあるよな。……だが!」)
 手元のデバイスでトイロボ『OM-NATAKU』を操り、敢えてナクタは誘いに乗って出る。繰り出したトイロボの拳は流体金属の刀に弾かれ、そのまま上方へとかち上げられる――かに見えた。
「甘い!」
 拳と刀が触れ合う寸前、ナクタはトイロボの全身を鋭く回転させ、同時に攻撃の軌道を強引に大きく捻じ曲げていた。鋼の拳がオブリビオンを捉え、そのまま無機質な通路の奥まで吹き飛ばす。背中から壁に叩きつけられ、呼気と血液の代わりに金属の軋む音を吐き出して、少女人形は紅色の瞳を侵入者に向け直した。

成功 🔵​🔵​🔴​

マロン・ビネガー(サポート)
◎連携・アドリブ歓迎
知的好奇心旺盛で少し不思議+ひんやり系な性質の僕っ子。思考は理系寄り
戦場ルールと他者の意志は尊重する方
現地住民や先輩には「礼儀作法」で丁寧な対応を心掛ける

◆戦闘傾向
エキセントリック+トリックスター
属性魔法や精神攻撃/誘惑、地形の利用等で撹乱するタイプ

主な得物は蓬莱の玉枝orレイピア、弩

技能は主に「天候操作」、
特に雨・雪系を好む

攻撃系UCに合わせて「電撃」+「貫通攻撃」、
回復系UCに「浄化」を載せる等

勝利の為なら代償・取引系UCも躊躇いませんが
保護対象や共闘する方々を攻撃に巻き込む事は極力避けます
必要なら「結界術」等で防御、場所感知等
臨機応変に支援行動も可

後は基本お任せです



「なるほど、それがこの世界の『ルール』という訳だね」
「理解いただけたようで何より。では、これもルールだ。ここで死ね」
 皮肉を含めるでもなく淡々と告げて斬りかかって来る敵の一撃を咄嗟に編んだ結界で弾き、マロン・ビネガー(夢幻の恋人・f37213)はレイピアを抜き放つ。
「郷に入っては……という言葉もある。でも、その言葉には従えないな」
 猟兵となり、異世界を訪れ、オブリビオンと戦う。それが現在の使命であるのなら、オブリビオンのもたらす理不尽な運命を黙って受け入れるほどの非合理はない。氷の温度を思わせる鋭い突きを身を捻りながら二、三度かわして、少女人形は一度大きく飛び退った。彼女が刀を納めるのを見て、瞬時にマロンは身構える。それは経験から予測できたと言うよりは、むしろ直感にも似た感覚だった。放たれた居合の剣閃を掻い潜れば、一瞬前まで己の首があった場所に銀の軌跡が揺蕩い残る。一筋、二筋、三筋、次々に増えては自在に形を変える液体金属の軌跡は、さながら意志を持つ蜘蛛の巣のようだ。
「うん。……少し、邪魔になってきたかな」
 呟いたマロンの全身が、瞬間月の如き怒りを放つ。輝く魔力はたちまち彼女の身体能力を、或いは魔力を増幅させ、同時に巨大な月光の刃をも形成して、空中に張り巡らされた液体金属の網を見る間に斬り払っていく。
 そして、遮るもののなくなった空間ごと、細剣がオブリビオンの腕を貫いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

蛇塚・レモン(サポート)
いつも元気で優しく快活な性格
その身に蛇神と妹の魂を宿す21歳の娘
霊能力と技能及びアイテムを駆使して事件解決を試みます

普段の口調は語尾に『っ』を多用します

時々「蛇神オロチヒメ(裏人格)」
老人口調NG
尊大な態度でレモンの母親を自負
UCで召喚されると巨大な白蛇として顕在化

戦闘スタイル
前中後衛どこでもこなせる万能型
武器は蛇腹剣と指鉄砲から放つオーラガン
基本的に脳筋
でも魔法や天候操作での属性攻撃など融通も利く
念動力で行動不能にさせたり呪詛での絡め手も得意

多少の怪我は厭わず積極的に行動
また、例え依頼の成功のためでも、他の猟兵に迷惑をかけたり、公序良俗に反する行動はしません
あとはお任せ
よろしくお願いします!



 立ちはだかるオブリビオンを前に、蛇塚・レモン(白き蛇神憑きのシャーマンクイーン・f05152)は快活な笑みを消すでもなく凛と立っていた。
「用心棒登場ってところ? いよいよだねっ」
「……殲滅する」
「っと――舐めてもらうと、痛い目見るのはそっちだよっ!」
 足元を薙ぐように振るわれた刀を跳躍でかわし、レモンは即座に指を二本立てた。
「全開で行くよっ! ――蛇神様とあたい達の無限成長、見せてあげるねっ!」
 迷いなく神の力に手を伸ばしながら、彼女は早口に祝詞を歌い上げ、その間にも踊るように流体の刃をかわし、或いはいなして、致命傷を避けていく。そして。
「――喰らえぇっ!!」
 解き放たれた純白の陽光が、槍の如く前方を貫き通し、どこまでも膨れ上がりながら伸びていく。光に呑まれ、焼かれながら、それでも液体金属の刀を振るったオブリビオンが、ユーベルコードで複写した白光を撃ち返してくる、けれど。
「そんなもの!」
 詠唱時間が劣れば威力も落ちる。己のユーベルコードの性質を熟知しているからこそ、レモンの勝気は揺らがない。そのまま押し出すように放たれた最後の輝きが、敵のユーベルコードすらも一纏めにして押し流した。

成功 🔵​🔵​🔴​

高柳・源三郎(サポート)
旅芸人一座の座長、それが高柳源三郎じゃ!!(まだ零細なんじゃがな......)。
性格は酔いどれおやじじゃが旅芸人一座の座長なので本番(戦闘)では酔いが殆ど覚めて戦うことが出来るんじゃ。
武器である【不思議なたぬき人形「はな」】【暗殺用たぬき人形「たろう」】を使いまるで踊りや人形劇をするかのう様にユーベルコードを使い戦うのじゃ。時々【竜珠】に封じ込めてある骸魂・八岐大蛇に乗っ取られて暴れて回ってしまうんじゃ。
情報収集は芸をして道行く人の足を止めて人達の噂話を聞けば集められると考えてとるんじゃ。
宴会技能が高いので戦場で宴会をするんじゃ。
口調は(わし、~殿、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)です。



「ははぁ、別嬪さんな人形のお出ましじゃのう!」
 人形を操る旅芸人として、まずは高柳・源三郎(幕府に目をつけられた|旅芸人《呑んだくれ野郎》・f15710)は素直にそう感嘆する。
「とは言えメガコーポの用心棒じゃあのう……」
 芸の誘いにも宴の誘いにも乗ってこないことが容易に予想できる相手を前に、源三郎は軽く肩をすくめ――そして、それがどうしたとばかりに朱塗りの杯を取り出した。
「ま、まずは酒じゃ酒じゃ! ここに来るまでに酔いも随分覚めてしまったしのう」
「……」
 無言でこちらを見つめる敵の瞳に、呆れの色はない。そも感情を持つのかどうかも怪しい人形は、それをこの工場で生み出されるものと同質のドラッグと判断したらしい。酒のなみなみ注がれた杯を叩き落とそうと飛んでくる敵の刀を器用に二体のたぬき人形で受け止め続けながら、一杯、更に一杯、また一杯――と気に入りの銘酒を飲み進め、真っ赤な顔でゆらりと立ち上がった源三郎は、何故か素面の時より一回りほども大きく見えた。
 ――無論、それは彼の佇まいが見せる錯覚に過ぎない。大量の酒をトリガーとして発動させたユーベルコードが、彼の膂力を、闘気を、平素の六倍にも膨れ上がらせているのだ。
「さぁて――ここからひと踊りじゃよ」
 そうして酒精にひっくり返り、たぬき人形たちに持ち上げられて撤退するまでのおおよそ二分間、源三郎はその宣言通りに戦場で龍が舞うかの如き大暴れを見せたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

サエ・キルフィバオム(サポート)
アドリブ歓迎

基本的には情報収集が得意かな
相手が何かの組織だったら、その組織の一員になり切って潜入して、内側から根こそぎ情報を頂いちゃうよ
そうじゃなければ、無害で魅力的な少女を演じて、上手く油断させて情報を引き出したいね
効きそうな相手なら煽てて誘惑するのも手段かな♪

戦いになったら、直接力比べの類は苦手だから、口先で丸め込んだりして相手を妨害したり、糸を利用した罠を張ったり、誘惑してだまし討ちしちゃうかな
上手く相手の技を逆に利用して、手痛いしっぺ返しが出来ると最高♪
敢えて相手の術中に陥ったふりをして、大逆転とかも良く狙うよ



「――」
 もはや何を言うでもなく、無音のままに刀を携え飛び掛かって来た敵を前に、あちゃー、とサエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)は頬を掻く。
「ま、そりゃそうか。こんなエリアに無力な労働者ちゃんはフラフラ出てこないもん……ね!」
 退けど逃げれど、敵は恐るべき速度の歩法で間合いを詰め、必殺の刃を叩き込もうと迫って来る。確か――四度受ければ死は免れないユーベルコード、だったか。
 なら、と眼鏡の下でサエは冷静に思考を走らせ、敢えて振るわれる刃を利き腕とは逆の腕に掠らせた。
「ッ!」
 痛みに呻く演技も、ユーベルコードの真の威力に気付き怯えるふりも抜かりない。勢い込んだ敵の二撃目を、足捌きの深さを誤ったようにして再び受ける。大きく飛び退り、間合いを外そうとしたサエの眼前にすかさず踏み込み、敵は三度目の刃を振るう。――さて、仕込みはあと一手だ。
 壁を蹴り、宙を舞うようにして敵の背後へ飛び込めば、空中に身を躍らせた無防備なサエの胴を狙うようにして敵もまた身体を勢いよく捻る。瞬間、サエの指先が小さく動いた。そして、それだけで充分だった。
「――!」
 いつの間に張り巡らされていたのか――長い髪の毛から作られた狐糸が人形の四肢を縛り上げ、刀を握る手をがっちりと封じていた。からかうような笑みと共に唇を舌で舐め、サエは服と一体化させたUDCに呼びかける。
「それじゃあ、後はよろしくね。ご褒美は弾んじゃうから♪」

成功 🔵​🔵​🔴​

轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
 強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、19歳の女です。
 普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 既にズタズタにされながら、なおも用心棒の人形は稼働を続けていた。放置しても遠からず自壊するかもしれないが、それまでに他の誰かにその刃が向けられないとも限らない。
「――なら、やることは一つよね」
 淡々と呟いて、轟木・黒夢(モノクローム・f18038)はありあわせのジャンクを組み合わせた『籠手』を纏わせた拳を静かに持ち上げる。それを戦闘行為と理解し、人形もまた今にもちぎれ落ちそうな腕で刀を掲げた。
「あなた、この世界で生産された人形らしいけど――私のことは、やっぱり『視て』いるのかしら」
 半ば問いかけるように、半ば独り言のようにそう言う黒夢の足元から、さながら炎が燃え立つようにして黒き影が伸び上がり、彼女の全身を余すところなく覆っていく。瞬間、人形の視線が明らかに左右に大きく揺らいだ。
(「やっぱり、光学センサーだったみたいね。――好都合だわ」)
 光の反射、つまるところは視覚によってこちらを捉えていたというのであれば、『漆黒の炎術士』の効果も大きく及ぶ。敵の刀の軌跡が残す液体金属の線を燕のように潜り抜け、密やかに敵の懐まで肉薄して、そうして彼女は人形に囁く。
「黒き炎に、飲まれると良いわ」
 声と共に、漆黒の炎が解き放たれる。鉄すら溶かす高温の黒はたちまち人形の壊れかけていた四肢を焼き壊し、物言わぬスクラップへと変えていき――そうして、後には影装を解いた黒夢だけが立っていた。足元に散らばるボロボロのパーツ塊を一度ちらと見下ろして、彼女は呟く。
「用心棒は最後の砦、だったわね」
 つまりそれは、最早この工場を守る戦力は一掃されたということ。こうしてここに、工場の奴隷労働者たちは猟兵の手で救出されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年10月24日


挿絵イラスト