銀河帝国攻略戦⑮~白城を打ち砕け
グリモアベースの一角でルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)が戦況図を見せながら説明している。
「お集まりいただき、ありがとうございます。
皆様には『白城』艦隊と戦って頂くことになります」
ルベルは一度頭を下げた。そして、すぐに頭をあげると説明する。時間が惜しいのだとその瞳が言っていた。
「難攻不落の帝国大要塞「エンペラーズマインド」を突破した『解放軍』は、帝国旗艦『インペリウム』を目指し快進撃を続けています。
その前に立ち塞がったのは、帝国宇宙戦艦による大艦隊、『白城』艦隊でした」
頷く猟兵たち。戦争に幾度も参戦している者、初めて参戦する者、顔ぶれは様々だ。
「『解放軍』艦隊は、これまでの戦いで戦争にも慣れてきた為、現在は互角に戦う事が出来ています。
しかし、練度の差は歴然です。戦いが長引けば、先に崩れるのは『解放軍』艦隊となるのは間違いありません」
ルベルは目を伏せ、戦況の厳しさを語る。
「『白城』艦隊の強みである『士気と練度』をどうにかしなければ、勝利はつかめないでしょう。
ここまでの戦いで、帝国軍の優秀な前線指揮官を特定する事ができましたので、この『帝国宇宙戦艦』の撃破を行ってください」
そして、敵の戦力について情報を公開する。
「『白城』艦隊は、帝国の制式戦艦のみで構成された精鋭艦隊です。
皆様は、宇宙空間を敵の艦砲射撃を掻い潜って接近し、ユーベルコードを叩きこみ敵艦隊を撃沈してくださいませ。
すべてを説明すると、ルベルは再度頭を下げる。深く。
「皆様のお力が頼みとなります。どうぞ、よろしくお願いいたします。
……敵は強敵です。お気をつけください」
remo
おはようございます。remoです。
初めましての方も、そうでない方もどうぞよろしくお願いいたします。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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シナリオ難易度はやや難です。
キャラクター様の個性を発揮する機会になれば、幸いでございます。
第1章 ボス戦
『帝国宇宙戦艦』
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POW : フルバースト・コズミック
【全砲一斉射撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : デストロイレーザー
【10秒間のエネルギーチャージ】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【主砲からのレーザー砲撃】で攻撃する。
WIZ : インペリアル・マカブル
【自身の稼働可能時間】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【帝国式鏖殺形態】に変化させ、殺傷力を増す。
👑15
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
イヴ・クロノサージュ
共闘◎
アドリブ◎
▼お願い
ちいさな宇宙船ねこねこ号の皆さんと協力できたら嬉しいです!
――
▼後方・補給地点
にゃぁ!
ねこねこ号の皆さんと一緒に
猟兵の皆さんのサポートをします!
タイミング的には
突入前や脱出後あたりでしょうか…?
当戦艦の乗組員271人が
全力で皆様の武装や食料の提供・支援を行います
ちょっとの間だけでも、ねこちゃんたちで癒されるといいな!
技能:鼓舞、料理、救助活動、手をつなぐ
▼支援砲撃
連合艦隊として支援砲撃を行いますよ!
突入で困ってて協力支援があればそちらを
誰も指定していなかったらトドメ演出など
※アドリブお願いします!
台詞⇒UC参照
技能:援護射撃、全力魔法、属性攻撃⇒重力、吹き飛ばし
オリヴィア・ローゼンタール
星の船……その中でも戦闘に特化したもの、ですか
全身が兵器という感じですね、強敵です
脚の裏から【衝撃波】を放ち推進力とすることで、流星の如く宇宙を駆ける(【ダッシュ】)
強化された【視力】で敵の砲撃を【見切って】回避し、
【武器で受け流し】、【オーラ防御】【火炎耐性】に任せて突っ切る
砲撃の嵐……まずはこれを掻い潜らねばなりませんね
可能な限り避け、あとは私自身の炎熱耐性を信じて切り抜けます
射程圏内に捉えたら【紅炎灼滅砲】を掃射
【全力魔法】【属性攻撃】【鎧砕き】【破壊工作】により破壊力を最大限に発揮
この距離なら――照準良し、魔力充填完了
灼滅砲……撃ちます!
トリテレイア・ゼロナイン
『白城』艦隊…白騎士ディアブロ直属の精鋭
グリモア猟兵の転移による優位性も低い以上、激戦、苦戦は免れないでしょう
ですがこれを打ち破れなければディアブロ、そして銀河皇帝にたどり着けません。
目指すは艦隊旗艦!一気に攻めます
「ブローディア」に「防具改造」でダミー(囮の風船)発射機を装備して出撃。デブリを「怪力」で盾替わりに持ち、突撃します
デブリが破壊されたら白いダミーを辺りにばら撒き、敵砲手の目をくらましながら「武器受け」「盾受け」「見切り」で迎撃を凌ぎ接近、格納銃での「スナイパー」狙撃、武器の「なぎ払い」で攻撃
火力不足なら「ブローディア」そのものを質量弾として艦橋にぶつけてやりましょう(直前に脱出)
イデア・ファンタジア
遊び心の無いデザインね、戦いにしか興味ないって感じ。銀河皇帝の趣味なのかしら?
まず、夢想呪法『生命賛火』の炎を纏わせることで自分と仲間を強化するよ。
……一人一個なら足りるよね?
(ユーベルコードなので宇宙空間でも問題無し)
さて、あの主砲、威力はすごいけど直線状にしか放てないみたいね。……よし!
空想現界『最果ての世界壁』!この戦場に、不動不壊の遮蔽物を沢山作っちゃうよ!
オブリビオンから私達を、世界を守って!
んー、宇宙空間だと見えづらいね、角に目印描いとこっか。
あの主砲、私の壁で塞いじゃえば暴発させられると思うんだけど……一人じゃ近づくのはきついかな?うーん。
後方の補給地点。
そこには、先日解放軍に加わったねこねこ号があった。
「私のアートを見せてあげる!」
一人の少女が猫たちと戯れていた。群がる猫たちをスケッチブックに描いてはクルーたちに見せ、希望するクルーがいれば似顔絵を描いてあげたりしている。名は、イデア・ファンタジア(理想も空想も描き出す・f04404)。
にゃあ~!
にゃあっ
猫たちの声がする。
猫たちは戦争中であることすら理解しておらず、元気にじゃれあっていた。
「にゃぁ!」
足元にじゃれる猫に思わず笑顔になりつつ、イヴ・クロノサージュ(《機械天使》花と自然を愛する機械人形・f02113)が猟兵たちのサポートをしている。
「そろそろ作戦開始ね、続きはまた……あとで」
イデアはパチリとウインクをするとスケッチブックを仕舞った。
「当戦艦《クロノトロン=ユニット》の乗組員271人が全力で皆様の武装や食料の提供・支援を行います」
イヴは自身の戦艦名を名乗り、鼓舞する。
艦隊間を連絡船が行き来し、荷を運搬している。
「お疲れ様です、仕事が多くて大変だと思いますけど頑張ってくださいね」
イヴはクルーと握手して労い、励ます。クルーは握手した手を何度も見つめ、感動した様子で目を瞬かせた。
「はいっ! おれも、銀河の明日のために少しでも役に立てているなら、嬉しいです。がんばります!」
猫に和んだ様子を見せながらも、オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)が出撃の準備をする。
その耳には気弱なクルーの言葉が聞こえる。
「相手は精鋭だ。動きが俺達とまるで違うし、火力も凄まじい……」
「精鋭なら、ここにも揃っていますよ」
オリヴィアは瞳を向けた。月の光を集めたような神々しい瞳がクルーの眼を惹く。
「あれらは過去より蘇りし邪悪。ならば、私が狩りましょう」
柔和な表情のシスターは、しかし一瞬苛烈なる闘気を見せた。クルーはごくりと唾を飲む。目の前で戦場に身を置く者特有の殺伐な空気を漂わせているその猟兵は、その身が一振りの槍であるかの如く洗練された闘気を纏い、三日月の如く鋭い気配。
「ですから、ご安心ください」
にこり、とオリヴィアが笑む。
闘気がふっと収まった。そして、打って変わって柔らかな空気を纏う。その佇まいは穏やかな星月夜のようで、クルーは彼女の笑顔が生涯見た人間の笑顔の中で最も印象的で、最も美しいと思った。
「『白城』艦隊…白騎士ディアブロ直属の精鋭」
神妙な声がした。見ると、身の丈285.2cmのトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)が猫に纏わりつかれながらも真剣な様子で武装の整備をしている。
「転移による優位性も低い以上、激戦、苦戦は免れないでしょう。
ですがこれを打ち破れなければディアブロ、そして銀河皇帝にはたどり着けません。目指すは艦隊旗艦! 一気に攻めましょう」
頷き、イデアが仲間の数を確認する。戦場で援護をするつもりなのだ。
「行かれるのですね、どうぞお気を付けて」
イヴが彼らの背に声をかける。
頷きひとつ、オリヴィア、トリテレイア、イデアは宇宙空間へと躍り出た。
目の前には帝国の『白城』艦隊がある。精鋭艦隊だ。敵艦隊が砲門から青き光を次々と迸らせる。
「星の船……その中でも戦闘に特化したもの、ですか。全身が兵器という感じですね、強敵です」
背を向け、武器を手にオリヴィアは呟く。
航宙能力を備えた合体騎士型ロボット『ブローディア』で出撃したトリテレイアは身近なデブリを盾替わりに抱える。
「宇宙の騎士が駆るのは馬だけではないことを教えてあげましょう」
真剣な声色の仲間たちの後ろに続きながらイデアが帝国艦隊を眺める。
「遊び心の無いデザインね、戦いにしか興味ないって感じ。銀河皇帝の趣味なのかしら?」
オリヴィアの身を纏うのは透明な宇宙服。オリヴィアは脚の裏から衝撃波を放ち推進力とし、銀色の流星の如く宇宙を駆ける。
「その程度の豆鉄砲で私の火砲とやり合うつもりですか?」
オリヴィアは金の瞳を閃かせ、青い砲撃を素早く避ける。
視界の端ではトリテレイアがデブリを盾に砲撃を受けていた。
デブリが粉々になるのに構わずトリテレイアは肩部位から特殊発射機を繰り出す。発射したのは白い風船だ。
白い風船は帝国軍の目を惑わし、標的となる。囮だ。
「敵の数が多いですからね、攻撃を分散させようと思いまして」
言いながら押し寄せる砲撃をひらりと見切るトリテレイアは避けながら格納銃を起動させ、対抗射撃をする。
眼前で狙い定めた帝国宇宙戦艦は迫る猟兵に焦ったのか全砲門から斉射した。豪雨の如く青き砲光が戦域全ての猟兵へと降り注ぐ。
「これは回避できる数では……っ」
着弾の速い第一陣を避けると第二陣が押し寄せ、その後には第三陣の弾幕。回避をしてもデブリに命中した砲撃が爆発し、灼熱の砲弾や破壊されたデブリの破片が身を襲う。
「く……っ!」
前線にいた2人は後退しようとするが、そこへ。
「支援砲撃、開始!」
イヴの声が宙空に響く。
「《宇宙戦艦》クロノトロン=ユニットから通達、砲撃を行います。射程から退避して下さい。―――最大出力、クロノトロンブラスト発射!!」
巨大な重力波砲撃《クロノトロンブラスト》が迸り、猟兵たちに押し寄せる敵の砲光を相殺した。
あわせて味方艦隊からも援護射撃が入り、猟兵を狙う砲撃を撃ち落していく。
猟兵の耳には味方艦隊の通信音声も流れてくる。
「ザ、ザザ……にゃあー、にゃあ……ザザッ――猟兵を――……俺達が背中を守……ザザッ――いいから撃て! 護れ! 撃て、撃てえっ! 全弾撃てーっ!」
ノイズと猫の声混じりに必死なクルーの声が聞こえる。
「あの声、さっきの」
先ほど話したクルーの声だ、とオリヴィアは気付いた。
「守るんだ! 俺達が! ただ守られるだけじゃ、だめだっ、俺達も戦うんだ。そして、勝ち取るんだ!」
その声は青臭く、必死で、とても。
「ええ。勝ち取りましょう、ね」
オリヴィアはふわりと目を細める。そして、前を見た。
体は傷ついているが無理に突撃しようとした、その時。
「灯れ、ワイルドワイルドファイア」
傷ついた2人へと、イデアが癒しの活力を籠めた炎を放った。
「「!」」
『生命賛火』が2人の躰を温かく包み傷を癒していく。少しずつ活力が湧き。
「ありがとうございます」
「何回でも、傷を癒す! 絶対に」
イデアが2人を護ると宣言する。言葉は温かに2人の心を奮い立たせた。
「いきましょう、……いかなくては、なりません」
トリテレイアが促し、帝国艦隊へと迫る。多少の無理は承知の上だ。
コクリ、と頷いてオリヴィアも加速する。
味方艦隊の援護のおかげで弾幕は薄い。オリヴィアは至近に放たれた砲撃を避けた。
昏い銀河に敵味方の光芒が入り乱れる。
幾筋もの光が流れ、閃き、消え。そしてまた閃く。
「さて、あの主砲、威力はすごいけど直線状にしか放てないみたいね。……よし!」
イデアは七色の絵筆を執る。
空想現界。
空間を概念ごと塗り潰す黒い塗料が巨大な壁を描く。北斗七星が輝くようにカラーサークルを巡らせて絵筆は踊る。赤に次ぎ橙を。橙に次ぎ黄を。黄に次ぎ緑を。緑に次ぎ青を。青から藍へ。そして、紫へ。時計回りに巡り混ぜれば黒が生まれて不動不壊の壁となる。
最果ての世界壁が次々と生み出され。
「オブリビオンから私達を、世界を守って!」
イデアは祈るように声をあげ、そしてふと思う。
「んー、宇宙空間だと見えづらいね」
視界の先でトリテレイアが危うく壁に衝突しそうになり、慌てて回避していた。
「角に目印描いとこっか」
イデアは目印に銀河皇帝の似顔絵を描いた。会心の出来。
「お上手ですね」
仲間からそんな声があがるほどであった。
「壁はこういう使い方もできるよ!」
イデアが敵艦の主砲を壁で塞いだ。迫る猟兵を撃とうとした主砲が爆発する。
「なるほど、参考になります」
搦め手を得意とするトリテレイアはイデアの創意工夫に感心し、次回の戦いに役立てるべく、自身のデータにインプットして学習した。
(「この距離なら――」)
オリヴィアは全魔力を練り上げ、破壊力を最大に発揮できるようユーベルコードの焔を燃え上がらせ、赤く輝く砲弾とし、照準を定める。
「――照準良し、魔力充填完了」
撃つ間際に身に迫った一筋の青い砲撃を味方のトリテレイアが薙ぎ払う。そして、自らも銃撃を放つ。
「人々よ見るがいい! 帝国の精鋭――白城は沈む! 我らが解放の旗にこそ勝利はあり!」
「撃ちます!」
オリヴィアとトリテレイアが同時に攻撃を放ち、背後の味方艦隊が援護する。
「――人々の、安寧の為に!」
見守る人々の中、猟兵と味方艦隊の攻撃を受けて帝国宇宙戦艦は爆散した。
味方の船へと戻りながら猟兵たちは顔を見合わせる。
「作戦は成功ですね。お疲れ様でした」
オリヴィアが柔らかく笑顔を浮かべる。
「皆さんと協力できてよかったです!」
イヴがほっとしたように優しい笑顔を浮かべる。
「先ほどの技は見事でした。あの帝国皇帝の絵はぜひ本人に見せてあげたいですね」
トリテレイアが緑のセンサーを楽しそうに閃かせている。
「遊び心って大事よね」
イデアはパチリとウインクをしてみせた。
船へ戻った彼らをたくさんのねこたちとクルーが出迎えてくれる。
人々の表情は明るく士気は高い。
彼らの作戦は、成功したのだ。
大成功
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目面・真
いよいよ帝国の正規軍のお出ましか。今までこの時を待っていたよ。
オレ達スペースノイドに不幸をもたらす者達に、ようやく鉄槌を下せるのだからな。
今までの下っ端未満の連中には通じた戦い方は通用しないカモシレナイ。
だが今は、オレに出来る最大限の戦いをするだけだ。一歩も引けない相手だからね。
ヤツの射程を探ると同時に、攻撃手段を徹底的に洗い出してやる。笄も使って観測して、射程ギリギリを移動。
砲塔の向きが逸れたのを見計らってアームドフォートで牽制射撃だ。当たれば儲けモノだね。
ヤツの射撃にはフェイント、残像、見切りで対処。空中戦もあるしな。
接近したら砲塔付近に大太刀を使った星羅閃閃を放って戦力ダウンを狙うよ。
トリテレイア・ゼロナイン
先程の爆発で撃沈したと思っていましたが、爆発と迷彩を利用した偽装工作だったようですね
甚大な被害を受けてはいるようですがまだ沈んではいないとは
やはり精鋭、侮れません
止めを刺しに行きます
機械馬に「騎乗」し接近、周囲のデブリや戦艦の破片を「踏みつけ」蹴りながら加速、方向転換し砲撃を「見切って」回避
躱しきれなければ「武器受け」「盾受け」で対処
先程のイデア様の戦法、早速使ってみましょうか!
隠し腕で砲口を塞ぐようにデブリや戦艦の破片を設置して、使用不能にしてしまいましょう
最後は「怪力」でふるう槍で動力部か艦橋を破壊して今度こそ沈めてみせます
敷島・初瀬
このシナ、、、いや戦闘を終わらせる為にきたであります、(きっと呼ばれたわけではない)。
「さて最後に一稼ぎするであります」
戦闘のドサクサに紛れて敵戦艦に艦載機で突入し内部に潜入を試み破壊工作を試みるであります。
スニークの基本に忠実にダンボール混乱する敵兵をやり過ごし船内に爆薬を仕掛け、金目の物を回収しとっとと艦載機で離脱するであります。
しかし乗ってきた艦載機は味方の砲火で破壊され、船は大破炎上果たしてこのダメ人間は生きて帰れるのか。
(アドリブでひどい目にあわされると喜びます)
●もう1つの戦いがあった!
「さて最後に一稼ぎするであります」
敷島・初瀬(フリーの傭兵・f04289)は戦闘のドサクサに紛れ、敵戦艦に艦載機で突入し内部に潜入していた。破壊工作をしようと考えたのだ。
艦内では慌ただしく帝国兵が声をかけあっていた。
Piiiiiiiii! Piiiiiiiiiiiii!
レッドランプが点滅している。
通路を走り抜け接近する気配を感じて初瀬は段ボール箱に身を潜めた。
敵兵が走ってきて、段ボール箱に躓いて派手に転んだ。
「ぐっはぁ!」
段ボール箱の中に潜む初瀬は背を強打されていた。だが、声を出さぬようにと初瀬はぐっと堪えた。
「こ、こんなところに段ボールを置いたのは誰だっ、くそ、時間がない」
段ボール箱を放置して敵兵は走り去った。
●宇宙空間の戦い
敵艦隊が目に見えて浮足立っている。
「いよいよ帝国の正規軍のお出ましか。今までこの時を待っていたよ」
目面・真(たてよみマジメちゃん・f02854)は敵艦隊を見て呟く。
(「オレ達スペースノイドに不幸をもたらす者達に、ようやく鉄槌を下せるのだからな」)
敵艦隊と味方艦隊が砲戦を繰り広げ、宇宙空間に鮮烈な光芒が瞬いている。
先に突入した味方猟兵と艦隊は戦果をあげているようだ。
「白騎士ディアブロ直属の艦隊、か」
それは、銀河帝国二大巨頭の名であった。直属の精鋭艦隊が今目の前に展開している。真は真剣なまなざしでアームドフォートの状態を確認する。
(「今までの下っ端未満の連中には通じた戦い方は通用しないカモシレナイ。
だが今は、オレに出来る最大限の戦いをするだけだ。一歩も引けない相手だからね」
覚悟と共に宇宙へ身を投じる。真が出撃する後ろで援護をするのは宇宙船メリー・クリスマスだ。
「イエーガー! 気を漬けろ。敵の砲撃は」
案じるような一般シップ乗りの声。知っている声だ。真はふ、と笑い。
「ああ」
短く応えると一気に加速した。
砲撃が光の渦となり押し寄せる。帝国宇宙戦艦の索敵網に見つかったようであった。
真は笄を使い観測しながら射程のギリギリを移動する。
「真様ではありませんか。この戦場にいらしてたのですね」
声をかけられて視線を向けると、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)が機械馬のロシナンテⅡに騎乗して宇宙を駆けている。
「先ほどまであちらで戦っていたのですが、敵艦隊の残党を仕留めようと思い転戦してまいりました」
星が流れていた。
トリテレイアは巧みに機械馬を操り、デブリや戦艦の破片を踏みつけ加速する。迸り押し寄せる青き光を完全に見切り、軽やかに避けていく。
●敵船内の戦い(?)
一方その頃、初瀬は船内に爆薬を仕掛けまわっていた。
「ふう。たっぷり仕込んだであります。
任務完了でありますな」
初瀬、やり遂げたという顔で汗を拭う。傍らには何人もの敵兵を引っ掻けてボロボロになった段ボール箱があった。尊い犠牲である。
「金目の物を回収しとっとと艦載機で離脱するであります」
と、船内を漁っていく。
●宇宙空間の戦い・2
「さ、先ほどのイデア様の戦法を早速使ってみましょうか!」
どこかウキウキした様子で言うと、トリテレイアは隠し腕で敵宇宙船の砲口を塞ぐようにデブリや戦艦の破片を設置し、爆発させた。
「新技か」
真が感心したように言えばトリテレイアは深く頷いた。
「つい先ほど学んだばかりの技です」
トリテレイアは学習能力の高いウォーマシンであった。
砲塔が爆発した隙に真はアームドフォートで牽制射撃をする。当たれば儲けモノ、程度の射撃だ。だが、味方にはそれが心強い。
宇宙戦は慣れていた。真は高度を巧みに調整し、デブリの隙間を縫うように接近。刀の鯉口を切る。義光の刃は三日月の弧を描き、宇宙空間を切り裂かん勢いで敵艦隊へ食い込む。
「この身をば、しろき腕に番えれば、刃の星羅、閃閃とす」
渾身の力で刃を振り切り、離脱する背後で帝国宇宙戦艦が爆発した。
彼ら作戦は、成功……、
●みんな仲間だから
「な、なんと!」
初瀬、ぐらぐらと揺れ爆発する船内で驚愕。
乗ってきた艦載機が破壊されていたのである。
「これは……クリスマスの復讐でありますか?」
ぽつりと呟きながらも困り果てた表情の初瀬。
と、
ドゴオッ!
初瀬のいた区画の壁に大穴が空いた。
「ぎゃああ!」
初瀬、悲鳴が「きゃあ」ではなく「ぎゃあ」である。乙女というには少しばかり色気のない悲鳴であった。爆風に飛ばされる初瀬の手を何かがしっかりと捉え、引寄せる。
「助けにまいりましたよ」
初瀬が顔をあげると、トリテレイアと真が両手を掴んで初瀬を引っ張り、爆発する船から逃してくれるではないか。
「た、助けてくれるでありますか」
初瀬は以前この2人共に冒険したことがあり、特にトリテレイアには色々とやらかした思い出があった。冒険の途中で説教をされたり、途中で逃げたり、敵ごとナパーム弾で燃やしたこともあった。
「仲間ではないですか」
返ってきた言葉はそれだった。
「船に戻ったらカツ丼奢りますよ、説教もしますけど」
「ああ、打ち上げをシヨウ」
仲間たちは船へと帰還する。
彼らはたまに燃やしたり燃えたりする関係ではあったが、共に命がけで世界を駆け巡り戦う仲間なのだった。
成功
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