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【サポート優先】祈りは燦然と煌めいて

#サクラミラージュ

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#サクラミラージュ


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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。

●路地裏の小さな鳥居
 帝都にも大小様々な道がある。華やかな街並みを抜ければ、そこは一般人にとってもちょっとした冒険心をくすぐるようなものが存在することもある。
 某所の路地裏にも、そんな一角があった。注意深く見ていなければ殆ど見逃しかねないような、小さな鳥居と社。その鳥居の先に進むと、日の高いうちなら眩いばかりに輝く種々の宝石の群れをみることができる。何でも、そこの神様曰く「祈りながら手を組み合わせたなら、ころりと宝石が生まれる」のだそうだ。

●どこまでも続く、どこまでも増えるパレヱド
「さぁ、あなたもいらっしゃい。どこまでもパレヱドを踊り歩こう」
 時は流れ、いつしかの夕暮れ時。先の神社の前で中性的な姿と声の人物が、和洋折衷な服装で通りがかった娘に声を掛けた。少し不安そうにしていた彼女は奇妙なことに、初対面の相手に笑顔で頷き、列に加わった。
 先頭ではピエロのような仮面を被った人が不思議と人を惹きつけるような音色の笛を吹いたり、華麗なダンサーがたおやかに曲芸を披露していたり……そして1人、また1人と、老若男女を問わず人がそのパレヱドの列に加わっていく。加わる人達はたまたまパレヱドの傍を通りがかっただけのはずなのに、誰もが例外なく笑顔を浮かべながら。

●グリモアベースにて
「皆さん、大変ご無沙汰しております。初めましての方も、お久しぶりの方も、お集まりくださりありがとうございます」
 グリモア猟兵の活動を再開したばかりの土御門・泰花(風待月に芽吹いた菫は夜長月に咲く・f10833)は、優雅な所作で皆を見渡し、一礼した。
「今回は、サクラミラージュでのお話です」
 映像を虚空に投影しながら端的に事態を説明する。とはいえ、今回は身構えるほど難しくも緊迫した事態でもないようだ。帝都桜學府の一部の面々が有志として日頃から帝都をパトロールして回っており、今回はそれに同行し、泰花が予知した「奇妙なパレヱド」の調査と、それが何らかの悪影響を及ぼす危険性があれば対処をして欲しいということだった。
「この『奇妙なパレヱド』はまだ始まっておりません。皆さんがパトロールをなさっていれば仮に何らかの悪影響があるものだとしても未然に防げることでしょう」
 學徒兵達と協力して調査と対処を行えば、平穏な帝都を守ることができる。そうなったら、あとは再びパトロールを続けてみるも良し、帝都の人々と交流する中でコネを作りがてらのんびりしてみるのも良し。
「皆さんなら、無事に完遂してくださることでしょう。此度もよろしくお願いします。では、ご武運を。お支度の整いました方より、転送致します」
 泰花は最後に微笑んで励ますと、紫のグリモアを手のひらに浮かべて転送陣を展開した。


月影左京
 初めまして、またはとってもご無沙汰しております! マスターの月影左京と申します。
 いやはや、コロナ禍は大変ですね……2月に入るなり罹患してしまいました。皆さんもくれぐれもご自愛くださいね。
 今年もそんなご時世で、お花見を思う存分楽しめなかった方もいらっしゃるのでは? と(かくいう私もその1人です)、今回はサクラミラージュでの比較的穏やかなシナリオにしてみました。

 初めてのサポート優先シナリオですが、頑張ってみます!
 通常のプレイングをお送りくださるとしたら望外の喜びです。最善を尽くしますね。
 ※もし私のシナリオに通常プレイングで初参加なさる方がいらっしゃいますなら、1度私のMSページをお目通しください。よろしくお願いします。

 では、今回のシナリオの概説を。
 今回は全3章の構成です。

●第1章「祈りが宝石に変わるころ」(日常)
 帝都の路地裏の小さな神社です。知る人ぞ知るパワースポットとでも呼べば良いでしょうか。
 ここでは祈りを捧げ手を組むと、ころりと宝石が生まれるようです。宝石は持ち帰れない訳では無いものの、神社の境内の中の存在をむやみに持ち出すのは一般的とは言えないかも知れません。(宝石はアイテムとして私から発行はできません)

●第2章「シンギュラリティのサーカスパレヱド」(冒険)
 どうやら件の神社からスタートするこのパレヱド。笛の音や大道芸、さり気ない勧誘に誘われて、あっという間に大行列になります。
 本当に悪影響を及ぼす危険性があるのかどうか、泰花には具体的な予知はできなかったものの、パレヱドが始まるかなり前のうちに調査と必要に応じて対処をすることができそう、とのことでした。

●第3章「桜舞う社にて神秘体験を」(日常)
 パレヱドの調査や対処が終わり平穏な帝都を守ることができたなら、街の人々に事態の解決を知らせながら件の神社で過ごしましょう。
 神職体験をしてのんびり過ごすも、神社を中心にパトロールを再開するも自由です。

 サポートプレイングを如何に魅力的に書けるか、ドキドキですが精一杯頑張ります!
 どうぞよろしくお願いします。
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第1章 日常 『祈りが宝石に変わるころ』

POW   :    未来について祈ってみる

SPD   :    現在について祈ってみる

WIZ   :    過去について祈ってみる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リカルド・マスケラス(サポート)
『炊き出し系ヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある

割と【料理】技能が必要なイベントなど得意。ジャンル的には大衆料理をとにかく量作る感じの得意。宇宙バイクで簡易キッチンセットなども引っ張っているので、そういうのを使って料理することもある。素材を余すことなく毒抜きなど行ったりすのも得意。
その世界での料理や行事などについても【世界知識】でカバーしたりできます。
また、食料に困窮した世界では【森羅穣霊陣】で作物を急成長させて食料を生産することも可能

自分の学んだ技術を現地民に伝えられる機会があればやりたい



 学徒たちのパトロールに同行した猟兵は、まもなく入り込んだ裏路地で件の社を見つけた。
 確かにグリモア猟兵からの事前情報が無ければ見落としていたような、こじんまりとしており苔もむしている有様だった。

「ウェーイ、チャラにちわ~っすよー。……ふーむ、じゃあまずは『炊き出し系ヒーロー』として、未来を祈ってみるっす! この世界の豊かな美食が益々発展するように、ってね」
 1番乗りで鳥居をくぐったのはリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)だ。彼はあらゆる世界の料理に精通している。であればどこかの世界の料理が衰退するのは彼にとっても悲嘆であり……。

「お、これは?」
 リカルドが祈りの姿勢を解いて足元の音に目をやれば、風変わりな宝石が在った。真珠のように美しい白色を湛えるそれは、ところどころで黒点が輝きを放っている。
 どことなく、黒ごまおにぎりのような宝石だ。
『おやおや、美味しそうな香りが漂ってきそうだ。……今宵のパレヱドに是非招きたいね』
 拾い上げてしげしげ眺めてみようとしたリカルドの耳に、ふと、男のものとも女のものともつかぬ囁きが聞こえた。
(「これが、予知にあったパレヱドの話っすかね?」)
 リカルドは手にした宝石をそっと社の前に戻して礼を尽くすと再びパトロールの群れの中に戻って行った。

成功 🔵​🔵​🔴​

グレナディン・サンライズ(サポート)
『ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?』
『こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ』
年齢3桁の婆。
スペースシップワールド出身の元宇宙海賊。
主な武装はフォースセイバーとブラスター。
戦闘スタイルは基本的には前衛遊撃。敵を翻弄するような戦いを好む。
グルメではない酒好き。
年齢なりの経験を積んでいるので、冷静さと余裕をなくすことはない。
口調(あたし、あんた、だね、だよ、~かい?)



「ほぅ、面妖な社もあったもんだね。どれ、100年分の恩返しと参ろうかねぇ」
 続いて参拝に進み出たのはグレナディン・サンライズ(永遠の挑戦者・f00626)。悠に3桁の年齢に達する、老練なチャレンジャーだ。
(「あたしの過去を知る者はもう、そう多くない。なればこそ……」)
 グレナディンの過去がどんなものであったか――宇宙海賊として名を馳せていたことを、ここの神は知るだろうか。
 御神酒代わりに愛飲している酒の中から1つ小さな器のものを選び、捧げて手を組み祈る。己の過去が未来への礎になるように。
「おぉ、やはりまた……面妖なもんだ」
 彼女の足元に転がり落ちてきたのは、日の当たり方で輝きを紅にも琥珀にも変える宝石。
『夜には酒、パレヱドに相応しい。この宝石の様な美しいものを、一献飲んでみたいものだね』
 宝石を目を細めてみやるグレナディンの耳元に、囁くような中性的な声がした。
「……へぇ、『パレヱド』に酒ねぇ」
 グレナディンは興味深そうに呟き、礼を尽くしてから社を出た。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルイズ・ペレンナ(サポート)
『お代は結構ですわよ。けれど懐には注意なさいませね?』
ブラックタールのシーフ × スターライダー
特徴 金目の物が好き 錠前マニア グルメ 快楽主義者 実は恋をしていた
口調 貴婦人(わたくし、あなた、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
敵には 高慢(わたくし、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

・金目の物をお宝と認識し獲得するのが行動理念
 直接の機会でなくても獲得出来るかも知れないと思えば動きます

・愛情や人助けのような金銭にならない価値は興味ないですが
 それを大事にする人を貶めもしません。趣味の相違

・利害が一致すれば他人との共闘やサポートはむしろ積極的です



 ルイズ・ペレンナ(怪盗淑女・f06141)は、ジリジリと焦燥感を覚え、遂に行動に出た。
 ここまで不思議な現象を見ておきながら、学徒たちを含めて誰もその宝石を持ち帰ろうとしないのだ。
 確かに神の領域のものを不用意に持ち帰ることは一般的では無いが、この社に関係のありそうな「奇妙なパレヱド」が予知されており、これは危険から人々を守るパトロール。……何より、宝石は金目になるに決まっている美しさ。
 ルイズにとって、物は試しと宝石を持ち出さない選択肢は無かった。
「手を組んで、祈りを捧げるのでしたわね?」
 流石に己が祈りもしないのに宝石だけ持ち帰るのは筋を通すのが難しい。なら、とりあえずでも何か祈ろうかとルイズは逡巡した。
(「あたしの『現在』、特に予知にあったパレヱドとやら、金目になるものがあるといいのですけれど……」)
 形を真似て祈ってみれば……ころころり。漆黒の輝きを放つ真珠のような宝石が足元に。まるで、愛用の防具「黒真珠」を思わせるような、愛用のジェットバイク「JET-WIDOW」を思わせるような、そんな宝石だった。
 ルイズは躊躇うことなく拾い上げ、一瞥するとそれを即座に手荷物へしまい込んだ。
「……なんですの? 何も起きないのでしたら、いただいていきましてよ?」
『これはこれは……けれど宵越しの金は持たぬが吉かも知れませんな、レディ?』
 ルイズが嘆息した途端、どこからともなくやはり声がした。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『シンギュラリティのサーカスパレヱド』

POW   :    サーカスパレヱドに潜り込んで調査する。

SPD   :    ビラや聞き込みで情報を手に入れる。

WIZ   :    お客さんに扮してサーカスパレヱドを見て調べる。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ここまで学徒たちを含めたパトロール仲間が集めた情報からすると、勧誘してくるのは性別本名不詳の若者の声で、パレヱドは今宵この鳥居から出発するという。
 学徒たちの連携で、今夜は戸締りをしっかりして外へ出ない様に人々へ広報で周知してもらった。パレヱドにはパトロール仲間の中の猟兵たちが接触し、害のないように対処に当たることとなった。
ティエル・ティエリエル(サポート)
◆キャラ特徴
ボクっ娘で天真爛漫、お転婆なフェアリーのお姫様です。
王家に伝わる細身のレイピアを使った空中からのヒット&アウェイで戦うのが得意な女の子です。
・冒険大好きお姫様
・珍しいものにも興味津々
・ノブレス・オブリージュの精神で弱者を放っておけないよ
・ドヤ顔がよく似合う
・困ったら動物さんに協力を!

◆戦闘方法
・背中の翅で羽ばたいて「空中戦」や「空中浮遊」で空から攻撃するよ
・レイピアに風を纏わせて「属性攻撃」でチクチクするよ
・対空攻撃が激しそうなら【ライオンライド】
・レイピアでの攻撃が効かない敵には【お姫様ビーム】でどかーんと攻撃


久遠寺・遥翔(サポート)
頭を使うのはちょっと苦手だ
必要なら頭も使うが基本は他人任せだ
それよりも脚を使う探索や力仕事を進んで引き受けるぜ
状況次第で自分の足を使うか相棒のバイク型AFフェンリル、或いはそれをオーバーフレームにしたキャバリアのイグニシオンに【騎乗】して探索するか選ぶ
優先度的にはフェンリル>イグニシオン>生身だな
相棒にはワイヤーアンカーも搭載しているから狭くなきゃ大抵の悪路は走破できる
【地形の利用】【空中戦】や飛行系UCなどを駆使して探索するぜ
情報が必要なら【ハッキング】【情報収集】でかき集める
機械操作が必要な状況なら【メカニック】も駆使するぜ


四十物・寧々(サポート)
※サポートプレイング

多少の怪我や失敗は厭わず積極的に行動し、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

その上で現在の状況に対応できる人格で行動します。
シナリオ進行に必要な言動など青丸稼ぎに役立てて下さい。

使用ユーベルコードの指定はありません。
「成功」の結果で書けそうなものを一つステータス画面からお選び下さい。フラグメント次第で不使用も可です。

アイテムもご自由にお使い下さい。
服装系は提案の一例として装備せず公開設定としております。

あとはお任せ致します。
宜しくお願い致します。



 日が傾き始めた頃。ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)は久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)と共に人影がまばらな街中を調査していた。
 広報の後に街に残されたビラや、広報を受けて急ぎ足で帰宅する人への聞き込みを行い、「奇妙なパレヱド」の実態を少しずつ解き明かしていく。
(「……なるほど、あの鳥居の奥で聞いた声がパレヱドの主催者で、神様、ね」)
 調査に当たる2人からの連絡を受け取りながらエージェントらしい手際の良さで情報整理をしていくのは四十物・寧々(あいもの・ねね・f28377)。
 寧々は調査の手は多いほうが良いという理由と学徒たちに万が一のことがあった時に即座に庇えるようにと、【影の寧々ちゃん忍法帖】を発動させ、家路を急ぐ人に声を掛けて神社から遠ざける学徒たちに、密かに紛れ込ませていた。
 彼らの調査と活躍のお陰で、学徒たちには何の悪影響も無く、勿論街の人々にも何の被害もない。

 そして、日が落ちてからまもなく。ティエル、遥翔、寧々の3人は他の猟兵たちと上手くバラけて通りがかりを装い、パレヱドをそれぞれの持ち場で待ち受けていた。
「おやおや……今宵のパレヱドは猟兵の皆さんがお揃いかな?興味深いね」
 それぞれがそれぞれにパレヱドに加わったところで、勧誘してきていた中性的な若者がころころと笑った。
「ありがたいよ。このパレヱドは、街中の人々の『平和でいたい、そして願いを叶えたい』という気持ちを励起して夜間パトロールをしていたようなものでね」
 猟兵が遠回しに聞いたこのパレヱドの目的にも、その若者はあっけらかんと答えた。その間も先頭では軽やかな笛の音が響き、たおやかなダンサーが曲芸を披露しながら舞っている。
「ん?私の性別が気になるのかな?ふふ……ああ、いやいや。想像にお任せしよう。そもそも、今や老若男女よりも目の前のその人そのものを大切にすべきだ。……違うかな?もちろん、私以外のこのパレヱドの面々もそうさ」
 中性的な若者は「ジェン」とだけ名乗り、性別に関してはそう答えた。

 結局、パレヱドは夜更けには街中のパトロールを終え、影朧が居ても容易く【我が身に纏え落陽の剣】や【妖精の見えざる一刺し】で無力化され、パレヱドの中の桜の精が導いて幻朧桜の力で転生していった。
 そして、ジェンとその仲間たちに悪意はないこと、彼らもまた神様のふりをした一般的な影朧であったことも明らかになった。それぞれの辿った過去が、夜間の街中も安全にしたくて、気がついてしまった人には驚きと楽しさを届けたくて、行っていたという。
 これらのことが判ったことで猟兵たちは相談の末、街中の人々だけでなく学徒たちと協力して、目的も明かして皆で夜間のパトロールしてはどうかと持ちかけた。もちろん、猟兵が混ざれたらなおのこと安心である、とも。
 この提案を、ジェンたちは快く引き受けてくれた。
 そして、明くる朝、パトロールに出てくれていた学徒たちも呼んでお礼がてら試してみたいことがある、とジェンは持ちかけてきた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
 スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
 普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 ジェンが持ちかけてきた提案は、この小さな鳥居と神社のことをもっと知ってもらい、夜間のパトロールに加わったり協力したり、そうできなくてもむやみな騒動を起こすことのないように、夜のパレヱドをもっと盛り上げつつこの街の人々に安心を覚えてもらうための何かがしたい、というものだった。
「なるほど〜。それで私たち猟兵と学徒さんたちにここであなたがた『神様』が護ってるよ〜と、何らかのかたちで示したいのですね」
 高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)は、アンダーリムのメガネの位置を直しながら、ここまでの顛末と提案とを思い巡らせて手元の本を開いた。
 世界の何処かに存在する「秘密図書館」の司書さんだけあって、読書量に裏打ちされた知識の豊かさは半端ではない。
「でしたら、お祭りまでいかなくても、何かちょっとここの街の人々との交流ができるような催し物をしてはどうですか? パレヱドの中の曲芸を少し披露してみるとか、笛の音も綺麗でしたから演奏してみるとか」
「ほぅ、それもいいね。そして私としてはあなたがた猟兵や学徒の皆さんにも私たちと交流して、あるべき姿なり還るべきところなり、示してもらえたらきっと街の人々ももっと安心するのだろう……例えば、巫女の体験をしながら、楽しみながら街の人々を知るなど、ね」
 茉莉の提案に、ジェンも仲間たちもこくこくと頷いた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『桜舞う社にて神秘体験を』

POW   :    覚えたての舞を披露する

SPD   :    参拝者へ接遇する

WIZ   :    大祓詞を奏上する

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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

コーデリア・リンネル(サポート)
 アリス適合者の国民的スタア×アームドヒーローの女の子です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

内気な性格のため、三点リーダーや読点多めの口調になります。
ですが人と話すのが嫌いでは無いため、
様々な登場人物とのアドリブ会話も歓迎です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


七星・桜華(サポート)
『天魔流免許皆伝、更なる高みへと!』
『一か八かの勝負?必要無いね!私達の勝ちだ!』
『後は派手に騒ぐんだ!誰も倒れないようにね!』
隠れ里に伝わる『天魔流』歴代最年少であり派生流派も含めての免許皆伝。
腰に挿している六振りの刀と扇子を使い戦闘する。
物理的な技術を異能のUCにまで昇華させた。
闘う姿は艶やかな舞踏が如く空中戦もできる。
第六感も鋭く見切るまでも早い。
先手後手問わず。
殺気や覇気を残像に残し分身と勘違いさせる事も。
常に最善を最短で気づき勝ってきた。
防御無視の内部破壊を当たり前に行う。
柔剛の技を扱い両立させる。
消耗を生命力吸収で補う。
優れた第六感で賭け事も強い。
家事も万能。
両親と妹も猟兵である。


架空・春沙(サポート)
『断罪します』
人狼の女性
ピンク掛かった銀髪と同色の狼耳・狼尻尾、緋色の瞳
スタイルが良い
服装:ぴっちりスーツ
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
罪有る者には「冷徹(私、あなた、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

・性格
通常は明るく人懐っこい女性ですが
罪有る者に対しては冷徹に、処刑人として断罪しようとします

・戦闘
大鎌「断罪の緋鎌」を振るって戦います

ユーベルコードはどれでもいい感じで使います


あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


シホ・イオア(サポート)
『前へ進む、痛みと祈りがシホの背中を押してくれるから』
怖くなって緊張すると 口調が硬くなる
背中の聖痕で相手の悩みや痛みを感じ取ってしまうため
敵でも癒したい・終わらせてあげたいという方向で動く
罠や防衛戦では建造物を作り豪快に解決することが多い
自衛手段を持たないものがいる場合は救助を優先
ユーベルコードは遠距離戦に強いものが多いが
残像を纏い剣と銃を使って接近戦も行ける
輝いているため隠れるのは苦手
一人称は「シホ」
連携アドリブ歓迎



 コーデリア・リンネル(月光の騎士・f22496)は、今回の催し物にドキドキしながら参加しているようだ。国民的スタアではあるものの人付き合いを苦手とする彼女にとっては、どうしても不安や緊張を拭いきれない。
「ええっと……は、はい。頑張ってみますね」
 清楚な巫女装束に着替えたコーデリアは、ぎゅっと胸の前で重ねた手を握る。そうしている間にも学徒たちが声をかけて呼んできた参拝者は次々とやってきた。勇気を振り絞ってお迎えの挨拶を始めてしまうと、職業柄なのか人々の好意的な関心に触れたからか、少しだけ安堵の気持ちが沸いてきた。笑顔も自然と人を引きつけるそれへと変わる。
 逆に、七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653)は意気揚々と取り組んでいるようだ。
「いざ、咲き誇らん!」
 他の巫女装束とはまた少し違う神職の服装をまとった彼女は、集まってきた人々の前で奉納の祝詞を堂々と奏上した後、ここの鳥居と社の歴史――といっても、「神様」として住んでいるジェンたちの経緯のようなものだが――を明朗快活な声で端的に解説し始めた。
 人々の多くはここに鳥居と社があることさえ知らなかったが、縁の下の力持ちのように自分たちの暮らしを見守り、保護しようとしてくれていたジェンたちの善意に感謝や感動を覚えた様子でいる。
「いやぁ、夜間パトロールをしてくれていたのは学徒や猟兵ばかりじゃなかったんだなぁ」
「ありがたや、今度からはお願いにもお礼にも来ようかしらねぇ」

 さて、こちらは急ごしらえではあるが、社のそばに設けられた舞殿。非常に小さい舞台ではあったが必要なものはちゃんと整えられている。そして、早速そこで覚えたばかりの巫女舞を披露している者たちがいた。
 そのうちの1人がシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)だ。彼女はフェアリーという小柄な体格で年齢も若いため、本来は子どもが奉納する舞がさらに可憐に見える。
 参拝を終えた人々が静かに、だがキラキラした瞳でシホを見つめて集まって、あっという間に人垣ができあがってきた。
(「シホは祈りの大切さを知ってるんだよ。この近隣に住む人々にも、祈りがとても素敵なことだって、背中を押してくれるものなんだって、伝わったら良いなぁ……」)
 祈る気持ちで真摯に舞を披露しつつ、シホはそんな願いを抱く。もしこの舞が終わってからも残ってくれる人がいれば、伝えたいなと思うのであった。

 さて、ジェンたちとパトロール仲間たちとが笛の演奏や曲芸の披露も含めて近隣の人々と交流し、猟兵たちもまたこの鳥居と社のことを伝えて人々の理解を得た頃。ちょうど日が傾き始め、夕闇が訪れようとしていた。
「皆さん、今日はここを訪れてくださり、ありがとうございました。もう日暮れも近づいてきています。気をつけてお帰りください」
 架空・春沙(緋の断罪・f03663)は人当たりの良い微笑みと明るい声で帰途につく人々を見送っていた。
 彼女はこうした人懐っこい面を持つ一方で、罪ある者の暴虐を許さない。だからもう巫女装束からいつものぴっちりしたスーツに着替え終えていた。今宵のパレヱドにまた参加して、もしも悪意ある何かが出たなら断罪を容赦しないために。そうして、彼女もまた人々のように「神様」たちのことをもっと知り、自身にできることや影朧の転生の手伝いをして、この世界をも守りたいから……。
「ねぇ、シホもまたパレヱド参加したいな」
「良い、ですね。私も……最初に参加したときと、違って、変に……その、緊張することなく参加できそう、です。そうすればきっと……きっと、人々と同じように私たちも楽しめる気がします」
「じゃ、私は学徒たちのパトロールにまた加わってくる。こっちもこっちでサポートしたほうが良いだろうから」
 それぞれが思い思いに役割を決めれば、ジェンたちもパレヱドの準備を着々と進めていた。学徒たちの中にもパレヱドへの参加を希望する者がいて、特有の化粧をしてもらってはしゃいでいる微笑ましい様子も見受けられる。

「今宵もまた、パレヱドに相応しい良い夜になりそうだ」
 ジェンは目を細めて、今回関わった者たちへ笑みを向けた。
「皆には感謝が尽きないよ。良かったらまたいつでも、来てくれると嬉しい」
 宵の空に一番星が光る。それはまるでこの鳥居の奥に散らばる宝石のように美しく輝いていた。

――さぁ、パレヱドを始めよう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年05月16日


挿絵イラスト