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君と歩こう華のみちゆき

#サクラミラージュ #谷崎光子に幸あれ

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#サクラミラージュ
#谷崎光子に幸あれ


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「よ。人生楽しんでるか?」
 ひらりと手を上げ、唐突にそう切り出す明・金時(アカシヤ・f36638)。
 人生を楽しむ、となると何を以て楽しみとするかは人それぞれだろう。例えば三大欲求の充実であったり、人との交流であったり、場合によっては猟兵としての戦いに楽しみを見出す者もいたり。
 恐らく、それは金時も解っていて聞いているのだ。
「それで、だ。暇なら遊びに行かないか。ちょっとした手伝い込みだけどさ」
 つまりは、そういうことだ。

●たまにはこんな日も
 帝都桜學府は日々、影朧事件発生の報を受けては即出撃、そしてその解決に奮闘している。
 が、事件の報がなくとも自主的に、或いは學級活動として帝都の街をパトロールして回る學徒兵たちもいる。
 今回は、対象の街がそこそこ広いもので、猟兵たちの力を借りたいと言う。数名いれば大丈夫とのことらしいが、何名いても協力さえしてくれれば構わないとも。
「最低限の警戒さえ怠らないでいてくれれば、自由に遊んでくれていいってことらしいからさ。たまには羽を伸ばしてこいよ」
 今回、彼らが同行してほしい場所と言うのが――チャイナタウン。
 UDCアースやシルバーレインの中国・九份辺りを想像してくれればいい、と金時は言う。
 そして猟兵たちに頼みたいのが、街のパトロール、及び若きスタアと名高いとある女優とその友人の護衛、とのことだ。
「ちょっと世間知らずでぼんやりしてることも多いが、芝居に関しては人一倍真面目な、いいヤツだよ」
 だが、いや、だからこそ、か。ここ最近、ストーカー被害に悩まされているらしい。
 今回はお忍びで友人と羽を伸ばしに来たそうだが、何度かふと視線を感じることがあったと言う。
 そこでたまたま街をパトロールしていた學徒兵たちに相談し、警戒を行うことになったと言う。
「取り敢えず護衛対象を夕刻まで守り切れればそれでよし。犯人まで捕まえられれば万々歳ってとこだな。あ、逮捕は學徒兵たちの方でやってくれるらしいぜ」
 だから基本的には、周囲に気を配りつつだが自由に遊んでくれていいと。
「んで。無事に終わったら、この街一番の温泉旅館を確保しておくからよ。湯治ってワケじゃあないが、日頃の疲れを癒やしていったらどうだ」
 つまり、これは日々戦いに明け暮れる猟兵たちへの、金時なりの労いでもあるらしい。
 ちょっとした依頼込みではあるが、一人でのんびり、友達恋人家族とまったり、団体でわいわい、チャイナタウンと温泉を満喫することもできそうだ。
 このお誘いに乗ってみようか、どうしようか。


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 浮かれ気分のままにお遊びシナリオを申請してきました。
 皆様に遊んでほしい、遊んでいるところを見たい!
 そんな欲望だだ漏れシナリオですが、よろしければ。

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:日常『桜舞うチャイナタウン』
 第2章:冒険『帝都ストヲカア奇譚』
 第3章:日常『偉人の愛した秘湯』

 第1章では、華やかで賑やかなチャイナタウンをパトロールがてら満喫していただきます!
 イメージとしてはオープニング通り、中国の九份辺りをイメージしていただければと。
 POW/SPD/WIZの別もお気になさらずに、楽しんでいってくださいませ。

 第2章では、護衛対象の女優さんをストーカーの魔の手から守っていただきます。
 女優さんとその友達は中華風カフェーでのんびりまったり、中国茶とスイーツを満喫中。
 猟兵の皆様も、店の外を警戒しつつお買い物したり、店内で見張りつつスイーツ満喫したりしてていただければ、ストーカーは近寄れません。
 (調査に重きを置いた方が複数名いらっしゃれば學徒兵たちによる逮捕まで漕ぎ着けますが、必須ではありません。エンジョイ!)

 第3章では、依頼完了お疲れ様! も兼ねてチャイナタウン内の温泉旅館で羽を伸ばしていただきます。
 温泉からは幻朧桜が見えますので、花を見ながらのんびりするもよし。
 男女別の他に混浴もありますが、どちらにしても健全な範囲でよろしくお願いいたします。
 他にも旅館の豪勢なお夕飯(中国・台湾系多め)をいただいたり、部屋から桜を眺めたりもできます。
 こちらもPOW/SPD/WIZの別はお気になさらずにお楽しみください。

 なお今回、第3章では当方グリモア猟兵の内【琥珀】【カイ】【金時】【カレル】の四名が現地におります。
 お誘いいただければ一緒に遊んだり、ご飯食べたりします(但し今回は混浴への同行は皆断ります)
 誰かと話したいけど相手が……という時などにどうぞ。

 お誘い合わせの上参加の皆様は、プレイングの最初に、お二人ならお相手様のお名前とIDを。
 グループならグループ名をお願いします。一致していない場合、はぐれてしまう可能性が高いです。

 第1章開始前に、断章を執筆予定です。
 断章公開後、プレイング受付開始日をタグにて告知させていただきますので、ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 日常 『桜舞うチャイナタウン』

POW   :    美味しいものを食べ歩く

SPD   :    色々な店を見て回る

WIZ   :    中華街の雰囲気を満喫する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ようこそチャイナタウン
 足を踏み入れれば、赤が彩る華やかな街並みが広がる。
 建物の屋根からずらりと吊るされ並ぶ提灯群は、夜になれば温かく幻想的な灯りに煌めくのだろう。
 さて、改めて學徒兵たちに話を聞くところによれば。
 護衛対象の女優とその友人は既に街に入り、買い物を楽しんでいるようだ。
 近辺での護衛は學徒兵たちで行うため、猟兵たちは手分けして街全体を見回ってほしいと。
 そして見回りがてら、街を楽しんでくれて構わないと。
 ここには食も、娯楽も揃っている。
 食べ物であれば有名どころは小籠包に胡椒餅、牛肉麺やガチョウ料理なども。甘味であればマンゴープリンや花生豆花がお勧めだと言う。
 土産なら中国茶の茶葉や、それに合わせた各種ティーセット、ポーチやコースターなどの小物を売る店もあれば、チャイナ服の貸し出しを行っている店もあるのだとか。
 他にも探せば、隠れた名店名品が見つかるかも知れない。
 華やかな街は、目的もなく散策するだけでも気晴らしになるだろう。
 さあ、異国情緒溢れる街へと繰り出そう。
ティー・セツナ(サポート)
 「あ˝あ˝?悪ぃな、ちょっと…暴れさせてくれよ」

凶悪な顔の新米執事
顔と口調の割には戦いは好きではない
好きではないが、得意ではある
何より執事の仕事を全うするためにも、定期的に戦ってスッキリする必要がある

そのため戦いの場では率先して前に出る
誰かを庇っているとなおさら戦いやすい気がする

どちらにせよ、ただひたすら殴り、暴れるのみ

一通り暴れたら、無表情で感謝を
「すっきりいたしました、ありがとう御座います」

戦い以外の依頼では、執事として皆のサポートを。
色々な人に仕えるのも、よい経験になると手は抜かない。でも顔はチンピラ。


バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』

年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?

下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒や薬の扱いに長けている
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も

アドリブ、連携歓迎



●東洋薬学、その神秘を辿るみち
「中国では、古来からお茶を薬として用いていたから」
 新薬のヒントになるものがあるかも知れないわね、と微笑むのはバジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)だ。
 薬剤師――の、仕事と称して謎の薬を開発していることも時々、いや結構な頻度であるが――である彼女が立ち寄ったのは、中国茶の専門店。
 そう、ここはチャイナタウン。異国情緒溢れる華やかな街並みが、訪れる者を出迎える。
 バジルの目の前に建つ店も、レトロでオリエンタルな佇まいはどこか神々しささえ感じさせるものだ。
 東洋薬学の神秘を求めて、いざ入店!
 ――しようと、したところで。
「あっ」
 同時にドアを開けようとしたらしい、ティー・セツナ(オウガブラッドの闇執事・f36272)とかち合ってしまった。
 ティーもまた、中国茶の専門店があると聞いて、手伝いがてら訪れた猟兵のひとりだった。尤も、彼は執事として淹れられる茶の種類は多い方がいいと、茶葉の他に茶器の購入も考えていたのだが。
「失礼いたしました。お先にどうぞ」
「あら、ありがとう」
 洗練された所作でスライド式のドアを開き、バジルへ入店を促すティー。緑の蛇体がするりと店内へと滑る。尾の先まで入り切ったのを確認してから、ティーもまた店に足を踏み入れた。
 店内も独特の華ある風情が広がって、サクラミラージュの中で更に異世界に迷い込んだような、ちょっとした旅気分。
 そんな中、見栄えもよく並べられた缶入りの茶葉は種類も豊富。
 効能もポップに値段と共に明記されており、バジルはじっくりとそれらを見比べて暫し悩んたが。
 解熱や消毒作用などが期待できる菊花茶に、疲労回復や免疫力の向上に効果のある洋菊茶、リラクゼーション効果の黄金桂茶に鉄観音茶をチョイス。
 奥では既にティーが、目にも華やかな薔薇茶の缶と、繊細なタッチで花の絵付けがされたティーポットとカップのセットをお買い上げしていて。
 バジルも手早く会計を済ませると。
「店の外までお持ちいたします」
「流石にそこまでは悪いわ」
 ティーの申し出に、一度は遠慮するバジルだが。
「いえ、差し出がましいようですが、自分は執事として勉強中の身ですので。是非、皆様のサポートやお手伝いをさせていただきたいのです」
 そうまで言うのなら、と。
「じゃあ、お言葉に甘えてお願いするわ」
「恐縮です」
 託された袋を、中身を乱さないよう丁寧に運びつつ、帰りのドアもしっかり開いてバジルをエスコートするティーであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
「あら、なかなか楽しそうですわね」
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格。楽しそうなことには積極的なおっとりお嬢様。食べ物とかはイタリアン系が好き。基本的にお嬢様然とした態度は崩さない自称フランス系イタリア人
楽しそうな催し物があれば、参加者側でのんびりと参加します
裕美に出てきて欲しい時は【オルタナティブ・ダブル】も使用可能です。裕美は頼れていじりがいのある妹みたいな存在で、楽き巻き込めそうなら巻き込みます

あと、虫が苦手


ラムダ・ツァオ(サポート)
ラムダよ、よろしく。
荒事じゃなければ折角の機会だし楽しませてもらうわ。
ただ、人手が必要なら積極的に手伝うわよ。
とはいっても力仕事はあまり自信がないけど、
細かい作業なら役立てると思うわ。
あと、目新しいものがあれば積極的に味わったり体験したり、接したいわね。

行動指針としては以下の3通りが主。
1.誰かの手伝い・手助けを申し出る。
2.目新しいものを探す。(特にA&Wにない物品)
3.美味しいモノ(特にフルーツが好み)を探す
台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ・連携歓迎



●目にも舌にも、甘美な味を巡るみち
「たまには、こういった味わいも悪くないものですわね」
 中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)――の、もうひとりの人格であるシルヴァーナは、自身をフランス系イタリア人と称している。
 そのため、普段の食事はイタリアン系を好むのだが、ここはチャイナタウン。と言うことで、郷に入っては郷に従え、チャイナな甘味処で果肉つきのマンゴープリンを満喫中。
 更に別のテーブルでは、ラムダ・ツァオ(影・f00001)が苺とマンゴーをたっぷり乗せた花生豆花に舌鼓。
 華やかで見た目にも楽しく、味も勿論甘くて爽やか。その上、ヘルシーと来たら試さないわけにはいかなかった。
「うん、なかなかいいわねこれ……故郷でも作れるかしら?」
 そんな呟きを聞きつけたシルヴァーナ、彩り豊かなスイーツに興味を惹かれたのもあり、ラムダのテーブルへ。
「失礼いたしますわ。そちらは……豆花ですの?」
「ええ、少なくとも私は故郷では見たことがないから、作れないかしらと思って。フルーツは兎も角、この下の……」
「それでしたら、店員さんにレシピを聞いてみては如何でしょう?」
「そうね、門外不出の可能性はあるけど。聞くだけ聞いてみるのもいいかも知れないわね」
 早速、ラムダは店員に聞き込み。
 その後、店長から簡単に家で――サクラミラージュ基準ではあるが――作れるお手軽レシピを教えて貰えました!
「成程ね……あとは故郷で作れるか、材料が揃うかだけれど」
 折角貰ったレシピ、真剣に考え始めるラムダ。
 そんな彼女の様子に、シルヴァーナも興味を惹かれて花生豆花を追加オーダー。トッピングは苺とバナナを。
 そしてそれを見たラムダも、マンゴープリンを果肉増しで注文すれば。
 テーブルはすぐに、ちょっとした女子会の様相。
「折角ですし、他にも色々と注文してみませんこと?」
「いいわね。よければシェアしましょう」
 パイナップルや龍眼のアイスに、淡い金の爽やかなレモンシロップに染まる愛玉。この街のモデルとなった九份では名物の芋圓に、フルーツとタピオカを添えた仙草ゼリー。そしてフルーツ盛り合わせ!
 これだけのスイーツがずらりと並べば、気分も上がると言うもの。
「なかなか豪勢になりましたわね。では早速、いただきましょうか」
「ふふ、何だか食べるのが勿体ないくらいだけれど。しっかり堪能しないとね」
 猟兵女子たちの贅沢な中華スイーツタイムは、まだまだ続きます!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アスカ・ユークレース(サポート)
一人称:私
二人称:貴方、呼び捨て
口調:(演技をするとき、ですます口調)(リラックスしているとき、なの、なのよね?)

いつも明るく好奇心旺盛
にこやかに辛口

容姿に自信あり
「私が可愛いのはこの世界の摂理なので」

トンチキにも対応可能
(だいたいツッコミ役になる)

肉体的に飲食は不要だが趣味嗜好として料理を好む、最近は作る方も練習中

お化けが苦手。だって火力で吹き飛ばせないじゃないお化けは!!

公序良俗に反する行為はNG、あとはいい感じによろしくお願いします



●異国情緒に、華を纏うみち
 チャイナタウンの街並みは、どこか郷愁を感じさせるオリエンタルテイスト。
 そんな光景に合わせた出で立ちで、街を歩くのもまた乙なもので。
「……なかなかいいじゃないですか」
 今日のアスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)の装いは、瞳と同じ煌めく澄んだユークレースの碧のような、濃い水色に花柄のミニスカチャイナドレス。
 スリットは入っているが、切れ目からは月白色の派手すぎないフリルが覗き、可愛らしさと、下品にならない健康的な色気を醸し出している。
「やはり何を着ても似合ってしまいますね、私!」
 元より容姿に自信ありなアスカ。鏡の前でうんうんと頷き、ポーズも取ってみたりなんかして。
 けれど実際美人なのと、それでいてちょっぴり残念気味な言動からして嫌味にはならない。貸衣装屋の店員さんたちも、よくお似合いですよなんて言うものだから、アスカは得意げ。
 上機嫌なまま店を出て、街歩き開始。
「ん? あれは……」
 ふと目に留まったのは、タピオカジュース専門店。
 タピオカブームは現代でも何度かブームが来ているが、よく聞くのはミルクティー。ジュースはなかなか進んで飲む機会はないので覗いてみると。
 マンゴージュースに果肉と、本場らしくブラックタピオカの入った一品が話題になっているらしく。
「これは是非、試してみないとですね」
 電子の精霊であるアスカは本来、飲食を必要としない。だが、趣味の一環で料理が――食べる方も作る方も――好む身としては、新たな食へのチャレンジは欠かせない。
 早速一口、口に含んでみると。
(「これは……タピオカを主役に据えているのかしら。タピオカは大きめ、果肉は控えめで……けれどそれでいてぼけた味ということもなく、上手く調和が取れている……」)
 タピオカは主役にもなれる。これは新発見だ。
 大正浪漫の世界、サクラミラージュ。そんな世界の中での異国文化との邂逅は、アスカを始め猟兵たちに良い刺激をもたらす結果となったようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『帝都ストヲカア奇譚』

POW   :    地道に張り込みで調査する

SPD   :    それらしく聞き込み調査する

WIZ   :    囮捜査に名乗りを上げる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●不穏なチャイナタウン
 猟兵たちは、學徒兵たちが示した二人組を見遣る。
 一人は洗練されていながらも、どこか少女らしさすら残した、可愛らしいと言うよりは綺麗という言葉の似合う美少女だった。成人するのは来年だと言う。
 彼女こそが本命の護衛対象の女優だ。今は年相応に楽しげにスイーツを満喫しているが、完全にその胸中が穏やかなわけではないだろう。
 その正面で彼女と言葉を交わすのが、共に連れ立ってきた親友だ。こちらも比較的整った顔立ちをしていて、中性的な容貌は男性か女性か判別し難い。
 一見和やかな光景だが、このチャイナタウンのどこかには、確かに彼女たちの束の間の平穏を脅かす不届き者が潜んでいるのだ。
 せめて、手出しができないようにしなければならない。
 とは言え、近くであれば店の様子を気にしつつ外で買い物をしていてもいい。店内でそれとなく二人の周辺を警戒しつつスイーツを堪能してもいい。
 影朧の関与がなくとも、事件は未然に防がなければならない。楽しみつつも、街と少女たちの平和を守るのだ。
地籠・凌牙(サポート)
【アドリブ連携歓迎】
「オブリビオンの好きにはさせねえよ!」

○口調
一人称:俺(共通) 二人称:お前、呼び捨て
粗野口調のタメ口(だ、だぜ、だな、だよな?)
敬語は使えない。

○技能
攻撃面は【怪力/鎧砕き/グラップル/重量攻撃】、
防御面は【第六感/激痛耐性/継戦能力/気合/見切り】が主だ。
他は【呪詛耐性/火炎耐性/鼓舞/挑発/おびき寄せ】辺りを使うぜ。

○立ち回り
基本的にはPOWかSPDの二択だ。
攻撃は基本接近戦主体。
支援は主にUCやアイテムを使って仲間たちの不運を引き受けることによる逆説的なバフや、攻撃を自分におびき寄せるヘイトコントロールがメインだ。
状況に応じて他猟兵のサポートでももちろんOKだぜ。


エインセル・ティアシュピス(サポート)
【アドリブ連携歓迎】
※子猫なのでエログロ系はNGでお願いします!

「にゃーん!おてつだいしにきたよー!」

○口調
一人称:ぼく 二人称:相手の名前
語尾:だね、だよ、だよね、なのかな?
せりふはぜーんぶひらがなかカタカナだよ!
むずかしいことばはまだあんまししゃべれにゃいのー。

○技能
【式神使い】でしきがみさんによくおねがいするよ!
こうげきするときは【属性攻撃/浄化/破魔】、
ぼうぎょするときは【結界術/オーラ防御】をよくつかうよ。
ほかは【幸運/鼓舞/多重詠唱/全力魔法】がとくいだよ!

○立ち回り
じぶんでもたたかえるけど、ほかのいぇーがーのひとをおてつだいするほうがとくいだよ!
ぼく、せーいっぱいがんばるねえ!



●竜と猫、優しく見守るみち
「にゃーん!」
「わっ」
 ひょこ、とテーブルから顔を覗かせたエインセル・ティアシュピス(生命育む白羽の猫・f29333)の姿に、女優さんたちはびっくり。
 けれど、猟兵たちが護衛についてくれると言うことは、學徒兵たちからちゃんと聞いているので。
 にこ、と無邪気な笑顔を見れば、すぐに彼女たちの表情も和らぐ。
「ぜったいにまもるからねえ、あんしんしてね!」
「ふふ、ありがとう」
「エインセル!」
 ふわふわと頭を撫でられるエインセル。と、同時に地籠・凌牙(黒き竜の報讐者・f26317)が、気づいた時には女優たちのテーブルに駆け寄っていたらしい彼を迎えに来た。
「りょーが!」
 ぴこーんと猫耳立てるエインセル。かわいい。
「お兄さんですか?」
「ああ、そんなところだ」
 エインセルが迷惑かけたりしなかったか、と一応確認するものの、いいえと頭を振る女優さん。
 元より凌牙も、素直ないい子のエインセルが人様に迷惑をかけることなどないだろうと解ってはいるのだが、女優たちも声をかけられて気分を害した様子もなく、寧ろ和んでいたようなので改めて一安心。
「にゃーん? それなあに?」
「パイナップルケーキだよ。ミツちゃん……彼女の方は、リュウガンのアイスクリンだね」
 親友が中性的な声で、自身の皿を指してから、ミツと呼ばれた女優の皿を示す。
「甘味の他に、ちょっとした軽食もあるみたいですから、お二人も何か召し上がられては?」
「あまいもの! ごはん!」
 女優からの提案に、エインセルは尻尾ふりふりするものの。
「けど、護衛は……」
 オブリビオンでなくとも、不届き者の挙動は気になる凌牙。
 なら、と女優が軽く手を打って。
「隣のテーブルで食べませんか」
 凌牙とエインセルが周囲に気を配りつつ、近くについていてくれれば、ストーカーも易々と手は出せないだろうと。
 エインセルも、きらきらした目で凌牙を見つめていることだし。
「じゃあ、少しだけ」
「にゃーん♪ やったー!」
 静かにな、と苦笑して、エインセルを伴い席に着く凌牙。
「りょーがはなににするー?」
「そうだな……折角だし、九份……台湾らしいヤツがいいかな。エインセルは何食べたい?」
「えっとねー、んとねー」
 メニュー表とにらめっこするエインセル。漢字ばっかり。
 けれど、隣のページに説明書きがちゃんとある。凌牙はそれを指さして見せて。
「これは、フルーツ乗せたかき氷だな。こっちは、さっきのアイス。味も色々あるぞ。あとこれは……豆花だな。甘い豆乳味で……これもフルーツが乗ってるみたいだ」
「にゃーん……いろいろあってまようよう」
 書いてあることは凌牙のお陰で解ったものの、今度は別の理由でうんうん、ならぬにゃんにゃん唸り始めてしまったエインセル。
 そんな彼を優しく見守る凌牙――と、隣の席の少女たちなのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シフィル・エルドラド(サポート)
『皆に元気を分け与えにやって来たよ!』 

ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子。
 普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
 嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●金色に輝く、星を明日に送るみち
(「私も勇者である傍ら、スタアとしても活動しているから」)
 これはちょっと放っておけないね! と意気込むのはシフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)だ。比較的年の近い同業としては、何だか他人事ではない。
 早速、店の付近で見張りを開始。
 ただ、隣のジュース専門店で売っている、タピオカピーチティーにも興味を惹かれるお年頃。
(「……気になって集中できなくなるより、思い切って買ってきた方がいいよね。買い物してもいいって言ってたし!」)
 早速、ささっと並んでぱぱっと購入!
 持ち場に戻って、ゆっくりと味わう。
 ふわりと桃の香りが柔らかく広がり、風味も仄かに甘くて爽やか、すっきりとして飲みやすい味だ。タピオカの食感も楽しい。
 今度機会があったら、旅団の皆とわいわい感想を言いながら楽しむのもいいかもなんて、ふと思う。定番のピーチティーだけでなく、定番のミルクティーや、期間限定の季節によって変わるフルーツ系ジュースなどもあるようだし。
(「っと、見張りもちゃんとしないとね」)
 時折通りかかる巡回の學徒兵たちが会釈してくるのに、にこっと輝くようなとびきりの笑顔を返しながら。
 少女たちの束の間の安息の日を守るべく、シフィルはタピオカピーチティー片手に、見張りを続けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)

~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい

参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!

乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します

広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
狭域では魔法攻撃や『シャッター棒』をブンブンして戦います


勝守・利司郎(サポート)
神将の四天王×花蝶神術拳伝承者、勝守・利司郎だ。
花蝶神術が何かって?オレが言い張ってるだけだが、練った気を花や蝶のごとく扱うやつ。
しっかし、『トーシロー』が達人っていう設定なぁ。あ、オレ、神隠し先で神将になる前はバーチャルキャラクターな。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動する。そうだな、主に拳に練った気を集めてグローブ代わりにして、殴ることが多いか?

他の猟兵に迷惑をかける行為はしない。オレの美学(味方ならば邪魔をしない)に反するからな。作戦なら別だが。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしないからな。
あとはおまかせ。好きによろしく!



●華のみち、花で埋め尽くすみち
 中国、特に台湾は北から南まで多様な気候を持つ。
 そのため、一年を通して様々な花が咲き乱れ、その売り買いも盛んなのだ。特に蘭や百合は群を抜いて多くの品種の栽培を誇り、花好きにはまさに楽園。
 そしてそんな台湾の街ひとつがモデルにされたと言うこのチャイナタウンだから。
「お花は如何ですか〜? オンシジュームにトルコキキョウ、カサブランカにアンスリウム、グラジオラスもありますよー!」
 女優たちがスイーツに現を抜かしているであろうカフェーのほど近く、他の店の邪魔にならない場所に、その花車は色とりどりの花を乗せて佇んでいた。
 細やかながら中華風の飾りつけを施し、道行く人々に声をかけるのは、花車の主であるニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)。
 花屋として新しい販路の開拓に余念がない彼女は、朗らかな笑顔で立ち止まる人々に応対している。
 と、そこに通りかかったのが勝守・利司郎(元側近NPC・f36279)だった。
 チャイナタウンと言う普段聞き慣れない響きに、ちょっと珍しい贈り物が手に入るかなと、立ち寄ったのだ。日々尽くし、密かに恋慕うあの人への。
「花屋さん、ちょっといいか? 贈り物用に花束を見繕って欲しいんだけど」
「はいはーい! お相手はどんな人?」
 商魂たくましいニコリネの瞳がきらーんと光る。
 利司郎が想う人の特徴、性格、好みなどを伝える。側に仕える身であり、その辺りは熟知していると利司郎は自負している。勿論、本人や利司郎自身が秘密にしておきたい部分は伏せてだが。
「ふんふん、それなら……」
 出来上がったのは黒百合をメインに、赤いアスチルベを添えて。本来『呪い』の花言葉を持つ黒百合は贈り物には余り用いられないが。
 『恋』と言う花言葉も、黒百合は密かに持ち合わせているのだ。
 かつて仮想の世界で悪女と謳われた彼女と、そんな彼女に仕える我が身が密かに抱いた恋慕。
 これ以上の花束があるだろうか。
 金糸で中華風の意匠が施された、黒と赤のリボンで纏められた花束をニコリネから受け取れば、会計を済ませた利司郎も、ニカと笑みを向ける。
「ありがとう。大事に飾らせてもらうな!」
 お買い上げありがとうございましたー! とぺこりんこ、深々とお辞儀するニコリネの声を背に。
 折角だから、花瓶も買って帰ろうか、なんて上機嫌でその場を後にする利司郎なのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 日常 『偉人の愛した秘湯』

POW   :    秘湯に使って疲れを癒す

SPD   :    旅館の料理に舌鼓を打って疲れを癒す

WIZ   :    幻朧桜を愛でて疲れを癒す

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●灯るチャイナタウン
 平穏無事に一日を過ごすことができたと、女優とその親友は笑顔で感謝の言葉を告げて。
 二人、學徒兵たちに護られながらも手を繋いで仲良く帰路に着く、その背中を見送ってから。
 日も暮れて宵闇、灯る提灯の赤は温かく。
 猟兵たちは、この街一番の温泉宿へ!

 温泉は男女別の他に混浴もあり、その全て露天風呂からは幻朧桜と提灯の灯りが宵闇に照る光景を楽しめる。因みに宿では湯浴み着を貸し出しており、混浴の場合は着用必須だ。
 また、食事処では中華料理メインの夕食も楽しめる。主に台湾系のメニューが多いようだ。勿論、各種デザートも充実している。
 部屋を取って桜を眺めたり、旅館内を散策するのもまた趣があるだろう。
 一日の締め括りに、頑張った自分へのご褒美にと、命の洗濯へ、金時は猟兵たちを誘うのだった。
月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
 オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
 普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
 独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ヒース・アーベル(サポート)
*性的表現のあるシナリオは不可
アドリブ・共闘:可
UC:ご自由に
メイン武器:各種投擲用ダガー

基本的には置かれた状況下で楽しむタイプです。人との交流も好きな方ですね。
探索系ならば、積極的に情報収集をしてから行動します。人から聞き出すのは勿論、【飛耳長目】で鳥等に変身して盗み聞きもします。
鍵開けや失せ物探しも得意ですね。鑑定なんかもお任せを。
このとおり、力仕事のない裏方の仕事の方が得意です。ですが、人命がかかっている場合は別です。

予知等で予め方針が決まっている場合は、そちらに従います。
怪我をすることは特に気にしません。また、他の猟兵さんに迷惑をかけること等は致しません。
どうぞ宜しくお願いします。



●月と花、灯りの中で歌うみち
 手早く入浴を済ませた月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)は、中庭の見える渡り廊下に出ていた。
 翡翠色の湯船から上がる頃にはすっかり青藍の空に月が昇っていて、風にそよぐ桜を温かな提灯の灯りが照らしている。
 莉愛は廊下の手すりにその手をついて、照らされた花を、月を見上げる。
 花鳥風月に心震わされ、自然とその唇が、歌を紡ぐ。美しいものを讃え、心の感じるままに。
 ――と。
「お見事です」
「ヒースさん?」
 拍手が聞こえて莉愛が振り返れば、ヒース・アーベル(胡散臭い掃除屋・f35538)の姿がそこにあった。
 二人はとある薔薇咲き乱れる城にて、集う仲間たちと共に談笑に興じる仲だ。示し合わせてここに集ったわけではないが、見知った顔との遭遇に二人ともふふと柔らかく笑って。
「ここから見える景色が素敵で。そよ風も澄んでいたから思わず、歌声を乗せてみたくなったんです。周りに人がいないからできることですけど……」
 苦笑を浮かべる莉愛。そんな彼女に、ヒースはふむ、と少し考え込むような素振りを見せて。
「そうだったのですか。……折角ですから、続きをお願いしても? 今は私しかおりませんし、ここに向かう途中に、他に誰かが来る様子もありませんでしたから」
「私の歌でよければ、喜んで」
 ヒースの提案に、莉愛は頷くと今度は月を背に。
 静かに、澄んだ声で、歌をそよ風に乗せて。
 まるで歌が、花弁を運ぶように。

 ――おもむろに、歌が止む。
 再び、ヒースの拍手が中庭に響いた。
「素敵な歌声でした」
「ありがとうございます。歌うことは好きなので……そう言っていただけて嬉しいです」
「私も、思いがけず耳の保養になりました。こちらこそ、リクエストに快く応えていただき、ありがとうございます」
 互いに礼を交わして――ふと、ヒースが思い出したように、何か思いついたような顔を見せる。
「そろそろ夕食の時間になりますね。莉愛嬢がまだなら、一緒にいかがです?」
「お食事はまだですが……中華料理って、味が濃厚なイメージがありまして……」
「確かにそういったイメージは強いですが、台湾風の味付けであれば寧ろ薄味と言いますか、素朴な味付けのものが多いようですよ。まあ、辛いものや油の多いものはありますから、その辺りは気を付けた方がいいかも知れませんが……」
「そうなのですか? では、少し試してみましょうか……デザートもあると聞いていますし」
 いざ、未知の食文化に挑戦すべく。
 莉愛とヒースは、食事処へと向かうのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』

乗り物が活躍できる場と
レースが得意分野
基本は相棒バイクか小型宇宙貨物船だけど
貸してもらえるならどんな乗り物も乗りこなしてみせる

乗り物は人の役に立つために作られたんだぜ
移動、運搬、宿泊、バイクスタントショーなどなど
操縦技術が役に立つなら上機嫌で参加
配達バイトしてるからどんな場所にもひょっこり現れる
乗り物に限り整備・修理程度のメカニック作業ができる

銀パウチ宇宙食で育ったため食材の知識が壊滅的な食べ専
でも本物の大地と自然に興味はある
土から採れるの?木から?海から?

明るく話しやすい先輩タイプ
祭りには乗っかる派
軽い気持ちでカッコつけ台詞で登場するけど滑ってもご愛敬


青原・理仁(サポート)
人間
年齢 17歳 男
黒い瞳 金髪
口調 男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)

性格面:
やさぐれ、ぶっきらぼう
積極的な人助けはしないが、見捨てきれずに手を貸してしまう

戦闘:
武器は使わず、殴る・蹴る・投げるなど、技能「グラップル」「怪力」を生かしつつ徒手空拳で戦う
構え方は古武術風

雷属性への適性があり、魔力やら気やらを雷撃に変換し、放出したり徒手空拳の際に纏わせたりします



●日々戦うきみと、一休みのみち
「ふんふんふ〜ん♪」
 櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)は宿の庭の一角と灯りを借りて、愛車のメンテナンスをしていた。
 メンテナンス自体は、普段であればいつものサーキットで、なおかつもう少し明るい時間帯に済ませるのだが、折角温泉と食事処があるのだから、メンテナンス後にひとっ風呂浴びて、食事も堪能して帰る心算。
「よーし、後は……ん?」
「………………」
 ふと、背後に視線を感じた。
 誰かと思って上体を気配の方へ向ければ、金髪の少年が陽里を、と言うよりその愛車のライをじっと見ていた。
 どこか棘のある雰囲気の少年だが、何だか眼差しの中に興味の色を感じるような。
「何だ、興味あるのか? そんなとこにいないで近くで見て行けよ」
「あ? ……! い、いや、俺はたまたま通りがかっただけで、」
「いいからいいから」
 軽やかな笑顔で有無を言わさず引きずられていく少年、もとい青原・理仁(青天の雷霆・f03611)。実は少し、本当に少しだけだが、興味を惹かれて足を止めてしまったのだ。
 こうなっては仕方ないと腹を括る理仁。溜息ひとつ吐きつつも、陽里の邪魔にならない位置にしゃがみ込み、その作業を見守る。
「こいつは移動やレースだけじゃなく、戦いの場でも一緒だからな。労いの意味も兼ねて、定期的にメンテナンスは必要になるんだ」
「ふーん……」
 理仁は淡白な反応しか返さなかったが、陽里の研ぎ澄まされた集中力と、手際のよい整備技術、そして何より激戦にも耐えうるハイテクバイクをじっと見つめていた。
 根無し草生活真っ只中の少年、それが理仁だ。食事と風呂と、あわよくばタダで一泊できる場所があるならと足を運んだのだが、まさかこんなことになるとは、と思いながらも。
 やはり年頃の男の子と言うべきか、バイクとそれに注ぎ込む技術には少なからず心惹かれるものがあったようだ。
「よし、終わり! 俺はひとっ風呂浴びてこようと思うが、……あーっと……」
「……青原・理仁」
「理仁な! 理仁はどうする?」
「え、いや俺はもう少しその変ぶらぶらするから……!」
「そっか。じゃ、またな!」
 うっかり同行したら流れで夕食まで一緒に取りかねない。理仁はここで場を辞すことにした。
 気分を害した様子もなく、ひらりと手を振って去っていく陽里の背を見送りながら、やたら距離感近かったな……とは思ったものの。
 理仁の方にも不快感はなく、寧ろ少し楽しかったなんて思ったのは、恐らくは無自覚である。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。

口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。

食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆

※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。



●鯨飲馬食、異国を味わい尽くすみち
「ご飯にゃー♪」
 グリモア猟兵からのサアビスチケットで食べ放題と聞いて!
 食べるの大好きミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)は異国の料理を前にして、その丸い目をきらきらと輝かせていた。
 牛肉麺に魯肉飯、小籠包に割包、火鍋は辛さ控えめにして貰って、その口直しにマンゴーのかき氷も。他にも盛り沢山!
「いただきまーすにゃ!」
 ぱん、と元気よく手を合わせて。
 明らかに炭水化物が被っていたり、肉も大量だったり、デザートも後で更に追加で来るらしいけれども、これだけの量、細身の女の子一人で食べられるの……?
 ――なんて、心配は御無用!
 だって、このために沢山お腹を空かせてきたし、なんてったって彼女は自他共に認める大食いさんなのだから!
 流石に激辛やゲテモノは遠慮したいところだが、そうでなければミーヤは何だって美味しくいただきます!
 甘辛く煮込んだ魯肉飯の豚肉は蕩けるような食感と味わいで、タレの染みたご飯が進む。牛肉麺のうどんのようなコシの強い太麺は、牛を効かせた濃厚なスープと絡み、大きな牛肉の塊も相俟って満足感ばっちりだ。
 小籠包からは芳醇な肉汁が溢れ食べ応え抜群、割包の肉も厚切り甘めの味付けでボリューミー。火鍋はやはり少し辛かったが、マンゴーのかき氷を合間に口に含めば甘く爽やかな清涼感が引き立つ。
 こんなに美味しいもの、たったこれだけじゃ全然足りない!
(「普段は食べられない豪華な料理、まだまだ堪能し尽くすのにゃ!」)
 朗々と響き渡るおかわり! の声。
 その後もミーヤは、心ゆくまで異国の味に舌鼓を打つのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年05月25日


挿絵イラスト