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不思議の国のファッションショー

#アリスラビリンス #戦後 #【Q】 #ネタシナリオ

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#【Q】
#ネタシナリオ


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●着せ替え人形とファッションショー
 小さな不思議の国。再び力を蓄えんと住民が居なくなった国にオウガ達がひしめき合っている。いるのだが、様子がおかしい。
「ここにもぉりょーへーさん? 来ると思うのん。その時のためにね、これつくっちゃった!」
「かーぁいーぃ。いいね、いいね! あたしはぁ、これ!」
 赤いリボンで赤金の髪を二つに結っている少女達は楽しそうに笑いあっている。お揃いのドレスを着て、用意した洋服や小物を見せあっていた。どういうことだ。
「お前達、準備はできているな?」
「あ、王様! はい、もちろんです!」
 筋肉が美しい髭を蓄えた王が配下の様子を見に来た。どうみても裸の王様である。
「お前達の腕前楽しみにしているぞ。かの猟兵共に目にものを見せてくれよう」
 腕を組み笑う彼が画策しているのは猟兵着せ替え人形計画だ。

●楽しんだもん勝ち
「よぉ、なんか久しぶりだな。今回は楽しそうな依頼だぜ」
 着物に袖を通した差深月・紫音(羅刹の剣豪・f02193)が快活に笑う。楽しそうな依頼とは? と猟兵達が疑問に感じている間に話は進む。
「アリスラビリンスで引きこもってるオウガの討伐を頼みたい。奴さん達はお前さんらを着飾りたくてたまらないみたいでな」
 心ゆくまで着飾れたら満足して躯の海に還ってくれるそうだ。その後に待ち受けるのがここの親玉である。
「住民がオウガだけの国を納めてるのは裸の王様みたいな敵だ。鍛え抜かれた筋肉は侮れないからな。最もこいつもファッションショーを楽しんでる節があってな……満足させれれば直接戦わなくとも倒せるらしい」
 お眼鏡に叶わなければ拳が飛んでくるバイオレンスな所はあるがなんとかなるだろう。と彼は笑い飛ばす。現地で戦う猟兵達からしたらたまったものではない。
「この国はファッションに特化していてな。その特性にオウガ達も引きずられてるんだろう。まぁ、気楽に頑張ってくれ」
 グリモアを起動させ、ゆくべき道を示す。ゲートから覗くその国は楽しげに見えるのにどこか寂しげだった。


紫雨
今回は完全ネタシナリオです。楽しんでください、紫雨です。
一章では集団戦。『コーディネイター』フェイル達と衣装決めと着せ替え人形を行います。こういう服を着たい、こんな系統がいい、など書いていただけると嬉しいのです。
二章ではボス戦。メガトンキング・ネイキッドとの戦闘ですが、バッチリ決めた一張羅で戦場に現れるとメガトンキングがファッションチェックを行います。
結果によっては物理的に戦わないこともありえます。

プレイングボーナスとして、この国の服を活用する。とさせていただきます。

皆様に楽しんでいただけるよう頑張ります。
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第1章 集団戦 『『コーディネイター』フェイル』

POW   :    ドレスアップ🌹
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【ドレスやメイク用品など着飾る為のもの】を作った場合のみ極めて精巧になる。
SPD   :    キメポーズ❤️
【ハートのポーズ】を合図に、予め仕掛けておいた複数の【全身が映る大きな姿見】で囲まれた内部に【猟兵を勝手に着飾らせる愉快な仲間達】を落とし、極大ダメージを与える。
WIZ   :    おねだり🍓
【悪気のない無邪気なお願い】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

安都姫・いちご
わわっ、コーディネイターのお姉さん達に囲まれちゃったよ~(おろおろ)
でも、お揃いのドレス、すごく可愛いね。

どんなお洋服がいいかって?
コーディネイターのお姉さん達、笑わないでね(背伸びして耳打ち)
大人っぽいお洋服を着てみたいの。かかとの高いお靴履いて。髪の毛もバレッタとか付けてアレンジしたり、綺麗にメイクしたり。
いちごは色々ちっちゃいから、こういうのまだ似合わないけど⋯ちょっとだけ憧れなの。

ファッションの国のお洋服、素敵なものがいっぱいで見てるだけで楽しくなってきちゃった。
このお洋服も着てみていいかな?



「あ、きたきた〜。待ってたよ」
 『コーディネイター』フェイルがこの国に現れた安都姫・いちご(■■の国のアリス・f32835)の姿に気づいた。一人の声に反応して続々と同じ姿の少女達が集まる。
「わわっ、コーディネイターのお姉さん達に囲まれちゃったよ~。でも、お揃いのドレス、すごく可愛いね」
「ありがとぅ! あたし達、貴女を素敵にしたいの!」
「そぅそぅ。どんな子だって成りたい姿があるもの! そのお手伝いをあたし達はしたいの。貴女の着てみたいお洋服はなぁに?」

 おろおろとするいちごに安心させるよう目線を合わせ、フェイルの一人が告げた。その後ろではもう一人が希望を尋ねる。この場に敵意がある者はいない。

「……コーディネイターのお姉さん達、笑わないでね」
 ちょっぴり背伸びをして正面の少女へ耳打ちをする。不安の混じったか細い声は彼女達に届いたらしく、頷いた。
「うんうん。あたし達にお任せ! サイズの確認だけさせてね」
「は、はい。お願います」
 そう言うと彼女達は慌ただしく動き出す。いちごのサイズを測定する者、オーダーに合わせて洋服、靴、小物を用意する者、メイク道具をそろえる者、統率の取れた行動を見せ、目隠しの布でいちごを隠した。
「まずはぁ、お洋服! トップスは白のロング、アウターに革ジャン、ボトムスは白と黒のチェックスカート&黒タイツ! シックにまとめてみましたぁ」

 彼女の体躯に合わせた洋服を差し出す。革ジャンには袖を通しただけ、真っ白なTシャツが眩しい。チェックスカートは膝上3cmと少し短め、タイツも黒でまとめて大人びた雰囲気に。

「靴はオーダーに合わせて、こちら! ヒール高さは5cmとちょっと高め」
 差し出されたのは編み上げブーツ。足元は少しごつめでカッコよさを追加。後はヘアアレンジとメイクのみ。
「髪型はハーフアップをアレンジ。可愛らしさはここで追加しちゃう!」

 ふんわりツインテールをほどいてハーフアップに。結び目をくるりと回して可愛らしく形を整えたら結び目をそのままじゃあ可愛くない。真っ赤なリボンでおめかし。
「ナチュラルメイクだけど、口元はちょっとだけ濃いめにしちゃう。どうかしら? どうかしら?」
 いちごの魅力を際立たせる自然な色合い。健康的な唇には赤みが少し強いピンクの紅を優しくひいて完成である。
「わ、いちごなの?」
 姿見鏡を立てられ、そこに移る姿を見て目を見開く。まだ似合わないと思っていたけれど、そんなことはない。大人っぽい雰囲気のいちごがここにいるのだ。
「あ、あのね。他のお洋服も着てみたいの。いいかな?」
「もちろん! もっと、もーっと新しい自分と出会おう!」
 いくつか用意した洋服にも興味を示したいちごと彼女を着飾るため、この宴は終わらない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

パティ・チャン
■SPD
(身体のサイズ合わせる都合上、予めUCで人間サイズに変身しておいて)
わぁっ!愉快な仲間達に囲まれた??

衣装、ですか??
さて衣装ですが、普段が普段ですからねー。
こう「UDCアースの東洋風の華ロリとか、東洋風」が続いたので、モノトーンのパンツスタイルに憧れるのですが……。

(この後マニッシュ系のファッションを試しまくられる、が、まさにマネキンというか着せかえ人形と化する)

※アドリブは歓迎



 多少人数が減ったように感じる洋服の国。この場に現れた新たなモデル、パティ・チャン(月下の妖精騎士・f12424)は人間族と同等の大きさになっていた。
「次の人、どうぞー! あ、採寸もさせてね?」
「わぁっ! 愉快な仲間達に囲まれた??」
 パティに気付いた『『コーディネイター』フェイル』達が再度取り囲む。断りの一言につい頷いてしまったのだろう。彼女の採寸も合わせて行う。
「ふわふわ可愛いお嬢さん。貴女の着てみたい衣装はあるかしら?」
「衣装、ですか?? 普段が普段ですからねー」
(こう「UDCアースの東洋風の華ロリとか、東洋風」が続いたので、ここは)
 フリルがあしらわれたドレス姿で居ることが多く、最近も東洋風のドレスである。ならば別ベクトルに興味を抱いた。
「モノトーンのパンツスタイルに憧れるのです……」
「オッケー! 私達に任せて!」
 彼女達が慌ただしく動き始める。今回は一式でいろいろ着替えてもらうようだ。目隠しの布が広がると早速1着目を着せている。
「最初はスーツ! 黒スーツに白黒のギンガムシャツ。第一ボタンまで閉めて、しっかり裾を入れるだけでもマニッシュコーデになるんだよ」
「カッコいいです」
 足元も黒のローファーにする事で全体をまとめる。袖を少しまくって手首を見せると女性らしさを演出。可愛らしい雰囲気から凛々しい雰囲気に変わったところで次の一式へと着替えだ。
「次はカーキジャケットにジーンズ! モノトーンからは外れちゃうけど女性っぽさを出しつつもキリッとしたパンツスタイルだよ」
「先ほどのよりも動きやすい」
 足元はローヒールのサンダルにして足首も見せる事で女性らしさを際立たせる。少し緩めのジャケットがラフな印象を与えてくれるだろう。
「まだまだ行くよー!」
 パティがじっくり感想を言う前に次の衣装を取り出しては着せ替えていく。テンションの上がったフェイル達を止められる者はおらず、彼女達が満足するまで衣装の波は途絶えない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベアータ・ベルトット
…嘘でしょ?何で私こんな所にッ…!?(恥ずかしさ耐性マイナス値。可愛い服は大の苦手)

オウガ討伐ならこの制服のままで良いわよ!……ダメ?うぅ…
何かにつけ可愛い服を着せようとする親友のブラックタールを思い出す。一人だけでも厄介なのにこんなにいるなんて…

…いや、勇気を出しなさいベアータ!弱みは無いに越したことはない
心を鍛える訓練だと思って…全ては依頼を達成するため、依頼のため…!

じゃあ、ちょっとだけ…ピンク多めで、可愛い系のやつを……(もごもご)


……って言った筈よね、私?(尊厳を破壊するレベルの超絶激あまあまロリドレス)

誰がここまでしろって言ったのよ!?
やめなさい!鏡なんて見たくな…ぎゃあああッ!?



「……嘘でしょ? 何で私こんな所にッ……!?」
「新しいお客さんだよー! 可愛い女の子だ!」
 『コーディネイター』フェイルは新たにやってきたベアータ・ベルトット(餓獣機関BB10・f05212)の元へと駆けよる。どんなのがいい? どうしたい? など押せ押せで声をかける。
「オウガ討伐ならこの制服のままで良いわよ!」
「えー、カッコいいけど、可愛くないわ。いつもとは違うアナタになりましょう?」
(一人だけでも厄介なのにこんなにいるなんて……)
 ベアータが思い出しているのは親友の事。彼女もベアータに可愛い服を着せようと画策しているのだ。だが、発想を変えたらしい。
(……いや、勇気を出しなさいベアータ! 弱みは無いに越したことはない。心を鍛える訓練だと思って……)
「全ては依頼を達成するため、依頼のため……! じゃあ、ちょっとだけ……ピンク多めで、可愛い系のやつを……」
「かしこまり~~♪ ピンク多めなら甘ロリ系かな。ピンクのドレスってかぁいいと思うの!」
 着替え用のカーテンを引いて、彼女達は動き出す。可愛らしいならこれ一択だとフェイル達が選んだのは純白のフリルたっぷりのピンクのドレス。パニエでふんわりとしたシルエットを演出し、スカートから覗くドロワーズのフリルが更に可愛らしさをプラス。
「真っ白のタイツにリボンのワンポイント。パンプスは5センチヒールで濃いめのピンク! メリハリは大事なの」
 綺麗な薄紅色の髪はツインテールにして、それぞれ薄桃色のリボンでまとめる。全体的に毛先を緩く巻いてふわふわとした軽い感じに。
「最後に純白の手袋! フリルいっぱいなのよ!」
「……って、ちょっとだけって言ったじゃない! 誰がここまでしろって言ったのよ!?」
 全身着せられ、説明され、理解した瞬間、ベアータは叫んだ。ここに親友が居なくてよかったと思いながら、だ。彼女が居たら素直に着せられていなかったかもしれないな、とは。
「えー、かぁいいのにー! ほら、この通り!」
「鏡なんて見たくな……ぎゃあああッ!?」
 声と共に視界に視界に映った鏡に悲鳴を上げた。信じたくない己の姿が映っているのだから。依頼のためとはいえ、これは耐えられなかったらしい。
 なお、周囲のフェイル達は悲鳴を上げるほど喜んでもらえたと判断して頷いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
f:32606ミリアリア・アーデルハイムさんと

ウフフ、この姿になってから一緒になるのは初めてだね?
ここがコーディネート大好きな国みたいだね?あそこにいる女の子達がここの住人かな?
あ、こっちに向かってくるよ
悪意はないみたいだし、無邪気な女の子のおねだりむげにしたら泣いちゃうかも、ここはおねだり聞いてあげない?
わぁー色々な服があるね?
ねえミリアこの服格好良い、ミリアにきっと似合うと思うの
羽の着いた帽子と格好良い青い服まるでお伽噺話の王子さまみたい
えへへ、ボクはドレスを着てみたよ、真っ白い素敵なドレス、どう似合うかな?
まるでお伽噺話の世界にいるみたい、せっかくだから王様にこの姿見せに行こうよ!


ミリアリア・アーデルハイム
f32208:親友の明日香と

どんな姿でも明日香は明日香、大好きで大切な友達だよ。
ほんとだ。ふわふわひらひら、熱帯魚さんみたいな服を着た可愛い女の子達だね、お洒落をしてあげれば良いのかな?
明日香に可愛い服着てみて貰いたいし、一緒に楽しんじゃおうか。

どの服も綺麗、迷うな・・・。ふふ、そうかな?じゃあそれにしよう。
似合ってるかな、ありがとう。
ドレス姿の明日香もすごく可愛いね。緑の髪には炉炎の花を飾っていい?
ペリドットのネックレスに金のブレスレット、ターコイズのサークレットも着けてみて?うん、エルフのお姫様みたい!

とっても綺麗だよ、エスコートさせていただけますか、姫?なーんて!



 寄り添い合うようにこの国を訪れた二人の猟兵、ニクロム・チタノ(隷属者・f32208)とミリアリア・アーデルハイム(永劫炉の使徒・f32606)である。
「ウフフ、この姿になってから一緒になるのは初めてだね?」
「どんな姿でも明日香は明日香、大好きで大切な友達だよ」
 邪仙の術の代償に姿が変わってしまったニクロム。姿が変わっても親友だと宣言するミリアリア。そんな二人の元に『コーディネイター』フェイル達が集まってきた。
「最後の猟兵さんかな? 可愛いのと、カッコいいの、どっちがいいです?」
 可愛らしいドレスとカッコいいスーツを手に彼女達はあれがいい、これがいいと声高く話し合う。その姿にニクロムとミリアリアは顔を見合わせて笑い合うのだ。
「悪意はないみたいだし、無邪気な女の子のおねだりむげにしたら泣いちゃうかも、ここはおねだり聞いてあげない?」
「そうだね。明日香に可愛い服着てみて貰いたいし、一緒に楽しんじゃおうか」
 可愛らしい彼女達を悲しませないようにもあるが、二人も楽しみたいと快く引き受ける。であればと二人は並べられた洋服を吟味し始めた。
「どの服も綺麗、迷うな……」
「ねえミリア、この服格好良い、ミリアにきっと似合うと思うの」
 ニクロムが手に取ったのは羽の着いた帽子と格好良い青い上衣と白いズボン。まるで王子様のような装い。それに合わせるようにいろいろと用意するのにフェイル達は忙しそうだ。
「ふふ、そうかな? じゃあそれにしよう」
 ニクロムから受け取ったミリアリアは袖を通す。仲の良い二人のために用意した小物を並べた。最後まで楽しんで選んでほしいという気遣いらしい。
「どうかな? 似合ってる?」
「ミリア、カッコいいよ。えへへ、ボクはドレスを着てみたよ、真っ白い素敵なドレス、どう似合うかな?」
 並び立つニクロムは可憐な白いドレス姿。足元まであるAラインのスカートだ。彼女に色を添えるのはミリアリアの役割。ペリドットのネックレス、金のブレスレット、最後に手に取ったのは紅い花だ。
「ドレス姿の明日香もすごく可愛いね。緑の髪には炉炎の花を飾っていい?」
「ありがとう。まるでお伽噺話の世界にいるみたい。せっかくだから王様にこの姿見せに行こうよ!」
 仕上がった姿はまるでエルフのお姫様のよう。ニクロムの前に跪き、ミリアリアは恭しく彼女の手を取る。まっすぐに見つめて、微笑みかけた。
「とっても綺麗だよ、エスコートさせていただけますか、姫? なーんて!」
 手を取り合った二人がお城へと向かい歩き出す。その後ろ、フェイル達は満足げに姿を消していた。彼女達の心も満たすことが出来たのだろう。
 残るはこの国の王、彼ただ一人だけだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『メガトンキング・ネイキッド』

POW   :    メガトンキングドロップ
【天高く弾き飛ばすかちあげボディアッパー】が命中した対象に対し、高威力高命中の【上空でパワーボムの体勢に捕え落下叩きつけ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    メガトンパンチ
【常軌を逸した筋力・体重を乗せた拳】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    大王爆裂キック
【視線】を向けた対象に、【えげつないスピード・破壊力のミドルキック】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はファイール・ティンプレートです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ニクロム・チタノ
引き続きf:32606ミリアリアさんと

なんか思っていた感じと違うね・・・あっそうだね王様の前だし失礼があっちゃダメだね(急いで頭を下げる)
大丈夫だよ、もし何かあってもボクが一緒にいる、ボクがミリアを護るから!
O.K.ミリアボク達のウォークで王様を満足させよう
こんな時になんだけど今ボクとってもウキウキしているよ、さあクライマックスだよ行こうか王子様
(王様の満足そうな笑顔を背にペガサスに乗ってお城を後にする)
本当に今日は最高に楽しかったよ・・・ありがとう、ミリア
うん、王子様キミとなら何処までも


ミリアリア・アーデルハイム
f32208:明日香と

あれが王様!?あっ、失礼がないようにしなくちゃね。
この度は宴にお招きいただきありがとうございます。このような絢爛たる装い他では見たことがございません。
(お妃様はどちら・・・まさかお妃選びのファッションショーだったりしないでしょうね?!戦々恐々)

ショーの前に変身で身長を高くしておこう、バランス大事。
明日香っ、二人でシンメトリーとアシンメトリーを駆使したモデルウォークをするよ!衣装に合わせて王子と姫で、最後は私が天馬を出すからタンデムでいい感じにアデューして!!
攻撃されたら対応お願いしていいかな?

あっは!普通にメルヘンで超楽しい!!
姫、私に攫われてくれますか?なんてね!



 コーディネーター達が躯の海に還り、舞台は整えられた。少し進んだ先、ランウェイが設置され、審査員席らしき場所に王はいる。
「やっと来たか。さぁ、お前達の美を魅せよ!」
 ポージングを決めながら自らの筋肉美を魅せつけていた。その姿を唖然と見ているのはミリアリア・アーデルハイム(永劫炉の使徒・f32606)とニクロム・チタノ(隷属者・f32208)である。
「あれが王様!? あっ、失礼がないようにしなくちゃね」
「なんか思っていた感じと違うね……あっそうだね王様の前だし失礼があっちゃダメだね」
 慌てたように二人は頭を下げた。意表を突かれたとはいえ、王は王である。礼儀を欠いていいわけじゃない。
「この度は宴にお招きいただきありがとうございます。このような絢爛たる装い他では見たことがございません」
「礼儀はなっているようだな。この国を沸かすショーを期待しているぞ」
 挨拶を述べてミリアリア達に笑みを浮かべつつ、指を鳴らす。途端に周囲の明るさが変わった。ランウェイを照らすライトと二人を照らすスポットライトがあるだけ。
「明日香っ、二人でシンメトリーとアシンメトリーを駆使したモデルウォークをするよ!」
「O.K.ミリア。ボク達のウォークで王様を満足させよう」
 歩き出す前にミリアリアは身長をニクロムより頭一つ分、高くする。二人のバランスを整えてから、歩き出す。軽やかな足取りで、時折、ポージングを混ぜながら。
「姫と王子の組み合わせか。青と白、互いによく似合う色を選んでいるな。小物もそうだが、ウォークが何より美しい」
 メガトンキング・ネイキッドはターンをし、戻っていく二人に視線を向けながら満足げに笑う。彼の想像を超える出来のようだ。であれば、最後の仕上げをと二人が動く。
「明日香、ううん。姫、私に攫われてくれますか?」
 明日香が呼び出した天馬は二人の前にて、背に乗れというように促す。傍らで傅き、ニクロムの手を取ったミリアリアは問いかけた。一緒にここから飛び立とう、と。
「うん、王子様。キミとなら何処までも」
 満面の笑みで頷いたニクロムと共に二人は天馬の背に跨る。二人がしっかり捕まったのを感じ、翼をはためかせ、天馬は空へと駆け出した。
 それを見守るネイキッドは演出の一環と思ったのだろう、止めることなく笑っている。
「あっは! 普通にメルヘンで超楽しい!!」
「本当に今日は最高に楽しかったよ……ありがとう、ミリア」
 楽し気に笑うミリアリアと優しく笑うニクロムが居たことを知っているのは天馬のみだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

安都姫・いちご
【WIZ】

コーディネイターのお姉さん達に選んでもらった白いTシャツと革ジャン、チェックスカートの大人っぽいコーディネートで王様の前へ。

いちごは背がちっちゃいから、思ったよりずっと大きな体の王様にびっくりして、おどおど。
「え、えと⋯あの、あ、安都姫・いちごです。よ、よろしくお願いします」緊張しながら、ぺこりとお辞儀。
カチコチになりながらもウォーキング。足がもつれて、転んじゃいそう。

「ユニコーンさん、ありがとう」
ユニコーンさんに咥えられてケガしないで済んだけど、どうしよう。失敗しちゃったかも。王様に怒られちゃわないかな。



「え、えと⋯…あの、あ、安都姫・いちごです。よ、よろしくお願いします」
 コーディネイター達に選んでもらった白いTシャツと革ジャン、チェックスカートの大人っぽいコーデでランウェイに現れたのは安都姫・いちご(幻獣の森の少女・f32835)だ。小柄な彼女は大柄な王様に萎縮している。
「ほぉ、あやつらが選んだものか。可憐な少女にシックな装いは似合うものだ。悪くはないな。では、お前の美を魅せよ!」
 配下であった少女達へ想いを馳せるも切り替え、『メガトンキング・ネイキッド』はショーの開始を告げた。
「は、はい!」
 ヒールの高い編み上げブーツは履き慣れていないが、なんとか歩いている。ターンをして戻ろうとした瞬間、不意にバランスを崩した。
「ユニコーンさん、ありがとう」
 あわや転倒とはならず、彼女を支えるようにユニコーンが姿を見せる。立て直しても心配らしく共にランウェイを歩くようだ。なんとかスタート地点まで戻れたがいちごの表情は不安でいっぱい。
「慣れぬ装いでも堂々と着れておる。良きショーであった」
 落ち込むいちごに王は賞賛を贈る。ユニコーンと共に歩く姿も気に入ったようだ。彼は満足げに笑っている。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベアータ・ベルトット
これが…私……?(認知的不協和を起こし放心)もーダメ、今すぐ消えたい…

そんな時、頭の中に響く声――恥ずかしがらないで!もっと容姿に自信持つべきですよ!カワイイんですから!
幾度となく投げかけられた親友の言葉がぐるぐる……

…素直になりなさい、ベアータ。ホントはずっと望んでたんでしょ?
「私には相応しくない」、そう断じる過去の自分を振り切って。認めてくれる親友と共に、可愛らしいファッションを、心の底から楽しみたい…!

鏡の中のお姫様、呆けた顔は似合わないわ。…さぁ、笑って!
――や、やってやるわよ!(覚醒)

そうよ!今日の私はプリンセスモード♪
たっぷりのフリルをふりふり揺らして♪メッチャ☆カワイイ☆キメポーズをキメまくり♪(きゅんっ)
あはは☆もうどーにでもなーれ♪

ステキです!カワイイです!永久保存ですーッ!
親友の声がまたもぐるぐる…!ふふ、そーでしょーとも!!
だって私は……カワイイんだものッッ!!

……ねぇ、私カワイイでしょ?
カワイイって言いなさい
カワイイって……言えェッッ!!!(超特大の悩殺光線発射)



 舞台裏、鏡と睨めっこしながら百面相しているのはベアータ・ベルトット(餓獣機関BB10・f05212)である。
「これが……私……? もーダメ、今すぐ消えたい……」
「そんなこと無いですよ! 恥ずかしがらないで! もっと容姿に自信持つべきですよ! カワイイんですから!」
 ベアータにはこの場にいない親友の声が聞こえたような気がした。幻聴を振り払うように頭を振る。されど、彼女の心に浮かぶのは一つの疑念。これは彼女自身が見ようとしなかった想い。
「……素直になりなさい、ベアータ。ホントはずっと望んでたんでしょ?」
 鏡に映る自分自身と想いを見つめる。可愛い恰好は自分に相応しくないと否定していたのは気恥ずかしさからか。だが、今は違う。
 可愛いと認めてくれる親友と共に、可愛らしいファッションを、心の底から楽しみたい。そう素直に思えるようになったのだ。
「鏡の中のお姫様、呆けた顔は似合わないわ。……さぁ、笑って!」
「――や、やってやるわよ!」
 問いかけの声は親友の声に似ていて、吹っ切れたベアータは可愛らしく微笑む。
 この時、この場所でベアータ・ベルトットはお姫様である、と受け入れた。

 ランウェイを睨むように腕組みをして座るメガトンキング・ネイキッド。苛立っているようで腕を指で叩いている。
「次のショーはまだ始まらんのか」
「お待たせしましたわ。王様」
 ピンクのロリータドレスを纏い、カーテシーを披露するのは自信満々なベアータである。堂々とした足取りでフリルを揺らしながらランウェイを歩く姿は可憐さが溢れていた。
「そうよ! 今日の私はプリンセスモードなの♪」
「ステキです! カワイイです! 永久保存ですーッ!」
 ウィンクをしたり、投げキッスをしたり、キュンポーズをしたり、可愛いを振りまいていく。またしても響いた親友の声。幻聴なのか本当にいるのかわからなくなってきたベアータは胸を張って宣言するのだ。
「ふふ、そーでしょーとも!! だって私は……カワイイんだものッッ!!」
 ただ、その内心は吹っ切れても荒れていた。
(あはは☆ もうどーにでもなーれ♪)
 否、もはや自棄をおこしている。それでも表情に現れてないのは流石だ。プロ意識に王様も満足げである。
「待たされたかいがあったというものだな。可憐ながら芯の通った意思を感じる。そのうえで自らの魅力を最大限に引きだせておる。充分、愛らしい姫であるな」
「……ねぇ、私カワイイでしょ? カワイイって言いなさい!」
 スンっと真顔で圧をかけてくる姿は直前の可愛らしさとのギャップが強い。王様も圧に負けたのだろう、つい可愛いと声に出してしまう。
「う、うむ。可愛い、可愛らしいぞ。では、此度のショーはこれにて仕舞だ! よくぞ盛り上げてくれた、猟兵諸君!」
 慌てて閉会の宣言をし、この世界を閉じていく。猟兵達はゲートによって元の世界へ帰還していく。
 ここで起きた不思議の国のファッションショーは大成功にて終わっていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年08月01日


挿絵イラスト