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薄明るい地の底から(作者 空色狐
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#UDCアース 


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#UDCアース


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●喧騒に紛れて。
 「くそがっ!」

  法外な金額が一夜にして動く地下カジノ、そのトイレで男は只管に荒れていた。
  絶対に勝てるとの売り文句に騙され、のこのことカジノの暖簾をくぐってしまった彼は一晩と持たずにその全財産を毟り取られ現在このような醜態を晒している。

 「何が次は絶対に勝てるだ、バカにしやがって。くそ、くそ、くそ、クソッ!」

  男は何度も何度も執拗に清掃用具の収納されたロッカーを蹴りつける。
  男は流されやすかったが小心者でもあった。流されるようにチップを賭け、イカサマを疑うレベルでそれを回収していくディーラーに面と向かって文句を言うだけの度胸は持ち合わせてはいなかった。
  故に、こんなところで荒れているのだ。

  幾度もロッカーを蹴りつけ、しかして傷の一つもつかないロッカーに男は更にその怒りを燃え上がらせる。
  大きく溜めをつくり、もう一度蹴り抜こうとしたところで……男の動きが止まった。
  いや、正確に言えば止められた。が正しい。
  蹴りだしたその足は、突如として目の前に現れた女にがっしりと受け止められていた。

 「ふふ、醜い男。私の導く新たなる人類には相応しくないけれども……その礎くらいには使ってあげる」

 「お、女……? こ、ここ男子トイレ……ッ!?」

  次の瞬間、女の手に仮面が現れると目にもとまらぬ速さで男の顔へと装着させた。

 「お、お、オ、オオオオオオオオオォォォォォォ!?」

  男が叫び声をあげる。それは怒りからか、それとも苦しみからか。

 「ふふ。さぁ、精々踊って頂戴。私の導く新人類のために、ね」

●守るべき人々。
 「……事件」

  集まった猟兵たちに、リルル・フェルグライドは不愛想に告げる。

 「詳しくは、これ見て」

  リルルが手をパンパンと鳴らすと、ずいと巨躯を誇る山羊が一枚の紙を咥えて現れる。
  どうやら、これを読めと言う事らしい。

  事件の概要はこうだ。
  ある地下カジノに突如として現れた、仮面を着けたUDC怪物がその場に居合わせた一般人たちを襲っている。
  既に幾らか被害は出ているが、死者はゼロらしい。その理由は――。

 「倒した人間を殺さないで、仮面をつけて自分たちの仲間にしている」

  つまり――倒すべきUDC怪物は、地下カジノに足を運ぶような人たちと言えども、守るべき人々そのもの。

 「趣味が……悪い……ッ」

  ぎりっ、とリルルが歯を食いしばる。普段の鉄面皮は崩れ去り、その顔には怒りが見て取れる。

 「最優先事項は、仮面達の排除によるこれ以上の被害の拡大の阻止と、元凶の排除。だから、仮面達に乗っ取られた人たちの生死は問わない」

  だけど――と、リルルは言葉を紡がない。だが、その顔から本当は何が言いたいかがありありと伝わるだろう。

  仮面達の生死は問わない。だけどできれば、助けてあげて。

  リルルの周囲にグリモアが溢れ出す。
  さぁ、猟兵よ。仄暗い、というには明るすぎる地の底から溢れ出さんとする怪物を食い止めるべく、剣を取れ。





第3章 日常 『カジノ!!カジノ!!カジノ!!』

POW精神力や動体視力などで辺りを引き当てるのだ。
SPD技量や感覚でジャックポットを引き当てるんだ。
WIZ計算と知識は決して裏切らない。あのカードはあそこだ。
👑7 🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


猟兵の活躍により、地下カジノは悲劇の引き金となるまえに制圧された。
しかし、ここがいつもの日常を取り戻すまでにはまだ幾分か猟兵の手が必要だろう。

壊れた内装の修復や、昏倒もしくは戦闘の最中命を落としてしまった一般人の搬送を行う必要がある。

しかし、もう脅威は去ったのだ。少しくらいなら、無人のスロットで遊んでも許されるだろうし、後日きちんと日常を取り戻せたか確かめるべく、客としてカジノを訪れても良い。
サンディ・ノックス
無人の施設を歩き
賭け事に色々種類があるんだなって見学
娯楽に縁が無い世界(ダークセイヴァー)の出身だから
金を賭けるってピンとこないし
俺の財産はUDC職員さんに便宜を図ってもらっているものだから
確実に俺の利益になるもの以外には使いたくない
つまり今は普段無縁のものを知るチャンスなんだよね

ルーレットはできるかな?
ルールは知ってる、ボールが黒と赤のどちらに当たるか予想するんでしょ?
番号そのものみたいに当てるのが難しいほど当てたときのリターンが増える
…黒と赤かあ
俺の魔力と同じ色だなってちょっと嬉しくなっちゃう

最初は堅実に2択
次は12点賭け
他はいいや、当たらないものをやる意味を感じない
(賭けの結果はお任せ)


まるで先刻までの騒ぎが嘘のように静けさを取り戻した地下カジノのメインホールを、サンディ・ノックス(調和する白と黒・f03274)は一人歩く。

「んー、ギャンブルかぁ。お金を賭けるって、ピンとこないなぁ」

娯楽に縁の無い世界で育ってきたサンディには、金を賭けた遊技、というものがピンとこない。
そもそもとして、サンディの財産はUDC職員に便宜を図ってもらっているものであるからギャンブルなどという利益が不確かなものになど費やしたくは無いだろう。

ゆえに、無人であり自由に施設を見て回れるこの時間は普段無縁なものを知る絶好の機会なのであった。

暫く施設を自由に見て回ったあと、サンディは一つの台の前で立ち止まった。
サンディの魔力と同じ色である赤と黒の配色が目を引く遊技、ルーレットである。

ディーラーの居ない今、実際に賭博をすることはできないが物の試しに遊んでみるだけなら問題は無いだろう。
台上に散らばる幾ばくかのチップと玉を手に取ると、そのままレッド(赤黒賭け)にチップを乗せる。
回転するルーレットに無造作に球を放り込めば、後は運否天賦。
からからと音をたてて回るそれは暫くルーレットの外周を回ると……すとんと、赤の32に落ちた。

「まず二倍は当たり、と」

当たったチップ全てを、サンディはダズン・ベッドの2ndへと乗せる。再び球を投げ入れれば……黒の13へ。

「うん、やっぱり三倍くらいまでは当たるね。でも……これ以上の倍率は、やる意味は感じないかな」

ニ連続でルーレットを成功させたがあくまでも確立的に当たる範囲での遊技。恐らくこれ以上の倍率は当たらないだろうと見切りをつけたサンディは、台を立ち去るのであった。
大成功 🔵🔵🔵