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『声』が脳髄を揺らすように(作者 逢坂灰斗
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#アポカリプスヘル  #戦後  #ドクター・オロチ  #デミウルゴス  #風魔小太郎  #プレイング受付中 


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●目を閉じても、耳を塞いでも
「――ああああああああああああああ!!!!」
 影の城の最奥で。物に当たり喚き散らす様に。ドクター・オロチは狂乱の渦中にあった。
 大凡彼が聞き及んだ事も無いような祈りの声、救いを求める声。慟哭、嘆き、叫び。
 それが全て――彼の脳髄を駆け巡り、響鳴し、走り回り、絶え間なく続いている。
「違う違う違う!! なんでボクに救いなんか求めるんだ!!!!」

 彼の宿した力は『偽神』と言うに相応しいものであっただろう。
 けれど、彼は根本的に『選択肢』を間違えていたようにも思えてならない。
 フィールド・オブ・ナイン「デミウルゴス」――彼が滅される前にも苛まれていたその『声』は確実にドクター・オロチを蝕んでいて。
 ……最早、彼自身にも制御することなど、出来なくなっていた。

●脳味噌頭の終焉は如何に
「……それにしても、まぁ。憑装する対象も考え物だとは思うが。どうして『彼』を選んだんだろうな?」
 ドクター・オロチに関しては伝聞でしか聞き及んでいない、塚杜・無焔(無縁塚の守り人・f24583)だが。そんな彼が頭を捻りながら猟兵達を出迎えたのは訳がある。
 ――ドクター・オロチの『居所』が割れた、というのだ。

「『メンフィス灼熱草原』……此処の中心部に『影の城』が存在するらしく。件の脳味噌頭のオブリビオンはそこを拠点としていたらしい。今回はそこを叩いて貰うんだが……」
 少し苦虫を潰したような顔をしながら、無焔は1つのアンプルを差し出す。そう、それは『偽神細胞液』。

「ドクター・オロチは『デミウルゴス』を憑装することで【デミウルゴス・セル】を得て。それを護る風魔小太郎……が化けた狙撃手も同様の能力を所持している。ストームブレイドである猟兵ならばそのまま案内しても問題ないのだが、『そうでない場合』はこれを『自身に投与してから』向かってくれ」
 正直な所、彼もあまり気が進まない、といった顔色だが、それも当然である。投与されたならば『激烈な拒絶反応』が猟兵を襲うだろう。だが、この細胞液の投与が無ければ、ストームブレイド以外は土俵に上がることすら許されないのだ。
「その罰、なんだろうか。ドクター・オロチは脳に直接響く救いを求める声を聞き続けた結果発狂寸前……いやもう発狂しているだろう。力も制御出来ていないだろうが、同時に小賢しい考えなど一切してこない可能性が非常に高い。……まぁ、ある意味やりやすいだろうな」

 そんな前置きの後。出発直前にそれはそれとして、といった顔で無焔は1つ情報を付け加える。
「ドクター・オロチの事を『昔から』知っている猟兵も居ると聞くが――早めにカタを付けると良いらしい、との事だ。全てはお前達に任せるが……まぁ、なんとかなるだろう?」

 何年も前から暗躍していたドクター・オロチ。
 彼に引導が渡されるのは、近い……のかも、知れない。





第2章 ボス戦 『ドクター・オロチwithデミウルゴス』

POW ●偽神水晶剣
任意の部位から最大レベル枚の【偽神水晶剣(偽神細胞と融合した水晶剣)】を生やして攻撃する。枚数を増やすと攻撃対象数、減らすと威力が増加。
SPD ●クルーエル・セイント
状態異常や行動制限を受けると自動的に【聖なる光のオーラ】が発動し、その効果を反射する。
WIZ ●デミウルゴス・ポリューション
【指先】で触れた敵に、【強毒化した偽神細胞の侵食】による内部破壊ダメージを与える。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ドクターの論理破綻
 影の城を進む猟兵達は、歪な光景を目撃した。
 ドクター・オロチに纏われるものは邪悪ではなく、神々しい光であること。
 そして当の本人が頭を這いずり回るような救いを求める声に魘されている事。
 目玉のない脳の頭の彼は、ぐるりと視線を投げかけたように、此方を見る。

「――そうだ、キミらを殺せば、ちょっとはマシになるかも」
 最早その先に見据えていた筈の野望もすらも手放したような声色で、ただ、君達を『癇癪をぶつけるための都合のいいもの』としか見ていないかのように。

 どちらにせよ、此処で彼を見過ごすという選択肢は――最初から、無いのだ。
 

【Information】
・前章で参加済みの方は『偽神細胞液』投与済み判定になってます(ジョブにストームブレイド含む猟兵は除きます)
 表記しなくても構いませんが拒絶反応は続きますので対策はしておいて下さい
・この章から来られる方で『ストームブレイド』ではない方はプレイングでの投与記載忘れにご注意下さい
皆城・白露
(アドリブ歓迎)
人の形に戻った身体は拒否反応に軋む
ファントムフォースを追加(【激痛耐性】【限界突破】)

オレはお前に祈ったりしない、救いも求めない
(のたうち回るオロチを眺め)
…いや、むしろここは、嫌がらせとして祈ってみた方がいいのか?
まあいいか、やり方もよくわからないし
なんだかすごく、疲れた
お前を叩きつぶして、早く、おわりに、しよう――

攻撃しようとした所で、半ば無意識に【渾沌の浸食】が発動
(身体がいう事をきかない、呼ばれるままに沈んでいく
…だけど、痛みや苦しさが遠のいていく)
身体の変化と共に、意識は渾沌に飲まれ
敵の攻撃で内部から破壊されても、その先から異形化して
触手と腹に開く顎で敵を喰らっていく


●渾沌との境界線
 オロチのその有様は、今までを鑑みても『愚か』と言えただろうか。
 人の姿に戻り、再び拒否反応を身体が覚え始めた皆城・白露(モノクローム・f00355)は、眼前でのたうち、時折此方を凝視するその姿を眺めていた。

(オレはお前に祈ったりしない、救いも求めない)
 嫌がらせとして祈りでも捧げてみようかと思ったが、そんな作法など知らないし。それより、なんだか――

 すごく『疲れた』のだと、思った。
 甘ったるい鎮痛剤の副作用でも、何でも無く。
 散々振り回されてきた者が、自らの被った憑装に振り回されているという、その状況が、そう思わせたのか。
「お前を叩きつぶして、早く、おわりに、しよう――」

 だが、歩みは、奇妙にぐらついて。
 自分に嘗て『巣食った』渾沌が。噴き出す。
(身体がいう事をきかない、呼ばれるままに沈んでいく……だけど、痛みや苦しさが遠のいていく)

 癇癪のままに、神々しい『偽神』の力を振り回すオロチの叫びも遠くの出来事のようだ。
 注ぎ込まれる偽神細胞の侵蝕も、最早身体から乖離した意識では感じ取れたかも分からない。
 今の彼は『渾沌(かれ)』であって。『白露(かれ)』ではない。

 人の形から段々と異形が露出し、振り翳された腕を触手が絡め取っては腹の顎が食い千切らんとする。
 その度に響く苦痛故の絶叫。けれども、オロチの頭に響く『声』は収まらない。
 ただただ、渾沌に身を預けてしまった者に、さらなる苦痛として。喰らわれ続ける姿がそこに――
成功 🔵🔵🔴

ルドラ・ヴォルテクス
●アドリブ連携okです

ドクターオロチ、断罪の時だ。

【ナタラージャ】

これより奉ずるは、九の舞踏にして、九の断罪。

限界を超え、枷を解かれた力が貴様を討つ。

一の剣で、腱を断つ。
二の雷刃が、眼を焦がす。
三の嵐刃が、体を崩す。
四の焔刃が、得物を折る。
五の炎砲が、衣を剥がす。
六の乱破に、身を曝す。
七八の双剣が、心と脳を貫く。
九の舞踏が、命を刈る。

これぞ、舞の神、ナタラージャの闘争。

……。
デミウルゴスの魂を弄んだ報い。
造られた命に、重過ぎる枷を負った、救われるべき魂だった。

だが、貴様は道化だ。
毒を呷り、もがき苦しむだけのな。

生を嘲笑し続けた貴様に相応しい最期だ。


●救われるべきものと裁かれるべきもの
 ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)は、嘗ての闘争の時。その原典たる『デミウルゴス』と幾度となく向き合った。
 『彼』は、生まれながらにして『重すぎる』在り方を背負ってしまっただけであった。そうだと、知っている。

 だが。『彼』の力を背負っただけの眼前の存在は果たして同情に値するような物だろうか?
 否。断じてそうでは。
 ……彼の歩みが。赤子のように暴れ狂うオロチに向かい、少しづつ詰められて。
「――ドクターオロチ、断罪の時だ」

「これより奉ずるは、九の舞踏にして、九の断罪」

 脚が脚である為の『腱』が斬られる。
 外を十全に知覚する為の、『眼』にあたるものが迸る雷に覆われて黒く染まる。
 そんな身体では十全に立つことも、嵐の前では不可能だろう。
 愚かなものの刃は焔が『全て』を折り取り。
 身を包む守りは焼き剥がされて。
 そうして全ての身が白日に晒された後に――
 心の臓と思考の為の脳が穿たれて。
 こうして『九の舞踏』が命を『刈り取る』。

「……これぞ、舞の神、ナタラージャの闘争」

 オロチは最早何の苦しみで言葉を発しているのか分からない。
 けれども、此方に向けた殺意のみは未だ十全に抱えている。

「デミウルゴスの魂を弄んだ報い。造られた命に、重過ぎる枷を負った、救われるべき魂だった」
 オロチにとっては、憑装した存在のバックボーンなどどうでも良かったのだろう。
 単に『強そうだから』信長の力である『憑装』の対象として選んだだけ。
 だからこそ、勝手にその者は『彼』を苦しめていた毒を知らずに呷ったのだと。
「だが、貴様は道化だ。毒を呷り、もがき苦しむだけのな」

 生在る者を笑い続けた道化に、相応しい末路であるには想像に難くない。
 ……ただ嘗て猟兵達を振り回し続けたものだと思えぬ姿がそこには確かにあったのだ。
大成功 🔵🔵🔵

メナオン・グレイダスト
・WIZ

――奇遇だな。
我輩も、似たようなことを考えていた。
……お前を倒せば済むことだ。

拒絶反応による身体の損壊と、灰色砂塵の生成による修復。心身を蝕む苦痛や汚染に耐え、抗いながら。
いよいよ醜い『悪』と対峙する。“灰色の魔王”とて消耗は避けられぬゆえ、咄嗟に険悪な言葉が口をつくのは仕方あるまい。

あとは蹂躙する、それだけだ。
【グレイダスト・サーヴァント】……、――ゆけ。

灰色砂塵をいま一度大量に生成、形作るは悪魔的……いや、どこかSFじみた自律機動型の複合兵器。それがざっと500基以上。
それらをドクター・オロチに殺到させ、厚い雲か霧のように取り囲みつつ……実体弾とエネルギー弾の驟雨を叩きつけてやる。


●灰色の蹂躙
「――奇遇だな。我輩も、似たようなことを考えていた」
 メナオン・グレイダスト(流離う灰色の魔王・f31514)の身体を構成する灰色砂塵の修復は、頻度が加速していた。
 拒絶反応は既に人体部分に損壊を与えるだけでなく、ソレに伴う苦痛によって心身両面に影響を出していた。
 そんな最中に――いよいよ醜い『悪』と対峙するのだから。
「……お前を倒せば済むことだ」
 『灰色の魔王』を名乗る者であったとて。咄嗟に険悪な言葉が口をつくのは仕方の無いことだろう。

 それは向こうとて同じだろう。ただ、消耗という概念では既に向こうは『擦り切れている』と言うべきだろう。
 最早見る影も無い程に狂乱を繰り返し、ただただ悪態を子供のように晒し続ける姿は愚者と言うべきか。
 だが、此方も『余裕はない』のだから、そんな様相に手心を加える理由など、一部たりとも存在し得ない。

 強く、砂塵がひとつ吹き荒れる。
 それが晴れた時。オロチを取り囲むのは――悪魔のような、機械的な造形をした自立起動型複合兵器の軍団。
 かの『魔王』の力量ではこの一瞬で500基をも超える数を用意するのは非常に容易いことである。
「【グレイダスト・サーヴァント】……、――ゆけ」

 癇癪を起こしたようなオロチの攻撃が、このような大群に対し『間に合う』ことは無い。
 ただ、次から次へと殺到し。厚き雲の層かと見紛うばかりの軍団の飽和攻撃が、継続して行われるばかり。
 煩い、邪魔だ、と払い除けようとする言葉が聞こえたような『気』だけはしたが。それが魔王に届くことはない。
 ……雲からは、『雨』が降るのだから。

 エネルギー弾と実弾が驟雨のように降り注いで。オロチの唸り声は遠くに掻き消される。
 ただ、魔王はその蹂躙を酷薄と眺めるだけである――
成功 🔵🔵🔴