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美しき絆の華(作者 萩野 千鳥
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#カクリヨファンタズム  #戦後  #プレイング受付中 


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 パンッと夜空に華が咲く。美しきその華を見に、友人や家族、恋人たちが花火会場である広場へと集まっていた。
「……このまま、時が止まれば良いのに」
「何を言うんだ。儚いからこそ良いんだろう?」
「もう、花火のことじゃないのに……あら?」
 ある恋人の前に、ひらり、と蝶が飛ぶ。それはただの蝶ではないようだ。微かではあるが霊力を感じる。その霊力のお蔭か、蝶は仄かに光っていた。
「夜なのに、珍しいこともあるのね」
「一匹二匹……まぁ、なんにせよ粋だなぁ」
「そうねぇ」
 蝶はひらひらと舞う。二人は寄り添うように、打ち上がる花火と蝶を眺めていた。二人は、その蝶の向かう先を知らない。


 グリモアベースへとやってきた猟兵たちはヒース・アーベル(胡散臭い掃除屋・f35538)の元へと集まると、彼は一人でぱちぱち、と光る線香花火を楽しんでいた。やがて光は小さくなっていき、火玉がぽとりと地面に落ちる。
「美しいですね、花火。皆さんは花火、お好きですか?」
 ヒースは水バケツに先程の線香花火を入れると、猟兵たちの方を振り向いた。
「お集まりいただき有難うございます。ま、いつも通りの依頼です。とはいえ、私も詳細は分からないのですが」
 グリモア猟兵は各々の持つグリモアによって、オブリビオンの発生を事前に予知することができる。だというのに、詳細が分からないということはどういうことなのか。とにかく、ヒースの話を聞く。
「カクリヨファンタズム、皆さんご存知ですよね。毎度毎度、滅亡の危機に晒されている世界です。とはいえ、皆さんが何度も何度も滅亡の回避をしましたので、面白い現象が観測されまして」
 面白い現象とは何だろうか。猟兵たちは首を捻る。
「幽世蝶、と呼ばれる霊力を帯びた蝶が現れたんです。その蝶は、世界の綻びを察知できるらしく……つまり、追いかけた先に骸魂に飲み込まれた者がいる、ということです。
 私が見た予知というのは、その幽世蝶が出現した一場面です。ですので、幽世蝶を追いかけ、その先にいる骸魂に飲み込まれた方を救出してください。普通に倒せば解放できますので、問題が起きる前に解決してしまいましょう」
 とりあえず、概要は分かった。だが、肝心のオブリビオンがどういう者なのか分からない。予知で見れなかったのだろうか。
「ええ、残念ながら。オブリビオンらしき影は見えたんですけどねぇ……ある者が骸魂に飲み込まれた点以外、特に事件は起きていませんからね。ですので、ここからは私の推測です。
 幽世蝶が目撃されたのは、ある花火大会の会場です。毎年夏になる前に行われるこの花火大会は、家族や友人は勿論、恋人同士が良く観に行くそうです。どうも、この花火大会で花火を一緒に見ると、絆が深まるとかなんとか言われているようで。恋愛、友愛、家族愛……それらを邪魔する、試練を与える、そんなオブリビオンが出そうな気がします」
 となると、会場にいる人たちが危ない。だが、そう簡単に避難させられないだろう。ならば、オブリビオンとなってしまったその人が、自分たちに興味を持つように誘導できれば……そのオブリビオンの目の前で、花火大会を楽しんでいる一般客のように振る舞えば……。猟兵たちは各々意見を交わし合う。
「方針は決まりましたか?」
 猟兵たちはこくん、と頷いた。ヒースはその様子を見ると、指を鳴らしてグリモアを召喚する。
「それでは、現地へと送ります。いってらっしゃい」
 もう一度指を鳴らすと、猟兵たちは花火大会の会場へと送られた。





第2章 ボス戦 『『絆の試練』アナスタシア』

POW ●疑心の罪
【滔々と語られる愛の説法】を披露した指定の全対象に【己に向けられている愛情に対する、疑いの】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
SPD ●煌々たる失翼
【慈愛と歓喜の感情】を籠めた【飛ばした羽根の乱舞】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【持つ、大切な者との様々な関わりの記憶】のみを攻撃する。
WIZ ●真偽不明の愛
自身が【愛する者同士の深く強い絆】を感じると、レベル×1体の【両者の、極めて精巧なニセモノ】が召喚される。両者の、極めて精巧なニセモノは愛する者同士の深く強い絆を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は御形・菘です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ひらひらと舞う幽世蝶。その中心にいるのは、天使のような姿をした『絆の試練』アナスタシアだった。彼女は本来、恋や愛を守護していた神性妖怪だった。それが、試練を与える何かに飲まれ、今こうして花火大会の会場に来ている。
「……ああ、美しいわ」
 夜空を見上げながら、ぼそりと呟く。周りに人影はない。だが、このままでは会場へと向かうだろう。それは放ってはおけない。幽世蝶を追いかけこの場に辿り着いた猟兵たちは、彼女の前に立ち塞がった。