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狡兎三窟のわんわんお

#アポカリプスヘル #戦後 #ドクター・オロチ #スーパー戦車 #風魔小太郎 #魔軍転生

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 猟兵たちの活躍により、ドクター・オロチは窮地に陥っていた。
 かつて別の世界でも追い詰められ、封印されたこともあったが、現にこうして復活できているし、喉元過ぎれば何とやらと言うか、昔の話だ。
 だが、現在進行形で再びピンチなのである。
 何せ彼女(?)にとってフィールド・オブ・ナインの確保は一大作戦ということもあり、自身の本体を影の城ごと持ってくるという力業を成し遂げてしまったのである。当然ながら、猟兵たちに城内の本体を発見されてしまえば非常にまずい、ということで。
「準備はいいかな? それじゃあ、始めるよ。魔軍転生! ムシュ〜!」
 傍らに控えた風魔小太郎がその奥義により、オブリビオンの一軍を形成するのと同時。
 ドクター・オロチもまた、自らにフィールド・オブ・ナインを憑装。その力を我が物とし、猟兵たちを迎撃、然る後に撤退する心算なのだ。
 ご存知悪知恵の働くドクター・オロチ。今回も一筋縄ではいかな――、
「わんわん! 邪魔するひとはみーんなやっつけちゃうもんね! わんわん!」
 ――あれ?

●風魔小太郎はノーコメントを貫いたと言う
「復活しているとは私も聞いておりましたが。相も変わらずしぶとい、しつこい、死んでも死なない、の三重苦ですねあのチビ助は」
 目が笑っていない微笑みで、虹目・カイ(金狐は虹を目指した・f36455)は苛立たしげに円形の虹型のグリモアを明滅させていた。
 この妖狐、シルバーレイン出身ではあるが、年齢的にドクター・オロチと直接の因縁はないはずだ。どう考えても計算が合わない。もしや貴様運命の糸症候群罹患者か、或いは身内が奴と因縁でもあるのか。
 そんな矛盾点がどうしても気になってしまう一部の視線に、カイはにっこりと涼やかな笑みを返す。
「まあ私のことはいいじゃないですか。それよりも今はドクター・オロチですよ」

 ――話を戻そう。
「ドクター・オロチは当初の目的であったフィールド・オブ・ナインの捜索と、その力の奪取を放棄し、撤退を図る心積もりのようですね。しかし、そうは問屋が卸しません」
 奴の居場所は特定できていますと、カイは僅かに笑みを深めて見せた。
「奴は未だ黒炎燃え盛る『メンフィス灼熱草原』の『影の城』で撤退準備を進めています。勿論、我々に見つかることも勘定に入れて、迎撃の構えを見せているようではありますがね」
 猟兵たちには城を守る風魔小太郎、及び城内のドクター・オロチを討ち果たしてほしいと言う。
「尤も、風魔小太郎はとあるカルト教団の異端審問官に化けているようです。奴は特に彼の地の神などに思うところはないはずですが、人間の男性の姿を持ったオブリビオンの方が色々やりやすいということなんでしょうかね」
 ともあれ、風魔忍法奥義『百面鬼の術』により独りでオブリビオンの軍勢を作り上げた風魔小太郎。まずは奴らを撃退して、城へ乗り込むのだ。
 その後はお待ちかね、ドクター・オロチとの決戦となる。
「ドクター・オロチは『スーパー戦車』を自身に憑依させています。魔軍転生の術によるものです。それにより、憑依対象の力を得ているのですが……どうも性質も、憑依対象に引きずられているようで。可愛らしくて素直な子供のような性格になっておりますね。あとわんわん」
 わんわん。
「あ、2進数やら16進数やらで喋るようなことはないようなのでご安心ください。今の奴は戦車を搭載した女児のようなものだと思っていただければと」
 それはそれで物騒。
「まあ、そんな状態なので。少しは悪知恵も抑えられて、やりやすくなっているのではないでしょうか。女児と言っても本質はアレですから、心が痛むということもないでしょうし」
 カイはそう言うが、風魔小太郎の軍勢も含め強敵であることに変わりはない。
 どうかお気をつけてと最後に一声。それから、カイは影の城へと向かうべく、グリモアを一際強く輝かせ――、

「……可愛けりゃ何やっても許されると思うなよ、チビ助」

 ――グリモア猟兵、その殺意しまって。


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 色々と予定が狂いました。おのれドクター・オロチ(私怨)
 ともあれ、最善の結果を掴み取れるよう、当方も力を尽くします。

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:集団戦『異端審問官』
 第2章:ボス戦『ドクター・オロチwithスーパー戦車』

 第1章での風魔小太郎、もといその変化したオブリビオンの軍勢ですが。
 開示されている基本情報の他、【スーパー戦車砲】を使用可能です。
 こちらの対処も必要になるでしょう。
 詳細はこちら『https://tw6.jp/html/world/441_worldxx_ogre11.htm』。

 第2章はいよいよドクター・オロチとの決戦です!
 この戦いの決着が迅速に着けば着くほど、この決戦の成果が大きなものとなるでしょう!

 具体的にはこの決戦シナリオの成功本数が20本になるまでにかかった日数により、以下の通りの成果が得られます。

 5月1日午前中までに完了:ドクター・オロチを完全撃破し、影の城からオロチが何度でも蘇っていた原因とみられる「コンクリ塊」を回収、猟兵達で保存します。
 5月15日午前中までに完了:ドクター・オロチを撃退し、何も持ち帰らせません。
 それ以降に完了:ドクター・オロチは、すんでのところで残る3体のフィールド・オブ・ナインを発見します!そのうち2体を連れ帰り、1体をアポカリプスヘルに残していきます。

 今回はオープニングが公開された時点で受付開始となります。
 どうぞよろしくお願いいたします!
56




第1章 集団戦 『異端審問官』

POW   :    邪教徒は祝福の爪で切り裂きます
【強化筋肉化した右手に装備した超合金製の爪】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    邪教徒は聖なる炎で燃やします
【機械化した左手に内蔵の火炎放射器の炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    邪教徒に相応しい末路でしょう?
自身が【邪教徒に対する狂った憎しみ】を感じると、レベル×1体の【今まで殺した戦闘能力の高い異教徒】が召喚される。今まで殺した戦闘能力の高い異教徒は邪教徒に対する狂った憎しみを与えた対象を追跡し、攻撃する。

イラスト:純志

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ケイト・アルフォード
カラミティ・ランナー(f32920)と行動

■心情
カーラちゃんと一緒に依頼は初めてだよね!よし、ドクター・オロチをやっつけよう!
でも内心…カーラちゃんと一緒に依頼ってこと自体が嬉しいんだけどね…いや、にやけるな僕

■行動
さて、奴らの爪の攻撃は厄介だ…カーラちゃんごめんね!僕はカーラちゃんを庇って覆い隠すように指定UCを発動。
カーラちゃんのUCがあれば多分僕のUCによってかなり発動条件が揃うはずだ!
僕の逃げない「勇気」と「覚悟」を舐めないでよ!


カラミティ・ランナー
ケイト・アルフォード(f35863)

■心情
ドクター・オロチ〜!今日こそ決着つけるぞ〜!
アポカリプスヘルは賢い動物にとって故郷だからね!負けられない!…ケイトがなんかこっち見てにこにこしてるんだけど?…なんで嬉しそうなの?

■行動
私は身構えていたら奴らが爪をチラつかせてこっち来た!…っと思ったらケイトが抱きついてきたー!
ちょ、なにしてんのよ!ケイトがUCで私を守ってる?
でも体密着だし顔近いし…いや、変な事考えるな私!
あ、でも私のUCならケイトの攻撃を受けた分を…私はアイテム「武器熊・クマンダー」を「召喚術」で呼び出して指定UCを発動!
やっちゃえクマンダー!



●その愛は、拒絶の爪にも引き裂けない
「ドクター・オロチ〜! 今日こそ決着つけるぞ〜!」
 風魔小太郎の扮する異端審問官たちは、軍勢の如く立ちはだかる。しかしカラミティ・ランナー(幻獣達の良き友人・f32920)は臆した様子もなく、寧ろ既にこの戦いの先を見据えていた。
「アポカリプスヘルは賢い動物にとって故郷だからね! 負けられない!」
 ぐ、と決意を新たに柔らかな金色の拳を握る。そのためにはまず、この軍勢を突破しなければ。
 ――それはそれとして。
(「……ところで、ケイトがなんかこっち見てにこにこしてるんだけど?」)
 カーラの傍らに立つケイト・アルフォード(伝説の勇者(自称)・f35863)からは、隠し切れぬ幸せオーラが漂っていた。ほわほわとした花も見える気がする。
「カーラちゃんと一緒に依頼は初めてだよね! よし、ドクター・オロチをやっつけよう!」
「勿論よ! ……でも、なんで嬉しそうなの?」
「えっ、な、何でもないよ!」
 顔に出てたかな……と頬を押さえるケイト。
(「カーラちゃんと一緒に依頼ってこと自体が嬉しいんだけどね……いや、にやけるな僕」)
 そう、彼はカーラに密かに想いを寄せているのだ。
 これは決戦なんだからと、ぱんぱんと頬を叩いて気を引き締めようとするも、どうにも嬉しさが勝り口角が上がってしまうケイト。その様子を見て更に首を傾げるカーラ。じれじれ。
 だが、そんな事情は知ったことではないと言わんばかりに異端審問官の爪が二人を襲い、引き裂かんとする!
「わっ、こっち来た!」
 鈍色がぎらりと光るようにその鋭利な爪がカーラに迫る。その光景を見た瞬間――ケイトは咄嗟に動いていた!
「カーラちゃんごめんね!」
「ひゃあ!?」
 カーラが思わず悲鳴を上げた理由は明快。
(「ケイトが抱きついてきたー!」)
 覆い被さるようにカーラを抱え込むケイト。
 異端審問官たちの爪による攻撃は、手数で絶え間なく攻めるも、重い一撃を繰り出すも自由自在だ。それ故に、ケイトはどの攻撃パターンでも愛するカーラが傷つくことのないよう、自らの手番を犠牲に背負った盾でカーラを守り切ることを選んだのだ。
「ちょ、なにしてんのよ!」
「カーラちゃんに手出しはさせない! 僕が盾になる!」
 抱き竦められるような体勢ながらも何とか状況を確認したカーラは、状況を理解する。
(「ケイトがユーベルコードで私を守ってる?」)
 ガキン、と金属と金属がぶつかり合う音が、絶え間なく聞こえる。
 ユーベルコードの超常の力がなければ、ケイトもカーラもひとたまりもなかっただろう。それを物語るだけの衝撃が、カーラにも伝わってくる。
 ケイトの献身に助けられた形だ。それはカーラも解っているのだが。
(「でも身体密着だし顔近いし……いや、変な事考えるな私!」)
 カーラだって年頃の女の子なのだ。それにカーラとしても、ケイトのことは憎からず思っている。まだ彼女の中でその感情に明確に名前をつけられているわけではないが、どうしたって意識してしまう。
 雑念を振りきろうと頭を振って――ふと、カーラは思い至る。
(「あ、でも私のユーベルコードならケイトの攻撃を受けた分を……」)
 そして、それはケイトも考えていたこと。
(「カーラちゃんのユーベルコードがあれば多分、僕のユーベルコードによってかなり発動条件が揃うはずだ!」)
 カーラの『クマンダー』――大槌を持った武器熊は、共に戦う仲間が攻撃を受ければ受けるほど、その怒りを力に変えて強力な一撃を放てるのだ。
 多くの敵に群がられ、傍目には劣勢。しかし、それこそがクマンダーに憤怒の力をもたらしてゆく!
「神へと背く邪教の徒よ。そろそろ裁きを甘受し、神の御許で赦しを乞うては如何です?」
 風魔小太郎も、変じたオブリビオンの性質に引きずられているのか、それはつまり、諦めて楽になれと言うことだろうか。
 ――だが、ケイトは決して挫けなかった。
「僕の逃げない『勇気』と『覚悟』を舐めないでよ!  僕は、僕たちは、絶対に負けない!!」
 ケイトが、吼えた。
 その思いに応えるように、カーラの喚んだクマンダーが、怒りを露わにずんと戦場に降り立って。

「やっちゃえクマンダー!」

 ――咆哮、ひとつ。
 大きく振りかぶり、勢いのまま下ろした大槌が、大地を割らんばかりに揺るがし――ケイトとカーラに群がる者ばかりか、その周囲を取り囲んでいた大軍を、憤怒の力で消し飛ばした。
 それは二人の絆が、排他の刃に打ち勝った瞬間に他ならなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カイリ・タチバナ
ヤンキーヤドリガミ、ドクター・オロチのことは直接は知らない。
(A&W戦争の中~後期あたりに猟兵化)

グリモア猟兵の殺意が半端なかったってことは、だ。逃がしたらろくでもないことになるってことだな、こいつ。
よし、守神としてもやる理由増えた。

銛(俺様の本体)は『黒い手袋』の異空間(神域)にしまっておいて。
スーパー戦車のやつ…正確無比に飛んでくるってことは、このUC使用状態の俺様に当たるってことだよな。反射してやるから自滅しろ。
ついでに、小太郎…?の攻撃も食らわねぇし反射する。
まあ俺様、動けなくなるけど。『原初守神宝珠』は念動力で動かしてレーザー撃てるから、関係ないんだよな!くらいやがれ!



●守るための攻め、攻めるための守り
 カイリ・タチバナ(銛に宿りし守神・f27462)が猟兵として覚醒したのは、帝竜戦役の中後期頃のこと。
 ドクター・オロチが暗躍を開始したのは、その一年以上も前の話だ。故に、その名を噂に聞いたことはあれど、直接の因縁はカイリにはなかった。
 それでも、ひとつ解ったことがある。
(「グリモア猟兵の殺意が半端なかったってことは、だ。逃がしたらろくでもないことになるってことだな、こいつ」)
 彼女は寧ろ新参者の部類のはずだが、あれはかなり辛酸舐めさせられたってオーラが噴出してたな、と。
 こう見えて人生ならぬ銛生経験が長いカイリは、その辺りの機微をばっちり察していた。
「よし、守神としてもやる理由増えた」
 己の拳をぱんと叩くカイリ。
 ヤンキー気質だが、面倒見のいい守神様なのである。
「さて、スーパー戦車のやつ……正確無比に飛んでくるってことは、だ」
 言葉と共に、カイリの身体から無数の鉱石の粒が、霧のように彼の身体を覆って――否。
 カイリ自身が、世界に仇なす攻撃を受け止め、弾き返す鉱石霧と化したのだ。
「この姿の俺様に当たるってことだよな?」
 ニィ、と不敵な笑みを深めたまさにその瞬間、ミサイルの雨がカイリへと降り注ぐ!
 それらはただの一発も目標から逸れることなく、カイリに殺到し、そして――、

「――反射してやるから自滅しろ」

 それらは己を射出した主の元へと帰ってゆく。ただの一人も逃さずに。
 相手の力を利用して、守りながら攻める。本体たる銛は黒い手袋の中に存在すると言う神域へと隔離してあるから、何の気兼ねもなく攻撃を受け続けられる。そしてその力を、そのまま返す。
 これが守神たるカイリの戦い方だ。
 砲撃が駄目ならとその鋭利な爪で飛び込んでくる者もいたが、彼らもまた一様に、同じ力を我が身に返され倒れ伏した。
(「まあ俺様、動けなくなるけど――」)
 ふわりとその背後から、宇宙の蒼を宿した宝珠が浮かび上がった。
「『原初守神宝珠』は念動力で動かしてレーザー撃てるから、関係ないんだよな! くらいやがれ!」
 どこか嬉々としたように放たれる光線は、異端審問官、もとい風魔小太郎にとっても予想外のものだったようだ。その身体が次々と貫かれ、灼かれてゆく。
 動けずとも、攻めも守りもお手の物。
 守神としての、カイリの矜持だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サイモン・マーチバンク
まずここをどうにかしないとですね
精神性も変身元に引っ張られてると助かるのですが……

という訳で敵の前まで行ったら『ムーンストライク』を振り回しつつ叫びます
こんにちは!
俺はこう見えて兎の悪魔です
異教徒どころの騒ぎではありませんよ!
悪魔ですからね!!
全力で【悪目立ち】して俺がターゲットになるように誘導します
同時にUCを発動し、兎達を放ちましょうか

敵はこちらを狙うはず
【ダッシュ】で死ぬ気で逃げ回りつつ、呼び出された異教徒や敵本体を兎達に攻撃させましょう
敵の狙いが俺なら、兎達への警戒も弱まるはず
スパーッと首を切り落として下さいよ!
俺も敵と接近できた時はハンマーで攻撃します
……一年分くらい恨まれた気がする



●兎の悪魔は、今日も今日とて胃が痛い
 敵の軍勢ひしめく影の城前。
 全く同じ顔がずらりと並んでいるのは、不気味な光景である。
「まずここをどうにかしないとですね……」
 サイモン・マーチバンク(三月ウサギは月を打つ・f36286)は溜息を吐いた。
 敵はただでさえ数が多い上、その全てがスーパー砲塔を搭載している。
 故に、サイモンは策を講じることにした。
(「精神性も変身元に引っ張られてると助かるのですが……」)
 意を決し、サイモンは敵の集団の前に躍り出た。敢えてその身が、無数の赤眼にはっきりと映るように。
「こんにちは!」
 銀色の杵のようなハンマーを振り回し、高らかに声を上げる。この激戦区において、完全に悪目立ちしている。
「俺はこう見えて兎の悪魔です。異教徒どころの騒ぎではありませんよ! 悪魔ですからね!!」
 悪魔の名を強調すれば、明らかに敵の――異端審問官の目の色がぎらりと変わった。
(「やった! ……いや素直に喜べませんけど……!」)
 ともあれ、目論見通り。
 カルト信仰であろうと、奴ら――正確にはその元になったオブリビオン――は、聖職を自称している。
 ならば異教徒のみならず、悪魔も討伐の対象になるはず。そう踏んでの行動だったが、上手く行ったようだ。
 だが、大変なのはここからだ。
 砲口を向ける者、かつて裁いた異教徒の魂を差し向けてくる者、兎に角、ここにいる多くの異端審問官がサイモンの命を狙い、動く。
「さて、スパーッと首を切り落として下さいよ!」
 サイモンは全力で敵軍に背を向け走りつつ、ぽんと籠を空に放った。
 それは宙に留まり、その中身がサイモンを追撃する敵へと降り注ぐ、と。
 ――すぱり、とあり得ないほど綺麗に切断された首、ひとつごろりと地に落ちた。
 逃げる悪魔にばかり気を取られていた異端審問官に襲いかかったのは、刃物やそれに匹敵する歯を煌めかせた兎たち。
 彼らは次の獲物を求めて首を狙う。その混乱から逃れサイモンに近づく者もいたが、疲弊した身体にムーンストライクによる渾身の一撃を叩き込んでやれば、地に伏して動かなくなった。

 兎悪魔の危険な饗宴。信心深き者には地獄のような光景だったはずだ。
「……一年分くらい恨まれた気がする」
 静けさが訪れた灼熱草原で、サイモンは疲れたようにムーンストライクにもたれかかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ドクター・オロチwithスーパー戦車』

POW   :    殺戮形態換装
自身の【スーパー戦車の車体】を【殺戮形態】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD   :    スーパー戦車砲・インテリジェント
自身が発射した【スーパー戦車砲の砲弾】の軌道を、速度を落とさずレベル回まで曲げる事ができる。
WIZ   :    スーパー戦車砲・カタストロフ
【万色の稲妻】を降らせる事で、戦場全体が【最終戦争】と同じ環境に変化する。[最終戦争]に適応した者の行動成功率が上昇する。

イラスト:みやこなぎ

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●戦車を搭載した女児(わんわん)
「わんわん! あれ? 小太郎はやられちゃったの? もー、しょうがないなあ。ボクがみーんなやっつけてあげる!」
 城内へと突入した猟兵たちを出迎えたのは、紛れもないドクター・オロチ――ではあるのだが、若干今までより何と言うか、きゃるんとしている。
 それでいて、しっかりと戦車の装甲やら砲塔やらを搭載していた。顔は相変わらず大脳のそれにしか見えないし、何やらもう色々とカオス。
 だが、油断は禁物だ。性質をスーパー戦車に引きずられていても、相手はあのドクター・オロチなのだから。
「どこからでもかかってきていいよ! 返り討ちにしちゃうもんね! わんわん!」
 ……気は抜けるが、決戦の火蓋は切って落とされた!
カイリ・タチバナ
一度しか戦ってねぇけど、そういやスーパー戦車って『子犬』っぽかったな。…調子狂うな。が、全力で相手しよう。
グリモア猟兵に、吉報持って帰りたいし。

相変わらず、銛は異空間(神域)に保存。
そして、UCで増やすは『霊符、鏡、煙管、宝珠』の四種類。
そっちの砲弾、曲げることできるっていうけどな。囲うように配置した『守神鏡』に反射して曲がる『原初守神宝珠』のレーザー避けられるか?しかも複数。

ちなみに、『守神霊符』の一部で結界、一部は攻撃してるし。『幻守神煙管』で俺様の幻を多数伏せてたりすんだよな、これが。
たまにしかやらねぇから忘れるけど。これでも陰陽師でもあるんだからな、俺様は。



●数と数、ぶつかり合うその先に
「そういやスーパー戦車って『子犬』っぽかったな」
 ぽつり、呟くカイリ・タチバナ(銛に宿りし守神・f27462)。
 戦ったのは一度きりだが、威圧的な外観に反して、好奇心旺盛なあどけない印象を強く受けたので、よく覚えている。
「……調子狂うな。が、全力で相手しよう」
 グリモア猟兵に、吉報持って帰りたいし――と、優しい決意に気を引き締めて、自身の本体である銛の存在する神域へと繋がる黒手袋を、改めて嵌め直す。
 同時に、小柄な体躯に搭載された砲塔の口が、一斉にカイリへと向けられる!
「わんわん! 風穴開けてあげるよ!」
 射出される砲弾。その全てがカイリに吸い込まれるように一直線に殺到――しなかった。
 それらはカイリを翻弄するためか、唐突に不規則に向きを変え、何度も機動を変えてゆく。
 だが、カイリは狼狽えることなく、守神の名を冠した霊符、鏡、煙管、宝珠を次々に浮かび上がらせる。その数、それぞれが百以上。
 鏡は壁のように、カイリとドクター・オロチを、その周りを飛来する無数の砲弾を囲むようにぐるり、並び。
「この『守神鏡』に反射して曲がる『原初守神宝珠』のレーザー、避けられるか?」
 言葉と共に浮かぶのは、数え切れぬほどの光線だ!
「よーし、勝負だよ!」
 レーザーの追跡を逃れつつも、視覚からカイリを狙おうと、忙しなく飛び回る砲弾。レーザーも負けじと縦横無尽に動き回り、各個撃ち落としてゆく。
 響き続ける破裂音が灼熱の大地を揺るがす中、しかし幾つかの砲弾はレーザーを逃れ、カイリの後方と側面から迫り来る!
「ボクの勝ち!」
 衝突、衝撃、爆発――しかし。
 起こるはずのそれらが、起こらない。
 砲弾は、カイリの身体をすり抜けた。

「ハズレを引いたな?」

 『幻守神煙管』より燻る煙が、カイリの姿を幻影として生み出していたのだ。煙の中からひとり、またひとり、カイリが姿を現す。どれが本物か、容易に判別できるものではない。
 正確無比を誇る砲撃も、真に狙うべき相手が解らなければその精度は落ちる。その虚をついて、結界の作成に関与していない『守神霊符』がドクター・オロチを取り囲む!
「きゃうん!?」
 破魔の力が世界の敵を灼く。
 確かな手応えに、カイリは口角を上げニッと笑った。
「これでも陰陽師でもあるんだからな、俺様は」

成功 🔵​🔵​🔴​

ケイト・アルフォード
カラミティ・ランナー(f32920)と行動
アドリブ◎

■心情
何だか気の抜ける相手だなぁ…でも相手はあのドクターオロチ!手加減はなしだよ!
カーラちゃんが危なくなったら守ってあげなきゃ…
かっこいい姿、見せちゃうもんね!

■行動
相手が殺戮形態になるんだったらこっちも本気で行かせてもらうよ。指定UCで「どうのつるぎ」を本来の姿に!
僕はカーラちゃんのUCで召喚された蝶々さんに一緒に乗って相手の攻撃を避けて接近
そして蝶々さんから飛び降りる「勇気」を使って「切断」「2回攻撃」で猛攻だ!
カーラちゃん見てるかなぁ…


カラミティ・ランナー
ケイト・アルフォード(f35863)と行動
アドリブ◎

■心情
さぁて!いよいよドクターオロチとごたいめーん!
わんわんおでもやっちゃうよ〜!
ケイト!油断は禁物だよ、私も守られてばっかりじゃないところケイトにわかってもらわなくちゃ!

■行動
ケイトがUCを発動させたと同時にこっちも指定UCを発動!
連携プレイお見せしちゃうよー!
蝶々さんにケイトと私を乗せて殺戮形態になった状態での軌道を変える砲弾をうまく避けながら接近
ドクターオロチの真上まで来たら蝶々さんのまほ…ってケイトが飛び降りた!?無謀よケイト!?
ケイトの攻撃に合わせて私は蝶々さんにお願いして「全力魔法」をドクターオロチに放つ!
もう!無茶はやめて!



●信じればこそ、力湧き上がり
「さぁて! いよいよドクターオロチとごたいめーん!」
 カーラことカラミティ・ランナー(幻獣達の良き友人・f32920)は物怖じすることなく、意気揚々と影の城へと足を踏み入れ。
 そこで待ち受けていたのは――。
「わんわん! わんわん!」
「……何だか気の抜ける相手だなぁ……」
 そう、思わずケイト・アルフォード(伝説の勇者(自称)・f35863)が零したのも無理はない。
 二人の目の前でわんわんしている少女(?)こそ、何度も蘇り猟兵たちを苦しめ、今まさにアポカリプスヘルにてよからぬ企てを実行に移していたドクター・オロチその人。
 この様子だけ見ていれば、とてもそうとは思えなかっただろう、が。
「でも相手はあのドクターオロチ! 手加減はなしだよ!」
「わんわんおでもやっちゃうよ〜!」
 そう、女児でもわんわんおでも、油断ならない相手だ。それは二人もよく知っている!
 ケイトはどうのつるぎを、カーラはエレメンタルロッドをそれぞれ構え、改めて眼前の巨悪と対峙する。
(「カーラちゃんが危なくなったら守ってあげなきゃ……かっこいい姿、見せちゃうもんね!」)
 年頃の恋する男の子。そんなケイトのひたむきな、しかしだからこそ危うさも孕んだ決意の気配を感じ取ったのか、カーラは一歩前に進み出ようとしたその背に声をかける。
「ケイト! 油断は禁物だよ」
「うん、わかってる」
 それでもカーラを守ることを第一に考えているらしいケイトに、カーラはほんの少し悔しさを噛みしめる。
(「私も守られてばっかりじゃないところ、ケイトにわかってもらわなくちゃ!」)
 それぞれの決意を胸に前を見据えれば。
「仲良しさんには仲良く『永遠』をあげるよ!」
 先程の二人の戦いの様子をどこかから窺っていたのか、憑装されたスーパー戦車の車体が、より重厚に変形してゆく。機動を大きく犠牲にする代わり、防御を固め、持久戦に持ち込む心算か。
 だが、黙って見ているケイトたちではない。
「こっちも本気で行かせてもらうよ――今こそ解き放て! 剣よ!」
 天に掲げたケイトの剣が、光を帯びてその真の姿を取り戻す。
 絶対剣ゼニスの名を号するそれは、勇気と、戦うための力を増幅させ、己を振るえと主張する如くその刃を煌めかせる。
「連携プレイお見せしちゃうよー! これが私の最後の切り札!」
 カーラもまた、ロッドを一振りすれば、現れたのは虹の翅を悠々と広げ天を舞う巨大な蝶だった。二人は素早くその背に飛び乗り、宙へと昇ってゆく。
「逃さないもんね!」
 追撃のためにスーパー戦車から放たれる、予測不能の屈曲を重ねる砲弾が、その翅を穿ち墜とさんと迫り来るが。
「頑張って!」
 カーラは祈る。その思いに応えて蝶は砲弾を躱しながら、ドクター・オロチへと向かう。くるくる回るその身体に振り落とされないよう、ケイトとカーラは必死でしがみつき、時を待った。
 そして、遂にその影がドクター・オロチを覆った瞬間。

(「どんなに危険な相手でも、剣の力と、カーラちゃんを想えば勇気が湧いてくる……今だ!」)

「えっ、ケイト!?」
 カーラが悲鳴混じりの叫び声を上げたのは。
 遥か上空から、ケイトが剣を振り上げながらその身を宙に投げ出したからだ!
「飛び降りた!? 無謀よケイト!?」
「大丈夫! 信じて!!」
 雄叫びを上げながら、落ちてゆく。全体重を乗せて。
「捉えた――!!」
 重い一撃が、ドクター・オロチに振りかかる!
 ざん、と鈍くも確かな手応えと、短い悲鳴。
「きゃんっ!?」
「まだ……まだ!」
 だが、これで終わりではない。
 振り下ろした刃を、今度は足元から斬り上げるようにして、もう一撃!
「ううっ……よくもやったなー! これでもくら、」
「もう! 無茶はやめて!」
「わぎゃん!?」
 ドクター・オロチの怒りの追撃を阻むように降り注いだのは、蝶の飛翔が巻き起こした全力の魔法。
 輝き伴う風の刃に押し留められ、切り裂かれ、反撃は不発に終わる。その隙を突いて、カーラはケイトを蝶の背に再び引き戻した。
「えへへ……カーラちゃん、見ててくれた?」
「見てたけど……お願いだからあんまり心配かけさせないで!」
「ごめんね。でも……」
 見事な連携で、二人はほぼ無傷でドクター・オロチに深手を与えることができた。
 戦いの終わりは、近い。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

サイモン・マーチバンク
なにやら混沌とした状態ですが相手は強敵
ここは一つ気合いを入れねば……
どうやって戦いましょうか

先の戦いと同じく『ムーンストライク』を構えておきます
……ってなんですかこの雷!
戦場もなんかすごい空気に……
でも俺はアポヘル育ち
過酷な環境にも慣れています

空気が汚染されている可能性があるので『アノニマス』と『軍用レインコート』をしっかり装着
少しでも生き延びられるよう身を低くして全力【ダッシュ】
最終戦争の世界だろうと月は輝きます
UCで武器を強化し、砲撃に気を付けつつ接近しましょう
多少の痛みは【激痛耐性】で我慢です

敵を殴れる位置まで辿り付けることが出来れば僥倖
【怪力】で全力の振り下ろしをお見舞いしましょう!



●月の光よ、カタストロフを灼き尽くせ
 大脳型の頭部に、愛らしいクマフードの真っ赤なケープ。その上から装着された戦車のパーツ。そしてわんわん。
 そう、それが今のドクター・オロチだ。これまで幾度となく猟兵たちの前に立ちはだかり続けた、あの。
(「なにやら混沌とした状態ですが相手は強敵。ここは一つ気合いを入れねば……」)
 しかしどう戦ったものか。サイモン・マーチバンク(三月ウサギは月を打つ・f36286)が思案していると。
 ――突如、辺りに影が落ちた。
 空など見えぬ筈の城内に、極彩色のオーロラが満ちる。
 その色を宿した万色の稲妻が、世界を絶望で塗り替えてゆく――!
「……ってなんですかこの雷!」
「わんわん! ボクも本気だもんね! 規模は小さいけど、カタストロフを起こしちゃうよ!」
 サイモンには何が何やらだったが、戦場の空気ががらりと変わったのは解る。ひりつく空気、ざわつく心臓。ここは死に酷く近い場所。
 だが、構えた月の銀色を、サイモンはぐっと握り締めて、耐える。
「状況は飲み込めませんが、俺はこのアポヘル育ち。過酷な環境にも慣れています」
「ふふん、無理はよくないよ。わんわん!」
 ドクター・オロチが見て嗤った、息の上がりそうになる口を、アノニマスの名のガスマスクで隠し。
 劣悪な環境から身を守る、軍用レインコートの裾をはためかせて、走る。
 身を低くしたまま、それでも全力で。生きて、この破滅を打ち破るために。
 砲口がこちらを向いた。流星群のように、砲弾がサイモン目掛けて殺到する。だから、月を、振りかぶった。
 銀の三日月を描いて、ムーンストライクは悪意の星を打ち落とす。月の狂気が、そこから生じる魔力が、魔なるその身へ力を与えたから。
「いやウソでしょ!?」
 ドクター・オロチも思わず叫ぶ。サイモン自身も、奇跡を感じ取っていた。
 正確無比の砲撃は、回避も困難、正面突破も無傷ではほぼ不可能、のはずだった。
 痛みに耐える覚悟も決めてきた。だが何の気まぐれか、月はサイモンを護り、限りなく万全に近い状態で、ドクター・オロチの眼前に迫ることを許そうとしている!

「最終戦争の世界だろうと、月は輝きます」

 光は、消えない。
 一際大きく描かれた三日月は、その証明。
 悲鳴を上げる暇も与えず、銀の先端がドクター・オロチの脳天を、打ち砕く!

大成功 🔵​🔵​🔵​


●炎未だ消えず、然れども勝利はこの手に
 猟兵たちの猛攻の前に、風魔小太郎扮した異端審問官も、ドクター・オロチも残らず斃れた。
 だが、戦いはまだ続いている。他の猟兵たちも、上手くやっていればいいのだが。そして、誰一人欠けずに無事に帰ってくることができれば上々だ。
 できることなら、より大きな戦果を望みたいが――その思いが実を結ぶかどうかは、きっと今は天すらも、知る由もないこと。
 それでもこの勝利が、その一助になると信じたかった。
 メンフィス灼熱草原の炎は、未だ消えず――それでも。

最終結果:成功

完成日:2022年04月21日


挿絵イラスト