【サポート優先】崩壊都市の神の獣
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●知恵ある者と知恵なき者達
グリードオーシャンに落ちてくる前は、ニュータウン、などと呼ばれた居住区であった。高層マンションが群れを成し、戸建ての住宅が密集する。緑地も存分にあったのだろうが、今は侵入者が踏み荒らしてしまったために荒れ地と化している。
コンキスタドールの探索の跡がそこかしこにあるせいで面影は無いが、かつては作られた街としての清浄なる雰囲気を漂わせていた。終の王笏島に接続した一画に、また一体のコンキスタドールが足を踏み入れる。
「ククク……浅はかなものよ。宝無き証をこうも派手に残しては、妾に宝を取れと言っているようなものではないか」
残り物には福、ではないが。その者、『万斬妃』フリーデライヒは未だ手のついていない箇所を二、三見て回り――。
「……ほぅれ、妾の目に狂いはない。小僧の隠し財産――確と見つけたり」
フリーデライヒの手には、光り輝く刀のメガリスが握られていたのである。
●グリードオーシャン・11thラウンド
世界によっては新年度という言葉で新しい一年が始まっていく季節でもある。しかしロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)がすべきことは何一つ変わらず、この日も予知を伝えにグリモアベースへやってきた。
「お疲れ様です! さて、所によっては桜も満開なこの季節ですが、グリードオーシャンにてメガリスがコンキスタドールの手に渡る事件が続いていますので解決していきましょう!」
新しく猟兵に覚醒した者達は、何が始まるのかとソワソワしていることだろう。ともかく猟兵達が集まり始めたのを見計らってロザリアは事件の案内を開始する。
「メガリスと言えば終の王笏島です! ここはかつての大戦で戦場となった島の一つになりますね。多くのメガリスが隠されているようなので現在まで調査を続けているわけですが、やはりまたメガリスが見つかってしまいました! その名は『神気狼』、『神』に気合いの『気』、そして『狼』で『しんきろう』と読みます。これは日本刀のような形をしたメガリスになりますが、これがコンキスタドール『万斬妃』フリーデライヒにより発見されてしまいましたので、彼女を倒して奪還、というか回収しましょう、というのが今回の事件になります!」
コンキスタドール勢力を少しでも抑え込むため、その手にメガリスが渡ってはいけないのだ。予知は最後の砦。逃してはならない。
「フリーデライヒが居る場所は、おそらくUDCアースにあった何処かの居住区域なのかと思います。高度に成長を遂げた住居が集まっている場所ですが、コンキスタドールの破壊的探索を長く受けていたせいでちょっと廃墟っぽくなっていますね。その何処かにフリーデライヒがいますので、まずは追跡、そして討伐です! ただ注意点として、彼女はすでにメガリスを手にしているため、戦闘時にはメガリスの力も使ってきます。発動するユーベルコードは『オルタナティブ・ダブル』、これを彼女が持つユーベルコードと同時に放ってくるという二回攻撃状態で、しかも二人に増えるわけですから攻撃が強烈になってきそうですね。その点をご注意いただければ、戦闘方針なども見えてくるかと思います! メガリス回収はまだまだ終わらない気がしますので、どうぞよろしくお願いします!」
沙雪海都
沙雪海都(さゆきかいと)です。
新学期だ何だと言っていますが、通常の一年で見ると三分の一が過ぎようとしているわけでして……。
●フラグメント詳細
第1章:冒険『落ちてきたゴーストタウン』
荒らされて廃墟っぽくなった近未来都市的な場所を探索していくことになります。
人が移住する前に落ちてきたようなので元から人はいませんでした。
この場所の何処かを彷徨っているフリーデライヒを発見するまでが第1章のお話ですね。
第2章:ボス戦『『万斬妃』フリーデライヒ』
メガリス「神気狼(しんきろう)」を入手しており、ユーベルコード「オルタナティブ・ダブル」(【もうひとりの自分】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。)を発動する二回攻撃状態です。
二人になるけどメガリスは増えないので、メガリスの有無でどちらが本物かは分かります。ただまあ元が超強い剣の使い手なので侮れませんね。
第1章 冒険
『落ちてきたゴーストタウン』
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POW : しらみつぶしに歩き回ってひたすら調査
SPD : 人海戦術、数で一気に調査を進める
WIZ : 成り立ちを推理して目ぼしい場所を突き止める
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
パルピ・ペルポル(サポート)
名乗るときにはフルネーム。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用する。
基本は隠密行動。
空中に雨紡ぎの風糸を張り巡らせて攻守両方に利用し、敵の行動を阻害したところに穢れを知らぬ薔薇の蕾を併用して行動を封じる、もしくはそのまま糸で切り裂くのが主な攻撃方法。
もしくは徳用折り紙で作成した折り鶴を筆頭に折り紙動物たちをけしかけてのかく乱兼攻撃を行う。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしないが依頼の成功のために必要と判断すれば犯罪行為も辞さない。
好奇心旺盛ではあるが、行動は慎重。
お宝大好き。宝石などは勿論素材になりそうな物も出来る限り確保しエプロンのポケットに格納する。
アドリブはご自由に。
ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
人間のマジックナイト×電脳魔術士、女の子です。
普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じです
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
チェリオ・ヴィルキッド(サポート)
『チェリオにお任せください!』
『真っ正面からどーんと立ち会います!』
『皆さん、頑張りましょう!』
蒼白狐火の桜精
魔王志望なデビキン地方領主
召喚士系ドラゴンナイト
口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)
驚いたり油断すると敬語が抜けちゃいます
戦闘時は身の丈よりデカいドラゴン・ランスで頑健な前衛として、ドラゴンに騎乗して勇ましく戦います
UCはどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵さんに迷惑をかける行為はしません
依頼成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
領民の皆さんに恥ずかしい真似は見せられませんからね!
他、不明点はお任せです
宜しくお願いします!
●メガリス在らばコンキスタドール在り
まるで巨大な竜巻でも通り抜けたかのように、木々は根元から折り倒されて緑を失い、戸建ての家屋、またマンションといった高層建築物は屋根や壁が砕け内装が隣接する道路まで飛び散っていた。
無数のガラスの破片が足元を埋め尽くし、ソファーや書棚といった家具、テレビ、電気スタンド、冷蔵庫、エアコンといった家電の数々は吹き飛ばされた衝撃で分解し中身が飛び出て使い物にならない。コンキスタドールも派手に探索していたようだ。
ぱりぱりとガラスの破片を踏みながらローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)、高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)、チェリオ・ヴィルキッド(桜花爛漫・f36842)の三人が行き、パルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)はその傍らを飛んでいる。
「メガリス回収の依頼が次から次へと続くわね。メガリスがそれだけまだたくさん隠されているということだし、多くのコンキスタドールがメガリスを探し続けているってことでしょ? あっちもこっちも忙しいわねぇ」
パルピはつい先日もメガリス回収の依頼に関わったばかりで連戦となる。コンキスタドールの執念には呆れるばかりであった。
「数は力。そんな言葉もありますわね。私達の戦力を分散させて誰かがメガリスを持ち帰れば勝利……そんなことを考えられているのでしたら、私達は更なる戦力を以って立ち向かうまで――幸い、新しく猟兵に覚醒する方もお見えになられてますから」
ローズはちらとチェリオに目配せ。初めての依頼でやや緊張気味だったチェリオはローズの言葉を受けて姿勢を正す。
「はい! 精一杯頑張りますので、よろしくお願いします!」
「私達がついていますので大丈夫ですよ。一緒に頑張りましょう」
チェリオの所信表明に茉莉が優しく声を掛け、チェリオの緊張を解きほぐそうとしていた。チェリオがもし単独での依頼参加であれば、勝手が分からず狼狽えてしまう、といったこともあったかもしれない。しかしここには頼れる先輩が三人もいる。チェリオとしては非常に心強かった。
「それで、今回の作戦ですわね。この廃墟みたいな街並みの何処かにフリーデライヒがいる、ということですが……可能な限り街の外側を何かしらの手段で封鎖して、残った者達でそこに追い込むように探していく、というのはどうですの?」
「それならわたしが雨紡ぎの風糸を張り巡らせるようにするわね。フリーデライヒが触ればすぐに気付くわよ」
「では、私とチェリオさんは追い込み役をやりましょう。パルピさんの反対側に向かっていけばよさそうですね」
「フリーデライヒとは、どんな相手なのでしょう……でも絶対、負けはしません!」
ローズが仕切った作戦会議をチェリオが強い意気込みで締めて、四人は方々に散っていった。
パルピは壊滅した住宅、マンション群の間を飛び抜けながら雨紡ぎの風糸を蜘蛛の巣のように張り巡らせていく。ここでフリーデライヒを捕まえ漏らすようなことがあれば最早捕まえようもなく責任重大。それでもパルピはどこか楽しげに飛んでいた。
静まり返った不気味な街。お宝はメガリス以外にもありそうな気がして、パルピはフリーデライヒ撃破後の追加探索を心待ちにしていた。
「結構『網』は作ったと思うけど……まだ反応はないわね。他の三人がうまくやっているといいんだけど」
パルピはちょっとだけ休憩を挟んで、また雨紡ぎの風糸張りを継続する。
「これが、私の本気です!」
他方、チェリオと茉莉は早速ユーベルコードを使用してフリーデライヒ捜索に乗り出す。チェリオが真の姿へと段階的に近づいていく新形態を披露すると、その身長は二倍になって存在感を増した。
「私も童話の力でフリーデライヒがいないかを探りましょう」
茉莉は絵本を開き、悪魔の爪を周囲に飛ばす。半径百メートル強であれば相当な範囲をカバーでき、チェリオの変身と合わせればフリーデライヒの存在を捉えるのもそう難しくはなさそうだ。
「蛇行しながら行けば、逃すことはないかと思います。少し遅くもなりますが、そこはローズさんにお任せしましょう」
「わかりました!」
ばり、ぐしゃっとガラスの破片を踏み鳴らしながら茉莉とチェリオは街を進み行く。身長の伸びたチェリオは屋根や電柱の上といった空中を見通し、茉莉が地上部の探索に当たる。凡そ探し尽くしたところで一路ずらしてまた戻り、その繰り返しで空白を潰していく。
「なかなか見つからないですね」
「こういうのは根気が勝負です。気長に待ち――」
茉莉は言いかけて、範囲内に飛ばした悪魔の爪が何かに阻まれるのを感じた。そして次の瞬間には猛攻を受けて消滅。
「いました! あちらです!」
茉莉が走り、チェリオが続く。悪魔の爪に攻撃を仕掛けてきたのだから、それはきっとフリーデライヒ。
「あ、あれですか!?」
装束の影が崩れかけた塀の上を跳んで家屋の屋根に上った。それをチェリオが発見、だが今はこの場に茉莉とチェリオの二人だけ。
「猟兵か。二人であるな――いや」
「逃がしませんわ!」
別動のローズは夕焼けの風を纏い街中を疾駆していた。茉莉が放っていた悪魔の爪とフリーデライヒの攻防を察知したローズは塀を跳んで屋根を飛び越え、一目散にフリーデライヒの元へ。ルーンソード「夕の憩い」を振りかざし正面に斬り込んでいったが、袈裟の斬撃は惜しくもメガリスに弾かれる。
「まだおったか。ならば――!」
メガリス「神気狼」の輝きで、フリーデライヒがもう一人召喚される。片方はメガリスを所持していないため本物、偽物の区別はつくが、斬界剣を手にした強敵が増えたことには変わりない。
「……ん?」
その召喚されたフリーデライヒが何かに触れた。蜘蛛の糸のように細くて弾力のあるそれはパルピが張り巡らせていた雨紡ぎの風糸。罠にかかれば何処に居ようがパルピはすぐさま飛んで現場に駆け付ける。
「見つかったようね!」
「まだ増えるか……まあ良い。全てはこのメガリス『神気狼』で屠れば良いだけのこと……妾とて逃げも隠れもせん。かかってくるがよい」
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『『万斬妃』フリーデライヒ』
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POW : 斬界刀・陸崩し
単純で重い【衝撃波を伴う大太刀『斬界刀』】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 斬界刀・壊天之太刀
【大太刀『斬界刀』で空間へ斬り込むこと】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【空間を超越して届く斬撃】で攻撃する。
WIZ : 斬界刀・大洋裂波
【大太刀『斬界刀』より放つ剣閃】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
イラスト:弥音
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ギージスレーヴ・メーベルナッハ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●万斬妃、二界を断つ
メガリスを持たぬフリーデライヒが斬界刀を抜く。空間、世界の一切を断つとされる恐るべき得物。
此度はそれが二振り存在した。そしてもう一人のフリーデライヒはさらにメガリス「神気狼」を持ち、単純戦力でも通常の二倍は優に超える。
フリーデライヒが湛える自信はその表れか。元来の自信家ぶりにさらに拍車をかけている。
「来い、猟兵共よ。妾の刀の錆にしてくれよう」
メガリスを持つフリーデライヒに死角はない。猟兵達の正念場だった。
アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」
楽観的で感情豊か、夢見る乙女な性格の少女
年相応に無邪気であり、根本が人でない故に残酷
神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も一応遵守しようとするが、それはそれとして楽しそう、面白そうで物事を判断し、それを優先して行動する
バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ
戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、捕食等の野性味溢れる攻撃スタイル
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる
ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
人間のマジックナイト×電脳魔術士、女の子です。
普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じです
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●真価を問われる万斬妃
家屋の屋根を戦場としたフリーデライヒは「二人とも」待ちの姿勢を貫いている。あくまでも自身は強者、受けて立つ側という態度は変えようとしない。
奇策はおそらく通じぬ相手。かと言って待ち受けているところへ飛び込まざるを得ない状況も癪で、ローズは睨み合いを選んでいた。自ら仕掛けるにしてもフリーデライヒが痺れを切らしたタイミングか、あるいは――。
「あっはは!」
突然の笑い声に二人のフリーデライヒがふとローズから意識を外す。地上から塀を足場にアウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)が戦場へ飛び込んできたのだ。同時にローズは待ちわびたとばかりに鋼板の屋根瓦を蹴って飛び出していた。
アウルがローズの前方右側、本物のフリーデライヒを狙っているのを見てローズは前方左側、偽物のフリーデライヒに斬りかかっていく。一瞬気が逸れた程度では挟撃態勢は望めないと判断して、次善策の双方タイマン勝負に持ち込む算段。ローズがアウルに意思を伝える手段は無い。アウルの自由意思に賭けるしかなく、その為にローズが偽物を抑え込むのは必達であった。
「敢えて妾を狙ってきたか、面白い」
偽物は偽物を自認しており、ローズの行動を意表とも思わず斬界刀を振り上げる。それは本物も同様で、刃は瞳を紅変させたアウルへと向けられていた。
「熱くなってきた!」
アウルは火焔を注いだように燃え上がっていた。侵緑、燃える緑が戦場を混沌の渦に落とす。異形の爪に炎を宿し、目指すは万物を斬る亡者。だが本物も偽物も、己が刃を相手に合わせようとせず身勝手に振り下ろした。
刃の軌跡が大地を裂く波動へと変化したのは一瞬の出来事で、足場となる家屋ごと破壊し迸ってくる。あまりにも巨大。受け止めるか否かは一つの分岐点だ。
アウルとローズは力と技の対照構図。爪を振るうことに全力のアウルは爆発的に向上した怪力を以って波動を受け止めにいった。跳んで空中、波動へ両掌を叩きつけた衝撃で屋根瓦が円形にめくれ上がり宙を舞う。波動の家屋破壊が緩み止まったがアウルの推進力も有限で優劣不明。他方、ローズは太刀筋を見切っての左方回避で逃れつつ偽物の懐へ潜り込もうとしていた。猶予は一秒あったかどうか。進路を一瞬だけほぼ直角に変えての紙一重は際どい。
何かが狂えば奈落へ突き落される状況であった。だが迎えるのも一瞬であれば過ぎるのも一瞬で、双方進路をこじ開ける。アウルはありったけの怪力で波動を捩じ切って瓦の剥げた屋根へと着地し、右手のメガリスを構える間も与えず本物へ詰め寄った。
「邪魔そうだから、千切ってあげよっか」
如何なる物理が働いているかが全く謎の、フリーデライヒの主張の激しい胸が標的となった。左から振り下ろされてくるアウルの爪撃に本物は身を退くも、無駄に嵩高い脂肪が逃げ切れず裂傷と火傷の餌食となる。千切れこそしなかったものの、上部を抉られた姿は惨い。
波動の余波でローズの衣服はびりびりと震えていたが損傷は無く、躱し切ったローズもまた偽物の攻撃後の隙を突き肉薄していた。フリーデライヒの胸に特段の感想は無い。ただ、斬るべき物を斬り捨てるのみ。
偽物もやはり右脇が空いている。すり抜け様、振り抜いた刃が胴と胸の肉を掻っ捌いた。損傷を負って像が揺らぐのは如何にも偽物らしい挙動だ。
「ぬぅっ……目障りな……」
本物が呟き、偽物が憎々しい視線をローズの背に向ける。フリーデライヒがアウルとローズを羽虫の如く捉えていたとしても、容易に潰されぬ二人はフリーデライヒの天敵であった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
コノカ・ハギリガワ(サポート)
『やるわ。私に任せなさい!』
サイボーグの鎧装騎兵×戦巫女、18歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
出身世界:スペースシップワールド
性格:勇敢
戦場では積極的に前線に切り込み、敵の注意や攻撃を引き受けます
・戦闘
勇翠の薙刀を主に使って戦います
また、エメラルドアームから発生させた障壁で仲間を庇います
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
日下・彼方(サポート)
人間のUDCエージェント × 月のエアライダーの女です
戦闘での役割はレガリアスシューズを使っての空中戦、
影の狼を使役して斥候・偵察ができます
武器は通常大型ナイフを使用しますが
強敵には太刀・槍を持ち出す事もあります
普段は(私、君、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
機嫌が悪いと (私、~様、です、ます、でしょう、ですか?)
性格は受けた仕事はキッチリこなす仕事人のような感じです
仕事から抜けると一転惚けた風になります
ユーベルコードは必要に応じて、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ハロ・シエラ(サポート)
私はハロ・シエラ。
戦う事以外は不得手です。
また、オブリビオンによる問題に対しては説得などより戦いで蹴りをつけるのを好みます。
口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)。
基本的には誰に対しても敬語です。
戦術としては【第六感】と【見切り】を駆使して勝機を見出し【カウンター】や【鎧無視攻撃】で敵を仕留めるスタイルです。
真面目に戦いますが、強敵が相手なら【毒使い】や【投擲】、【物を隠す】による【だまし討ち】も視野に入れましょう。
ユーベルコードは戦況に応じて何でも使用しますが、味方や一般人は巻き込まない様に努力します。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか
太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ
正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな
それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ
●万斬も 刀無くさば ただの妃
円満な家庭を待つ必要もなくなった。二人のフリーデライヒが放った波動で戦場となった家屋は一切れのケーキを切り分けたような重傷を負い、やがて自重で沈みゆく。コンキスタドールの破壊的探索を奇跡的に免れていた家屋に代わる適切な建造物も見当たらず、フリーデライヒ達は破壊の跡に着地していた。
「敵影――二!」
「メガリスの力はすでに発動しているということですか。それなら却って好都合、二体の敵を相手取ればいいだけですから」
下手に途中で増えるくらいなら初めから居たほうがマシ、と。枯れた大地のようにひび割れたアスファルトの道路を駆けていく集団、その先頭を行くコノカ・ハギリガワ(勇を示す翠・f06389)の報を受けてハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)が手にした短剣「サーペントベイン」は瞬時に大鎌へと姿を変える。
「メガリスを持たぬ方とて我楽多ではあるまい。一つ手合わせ願おうか」
「ならば奴らを分断するとしよう。出てこい、お待ちかねの狩りの時間だ」
器物の複製である一振りを宙に取った水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)のすぐ後ろ、日下・彼方(舞う灰の追跡者・f14654)の影はぐにゃぐにゃとアメーバのように形を変えて狼の群れとなった。彼らは集団を突き抜けて飛び出すと、緩やかに二又へと分かれながら二人のフリーデライヒに突っ込んでいく。
影故にあらゆる障害を無効化して疾走し、剥いた牙は鋭利であるが一つも輝くことなく喉笛を狙う。世界を塗り替える闇の如き軍勢。対し二人のフリーデライヒはメガリスの有無の差はあれど、為すべきは一つであった。
「――小賢しい」
斬界刀により万象を断つ。骸の海より染み出し生じた時からただ一点の変わらぬ信念の下、振るわれた漆黒の刃は狼の群れを軽々越えた。互いに干渉なく、斬撃の圧が四人の眼前に飛翔してくる。
元を絶てば全て収まる――その思想は猟兵達に通ずるものだ。狼の群れを我武者羅に斬り飛ばすよりも、向かってくる四人の猟兵、そのうちの一人の首を刎ねれば済むこと。
「止めるっ!」
双方相手の思惑は成就させない。狼の群れを一切無視した空間斬撃にはコノカが左腕を突き出し、「エメラルドアーム」の発振から生じた障壁をぶつけていく。翠色のフィルターがかけられた世界は水面を激しく叩きつけたかのように揺らいだが、すぐに姿を取り戻して色も落ち着いた。
苦々しく舌打ちする本物のフリーデライヒは偽物と共に狼の群れへと刃を翻す。応じるのは容易いが故に陳腐でもあった。界を斬ると言うのに世に溢れる刃と変わらぬ挙動。しかし飲み下さねば次が無いと言い聞かせて視線をきつく絞った先で、影の狼達は刀身を滑り抜けていた。
「――ちぃっ!」
想定外。斬れぬ影の狼達は緋袴ごと二人の両腿を食い千切る。偽物は虚像であり、輪郭がぶれて本物が持つメガリスが俄かに翳った。そして退かざるを得なくなった二人は狼達に遮られて正反対に跳ぶことになる。舞台は整えられていた。
真峰は脇目もふらず偽物に勝負を挑む。斬界刀は未だ偽物の左手に。それを見ながら真峰は左袈裟の斬撃を放つ。左に左は合わせやすく、偽物は当然の一手とばかりに刃を掬い上げて打ち払おうとした。
カン、と薄っぺらな鐘を叩いたような軽い金属音があり、手応えは紙片のようにあっけなかった。偽物の思考が途切れる。真峰が自ら刀を手放したことは一瞬理解し難く、それが罠であったと悟った時には遅すぎた。
真峰が複製できるのは一振りだけではない。宙にくるくると弾き飛ばされた刀の下ではまた一振りの刀が真峰の手に握られており、容易には斬り返せぬ左腋下から胴体へ、今度こそ本物の一太刀を浴びせにいく。
前進と回転運動の複合から生み出された一閃は骨肉に満たない奇妙な感触を断っていた。偽物の上半身がずり落ちる間に形がぼやけて蒸発していく。メガリスの輝きが失われ、後に残るのは不格好な二刀流。フリーデライヒが浮かべる焦燥の色も、振り回している斬界の一撃も、何もかもが遅い。
「一瞬、よ」
翠を纏う黒刃は居合の如し。コノカが放ったフォースの斬撃波は光線のような連続性でフリーデライヒの左肩に突き刺さる。
「ぅぐぁっ……おのれ……!」
傷は深く、斬界刀を持つに耐えなくなった左腕が引き摺られて落ちた。今やフリーデライヒの頼みの綱は右手のメガリスのみだが、メガリスもフリーデライヒもユーベルコードを発動できないときている。
「今のあなたにそのメガリスは無用の長物でしょう。骸の海へと還るのですから――潔く手放すことをお勧めしますよ」
「ほざけ……妾はまだ、負けては……おらぬぞ……!」
「――では」
フリーデライヒは世界から消滅するその時までメガリスを手放すつもりは無いようだ。屁理屈のような言い分をハロは素直に聞き届けると、大鎌を天高く突き上げて構える。
「その身に敗北を刻んであげましょう。そしてどうぞ、骸の海へとお帰り下さい」
ハロの頭上からフリーデライヒの頭上へと、大鎌の刃が瀑布の勢いで一直線に落ちていく。回避する間もなかったフリーデライヒは上下にずれる断層状態となり、偽物と同じように蒸発していく。
一つだけ、フリーデライヒが消えた後にメガリスが残されている。ハロが徐に拾い上げて二、三素振りしてみると、使い古しだが少し手に馴染んでいるような気がした。
成功
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