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君も、みこみこ海兵隊に入らないか?

#UDCアース #アホギャグ #ネタ歓迎 #UDC大発生 #マッチョ巫女 #ノリと勢いだけでOKです

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●海軍基地で大発生!?
 横須賀海軍施設。日本有数の米軍基地は、今や完全にその機能を麻痺させつつあった。
「Oh! マイク! なんてことだ! お前、いつから女装趣味になったんだ!?」
「気が狂ったのか、ジョン! ハロウィンの祭りは、まだまだ先だぜ!?」
 同僚達の変わり果てた姿を見て、口々に叫ぶ兵士達。彼らの目の前にいるのは、かつては共に酒を飲んで語り合い、多くの任務を成し遂げて来た仲間達。
「うふふ……アタシは至って正気よ、アレックスちゃん♪」
「そうそう♪ ユー達にも、ジャパンの巫女さんの素晴らしさを、その身に教えてあげちゃおうかしらぁん❤」
 しかし、今や彼らは巫女服を纏い、変態的な素振りと冒涜的な言葉を発しながら、仲間を増やすだけの存在と化していた。見れば、周囲には巫女服があちこちで飛び回っており、それらは見境なく人々に覆い被さると、下着以外の全ての衣服を消滅させて、新たな巫女へと変えていた。
「ジーザス……これは夢だ。きっと、夢に違いない……」
 茫然と立ち尽くしたまま、状況の飲み込めずに言葉を失う米兵達。そして、そんな彼らにも容赦なく巫女服が襲い掛かり、やがて彼らの全員が、筋肉マッチョなみこみこソルジャーに変えられてしまった。

●混ぜるな危険!
「何の脈絡もなくUDCが大発生って……これ、やっぱり止めないといけないんだよね……」
 その日、猟兵達の前に現れた日紫樹・蒼(呪われた受難体質・f22709)は、なんとも重苦しい溜息を吐いて話を始めた。
「UDCアースで、白昼堂々、いきなりUDCが大発生して人を襲うことが予知されたよ。その……現場なんだけど……アメリカの兵隊さん達がいる基地みたいなんだ」
 なんと、蒼の話では、UDCは横須賀の米軍基地に現れるらしい。しかも、出現するUDCは、よりにもよってフライング巫女服! 自由自在に空を飛び、強制的に人々に自らを装着させることで、淫蕩な性格の巫女にしてしまうというトンデモ存在!
「このフライング巫女服が、基地の宿舎を中心に現れるんだ。宿舎にいるのは男の兵隊さんばっかりだから……その……巫女服を着た筋肉質な軍人さんと戦わなきゃいけないんだよね……」
 ああ、なんということだろう! これが女性兵士の宿舎であったら眼福な展開も在り得たかも知れないが……今回に限り、それは殆ど期待できない! しかも、間の悪いことに基地のドックには海兵隊を乗せた軍艦が停泊していたようで、基地で休憩中の海兵隊員達も、軒並み巫女化させられているそうだ。
「僕も詳しくは知らないけど……アメリカの海兵隊の人達って、物凄く大きくて強いらしいんだよね。そんな人達が巫女さんの格好をして……その……えっちなお姉さんみたいに誘惑して来るなんて……」
 正直、考えたくもない悪夢である。地獄より酷い地獄があるとすれば、正にそれ。
 だが、このまま放っておけばフライング巫女服は更に勢力を拡大し、横須賀基地の全てを掌握してしまうだろう。最悪、国際的な問題にも発展しかねないので、ここは絶対に阻止しなければ!
「今から行けば、フライング巫女服が飛んでるところへ、皆を直ぐに案内できるよ。巫女になった兵隊さんに襲われている人がいたら、ちゃんと助けてあげてね」
 なお、今回は転送先に逃げ場がないので、蒼は事が終わるまで物陰に隠れているそうだ。色々と不穏なフラグが経っている気もするが、細かいことは気にしたら負けだ。
「フライング巫女服を全滅させれば、この巫女服を基地に発生させた親玉のUDCが現れるよ。このUDCはすっごく強くて……普通の人だと、見ただけで発狂して、巫女服そのものになっちゃうんだ」
 その影響力は尋常ではなく、鍛え上げられた屈強な米兵であっても例外ではない。元凶のUDCの姿を見た瞬間、筋肉マッチョなアメリカ兵が、巫女服そのものになってしまうとは、なんともシュールな光景だが。
「事件が解決したら、ちゃんと基地の人達の記憶も消しておかないとね。UDC組織の人達から預かった記憶消去銃があるから、事件が終わった後に使ってね」
 なお、全てが解決した後は人々の記憶を消して回りながら、基地内にあるカフェで休憩しても構わない。横須賀基地は広く、居住区域には普通に商店やらフードコートやらが設置されているので、普通の街と同じように楽しめる。
 ちなみに、カフェの人気メニューは、特大サイズのフランクフルトを使ったアメリカンドックやホットドックだそうだ。最後の最後まで、色々な意味で危険な空気が漂っている気もするが……それでも仕事は仕事だと、蒼は震えながら猟兵達を横須賀基地に転送したのであった。


雷紋寺音弥
 こんにちは、マスターの雷紋寺音弥です。

 今度は米軍横須賀基地で、フライング巫女服が大発生!?
 エッチな巫女さんと化したマッチョな海兵隊員(男)達を元の姿に戻し、事件の元凶であるUDCを撃退してください。
 なお、よほど酷い大失敗にならない限り、事件解決後は記憶消去銃の力でどうにでもなりますので、お好きに楽しんでいただいて構いません。

●第一章:集団戦(フライング巫女服)
 空飛ぶ巫女服を着た米海軍兵や海兵隊員達が相手です。
 UDCである巫女服が倒されると、彼らはパンツ一丁の姿になって、意識を失い解放されます。
 UDCが発生しているのが男性用宿舎中心なので、巫女服を着た女性兵士はいないようです(残念!)。

●第二章:ボス戦
 フライング巫女服を発生させた、事件の元凶であるUDCと戦います。
 現時点で、正体は判明していません。
 なお、このUDCを直視した場合、一般人は漏れなくフライング巫女服そのものになってしまいますので、注意してください。

●第三章:日常
 被害者達の記憶を消去した後、カフェで休憩できます。
 観光客用に開放されている場所なので、身分を偽らなくても問題ありません。
 ハンバーガーやホットドッグといったアメリカンなメニューから、横須賀海軍カレーまで、定番の食べ物は何でも食べられます。
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第1章 集団戦 『フライング巫女服』

POW   :    巫女格闘術
自身の【布地】を代償に、【憑りついた対象】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【背徳的な肉体言語】で戦う。
SPD   :    萌え巫女拡散術
攻撃が命中した対象に【性的煩悩と巫女萌え属性】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【巫女を巻き込んだエロハプニング】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ   :    巫女普及術
非戦闘行為に没頭している間、自身の【憑りついている対象】が【普及活動や奉仕活動している間】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神代・凶津
……絵に描いたような地獄絵図だな。
「…全く、巫女服をなんだと思ってんですか。」
何はともあれ、襲われてる海兵達を助けねえとな。

「…いけ、千刃桜花。」
破魔の力を込めた千刃桜花で海兵を襲っているフライング巫女服や巫女海兵の巫女服を八つ裂きにしてやるぜ。
「…巫女への風評被害になりかねない行動は、これ以上させません。」
無事な海兵や巫女服から解放された海兵の周りには『結界霊符』で結界を展開してこれ以上巫女服の脅威に晒されないよう護るぜ。
あんな風になりたくなけりゃ、そこで大人しくしてな。

海兵達もどうせ見るならマッチョが着てる巫女服より、相棒みたいな大和撫子系の着る巫女服の方がいいだろうにな。


【アドリブ歓迎】



●巫女服、マッチョ地獄!
 海軍基地でUDCが大発生。そんな事態を収集すべく駆け付けた神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)だったが、その場に広がる光景を前にして、思わず言葉を失った。
「……絵に描いたような地獄絵図だな」
「……全く、巫女服をなんだと思ってんですか」
 凶津も、そして彼に身体を貸している神代・桜も、完全にドン引きしている。目の前にいるのは、鍛え上げられた肉体を持つ屈強な米兵達が、巫女装束に身を包んでセクシーポーズを決めているという、なんともカオスな光景だったのだから。
「何はともあれ、襲われてる海兵達を助けねえとな」
 見れば、あちこちで米兵達がマッチョ巫女に襲われており、その被害はどんどん拡大している。中には果敢に取り押さえようとする者もいるようだが、UDCが憑依した兵士の膂力は、普通の人間のそれを軽く凌駕する。
「トーマス、止めろ! 正気に戻……ぐぇぇぇぇっ!」
「あらぁん、乱暴したらダメじゃなぁい💕 そんなに慌てなくても、アナタも直ぐに巫女さんにしてア・ゲ・ル💕」
 かつての同僚へ果敢に挑んだ勇気ある男は、しかし簡単に締めあげられ、巫女服を着せられてしまった。このままでは、被害が増えるばかりなので、早々になんとかしないと大変だ。
「……いけ、千刃桜花」
 もう、色々と考えているのも面倒になったのか、凶津は手にした刀を桜の花弁へ変えると、凄まじい花吹雪を巻き起こした。
 花弁とはいえ、元は刀。一枚、一枚が鋭利な刃物と同等のそれは、周囲を飛び回る巫女服や、米兵達の着ている巫女服を、情け容赦なく斬り刻む。が、しかし、巫女服が破れたことで、屈強な男達のスネ毛がチラリ、胸毛がポロリ! その度に、連中が顔を赤らめながら、野太い声で叫ぶのだから堪らない。
「いやぁん、見えちゃったぁん💕」
「なんて破廉恥なのぉ! そんな人には、お仕置きしちゃうわよぉん💕」
 うげっ! 見ているだけで、戻しそうだ! 頼むから、これ以上は汚いものを見せないでくれ! このままでは、巫女さんというジャパニーズカルチャーが、アメリカの方々に誤った形で伝わってしまう!
「……巫女への風評被害になりかねない行動は、これ以上させません」
 あまりのキモさに瞳から光を失いながらも、桜が結界を張り、救出した米兵を確保して行く。とりあえず、これで彼らが再び巫女服に憑依される心配はなさそうだ。
「Oh……Thank you girl……助かったぜ……。だが、俺のフレンドたちは、なんで裸になってるんだ?」
 もっとも、救出された米兵達は全員がパンツ一丁の半裸であり、これはこれでむさ苦しい。早く事件を解決せねば、主に精神衛生上の被害が甚大だ。
「あんな風になりたくなけりゃ、そこで大人しくしてな」
「オーケー、大丈夫だ。できれば、他の連中も、早く助けてやってくれ……」
 元から無事だった米兵達は、半裸の同僚と未だ巫女化して暴れ回る同僚達の姿を交互に見ながら、全てを凶津へと託してくれた。その間にも、凶津はどんどん巫女服を斬り裂き、やがて周囲にいたフライング巫女服の大半を殲滅したが。
「……この辺りの敵は、掃討できたでしょうか?」
「とりあえずはな。ただ……戦闘そっちのけで、布教活動やってるやつはダメだった。あいつら、イカれた布教している時は、問答無用で無敵状態になりやがる……」
 最後の最後で討ち漏らしが出てしまったことを、凶津は悔いているようだった。それでも、彼らが殲滅した巫女服は大量であり、その活躍が米兵達の助けになったのは確かであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャルロッテ・ヴェイロン
まあね、USネイビーも猟兵でない限りUDCには勝てない、ってことですね。
しかしなんですか、このある意味で悲惨な戦場は…(【(各種)耐性】でこらえつつ)。

――【焼却】しますか(ぉぃ)。

そしてFPSキャラ(それもSFもののマスターなアレ)に変身して、一緒に出てきたライフルで攻撃していきましょう(【先制攻撃・2回攻撃・制圧射撃・レーザー射撃・弾幕】)。
――え、米兵も巻き込んじゃっていいかって?まあいいでしょう、普段から鍛えてるでしょうし(ぇ)(それでもさすがに下着姿になった連中からは目をそらしてる)。

※アドリブ・連携歓迎



●ハロー巫女服、ハローマスター!?
 突如として出現したフライング巫女服によって、エッチな巫女さんに変えられてしまった米兵達。ガチムチマッチョのナイスバルクな連中が、揃いも揃って身体をくねらせながらポージングを決めている光景に、シャルロッテ・ヴェイロン(お嬢様ゲーマーAliceCV・f22917)は頭を抱えながら溜息を吐いた。
「まあね、USネイビーも猟兵でない限りUDCには勝てない、ってことですね」
 UDCと戦うためには、やはりユーべルコードを使えることが大前提だ。あるいは、特殊な装置や武器を持ったUDC組織の上級職員であれば話は別かもしれないが、とにかくUDCを前にしては、米兵だろうとなんだろうと、無力な一般人であることに変わりはない。
「しかしなんですか、このある意味で悲惨な戦場は……」
 込み上げる吐き気を堪えながら、シャルロッテはこのカオスな現場をどうすべきか考えた。だが、そうしている間にも巫女服は次々に米兵達へ憑依しては、新たなマッチョ巫女を生み出している。
「あまり考えていても仕方ないですね……焼却しますか」
 見るに堪えない惨状に、シャルロッテは早々に思考を放棄し、敵を殲滅することにしたようだ。
「さあて、このキャラに変身といきましょうか!」
 SFチックなFPSに登場するキャラクターに変身し、シャルロッテは手にしたレーザーライフルを撃ちまくった。日本ではそこまで知名度はないが、アメリカでは大人気のキャラクターである。米兵相手ということもあって、彼女もキャラクターを吟味したのだろうか。
「いやぁん! 私達の大事な巫女服がぁ!」
「きゃぁっ! も、燃えてるわ! ちょっと、誰か水! 水よ! Water please !」
 レーザーによって巫女服を燃やされ、パニック状態になるマッチョ巫女達。中の米兵まで燃えないか心配になるが、どうやらUDCを狙って攻撃した場合、中の人には影響がないようなので安心だった。
「……ふむ、こんなところでしょうかね。それにしても……倒したら倒したで、あまり直視したくない光景ですね」
 全ての巫女服が燃え尽きて、解放された米兵達から目を逸らすシャルロッテ。当たり前だ。マッチョ巫女ではなくなったが、しかし彼らの姿はパンツ一丁! 特に、ブリーフやブーメランパンツを穿いている連中の股間が、そこはかとなくもっこりしているのは見るに堪えない。
「それに、あっちで布教活動している連中には、こっちの攻撃も効きませんしね。後は、他のやつらにお任せしましょうか」
 戦闘そっちのけでマッチョ巫女への勧誘を続けている者達からも目を逸らし、シャルロッテは一時的に退散した。
 戦っても地獄、倒しても地獄。こんなむさ苦しいマッチョ・ヘルになど、あまり長居したいものではなかったから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ローザ・ロッテンマイヤー
巫女服姿のガチムチ海兵…♡(じゅるり)

巫女服の方に追いかけられる軍服の方の様子を見て『生真面目な海兵攻め×淫乱なガチムチ女装巫女襲い受け』を妄想し、BLエネルギーをたっぷり吸収!からの『BL大爆裂』、発・動!!
戦闘力が増加している状態で、力任せに巫女服を引き裂いちゃいます!

なんだかもったいないけど、脱衣KOもイケる♡



●私にとってはご褒美です
 巫女服姿の金髪マッチョや、オカマになったナイスバルクな黒人達が跋扈する海軍基地。正に、この世の地獄としか思えない状況だったが、ローザ・ロッテンマイヤー(腐れサキュバス、妄想爆裂中!・f31475)にとっては、むしろ至高の楽園であった。
(「巫女服姿のガチムチ海兵……💕」)
 必死で仲間を増やそうと、狂気としか思えないセクシーポーズを乱発する兵士達を前にして、思わず涎を垂らしている。
 そう、彼女はサキュバス、性愛を司る種族! しかも、ただのサキュバスではなく、腐女子を拗らせたBL系サキュバスだったのである。
 だが、それでも……とは思う。そもそもBLとは、男同士の珍美な恋愛観を楽しむものではなかったか? 今、目の前で繰り広げられているのは、どう考えてもゲテモノに近い代物だが……ローザに限っては、そんなこと何の心配もない。
 彼女はBL好きの中においても、筋金入りのキワモノだった。それこそ、ガチムチのハードゲイとオッサンが絡むようなマニアックな本やDVDでも、余裕で視聴して自らのエネルギーに変えてしまえるほどに。
 そんなローザにとって、今の状況は格好の餌場! 『生真面目な海兵攻め×淫乱なガチムチ女装巫女襲い受け』という、あんなことや、こんなことを妄想し……その全てを自らの糧に変えて、魔力を一気に上昇させる。
「おぉぉぉぉ、来た、来た、来たぁぁぁぁっ! 『BL大爆裂』、発・動!!」
 瞬間、近くのマッチョ巫女に襲い掛かり、ローザは力任せに巫女服を引き裂いた。多少、勿体ない気もするが、それはそれ。パンツ一丁になって気絶して行く海兵達の姿に、ローザは更にイケない妄想を加速させて行く。
(「むふふ……脱衣KOも、なかなかイケる💕」)
 なにやら、自分の欲望を優先しているだけのような気もするが、それはそれ。半裸のマッチョ達が山積みにされている光景を前に、その肉体美をしっかりと目に焼き付け、堪能するローザであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロエ・アスティン
た、たしか巫女は神様に仕える女性のことだったはずです。
そ、それがあんな……ぼ、冒涜的であります!!

ムキムキマッチョな巫女さんという絵面にひぃぃと泣きながら戦います。
せまってくる巫女マッチョ海兵隊を戦槌で叩いて叩いて叩いてやっつけていくであります!

どんどん布地が減ってヤバい姿になっていくムキムキに思わず目を反らした隙に捕まってしまいます。
背徳的な肉体言語で襲われてとうとうパニックに。
自爆覚悟で超至近距離から【戦乙女の戦槍】をお見舞いであります!

※アドリブ・連携も歓迎



●冒涜的なる巫女装束
 巫女服と外人マッチョの組み合わせという、なんとも斜め上なコラボレーション! それは、キワモノを通り越して、もはや単なるゲテモノである。存在そのものが冒涜であり、ある意味ではUDCアースの邪神という存在を、端的に表しているとも言えるのだが。
「た、たしか巫女は神様に仕える女性のことだったはずです。そ、それがあんな……ぼ、冒涜的であります!!」
 筋肉マッチョな巫女服姿の海兵隊員達を見て、クロエ・アスティン(ハーフドワーフのロリ神官戦士・f19295)は泣きながら逃げ回っていた。
 まあ、無理もない。あんな連中、耐性のない者が見たら一目散に逃げだすレベル。元凶のUDCを直視したが最後、一般人は発狂の末に巫女服そのものにされてしまうと聞いていたが……別に、一般人ではなくとも、そして元凶のUDC相手ではなくとも、目の前のマッチョ巫女どもを見た瞬間、それだけで気が狂ってしまいそうだ。
「あらぁん、可愛いお嬢さんねぇん💕 ミー達が、ユーを素敵なレディにしてあげるわぁん💕」
「勿論、このナイスバルクなボディを使ってねぇん💕 さあ、こっちにいらっしゃい💕」
 そう言いながら、直視するのもおぞましい、巫女巫女ポージングなる背徳的な肉体言語を武器に迫るマッチョども。
 うん、これはキモイ! キモ過ぎる! 頼むから、これ以上は近づかないでくれと、クロエは手にした戦槌でマッチョどもを叩いて叩いて叩きまくった。
「ひぃぃぃぃっ! こっちにくるなでありますぅぅぅっ!!」
 攻撃の度に、破れて力を失って行くフライング巫女服。跡に残されるのは、パンツ一丁の米軍兵というのが、またなんともカオスな光景だ。
 だが、倒しても倒しても、マッチョ巫女は後から後から湧いてくる。中には、既に解放したはずの米兵に再び巫女服が憑依して復活したやつまでおり、これではいくら敵を倒しても霧がない。
「うふふ……つっかまえた~💕」
「さあ、もう逃げられないわよぉん💕 おとなしく、ユーも巫女さんに改造されなさぁい💕」
 ついに、クロエは後ろからマッチョにガッチリと取り押さえられてしまい、もはや逃げるに逃げられない状態に! そんな彼女の前に、敢えて服を開けて半裸を晒したマッチョ巫女達のナイスバルクな胸筋や、ブーメランパンツ越しにも分かる卑猥な股間が迫り来る!
「あ……ぁぁぁ……うひぃぃぃっ! もう、どうにでもなれでありますぅぅぅっ!!」
 ついに、迫り来るマッチョの恐怖に耐えられなくなったクロエは、至近距離から光の聖槍をブチかました。こんな距離でユーベルコードを使ったが最後、爆発の余波に自分まで巻き込まれてしまうはずだったが、そんなものは知ったことか! 今は、とにかくこのマッチョどもから逃げ出して、精神の貞操を守ることが最優先だ。
「「「Noooo! What's Fuck!!」
 案の定、マッチョ巫女に光の槍が炸裂した瞬間、周囲に凄まじい爆発が巻き起こった。やがて、煙が晴れたところで姿を現したのは、解放されてパンツ一丁になった米兵達と、同じく衣服がボロボロになったクロエであった。
「うぅ……な、なんとか助かったでありますが……服がボロボロになってしまったであります……」
 こんな格好では恥ずかしくて戦えたものではないが、かといってフライング巫女服を着るわけにもいかない。なんとも自己犠牲的な勝利に終わってしまったが、それでもマッチョ巫女達を纏めて吹っ飛ばした戦果は大きく、クロエの活躍で敵の戦力が大幅に低下したのは確かであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

陽環・柳火
魔を祓う巫女が魔に属してどうすんだよ。いや、俺(東方妖怪)に言われる筋合いはねーかもしれねーけど

相手の攻撃を受けないようにして殲滅させる。具体的には護符で【弾幕】を張りつつ【クイックドロウ】による居合術で巫女服だけを斬ってのヒット&アウェイを繰り返す
「巫女もどきなんざ、距離をあけちまえばどうとでも……」
ただ米軍基地なので、銃火器を使われると辛くなる
「巫女が銃を使うのはアリなのかよ!」
攻撃を受けて性的煩悩を受けた上で米兵とエロハプニングを起こしてしまったら、色々ムラムラする
「うお、でか……布越しでもわかるな……いやいや、痴女じゃねーんだから」
でも最終的には煩悩に屈する。ハプニングなら仕方ない


高千穂・ましろ
「邪悪な巫女服は魔法で燃やし尽くしてあげますっ!」
『待つにゃ、ましろ!
ましろの魔法では、着ている海兵隊員たちまで燃やし尽くしてしまうにゃ!』
「そんな、どうすればっ!?」

使い魔のノワールに指摘され魔法の詠唱を中断したところに……
巫女服が襲いかかってきて!?

『ああっ、ましろの魔法少女服が巫女服に変えられてしまったにゃ!』
「ノワール、これから巫女服の良さをアピールしますので生配信お願いしますね♪」
『さらに巫女萌え属性に洗脳されてるにゃ!』(🔴REC

生配信中のカメラの前でポーズを取って巫女服の良さを全世界にアピールし……

『あ、巫女服の融合が解けたにゃ』
「きゃあっ、私、何で下着姿なんですかーっ!?」



●マッチョ巫女になんて、絶対負けない!?
 巫女服。それは神に使える女性が纏う、神聖なる衣だったはず。
 だが、そんな巫女服がUDCと化し、勝手に空を飛んでは誰彼構わず憑依して、エッチな巫女にしてしまう。あまりに酷過ぎる存在に、陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)は思わず頭を抱えていた。
「……魔を祓う巫女が、魔に属してどうすんだよ」
 そういう柳火自身、人間ではなく東方妖怪。どちらかといえば魔性に近い存在なのだが、そもそも日本の八百万の神と魑魅魍魎は、本来は同質の存在である。
 古代より崇められてきた、名も知れぬ様々な地方神。時代の変遷と共に、それらはより強大な外国由来の宗教に押され、人々の信心を失った者達は存在が危うくなりカクリヨの世界へと逃げた。
 そういう意味では、神と魔は表裏一体の存在なのだが……それにしても、これは酷い! 酷過ぎる! セクシーポーズで誘惑してくるマッチョ巫女など、頭の先から足の先まで、裏も表も魔性一色ではないか!
「まあ、巫女もどきなんざ、距離をあけちまえばどうとでも……」
 あまり近づきたくはなかったのか、柳火は接近して斬っては離れの一撃離脱で、巫女服を確実に始末する手段に出た。だが、ここは米兵達の駐屯する軍事基地。当然、火器の類も豊富にあるわけで……いよいよヤバいと思ったマッチョ巫女達は、なんと武器庫から火器を取り出し、柳火を攻撃し始めたではないか!
「おわっ! ちょっと待てって! 巫女が銃を使うのはアリなのかよ!」
「んふふふ~、遠慮しないで💕 ユーにも、ミー達のビッグマグナムをプレゼントしてあげるわぁん💕」
 股間を強調したポーズを取りながら、柳火へとマッチョ巫女達が迫る! なんとか一太刀浴びせてやりたいところだが、敵の使用する重火器の攻撃が思いの他に激し過ぎて、なかなか近づく隙がない。
「あぁっ! あんなところでピンチになっている人が! 邪悪な巫女服は魔法で燃やし尽くしてあげますっ!」
 そんな柳火を見兼ねて高千穂・ましろ(黒猫ノワールと契約した魔法少女・f29622)が助けに入ろうとしたが、彼女の相棒である黒猫のノワールが、それを制止した。
「待つにゃ、ましろ! ましろの魔法では、着ている海兵隊員たちまで燃やし尽くしてしまうにゃ!」
 いや、別に魔法で燃やしたところで、中の人には影響ないはずなのですが……。それこそ、狙って米兵の頭だけ燃やすなどしない限り、巫女服さえ倒せば中の人はパンツ一丁で解放されるはずなのに。
「えぇっ!? そんな……どうすればっ!?」
 ノワールの言葉に困惑するましろ。このクソ猫、絶対に分かってやっているだろうと思うのだが、ましろは完全にノワールの言葉を信じてしまっているので仕方がない。
 そうこうしている間に、ましろの死角から回り込んだ巫女服が、彼女の上から覆い被さって来た。
「きゃぁっ! な、なんですか、これ!?」
「ああっ、ましろの魔法少女服が巫女服に変えられてしまったにゃ!」
 そう言いながら、何故かノワールはカメラを取り出し配信の準備に入っている。さしずめ、魔法少女の『魔法を使わない生着替え変身スペシャル』といったところだろうか?
「ノワール、これから巫女服の良さをアピールしますので生配信お願いしますね♪」
「さらに、巫女萌え属性に洗脳されてるにゃ!」
 ノリノリで撮影しているノワールだったが、そんなことをしている場合ではあるまい。これでは、完全にミイラ取りがミイラである。というか、こんなもん全国ネットで配信したら、それこそ新たなフライング巫女服が大発生したり、視聴者がミーム汚染されたりする危険があるぞ!
 このままでは、完全に埒が明かない。残る希望は柳火だけだが……残念ながら、彼女は重火器だけでなく、ついには戦車にまで追われていた。
「オ~ホホホホ! 弾幕 is ビューティホー! 今から、このビッグな大砲を、ユーの身体にブチ込んであげるわねぇん💕」
「なっ……ふざけんじゃねぇ! 戦車とか、マジで反則だろ、それ!」
 周囲の被害も顧みず戦車砲を発射するマッチョ巫女達に、さすがの柳火も押され気味。とうとう、回避しきれず砲弾の直撃を食らってしまい……真っ黒焦げになったところで、気が付くと周囲をマッチョ巫女達に囲まれていた。
「んほほ~! いっくわよぉ~ん💕 マッスル・サンドイィィィッチ!」
 まずは、胸元を開けたマッチョどもが、柳火のことを左右から挟み込み。
「そして、これが本命よぉん! レッツ・マッスル・ジェット・トレィィィン💕」
 もはや、巫女とか全然関係ない謎の筋肉技を繰り出して、ブーメランパンツを丸出しにしたマッチョが柳火に迫る。そのまま動けない彼女の顔面を、スネ毛の生えた太腿でヘッドロックだ!
「うお、でか……布越しでもわかるな……いやいや、痴女じゃねーんだから!!」
 なんとも酷いハプニングに襲われた挙句、攻撃の影響も相俟って、どうにも我慢ができなくなってしまう柳火。反撃しようにも、身体は目の前のビッグマグナムとマッスルボディを求めてしまい、男達の汗の匂いが、更に背徳的な感情を刺激して行く。
「はぁ……はぁ……。えぇい……もう、どうにでもなれだぜ……」
 結局、内から湧き上がる衝動には勝てず、柳火はマッチョ巫女達のイケないボディランゲージに屈してしまった。そして、その一方で未だ実況を続けるましろだったが……運悪く、そこにマッチョ巫女の放った戦車砲が着弾し、巫女服がボロボロになってしまった。
「あれ……? わ、私、今まで何をして……」
 運悪く、いや、この場合は運良く砲弾がフライング巫女服を直撃したことで、ましろは洗脳から解放された。が、しかし、果たして本当に、これは運が良かったのだろうか。フライング巫女服の融合が解除されたが最後、当然のことながら下着以外は全て消滅してしまうわけでして。
「……あ、巫女服の融合が解けたにゃ」
「きゃあっ、私、何で下着姿なんですかーっ!?」
 その身を犠牲に一着の巫女服を倒したましろだったが、その代償として、全国ネットに下着姿を晒してしまうことになったのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

華舟・波瑠
【もふ堂】
一緒にいた筈の波瑠はどこに行ったかって?
こうなっとるんやよぉ!(絶賛取り憑かれ中)

うふふ、桐葉殿…私たち、夫婦なんやよ?
今世は女性同士の結婚だって、何ら問題ないんや。
ほやから…桐葉殿も巫女に萌え、私が新たに扉を開いた姿に萌えて、巫女同士の結婚披露宴、やらんかやあっつぅぅぅぅ!?

何で燃えて、なんでこんな姿なんや!?桐葉殿、武器下ろして、武器!!
…とっくに巫女萌えしとるから大丈夫や思うたが、桐葉殿限定やったか…!
いや、桐葉殿が迫ってきたら、そりゃ無理なんやけど?
ほやけど…迫るなら、桐葉殿の意思で来て欲しいので、頑張れ俺の理性!
毛糸よ、忍犬衆よ!桐葉殿がポロリする前に全員で体を覆うんや!!


稲宮・桐葉
もふ堂

これは巫女に対する冒涜じゃ!
(自分の巫女服は棚上げにして)
って、おぉぃ! 何、取り憑かれておるのじゃ波瑠殿!
キモッてか、コワッ! 見た目が波瑠殿の偽物じゃぁ!
(波瑠殿……心の声が駄々洩れなのか?)
えぇいっ! 皆纏めてUCで焼き払ってくれるわ!
うぐっ、マッチョ! め、目のやり場がっ!
わらわ的には中肉中背か細身か。(波瑠の姿はマッチョの中では癒しじゃ……って、何を考えておるのじゃわらわ!)

くっ、巫女服! 油断した!
斯様な醜態を晒すくらいならば……
意識を乗っ取られる前にUCの残り火を操り掻き集め、我が身に取り憑いた巫女服を焼き払うように操作するのじゃ! 当然、見られてはいけない処は炎で隠すぞ!



●イケない階段、5秒前!?
 巫女服を纏い、イケない誘惑で新たな仲間を増やそうとするマッチョ兵。
 あまりにカオスで禁断の香りがする光景に、稲宮・桐葉(戦狐巫女・f02156)は自分の恰好そっちのけで怒りを露に叫んでいた。
「くっ……! これは巫女に対する冒涜じゃ!」
 まあ、そんな彼女自身、改造巫女服を着ているのだが、それはそれ。大事なのは中身であり、巫女服はあくまで服なのだから。
「ところで、一緒に来たはずの波瑠殿は何処へいったのかの?」
 冒涜的な巫女服を排除すべく、仲間の姿を探す桐葉。だが、次の瞬間、彼女の目に飛び込んで来たのは、既に巫女服によって憑依された華舟・波瑠(華の嵐・f16124)であった。
「……って、おぉぃ! 何、取り憑かれておるのじゃ波瑠殿!」
 慌てて名前を呼ぶ桐葉だったが、完全に巫女服に侵食されてしまった波瑠の脳内は、欲望全開の煩悩モード! 当然、桐葉の声など聞こえておらず、ただ己の内なる声に従って、欲求を満たそうとするだけだ。
「うふふ、桐葉殿……私たち、夫婦なんやよ? 今世は女性同士の結婚だって、何ら問題ないんや」
「キモッ! てか、コワッ! 見た目が波瑠殿の偽物じゃぁ!」
 虚ろな目をして迫る波瑠に、思わずドン引きして桐葉が距離を取る。
 違う。こんなのは、自分の知っている波瑠じゃない。全ては、あの巫女服が元凶なのだと分かっていても、本能が今の彼を拒絶してしまう。
「あらぁん💕 あんなところに、ラブラブカップルがいるわぁん💕」
「折角だし、アタシ達で応援しちゃいましょうよぉ💕」
 そうこうしている内に、周囲のマッチョ巫女達が、桐葉の周りに集まり始めた。このままでは、完全に囲まれてしまう。正に、最悪な多勢に無勢。ならば、ここは遠慮なく、全てを焔で灰燼に帰すのみ!
「えぇいっ! 皆纏めて焼き払ってくれるわ!」
 四方八方に狐火を放ち、桐葉は巫女服を焼却して行く。波瑠や米兵に憑依しているものも、その辺を飛んでいるものも関係ない。無差別に放たれた青白い炎は、邪な欲望を植え付ける巫女服を、情け容赦なく燃やし尽くし。
「……ほやから……桐葉殿も巫女に萌え、私が新たに扉を開いた姿に萌えて、巫女同士の結婚披露宴、やらんかやあっつぅぅぅぅ!?」
 正気に返ったところで、波瑠が自身を覆っている炎に気が付いて思わず叫んだ。基本、巫女服さえ始末すれば中の人は無事なのだが、桐葉は巫女服どころか周囲の全てを焼き尽くさんばかりの勢いで、狐火を放ち続けていたのである。
「何で燃えて、なんでこんな姿なんや!? 桐葉殿、武器下ろして、武器!!」
 このままバーベキューにされては堪らないと、波瑠は慌てて桐葉を止めた。まあ、そもそもの原因は、自分が巫女服に憑依されてしまったからなので、あまり大層なことは言えないが。
(「……とっくに巫女萌えしとるから大丈夫や思うたが、桐葉殿限定やったか…!」)
 一瞬でも、あんな巫女服に憑依されて、マッチョ巫女の仲間にされてしまったのが恥ずかしい! というか、巫女服から解放された時点で下着姿であり、誰がどう見ても恥ずかしい恰好である。
「うぐっ、マッチョ! め、目のやり場がっ!」
 案の定、その辺に転がるマッチョな米兵どもの半裸を視界に入れてしまい、桐葉は盛大に目を背けていた。中には少々焼き過ぎたのか、パンツまで焼け落ちてしまい、尻丸出して倒れている者もいるので洒落にならない。
(「波瑠殿の姿はマッチョの中では癒しじゃ……って、何を考えておるのじゃわらわ!」)
 桐葉にとっての理想は、むしろ中肉中背か細身である。そういう意味では、半裸の波瑠は彼女の理想にドンピシャなのだが、今は戦闘中。そんなことを考えている場合ではないのに、何故か頭が彼の裸を求めてしまい、それ以上は何も考えられなくなって行く。
「こ、これは……! くっ、巫女服! 油断した!」
 気が付くと、今度は生き残った巫女服が、桐葉の身体に憑依していた。このままでは、脳内を煩悩一色に染め上げられ、己の意思とは関係なしに、色々とイケないことをしてしまいそうだ。
「ふふふ……斯様な格好をして、波瑠殿は誘うのが上手いのう。ならば、わらわとここで、子作りせぬか?」
 巫女服の侵食を受け、普段の桐葉からは想像もできない言葉が、彼女の口から発せられる。あまりに淫猥で、あまりに妖艶。肩を開けて迫る桐葉を前に、波瑠の理性は崩壊寸前だ。
「いや、桐葉殿が迫ってきたら、そりゃ無理なんやけど?」
 丁度良くというかなんというか、今の波瑠は半裸である。これがエッチなDVDなら、そのまま一気にイケない展開になってしまうかもしれないが。
(「うぅ……こ、このままでは、本当に脱いで……。えぇい! 斯様な醜態を晒すくらいならば……!!」)
 さすがに、公衆の面前で全裸は拙い。いや、それ以前に、子作りなんて論外だ。そんな痴態を赤裸々大公開するくらならばと、桐葉は残る理性を集結させて、最後の抵抗を試みる。背に腹は代えられないとばかりに、狐火を自分のところへ呼び戻し……自らの身も顧みず、その身を覆う巫女服を焼き払った。
「はぁ……はぁ……。な、なんとか、脳まで侵される前に倒せたか……」
「いや、桐葉殿! 服! 服!」
 巫女服から解放された桐葉の姿を、波瑠が慌てて隠す。まあ、無理もない。フライング巫女服は憑依と同時に下着以外を消滅させてしまうため、解放された者は例外なく下着姿の半裸になってしまうのだから。
「毛糸よ、忍犬衆よ! 桐葉殿がポロリする前に全員で体を覆うんや!!」
 このままでは目のやり場に困ると、波瑠は忍犬を呼び出して、自分や桐葉の見えては拙い箇所を覆わせた。だが、下着を忍犬で隠したことで、傍から見ると全裸に犬を纏っているようにしか見えず、却ってエロさが際立ってしまったのは、なんというか残念だった。
「おのれ……。こうなれば、さっさと元凶を倒して、早く服を新調せねば……」
 お気に入りの改造巫女服が消滅させられたことで、怒りに震える桐葉。果たして、こんな傍迷惑なUDCを米軍基地に放ったのは、いったいどんな邪神なのだろうか。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『大変態魔法少女騎士』ダンディーニ』

POW   :    可愛らしい呪文(野太い声で)
単純で重い【魔法】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    ライドオンステッキ
【ステッキに跨り絶叫しながらの突撃】による素早い一撃を放つ。また、【服をパージして褌一丁になる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    レッツ!メイクアアァァァァップ!!
いま戦っている対象に有効な【魔法少女化洗脳光を放ち、新しい衣服と武器】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ポーラリア・ベルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●降臨、大変態魔法少女騎士!
 なんやかんやで、ハプニングに見舞われながらもフライング巫女服を焼き払った猟兵達。
 だが、これはあくまで前哨戦に過ぎない。事件の元凶たるUDCを撃破しない限り、この基地に平穏は訪れない。
「あらぁん、様子を見に来たら、これは何事かしらぁん?」
 突然、基地内に野太い声が響いた。マッチョ巫女の生き残りがいたのかと、思わず声のする方へ顔を向ける猟兵達だったが……そこに立っていたのは、マッチョ巫女など可愛く見えるレベルでヤバい、冒涜的な存在だった。
 それは、一言で言うならば、魔法少女の恰好をしたオッサンである。しかも、筋骨隆々で、おまけにダンディな髯まで生やした、今までにない程のナイスバルク!
 ぶっちゃけ、どう見てもただの変態なのだが、それはそれ。こんなやつでもUDCに違いはなく、巫女服をバラ撒いたのは、間違いなくコイツだ。
「アナタ達ね! アタシの大事な巫女服ちゃんを、こんなボロボロにしてくれたのは!」
 その辺に散らばっている巫女服の残骸を指差し、オッサンが叫んだ。相変わらず、声質と恰好が全く合っていない。何をどう勘違いすれば、こんなヤバ過ぎる存在がこの世に爆誕するというのだろうか。
「巫女服への狼藉は、神社の巫女さんが許しても、このダンディーニが許さないわ! 
巫女さんに代わって、お仕置きしちゃうわよぉん💕」
 魔法の杖を猟兵達に向け、謎のポージングを決めるド変態。こいつの姿を見れば、その瞬間に一般人はフライング巫女服そのものと化してしまうらしいが……そうでなくとも、直視しているだけで、ガリガリ正気が削られてしまう!
 幸い、周囲の米兵達は、全員気絶しており変態の姿を目撃する心配はなさそうだ。
 大変態魔法少女騎士ダンディーニ。ある意味では、この世で最も冒涜的な存在といえる彼(彼女?)を撃破し、米軍基地に平穏を取り戻すのだ!
神代・凶津
「…巫女服への狼藉をしているのはアナタでしょう。」
神社の巫女さんである相棒が仕置きをしに来たぜ、変態野郎。
いくぜ、相棒ッ!雷神霊装だッ!
「…転身ッ!」

コイツの存在が直視しただけで発狂しかねない呪詛みたいな物だが、相棒の巫女服はどちらの耐性も備えた霊験あらたかな代物。テメエの巫女服とは違うんだよッ!
超スピードで接近し雷撃を纏わせた妖刀で叩き斬ってやるぜッ!

って、ステッキに跨り絶叫しながらの突撃してきやがった!?引き上げた反応速度で避けてやるぜ。
って脱衣して更に加速したあああッ!!?
なら軌道を見切ってカウンターを喰らわせてやるぜッ!


【技能・狂気耐性、呪詛耐性、見切り、カウンター】
【アドリブ歓迎】



●いきなり大爆発!
 フライング巫女服をバラ撒き、米軍基地に大混乱を巻き起こしたダンディーニ。彼曰く、巫女服を破ることは巫女さんへの狼藉らしいが……しかし、本職の巫女である神代・桜と、その身体を借りている神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)からすれば、やつの存在そのものが巫女への冒涜だった。
「……巫女服への狼藉をしているのはアナタでしょう」
 そもそも、巫女服は本来であれば女性の衣服。それを、何故にナイスバルクな米兵達が暮らす米軍基地に撒いたのか。もっとも、下手に突っ込んでも碌な答えが返って来そうにないので、凶津は敢えて何も言わなかったが。
「神社の巫女さんである相棒が仕置きをしに来たぜ、変態野郎。いくぜ、相棒ッ! 雷神霊装だッ!」
「……転身ッ!」
 仮面と本体、二つの力を完全に一つに融合させることで、凶津は自らのスピードと反応速度を劇的に上昇させた。色々な意味で、直視するだけで発狂しそうな相手だが、幸いにして桜の巫女服は、それらの狂気や呪詛への耐性もバッチリだった。
「テメエの巫女服とは違うんだよッ! 叩き斬ってやるぜッ!」
 一気に距離を詰め、真正面から斬り掛かる凶津。こんなやつ、できることなら1秒たりとも長く眺めていたくはない。早々に斬り捨てて、さっさと帰ろうと思ったのだが……しかし、ダンディーには凶津の一撃を、渾身のパワーを込めたステッキで受け止めた。
「ふんごぉぉぉぉっ! ま、負けないわ!!」
「げぇっ!? なんつー馬鹿力だ……ってか、どこに魔法の要素があんだよ、それ!」
 堪らず、凶津はダンディーニから離脱して距離を取った。魔法とは名ばかりのパワープレイ。身体と衣服、名前と攻撃手段が全然一致していないので、相手の手の内が全く読めない。
「よくもやってくれたわね! お仕置きしちゃうわよぉん💕」
 そんな凶津に、今度はダンディーニの方から突っ込んで来た。筋肉マッチョな分、スピードは劣るだろうと踏んでいた凶津だったが……果たして、ダンディーニの行動は、彼の予測の常に斜め上を行っていた。
「んほぉぉぉっ! きゃぁぁぁすとおぉぉぉぉふ!!」
「げぇっ!? 脱衣して更に加速したあああッ!?」
 なんと、ダンディーニは魔法少女服を全てパージし、褌一丁のスタイルになったかと思うと、魔法のステッキに乗って超加速して来たではないか!
「くっ……! こうなりゃ……返す刀で殺るしかねぇ!」
 もはやスピード勝負では互角と踏んで、凶津は敢えて足を止め、突っ込んで来るダンディーニを迎え撃つことにした。狙いは、敵が攻撃を仕掛けて来る、その一瞬。無防備に突っ込んで来るところを狙い、雷を纏った妖刀の一撃をお見舞いだ!
「……見えた! そこだ!」
「きゃぁっ! ちょっと……バランスが取れな……ぁぁぁぁぁっ!!」
 横に跳ぶと同時に刀を振るい、凶津はダンディーニを払いのけるようにして斬り付けた。その攻撃はダンディーニの乗っていたステッキに直撃し、バランスを崩したダンディーニは、なにやら倉庫のような場所の方へと飛んで行き。
「おう、凄ぇ勢いだな。なんか、壁をブチ抜いていきやがったぜ」
「……それは構わないのですが……あの建物、弾薬庫と書かれていたような……」
 勝利を確信する凶津に続け、桜が小声で呟いた。
 次の瞬間、なにやら倉庫が一瞬だけ光ったかと思うと、巨大な煙を上げて大爆発! どうやら、倉庫内に保管されていた爆薬か、あるいはミサイルなどの火器に激突して誤爆させたのだろう。
「……ありゃ、死んだか? ……いや、あの程度で死ぬとは、どうしても思えねぇんだよな……」
 黒煙を上げる倉庫を見つめながら、凶津はそれでも、ダンディーニが何故か死んでいないことを確信していた。何故だかは分からないが、今に真っ黒焦げになったダンディーニが、怒り心頭で爆風から姿を現すような……そんな気がして、ならなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャルロッテ・ヴェイロン
(そのあまりのインパクトに狂気を通り越して爆笑しそうなところを、【(各種)耐性】でどうにか耐えてる)

――まあ、今回の事件を起こした理由はあえて聞きませんよ。知ったところで狂気に呑まれそうですし。
とりあえずさっさと殲滅しましょう。

UCで基地に停泊してる艦船すべての火器管制システムを【ハッキング】して、全火力の【一斉発射】で【蹂躙】してやりましょう!(【先制攻撃・2回攻撃・乱れ撃ち・制圧射撃・誘導弾・メカニック・覚悟】)
――え、基地への被害?知りませんよそこの変態に全額請求してください(ぉぃ)。

※アドリブ・連携歓迎



●大変態に集中砲火!
 のっけから自爆に近い形で、弾薬庫に突っ込んだダンディーニ。だが、やはりというか、この程度でくたばる相手ではなく、黒煙の中から煤に塗れた姿の大変態魔法少女騎士が、頭から湯気を立てながら現れた。
「……うぅ、よくもやってくれたわね! 乙女の柔肌を、こんな真っ黒焦げにして……許さないわよ! ぷんすか☆ぷん!」
 いや、乙女の柔肌とか、お前が言うなよ。それ以前に、その無駄に胸元を強調した、意味不明なブリッ子ポーズは何なんだ!
 色々な意味で、あまりに強烈過ぎるインパクト。その姿を前に笑いを堪えつつも、シャルロッテ・ヴェイロン(お嬢様ゲーマーAliceCV・f22917)は辛うじて感情を爆発させることだけは耐えていた。
(「これは……発狂とは別のベクトルで、見ているだけで戦闘不能になりそうですね」)
 本当なら、今回の事件を起こした理由も聞いてみたかったが、どうせ碌な答えは返って来まい。最悪、答えを聞いた結果としてこちらが発狂する可能性もあるので、ここはもう問答無用でさっさと殲滅するに限る。
「さぁて、そこの機械たち、まとめて操らせていただきますよ!」
 先程の爆発により、倉庫から吹っ飛んできた様々な火器類。それらの中で無事なものだけを選別し、シャルロッテは全て自分の制御下に置いた。そのまま何も告げることなく、それらで黒焦げになっているダンディーニに一斉攻撃!
「ちょっ……そんな武器、反則よ! 魔法少女なら魔法少女らしく、魔法で戦いなさい!」
「誰が魔法少女だ。というか、そっちは既に少女でさえないだろ?」
 相手の突っ込みも関係なく、シャルロッテは重火器による攻撃の手を休めなかった。アサルトライフルやロケットランチャー、それに対戦車ライフルといった、マジもんの戦争で使われる武器の数々が、次々とダンディーニを攻撃して行く。
「んぐぐ……このままだと、負けちゃうわ! こうなったら……」
 そんな中、ダンディーニは謎の光線を放って反撃して来たが、シャルロッテはそれを軽々と避ける。苦し紛れに放たれた光線など恐れるに足らず。だが、この技の真の恐ろしさは、むしろ別のところにあり。
「……ふしゅぅぅぅ……。ようやく、服を取り戻せたわ」
 なんと、爆風の中から新たな魔法少女服に身を包んだダンディーニが、闘志剥き出しで現れたではないか!
「やはり、この程度では死なないか。まあ、それもここまでだ」
 それでも、シャルロッテはこの事態も予測していたのか、ダンディーニの足元にプラスチック爆弾を仕掛けてあった。
「……起爆」
「え? ちょっと! なにこれ、また爆……あぎゃぁぁぁぁっ!」
 再び、爆風と共に吹っ飛ばされて行くダンディーニ。どうせ、これでも即死しないのだろうが、それでも度重なる爆発攻撃を食らい、敵のスタミナがゴッソリ削れていることだけは確かだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

華舟・波瑠
もふ堂
ちょっと首が落ちるやろうけど、痛いのは初めだけだでいいから首寄越せぃ!

と、息巻いたはええが、気付けばマジカル☆クビカルでハロウィンに着た事があった様なこの姿ッ…!桐葉殿…済まぬ、逃げられ…よ…

緑の自然は弱肉強食、もふジェダイト参上☆
天然自然に代わって無礼討ちや☆
私、私の気持ちに素直になるッ☆
だってこの世は弱肉強食、本能的に桐葉を手に入れるのッ☆
蔦さんたち、桐葉を縛り上げちゃえー☆

…まあ、一度はなった事が有る姿やからな。
キャラが既に出来とる姿だったから、洗脳も効果が薄かったんやない?
というわけで…その筋肉美、ボンレスハムみたいに縛り上げ、クビカル☆なぎなたでマジカル☆斬首してくれるわ!!


稲宮・桐葉
もふ堂
むぅ…下帯姿より幾らかマシか…?
しかし、アレに頼るのは気が進まぬ…
(進退窮まった主を追い詰め…いや、救うべく、桐葉の決断を待たず、妖刀が勝手にUCを発動する)
えぇぇ!? ムラサマ…お主っ!
(そこに敵の洗脳光で、あっさり洗脳された波瑠殿の放った蔓による捕縛攻撃が…)
むぎゅう!?
ちょぉぉっ! 何をする波瑠殿!動けぬではないかっ!
…って、ま、また敵の攻撃をくらっておるし…
うぐぅ…蔓が…締まる…
(と悶える間に、わらわも魔法少女化洗脳光を浴びてしまう。妖刀の謎の力と洗脳光、勝ち残り桐葉を支配するのは、いずれの力か…)

※(展開お任せします!)

…はっ!?
な、何がどうなったか記憶がないが…勝ったのかの?



●マジで首狩る! 略してマジカル!
 幾度となく吹っ飛ばされながら、その度に立ち上がって来るダンディーニ。
 その生命力は、正にゴキブリ! おまけに、ゾンビ顔負けのタフさを持つとか、いったいやつの身体はどうなっているのだろう。
「むぅ……下帯姿より幾らかマシか……? しかし、アレに頼るのは気が進まぬ……」
 そんな中、未だ下着姿の稲宮・桐葉(戦狐巫女・f02156)は、新たな衣服を纏うことに、どうにも抵抗があるようだった。
 一応、ユーベルコードの力で巫女服を召喚することはできる。だが、呼び出せるのは露出度の高い、なんとも際どいスタイルの改造巫女服でしかないため、できれば積極的には着たくないところだ。
 それでも、やはり下着でうろつくよりはマシと考えたのか、桐葉は覚悟を決めて巫女服を着ようと試みた。そんな彼女の前に、なにやら空中から落下して来る真っ黒焦げな物体。慌てて避けるも、アスファルトに巨大なクレーターを作った謎の物体は、桐葉の目の前でゆっくりと起き上がったではないか!
「うぅ……ひ、酷い目に遭ったわぁん……」
 それは、先程までの戦いで、爆薬や重火器によって吹っ飛ばされて来たダンディーニであった。
「な、なんと! 変態が空から降って来おったぞ!?」
 これには、桐葉もビックリである。マッチョ巫女の次はマッチョ魔法少女とか、いったい何がどうなっているのやら。
「なんや、よう分からんが、あいつが邪神ってことでえぇよな? ほな……ちょっと首が落ちるやろうけど、痛いのは初めだけだでいいから首寄越せぃ!」
 それでも、あの変態が敵であると本能的に察したのか、華舟・波瑠(華の嵐・f16124)は勢いに任せて斬り掛かって行った。が、しかし、予想外の攻撃を繰り出す大変態魔法少女騎士に、真正面から突っ込むのはあまりに愚策!
「うふふ……あなたも、魔法少女にしてあげるわ💕 そ~れ、レッツ! メイクアアァァァァップ!!」
「なっ……ぐわぁぁぁぁっ!!」
 なんと、ダンディーニが全身から放つ謎の光を受け、波瑠の恰好が魔法少女のような姿になってしまったではないか! それも、ハロウィンの季節に来たことがあるような、どう見てもコスプレしにか思えない格好に。
「あぁ、波瑠殿が!」
「うぅ……桐葉殿……済まぬ、逃げられ……よ……」
 薄れ行く意識の中で、最後にそれだけ告げる波瑠だったが、それが彼の限界だった。謎の光の持つ洗脳効果によって、今や波瑠は身も心も、完全に魔法少女にされてしまったのだから。
「そっちが変身なら、こっちも変身するしかねぇな。Dress up! Shinto shrine maiden!」
「えぇぇ!? ムラサマ……お主っ!」
 そんな波瑠に対抗する形で、桐葉の持つ妖刀が勝手にユーベルコードを発動させた。途端に、丈も短く胸元も大きく開いた、際どい格好になってしまう桐葉。それでも下着よりはマシな気もするが……問題なのは、完全に洗脳されている波瑠である。
「緑の自然は弱肉強食、もふジェダイト参上☆ 天然自然に代わって無礼討ちや☆」
 頭の中まで完全に魔法少女化した波瑠には、もう桐葉の言葉も届かないのだろうか。ノリノリでポーズを決め、薙刀を魔法の杖っぽく振るうと……大地に向けて、必殺の魔法を発動させた。
「私、私の気持ちに素直になるッ☆ だってこの世は弱肉強食、本能的に桐葉を手に入れるのッ☆ というわけで……蔦さんたち、桐葉を縛り上げちゃえー☆」
「ちょぉぉっ! 何をする波瑠殿! 動けぬではないかっ!」
 なんと、波瑠は召喚した蔦で、桐葉のことを縛り上げてしまった。これでは、もう桐葉はまともに戦えない。なんとか脱出を試みる桐葉だったが、もがけばもがく程に蔦が絡みつくだけで、むしろどんどん全身が締まって行く。
「うぐぅ……蔓が……締まる……」
 だんだんと、呼吸が苦しくなってきた。おまけ、何故か蔦が胸元や尻に食い込んで桐葉のボディラインを強調するような、どうにもイケない形に縛り上げている。露出度の高い改造巫女服姿なのも相俟って、これでは殆どSMプレイだ。
「あ~ら、いい格好になったじゃなぁい💕 それじゃ、アナタも魔法少女の仲間入りさせてあげるわねぇん💕」
 そんな桐葉に、情け容赦なく洗脳光線をブッ放すダンディーニ。すると、桐葉の恰好が今までの巫女服衣装以上に際どい魔法少女服に変えられてしまい、だんだんと意識も薄くなってきた。
(「あぁ……もうダメじゃ……。すまぬ……波瑠殿……」)
 全身を蔦に縛り上げられた状態で、桐葉は意識を失った。これにて、ダンディーニの完全勝利かと思われたが……世の中、何が起こるか分からないものである。
「さて、それじゃ、この娘にはちょっとお仕置きしちゃおうかしら? 今まで、色々と好き勝手やられちゃったし♪」
 先程までの戦闘の憂さ晴らしとばかりに、桐葉を痛めつけようとするダンディーニ。だが、次の瞬間、彼の身体を波瑠の呼び出した蔦が縛り上げ、完全に動きを封じてしまったではないか!
「ちょっと! なにするのよ! 動けないじゃない!」
「なにするって……私の桐葉に手を出す人は、誰であっても許さないだけだよ?」
 満面の微笑みを湛え、波瑠が薙刀を取り出した。彼は洗脳されて魔法少女になったが、ただの魔法少女だったわけではない。
 考えることは、桐葉のことだけ!
 桐葉があれば、他にはなにも要らない!
 そう……波瑠はよりにもよって、ヤンデレ属性を持った魔法少女になっていたのである。
「そういうわけで、邪魔者には死んでもらわないとね☆ その筋肉美、クビカル☆なぎなたでマジカル☆斬首!」
 微笑みを絶やさず、斬り掛かる波瑠。顔は笑っているのに、纏っているオーラが全然笑っていない! 魔法少女というよりは、むしろ死神のそれである。
「ぬぐぐ……さ、させないわ! こんなところで、終わってたまるもんですかぁぁぁっ!」
 そんな波瑠の繰り出した薙刀の刃を、なんとダンディーニは口で強引に受け止めた。そして、渾身の力で蔦を引き千切ると、ステッキに乗って逃げて行く。
「覚えてらっしゃい! 今度会ったら、必ず魔法少女にしてやるんだから!」
 なんとも意味不明の捨て台詞を吐いて、逃走して行くダンディーニ。なお、彼が去ったことにより洗脳が解けた波瑠と桐葉だったが……洗脳は解けても、呼び出した蔦はそのままなわけでして。
「……はっ!? な、何がどうなったか記憶がないが……勝ったのかの?」
「どうやら、そうみた……って、うわぁぁぁっ! ちょっと、桐葉殿! その恰好は、あかんって!」
 目のやり場に困る格好に縛られている桐葉を見て、桐葉が慌てて蔦を解除したのは言うまでもない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

高千穂・ましろ
「うう、早くもう一回変身しないと……」(下着姿

って、変身魔法を唱えても魔法少女になれません!?

『ましろ、残念ながら巫女服と融合した状態で破壊されたせいで、魔法少女服の再生にしばらく時間がかかるにゃ』(🔴REC
「そんな、それまで下着姿でいないといけないんですかっ!?」

そこに変態が閃光を放ってきて!?

「へっ!?服がっ!?」
『おお、敵の魔法で魔法少女に変身できたのにゃ!
下着よりも露出が多くて、さらにスケスケな魔法少女服がグッドデザインなのにゃ!』

すごくえっちな格好の魔法少女服にされてしまって、洗脳も受けて……

「あなたなんか、闇堕ち魔法少女ダークましろがやっつけちゃうからっ♪」(扇情的な決めポーズ


ローザ・ロッテンマイヤー
次回作のネタにできそうだけど、迷惑なUDCなので許せません!

変態巫女服をばら撒きまくってるダンディーニさんは、筋肉ムッキムキの人の姿をした蛸入道が似合うと思います♪(UCで創造)

魔法の一撃も筋肉でバンバン跳ね返して、コブラツイストならぬ触腕も使った蛸入道ツイストで締め上げちゃってもらいます!

ふふ…これはこれでいい触手責め♡



●悪堕ちと触手
 フライング巫女服の憑依から辛くも脱した高千穂・ましろ(黒猫ノワールと契約した魔法少女・f29622)だったが、その代償は大きかった。
「うう、早くもう一回変身しないと……」
 巫女服から解放された者は、例外なく下着姿にされてしまう。ましろも、当然のことながら下着姿のままだったので、変身することで状況を改善しようとしたのだが。
「ましろ、残念ながら巫女服と融合した状態で破壊されたせいで、魔法少女服の再生にしばらく時間がかかるにゃ」
「そんな! それまで下着姿でいないといけないんですかっ!?」
 ここに来て、ノワールから告げられる衝撃の事実! なんと、魔法少女の服は何度も自由に呼び出せるものではなく、破壊されると再生に時間が掛かる代物だった。
「うぅ……せめて、何か他に着る者でもあれば……」
 周囲を見回すましろだが、当然のことながら服の類は何もない。転がっているのは、パンツ一丁で気絶している米兵ばかり。さすがに、彼らから最後の一枚を剥ぎ取って着るわけにもいかず困惑するましろの下へ、更なる悪夢が降臨する。
「んふふ~、そんなにお洋服が欲しいなら、私がプレゼントしてあげるわぁん💕」
 真っ黒焦げになりながらも、ステッキに跨った状態のダンディーニが、ましろの前に着地する。そして、彼が全身から放った光を浴びたましろは、今までになく際どい格好の魔法少女に変身していた。
「へっ!? 服がっ!?」
「おお、敵の魔法で魔法少女に変身できたのにゃ!」
 ここぞをばかりに、ノワールがカメラを回していた。
 今のましろが着ているのは、下着よりも露出の多いエロ衣装。殆ど紐状態のブラとパンツの上に、中が透けて見える薄紫色の布を纏った、なんとも煽情的な姿である。
「さあ、次はアナタね。皆で魔法少女になって、悪いやつをやっつけるのよぉん💕」
 ましろを変身させたダンディーニは、今度はローザ・ロッテンマイヤー(腐れサキュバス、妄想爆裂中!・f31475)へと狙いを定めた。だが、ましろと違い魔法少女でも何でもないローザは、当然のことながら変身などお断りだった。
「次回作のネタにできそうだけど、迷惑なUDCなので許せません!」
 そう言って、真っ向から勝負を挑まんとするローザ。
 いや、それにしても次回作って……こんなゴツイ変態親父が出て来る薄い本なんて、それこそ一部の極めてマニアックなハードゲイ達にしか受けない気もするが、それはそれ。
「あらぁん、やる気ねぇん💕 でも、アナタの相手は私じゃないわよぉん💕」
 敵意剥き出しのローザに対し、ダンディーニは余裕の表情をかましている。そう、彼の代わりに前に出たのは、エロ魔法少女に変身させられてしまったましろ。変身と同時に洗脳されてしまったようで、すっかり悪堕ちが完了している。
「あなたなんか、闇堕ち魔法少女ダークましろがやっつけちゃうからっ♪」
 これは何とも面倒なことになってしまった。だが、ダンディーニを倒すことしか考えていない、そして何よりBLにしか興味のないローザにとって、ましろのエッチなポーズなどは、何の足止めにもなっていなかった。
「それはこっちの台詞です。変態巫女服をばら撒きまくってるダンディーニさんは、筋肉ムッキムキの人の姿をした蛸入道が似合うと思います♪」
 そちらが悪堕ちした魔法少女を戦わせてくるなら、こちらも召喚獣で応戦してやろう。ローザが脳内でBL的な妄想を炸裂させると、それは彼女の眼前で具現化され、巨漢のモンスターとなって現れる。
「……ぽぉんでりんぐぜぇ!」
 謎の奇声に合わせ、両腕が合計8本の触手と化した蛸入道が現れた。蛸入道は触手を巧みに操ってダンディーニに襲い掛かると、そのまま怪力に任せて締め上げて行く。
「きゃぁっ! ちょっと、こっちに来るんじゃないわよ! 気持ち悪いわね!」
 自分のことを棚に上げて、ダンディーニはブチ切れながら蛸入道を殴りまくった。だが、軟体生物の特性を持つ蛸入道は、打撃攻撃には滅法強い。地形を破壊する程の怪力魔法(物理?)も、あまり効果を発揮していない。
「あぁっ、なんてこと! これ以上は、やらせませ……きゃぁぁぁっ!!」
 ちなみに、ダンディーニを助けようと自ら触手の海に突っ込んだましろは、巻き添えを食らって自らも触手に巻かれていた。完全に自爆なのだが、余計なことをされても困るので、ここは少し大人しくしていてもらう他にない。
「おぉっ! ましろの身体が触手に巻かれて、凄いことになってるにゃ!」
「ふふ……これはこれでいい触手責め💕」
 カメラを回し続けるノワールと、ダンディーニの姿をスケッチするローザ。今年の夏に向けた薄い本は、なんとも濃い内容になりそうだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

陽環・柳火
米兵達は洗脳から戻れば今回の事は覚えていないし忘れるだろうから、肉体言語で日米交流(意味深)したこともチャラだチャラ!

「テメェがどんな格好しようがとやかく言うつもりはねえ。だが、それを相手に押し付けるのは気に入らねえな!」
今回は単純にぶっ潰せばいいから、楽だな
「行くぜ行くぜ行くぜ!」
脚に炎の【属性攻撃】を込め、UCによる蹴りをぶち込みつつ、蹴りの軌道上に炎を残しつつ相手の動きや攻撃を制限。護符を飛ばして足場にして【空中起動】で立体的に攻撃
相手の攻撃は空中起動で回避をするかマタタビ丸で受ける。破壊されても予備はたくさんある。
「帰ったらまた買い足さねえとな!」



●変態は消毒だ!
 フライング巫女服の起こしたハプニングにより、思わぬ体験をさせられてしまった陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)。正直、思い出すだけで恥ずかしいのだが、洗脳から解放された米兵達の記憶には、それらの行為について何も残っていないのが幸いである。
「肉体言語で日米交流したこともチャラだチャラ! 今はとにかく、元凶の変態を叩きのめすぞ!」
 なんとも意味深な言葉を叫ぶ柳火だったが、それはそれ。とにかく今は、あの大変態魔法少女騎士を倒して、事態を収集しなければ始まらない。
「まったくもぅ! どいつも、こいつも、私の洗礼を受け取らないなんて失礼ね!」
 その大変態魔法少女騎士だが、先程から猟兵達によって散々な目に遭わされているため、大層ご立腹の様子であった。まあ、ここまで基地でメチャクチャやられた側としては、むしろ全ての元凶はお前だと言いたくもなるが。
「テメェがどんな格好しようがとやかく言うつもりはねえ。だが、それを相手に押し付けるのは気に入らねえな!」
 もはや問答するのも面倒だったのか、柳火はいきなりダンディーニへ殴りかかった。相手の事情を考慮する必要なく、単純にブッ飛ばせば良いので話が楽だ。
「行くぜ行くぜ行くぜ!」
 先の拳は、あくまで見せ技。そこから流れるように炎を纏った蹴りを繰り出し、柳火はダンディーニを追い詰めて行く。
「きゃぁっ! ちょっと、危ないじゃないのぉ! 暴力反対よぉ!」
 そう、口では言いながらも、ダンディーニもまた自らの怪力を武器にステッキを振り回す。咄嗟に愛用の木刀で受け止めた柳火だったが、ダンディーニの馬鹿力の前では単なる棒に等しく、ポッキリ折れて使い物にならなくなってしまった。
「あぁっ! てめぇ、よくもマタタビ丸を!」
 折れた木刀を放り投げ、柳火は代わりに護符を撒いた。空中に浮遊する護符は、その見た目からは想像もできない程に強い力を放っており、一瞬だけなら踏みつけて足場にすることも可能だ。
「えぇい、チョコマカするんじゃないわよ!」
 立体的に動き回る柳火を捉えられず、ダンディーニは完全に振り回されていた。自慢の怪力攻撃も、当たらなければ意味はない。そして、大きく空振りした隙を狙い、柳火の燃え盛る蹴りが踵落としとなってダンディーニの脳天に炸裂した。
「悪ぃな。ちぃーっと足癖が悪いんだわ」
「ひゅでぶっ! ふんごぉぉぉぉっ!!」
 野太い悲鳴を上げながら、大地に倒れ伏すダンディーニ。その全身は炎に包まれ、もはや誰にも消すことはできない。
「いやぁぁぁぁ! 燃える! 燃えちゃうわぁん!」
 胸元や股間を恥ずかしそうに隠しながら、大変態魔法少女騎士は消し炭と化した。蓋を開けてみれば圧勝だった気もするが、それでも色々な意味で物凄く疲れた。
「やれやれ……帰ったら、また買い足さねえとな!」
 折れた木刀を拾い上げ、最後に柳火が苦笑する。彼女の愛用するマタタビ丸は、予備も含めて大量に生産されている量産品だったのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『カフェで一休み』

POW   :    わいわいお喋りしながらお茶する

SPD   :    店内を楽しみながらお茶する

WIZ   :    まったりのんびりお茶する

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●Men in Black ?
 巫女服と変態UDCを討伐し、平穏の訪れた米軍基地。そして、タイミングを見計らったかの如く、基地に輸送ヘリが着陸する。
 ヘリの中から現れたのは、黒いスーツを身に纏い、黒いサングラスで目元を隠した集団だった。どう見ても、影の政府とかそっち系の人間な見た目だが、彼らは断じて敵ではない。
「どうも……UDC組織アメリカ支部の者です」
「この度は、ご協力に感謝いたします。後は、我々にお任せください……と、言いたいところですが、今回は目撃者や被害者が多過ぎます」
 そういうわけで、そちらも手伝ってくれはしないかと、黒服のエージェント達は記憶消去銃を手渡して来た。記憶を消した後の情報操作はこちらでやるので、とにかく一人でも多く、目撃者の記憶を消してくれないかと。
 そういうことなら、話は早い。幸い、基地の全てが襲撃に遭ったわけではないので、在日米軍や海兵隊員の宿舎を中心に回れば仕事も早く終わりそうだ。
 なお、今回の事件にて猟兵達を転送したグリモア猟兵だったが、運悪く巫女服マッチョに発見されて、散々な目に遭ったらしい。どうやら、尻へのダメージが深刻なので、しばらくはUDC組織管轄の下、病院暮らし待ったなし!
 そういうわけで、目撃者の記憶を消した後は、米軍基地の居住区にあるフードコートやカフェなどで、食事を楽しむなりなんなりして暇をつぶして欲しい。グリモア猟兵の意識が戻ったら、文字通り尻に鞭打つ形で、なんとか元の世界へ帰還させてもらえるはずなので。
 横浜海軍基地は広い。定番の横浜海軍カレーから、アメリカならではのジャンクなフードまで……いつもは立ち入ることのない街で、ちょっとした海外旅行のような雰囲気を楽しんでも良いかもしれない。
神代・凶津
変態は討伐されてこれにて一件落着、ってな。
後はエージェント達に協力して海兵の記憶を消去して回れば仕事完了だぜ。記憶消去銃、一回使ってみたかったんだよなッ!
「…巫女服が変な認識をされる前に記憶を消しませんと。」

記憶を消しながら基地を観光してたらフードコートにたどり着いたな。
腹も減ってきてたし、ついでだから何か食っていこうぜ相棒ッ!
話に聞く横浜海軍カレーを二人分頼むぜ。普通のカレーとどう違うんだろうな?


【アドリブ歓迎】



●噂の海軍カレー
 一部に多大なる被害を出しながらも、米軍基地を襲撃した大変態魔法少女騎士は討伐された。
 これにて、事件は解決だ。後はエージェント達に協力し、目撃者の記憶を消去するのみ。
「これが記憶消去銃か。一回使ってみたかったんだよなッ!」
「……巫女服が変な認識をされる前に記憶を消しませんと」
 神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)は桜と共に、被害に遭った米兵達の記憶を消して回った。万が一、彼らに巫女服の存在が誤解されて、そのまま本国に伝えられでもしたら一大事。誤った日本文化の一つとして、末代まで語り継がれてしまう。
 最悪、アメコミのヴィランなんかに、本当にマッチョ巫女が登場しかねない。それだけは駄目だ! 絶対に駄目だ! そんなことになれば、この日本に住まう巫女さん全てが、要らぬ風評被害をもらってしまう。
 そんなこんなで、米兵達の記憶を消しながら辿り着いた場所は、基地内にあるフードコートだった。そろそろ、昼食時ということもあって、とりあえず腹ごしらえをしようと近くの店にお邪魔した。
「……何を注文しましょうか」
「それじゃ、話に聞く横浜海軍カレーを二人分頼むぜ。普通のカレーとどう違うんだろうな?」
 凶津の案で、二人は海軍カレーを頼むことにした。横浜海軍カレー。またの名を、横須賀海軍カレーとも呼ばれるそれは、果たしてどんな味なのか。
「おっ! 早速来たぜ」
「……では、いただきましょう」
 見たところ、普通のカレーと変わりはない。だが、一口食べてみると、実にあっさりとした口当たりで、カレーなのにクドい感じが一切ない。
「なんか、思ってたのより軽い感じだな」
「……鳥の御出汁が使われていますね。それに、他のお肉は後から入れたのでしょう」
 豚肉や牛肉といったメインの肉を最初から一緒に煮込まないことで、カレー全体が脂っこくならないよう工夫されているのだ。実際、油の多いカレーは量を食べるのには向かず、保存しても油が酸化してしまい、下手に寝かせると味が落ちる。
 しかし、このカレーであれば、そんなこともないのだろう。聞けば、ここに海軍基地ができた頃から、カレーは海兵達の主食だったのだとか。日本にカレーが広まったのも、この横浜地区からだという話もあり、なんとも歴史を感じさせる食べ物であった。
「ふぅ……海軍食って聞いてたからどんな味かと思ってたが、意外と普通に美味かったな」
「……腹が減っては戦はできぬと言います。兵隊さんも、保存食ばかりでは、いざという時に戦う力が出ないのでしょう」
 噂のカレーを堪能し、仕事を終えた二人は米軍基地を後にした。できれば、変態と戦った記憶は自分達の頭からも消去したいところだったが、美味しいカレーにありつけたので、今回はこれで帳消しとしよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャルロッテ・ヴェイロン
なんかものすごく都合のいいタイミングで来やがりましたね、メン・イン・ブラックの皆さん。
まあいいでしょう、まずは証拠隠滅を手伝いましょう。てなわけで、シー・ノー・イーヴィルってことで、兵士の脳を【ハッキング】して記憶消去しちゃいましょう(【精神攻撃・覚悟】)。

――さて、片付いたところで食事の時間といきましょうか。
まあ、ハンバーガーやホットドッグもいいでしょうけど――(と、ここで「三崎漁港直送」「新鮮」「今が旬」と書かれたのぼりが目に入り)
あ、ここにしましょう。すいませーん、海鮮丼くださーい(ぇ)。

※アドリブ・連携歓迎



●とても深い海の幸
 事件の元凶が討伐されると同時に、タイミング良く現れたUDC組織のエージェント達。あまりに都合の良過ぎるタイミングを訝しく思うシャルロッテ・ヴェイロン(お嬢様ゲーマーAliceCV・f22917)だったが、今回の依頼は元より彼らとの共同作戦。
 恐らく、最初からヘリで上空に待機して、様子を窺っていたのだろう。場所が場所だけに、事後処理は早い方がいい。放っておくと、今回の変態がX文字の描かれたファイルを操作する人達とか、非主流科学を専門とするイカれた博士なんかがやってきそうだ。
「まあいいでしょう、まずは証拠隠滅を手伝いましょう」
 そう言って協力を申し出たシャルロッテだったが、しかし彼女はエージェント達から記憶消去銃を受け取らなかった。
「悪いですけど、あなたの頭脳を操らせていただきますよ!」
 道具など使わなくとも、シャルロッテはユーベルコードの力を以て、対象の脳を自由に操ることができるのだ。これを使えば、記憶の消去や改竄など容易いこと。未だ気絶している彼らの記憶を軽く消去し、彼女はフードコートのあるエリアへと向かった。
「……さて、片付いたところで食事の時間といきましょうか」
 ここは米軍基地。アメリカンなハンバーガーやホットドッグが定番の食べ物だが、ここが横浜であることを考えると、海の幸を楽しむのも悪くなさそうだ。
 シャルロッテが向かったのは、アメリカ人向けに作られた和食の飯屋。『三崎漁港直送』とか『新鮮』といったのぼりに、どうしても目が行ってしまったので。
「あ、ここにしましょう。すいませーん、海鮮丼くださーい」
 果たして、アメリカ人向けの海鮮丼の味はどうか。出されたものは、どこにでもあるごく普通の海鮮丼。味の方も悪くはなく、おかしなアレンジもされていない。
(「特に何の変哲もない海鮮丼ですね。……おや、あれは?」)
 そんなシャルロッテは、店の中に置かれたスペシャルメニューの表記を見つけて箸を止めた。それに気付いた店主が、軽快なノリでシャルロッテに話しかけて来る。
「Hey, Girl ! そこのメニューが気になるかい?」
「ええ、少し。あれ、なんなんです?」
 どうやら、その日によってメニューの内容が違う模様。シェフのお勧めランチみたいなものだろうか。『ディープオーシャン寿司』とかいう、なんとも危険な香りのする名前が不安だが。
「コイツが、今日のスペシャルメニューに使う『ネタ』さ! 見た目はちょっとアレだが、獲れたての新鮮だぜ!」
 店主が店の奥から持って来たもの。それは、名まえも良く分からない、なんとも不気味な深海魚! まさか、コイツを捌いて客に出そうと考えていたのか!? いくらなんでも、これはチャレンジが過ぎるというものではないか!
(「……普通の海鮮丼を選んで正解でしたね。他に同席する者がいれば、食わせて毒味させたのですが」)
 グリモア猟兵の尻が破壊され、この場にいないのが悔やまれる。あれは、きっと良いモルモットになったはずなのに。そんなことを考えながら、シャルロッテは再び海鮮丼に箸を伸ばすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

華舟・波瑠
もふ堂

いやー、難儀な依頼やったなぁ!
大体俺が操られとった所為?返す言葉も御座らぬ!
俺も魔法少女なままやし、サクッと記憶を殺っちゃおうね☆
…桐葉殿の姿はしっかり心に写しとっておこ。旦那特権や。(ぽそ

うむ、2人とも服がひどい事になっとるでな!南蛮の装束も試してみたい!
…ふむ?ぺあるっく、とな?
いや、なんや、寿司とか侍とか書かれとるが、こういう肌着も需要があるのかや…?

いやー、流石は桐葉やなー。
南蛮のジーンズとやらもよぉ似合ぉとる!
ん?仕事終わっとるで、『殿』はいらんやろ?にひひ。
ほれ、桐葉。なんか食べに行こまい!
カレーも美味そうやし、ハンバーガーは桐葉の小さな口では大変やろか。迷ぉてまうなぁ!


稲宮・桐葉
もふ堂

記憶消去銃…これで居合わせた者たちを撃てばよいのか
ささっと済ますぞ!
UCを維持し下着姿よりマシ(か人によって評価が割れそう)な際どい巫女服姿で後始末をするのじゃ

わらわは兎に角、着るものが欲しいぞ!
この際、南蛮の服でもよいのじゃ!
ほほう?
南蛮の店に馴染みの字が書かれた服が…
まぁどれでもよいわ。これにするのじゃ!
(「天麩羅」と大きく縦書きされたTシャツを選ぶ)
これは南蛮の袴か?
ぴったりとして、意外と動き易いの…これも頂くのじゃ!
(ジーンズを選び、早速着替える)

落ち着いたら腹が減ったの
食欲をそそる匂い…これは南蛮料理?
ハンバーガー…確かにこれは大きいのう。ならば、ホットドッグとやらにするのじゃ



●全てがLサイズ
 変態が討伐され、平穏を取り戻した米軍基地。未だ残る目撃者の記憶を消して回りながら、華舟・波瑠(華の嵐・f16124)は大きく腕を伸ばした。
「いやー、難儀な依頼やったなぁ!」
「何を言うか! 全ては主に、波瑠殿が敵に操られっ放しだったせいではないか!」
 お気楽な波瑠とは対照的に、稲宮・桐葉(戦狐巫女・f02156)は少々ご立腹のようだ。まあ、無理もない。偶然、勝てたから良いものの、際どい格好で縛り上げられ、羞恥地獄に突き落とされたのだから。
「ささっと済ますぞ! こんな格好、一秒でも早く着替えたいのじゃ!」
 見る者が見れば、半裸と誤解されそうな巫女服姿のまま、桐葉は米兵達の記憶を消して行く。UDCの記憶だけでなく、ついでに今見た自分の服装に関する記憶までも、ドサクサに紛れて消去しておいた。
 なお、波瑠もまた魔法少女服のままだったが、あまり気にしていないようだ。おまけに、桐葉の恥ずかしい姿をしっかり心に刻んでおいたようだが……まあ、旦那特権ということで、今回はお咎めなしだろう……たぶん。
「わらわは兎に角、着るものが欲しいぞ! この際、南蛮の服でもよいのじゃ!」
「うむ、二人とも服がひどい事になっとるでな! 南蛮の装束も試してみたい!」
 そうは言っても、このままの恰好でうろつくわけにもいかず、二人はまず服を調達することにしたようだ。
「ほほう? 南蛮の店に馴染みの字が書かれた服が……」
「……ふむ? ぺあるっく、とな?」
 近くの洋品店に入ってみると、そこに並んでいたのは漢字の書かれたTシャツだった。天麩羅とか、後は寿司とか侍といった字が大きく書かれているが、これもファッションなのだろうか。
「いや、なんや、寿司とか侍とか書かれとるが、こういう肌着も需要があるのかや……?」
「まぁどれでもよいわ。これにするのじゃ!」
 どうにも間違った日本文化が伝わっているようだが、それはそれ。破廉恥な巫女服や魔法少女服よりはマシだろうと、まずは桐葉が『天麩羅』のTシャツを手に取った。
「これは南蛮の袴か? ぴったりとして、意外と動き易いの……これも頂くのじゃ!」
 そして、次はジーンズを選択。試着室にて着替えてみると……なかなかどうして似合っている。
「いやー、流石は桐葉やなー。南蛮のジーンズとやらもよぉ似合ぉとる!」
 褒めちぎる波瑠だったが、その視線はどこか泳いでいた。元より、細身の女性に合わせたサイズの服だったのか、今の桐葉は身体のラインがバッチリ強調されてしまっているのだ。
「落ち着いたら腹が減ったの。何か食べに行くぞ、波瑠殿」
「ん? 仕事終わっとるで、『殿』はいらんやろ? にひひ」
 とりあえず、適当に話を誤魔化して、その場を切り抜ける波瑠。実際、どこからか肉の焼ける美味そうな匂いが漂っており、腹が減って来たのも事実である。
「ほれ、桐葉。なんか食べに行こまい! カレーも美味そうやし、ハンバーガーは桐葉の小さな口では大変やろか。迷ぉてまうなぁ!」
 店先でメニューを見ながら迷う二人。なにしろ、ここは米軍基地。料理のサイズもアメリカ基準なので、日本でのLサイズが、ここではMサイズなのである。
 いつもの感覚で選んだら、絶対に食べきることができなそうだ。それでなくとも、ハンバーガーのバンズから肉が盛大にはみ出しており、おまけに二枚も挟まっている。
「ハンバーガー……確かにこれは大きいのう。ならば、ホットドッグとやらにするのじゃ」
 さすがに、これは食べきれないと、桐葉はホットドッグを選択した。しかし、こちらはこちらで、やはりアメリカ基準のビッグサイズ。いざ、手に取ってみるとズシリと重く、これだけで今日は夕飯を食べなくても良いくらい。
「んぐぐ……なかなか、口に入らんのじゃ……」
 無理矢理に齧りついている桐葉だったが、その口周りは気が付けばケチャップまみれ。波瑠に指摘されたことで、ようやく気付いた桐葉は、思わず顔を赤くしながら慌ててケチャップを拭いたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

高千穂・ましろ
「ちょ、ちょっと、ノワール!
こんな格好撮らないでくださいっ!?」
『その闇堕ち魔法少女の服装も似合ってるにゃ、ましろ。
再生数がうなぎ登りにゃ』
「うう、オブリビオンの呪いなのか、この服、脱げないです……」

仕方なく、下着姿よりも過激な闇堕ち魔法少女の格好で、記憶消去銃を片手に基地を歩き回ります。

「UDCの記憶よりも、恥ずかしい格好の私を見た人たちの記憶を消したいです……」
『これも一般人が狂気に陥らないための魔法少女の重要な仕事なのにゃ』

そんなぁ……
せめて記憶消去が終わったら美味しいもの食べますからね!

『その格好でフランクフルトを食べるとはグッドだにゃ、ましろ!
ホワイトソースをこぼすのもナイスにゃ!』



●イケないPV撮影!?
 戦いが終わり変態の脅威が去った米軍基地であったが、しかし際どい魔法少女の恰好に変えられた高千穂・ましろ(黒猫ノワールと契約した魔法少女・f29622)は、未だそのままの姿であった。
「ちょ、ちょっと、ノワール! こんな格好撮らないでくださいっ!?」
「その闇堕ち魔法少女の服装も似合ってるにゃ、ましろ。再生数がうなぎ登りにゃ」
 殆ど半裸に等しいひも状の服に、薄いヴェールとマントを羽織っただけのヤバ過ぎる姿。それらは黒猫のノワールの手によって撮影され、全国ネットで配信中!
「うう、オブリビオンの呪いなのか、この服、脱げないです……」
 おまけに、なにやら呪われているのか、無理矢理脱ぐことも不可能だった。まあ、こんなところで服を脱げば全裸で基地を歩くことになるため、痴女と間違われて尋問待ったなしなのだが。
 仕方ないので、ましろは記憶消去銃を片手に米兵達の記憶を消して回った。ついでに、今の自分の恰好に関する記憶も消しているようだったが、そもそもノワールがネットで動画配信している時点で、彼女の姿はデジタルタトゥとして未来永劫残るであろう。
「これも一般人が狂気に陥らないための魔法少女の重要な仕事なのにゃ」
「そんなぁ……せめて記憶消去が終わったら美味しいもの食べますからね!」
 ドサクサに紛れて誤魔化そうとするノワールに対し、キレ気味に言い返すましろ。こうなったら、もうフランクフルトの自棄食いだ! ソースを盛大にぶっかけて、食べられるだけ食べてやる!
「その格好でフランクフルトを食べるとはグッドだにゃ、ましろ! ホワイトソースをこぼすのもナイスにゃ!」
「へ……? あぁ、胸元にソースが……ひゃぁ! こんなところにも!?」
 だが、それでもハプニングはどこまでも彼女を襲う。際どい格好で際どい色のソースをかけてフランクフルトを食べる姿もまた、全国ネットで赤裸々大公開されてしまうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ローザ・ロッテンマイヤー
いや〜豊作豊作〜♪

とりあえず、まずは目撃者の記憶消去、と。
あの光景を見て気分が悪くなった人を手当り次第に探して記憶を消していきます。

目撃者の記憶を消し終えたら、カフェでホットドッグセットを食べながら、今回の出来事を基に次回作の原案をまとめていきます。
(なるべく耽美化したフィクションにする予定です。)

ふぅ、これでよし。
魔界の状況が落ち着いたら、夏に向けてネーム作業に入るとしますか。



●記憶と事実を改竄します
 ガチムチのマッスル巫女に襲われて、自分も巫女にされたという忌まわしき記憶。そんな黒歴史を米兵達の脳内から消去しつつ、しかしローザ・ロッテンマイヤー(腐れサキュバス、妄想爆裂中!・f31475)は、自身の妄想を充実させ得る経験に満足していた。
「いや〜豊作豊作〜♪」
 マッスル巫女が屈強な米兵を襲う光景は、彼女の脳内にバッチリ焼き付いている。一仕事終えたところで、ローザはカフェでホットドッグを食べながら、今回の事件を基に新たなる薄い本の原案を考え始めていた。
(「う~む……やっぱり、あのまま絵にするのは、ちょっと難しいか……」)
 ローザ自身はマッスル巫女でも全然問題なかったのだが、しかし読者ウケするかと問われれば、それはまた別の話。ハードゲイのオッサンにしかウケない内容の本を作ったところで、彼女の本を買う層の人間とは趣味が異なるため、単にゲテモノ扱いされて終わりだろう。
 やはりここは、登場人物の容姿から修正せねばなるまい。ゴリラ顔の筋肉マッチョは爽やか系のイケメンに置き変え、筋肉量も減らしておくのが望ましい。いくら鍛え上げられた身体が女性ウケするとはいえ、ボディビルダーのような兄貴達が揃ってハッスルしていても、それで人気が出るとは限らない。
 腐女子が求めている筋肉とは、いわばギリシア彫刻のようなものなのだ。それも、ヘラクレスのようなゴリゴリ筋肉マッチョの英雄ではなく、アキレスとかペルセウスのようなイケメンか、あるいはオデュッセウス神のような爽やかなスタイルが望ましい。
「……ふぅ、これでよし。魔界の状況が落ち着いたら、夏に向けてネーム作業に入るとしますか」
 巫女服や米兵以外の要素は殆ど修正をすることになったが、とりあえず構成は纏まったので、ローザは大きく溜息を吐いてホットドッグを口にした。事実は小説よりも奇なりというが、その現実をフィクションに落とし込むのは、なかなかどうして大変な作業だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

陽環・柳火
米兵達の記憶を消去消去
「妙な性癖だったり、巫女に対して変な認識だったり植え付けるわけにはいかねーしな」
鍛えられた肉体自体は別に悪いもんじゃなかったが、それはこっちだけの思い出に留めておけばいい

一仕事終えたらホットドッグでも食べようか。ガッツリと肉の感じを楽しむぜ!
「こういう肉汁あふれる感じのもだと炭酸もうめえ」
日中からビールとかもアレなんで、違う炭酸飲料とかにしとくかな
「ここってテイクアウトできたっけか?」
病院にいる蒼に土産に持って行っておくか。育ち盛りの少年に肉がデカくて嫌な奴なんていねーだろ

そうだ。せっかく横須賀来たんだし帰りにスカジャンとか見に行きてーな。本場だし、色々いいのがあるかも



●本場の味を楽しもう!
 広大な海軍基地を隅々まで回り、陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)はようやく最後の目撃者の記憶を消去した。
「妙な性癖だったり、巫女に対して変な認識だったり植え付けるわけにはいかねーしな」
 そう言って、今日の戦いを思い出す。巫女化した米兵達とハッスルしてしまった事実は、まあ置いておき……それを抜きにしても、今回の事件で妙な世界に目覚める者がいたら大変だ。
 鍛え上げられた筋肉は、柳火も決して嫌いではなかった。だが、それは自分の記憶の中にだけあれば良いと割り切って、柳火は居住区へと歩き出す。
 目的は、腹ごしらえにホットドッグを食べることだった。折角、ここまで足を運んだのだ。ジャンクフード等と言われている食べ物が多いものの、やはり本場の味を楽しみたいわけでして。
「……ぷはぁ! こういう肉汁あふれる感じのもだと炭酸もうめえ」
 さすがに昼日中からビールを飲むわけにもいかなかったのか、コーラを片手に柳火は満足顔だった。やはり、どちらもアメリカンな食べ物だけあって、相性も抜群。日本の店で売るとなると、ちょっとサイズ的に大き過ぎる気もするが。
「……そうだ! ここってテイクアウトできたっけか?」
「Take Out ? to go のことね。Yes, you can だよ」
 どうやら、持ち帰りも可能らしい。ちなみに、take out も間違いではないのだが、海の向こうでは一般的に、to go という簡単な言い方が好まれるのだとか。
(「病院にいる蒼に、土産に持って行くか。育ち盛りの少年に、肉がデカくて嫌な奴なんていねーだろ」)
 巫女化した米兵に尻を掘られた蒼のことを心配して、柳火は見舞いにホットドッグを持って行くつもりらしい。
「そうだ! せっかく横須賀来たんだし、帰りにスカジャンとか見に行きてーな」
 本場だけに、掘り出し物があるかもしれないと、期待に胸を膨らませる柳火。なお、入院中のグリモア猟兵は、ホットドッグを見た瞬間にマッチョな米兵の股間を思い出し、盛大な悲鳴を上げて卒倒した結果、退院が遅れに遅れたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年05月18日


挿絵イラスト