●ひどい胸焼けが続いている、まるで永劫のようだ
箱庭――と表現するのも滑稽な、すごく小さな――にはたくさんのオウガが詰め込まれていた。異物として排除され、餌場を追われた彼女等はぎゅるぎゅると鳴いているお腹を抱えた。ぐるり、ぐりんと、何度も何度も、国中を探したところでお肉はない。ああ、あの時食べたアリスは美味しかったのになぁ。可愛かったのになぁ。びくびくと鼓動(うご)いていた心臓(かじつ)を想像する。余計にお腹が空いてきた。ふらふらり。
これ以上我慢していたら餓死してしまうわ。どうしよう。どうしよう。オウガ達はここで気が動転(つ)きました。この国を大きくしましょう。他の国に行ってアリス『で』遊ぼう。再起(ぜん)は急げと弓成りに睡魔(うた)を届けに参ります。
――齧りつくか刺身にするか、考えるのは後にしよう。
●グリモアベース
「あー……アンタ等、よく来てくれたわね。今日も今日とて正気な私よ。まー、残念な事に予知は正気じゃないけれどね。アリスラビリンスよ、アリスラビリンス」
グリモア猟兵たる隣人は布の裏で目玉を回した。言葉と共に漏れた溜息は成程、オウガどもの残虐性が籠っているに違いない。
「取り敢えず。素敵なニュースがひとつ。今回の『不思議の国』にはアリスが居ないわ。そんで面倒なニュース。この小さな国には勿論オウガが居るんだけど、アイツ等『再起しよう』としているわ。とっとと片付けないと犠牲者が出ちゃうってわけ――単純明快な殴り合い、殺し合いがしたいって猟兵(やつ)大歓迎、そんじゃまよろしく」
グリモアが輝いて。
「――あ、そーそー。言い忘れてたけど。胸焼けには注意しなさい」
にゃあら
にゃあらです、オウガを狩りにいこう。
胸焼け注意。
第一章、第二章。
オウガとの連戦になります。
第一章は集団、第二章はボス。
小さな不思議の国。
この国はなんでもかんでも『ぐるぐる』しているそうです。
遠近感が狂わされたり平衡感覚がおかしくなったりします。
どうにか直したり活かしたり出来れば『有利に戦闘を進められる』でしょう。
宜しくお願い致します。
第1章 集団戦
『ゆらゆらびっと』
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POW : さあ、あなたのワインを注いで
技能名「【部位破壊(三半規管)】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD : まだまだあるはずだよ
技能名「【部位破壊(三半規管)】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ : 心臓寄越せ
【ゆらゆらしていないモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
逆流する葡萄酒(ワイン)が自棄を起こしていた。飢餓感(う)えに苦しむ兎(オウガ)の群れは適合者(アリス)を求めて喚いている。嘆きの声は愈々、元々から薄れていた正気を潰して往く――心臓のお刺身だ。心臓のお刺身が食べたい。
しかし、嗚呼、餓鬼が贄(にく)を煙と悲劇(な)すように、全てが総て🌈(モザイク)に加工されてしまう。何もかもが眩暈(ぐにゃ)と嗤う不思議の国。もう、たまらないからカーニバルでも開催しようか? まだまだあるはずだよ。
心傷(ハート・バーン)も治まらない。猟兵よ、この箱庭に飛び込んで前庭とやらを正すのだ――強烈な気分の悪さが自分勝手をしている。
ニブレッタ・ディーモンホスト
アリスが食べたいんだってな?
お望みのアリスが来てやったぞ。来な、食ってみろよ……食えるモンならなッ
ッち、どうにも調子がよくないな……だが問題無い。
コレに関しては僕の技術とかそういうのは関係がないからな。
憎しみや殺意を感じると半ば勝手に“出てきやがる”奴等……バロックレギオンがいる。普段は意識して抑えるようにしてるんだが、今回は利用させてもらう。
アイツ等、出て来さえすればあとは自動で相手を追尾し攻撃してくれる。視界だの平衡感覚だの関係なく……な。
キサマらオウガは何人ものアリスをいいようにして来やがった。そしてまた始めようとしてやがる。
憎み殺意を抱く理由なんざそれだけで十分だ、報いを受けて貰うッ
無限量の🌈(モザイク)が混沌(ケイオス)と化して国(はこにわ)を満たしていく、それは飢餓感から顕現(も)れた、手遅れなほどに醜悪な胃酸(ジュース)なのだろう。葡萄酒(ワイン)を求め、追い駆けていく兎(オウガ)は我慢する事を忘却(な)くしていた。そんな我楽多(ふざけた)状況の虚(なか)に、兎穴(ワール・プール)へと飛び込んだ猟兵(オマエ)ひとり。襤褸(あか)塗れの憎悪(アリスクロス)を靡かせながらも灰色(め)、投擲(や)ってみせた。アリスが食べたいんだってな――やってきた。やってきた。お望みの少女(おんなのこ)だ、食べ頃からはちょっと離れているけれども『ハート』を食むなら丁度いい。喰えるモンなら喰ってみろよ――挑発と称される香辛料(スパイス)が鼻腔を擽った。
寄越せ、在り来たりな台詞(ワード)と同時に兎(オウガ)どもが駆け出した。握り締めた憎悪(おの)の埒外性を脳天(やつら)に叩き付けんと――ぐ、に、ゃ、り……長引きそうな眩暈(ぐるぐる)に臓物(なか)が傷んでくる。調子がよくない、立って存在(い)る事も難しいか――が。罪深い刃は非現実性(シュール)として化身(にく)と見做された。
抑え込むべき地獄を今、鬼ごっこの際には解放(ふる)わねば成らない。勝手に『出てきやがる』怪異(シャドウ)も今回は利用しなければ為らない。平衡感覚(シーソー・ゲーム)にはもってこいのアイツ等だ。魔女は林檎を差し出し、殺人鬼は救世とわらう。
また、始めようとしてやがる。何度も何度も、悲劇(はんすう)しようと嘲笑う。猫のない貌(つら)とやらは骸の海(べつのばしょ)でやってくれ――憎み、殺意を抱く理由なんざ存在(それ)だけで十分だ――因果応報、バロックレギオンが絶叫した。🌈(オリジナル・カクテル)、じっくりと味わう暇など与えない。
ぐちゃどろな肉片(うさぎ)が視界(み)えた、渦々と鬱陶しい。
成功
🔵🔵🔴
播州・クロリア
くらくらするので寝ころびます
...踊れないんですが!どうなっているんですか!
誰がこんな酷いことをしているんですか!
怒らないから名乗り出てきなさい!
いや怒ります!怒りました!もう謝ったって許しません!
貴重な私の踊る時間を奪ったこと後悔させてあげます!
踊れないので次のご飯までの時間を捧げます!
(UC【蠱の犠牲】発動)
あーもったいない!あーもったいない!
どうして私の踊る時間が犠牲になったんですか!
どれもこれもアンタたちのせいだ!
かえせかえせわたしのじかんをかえせ!
それがムリならさっさとくたばれ!
コインが患っていたとして何者が気付けよう、アリスは影も貌もなく、ただ狂った食欲(ラビットホール)が大回転している。
強制的に眩暈(めぐ)らされる感覚は矯正にも似ていた、治しようのない悪意(ダラキュ)が蔓延(もうもう)とし、🌈(オリジナル・カクテル)が毒素(アルコール)の模倣(まね)をしている。まるで地面と、虚空と、地球(ほし)と一体化したような不快感だ。これならば、嗚呼、何処かで脳味噌(フレッシュ)を洗浄(ウォッシュ)した方が正気だろう。寝転んだ彼方側には莫迦らしいほどの万華鏡(カレイド・スコープ)。沸々は刹那に暴発(は)ぜ無間地獄を罵った――誰がこんな酷いことをしているんですか! 怒らないから名乗り出なさい? なんか嘘吐きが憤慨(ぷんぷん)している、そう兎は思っていた。
頭を下げようと頭を落とそうと赦して為るものか、膨張し続ける感情が『おどれない』に触れていた。貴重な時間を奪われたのだ、大切な宝物(もの)を冒涜されたのだ。ああ、もったいない。ああ、もったいない――後悔させる為には何が犠牲(い)る、蟲(こ)の怨念(おも)い、衝突(たた)き浸けねば直らない。
かえせ、かえせ、わたしのじかんをかえせ。🌈(モザイク)を背景に顕現(ふ)えた、肥大を繰り返す塊(マイナス)の所業。壊されたカタツムリのお返しだ、正面から、兎(にく)の柔らかさを確かめ給え。どれもこれもアンタたちのせいだ。グラスに注いだ葡萄酒(ワイン)を如何してボトルに戻せるのか。戻そうとしたのは奴等なのに。
それがムリならさっさとくたばれ。ミート・パイの反芻に刃物(メス)を入れろ、視界(せかい)がどろどろでも構わない。そろそろ呪詛(ワード)が散らかってきた頃合いだ、合挽肉が胃酸と混濁(ま)ざって喧しい。
――次のご飯は焼肉定食だ、祈りを捧げよう。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
アリスはいない、ね
それはいいことなのです
遠慮することなく派手にやってもいいとゆーことですね
まぁ、遠慮したことはなのですが
それはさておき…ぐるぐるです?
なるほどなー
うん、知ってた!
知ってたので対策は用意してるのですよ
外法〈回転〉で平衡感覚を代償に強化した投石!
籠められた黄金長方形がなんかいい感じにホーミング性能を発揮!
うさぎさんにいい感じにヤバい当たり方するっぽーい
でもたくさん投げると僕もキラキラしちゃうからなー
その前に倒しきれればいいんだけどなー
ダメだったら諦めてキラキラするのです
だから…見ないでね?
プリンの甘美(やわ)さを理解する、狂った少女は見当たらない。蛆虫に食まれたくて仕方がない、狂った少女も存在出来ない。証明する為にはおそらく、真面な視界(せかい)が不可欠なのだろう。牢からハミ出たマイマイカブリが器官(にく)の輪郭を再確認していく。遠慮なく派手にやってくれよと不明瞭なお仲間さんが声を掛けてくれた、つまりはそーゆーこと。コトコトと戯れつつある🌈(オリジナル・カクテル)はきっと炭酸入りなのだ。それはさておき――ぐるぐるです。うん、知ってた――溜息のような臭気があたりを抱擁(だ)いている、こんな状態で欲、食がススムなぁと眩暈(ぐにゃぐにゃ)思った。
そもそも猟兵(オマエ)、オマエが携えてきた対策(それ)は正気なのか。お隣さんの持っていた埒外は蒼褪めている。投げられた賽(いし)の位置はちゃあんと把握しているのか? 葡萄酒をこぼしてはならない、液体は神(ばけもの)の命なのだから。
黄金長方形(エネルギー)を外套(まと)った石(もの)が滅裂(らちがい)な動きを成し、なんかいい感じに、兎の後頭部(プリン)を揺らしてみせた。一石二鳥と仕留めてくれよ、これ以上の石(たくさん)は諸刃よりも脆い――倒し切れるとでも思っていたのか。ニマニマしているのは鬼だ、鬼は鬼でも殺人鬼に違いない。
み、見ないでね……?
止まらない、止められない、留まる術を脳内に詰め忘れたのだ。発揮したホーミング性能とやらが胃袋の底をつついてくる。もう諦めてキラキラするのです。死にかけの兎(オウガ)が浴びたそうにしていた――心傷(トラウマ)ごっこを終いにしてくれ。部位と謂うには限定的がひどくないか。
成功
🔵🔵🔴
八重樫・真璃
◉
可愛らしい世界、可愛らしいうさぎさん!
え?くるくる回ってるですって?わたくし常に宙に浮いていますもの、そんなの関係ないですわ!
あら、目の前の絵がくーるくる……たくさんのうさぎさんがぐーるぐる……うぇっぷ……
なんだか気分が悪くなってきましたわ……これが噂に聞く虹色の前兆というやつですわね!
前庭のお手入れ……ガーデニングなら得意ですわ!うっぷ
こうなったら口から🌈ならぬ🌱を撒き散らしてやりますわ!
ぐーるぐるぐーるぐる!物凄い速さで回転しながら360度高速種マシンガンで攻撃……ならぬガーデニングしますわ!
うねりにうねった新芽がたくさん!我ながら完璧なでき!
あら、虹が出ていますわねおろろろ🌈
頭蓋骨の内側にお花畑が広がっていたとして、誰が真実を暴けると謂うのか。手折るべく捻じ込まれたラビット・ホールが眼下、もしくは眼窩へと突き刺さっていく。可愛らしい、喜ばしい、そんな世界(アリス)が猟兵(オマエ)を待っていた。これはうさぎさんですか。いいえ、とっても凶暴な鬼(オウガ)さんです。まだまだ漏れそうなワインの樽、これは何者の胃袋(エチケット)なのだろうか。え? くるくる回ってるですって? ようこそ愉しい大渦巻(ワール・プール)、何事にも限度なんて要らないのさ! 心臓が欲しくて仕方がないと兎(ラビット)はおどる――わたくし常に宙に浮いていますもの。まるで酩酊したかのようなドッヂボール、何方の球体(キャンディ)が振盪していますか?
あら、目の前の絵がくーるくる。クール・ビューティの真似が大得意なんだと彫像がぐーにゃぐにゃ。たくさんのうさぎさんがぐーるぐる。ワインにピッタリなのは心臓のお刺身さ、注がれたスコッチウイスキーとハギスがシェイクシェイク。そうしてわたくしもぐるぐるぐる……うぇっぷ。そう言えばブラックタールにカタツムリは在りますか、はい、何もかもは気分の問題です。なんだか目が回ってきましたわ……。
前提条件としてこの依頼(ものがたり)は非現実性(シュール)です。お手入れすべき前庭にはきっと自意識過剰な耳石(こつぶ)が転がっていたのだ。ガーデニングなら得意ですわ! そんな大声で叫ぶような状況(もん)じゃない、うっぷ……。
365日間、360度🌱蒔きしてくれ、機関銃(マシンガン)は高速回転(ものすごいはやさ)で成されるものだ。バララララ、薔薇ラララララ、ぐーるぐるぐーるぐる。ところでお友達はきっと食屍鬼、オマエの転倒を望んでいた。
穴だらけの兎(ラビット)から無数の新芽(おめめ)、ああ、我ながら完璧なでき! ぐらりと世界が傾けば七色のシャワー。おろろろろ🌈。
成功
🔵🔵🔴
花咲・翁(サポート)
一人称は僕か我で、気分によって使い分ける。
罪人に対しては容赦が無いですが、基本的に捕縛をメインにした行動をとる。
ぎぃぎぃと喧しい蝶番(バタフライ)が棺桶(カプセル)の中身を主張したのか、まるで容赦のない神曲(うた)の始まりだと死者(デッドマン)が突き付ける。これは罪人への言辞(ロゴス)で在り鬼(オウガ)への宣告(さようなら)だ。しかし、嗚呼、こんなにも箱庭(エデン)が大渦巻(ワール・プール)だとは猟兵(オマエ)も想像していなかった。
強烈なまでの暴食(つみ)が腸(ぞう)を曇らせる。兎穴(ラビット・ホール)から漏出(も)れた🌈(す)っぱさも灰色(ひず)めて観察(み)れば面白くもなろう。看守権限――忌々しいカタツムリの群れを蹂躙すると好い、たとえばベヒモス、吐き散らかすのがテーブル・マナーだとでも嗤(い)うのか。
うっとうしい嘔気(よだれ)を拭いつつ、赫々(あかあか)と獄卒獣(けもの)が吼える。自らをギロチンだと認識し、己を鎖だと認識し、ただ莫迦らしいほどの暴力を揮う。葡萄酒に酩酊(よ)った兎の戯言を何者が咀嚼(ほど)くのだろうか。幽閉せねば成らない、閻魔様(おえらいさま)の帳簿(めいれい)だ。
覚悟と称された炎々(ほむら)が業を熱し劫へと達する。八寒地獄(コキュートス)すらも癒しと成ろう塵々が耳の先まで還(おく)って魅せた。焚書するにも枷が足りていない、刺々しい球体(キャンディ)を如何して振盪(くれ)ようか。
ゆらゆらするのもしないのも、区別などなく幽閉(とざ)して終え。
――カニバリズムの太鼓、その皮膚(かわ)を神罰とやぶく。
成功
🔵🔵🔴
氷咲・雪菜(サポート)
人間のサイキッカー×文豪、15歳の女です。
普段の口調は「何となく丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
独り言は「何となく元気ない(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
氷や雪が好きな女の子で、好きな季節は冬。
性格は明るく、フレンドリーで良く人に話しかける。
困っている人は放ってはおけない。
戦闘は主にサイコキャノンを使って戦う。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
呆れるほどに、厭きれたほどに、ぐるぐるしている陽気な不思議(もの)だ。きっと主人公(アリス)が居たならば大惨事、お掃除している愉快な仲間の大集合だったのだろう。やけに内臓が焼けている、誰だ冷凍保存を忘れた人類は――。
現状(せかい)を言の葉として表現するならば、嗚ゑ、底の知れない恐怖(さむ)さだろうか。カレイド・スコープを覗いたのか、覗き込まれたのかすらも曖昧な、暈々(まいまい)鬱陶しい🌈(モザイク)の粘質性。これを拭う方法はないだろうか、ふわりと嘆いていた風(にお)いが鼻腔(はな)をつついてたまらない。140文字のちょっとホラーな内容は如何だ、臓腑がきゅんと鳴いている――兎も角。
人肉嗜好(カニバリズム)の太鼓(ダムダム)を好き勝手にさせては成らない。鳴り止まない食欲(はら)にはたっぷりのカキ氷だ。イチゴ? メロン? 練乳は如何ほどで? 全部だ、全部寄越せとハート・バーン、それなら絶対零度をススメよう。
誰でも相手してあげますよ。お代はあなたの肉体(エネルギー)と謂うことで。振盪(ぶ)れる世界(すべて)を定めずとも機関銃(は)き尽くせば万事は解決だ。バニラエッセンスの代わりにザクロジャムをお願いします――カタツムリのお味は良好ですか、たいへんよろしい。氷上で舞踏(スピン)するのは得意なのですから。
スプリンクラーごっこに付き合わされた兎、もう悲鳴なんて聞こえてこない。そろそろ大目玉を喰らっても可笑しくない頃だ。
増幅した山盛りはひどく荒削りに違いない。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『メロウシフォン』
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POW : マイスレイブ
レベル×1体の【魅了された愉快な仲間】を召喚する。[魅了された愉快な仲間]は【様々な】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : チャームボイス
【相手を魅了する歌声】から、戦場全体に「敵味方を識別する【ピンク色の風】」を放ち、ダメージと【同士討ちをさせる魅了】の状態異常を与える。
WIZ : スリープアンドレスト
【眠りに誘うような歌声に併せて強力な魔力】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ネロ・ヴェスナー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
天使(セイレーン)は世界の現状に辟易していた。
如何してアリスがいないのか、食べ過ぎた。
如何してお腹が空ているのか、吐いたからだ。
如何して治まっていないのか、目が回るからだ。
如何して心が無いのだろうか、胸が空っぽだからだ。
それなら歌うしかない、これ以上我慢しない為にも、反芻するしかない。
それなら心臓食むしかない、これ以上我慢しない為にも。
欲しい、欲しいのよ、優しい言葉を繰ろうにも、アリスが居なけりゃ包む事も出来やしない――ないない尽くしに猟兵(はち)、ああもうやってられない。
胃酸(よだれ)にまみれた鬼がこっちを振盪(み)ている。
播州・クロリア
ずいぶんとお腹を空かしていらっしゃるようですね
可愛い天使のお顔に似合わない淀んだ瞳をしていますよ
私も食事が待ち遠しいです
次の食事まで踊れないので
でもさっきまで寝ころんでいたのでお腹が減っていないんですよ
これじゃあ次の食事が何時になるのか見当もつきません
なぁおい
どうすりゃいいと思う?可愛い食いしん坊の天使さん
アタシが今、この瞬間、踊れない責任、取ってくれよ
ウサギ共はもういねぇ、なら次はアンタが取るべきだよな?
(超克(オーバーロード)を使用し真の姿、
手足が甲虫のような錆色の殻に覆われ
口元がマスクのような殻に覆われスズメバチのように左右に開き
翅が縮小すると替わりに三対の爪のような虫の足が生えた姿に変貌する)
アンタがアタシのご飯になれよ
(UC【蠱の玩具】発動)
泥沼に嘔吐(ち)ら禍(か)った、毒々しい🌈(オリジナル・カクテル)は何者の絶叫か、悲劇的な演技(ふり)を成すのがひどく上手なのだろう。能ある鷹は爪を隠すと諺(ワード)にも在るが、良質な舞台上に大根を植えるような貌(ざま)だ。可愛い天使のお顔に似合わない淀んだ瞳(め)をしていますよ――先程まで横たわっていた猟兵(オマエ)以上に怨嗟(えん)らしい。回転(めぐ)れば巡るほどに世界は蝗(アバドン)に蝕まれるのか。私も食事が待ち遠しいです――寝転がっていた胃袋の具合は如何だ、見当もつきません。
なぁ。おい。黒々(ドス)塗れの声(リズム)が反芻される。旋律は戦慄へと転換され、まるで改竄、失敗(あやま)った人類(にく)のようだ。どうすりゃいいと思う? 哀れな々れな喇叭吹き、可愛い食いしん坊の天使さん(オブリビオン)――半狂乱しているのか反響しているのか、蠱惑的な歌声(メロディ)も底知れない本能(シナプス)に跳ね返る。アタシが今、この瞬間、踊れない責任、取ってくれよ――最早ダンス・パーティ、点けられた線香に留められた。ウサギ共はもういねぇ。ハギスの奇妙さも忘却の彼方。なら……次は天使(アンタ)が取るべきだよな? 食材と贖罪に差が有るとでも謂うのか、あの熾天使(そら)に手を伸ばす事すら出来やしない――パレットの中には錆のみ。
アンタがアタシのご飯になれよ――胸焼け(ハート・バーン)はもうたくさんだ。四肢を抱擁(だ)いたのは甲殻(かわ)、その色を改める所以は無い。ぎちぎちと憤懣(ひら)いた仮面(マスク)は獰猛な、危険性の化身たるスズメバチが如く。一寸の虫にも五分の魂……? 莫迦にするなよ、縮小した翅をもぐかのように三対の爪、嗚呼、これが超克(オーバーロード)。ところで何者が天使(おんな)を睨んでいる?
異質なまでに巨大な、人の貌をした影(むし)がいとを繰る。細胞(セル)の隅々まで行き渡った玩具(ドール)、滅裂な蠢きで鬼(オウガ)を切り裂いていく。柔らかな部位はきっと桃(ジュース)だけだ。頬(ほっぺ)には未だ酸味が粘ついている。
てんてこ舞いだ、緑色の複眼(め)が爛々(らん)と真(し)る。
大成功
🔵🔵🔵
露木・鬼燈
食べて、吐いて、また食べる
ローマかな?
可愛い天使がやるにしてはアレだよね
まぁ、アリスはいないから
うん、その光景は見ないで済むけどね
あー代わりに僕らを食べる気です?
いくら美人さんでもお食事としては勘弁なのです
骸の海に還ってもらうのです
歌には歌に対抗ってことで<滅びの咆哮>
歌を飲みこみ、打ち消して風を吹き飛ばす
ついでに天使さんも吹っ飛ばす!
シャチの歌を聞けっー!
ってやり過ぎると三半規管がいかれてるから別のものも出そう
虹色のキラキラとかがね
比喩表現でなければ絵になったんだけどなー
うぐぅ…ちょっとヤバいかも
大切な大切な、とても憎々しい悪意(あじ)わい、一度だけだなんて勿体ない。気持ち悪くなって、胸焼け(ハート・バーン)して、汁気のなくなるまで咀嚼(は)むべきだ。無理矢理に捻じ込まれた🌈(さん)味が悦ばしいアクセントと成っている――そんな筈はない、ここは何処ぞの国(ローマ)ではないのだ、ただの一日でアリスは居なくなってしまう。可愛い天使がやるにしては🌈(あれ)だよね。もう光景(それ)を観察する必要はない、何故ならメイン・ディッシュは悉く門(ゲート)の外だ。代わりに何を食べようか。代わりに何を啜ろうか。これはこれは何とも美味しそうな悪鬼羅刹(オマエ)――いくら美人さんでもお食事としては勘弁なのです。重ねて反芻されるのなんて如何にもこうにも反吐が出る。お還りの大波(むくろ)は彼方、ぬぞりと起き上がったのはおそらくギャングだった。
蠱惑的な詩(ワード)を塗り潰すにはインクが必要不可欠だ。ならば、魅力的な歌(リズム)を殺すのに必要不可欠なのは咆哮(おと)だろう。牙を剥いたのは果たして獣だったのか鬼(オウガ)だったのか――シャチの歌を聞け――同士(にく)を食むのは彼女だけで十分だ。識別しようにも昏迷していて失せるのみ。
いかれたのはきっと三半規管(カタツムリ)だけではない。頭蓋をノックした轟音(もの)が新たなる🌈(シャワー・ヘッド)、取り付けている。これ以上のお湯は出ません、キラキラしたのも固形物がなけりゃただのジュースだ。比喩表現でなければ絵になったんだけどなー。
オマエ等はもう四肢の貌(かたち)だって真面に視えちゃいない、ぐりんと嘲笑った不可思議(イマジナリー)が輪っかをつっついてくる。ちょっとヤバいかも……。
傷んだ咽喉を治すにははやく帰還(もど)る他ない、チャーム・ポイント、ピンクだけでは象徴(しる)せぬものだ。
大成功
🔵🔵🔵
八重樫・真璃
◉あら、そんなにお腹を空かせているなんて。どっかの蟾蜍さんを思い出しますわね。貴は綺麗な天使(おに)さんですけれど。
先程咲かせた芽にフルーツでも生っていないかしら?ここは不思議の国でしょう?__そういうのじゃない?あら残念。
じゃあ貴方から生えてこないかしら?アリスのモツがないなら貴方のモツでどう?
緑の瞳で見つめれば喉奥から🌈と一緒に新芽が這いずり出るでしょう?幸福な光景ですわね。
貴方のハート、ピンク色でとても綺麗ですわ。ほら、ピンクフルーツ見っけ。
かのマリーアントワネットも言いましたわ、「アリスが居ないなら自分を食べればいいじゃない」って。
窖(あな)に潜むものは異常なまでの飢餓(のろ)いを受けていた、七つ徹したところで地獄からは救われず、蜘蛛はきっと鎖帷子(ヴェール)を剥がさなかったのだ。そんなにお腹を空かせているなんて、どっかの蟾蜍さんを思い出しますわね。ああ、誰が蟾蜍よ、私は可愛い天使じゃない――これ以上は愉快なまでに水掛けだ、綺麗な綺麗な鬼(オウガ)さん。あなたのお家は何処に在るのやら、そんな問いを贋物(ザイクロトル)に投げ憑ける。フルーツでも生っていないかしら? 残念、不思議な国にもルールはある、ぐーるぐるしかなさそうだが――じゃあ、貴女(てんし)さんから生えてこないかしら? まるで臓腑(モツ)が取り替えられたかの異物(よう)、眩暈(よ)う演技(ふり)したって緑の星からは逃れられない。ぐぃ、ぐぃ、ぐぃ、心傷(ハート・バーン)。
幸福な光景ですわね――ピンク色の象さんは不可視なのだ、しかし萌芽(みどり)はしっかり可視(み)えている。ずりりと胃の底を刺激するモンスターの這う這う。助けて、助けて、今の天使(わたし)は苗床(どこ)に在るの――ピンクフルーツ見っけ。それは心臓(ザクロ)ではないのか、かの有名人(マリーアントワネット)も言いましたわ。
「アリスが居ないなら自分を食べればいいじゃない」――成程、意識と無意識の狭間で餓鬼(オウガ)は漸く悟ったのだ。花弁(さら)に盛られた目玉(キャンディ)をころりころりと舐ってみる。ありがとう、これで眩暈(せかい)から抜け出せた――咽喉から芽(て)が出るほどに羨ましい。
今度は脳震盪でも起こしているのではないか、猟兵(オマエ)はふふふと微笑した。とても小さな花瓶(あな)に一輪、かわいらしく。
お水をやるにはジョウロ、本物の🌈に拍手。
大成功
🔵🔵🔵
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
SPD
何だか目が回る世界ね……
悠長にしてられないわ
『無情なる刻』で24.6秒の時止め。
天使ちゃんは勿論この世界のぐるぐるも止まる。
その間に夜魔の翼の【空中戦】で接近し【怪力・捕縛】の抱擁。
時が動き出しても魅了の歌声を発したり暴れたり出来ないよう
濃厚なキスで口を塞ぎつつ
媚毒の【呪詛】を含む唾液を飲ませる【マヒ攻撃】
私ごと【結界術】に閉じ込め
この世界のぐるぐるの影響を受けなくすると共に
【誘惑・催眠術】のフェロモンを充満させ
【念動力】で互いの衣服を【解体】
隔てる物なく全身を【慰め・生命力吸収】
くらくらするのは熱があるから。
動悸がするのは恋煩い。
愛でお腹は膨れない?
いいえ、全てが満ちていく
少女がクレヨンでグリリ・グリリ、塗り潰したかのような『瞳』がブレていた。ぐちゃどろに乱された脳髄も三半規管(カタツムリ)と共に狂わされていた。ああ、何だか目が回る世界ね――良質なアルコール類と悪質な合法阿片を混ぜ、吸った心地とでも表すべきか。気持ち良さなどまったくに無く、ブクブクと胃液(さん)が慌ただしい――悠長にしてられないわ。永劫のような時(じく)に身体(にく)を置く、大丈夫、世界はもう少しで沈黙(しず)まるのだから……塔(バベル)は決して崩れない。
猟兵――否、オマエは三千世界(すべて)において停滞(ゆうせん)と成った。可愛らしい天使(オウガ)ちゃんも、果ては世界の大渦巻(ぐるぐる)も、ぴたりと🌈(いろ)を留めていく。蝙蝠(つばさ)は夜の如くに宙(てん)を翔け、自らの信念(おも)いを証明(あか)すのか――24.6秒の悪夢、いや、下準備は『はじまり』の為に。
結界(テリトリー)に捕縛(とら)われた天使は『口が動かせない』事に気が付いた。絡み取られた舌(タン)に押し込まれる媚毒(ジュース)。これは本当に呪詛なのだろうか。思考回路(シナプス)が麻痺(しび)れている。食欲(つみ)が熱病(おか)されていく。目が回るのはどうして? くらくらするのは? ピンク色の動悸が治まってくれない。
愛情で腹は膨れないと謂うのに。快楽で腹は膨れないと謂うのに。滲むような赤が明滅して、欲しくて欲しくてたまらない。全てが満ちていくでしょう――充ちるフェロモンの底で🌈(オリジナル・カクテル)、ほどかれた黄色のよごれ。
あまい蜜(みず)にとけた、もう少女(アリス)なんて食べられない。
――胸焼け(ハート・バーン)してしまう。
永久だった不思議の国もこれにて夢幻。
ぐるぐると虚(こ)を描いている。
大成功
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