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必殺料理忍! おかわりもいいぞ!

#サイバーザナドゥ #チェイス #コメディ #H娯屋

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●悲劇の食堂
 とある企業の社長室。社長と重役らしき男が話をしている。
「それで、そろそろかぎつけられそうなのかね?」
「ええ、このところかなりのペースで例のブツを作らせていたので……」
 この企業では大量の奴隷を使い、薬物を生成していた。しかし、犬も歩けば陰謀にあたるほどの薬物激戦時代、この企業H娯屋は量産を急ぐあまり少々派手に動きすぎたのだ。長らく静観していた警察も、流石にそろそろ尻尾をつかみ始める。
「では、そろそろあの工場も破棄した方がいいな」
「奴隷どもは、どうするおつもりで? あれだけの数、運ぶのも一苦労ですが」
「変わりはいくらでもいる、全部破棄すればよかろう?」
「――成程、かしこまりました。それでは、廃棄物は俺の方で処理させて頂きます」
 金髪の男はにんまりと笑うと、社長室を後にした。

 その日の夕刻。件の工場の地下では夕餉が振るわれていた。
「え、今日はお腹いっぱい食べていいのか!」
 キノコのパスタや魚介のピザが並べられた長机に、奴隷たちが並んで座っていた。
「ああ、お前たちのおかげで納期に間に合ったからな」
「遠慮するな、おかわりもいいぞ!」
「うめっ、うめっ!」
 奴隷たちはこれが最後の晩餐になるとも知らず、つかの間の幸せをかみしめていた。

●それではこれより遅効性毒耐久訓練を始める。
「――と、料理をふるまっていた男たちが言った時、奴隷たちは自分が飲み込んだものが何なのかに気付いて吐き出す直前に死んでまうようだ」
 鬼竜・京弌朧(ヴォイド・f08357)は腕を組み猟兵たちに説明する。
「巨大企業群の一つ。H娯屋の本社の場所はわからなかったのだが、その子会社の一つ、Jネリック慰薬品の工場でこの事件は起こる予定だ。ただ問題が有ってな……。この写真を見てくれ」
 京弌朧は巨大なモニターにJネリック慰薬品の会社の映像を映し出す。それは地上からは入り口が無く、ハイウェイの分岐の降り口から直接しか会社に入れないようになっているのであった。
「このように、Jネリック慰薬品に侵入するのは非常に困難になっている。多分今夜奴隷たちを処分してクスリと構成員だけ逃げようとしてるであろうから警備も厳重であろう。バイクなど、乗り物はこの艦内にあるものを貸し出しもするし、自前の物でもいいので、すまないが君たちはハイウェイから強引に工場に潜入して欲しい」
 巨大企業群はいずれも政府・警察・ヤクザ・ニンジャ等の暴力組織を傘下にして企業戦争を行っている。恐らくこの企業にもそういう暴力装置が存在するであろう。
「また、ここの社長は料理が得意で料理による勝負を挑んでくる可能性もある。労働者の始末に料理を使うくらいだ。ろくな料理人ではあるまい。ユーべルコードで強制料理バトルなんてのもあり得るから注意してくれ。では、諸君の健闘を祈る」
 京弌朧はグリモア軌導ボタンを押し、グリモア艦サティスファクションのゲートを開いた。


ピンク☆フラッシュ
●ギャグよりです。
 1章。チェイスしてもらいます。ハイウェイから超スピードでJネリック慰薬品に突入して下さい。大体何でもありです。
 2章。構成員との戦いになります。ボコボコにして下さい。
 3章。子会社の社長との戦いです。料理が得意で料理バトルをしかえてくるかもしれません。

 1章、2章、3章とジャンルの違う戦いが繰り広げられますがギャグシナリオなのでお気軽にご参加して暴れまわって頂ければと思います。宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『ハイウェイスター!』

POW   :    アクセル全開でぶっちぎるぜ!

SPD   :    華麗なライディングテクでぶっちぎるぜ!

WIZ   :    魔法や破壊工作といった常識外れでぶっちぎるぜ!

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●世紀末カートを振り切れ
「おい、警察がこの辺を這ってるって話だぜ!」
「マジかよ!! 蟻一匹通せねーな」
 やくざの構成員たちがカートに乗る。それらは例えばホバーカートのような形をしていたり、バイクのような形をしていたり、ホイールの付いたモビール●ーツの様な形をしているが、どれもこれも武器を構えたり車体から武器が出てくるタイプの改造車であった。
 常識外れのチキチキなマシーンの数々を乗り越えなければ、Jネリック慰薬品の社内にはいる事は出来ない。
備傘・剱
食に喧嘩売るって事は、そういう事でいいんだよね?
俺がその喧嘩、買ってもいいって事だよね?
異論は認めるけど聞かない

筋肉をパンプアップして、全裸して、アドミナブル・アンド・サイかち極めて、空中浮遊してからの、雷獣駆、発動!
(ポージングそのままで)鍛え抜かれが肉体に、武装など、不要!
肉体言語(物理)で物理的に体当たりしつつ、誘導弾、呪殺弾、衝撃波、斬撃波、頭の上の一足りないのダイス攻撃をばら撒いてくれるわ

食に対して礼節のないお前らには解るまい…
この体から滲み出す、怒りのオーラが!
飢えを知らないその罪深さが!
今こそ刻み込め、世界を変えるこの言葉、「肉(飯)、置いてけ!」をなぁ!

アドリブ、好きにしてくれ



●絶対⚡領域
 備傘・剱(絶路・f01759)の肉体は輝いていた。いや、ぬるぬるしているとかてらてらしているとかそういうことではない。
「おい、みろ!」
「なんだ、なんだ、何が来る!」
 道の先からビリビリと電気の様なものを放ちながらこちらに近づくものを、Jネリック慰薬品の構成員たちが見逃すはずもなく、彼らは自分たちの機体をまるで暴走族の集会のように横に並べて構えた。
「鍛え抜かれたこの肉体(カラダ)に、武装など、無用……!!!」
 最初は素っ裸というわけではなかった、上着を脱ぎ、駆(ハ)しるために筋肉に力を込めてパンプアップしたらまず上の服が破けた。
 そして、ユーベルコード【雷獣駆(ブレイジングビート)】を発動し高速でハイウェイを進むうちに、残った服もすべてどこかに消えていた。今はただ雷の宿るこの体があるのみ。一糸まとわぬその肉体美は、雷の輝きによって絶対領域だけが奇跡的に隠されている状態だった。
 それだけではない、こちらに向かってくる劔は地面から数センチ浮いたまま、真っ直ぐにマッスルポーズで向かってきていたのだ。
「「「「「「変態だ―――――!!!」」」」」
 多くの構成員がそう叫ぶ。だがそのような野次に耳を傾ける余地もないほど胸に熱い闘志を秘めた劔は速度を緩めることなく集団に突撃する。
「ぬわあああああ!」
「馬鹿、力を抜くな、踏ん張れ!」
「変態一匹だろうと通すなよ!」
 地鳴りがするような轟音とともに構成員たちとぶつかった劔ではあったが、構成員たちはラグビーやアメフト選手が屈強なアタッカーを止めるような要領で車体による隊列を作り、群れでなんとか劔の体を受け止めていた。
「よっしゃ止めたぞ!」
「このまま押し返してボコすぞ!」
 勝ちを確信する構成員たち。
「食に対して礼節のないお前らには解るまい……この体から滲み出す、怒りのオーラが!」
 対して劔は大胆不敵に笑いながら大声で構成員たち全員に聞こえるように言い放つと、頭の上にのせていた妖怪『一足りない』に視線で合図を送り、大量のダイスを投げつけさせた。
「ぐわあああああ」
 想定していなかった追加攻撃に体勢を崩す構成員の前衛たち。所詮は有象無象、崩れるのも早かった。
「飢えを知らないその罪深き者共! 今こそ刻み込め、世界を変えるこの言葉、『肉(飯)、置いてけ!』をなぁ!」
 グンッ! とさらにパンプアップした劔は、轟々と電流とサイコロをばらまきながら、焚ッ! と再び加速し、ボウリングのピンのように構成員たちを薙ぎ払いながらそのままJネリック慰薬品の工場の中へ進んでいくのであった。構成員たちは痛みと痺れと共に変態的な彼の勇士だけを胸に刻んでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携・キャラ崩壊大歓迎】

ハイウェイが入り口だぁ?
面白れぇ、アタシみたいなライダーへの挑戦状と受け取ったよ!
ゴテゴテに改造しまくった……
そんな愛の無ぇ、走りへのリスペクト皆無のマシン共に、
負けるアタシじゃないんだよ!

勿論カブに『騎乗』して、SMG片手に『弾幕』を張りながら、使えるものは何でも使う。
『衝撃波』や電撃の『属性攻撃』、道端に転がってる適当なガラクタ、
ついでに惜しいけどマイデスソースもちょっとばかしぶちまけて。
ハイウェイを混乱の渦に巻き込もうじゃないのさ!

でもって最後は真っ正面からカチ込むよ!
あン?安全運転へのリスペクトぉ?
改造車使ってるテメェらに言われたか無いねぇ!!!



●カブけ! スターライダー!!!
 よくバイク乗りは言う。『じゃあ何時ハーレー乗るの?』と……(偏見)
 だが彼女は違った。今日も安心安全、スタンダードにカブだった。
「おいおい! ひ弱なマシーンが着やがったぜ!」
「これまじ? スーパーカブじゃね? のってるのちゃんねーじゃね? 普通に迷子じゃね?」
 そしてカブは何故かバカにされる傾向にあるのだ。今回もそうだった。
 いや、視覚的には仕方ないかもしれない。可愛い姉ちゃんライダーがススーパーカブに乗ってハイウェイを……屈強なマシーンの数々を越えようだなんて誰が思うだろうか。ただのかわいいまいごのこねこちゃんにみられて然りである。
「おいおい姉ちゃん! ここから先は姉ちゃんみたいなのが来るところじゃねえぜ?」
「この先には俺らの会社しかねえもんよぉ!」
 口から雑音を放つ男どもに、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)はSMGを構えると躊躇なく弾をばらまいた。
「好きかって言ってくれるじゃないのさ……」
 と、余裕の笑みを見せながら流れてくる9㎜の弾幕の雨。すぐにあちこちからぎゃーという悲鳴や鉄と鉄がぶつかり合う音が響きだした。
「マジかよ! 狂ってやがるぜ……!」
「くそ、あんなふざけた姉ちゃん通すんじゃねえぞ!」
 すぐに気を引き締めた構成員たちはぶるるるるんと車やバイクやロボットのマフラーを鳴らして真っ向から走り出した。
「おい、お前が先頭で行け!」
「おうよ! あんなカブ、すぐにぶっ潰してやるぜ!」
 集団の戦闘を率いるのはロードローラーのローラーをゴテゴテのトゲトゲに改造したナニカ。
 通常であれば勝負にもならないぶつかり合いだが多喜は迷わずさらにアクセルを回す。
「アタシを止められるなら止めてみなァ!」
 ギュイイイインと馬の嘶くように音を鳴らし加速するスーパーカブ。攻撃性を増したそれは、銃弾の雨と共にロードデストロイヤーをぶち抜き、その車両が開けた道路の穴もものともせずコンパクトな走りを光らせたスーパーカブはそのまま残った奴らもぶち抜きながら終着点のJネリック慰薬品の中に消えていった。
「ゴテゴテに改造しまくった……そんな愛の無ぇ、走りへのリスペクト皆無のマシン共に、負けるアタシじゃないんだよ!」
 去り際に男どもに言い放った多喜のセリフは、スーパーカブに惨敗した男どもの心もぽっきりとぶち折っていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス
「料理ってのは人を幸せにするもんっすよ。それを命を奪うために使うなんて許せないっすね」
何とか工場の人達も助け出せないっすかね? その前に突入っすけど

そんな訳でお面の乗った宇宙バイクがハイウェイに突入っすよ!バイクの【操縦】技能が火を吹くっすよ!
「他のメンツに比べると割と地味っすけど、そこは勘弁っす」
立ちはだかる敵はバイクに搭載したビーム砲やミサイルランチャーで蹴散らす
「工場の人たちのためにもいかなきゃいけないんすよ。最後に食べた食事を最後の晩餐にしたくなければ、道を開けるっすよ!」
簡易キッチンセットを引いてそのまま工場に突入っす!



●そして都市伝説へ。
「料理ってのは人を幸せにするもんっすよ。それを命を奪うために使うなんて許せないっすね」
 ヒーローマスクはそう言って、愛車に自分を装着し、ハイウェイを駆けだした。

「お、おい……なんだあれは!」
 若干やボロボロになりつつあるハイウェイ封鎖構成員たちの中の一人が、またまたこちらを目指してくる者の姿を見て震えた声をあげた。
「……他の人と比べれば地味っすけど……いくっすよ!」
「バイクだ! バイクが無人で走ってきてるぞ!!!」
「なんだあれは、幽霊バイク!?」
「馬鹿野郎! 現代に幽霊なんているかよ! AIかなんかだろ! 行かせるな!」
 仮面をつけた猛牛バイク、リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)は男たちに騒がれながら封鎖する敵機の間をしゅんしゅんとすり抜けるように走る。それも、その後ろには簡易キッチンセットを乗せて……。
「残念ながら、AIじゃあないんっすよね!」
「しゃ、しゃべった!」
 どう見てもハイテクカーには見えないバイクから聞こえる機械的でもない男の声に一部の男たちはビビる。全く情けない奴等である。
「お前ら遊んでるな! もう二人にも通られてるんだぞ!」
 しかしその指揮を執る男が活を入れると他のヤロー共も気合を入れてリカルドを追いかけるように並走し、車幅を詰めて無理やりハイウェイ両脇の壁にリカルドを追い詰める。
「邪魔すんなっす! 最後に食べた食事を最後の晩餐にしたくなければ、道を開けるっすよ!」
 リカルドはいよいよ壁と自分の間にスペースがなくなると、思い切り車体を跳ねさせてそのまま壁に吸い付くように車輪を乗せユーベルコード【ゴッドスピードライド】を発動することでそのまま無理やり車体を90度傾けたまま重力に逆らってハイウェイを駆ける。
「警告はしたっすからね……! 去らばっす!」
 そして、バイクに搭載したビーム砲やミサイルランチャーを全弾発射しハイウェイ上の汚物を消毒し、再び重力に従って道に戻ると、さらに加速してJネリック慰薬品のビルへと突撃していった。
「ぎゃーーーーーーー!!」
 という断末魔と共に、この日の彼の走りは不気味な幽霊ライダーとして一部界隈で噂されることになるとか、ならないとか……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ヤクザ・トルーパー』

POW   :    ヤクザ・スラッシュ
【ドスソード】が命中した対象を切断する。
SPD   :    イリーガル・コネクション
【別のヤクザ・トルーパー】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    シャテイ・サモン
自身が【プライドを傷つけられた怒り】を感じると、レベル×1体の【チンピラ】が召喚される。チンピラはプライドを傷つけられた怒りを与えた対象を追跡し、攻撃する。

イラスト:猫の目からビーム

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●晩餐は遠く
 君たちがJネリック慰薬品に乗り込み、真っ直ぐに進むとすぐに大広間に出る。
「今日の仕事が終わったら褒美があるぜ!」
 そこにはそう言いながら工場で働く作業員たちにそう声をかける集団がいる。腰の左側に近未来的なブレイドを携えたやくざたちだ。それは1つの区画につき2,3人おり、奴隷たちにげきを飛ばしたり鞭を打ったりしている。
 薬を生産する工場だ。レーンはいくつもあり、大勢の人間が検品の様な事をしているのが見えるだろう。ふらふらになりながら荷台に乗った荷物を運ぶものもいる。君たちは彼らを巻き込まないようにふるまいながら彼らを制圧しなければいけない。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携・キャラ崩壊大歓迎】

うわぁ。
褒美ってどう考えても薬物訓練みたいなアレだろうし。
しかもなんかここまで働き手がヘロヘロなら、
どこでどんな事故が起こってもおかしくなさそう……
まあ安全第一で行くかぁね。
物陰に身を隠しながら監視役の中でも特に偉そうな奴を見定めて、
やおら【縁手繰る掌】でアタシらの近くに転移させるよ。
そうして状況を把握するまでに『マヒ攻撃』を込めた『グラップル』で存分にボコる。
事態に気付いた他のヤクザが駆け寄ってきたら、
ボコった偉そうな奴を羽交い絞めにして奴らの前に出し、
『敵を盾にする』。
こんなパワハラ野郎だからねぇ、
ここぞとばかりに殴られるかもだけど……それはそれで。



●炙り出せ
「おいてめえら! 気張りやがれ!!」
 作業中フラフラになる奴隷たちに活を入れるようにそのあたりにあるものを蹴っとばすヤクザたち。その現場に到着した数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)はすぐそばのチンピラの様なヤクザにすぐに見つかった。
「おい、何してやがる! お前も早く作業にはいれ!!」
 しかし彼女はあくまで一見してみれば一般人みある方の見た目の猟兵。気付かれてはいないようで多喜はチンピラの言葉を無視して工場全体を鋭く見まわした。
(あれと……アイツなんか偉そうだね)
 やくざの上下関係は非常にわかりやすい。分かりやすくしたが上にへりくだり統率されている。
「おい、聞いてんのか、ああん?」
 無視されたチンピラは多喜の胸ぐらをつかむが、多喜は思い切り相手がムカツク顔で見下す様にメンチを斬り返した。
「まったく、下の奴ほど良く吠えるもんだねぇ。まあ、いいや。そこっ!!!」
「ぐはっ!」
 多喜は自分の胸蔵を掴んだ男の鳩尾に膝蹴りを食らわせると地面に降り立って認識した偉そうなヤクザの男たちを一挙にユーベルコード【縁手繰る掌(アポート・アンド・テレポート)】で呼び寄せ、男たちが自分に何が起こったか気づく前に麻痺攻撃の力を込めた拳で殴りぬいた。
「ぐぼっ!」
「がはっ!」
 多喜によって手繰り寄せられた5人のヤクザが膝をしびれさせながらその場にうずくまる。
「てめえ!!!!」
 一人のそばにいたまた別の下っ端が声を上げると、そのまま奴隷のそばにいればいいものを、ヤクザの男たちはぞろぞろとその場を離れて多喜のいる入り口付近に集まり始めた。
「あんたたちの悪意は見抜かれた! 成敗されたい奴はかかってきな!!!」
 ドドンッ! と多喜がそう言い放つと、頭に血が上った猿共はぞろぞろと入り口を囲むように集まり始めた。乱闘が始まる――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス
工場に到着……っと。さて、助けに行かないとっすね

【霧影分身術】で人型の分身を5レベルくらいの強さで召喚し、三手に分かれる、一つは工場の労働者達を安全な場所の避難誘導
「ここは危ないから安全な場所まで逃げるっすよ〜」
一つは厨房の制圧。毒を仕込まれたりする現場を抑え、労働者達の毒殺を防げるようにしておく
「これだけの毒なら何人まとめて殺せるんすかね? くわばらくわばらっす。ついでに食材の種類もチェックしたいっすね」
残りは他の仲間とヤクザ・トルーパーの排除。鎖分銅で相手の動きを阻害しつつ鎖鎌で切り込んでゆく
「もう、そちらの思惑なんてお見通しなんすよ! 大人しく骸の海へと帰るがいいっすよ!」



●鬼のいぬまの
「皆、こっちっす」
「悪いけど完成されても困るんで従ってほしいっす」
「絶対助けるっすから!」
 リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)は他の猟兵がヤクザたちをぞろぞろと入り口方面に引き付けてくれたのを確認し、ユーベルコード【忍法・霧影分身術(ムエイブンシンジュツ)】にて作った分身達を使って労働者として使われる人々に声をかけていく。労働力が落ちるのを嫌ってか心がおれるほどの酷い暴行は受けていなかった人々は、しかし自己決定するほどの気力は保っておらず、ただ言われるままに従うようにリカルドの誘導に従った。中には逃げることで報復におびえる者もいたが、そこはうまく、郷愁を誘うことで人を動かす。

「厨房に来てみたっすけど……」
 一方、何人かの分身は厨房を探していた。毒殺を防ぐための念のための布石であったが、そこは既にもぬけの殻であった。いや、そもそも……。
「使われている形跡がない……すね?」

「ええい、しゃあねえっす! 助太刀いたすっす!!」
 そして本体は分身からそのような情報を得ると本腰を入れて入り口を取り囲むヤクザたちを後ろから強襲した。
「馬鹿な! もう中に奴の仲間がいやがるぞ!」
「ええい! どいつもこいつもやっちまえ! 体力もねえ逃げる雑魚共は後回しだ!」
 ヤクザ・トルーパーたちは先進的な刀を手に応戦する。わらわらと集まり連携を組むヤクザ・トルーパーであったが、彼らの誰も、リカルドの本体は捕らえられない。
「もう、そちらの思惑なんてお見通しなんすよ! 大人しく骸の海へと帰るがいいっすよ!」
 リカルドはヤクザの群れの中から飛び出すと、その間すれ違った全てのヤクザに絡みつけた鎖分銅を思いっきり引き、縛り、そして……。
「どっせええええいっっっっす!!!」
 まとめて頭を地面にたたきつける如く思いっきりふり投げた。半月を描くように宙を舞ったヤクザ・トルーパーたちは地面にめり込むほどの衝撃を頭に受け倒れ、意識を取り戻すことはなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

備傘・剱
あ、やくざさん達、頑張ってるんだ…
と言うわけで、唐突の狼縛戒からのやくざさん、ご苦労様でしたの誘導弾を叩き込んであげよう
疲れた体を(強制的に)休める状態にしてあげれば、良いと思うの

動きを一瞬でも止められれば、色々と叩き込めるからね
肩たたき(鎧無視攻撃+二回攻撃)に、マッサージ(鎧砕き+グラップル)もやってあげれば、体中が物理的に天国に逝くと思うんだ
何処の世界でも働き過ぎはよくない
適度に体を癒さないと、死んじゃうよ?
…まぁ、仕事で死ぬか、癒しで逝くかの違いだからいいんだけどな

さぁ、どんどん天国へ物理的に誘ってあげようね
遠慮はいらない、ちょっと昇天するだけさぁぁ!

アドリブ、絡み、好きにしてくれ



●お前が締め付けられる側になるんだよ
「なんじゃこりゃぁあ!!!」
 まるで腹を撃たれた警察官のように声を上げるヤクザたち。その両手両足は自分たちの着ていた衣服が突如変化して縛られていた。俗にいう拘束衣である。
「ゆっくり休むんだぜ?」
 彼らの衣服を変化させたユーベルコード【狼縛戒(フェンリルバインド)】を発生させた主、備傘・剱(絶路・f01759)は誘導追尾系ダイスをばらまきながらそう言った。
「ぎゃーーーー!」
 と上がる断末魔。しかし今度は乗り物を操縦してない分自由に動けるのでそれだけでは終わらない。
「肩たたきもサービスだっ!」
 と、撃ち漏らしたヤクザたちにフォトンガントレットで固めた拳で肩たたきに足踏みマッサージという名の殴る蹴るの暴行を繰り出していく。
「こんなもの!」
 しかし、ヤクザもやられてばかりではない。何を隠そうこの狼縛戒、基本的には一般人を拘束するコンセプトなユーベルコードなのだ。だからユーベルコードをぶつければ割と簡単に外れてしまうのだ! ヤクザはヤクザを呼ぶおっさん呼びのユーベルコードで結束しやられる前に何人かがその束縛を逃れたのだ。何のことはない。
「往生せいやーっ!」
 だが冷静ではなかった。頭に血が上り劔に向かっていくヤクザ。何のことなく受け流す劔。そりゃそうである。
「なんだ? 遠慮するなよ。ちょっと癒して天国に行ってもらうだけだから(物理)」
 と天使の様な笑顔を見せた劔はヤクザを倒すたびにリズムをつかんだかの如く効率のいい殴打をテンポよく繰り広げていくのであった。ヤクザたちの雄たけびと叫びは、だんだんと数が減り、小さくなっていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
 スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、30歳の男です。
 普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能

接近戦で戦う場合は鎖鎌の【薙ぎ払い】と鎖分銅の【ロープワーク】による攻撃がメイン
遠距離戦では宇宙バイク内臓の武装で【薙ぎ払い】や【一斉発射】。キャバリアもあります
その他状況によって魔術的な【属性攻撃】や【破魔】等使用

猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる
また、無力なNPCが大人数いる場所での戦闘も彼らを【仮面憑きの舞闘会】で強化して戦わせつつ身を守らせることも可能。


花咲・翁(サポート)
一人称は僕か我で、気分によって使い分ける。
罪人に対しては容赦が無いですが、基本的に捕縛をメインにした行動をとる。


フルム・サーブル(サポート)
余裕があるときや敵に憐れみを感じる場合は基本通りの穏やかな口調
余裕がなかったり、敵がえげつなくて怒りを感じるような場合は
「敵には」の口調です

でもあまりキャラぶれは気にしないので
公序良俗に反しない限りは好きに扱ってください

技能は【力溜め】【怪力】【グラップル】【シールドバッシュ】【カウンター】など
セットされているもの(サバイバル用にばらつきがあります)
を活用し、小さい体で戦場を飛び回りながら
優雅(自称)な戦いをします
どうみてもそのスタイルは脳筋です

武器は鍵(バトルアックス)や杖(バールのようなもの)をメインに使いますが
選択されたユーベルコードによっては拳一つでの戦いも可能です


嘉納・武道(サポート)
シルバーレイン世界で接骨院を営む三十路男。
幾度の死闘を潜り抜けて来た元能力者にして現猟兵。

表向きは寡黙な性格。
根は情に脆い熱血正義漢。
己に厳しく他者に甘い。
道を窮めようとする者特有の知識の深さと探求心を持つが、
専門外の事には若干常識が怪しい時がある。

戦闘は[体勢を崩す][グラップル][足払い]を用いた近接格闘主体。
敵からの攻撃は[受け流し][武器受け]で対処。
UCは活性化した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず目標
完遂の為に積極的に行動します。

長年の修練の過程で鍛え上げた身体は、ナチュラルサイボーグと
言っても過言ではない発達をしている。

●上記を含む、他の言動・行動はマスターに委ねます。



●お片付け開始~漢の戦い!~
「くっ! アイツら俺らを捨てて先へ行きやがったぞ!」
 猟兵たちが去った後、物陰に倒れてまだ消滅していなかったヤクザたち数名が立ち上がった。
「俺達は1人残せば36人入るってことを知らねえようだな!!!」
 ゴキブリ理論を展開する生き残りヤクザたちは肩を回したり、膝を払いながら再び気合を入れた。猟兵たちが撃ち漏らした自分たち。だがこのまま労働者たちが逃げ、薬の完成が遅くなったと上にばれたらどのみち命はない。毒薬の実験台とかにされてもおかしくはない。ならば今からでも追いかけないといけないのだ! しかし、そう意気込むヤクザたちの後ろからニヤリと声をかけたのは、彼らをボコボコにした人物の一人。
「うぇーい。ヤクザくんいきてたっすかー? 大丈夫っす。ちゃーんと送ってあげるッスよ♪」
 地獄へ! という言葉は言うまでもなく。リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)の分身はにっこりと笑う。その脇には更に四人の影があった。
「く、まだいやがったのか! 何者だお前たち!」
 ヤクザは猟兵たち五人に指をさして言い放つ。
「……」
 一人の男は答えない。ただ、寡黙に腕を組んでいた。白い武道着と鉢巻を身に纏う男であった。名は嘉納・武道(柔道整復師にして青龍拳士・f36325)というが、最後まで彼の名を知る者はいない。
「唯のろくでなしの旅鳥ですよ」
 一人は諏訪野・啓太郎(さすらいのライダー・f20403)。やはりこの男も名乗ることはなかった。
「ぎゃーーーーっ!」
「またしばられたあああああ!」
「……煩い」
 指をさすなとばかりにヤクザたちを大罪の縛鎖で縛りつけたのは花咲・翁(魔天牢の看守長・f33065)。
「皆硬いなぁ。せっかくクソザコムーヴを相手がかましてくれてるんだから名乗るくらいの優しさは見せていいんじゃない? 僕はフルムだよ。可愛い妖精さんSA☆」
 といつも通りの口調で余裕を現すのはフルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)
「そして俺は正義のヒーロー、リカルド・マスケラスっす!」
 リカルドはちゃらちゃらしくそう答える。ちなみに先ほども言ったが分身である。具体的には厨房に言って肩透かしを食らって何もできてないことをちょっとだけ気にしちゃった系分身である。
「名前じゃなくてどこの組の奴かって聞いてんだよ!!」
 縛られていないヤクザはそう怒鳴りながらドスソードで味方を縛る鎖を斬りつけながら猟兵たちのほうへ向かって言った。カチコミである。

●Mr.ブシドー
「……甘いですね」
 武道はまるで山のようにどっしりと構えていた。振り上げられたヤクザの拳を軽々と広げた手のひらで受け止め、いなしていく。武道にとって造作もないことだった。ドスを振り下ろされてもその優位は変わらない。リーチでも殺傷力でも勝っているはずのヤクザの攻撃は的確に手首に入れられる手刀で防がれ続ける。しかし、相手は一人ではない。
「おどれなめとんのか! 防戦一方で勝てると思うなよ!」
 カキーン! 突如、武道を挟むように現れたヤクザの増援が武道の背中に突き付けたドスはまるで鉄に弾かれたような音を立てて弾かれた。
「なんやとぉ!?」
「自分、鍛えてますから」
 まさに鋼のような肉体を隆起させながら、武道の掌底がヤクザに決まった。

●縛ると蹴散らす
「……貴様らはもう動かなくていい」
 一方。翁はヤクザたちを縛り堂々とただ立っていた。
「くそっ!」
「……お前もだ」
「――ひぃっ!!!」
 彼は取り盛らしがないように敵を炙り出し、縛り付けることに集中していた。
「……我が鎖の前で、見逃されることはないと思え。一人だろうと、36人だろうとだ……さて、処理は任せるぞ」
「ああ、いいぜ」
 そんな彼らにこの世からの別れを告げるのは啓太郎。彼は【エレクトロレギオン】で機械兵器を召喚し、それらで縛り付けたヤクザたちをせん滅した。
「人型のものを縛って一方的にってのはいい気分じゃないが、人でなしだからな。仕方ない」
 事務的に敵をせん滅していく彼らにつかまったヤクザたちは完膚なきまでに打ちのめされた。

●妖精さんと仮面君
「さあ、一緒に踊ろうか!」
 フルムは全身に薔薇の旋風を纏い、もはや逃げ惑う勢いのヤクザたちを追いかけてクルクルとその周りを舞うことで追い込み漁のように彼らを一所に集めていた。
「妖精さんグッジョブっす!」
 あくまで分身で本体のようにユーベルコードは使えないリカルドはその間妖精さんを応援する役割に徹していた。
「……後はこれだけか」
「じゃあ、ヤクザにはけじめをつけてもらおうか」
「そうですね」
 そこに合流する翁、啓太郎、武道の三人。
「みんなオッケーっすね! いくっすよ!」
「レッツ☆ダンシング!」
 それは最後の仕上げ。集まったヤクザの残党も翁が縛り、各々が武器を取って乱闘の如くあばれた。屈強なる5人の猟兵の前に、一度はボコボコにされたが何とか生き残っていたのすぎないヤクザたちは見事掃討され、その場の安全は確保されたのであった。その後、4人と1分身は避難誘導組に合流し、一般人たちの避難を手伝うのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『毒殺料理忍『アントニオ』』

POW   :    毒殺料理『香り高きキノコパスタ』
【食せば確実に猛毒に掛かるキノコパスタ】を給仕している間、戦場にいる食せば確実に猛毒に掛かるキノコパスタを楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
SPD   :    劇毒料理『絶品たる猛毒フグ海鮮ピザ』
【必ず猛毒に掛かるフグが入った絶品海鮮ピザ】を見せた対象全員に「【食べろ!】」と命令する。見せている間、命令を破った対象は【ユーベルコードを含む全ての能力】が半減する。
WIZ   :    決戦の料理舞台
戦場内を【絶対料理決戦】世界に交換する。この世界は「【戦いは全て料理勝負】の法則」を持ち、違反者は行動成功率が低下する。

イラスト:もとい

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はテラ・ウィンディアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 Jネリック慰薬品社長室。
 調理場ではなくこの場所で、一人の男が鼻歌を歌いながら料理をしていた。
 立ち込めるスパイスの香りは一口で逝けてしまいそうなほどにスパイシーだった。
「ふむ、招かれざる客が、来てしまったようデスねー……」
 猟兵たちがこの場に近づいてくる気配を感じた料理忍アントニオはパチン、と指を鳴らす。すると、傍に控えていた紳士的な老人はぺこりと頭を下げ、傍にあったスイッチを起動した。


●ウェルカムトゥーコッチの料理ショー

 猟兵たちが社長室の扉を開けると、そこはまるでテレビスタジオのようになっていた。広い舞台と観客席にはおそらく労働シフトになっていなくてヤクザたちの現場にいなかった一般人の姿。舞台の上には金髪の男。
「よく来てくれました。これより料理死ョーを開催するのデスっ!!!」
 激しいドラムロールの後に番組が始まるような壮大な曲が奏でられると、猟兵たちは注目を浴びながらステージに進んでいくことになる。
「お前らが何者かは知りませんが、目的は察せます。ですから、その目的を果たしたければ、私を料理で唸らせなさい!」
 毒殺料理忍『アントニオ』のユーベルコード【決戦の料理舞台】が発動した。
マティアス・エルンスト(サポート)
アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱改変・その他OK

「……俺が前に出る。お前は俺を盾にしろ。」

一人称:俺
口調:寡黙で無機質。表情も一見無愛想で感情が読み取りづらいが仲間想い。
性格:知らない物事へ対する好奇心と知識欲が旺盛。自身を精密な電子機器と思っている様子。

戦法:【エネルギー充填】したアームドフォートによる【威圧】感たっぷりの【威嚇射撃】や【一斉発射】等、「攻撃は最大の防御」を体現した戦法を好む。
仮に間合いに踏み込まれても武装で【受け流し】、【鎧砕き】も狙って【カウンター】。

状況に合わせUCを何でも使用。
戦況等に照らし「適切・最善」と判断すれば他の存在からの指示や命令にも即応する。

他はお任せ。


地籠・陵也(サポート)
【アドリブ連携歓迎】
「悪いが、これ以上好きにさせるワケにはいかない」

○口調
一人称:俺(共通) 二人称:あんたorお前
普通の男性口調(だ、だな、だろう、なのか?)
敬語は使えない、UC等で真の姿になった時は粗野口調

○技能
【高速詠唱/多重詠唱/浄化/破魔】がメインだ。
それと合わせて攻撃は【範囲攻撃/属性攻撃/全力魔法】、
防御は【結界術/オーラ防御/激痛耐性/継戦能力/かばう】を組み合わせているよ。

○立ち回り
基本的にはPOWかWIZの二択。
後方からの魔術による援護か、前に出て戦線維持を引き受ける立ち回りがメインだ。
俺一人でも戦うのは問題ないが、どちらかというと他の猟兵のサポートの方が得意かな。



●運び込み
「これもこれも、使えそうだな。俺達の持ってきた食材だけで足りるかわからないし、これも運ぼう」
 地籠・陵也(心壊無穢の白き竜・f27047)は冷凍室から食材を取り出しながら言った。
「サポートさせてもらうからには、こういう役割も必要だな……」
 マティアス・エルンスト(人間見習い・f04055)は大きな木箱を物置から持ってくると地面に卸してふたを開けそれを詰め込む。
 ここはJネリック医薬品の誰もいないキッチン。幸いにもいま陵也が食材を引っ張り出した冷凍室はもちろん、冷蔵庫や棚の中には様々な食材が入っていた。
 情報によれば料理対決が始まる可能性が高い。サポートとして参加した2名は、戦いに明け暮れて荷物や食材を持ち込む余裕なんてあるわけがないのを見越し、また、敵がこちらの分の食材をきちんと現場に用意するとは限らなかったので(だってヤクザを使う奴だし)それぞれレンタルした機体に食材を乗せてこのビルに乗り込んできたのだった。結果は……。
「はぁ? 君たちの食材? ふん、この切れ端で上げれば勝手に使えばいいでしょう?」
 汚い、流石忍者汚いのであった。
 と、いうわけで自分たちで持ってきた食材を会場に置いた後、キッチンへ追加の強奪に来たのだ。
「まあ、この依頼に参加している奴等だから全く用意がないわけでもないだろうが、使える者は何でも持っていくに越したことはないだろう」
「そうだな。この料理道具も持っていっちまおう」
「すまない、これは何に使う道具なんだ?」
「え? ああ、これは皮むきだ。あとこっちは上でスライドさせた野菜を均一に切れるやつだぜ」
「なるほど、使えそうだ」
 生活に関する知識は必要最低限しか持たないマティアスは、猫ちゃんパンケーキもつくれる凄腕の陵也のアドバイスを受けながら、食材や道具を選んでいく。
「よし、これくらいあれば何とかなるだろ! いくぜ!」
 こうして、猟兵たちが料理勝負による勝利を手にするための道具を抱えた二人は、再び猟兵たちの待つ社長室へと荷物を抱えて駆けだすのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

備傘・剱
ほほう、それはつまり、俺に対する挑戦と受け取って問題ない、という事だな?
そういう事だな?
そういう事で問題ないわけだな?

ならば、答えよう、料理人(グラディエーター)よ、調理開始(デュエル)、とな!

さぁ、どんどん調理していこうね、こっそり持ち込んだ食べられる系オブリ肉をふんだんに使ってちゃんと調理してあげよう
食とは生命体活動の基礎にして、調理は人類が極めし至高の技、その両方を舌の上に奏でてあげようじゃないか(精神攻撃)

あ、ちゃんと食べられる料理だからね、敵とはいえ、毒とか使わないから
美味しすぎて味でダメージ(神罰+仙術+道術+化術)を受けるかもしれないがな!

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携・キャラ崩壊大歓迎】

え。
ちょい待ちなんだよこのスタジオってか
ちょおおおおなんで放送始まってるの!?
これ生!?生なの!?
収録であってくれよこんなキョドってるの恥ずかしすぎるから!?
それに料理勝負ってアタシそんなに腕前良くないっての!
……いやまぁこのスパイシーな辛味にゃ期待するってーかもうちょいパンチ利かせた方がいいよなとか思うけど。
ええい、こうなりゃ女は度胸!挑戦するよ!

見よう見まねで中華で作ってみっかぁ!
とりあえずヤバそうなヤクは外して、
花椒と鷹の爪とブートジョロキアとマイデスソースと……
隠し味にワサビも入れちまえ!
完成!超々激辛麻婆豆腐と担々麺!
さあ、召し上がれってんだ!


リカルド・マスケラス
「料理は、人を笑顔にして、明日を生きる活力にもなるモノっす。人々の明日を奪うアンタに料理を語る資格はないっすよ」
意見は平行線になりそうっすけどね

こちらが先行で料理するっす
「何か食べたいものはあるっすか?」
観客たちに訊き、【世界知識】を基に【料理】するっす。【郷愁を誘う】で味は多少チープになろうとどこか懐かしさを感じる味を再現。親の作ったハンバーグ、特別な日に連れてってもらったスシ、などなど。UCの力でリクエストされたものはなんだって作るっすよ!
本当の狙いは料理に【浄化】の力を仕込んでおき、敵の料理で猛毒にかかっても即座に解毒できるように仕込むため。別に勝つつもりはなくて、審査する人の命が無事ならそれでいいっす。別に観客が審査員でなかった場合も、料理は振る舞っておくっすよ
あとはUCの効果で後に続く仲間の料理がさらに美味しく感じられるようになれば、なおよし。アントニオが審査する場合とかも、アントニオの味覚がさらに鋭敏になれば、アシストとしては文句無しだと思うっすし。



●アントニオの3分クッキングVSリカルドのきょうど料理
 アントニオと猟兵たちの料理戦は、3対1の為純粋に3品目勝負となった。

「フフフ、まさか食材を持ってくるやつらがいるとはね。まあ、いいでショー。待ってる間に、料理、始めさせていただきマスよ! もちろん、出来上がったら先に食べてもらいマスデスよ!! さあ、最初に相手になるのは誰ですか!」
 アントニオは自分の背後から運ばれてきた食材を手にニヤリと笑った。食材も調理道具も、この時点では揃ってはいない。
「ほほう、それはつまり、俺に対する挑戦と受け取って問題ない、という事だな? そういう事だな? そういう事で問題ないわけだな?」
 備傘・剱(絶路・f01759)は憤りを感じながら確認をとると、アントニオの言う通り切れ端料理で唸らせてやろうと竹串を手に勇み立つ。
「待つっす。付け焼刃の料理では返り討ちになるっす。ここは自分に……」
「「「「「自分たちにまかせるっす!」」」」」
 それを止めたのはリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)。と、愉快な分身達。分身達は自分たちの食材だけは人海戦術で先行してかき集めていたのだ。
「自分が奴を正しき味の道へ導いてみせるっす! だから、二人には万全の状態でいどんでほしいっすよ!」
「……あんたの覚悟、受け取ったよ。先鋒はまかせるね」
 リカルドの気迫あふれる説得に応じ、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)がそういうと、劔も頷く。
「っていうかこれ生!? 生なの!? 収録だよね!?」
 むしろ多喜にはそちらの方が気になった。自分は特別料理が得意じゃないし手際も料理忍と比べればとても見せられるものではない。
「大丈夫デス。社外秘なので雰囲気だけデス」
「あ、ああ、そうかい……それならいいや。いっちょ料理、やってみっか!」
 女は度胸。放送されるわけじゃないならもう恐れるものはなかった。

「奴の料理を先に喰らうわけにはいかないっす。巻いていくっすよ!」
「――と、いうわけではじまりましたきょうの料理あらためきょうど料理! 今日はこの会場に来ている皆さんにあらかじめアンケートを取っておきましたので、自分、サイバーザナドゥの郷土料理、作りますっす!」
 そういってリカルドが取り出したのは大きな鍋。そしてニンジン、玉ねぎ、鶏肉、ジャガイモ、などなど。
「アンケートの結果、カレーを作るっす!」
 この世界の郷土料理の一つは現代で言うところの海軍カレーであった。

「カレーデスか? そんなクソ時間のかかる料理で先鋒とはカタハラ痛いわ!!」
「――そういうと思って、きちんと準備してたっす! きちんと準備した……出来上がったカレーっす!」
 料理番組でよくつかわれる巻の方法である。
「なにいいいい!?」
 邪悪な色のソースを作りながらパスタをゆでていたアントニオは面弾を飛び出させながら叫んだ。
「さあ、自分の料理は完成したっす! おあがりっす!!!」
「そちらがそう来るのであれば……こちらも!」
 アントニオは負けじとリカルドがご飯をよそってカレーを会場の人の分もよそってる間にまだ硬いパスタを湯上げし、ソースと敢えて強引に提供した。ポイズンキノコクリームパスタの未完成品という粗悪な料理が完成した。
「2人で同時に食すとしましょう……」
「……うっす」
 
●中堅と大将につなげる布石
「なあ、多喜は何を作るんだ?」
「あたしは中華の予定だよ。時間がかかると思うから、最後でもいいかい?」
「わかった」
 劔とそのようなやり取りを終えた多喜は自分が作った料理がまさかあんな結果を引き起こすとは知らなかった……。

「「ぎゃああああああああああ」」
 劔と多喜がサポート猟兵の手によって届いた食材を手に取り、料理の準備を終えたころ、リカルドとアントニオが全く逆の理由で声を上げた。
「なんだ、この料理は、美味い、美味い、うーまーいーぞーーーー!」
 と叫ぶアントニオは、リカルドが料理に込めた郷愁を誘う気持ちと浄化の力によって口の中が光り輝き、涙を流していた。
「この料理は、なんだ……子供のころ、ママンに食べさせてもらったカレーにそっくりだ……」
 等とブツブツと呟くアントニオ。思い出す家族の味(彼に実際家族がいるかはともかく)。それもそのはず。リカルドが隠し味として発動したユーベルコード【戦場の料理人(キツネノコックサン)】によって、アントニオの舌の感覚はさらに研ぎ澄まされ、味を深く、鋭く感じるようになっていたのだ。
「おい、リカルド、大丈夫か!」
 劔は奇声の後に倒れたリカルドを抱き起しながら声をかけたが、リカルドは薄目を開けて自分の作った料理を二人にも食べてほしいといって、そのまま意識を手放すのであった。リカルドは料理に浄化の気持ちを込めることで、それを食べれば敵の料理で猛毒にかかっても即座に解毒できるようにしていたのだ。
「わかった。たべるぜ……」
 こうしてリカルドの犠牲をもとに、二人は安全に対決できることになった。

●劔の料理
「オブリ飯の神髄見せてやるぜ。調理開始、だ!」
 劔がユーベルコード【調理開始(チョウリカイシ)】を発動することで、彼の普通に高い調理能力は更なる高みへ……。

 数分後、彼がアントニオに差し出したのはきちんと食べられる系オブリビオン肉を使ったジビエ料理であった。
「ふん、普通の料理に見えるが……。俺の料理はこれだ」
 絶品、毒フグ海鮮ピザ。一口食べればほっぺが落ちてそのまま昇天できるアントニオの最高の自信作だ。
「へえ、美味そうだな」
 リカルドの加護を受けた劔はそれを臆さず食べる。確かにうまいが、それは特別に美味しくは感じられなかった。この料理の最強の調味料はふぐ毒だったのだ。
「ぐぬうううう! なんだ、この、味は! 未知でありながら……癖になる!」
 それに対し、オブリビオンの肉の串焼きや揚げ物を口に運ぶ手が止まらなかった。食とは生命体活動の基礎にして、調理は人類が極めし至高の技。オブリビオン肉なので見た目が少々悪かったが、アントニオの作る料理の美的センスからすれば臆するほどのゲデものではなかった。
「ぐぅ……!」
 自分の料理を普通に食べられてしまったことと、衝撃的なウマ料理に料理人としてのプライドに主にダメージを受けるアントニオ。立ち眩みを覚えるが、まだ勝負は終わっていない。最後の料理が始まる。

●多喜の殺人料理
「さあ、おあがりよ!」
 それは、危険でスパイシーな香りなのに、唾液が舌の裏側からあふれ出し、食欲をそそられずにはいられなかった。
「ふん、最後はくしくも同じ料理デスか」
 アントニオも、多喜も、最終勝負に出したのはラーメン、それも担々麺であった。アントニオはスパイスの代わりにトリカブトの根っこや紫陽花の葉っぱなどを使った毒うま担々麺。まあ、今更アントニオが何を使ってもリカルドの加護ある限り、普通に美味しい料理の域を出ることはなかった。
「……」
 しかし、アントニオは違った。今まで通り普通に手を出し、すすり、口に運び、飲み込んだ。しかし多喜の料理は普通に攻撃的であった。
 花椒と鷹の爪とブートジョロキアとマイデスソースと、隠し味にはワサビ。様々な香辛料がこれでもかというくらい混ざり合って、口も鼻も捥げるような香りと痛みがケンカする。
 普段の彼であれば不味いの一言で済んだかもしれない。いや、不味くはないが美味しくないだけで終わったのだ。ただの刺激的な料理であった。けれど今の彼はリカルドによって味覚が研ぎ澄まされ、劔のウマ料理を食べて舌が肥えていた。そこからの急転直下。攻撃的な料理によるダメージは計り知れなかった。
「ぐ、う、ぐおおおおおおおおお!!!!」
 だから、それは致命的なダメージへと変わった。アントニオは今まで自分があげた唸り声の様なものをあげて自分の料理の前に倒れていく人々を見てきた。しかし、それを自分が挙げる側になるとは全く思っていなかった。なのに、なぜ、どうして。
「なああぜええだああああああああああ!!!!!」
 リカルドの浄化は形を変え、劔によって精神を、多喜によって肉体をやられたリカルドそのものを浄化して消し去った。

●その後
「さあ、皆かえるっすよー!」
 またまた分身したたくさんのリカルドによって強制労働生活を受けたJネリック医薬品の労働者たち。
「なんか、複雑な気持ちだよ」
「……ドンマイ」
 一方、それ狙いでやったとはいえ、自分の料理で敵を昇天させたことにちょっと複雑な感情を隠せない表情をしている多喜とそれを励ます劔。
「そういえば、H娯屋の情報を探す暇がなかったね」
「――確かに。そうだな。何か残っているかもしれん。探して帰ろう」
 二人はすっかりタイミングを残していたH誤屋の情報収集を人々がさっらスタジオの中から程々に探し出し帰還した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年05月08日


挿絵イラスト