【サポート優先】知識の拷問部屋へようこそ!
●魔法の書架ダンジョン
本に囲まれる――これほど恐ろしいことはない。ぐるりと書架に囲まれた空間にアリスの少女、グレースは迷い込んでいた。
この不思議の国にやってきてからずっとこの調子。書架に囲まれたダンジョンのような場所を延々と進んでいる。どうやら書架は何かしらの話をすると道を開いてくれるということは分かったが、どの書架を動かせば開かれた道に繋がっているかは一切分からない。少し前に偶然道が開いてようやく三部屋目に辿り着いたが、ウサギ穴は見つからず、話せることも尽きてくる。
「誰か……助けて……」
グレースは途方に暮れるしかなく、やがて力無く倒れてしまうのだった。
●アリスラビリンス・7thラウンド
「彼女――グレースさんの悲痛な叫びが聞こえた気がするんです。これは助けに行くしかないと思います!」
ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)が視た予知の中のアリスの少女、グレースは助けを呼ぶのも満足にいかない状況のようで、ロザリアがグリモアベースに駆け込んできたのも頷ける。
「グレースさんがいるのは『アリスラビリンス』の不思議の国の一つ、書架の国になります。ここがどういう国かと言いますと、まず書架が魔法の書架でして、知的好奇心を満たすために知恵ある者――ここではグレースさんになりますが、彼女を閉じ込めてしまっているんです。書架は何か知識となるものを得られれば動いてくれるようですが、書架が動いた先が通路になっているとは限らないのが曲者で……状況を例えるなら、通路の入口出口を塞がれたダンジョンのような構造、と言えば良いのでしょうか」
運良く通路に続く書架を動かせればいいが、そうでない場合はひたすら書架の壁を掘り進めていくような形になる。とは言え、各部屋は存在はしているので、話術に長けた者なら力技で書架の道をウサギ穴のある部屋まで繋げてしまうのもアリなのかもしれない。
「これはグレースさん一人では到底突破できるものではないので、皆さんの知恵をお貸しください! というわけですね。ただ、ウサギ穴がある部屋には『懲罰の騎士』というオウガが待ち受けていることも分かっています。魔法の書架のダンジョンを突破し、懲罰の騎士を倒してようやくグレースさんをウサギ穴に送り届けられる、ということになりますので、力自慢の方も大歓迎です! どうか事件の解決を、よろしくお願いします!」
沙雪海都
沙雪海都(さゆきかいと)です。
前回のアリラビ依頼が結構楽しかったのでついついフラグメント連投してしまいましたね。
●フラグメント詳細
第1章:冒険『好奇心の書架』
不思議の国の状況は、いわゆるローグライクのダンジョンを想像していただければいいかと思います。
その出入り口が塞がってしまっているので、どうにかして突破しましょう、という話になりますね。
運ゲーかごり押しか……はたまた第三の手でうまく切り抜けられるのかもしれませんが、色々な話も聞きたいですね。
第2章:ボス戦『懲罰の騎士』
次の階への階段の上にボスがいるので倒しましょう、とかいうイメージでいいと思います。
とは言えこいつはウサギ穴の前から動いて襲い掛かってくるわけですが、倒さない限りグレースを安全に送り出す方法がありませんので倒しましょう。
第1章 冒険
『好奇心の書架』
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POW : 知っている諺や慣用句を教える
SPD : 知っている風習を教える
WIZ : 知っている物語を教える
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●母は強し
「ふゎぁぁ……っ、こほん」
壁一面、というより壁そのものである書架達を前に興奮の色を隠せなかった高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)はアリスの少女、グレースの存在をはたと思い出して咳払い。茉莉にとってはいつまでも過ごしていられる夢の世界かもしれないが、グレースにはまさに生きるか死ぬかの死活問題なのだ。
「すみません、取り乱してしまいました。……さて、この書架の皆さんに、お話をしてあげればいいんでしたね?」
「そうみたいです……でも、私にはもう……」
消え入りそうな声は知恵を絞り尽くした雰囲気が漂っている。一部屋を開拓して進んできただけでも立派なもので、ここから先はお姉さんの役目、と茉莉は自信満々に胸を張る。
「任せてください。こんな時のために私がいるんですから」
茉莉はゆっくりと前に進んで書架達の前に立つ。並び立つ書架にはいくらか本が詰まっているが、背表紙に文字の無い形だけのもの。書架達はその中に詰め込むべき物語、諺、慣用句等々、言葉が降り注いでくるのを待っている。
「では、こんなお話はどうでしょう? 昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました」
優しい語り口で始まった茉莉の話に、まずは眼前の書架が一つ、収めた本に金の刺繍の文字を刻んで満足そうに沈んでいく。その先にあったのはやはり書架で、道は険しいが茉莉は少しずつ語りを進めながら歩む。
「おじいさんは山へ芝刈りに。おばあさんは川へ洗濯に行きました。するとどうでしょう。どんぶらこ、どんぶらこ、と――」
「……もしかして、桃が……?」
グレースは記憶に朧げな話の続きをそっと口に出してみた。しかし、それを聞いた茉莉はゆっくりと首を振る。
「いいえ、川から流れてきたのは……なんとおじいさんだったのです」
「ええっ!?」
何が起こったのかグレースにはさっぱり。書架も沈んでいく際にがたりとざわついた。
「おばあさんはおじいさんを川から引き上げて尋ねました。するとおじいさんは『冬眠明けの熊に襲われ命からがら逃げてきた』と。おばあさんは怒って猟銃を手に山へ乗り込みました。『うちのおじいさんを食おうとしたのはどこのどいつだい!?』それには熊もびっくり仰天。慌てておばあさんの前に飛び出して平謝りしたのですが、これまたびっくり。なんとその熊はメスで、子熊を抱えていたのです。お腹を空かせた子熊のために仕方なく――事情を察したおばあさんは親熊に餌場となる場所をいくつか教えて許してあげました。それで親熊と子熊は山の深くへ消えていき、二度と鉢合わせることも無く、おじいさんとおばあさん、親熊と子熊はそれぞれ末永く幸せに暮らしましたとさ。おしまい」
ぱたりと本が閉じるように結末を迎えた茉莉の物語。語り継がれるには何か理由があるのでは、との思いを胸に抱いていたグレースに、茉莉は人差し指を立てて付け加える。
「この話はですね……『種族は違えど子は宝』ということを伝えているんですね。何よりも大切にしなければならないのは、未来を作っていく子供達……それを、人と熊という異なる種族の交流から描き出しているんです」
奇妙な昔話には秘められた教訓があった。それを聞いた書架がまた一つ、知恵を本に収めて沈む。するとその先、視界がぱっと開けていた。狭かった通路から一転、広い部屋に出て二人は揃って深呼吸。
「また次の部屋を探さないといけないようですが、まだまだ話し足りません。ですからここは、元気を出していきましょう」
「……はい!」
出会った当初は翳の差していたグレースの表情も、今は元気が少し出てきて晴れやかに。
次はどんな話が飛び出すのか。グレースは茉莉の話が楽しみで仕方なかった。
成功
🔵🔵🔴
赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可
合わせ等も自由にどうぞ
●空っぽの存在
書架の世界はある程度、本の表紙でカラフルに彩られていたが。アリスの少女、グレースが部屋の真ん中に向かっていくと、突如ヒーロー特撮にありがちなカラフルな閃光爆発がどかんと湧いた。
「ひゃあ!」
「ふはははははー、私さんじょーう!」
何かのトラップでも踏んだのか、と思いきや、それは赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)渾身の登場シーンであった。普通に歩いてきてもグレースに追いつくことはできたであろう。しかしそれでは芸がないので工夫を凝らした、というわけだ。
「安心して。私は君と一緒にこのダンジョンを突破する者だよ」
「そうなんです、ね……びっくりしちゃいました」
緋色的につかみはOK。緋色はここまでほぼ直線的に連なってきた部屋の通路を一瞥すると、そこへ垂直に接する書架の壁に歩き出す。無数の本がぎゅうぎゅうに並べられて緋色よりも背が高い。
そして書架の前で立ち止まったので何か話してくれるのだろう、とグレースは期待していたが、緋色は不動。腕組みして宙に視線を彷徨わせている。
「……あの、お話は……?」
「え? ないよ。私、空っぽだし」
グレースが恐る恐る尋ねてみると、緋色から仰天の答えが返ってきた。語るべきものは何も無し。グレースの脳裏に漂う暗雲は急速に発達している。
しかし勝算の無いまま茶化しに来ただけ、というのはあまりにもお粗末すぎる。グレースとしては緋色の言葉の続きを祈るような気持ちで待つしかなく、時は過ぎようとしていたが。
「……でも、空っぽであることを知っている分だけ、空っぽであることを知らない人より賢いんだよ。こういうのをね、『空っぽの知』って言うんだ。今私が考えたんだけどね」
どこかの世界で知られている知識を改変し、さも当たり前のように披露して最後に落とす。ジェットコースターのような論展開で生み出された謎の格言は、それでも書架が満足に値すると感じたようで本の中に取り込まれ、書架は沈む。
「『空っぽ哲学』、案外上手くいくものだね。じゃあ、この調子でどんどん進んでいこうか」
頼りになるやらならないやら。緋色という人物は謎めいた助っ人だったが、グレースはついていくことを決めて書架のダンジョンを進み始めた。
成功
🔵🔵🔴
ミュー・ティフィア(サポート)
困ってそうですね。少しお手伝いしましょうか?
口調 (私、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、でしょうか?)
基本的に誰に対しても友好的です。
時々うん、と相槌をしたり、敬語はやや崩れちゃったりします。
好きなものは紅茶です。
余裕があったら飲みたいです。
なるべくなら助けられる人は助けます。
復興のお手伝いとかは積極的に頑張っちゃいます!
現地の人達との交流やケアもしていきたいです。
もちろんオブリビオンや悪人には容赦なしです!
相手次第では手加減するかもしれないですけど。
ユーベルコードやアイテムは何でも使います。
いかなる場合でも公序良俗に反する事には関わりません。
不明点や細かい部分はお任せします。
ロータス・プンダリーカ(サポート)
素早さが売りの格闘猫
口調は「ですにゃ、ますにゃ、ですかにゃ?」と丁寧語に「にゃ」が付く
年齢の割に子供っぽい、と言うか猫っぽい
時々猫の本能には抗えない
お魚大好きで特に好物は鮭
食べ物にはつられる
誰にでもすぐ打ち解ける友好的な性格
耳と尻尾は感情に応じて良く動く
好奇心に溢れ、どんなものでも素直に興味を持つ
魔法も科学も凄いですにゃ
勇敢に困難に立ち向かうも、ちょっとおっちょこちょいな一面も
罠や迷宮は大体気合いで切り抜けるが、頭は良いので知恵も回る
迷惑行為NG
公序良俗は遵守
●ねずみはできるヤツだった?
猟兵達は代わる代わる書架に話しかけて道を開けてもらい、いくつもの部屋を通り抜けてきた。未だウサギ穴には辿り着けていないが、相当な規模の不思議の国にも世界の端が存在し、進める場所はもう少ない。
「私も少しお話をさせていただきますね。ロータスさんがいますから、猫さんのお話を一つだけ」
「なんと、興味深いですにゃ!」
ロータス・プンダリーカ(猫の銃形使い・f10883)は書架に話をする傍らで、ミュー・ティフィア(絆の歌姫・f07712)がするという猫の話をふんふんと前のめりで聞く姿勢。
「UDCアースの日本では、今年を『寅年』なんて呼ぶそうです。これは十二支と呼ばれるもので、その年の干支にちなんで呼ぶ習慣があるみたいですね」
一国家の風習を聞いた書架はびっしり詰め込まれた本の中に知識を蓄えて沈み、アリスの少女、グレースと猟兵達が進むべき道を作る。
「それで、その十二支なのですが、猫さんは入っていないんです。それにはこんな理由があるそうですよ? 神様が十二支の動物を決める時に、『家の門の前に来た順番に、十二の動物を十二支とする』と動物さん達にお触れを出したそうです。その噂を猫さんも聞きつけてねずみさんに尋ねたんですが、ねずみさんはわざと嘘の日を教えてしまいました。そのため猫さんは集合の日に神様の家へ向かうことができず、十二支の動物になれなかった……と」
「なんですとにゃー! 困ったねずみもいたものですにゃ!」
ミューが語ったのは一種の神話であろうがロータスはちょっとご立腹で地団駄を踏んでいた。今の話もまた物語として本に収められ、書架の壁は奥まっていく。
「……結構進んできましたにゃ。あと少し、何か一つくらいお話ができるといいですかにゃ? ボクも考えてはいますにゃ……でも、思い浮かぶのがねずみのことばかりで癪に障りますにゃ……」
「どんなお話なんですか?」
「話、というより……猫とねずみの関わる言葉に『窮鼠猫を噛む』というものがありますにゃ。弱い者も追い詰められると逆襲をしてくることがある、みたいな意味ですにゃ。追い詰めているのは猫ですにゃ、でも結局ねずみにやり返されてますにゃー!」
その結果がどうだったか、という話は無いが、古くから伝えられている言葉の中でもねずみは手強い。小話がまた一つ、書架に蓄えられて収まる。そして地面と同化した先に、光が満ちているのを二人は見つけた。
「わぁ、先に進めましたよ、ロータスさん」
「本当ですにゃ! でも待ってくださいにゃ、何者かの気配を感じますにゃ……」
これまではがらんどうの部屋ばかりだったが、二人の前に開けた部屋は雰囲気が異なる。
物々しい気迫。二人はグレースを陰に庇いながら、静かに足を踏み入れていった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 ボス戦
『懲罰の騎士』
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POW : 汝は咎人、罪ありき
【血濡れた大剣】が命中した対象を切断する。
SPD : 汝は咎人、逃れることは叶わず
【拘束具】【拷問器具】【赤黒い焔】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ : 汝は咎人、同胞の叫びを聞け
【血濡れた大剣】を向けた対象に、【かつて処刑した者達の断末魔の叫び】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:ハギワラ キョウヘイ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ジャン・ストレイン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●汝は咎人なりや
懲罰の騎士の風体はまさに、戦場にて幾多の死闘を繰り広げてきたであろう猛者。ファンシーさが世界の色とも言えるアリスラビリンスに於いては異色中の異色である。虚ろの中に赤き眼光。手には怨念の炎を宿らせる。
執行人と呼ぶに相応しい。アリスが許されるか否か、懲罰の騎士との対峙とは審判の時であった。
赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可
合わせ等も自由にどうぞ
蒼月・暦(サポート)
デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。
普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
雛里・かすみ(サポート)
バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ミュー・ティフィア(サポート)
困ってそうですね。少しお手伝いしましょうか?
口調 (私、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、でしょうか?)
基本的に誰に対しても友好的です。
時々うん、と相槌をしたり、敬語はやや崩れちゃったりします。
好きなものは紅茶です。
余裕があったら飲みたいです。
なるべくなら助けられる人は助けます。
復興のお手伝いとかは積極的に頑張っちゃいます!
現地の人達との交流やケアもしていきたいです。
もちろんオブリビオンや悪人には容赦なしです!
相手次第では手加減するかもしれないですけど。
ユーベルコードやアイテムは何でも使います。
いかなる場合でも公序良俗に反する事には関わりません。
不明点や細かい部分はお任せします。
ジン・マキハラ(サポート)
サイボーグのゴッドハンド×ブレイズキャリバー
胸に永久機関を持つ
口調は「俺、呼び捨て、だ、だな」
標的に事情があるなら同情する事もあるが手加減はしない(できる限り殺さない様にする)ただの悪人とオブリビオンには一切容赦しない
戦闘スタイルは前衛型
一撃重視か広範囲の殲滅に長けている
武器は両手剣クロックヘイズとアサルトライフルのレイジングストームと蒼炎覇気を纏った格闘術
探索時には自身の視覚同調型演算機器による解析やハッキングツールによる情報収集を行う他使える物は全て使う
ユーベルコードは指定した物を使用する
公序良俗に反する行動はせず猟兵達との連携を重視する
アドリブOK
複数リプレイOK
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
ベイメリア・ミハイロフ(サポート)
メイン参加者さまのお邪魔にならぬようにしつつ
状況を見て行動を行おうと思います
日常では、まったりのんびり楽しみたいと思います
探索が必要であれば、情報収集・聞き耳を活用し
さりげなく目立ちすぎない程度に行動を
戦闘での行動は、絶望の福音又は第六感・見切りにて相手の攻撃を予見し回避又はオーラ防御・武器受けからのカウンターを狙いつつ
広範囲に敵がいます場合にはRed typhoonを
1体に対してはジャッジメント・クルセイドにて攻撃をいたします
チャンスがあれば早業・高速詠唱からの2回攻撃を
回復が必要なら、この身を削ることになろうとも、生まれながらの光を使用いたします
呼び方ファーストネーム+さま
一人称:わたくし
●咎人殺めの番人
ずぅぅん――猟兵達の足元を揺るがす地響きは、懲罰の騎士のただの一歩により発生した。重厚な鎧に刻まれた数多の傷は咎人達の嘆きであろう。懲罰の騎士が処刑した命の跡。見た目には欠けていても迫力は一層増している。
「やっこさん、やる気だね」
「ウサギ穴はあいつの後ろ……意地でも通さないって言うなら、こっちは意地でも押し通るまでよ!」
「もう少しですからね、頑張りましょう!」
不思議の国に迷い込んでしまったアリスの少女、グレースと共に書架のダンジョンを突破してきた緋色とミューに合流する者達がいた。雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)はその一人で、懲罰の騎士の発する圧に呑まれることなく、薙刀「旋風刃」を両手に構え持つ。
「みんなの頑張り……無駄にはしたくないの!」
「あぁ……負けるわけには、いかないよな……!」
「今まで何人ものアリスを手に掛けてきたのですわね……。ですが、それもここまで。私達が来ましたからには――」
「――どうぞ、世界よりご退場くださいませ」
不思議の国を埋め尽くしている書架の中に一本の道を作る。それは猟兵達の英知無くして成し得なかったことである。最後のバトンを受け取った一人、蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)は無邪気さの中に信念を秘めて立っていた。
ジン・マキハラ(ブレイズ・オブ・マキナ・f36251)はグレースの境遇に己を重ね合わせていた。過去も故郷も分からず世界を彷徨う旅人。自分の扉を探して不思議の国を渡り歩くのと何処か似ている。それを阻むと言うのなら、斬り捨てることに躊躇いは無い。
懲罰の騎士という名に心痛める響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。かの者の鎧には深い悲しみが沈んでいる。断たねばならない、との決心はベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)も同じで、恭しい振舞いにも揺ぎ無い決意が見て取れた。
斯くして、戦端を切ったのは緋色だ。両足の裏にロケット噴射機構を備えた緋色は一足蹴って懲罰の騎士の真正面に切り込み、それを暦とジンが追った。暦の背中にはジェットエンジンが装着されておりこちらも超高速の飛翔を見せる。
「汝、咎人也……罪を認めよ!」
懲罰の騎士が持つのは刃こぼれの多い大剣だ。それを惜しげもなく緋色へ振り下ろす。鉄塊の刃同士の戦いなら分は緋色にありそうだったが、生憎手にしているのはリケという名の予備ケーブル。柔軟性に富むが硬度は乏しく、傍から見れば歯が立ちそうにない。
しかしロープ状の物の扱い方には覚えのある緋色はロケットを逆噴射させて急停止しつつ、ピンと張った眼前のケーブルを接触の瞬間に撓ませて破壊力を吸収し、耐えうるとなった瞬間を見切ってまた強く外側に引っ張った。撓んだケーブルに力が戻り、懲罰の騎士の刃はゴムで跳ねるように押し返されて体勢が上ずる。
だが緋色は追撃をせず、むしろロケットの逆噴射を保って懲罰の騎士との間に空間を作る。そこへジェットエンジンの暦が割り込んで鎧を掠めるように飛び抜けながら改造ナノブレードを飛翔一閃。胸部の飛び出した構造の鎧をぎゃりんと水平に抉っていった。
「ぬぉぅっ……! 汝、逃れること能わず――!」
損傷はしたがまだ許容内。懲罰の騎士は左手の赤黒い焔を逃げていく暦の背に飛ばし、次いで鋼鉄の拘束具と拷問器具を召喚して撃ち出していく。誘導されて暦を追い続けるそれらは、有限の戦場内ではいつか暦に追いついてしまう。
「させないよ!」
暦は大事な戦力の一人、封じはさせまいとかすみが間に入り――否、彼女は初期の位置から一歩も動いていない。しかし薙刀は前方の空へ偃月の軌道で振り抜かれていた。
かすみの動きを再現したのは影の追跡者であった。緋色、暦、ジンの三人が飛び出すのと同時にかすみが放っていた追跡者は初め懲罰の騎士を付け狙っていたが、暦との攻防を見て暦への追跡に切り替えていた。そして懲罰の騎士が放つそれらを撃ち落とすべく、追跡者はまさに影のような無形の腕を鞭の如く薙ぎ払って炎を掻き消し、拘束具、拷問器具の一切を叩き弾く。
「咎人がどうだの……少しは頭を冷やしたらどうだ?」
ジンが自らの足で懲罰の騎士を間合いに収めた。踏み込み、握るは無明剣クロックヘイズ。蒼炎の覇気が刃に走るが、此度斬るのは本体ではなくその邪念。咎人という概念に囚われて前後不覚の懲罰の騎士へ、暦が刻みつけた裂孔をなぞるように薙ぎ払われたジンの刃はその鎧を炙りながら囚われたる魂を斬り裂いた。
「ぐぉぉぉおおおお――!!」
自己が崩れ去るような猛烈な苦悩が懲罰の騎士を襲っていた。オウガ、総じてオブリビオンと呼ばれる存在は世界に執着する過去であり、それを現在に結び付けているのは己の意志のみ。存在を否定する苦悩は身を断ち切られるに等しき一撃であり、ジンの放った刃は確実に懲罰の騎士という存在を斬っていた。
「誘い誘われ――私からは白薔薇の導きを」
「紅の聖花の洗礼を受けなさい……!」
リズとベイメリアが呼吸を合わせて放つのは紅白の薔薇の竜巻。深い闇色の鋼鉄目掛けて地を走り襲い掛かる。白薔薇は誘うがそれは芳醇な香りの罠。転移すれば全てを明け渡すことになる――必然、懲罰の騎士は耐えるしかなく刃を盾とし身を固める。白薔薇の衝突でがんごんと鎧が凹み始め、裂孔、そして元来の損壊部から入り込んだ花びらが内部の核を傷つける。虚の中の赤き隻眼が揺れた。
他方、深紅の薔薇は小細工無しで鋼鉄を削っていく。「curtana」、慈悲の剣の異名を持つメイスが変じた薔薇の花びらが高速旋回する様は、あたかもそれが懲罰の騎士の血飛沫かのように激しい。存分に舞い踊る紅白の薔薇に、懲罰の騎士は翻弄されるがままか。
答えは否。どれだけ錆びつこうとも騎士の名を持つ者だ。為すがままに朽ち果てはしない。薄く減っていく鎧で、先が喰われたかのように欠けた大剣の切っ先をリズとベイメリアに向けていた。
何かの技の構えのよう――そう認識した瞬間に二人の脳内へ響いた絶叫。耳を塞ごうとも直接届くそれは懲罰の騎士が屠った者達の断末魔であった。
「くぅっ……他の、皆様、は……」
べたりと崩れて座り込み、頭が割れてしまいそうになる断末魔に耐えながらもリズは仲間達を気に掛ける。真横ではベイメリアも同様の苦痛を受けているようだったが、呪詛の耐性が効いている分、ふらつく程度で耐えて薔薇の花びらを維持制御していた。
「何が起きて――あれね!?」
リズとベイメリアが急に苦しみだしたのは周りの仲間達にとっても異変。そのカラクリが何であるかをいち早く見抜いたかすみは自ら飛び出して、懲罰の騎士が突きつけている大剣を打ち払いにいった。やや角度をつけて大剣の切っ先を避け、叩きつけた薙刀は赤橙の火花を散らしながら大剣を弾く。
そうなれば今度はかすみが邪魔になり、息を吹き返した薔薇の竜巻の中で懲罰の騎士はかすみを狙い撃とうとする。裂け目も増えて猶予は無く、一矢報いるのみの攻撃になる恐れもあったが――それすら許さぬ者が空気のように存在していた。
「この一撃は……必ず当てます……!」
静かなるミューは味方の連携攻撃の陰で、懲罰の騎士に悟られることなく膨大な魔力を溜めていた。翼の装飾が施された奏弓・コンチェルト。掻き鳴らすのは葬送の調べ。
魔力で編み込んだ七色の巨大矢が弦の反動によって放たれた。懲罰の騎士の意識はかすみにしか向いていない。渦巻く紅白の薔薇を突き抜けた巨大矢は目標物を確と捉え、虚を吹き飛ばし鋼鉄兜を粉微塵に変えた。
途端に懲罰の騎士は首無し鎧となる。手から大剣が落下し喧しい音を立て、それから鎧が上部より崩壊していく。一矢報いるはずが、一矢によってとどめを刺される皮肉。猟兵達のあらゆる攻撃を受け続けて消耗しきっていた状態では致し方無し。
諦め悪く残っていた大剣も、懲罰の騎士という拠り所が完全に消滅すると溶けるように消えていった。ウサギ穴はこれで憂いなく、グレースを次の不思議の国へと導いていくのだった。
成功
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