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銀河帝国攻略戦⑮~堅守の艦隊

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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 『解放軍』艦隊を迎え撃つは、鉄壁を誇る白騎士ディアブロ直属の『白城』艦隊。数では解放軍に劣るものの、士気と練度は高く、戦いは熾烈を極めたものになった。
 当初は思うに任せぬ所もあった解放軍艦隊だが、これまでの戦いで練度は急速に上がってきている。帝国軍と互角の勝負を繰り広げているのもそのためだ。とは言え、帝国軍の練度とは比べるべくもない。戦いが長引けば先に疲弊し、崩壊するのがどちらであるかは明白だ。
 まず白城艦隊の強みである士気と練度、これを崩さねば解放軍の勝利はない。

●銀河帝国攻略戦⑮~堅守の艦隊
 精鋭艦隊を叩いてほしい、と水衛・巽(鬼祓・f01428)はひどく端的に切りだした。
「相手は白騎士ディアブロ直属、『白城』艦隊。帝国の制式戦艦のみで構成された精鋭艦隊だ。『艦砲射撃をかいくぐって接近したうえで、ユーベルコードを叩きこみこれを撃沈する』、言うだけならほんと簡単なんだけど」
 それがどれだけ難しいかは皆もよくわかっていると思う、と巽は呟き、己が背後に広がる映像――白城艦隊の威容を肩越しにながめやる。見るからに戦闘以外の用途など考慮されておらず、破壊と殲滅のみに特化しているのだろうと想像できる無骨な戦艦が、ずらりと並んでいた。
「一隻一隻がばかにならない戦闘能力を持っている。けれど、この艦隊を打ち破らなければ解放軍の勝利はない」
 『白城』艦隊より精強な部隊はまだ多く控えている。まして銀河皇帝はさらにその最奥で待ち構えているのだから。


佐伯都
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 このシナリオは「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
=============================
 こんにちは、佐伯都です。銀河帝国攻略戦シナリオをお届けいたします。
 すべてOPに記載されている通りですが、難易度は『やや難』ですのでご留意下さい。ぜひとも渾身の作戦を叩きつけていただければと思います。
 成功条件は『帝国宇宙戦艦』の撃破。

 それでは皆様の熱いプレイング、お待ちしております。
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第1章 ボス戦 『帝国宇宙戦艦』

POW   :    フルバースト・コズミック
【全砲一斉射撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    デストロイレーザー
【10秒間のエネルギーチャージ】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【主砲からのレーザー砲撃】で攻撃する。
WIZ   :    インペリアル・マカブル
【自身の稼働可能時間】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【帝国式鏖殺形態】に変化させ、殺傷力を増す。
👑15
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐之上・権左衛門
軌道修正しながら「第六感・残像・目立たない・迷彩・見切り」で避けたり「オーラ防御・盾受け・武器受け」で耐えてみたりしつつ、なんとか戦艦にとりつこう。

取り付いたら愛用のギガントアクスで出入口と思われる場所や兵器の発射口と思われる場所を「二回攻撃・鎧砕き・怪力・鎧無視攻撃・衝撃波・掃除」で極力「目立たない」様に破壊しつつ補足されない程度にちょこまかと移動。
ある程度やったら撤退かな。
やり過ぎて巻き込まれても困るし。
(アドリブ・他者との絡み歓迎っす)


天通・ジン
白城艦隊の戦艦相手、腕が鳴るね
俺は愛機に乗って、空間戦闘を仕掛け、その砲火を突破しよう

ユーベルコード【電脳補助下高速戦闘】で、敵のユーベルコードを回避しつつ接近だ
敵のデストロイレーザーが充填される条件は、敵対象の視認。相手から見えるなら、こちらからも見えるはず
その発動を確認したら、レーザー砲撃を回避するようデブリなどを盾にして、俺の位置を見失わせる。回避できたら、きっと接近する隙が生まれるはずだ

接近できたら、一気にミサイルを敵艦に撃ち当てよう
艦橋の司令部を狙いたいけど、無理なら敵の砲を無力化する
直掩部隊がいたら機銃で撃ち落とし、ミサイルは敵艦に温存の方針

アドリブ歓迎
苦戦OKだけど撃墜は避けるよ


トルメンタ・アンゲルス
大型艦隊ですか、いいですねぇ。胸が躍りますよ。
これを沈めれば、奴らに吠え面をかかせられますからねぇ!

行くぞ、NoChaser!
マキシマム、グッドスピィィィィド!

鎧装を纏い、相棒の宇宙バイクに跨って最高速で走り出しますよ!
圧倒的な速さと物理法則を無視した軌道で走り抜け、味方が行動する時間稼ぎと行きましょうか!
俺の騎乗と操縦の腕前、見せてあげますよ!
宇宙空間なら、空中戦の腕も生かせるでしょう。

勢いのまま接近したら、プラズマブレードを抜刀。
体内のコアマシンを稼働させてブレードにエネルギーを収束。
遥かに長大なAureoleを形成し、バイクの勢いを乗せ、戦艦を両断せんとなぎ払う!

俺の刃に断てぬものなし!



「白城艦隊の戦艦相手か、腕が鳴るね」
「ええ、大型艦隊、あれは実に良いものですねぇ。胸が躍りますよ」
 解放軍艦の格納庫内にて、天通・ジン(AtoZ・f09859)とトルメンタ・アンゲルス(流星ライダー・f02253)はモニターに映し出される帝国宇宙戦艦のうちの一隻を見上げている。無線傍受にて『コア・ファイター』と呼ばれていることはわかったが、ジンやトルメンタにとってはただの『大きな獲物』だ。中核を担う戦士、ではない。
 相棒の宇宙バイクを活躍させられるまたとない機会、となるとどうにも興奮が止められないのかもしれない、トルメンタの口調が徐々に必要以上の熱を帯びてくる。
「何たってこれを沈めれば、奴らに吠え面をかかせられますからねぇ! たまりませんねぇぇ!!」
「あんまりテンション上げすぎんなよお嬢さん」
 みんな若いねェ、と佐之上・権左衛門(見た目はおっさん、中身はもっとおっさん・f00239)が無精髭の顎を撫であげる。まず陽動のために宇宙バイクの扱いに長けたジンとトルメンタが権左衛門と共に先行し、注意を惹こうという作戦だった。
 近付いてユーベルコードを当てて戻ってくる、それだけで撃沈できるなら最初から猟兵など招集されていない。そもそも猟兵ではない解放軍兵士の練度はそこまでに至っておらず、猟兵に白羽の矢が立ったのだ。
「何もかも命あっての物種だ。ある程度やったらそこで潔く撤退、やり過ぎて深追いするのもいかん」
 年長者らしく冷静にやるべき仕事に徹するようトルメンタを諭しつつ、権左衛門はヘルメットを被る。
「生きてまたここに戻る、それが陽動作戦以上に俺達が達成すべきミッションだ」
「もちろんそのつもりだよ。苦戦は望む所だけれど、撃墜は勘弁してほしいからね」
 軽く笑ってジンが相棒のシートを叩く。トルメンタもまた相棒のハンドルを握ったところで、ヘルメット内にブリッジからの通信が入った。
 その内容は、一分後に迫る格納庫前面シャッターの開放をもっての作戦開始。オペレーターの声をどこか楽しむように、トルメンタは宇宙バイクのハンドルを握る。
 ゴウン、と重い音をたててシャッターが動き始める。細い線のようだった星の海が徐々に太さを増し、帯になりスクリーン状になる。始まるテンカウントに、ジンの目が細められた。
「作戦開始!!」
「行くぞNoChaser! マキシマム、グッドスピィィィィド!!」
 弾かれるように格納庫を飛び出したトルメンタの相棒は、そのユーベルコードの効果も加えた加速を見せいちはやくコア・ファイターの射程内に躍り出ていた。正面に据えられたふたつの主砲へぼわりと光が灯る。
「俺の騎乗と操縦の腕前、見せてあげますよ!」
「あんまり突出すんなよ!!」
 絡み合うように、縫うように、トルメンタとジンの宇宙バイクがコア・ファイターの前方を駆けた。敵艦はまずジンを葬り去ることに決めたようで、権左衛門はジンとは逆方向から戦隊に近付く。
 権左衛門愛用のギガントアクスが唸り、側面の物資搬入口と思しきハッチが粉砕された。ドッ、という衝撃と白い光条が一直線に走り、宇宙空間を灼く。
「ジンさん!」
 トルメンタが叫んだ方向には、宇宙ゴミ――いわゆるデブリが漂っているだけ。搬入口を破壊されコア・ファイター内部にけたたましくサイレンが鳴り響いているのが聞こえる。
「やってくれましたね……ジンさんの仇!!」
「ちょっと待った、勝手に殺さないでくれるかな!!」
 巧妙にデブリの影にかくれて主砲をかわしたジンが、既に避けようもない至近距離までコア・ファイターに肉薄していた。【電脳補助下高速戦闘】によって向上した能力をもってするなら、こうして戦艦の主砲を躱す事も不可能ではないのだろう。
 ジンはそのままブリッジへ向けてミサイルを撃ち込み、着弾を確認するのもそこそこに全速力でコア・ファイターの射程内から離脱する。さすがにブリッジを破壊とまでは行かなかったものの、今の所は周辺の装甲を破損させられただけで十分と言えた。
「行くぞ、俺の刃に断てぬものなし!」
 仕上げと言わんばかりにトルメンタが吼える。
 体内のコアマシンが生成するエネルギーも上乗せしたプラズマブレードは長大な刃となって、コア・ファイターを両断せんと迫った。
 プラズマで構成された光り輝く刃がコア・ファイターの主砲付近に振り下ろされる。手応えは期待していたよりも、存外あっさりとしたものだった。まるでゼリーでも切り分けたような。
 しかし、副砲の斉射を避けるためやはり全速力で射程から離脱するトルメンタを追ってきたものは、船体に深く斬りつけられたことによる爆発音と衝撃だった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

城島・冬青
【アヤネさん(f00432)と一緒に行動】
革命軍の未来の為
戦艦を叩きましょう

第六感での察知と聞き耳での起動音で敵の攻撃軌道を予測しダッシュで出来る限り避ける
攻撃を避けきれなければ武器受けでガード
体力の消耗は最低限に抑えて
攻撃が届くところまで近付きます

到着したら
花髑髏と不死蝶を構え
アヤネさんのEレギオンと共に弱点を探しながら攻撃開始
攻撃してる間も戦艦からの射撃には警戒し
避けられるようにしておきます
弱点を発見したら血統覚醒で攻撃力を増加
渾身の力で衝撃波を放ち戦艦へ大ダメージを与えてやります!

全砲一斉射撃は聞き耳と第六感で発射前に察知できるようにします
発動の気配を感じたらダッシュで出来る限りの離れる


アヤネ・ラグランジェ
【ソヨゴ(f00669)と一緒】
敵は精鋭の艦隊だって?これは歯応えがありそうだネ。
艦砲射撃は派手だけど、こんな小さな標的には当たらないだろう
ソヨゴに動きを合わせて敵に近づくよ
作戦は「弱点を見つけ出して集中攻撃」
エレクトロレギオン100体を広く展開
砲塔の基部、ハッチ、装甲の継ぎ目
目に付いた弱点を数で攻め様子を観察する
弱点が見つかったらそこに攻撃を集中するよ
「ソヨゴ!あそこ狙って!」
あ、ソヨゴのUC。その人間離れした姿はカッコいい
でもかなり身体に負担になっている気がするけど…
もし戦闘後に倒れたりしたら介抱するネ
あまり無茶をしないように言い含めないと



 主砲付近に手痛い一撃を食らい爆炎を吹かせているコア・ファイターを、城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)とアヤネ・ラグランジェ(颱風・f00432)の二人はやや離れた場所から眺めていた。
 先行し戦艦を叩いていた陽動が目を惹いているうちに、待機していた残りの猟兵達は宇宙空間への展開を済ませている。ここからが本領だ。
「さっきの艦砲射撃は派手だったけど、こんな小さな標的にはちょっと、無駄が多いと言うか」
「確かに小回りは利きませんが、色々まとめて吹き飛ばすには十分以上でしょう。一カ所に固まらないことが肝要ですね」
 デブリの多い箇所に隠れつつ陽動部隊が撤退して行くのを確認し、冬青はエンジンをふかす。あえてやや遅れる形をとり、アヤネはエレクトロレギオンを展開した。
 その数、100体を数える機械兵器の群れ。さっそく敵艦のレーダーに引っかかったのだろう、艦首がゆっくりとこちらへ方向を変えてくる。
 しかし一発あたりの殲滅力はコア・ファイターがゆうに上回るものの、宇宙バイクの機動力を活かす猟兵の動きに鈍重な戦艦が対応できるはずもない。しかも先に破壊された搬入口と主砲付近に内部から修復対応中でもあるため、無闇に稼働可能時間を代償にすることはできないはずだ。冬青とアヤネは全砲一斉射撃か、あるいは主砲発射の前準備であるエネルギーチャージに留意さえすればよい。
 もっとも、主砲発射自体艦首前にいなければそれでいい話でもある。
「ソヨゴ、あそこ狙って! さっき壊された搬入口の下!」
「了解」
 アヤネの声に瞬時に反応し、冬青は副砲のレーザーをかいくぐって宇宙バイクを駆った。アヤネのエレクトロレギオンは人間サイズよりさらに小さいので、コア・ファイターの武装で狙い撃つには困難を極めるだろう。船体近くに貼りつくように動けば、自然とコア・ファイターの攻撃は一斉射に限られてくる。
 搬入口の下には、斬撃によって入ったのだろう浅い亀裂が伸びていた。装甲の厚さを考えるなら、装甲そのものの継ぎ目や砲塔の基部、ハッチのたぐいは目に見える弱点と言えた。
 琥珀色だったはずの冬青の瞳が赤く染まり、そしてヘルメットに隠されている口元がわずかに歪む。血統覚醒によってヴァンパイアの高い能力を手に入れた冬青が、亀裂めがけ花髑髏を振り下ろす。搬入口の修理に来ていたらしき乗員が物陰からレーザー銃を放ってきたが、只人が猟兵相手に命中させられるはずもなかった。
 渾身の力で放った花髑髏の斬撃は、衝撃波を伴ってコア・ファイターの横腹にさらに深い傷を作る。一秒一秒削られる命をも代償にした冬青の一撃は、アヤネに歓声を上げさせるには十分だった。
 船体の横っ腹をさらに、斜めに切り裂いた軌跡。数瞬遅れてそこからも爆炎が噴き出した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ロイド・テスタメント
【心情】
宇宙空間での戦い……かなり苦戦しそうですが、皆さんを信じて頑張ります。

【戦闘】(連携、絡みOK)
『Blau Kreuz』を『ブラッド・ガイスト』で捕食形態にすると、『戦闘知識』『傷口をえぐる』『捨て身の一撃』『呪詛』を使い国宇宙戦艦に向かって捕食形態の糸を放ちます。
戦艦とはいえ、風穴開けられてはバランスが保てないでしょう?
「喰らえ、祈れ、この十字架に!」
きっと、皆さんの攻撃で少しはダメージ蓄積していると信じてます。
「戦艦を相手とは、初めてだよ」
かなり楽しくなってきましたよ。

※戦闘中は荒々しくなり、まるで戦闘狂であり口調が悪くなります。


天御鏡・百々
宇宙戦艦とは、名の通りに城が如き威容だな
しかし、臆してはおられぬ
解放軍の援護として任務を果たそうぞ

敵戦艦の砲撃は脅威的だな
しかし、巫覡載霊の舞を使用し光を纏うことでのダメージ軽減に
神通力(武器)による障壁(オーラ防御28)を組み合わせれば
抗することは可能であろう

さらに真朱神楽(武器:薙刀)によって砲火をなぎ払い(なぎ払い7)
敵戦艦へと近づいていくぞ

もしも可能であれば、鏡像反攻儀にて敵主砲を映し取り
鏡に映りしデストロイレーザーにて反撃と行きたいところだな

戦艦に近づいた後は
戦闘の前半ならば敵の武装を狙い火力の低下を狙い
戦闘の後半ならば動力部を狙い撃沈を目指そう

●神鏡のヤドリガミ
●アドリブ、絡み歓迎


ヴィクトル・サリヴァン
精鋭の大型艦か。解放軍には荷が重い…ほぼ体一つな俺達にも大概きついような。
それでも打倒さなければ進めないならやるしかないよね。

デブリに身を隠しつつ銛の投擲が届く距離まで接近。
全砲一斉射撃がきて避け切れないと判断した場合UCで迎撃、できるだけ巨大な水鯱を盾にしてほんの少しでも到着を遅らせ回避を試みる。
上手く突っ切らせられたら相討ちかもだけど砲を潰せるかもしれない。
十分接近出来たら主砲か推進エンジン狙い銛と水鯱の連撃を喰らわせてやるかな。
行動に支障出るレベルの傷を負ったら活力の雷で緊急治療。
疲労で鈍るしその間敵も動くから奥の手だけど。
形態変わったら回避専念、根競べに持ち込む。

※アドリブ連携等お任せ


コエル・フーチ
身一つで戦艦を落とせだなんて、無茶を言ってくれるもんだ
まあ……やれと言われたらやるさ、仕事だからな。

【目立たない】ように、小さな体でこっそりと
念動領域の【念動力】よる無理矢理な回避で【空中戦】を潜り抜け
戦艦に接近する。

あとは、UCを撃ち込んでっと【第六感】で効果的っぽいところを狙うか

【高速詠唱】で『熱線の雨』を2発装填したダブルバレルショットガン型の精霊銃、ホウセンカを構え
左右2つのトリガーを引き【2回攻撃】で『熱線の雨』の熱【属性攻撃】だ
115本×2発の熱線の【誘導弾】で戦艦の壁を焼き開けて中身を攻撃してやる。

敵からの攻撃は念動領域で無理矢理避けたり
オナモミの爆発に紛れ身を隠してやり過ごす。



「身一つで戦艦を落とせだなんて、無茶を言ってくれるもんだ」
「ほぼ体一つなんだけどね、俺達。大概きついけど解放軍にはまだまだ荷が重いだろうし」
 コエル・フーチ(指先の熱・f08889)の呟きに、急遽オルカ仕様にカスタムされたヘルメットを微調整しつつヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)が苦笑する。
 陽動に続き飛び出していった猟兵がコア・ファイターの弱点を見つけ出していく会話は、さらにこれから続く4名の耳にも届いていた。
「まあ、オブリビオンをやれと言われたらやるさ。それが猟兵の仕事だからな」
「そういうこと」
 どこか鷹揚にコエルへ首肯するヴィクトルの横、するりと天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)とロイド・テスタメント(全てを無に帰す暗殺者・f01586)の両名が到着する。
「それにしても戦艦が相手とは。宇宙空間での戦いもまた、なかなか」
「名の通り、城が如き威容だな」
 船首と横腹から時折炎を吹いているコア・ファイターを一瞥し、百々は目を細めた。
「……主砲は脅威そのものと言えよう。しかし小回りがきかぬ弱点はある。全砲一斉射撃さえ凌ぎ、ここまでの損害を増し加える方策があれば、抗することは十分に可能、というところか」
「要するに、目立たず、こっそり近付いて、効果的っぽいところを狙えって話でいい?」
 フェアリーのコエルにとって、それはこの4名の中で最も容易い。身体がそもそも小さいのはもちろん、最も俊敏に動ける。
「一斉射が避けきれない場合は迎撃するしかないのかな、できるだけ一番大きなシャチを盾にしようとは思ってるけど」
「さあ……穴を開けられた今の状態で全砲は、どうでしょう」
 主砲だけならともかく、とロイドは戦闘知識に基づきコア・ファイターの損害状況に触れる。
「特に側面の被害は甚大と言うべきでしょう。さきほど主砲を撃とうとする動きはしていたので、艦首付近の損害は側面ほどではないのかも……しかし縦に長い船体で複数の砲からの衝撃は――ああ、またひとつ。これで決まりですね」
 船体の側面を斜めに切り裂く斬撃に、ロイドが宇宙スクーターのスロットルを回した。
「手筈通り行きましょう。この会戦、我々が穫ります」  
「了解!」
 待ってました、とばかりにコエルが飛び出していく。彗星のように宇宙スクーターのエンジンが長く4つ、尾を引いた。
 船体側面から吹き上がる炎の死角に隠れ、あるいはデブリの陰を選び、コア・ファイターに沈黙をもたらすべく猟兵達は駆ける。巫覡載霊の舞で光を纏って輝く百々の姿は特に、宇宙空間の中でもひときわ異彩を放っていた。
 遠いブリッジの中にも、何か忙しくやりとりを交わす帝国兵の姿が見える。例によって主砲を向けようと動きはじめた巨体に、百々は目を細めた。神通力と舞による輝ける障壁は副砲の射撃を寄せつけない。
 さらに真朱神楽で砲火を薙ぎ払えば、もはや百々を止められるものは主砲の直撃以外には何もなかった。
 ブリッジが百々に気を取られているその隙にさらに距離を詰めたコエルは、船体横の爆炎を突き破って急上昇する。きりもみ状に回転しながら、デブリに隠れつつ接近していたヴィクトルのちょうど反対側に出た。
 騒然となっているブリッジからは恐らく、両側から挟み撃ちにしようとする姿にも見えただろう。
 まだ無傷のほうの側面下部にずらりと並ぶ推進エンジンめがけ、ヴィクトルは渾身の力で三つ叉の銛を投擲した。まるで巨大な獲物の息の根を止めようとするかのように。
 上昇を続け艦橋の目の前、甲板上に出たコエルが視界の端でヴィクトルの放った銛付近に鋭い光が走ったのを捉える。研ぎ澄まされた第六勘が告げるままに高速詠唱へ繋げ、コエルは甲板上の装甲へ向けダブルバレルショットガンを構えた。
 精霊銃ホウセンカ。2つのトリガーを備えるそれへ『熱線の雨』を篭め、放つ。果たしてそれはどういう意味であったか。
 暗い宇宙空間に燦然と輝く誘導弾。その数は115の倍。先の猟兵が抉った側面の破損箇所とヴィクトルが破壊した推進エンジン、そのふたつを繋ぐ延長線を、装甲のつなぎ目に沿って熱線が撃ち抜いていく。
「これで、どうだっ!!」
 ほぼ同時に、巨大なシャチがコア・ファイターの横で高く身を踊らせた。水で構成されたかのような巨体は、ヴィクトルの命じるまま推進エンジンへと牙を立てる。
 一瞬ぶるりと、食い破られた魚のようにコア・ファイターが身震いした。戦艦の鼻先に【Blau Kreuz】から伸びる捕食形態の糸が掛かり、絡めとられる。デブリをかいくぐり接近していたロイドが咆哮した。
「喰らえ、祈れ――この十字架に!」
 コエルが撃ち抜いた通りに、甲板上に両側面を繋ぐ無数の火柱が沸き立つ。百々を捉えたままの主砲が急速に回転数を上げた。
「来るか。来るがいい。貴様が何に刃を向けたか教えてやろう」
 満身創痍の戦艦が放ったレーザー砲撃は正確に百々を補足している。逃げるでもなく百々は宇宙スクーターを停止させ、眼前に迫る巨大な光条を見据えていた。
 視覚を灼く光からも百々は顔を反らさない。ただ優雅に、己が本体を掲げただけ。
 神鏡のヤドリガミが宙へ掲げた鏡が、主砲の攻撃をそのまま反射するように返してきた事実。それを乗員達は認識することができたであろうか。
 ロイドが強く糸を引く。艦首に近い部分に掛かった糸に従い、コア・ファイターはコエルの射線通りに引き裂けてきた。完全に分断される前に、反射されたレーザー光線が戦艦の何もかもを灼熱の渦の中に引き込んでいく。
 爆散の衝撃は、すでに離脱をすませていたコエルやヴィクトルの宇宙スクーターを翻弄するほどに激しいものだった。視界いっぱいにひろがる爆炎を突き破るように百々とロイドが姿を現し、戦いの趨勢を見守っていた解放軍僚艦に歓声が響く。
 『白城』艦隊、コア・ファイターの最期とは、そのようなものだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月19日


挿絵イラスト