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銀河帝国攻略戦⑯~銀河お姉さんの妨害ソングに打ち勝て!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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 難攻不落の帝国大要塞「エンペラーズマインド」を突破した『解放軍』は帝国旗艦『インペリウム』を目指し快進撃を続けている。
「今こそ自由を!」
「銀河帝国、皇帝滅ぶべし!解放軍と共に!」
 戦闘用宇宙船『アベンチュリン』の戦闘員、操縦士達の目は銀河の彼方。
 自分達を蹂躙してきた銀河帝国、帝国旗艦『インペリウム』へと進路を変えた中。
 それは突然の出来事であった。

「とっまれー♪とっまれー♪銀河のーごみくずどっもー♪」
「おまえらーてつっくずー!わたしたちー!さいっきょおー♪ぎんがーていっこくーさいっきょおー♪」
「さいっきょお!(合いの手)」

「だ、だれだ!早く艦の通信系を切……断……」
「駄目です。恐らく外部からの電子攻撃と……予測……」
 間の抜けた明るいリズム。やけに明るい女性の歌声。
 本来の彼らであるなら、とうに対応していただろう。
「……われわれーかてーないー……」
「この先ー……すすめないー……」
 流れる音楽に合わせ、どこからか、誰からかの呟きが聞こえ始める。
 どさり、ばたり、艦隊内の人間が倒れていく。
 呟きが微かに響く歌声へと変わっていった。

●グリモアベース
「緊急事態です!銀河帝国『クライングシェル』艦隊の洗脳音楽による艦隊への妨害攻撃です!」
 プルミエール・ラヴィンスは『アベンチュリン』へと案内するべく集まった猟兵達を前に説明をする。
 黒騎士アンヘル配下の音響洗脳型電子戦艦『クライングシェル直属の艦隊。
 電子戦に長けた彼らは、遥か昔の戦いではその『洗脳音楽通信』によって『伝説の解放軍』を大混乱させたとも言われている。
「混乱、とは聞いていましたがこのような事態になるとは……猟兵以外の解放軍の人々はこのままだと行動不能になります」
 この事態を打破するためには、とプルミエールは猟兵を見回す。
「音には音。歌には歌。洗脳音楽通信を打ち破るには猟兵の皆さんの魂を歌にしてください!」
 猟兵にしかできない戦い。
 それは、激しいビートで、魂を揺さぶり。
 それは、超絶的な技巧で、聴く者を圧倒して。
 それは、心に響く歌声で、感情を揺り動かして。
 戦闘用宇宙船『アベンチュリン』は今、洗脳音楽と猟兵の音楽がぶつかり合う会場となった。

「洗脳音楽通信部隊員ローゼリア、調子はどうだ」
「ばっちりです☆万が一『動ける解放軍』がいてもこの私ローゼリアが作曲作詞洗脳アレンジしました『銀河帝国に勝てるわけナッシング』に勝てる者はいっませーん♪」
「それじゃあ2番目から歌いまーす💛」


硅孔雀
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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 戦争です。硅孔雀です。
 戦争というのは武器だけで行われるものではありません。
 洗脳音楽通信との音楽戦争です。

 音楽、歌、という単語があります。
 それではプレイングにお約束がありますよね?

 現実に存在する楽曲の曲名や歌詞、替え歌等が記載されているプレイングは
 【絶対に採用できません】

 オリジナルソングでバシッと決めてください。

 敵艦隊では洗脳音楽部隊がリアルアイムで演奏、もとい歌っています。
 展開によってはヒートアップする音楽バトルが開始されます。
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第1章 冒険 『洗脳音楽通信を撃ち破れ!』

POW   :    激しいビートで、魂を揺さぶり、洗脳音楽通信の影響を撃ち破る。

SPD   :    超絶的な技巧で、聴く者を圧倒して、洗脳音楽通信の影響を撃ち破る。

WIZ   :    心に響く歌声で、感情を揺り動かして、洗脳音楽通信の影響を撃ち破る。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

旗村・グローリー
おれの魂のパンダソングを銀河中に響かせる時がきた。
両手の斧をドラムスティック代わりに使い、バコバコリズム取りつつ。
歌おう。おれは歌おう。
他の誰のためでもない。ただ心が熱く、焼けつくようにヒリついているから。


『銀河はパンダ』作詞作曲:旗村・グローリー

銀河はね 二文字変えたら パンダだね
だからね 銀河はほとんど パンダだね
銀河帝国はね パンダ帝国だね
銀河皇帝はね パンダ皇帝だね
だから パンダのいうこと 聞かなくちゃだめ
だから パンダのやること ぜったい正解

そうさ パンダ パンダ パンダ パンダ パンダ
銀河は パンダ パンダ パンダ パンダ パンダ
(※無限回繰り返す)



【Black or White】
 騒めく艦内、倒れてい意識を朦朧とさせている操縦士の肩を彼は揺さぶります。
「おいあんた、大丈夫か」
「ていこーくはつーよ……ぅ、う。あ、あなたこそ」
「おれには響かないんだ。あの歌のソウルがな」
 そして彼は立ち上がります。

「あ……あれは何だ……?」
「な……何が立ち上がったんだ……?」
 何とか正気を保っている戦闘員達はその姿を見ます。
 「「パンダが立ったー!!!!!」」
 旗村・グローリー(ザ・ジャイアントパンダ・f04986)。パンダなくてジャイアントパンダ。
 彼の心に眠っているパンダティックエネルギーが爆発的なオーラとなり、操縦士は慌てて自分がうもたれかかっていた操縦装置から離れます。
 丁度良かったと言わんばかりに旗村シートに座ります。操縦盤のタムタムやスネアバス達。モニターのシンバル。蹴りを入れればバスドラム。
「安心しな。ソウルをぶつけてやるだけさ、この船に傷なんかつけたらジャイアントの名が泣いちまう」
 その両手に持った斧をくるりと回せばあら不思議。ドラムスティックに早変わり。
――おれの魂のパンダソングを銀河中に響かせる時がきた。歌おう。おれは歌おう。
 他の誰のためでもない。ただ心が熱く、焼けつくようにヒリついているから。

(絶妙に各機器を壊さないような繊細かつ大胆な手付き)
(刻まれる8ビートwith制御盤・制御装置全体でのイントロ)

『銀河はパンダ』作詞作曲:旗村・グローリー

 銀河はね 二文字変えたら パンダだね
 だからね 銀河はほとんど パンダだね
 銀河帝国はね パンダ帝国だね
 銀河皇帝はね パンダ皇帝だね
 だから パンダのいうこと 聞かなくちゃだめ
 だから パンダのやること ぜったい正解

 そうさ パンダ パンダ パンダ パンダ パンダ
 銀河は パンダ パンダ パンダ パンダ パンダ
(※無限回繰り返す)

「…ぱ、ん、だ」
 シンバル代わりのモニターを叩く音、そしてパンダフルソウルに操縦士の虚ろな目が、白黒はっきり周りを見渡せるようになりました。
「ぱ!ん!だ!」
「声ちいせえな!パンダフルソウルはそんなものか!」
「パ・ン・ダ!パンダ、パ・ン・ダ!」
「PAD!PAD!PAD!」
「そこはPANDAでもOKだ!いくぞ!」
「「パンダ!パンダ、パ・ン・ダ!!!!」」

『パンダなんてぇ☆白いしっぽか黒いしっぽかわっからなぁーい……って聞いてんのかてめえら!?二文字変えたら別の言葉になるだろこの糞が!』
 船内に女性のドスのきいた声が響きますが、そんな洗脳ソウルはパンダフルティックソウルの前には無効です。
「パンダと共に我等あり!」
「パンダ帝国OK!パンダ皇帝ウェルカム!パンダ絶対!」
「我ら、パンダの元に!」
 戦闘員も、操縦士達も立ち上がります。パンダフルソウルパワーは無限大。 

大成功 🔵​🔵​🔵​

星音・ことり
パンダさんすごいなあ! あれこそ歌の力だよねっ
よーし、あたしも頑張るぞ!

電子の海にコネクト、DTMの準備OK
音楽の妖精、星音ことり、歌いまーすっ

進む 進めば 進まない?
ノンノン そんなのナンセンス!
進む 進めば 進もうよ!
Yes Yes! そんなの当たり前!
手を振り 旗振り 声上げて
Say Year!(Year!)
Say Year!(Year!)
進む 進めば 道できるっ!

はい、みんなもせーのっ Year!
もっと大きな声でーっ
相手艦隊に聞こえるくらいにーっ
もっともっと Year!

えへへ、一応自称アイドルだからねっ
会場の盛り上げにはちょっと自信あるんだよ!



【音楽はキラメキそしてコズミック】
「うん。すてきな音楽!あれこそ歌の力だよねっ」
 よーし、あたしも頑張るぞ!と彼女は熱気に包まれた艦内へと進んでいきます。
「お嬢さんも、この攻撃から身を守ってくれるのかい?」
 整備士らしき男性が声をかけます。その声に彼女が振り返ったと同時に、星々の輝き反射し、青く煌めくツインテールがふわりと揺れます。
「はい、私はアイドル。歌の力を何より知っています」
「ですので、艦内のシステム。電子の海にコネクトしてもいいですか?」
 美しい宇宙をそのまま身に纏ったかようなドレスやブーツ。装飾された星のチャームが艦内の照明でさらにキラキラと輝く。
 オレンジの双眸は燃え上がる恒星のように整備士を見つめ、微笑みます。
「ああ、勿論さっそくさせてもらう……アイドル。アイドルならこちらからも応援はさせてもらう!」
「ありがとうね!」
 舞台へと駆けていく少女・電子の世界からやってきた音楽の妖精、星音・ことり(星謡い・f14090)のステージが艦内の動ける人間により作られていきます。
 艦内の照明器具は全てことりの立つステージへと向けられ、整備士はOKサインを出しました。
「DTMのセットありがとう!あたしのシンフォニックデバイスとサウンドウェポンの準備は完璧!」

『それでは聴いてください。あたしの歌。銀河まで響かせるよ、平和のために!』
 普段は人見知りのことりですが、舞台の上ではアイドル。
 その姿は堂々としています。
 コズミックポップなイントロと共に、明るく弾む歌声が艦内を包みます。

 進む 進めば 進まない?
 ノンノン そんなのナンセンス!
 進む 進めば 進もうよ!
 Yes Yes! そんなの当たり前!
 手を振り 旗振り 声上げて
 Say Year!(Year!)
 Say Year!(Year!)
 進む 進めば 道できるっ!

『みちーなんってでっきまっせん☆』
『ぎんがっ!ぎんがっ!ていっこく、さいきょー♪』
 戦闘艦隊から流れてくる明るい女性、銀河お姉さんの歌声。
 同じ明るい声でありましたが、ことりの明るさは光の向こうへ導いてくれる。
 艦内の戦闘員の耳は、目は、ことりのライブに釘付けです。

 はい、みんなもせーのっ Year!
 もっと大きな声でーっ
 相手艦隊に聞こえるくらいにーっ
 もっともっと Year!

 「「Year!!!!!」」
 いつのまにか、青く光るサイリウムを振り、叫ぶ艦内の戦闘員達。
 (整備士有志一同がレーザー型兵器を安全に改造したものです)
 その顔はどれも笑顔で溢れています。

「みんなーまだまだいくよ!進んで進んで道を作っちゃおう!」
 間奏中、ことりは戦闘員、いや観客に呼びかけます。
「ことりちゃーん!」
「愛してる!こずみっくらぶ!」
「俺達前向きいけるぜー!すすむぜー!」

『何がアイドルじゃこの※■娘が!こちとら何十年銀河お姉さんやってるとおもってるんじゃい!本気だすからな!』
 銀河お姉さんの怨嗟の声はもう、ことりのライブの歓声にかき消されていました。
 コズミックに前へ前と進んでいこう。
 夢いっぱいの歌声に艦内の戦闘員は抱いていた感情を取り戻しつつあります。
 打倒、銀河帝国。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ビリー・ライジング
ミリィ・ライジング(f05963)と共に行動。

おい、銀河の姉さん。こっちは素人だ。
勝機を見出すなら、今、ここで歌ってみろ。
俺達の歌をかき消す自信があるならな!


広い広い銀河の海 そこに奴はいるんだ
破滅を求めし 愚考の皇帝!

宇宙(ソラ)を切る輝き 伝説の解放軍
その名は 猟兵(イェーガー)!

勝てるわけが無い?先になんて進めない?
そんなの 一体 どいつが 決めた事なんだ!

※限界なんて無いのさ この世界の様に
見える輝きはきっと 永遠さ

牙剥く時さ 猟兵(イェーガー)!
全て貪りつくせ! 過去を飲み干せ 世界を守護(まも)れ!※

2番に関してはミリィに任せる。
最後は※~※間の歌詞をミリィと共にデュエットだ!


ミリィ・ライジング
ビリー・ライジング(f05930)と共に行動。

お兄ちゃんが相手を挑発している……。
それだけこれに本気なことが自然とわかる。
乗船の皆さん、準備お願いします!

深い深い宇宙(ソラ)の底 そこに眠る黒船
目的(ねがい)は只一つ 再度の闘争!

銀河に煌めく流星 奇跡の救世主
反撃の 狼煙をあげろ!

例え塵埃だとしても 例え鉄屑だとしても
心は 一つさ 無限の如く!

過去の歴史に眠りを この戦いに終末(ピリオド)を
煌めく星々 ずっと 見たいから

爪を出せよ 猟兵(イェーガー)!
何もかも切り裂け! 未来を刻め 銀河に爪痕を!

還る星を失い 無限の海を彷徨い 終らぬ戦い
進め猟兵(イェーガー) 刈り取れ! 皇帝(ヤツ)の首を!



【黄金の歌(ソウル)】
『ラララッララ~♪すべってのーおうったはー♪帝国のたっめー!』
『たっめー(合いの手:洗脳音楽合唱団)!』
 猟兵達の心が込められた熱唱により洗脳音楽攻撃の影響が弱まっている。
 モニター担当の洗脳音楽部隊兵が『アベンチュリン』艦内で、人が激しく動いていると熱センサーが告げた今
「銀河お姉さん(自称)をなめるんじゃないわよ……ローゼリア、ありったけのパワーで情熱を跳ね返しちゃうぞ☆」
『かいほうーなんってーありえっなーい❤』

『つーわけで無駄なんだよ!諦めてこのまま銀河お姉さんと仲良くねんねしてな!』
 アベンチュリン艦内に再び響き渡る声、銀河お姉さんの歌が再び流れ出す。
「おい銀河の姉さん。こっちは素人だ。勝機を見出すなら、今、ここで歌ってみろ」
濃い赤色の瞳でビリー・ライジング(輝く黄金・f05930)は艦内のあらゆるモニターや音響機器を睨む。
 流れる音楽、そして歌うお姉さんへの宣戦布告だ。
プラチナブロンドの長髪を揺らし、乗船している戦闘員に声をかけているミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)はその姿を見る。
「お兄ちゃんが相手を挑発している……」
 兄であるビリーと共に暮らし、彼の気持ちを理解しているミリィ。
(それだけ、これに本気なことが自然とわかるよ。私も、がんばるね)
「先程お話したとおりです。楽器演奏に使えそうなもの、音楽の準備はできますでしょうか?」
「おう、舞台も、本当なら拡声機だった奴の改造にいそげ!」
「宇宙船っていうのはレーダーとそして音を拾って動く代物だ。2人が歌えば音楽もそれに合わせて自動で流れる。余興で作ったプログラムが役に立つなんてな」
 ありがとうございます。
 ミリィは礼をしてお兄ちゃんと一緒に舞台へと駆け上がる。

「俺達の歌をかき消す自信があるなら、やってみろ」
「私も歌います。皆さん、聞いてください」

 二人の鼓動を、その内に秘めた情熱をプログラムが読み取る。
 激しく打ち付けられるドラム、それに合わせ奏でられるギターの音。
 改造されたマイク(元拡声機)をそれぞれ二人が手にする。

 広い広い銀河の海 そこに奴はいるんだ
 破滅を求めし 愚考の皇帝!

 宇宙(ソラ)を切る輝き 伝説の解放軍
 その名は 猟兵(イェーガー)!

 勝てるわけが無い?先になんて進めない?
 そんなの 一体 どいつが 決めた事なんだ!

 限界なんて無いのさ この世界の様に
 見える輝きはきっと 永遠さ

 牙剥く時さ 猟兵(イェーガー)!
 全て貪りつくせ! 過去を飲み干せ 世界を守護(まも)れ!

 ビリーの歌声は雄々しく、その振動で艦内がぶるぶると震える。
「2番目いきます!」
 リリィがビリーの前に立つ。

 深い深い宇宙(ソラ)の底 そこに眠る黒船
 目的(ねがい)は只一つ 再度の闘争!

 銀河に煌めく流星 奇跡の救世主
 反撃の 狼煙をあげろ!

 例え塵埃だとしても 例え鉄屑だとしても
 心は 一つさ 無限の如く!

 過去の歴史に眠りを この戦いに終末(ピリオド)を
 煌めく星々 ずっと 見たいから

 爪を出せよ 猟兵(イェーガー)!
 何もかも切り裂け! 未来を刻め 銀河に爪痕を!

 還る星を失い 無限の海を彷徨い 終らぬ戦い
 進め猟兵(イェーガー) 刈り取れ! 皇帝(ヤツ)の首を!

 そして、間奏の間二人が同時にマイクをとる。
「届け!」
「私達の魂の」
「「デュエット!!」」

 限界なんて無いのさ この世界の様に
 見える輝きはきっと 永遠さ

 牙剥く時さ 猟兵(イェーガー)!
 全て貪りつくせ! 過去を飲み干せ 世界を守護(まも)れ!

 激しい音楽、そして魂を乗せた兄妹の歌声

「そうだ、限界なんてない」
「宇宙に、果てはない」
 戦闘員は思い出す。操縦士、整備士も皆思い出す。
 何のために立ち上がったのか。
 『解放軍』として再来し、共に戦ってくれる猟兵達の存在。

『な、なんなのあんた達……未来なんてすすまっせな~~い!!!』
 絶叫にも似た敵からの歌声。しかし、アベンチュリンの中で繰り広げられている喧騒は、熱量には到底かなわず。
「だ、駄目です。強力なエネルギーをもった電波が逆にこちらに!」
『くそ、くそがあああああ!!!!』
 艦内に響き渡る爆発音。しかし、損傷を示すモニターの警告はなく。
「向こうが俺達の音楽を前にやられたってことか」
「お兄ちゃん、これで、私達、猟兵達は先に進めるね」

――『クライングシェル』艦隊、ここに撃破。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月14日


挿絵イラスト