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温泉旅館にもきゅもきゅを添えて

#シルバーレイン

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#シルバーレイン


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●おわらない、おしごと。
 無茶振り納期が終われば、次の納期がやってくる。
 年がら年中繁忙期。
 増えない人員。増えるノルマ。
 有給とは消えるもの。
 定時ってなぁに? 美味しいの?

「もきゅ。もきゅきゅもきゅきゅぅ!」

 ぷちっ。

「……もきゅ?」

 ぷちっ。ぷちっ。

「もきゅもきゅきゅきゅきゅー!
 もっきゅもきゅきゅぅー!」

 楽しそうな鳴き声と思われる声と、からからと何が回る音。
 そして、それと不釣り合いな、何かが潰れるような音がただ響いていた。

●はじめての、おしごと。
「はじめまして! 来てくれてありがとね!」

 薄青緑に薄紫のメッシュのはいった髪と毛色の猫耳少女、ミーシャ・フェイ(光のマジックナイト(自称)・f36917)がテンション高く出迎えた。

「えっとねー、シルバーレインってところでの事件だって」

 彼女のテンションの高さに押されている猟兵も見受けられるのだが、それに気づかないままにミーシャは本題に入る。
 とある小さな会社の慰安旅行に来ていた一団が、オブリビオンに襲われるのだそうだ。

「なんかねーちょっと変わったことになってるみたいなの」

 グリモアが彼女に示したのは、マワセホリックというオブリビオンにその一団が襲われる様子。
 それから。

「ぷちって、なってたの」

 そう。「ぷちっと」なった一団の姿。物理的に。
 言語表現が残念……いや、独特なミーシャでよかったと思っている、言いたいことをふんわりと理解しきってしまった猟兵がどこか複雑な顔をしたようにも見える。

 だが、ミーシャはそれに気づかないまま、説明は続く。
 この温泉旅館、山あいといってもいい場所にある割には一部には知られてるらしく、広い温泉は勿論のこと、ラインナップが豊富なゲーセンと読み放題の漫画、さらにはボードゲームまで取り揃えられてるそうだ。

「マワセホリック達は、目いっぱい満喫した普段はお疲れ気味な人たちにむかって羨ましいってターゲットにするみたい。
 慰安旅行の人たちよりも、羽根伸ばして疲れがとれたー! とかしてたら、みんなの方に来るんじゃないかなって思うよ」

 ほら、猟兵のみんなも色々大変だし、ちょうどいいんじゃないかな? と首を傾げるミーシャに、言われてみればそうかもしれないという気分になってくる。

「みんなの方がきっと詳しいんだろうけど、お届けとお迎えがあるから、わたしはお留守番なの。
 温泉旅館の前にはお届けできるから、お仕事前に目いっぱい満喫してきてね」

 順番が逆だったらよかったんだけどねー と、笑いながら、ミーシャはグリモアの力を展開した。


白神 みや
 白神としては勝手知ったるシルバーレインで起きるお話を、猟兵としてもグリモア猟兵としても新米のミーシャと共にお送り致します。
 我ながらシリアスなのかギャグなのかよくわからない雰囲気になってしまいました……が、トb……もとい、ドクター・オロチもあんなんになっちゃってましたしね。はい。
 よろしければ、何卒お付き合いのほどを。

●一章
 夜。広い温泉旅館を全力で満喫してください。この章についてはフラグメントの行動選択でなくともOKです。
 ゲーセンのゲームや読み放題の漫画のラインナップも充実してますし、ボドゲも豊富なようですよ。
 ごはんもおいしいようですが、描写は夕食後あたりからの予定です。

●二章
 深夜です。
 満喫して疲れを癒した皆様を狙ってオブリビオンの群れがやってきますので、綺麗にお掃除してください。

●三章
 おもちゃもとい、手下を倒されたボスがやってきます。皆でお灸をすえましょう。もきゅ。
 冒頭のもきゅもきゅは、ここの断章あたりで答え合わせを予定してます。なんとなくは判る気はしますけど……。

●他
 お手数ですが、MSページは必ずご一読ください。

 受付期間については都度タグにて告知いたします。
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第1章 日常 『温泉に行こう!』

POW   :    のんびり湯に浸かろう

SPD   :    いろんな湯を楽しもう

WIZ   :    湯上りのひと時を楽しもう

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

宵空・鈴果
お困りの旅館を助けますり〜ん☆
というわけで。夜中までは猟兵としてはオフですりん☆
でもでも、温泉といえばたぶん半々くらいの割合で、ひろ〜い会食の部屋とステージがあるりん☆
ステージがあるなら、りんかの出番り〜ん☆

温泉でのんびりしたあとは、あっ、どうも…余興に出させていただくしがないインディーズ系アイドルですりん…☆と旅館の人に挨拶
そして、ステージの時間が来ればりんかの可愛さをたーっぷりアピールするり〜ん☆
…えっ、最近の曲もいいけど演歌も…りん☆?
み、みんなの笑顔のためにがんばりますりん☆!!!
みんな〜☆りんかの歌を聞いてくれてありがとり〜ん☆(半分やけくそ
(ほぼ他の参加者の背景になってる状態)



●ふらいんぐ☆えあらいだー
「温泉といえばたぶん半々くらいの割合で、ひろ〜い会食の部屋とステージがあるりん☆」

 夜中までは猟兵としてはオフということで、温泉を満喫した後ご機嫌で旅館内の探索を始めたのは宵空・鈴果(星と月のエアライダー・f37140)。食堂に小さなステージがあることを目ざとく見つけてしまい。

「余興に出させていただくしがないインディーズ系アイドルですりん……☆」

 と、迷わず旅館の人に突貫。ちょうどご当地アイドルのショーも企画されていたようで、旅館の人はその関係者と思ってしまったよう。あれよあれよとメインのショーの前座枠に収まってしまって、やる気満々でステージで歌い踊るものの。

「……えっ、最近の曲もいいけど演歌も……りん☆?」

 観客の大半がご高齢だったがばっかりに、鈴果の想像の斜め上のリクエストが飛んできてしまう。それでもみんなの笑顔のためならばと、半ばやけくそのように歌いだす。

「みんな〜☆ りんかの歌を聞いてくれてありがとり〜ん☆」

大成功 🔵​🔵​🔵​

龍巳・咲花
ここが鈴果殿が向かった温泉旅館でござるかぁ
拙者、修行に精を尽してきた身故、こういう所には来るのは初めてでござる!
満喫すればよいとは、わくわくでござるな!

夕食も美味でござった!
もう兵糧丸生活には戻れぬでござるな……(温泉に浸かりながらグーっと身体を伸ばす様に)
むむむ、あっちには打たせ湯なるものがあるでござるか!
滝行を思い出すでござるなぁ!
サウナや水風呂は心頭滅却の訓練にもなりそうでござる!(身に沁みついた癖でついつい修行っぽい思考になりながら)

いかんでござる!
もっと楽しまねばならないのでござった!
出たらゲーセンにも寄るでござるかな!(そしてリズムゲームで反射神経訓練みたいになったりも)



●楽しむ修行
「拙者、修行に精を尽してきた身故、こういう所には来るのは初めてでござる!」

 龍巳・咲花(バビロニア忍者・f37117)は、友人の鈴果が向かったと聞いて後を追ってやってきたのだが、それ以上に初めてやってきた温泉に興味深々。どこかで聞いた気がする声を遠くに聞きながら夕食に舌鼓を打った後、温泉に向かう。

「あのような美味なものを食べてしまうと、もう兵糧丸生活には戻れぬでござるな……」

 露天風呂で身体を伸ばしながら、周りを見回す。

(あっちの打たせ湯は滝行を思い出すでござるな……。サウナや水風呂も心頭滅却の訓練になりそうでござる……。)

 寛ぎにきたはずなのに、修行に明け暮れた時期が長すぎたために目につくあらゆるものを修行に結び付けてしまう咲花。

「いかんでござる!」

 我に返って思わず声を上げる咲花。温泉から上がってゲーセンへと向かうのだが、つい見つけた踊る系リズムゲームで反射神経訓練を始めてしまい結局修行にしてしまうのだった。
 彼女にとっては娯楽と修行は紙一重……ということなのかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

藤間・宗一郎
【シウム/f20781】
「旅館というやつは初めてだが…悪くないな」
風呂を満喫して浴衣で一緒にシウムと一緒にぶらつく予定だな
こういう所に来るのは初めてだからな…見るものすべてが新鮮で楽しみだ
おのぼりさんと思われそうだが…まあ実際田舎者だし開き直るとしよう
そのあとゲームとしゃれこむか
色々置いてあるようだし、一通り全部やりたいところだな
勝ったら思いっきり自慢して負けたら悔しがるとしよう
大人げないかもしれないが旅行は全部思い出だ
シウムと楽しめれば万事OKだろう


シウム・ジョイグルミット
【宗くん/f32490】
んんー、いいお湯だったねぇ(浴衣姿でふわふわ浮きながら)
あ、なんだか面白そうなモノ(ゲーム機)がいっぱいあるから見ていこー宗くん
せっかくだし、一緒に遊んじゃおうか
ボクこういうの全然触ったことないから、やり方教えてね
勝ったり上手くいったら笑顔でニコニコ
負けたり上手くいかなかったら頬ぷくーっと膨らませて「もう1回っ!」
全然上手くいかなかったら、こっそり『Lucky Star』使っちゃおうかなー
ふふー、ここからボクの本気みせちゃうよー(ニヤニヤ)
もしバレても何のことって誤魔化しちゃうもんね(視線そらし兎耳ぴこぴこ)

とにかく宗くんと楽しんでる姿を見せつけられたらボクは満足だね♪



●二人で楽しむ温泉旅行
「んんー、いいお湯だったねぇ」

 ふわふわと浴衣姿でシウム・ジョイグルミット(風の吹くまま気の向くまま・f20781)は傍らの藤間・宗一郎(マシーナリーノーマッド・f32490)へ笑いかける。

「そうだな。俺も旅館というやつは初めてだが……悪くないな」

 寄り添い歩きながら歩く姿は仲睦まじく。そんな二人は揃ってこの手の温泉旅館は初めてなので、興味津々のよう。

(おのぼりさんと思われそうだが…まあ実際田舎者だし開き直るとしよう)

 宗一郎はそんな懸念と開き直りを内心しているが、それなりに人のいる旅館ではそれも些細な懸念だった。むしろ、宗一郎とシウムの仲睦まじさが回りを寄せ付けないほど。

「あっ、なんだか面白そうなモノがいっぱいあるから見ていこー、宗くんっ」

 ご機嫌なシウムがゲーセンコーナーを見つけて、そちらを指さしながら宗一郎の袖を軽く引っ張る。
 ひらひら、ふわふわと袖を揺らしながら、二人で足を向けたゲーセンコーナーは、さすがに流行りの通信系のゲームはないものの、わかる人が見れば懐かしいものから、比較的新しいものまでずらっと並ぶ筐体。

「へぇ……色々置いてあるんだな」
「せっかくだし、一緒に遊んじゃおう! ボクこういうの全然触ったことないから、やり方教えてね」

 二人で対戦する格闘ゲームやパズルゲームはシウムのほうが優勢で、宗一郎が悔しそうにする一方でシウムが楽しそうに笑っていたのだが。
 二人で協力してのガンシューティングになると、どうやら宗一郎のほうが得意のようで。得意げな宗一郎の横で、負けず嫌いのシウムがだんだん拗ねたように頬を膨らませてくる。

「もう一回!」

 たまりかねたシウムがそう言いながら、ひっそりと『Lucky Star』を使いかけ……。

「こら、シウム。大人げないだろ」

 それを目ざとく見つけた宗一郎が、指摘をすれば。

「えー? 何のことかなー?」

 ちょっとだけ気まずいシウムは兎耳をぴこぴこさせながら視線をそらして。

「まったく……まあこういうのも思い出だしな。俺はシウムと楽しめればいい」
「……うん、宗くんと楽しんでる姿を見せつけられたらボクは満足だね♪」

 そんなシウムの頭を優しく撫でながら宗一郎は笑い、シウムも満足そうに笑い返した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ティエル・ティエリエル
【太陽の家】
お風呂上りにコーヒー牛乳を飲みきったら、ようし、温泉の後は卓球だ☆
妖精サイズの浴衣に着替えて、さっそく卓球台を占拠しにいくね♪

両手でラケットを持って、卓球台の上に飛び乗ったら、試合開始だ♪
打ち返す時にピンポン球に回転を加えることで打ち返してきてもボクの手元に飛んでくるよ♪
ふふーん、これが必殺ティエルゾーンだ☆

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です


ミフェット・マザーグース
【太陽の家】
んんー……おちつかないけど、おちつかなきゃダメなんだよね

温泉宿、ミフェットはお外にお泊りってぜんぜんしないから、ちょっとドキドキ
お風呂上がりで浴衣にきがえて、そわそわしながらゲームコーナー
もう全力で満喫してるティエルをちょっと尊敬、未フェットもみならって温泉宿を満喫しなきゃ!

ラケットを手にしたら卓球に挑戦するね
夢中になってピンポン球を追いかけてたら、うっかり髪の毛を触手にしてボールを打ち返しちゃった!え?続行?いいのかな?すごいラリーになっちゃった!

勝負が終わって一息ついたら、飲んでなかったフルーツ牛乳に挑戦!

アドリブも、他のヒトとの連携も大歓迎だよ!


ヴィクトリア・アイニッヒ
【太陽の家】
美味しい食事、快適な湯船。そして各種の娯楽設備。
成る程、この温泉宿に人々が集まるのも頷けます。
そんな場所に難事が訪れようとしているのを見過ごす訳にはいきません。
集まる人々を護る為にも、力を尽くしましょう。

ですがその前に、まずはリラックス、ですか。
これは、少し有難くもありますね。実はここ最近、色々と立て込んで疲れ気味でして。
そんなこんなで食事に温泉を堪能して肉体を癒やし、世話を見ている娘達が楽しそうにはしゃぐ姿を見て心を癒やします。
…え、卓球? あまり大きく動くと、浴衣が乱れてしまいそうですから。
私は、見ているだけにしましょうか。

※アドリブ歓迎です
※共に参加する娘達の保護者代わりです


秋月・信子
●WIZ【太陽の家】

海の幸と山の幸のお夕飯、そして身体の芯まで温まる温泉
ヴィクトリアさん、ティエルちゃんとミフェットちゃんと一緒に浴衣姿で館内を巡っていましたら、ここは…ゲームコーナーでしょうか?

ちょっと懐かしさを覚えてしまう筐体やアミューズメントマシンの片隅にあったのは、長年使い込まれた年代物の卓球台
先にティエルちゃんが興味津々と向かって行きましたが、温泉宿の定番『湯上がり卓球』を満喫しちゃいます

卓球台を初めて見るミフェットちゃんに遊び方を教えて慣れた所で、ダブルスで勝負しましょう
二刀流のティエルちゃんと多刀流のミフェットちゃん、私とヴィクトリアさんで勝ち負けに拘らず温泉卓球をエンジョイです



●歓迎 太陽の家 御一行様
「コーヒー牛乳はこーやって飲むんだよね!」
「て、ティエル、あぶないよ……っ」

 と、温泉の出入り口近くでコーヒー牛乳の瓶を一生懸命抱えようとするティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)と、それを慌てて支えようとするミフェット・マザーグース(造り物の歌声・f09867)。ミフェットはどこかへ泊りに行くこと自体が初めてで、ほんの少し緊張しているようではあるが、皆と一緒にいるのが楽しそう。

(美味しい食事、快適な湯船。そして各種の娯楽設備。成る程、この温泉宿に人々が集まるのも頷けます。)

 そんな様子を見て、今回少女たちの保護者役のようなヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)が柔らかく微笑んだ。

「たまたまとはいえ、ちょうど良かったですよね」

 一同に最初に誘いをかけた秋月・信子(魔弾の射手・f00732)が、「ご自由にお持ちください」と書いてあった一角にあった柑橘味のシャーベットをヴィクトリアにも渡す。もちろん自分も葡萄味のものをちゃんと確保している。

「あら、いたれり尽くせりですね。実はここ最近、色々と立て込んで疲れ気味でしたから、本当に」

 そうヴィクトリアが頷いたところで、ティエルが目ざとくその手のシャーベットに気が付いて。

「あっ! 二人とも何かいいもの持ってるー! ボクもちょうだいっ」
「あっあっ 瓶投げちゃだめだから……っ。ミ、ミフェットも、ほしいな……」

 いつの間にか飲み干したコーヒー牛乳の瓶を放り投げて二人の所へ一直線。瓶を慌ててキャッチするミフェットも、シャーベットは気になる様子でティエルにならって一生懸命訴える様子に信子は苦笑してシャーベットがしまわれている冷凍庫の方へ二人を手招きする。

「そのかわり、ここで食べていかないと駄目だそうですから、ちゃんと食べちゃってくださいね」

 そうして、ティエルはパイナップル味、ミフェットはリンゴ味のものを手にし、満足そうに、そして(特にティエルが)あっという間に食べてしまった。

「ようし、温泉の後は卓球だ☆」

 全力で満喫する気満々のティエルはどこからか仕入れた知識で早々に飛び出していく。

「ティエルさん、そんな勢いで行くと他の人とぶつかりますよ」

 保護者役である以上、放っておけないとヴィクトリアが後を追えば、信子がミフェットの手を取り一緒に後を追っていく。
 少女たちは笑いさざめきながら、卓球台まで歩きながらいろんなものを見て回る。お土産コーナーや漫画コーナーでちょっとした目移りをしつつようやくたどり着いた卓球コーナー。

「これが! 卓球!!」

 卓球台に目を輝かせたティエルが、いの一番に飛んで行って、空いている台を占拠する。

「……卓球、って、どうやるの?」

 手をつないだまま卓球コーナーまできた信子に、ミフェットがこてんと首を傾げて聞く。

「ええとですね……」

 そのまま信子がミフェットに卓球の遊び方を教え始める。その傍らでヴィクトリアも素知らぬ顔で耳を傾け、ルールを理解しようとする。

「もー、やってみたらいいんだよ! はやくはやくー!」

 そのうちしびれを切らしたティエルが、両手に持ったラケットを振り回して卓球台の上で訴える。

「習うより慣れろとはいいますしね。ダブルスでやってみましょうか」
「あまり大きく動くと、浴衣が乱れてしまいそうですから。私は……」

 ティエルの様子に苦笑した信子の提案に、ヴィクトリアがすっと一歩下がろうとする。

「ヴィクトリアは立ってるだけでもいいから! 一緒に楽しんだらいいんだよ!」

 そんなヴィクトリアに、二刀流のティエルがラケットを振り回して訴える。その様にヴィクトリアは苦笑しながらも、ダブルスに参加することになる。
 はじめのうちは、平和に進んでいたのだが。

「必殺! ティエルゾーン☆」

 ダブルスの組み合わせを取り換えながら遊んでいるうちに、ティエルが両手のラケットで打ち返すときに回転を加えて謎のゾーンを発生させれば、それに必死になりすぎたミフェットが髪の毛を触手にして打ち返し始めてしまい。気が付けば全力で楽しむティエルvsそれに必死でついていくミフェットによる、熱いラリーが始まってしまう。

「うーん……なんか異種卓球戦みたいになっちゃいましたね」
「でも、二人とも楽しそうですから」

 結果的に取り残された状態のになった子とヴィクトリアは苦笑しながら見交わして。それでも、二人がとても満喫してくれているなら、それでいいのだと、そっと笑うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

キアラ・ドルチェ
【護】で参加

温泉と言えば卓球!
「自称天才卓球少女キアラちゃん参上!」(浴衣姿
と言う訳で時人さん勝負ですっ!

さあ…必殺サーブ!(彼方へ飛び去る

くっ、中々やりますね…ではラリーを…(玉が台に入らず

…この卓球台おかしいですっ! 何か仕掛けが!?(裏側まじまじ確認
こうなったら! 
分身魔球!(大量の玉を打つ
消える魔球!!(打ったふりで袖に隠す

うう…まげまじだ!?(敗北を認めたっ
時人さん、今度特訓付き合って下さい…
慰めが目にしみます~!?(目ぐしぐし

では勝者にはコーヒー牛乳プレゼント♪(2本買って持ってくる
一緒に飲みましょ? ん、運動の後の一杯は美味し♪
シリルーンさんのお饅頭も美味なのですー!(機嫌直った


凶月・陸井
【護】で参加

今回も最後はオブリビオン退治で大事だけど
まずは折角だしリラックスして楽しまないとな

先に温泉から上がったらボドゲを見て待ってるか
ボドゲのある温泉って面白いよな
「さーて…何か面白そうなものは…っと、シリルも上がったか」
声に気づいて振り向くけど、多分すぐにさっと返事ができない
湯上り浴衣姿のシリルに見惚れない訳ないからな
「ん…あ、あぁ、本当にいい湯だったな」
ついシリルを目で追ってしまうけど
皆で遊ぼうっていう様子にも嬉しくなる

卓球場の盛り上がりには一緒に応援を…ってなんだか凄い戦いだな
見てるだけでも楽しんで、なんだか本当に力が抜けて笑みが出る
「ふふ、良い戦いだったぞ?二人ともお疲れ様」


シリルーン・アーンスランド
【護】にて

皆様と温泉は最高ですわ

今は首魁を呼び寄せる為のノンビリタイムですし
陸井さまに浴衣姿をお見せ出来るのも密かに嬉しくて

「良いお湯でございました」
わたくしをご覧になって火照りが増されたような…?あっ
ち、ちょっと視線に照れてしまい、ます…が
気を確かに持ちまして!

ずらり並んだゲームに気を惹かれてもおいでの
ご様子ですので!
「皆様で何か如何でございましょう」
並べ替えだけで遊べるものなど盛り上がりそうです

そぞろ歩きますと卓球場が盛り上がって…
まぁ!キアラさまと葛城さまの一騎打ち!
駆け付けご声援致しますが…あら…
「き、キアラさまどんまいですわ」
お二方に温泉饅頭をご進呈
「甘味で鋭気をお養いあそばしませ」


葛城・時人
【護】

温泉から出てきたらキアラから卓球勝負きたー!

大人げない顔で
「受けて立とう!」

「俺、結構運動神経良いと思うよ」
と言いつつ始めたけど
すごい無理球ばっか来るんだけど…
なんもしてないのに勝ちかけてる

サーブは華麗にスカッて転ぶし
「え、ちょ、大丈夫?」
治せないし少し心配

「や、キアラ、多分台には種も仕掛けも無いよ…?」
でも俺も一緒に裏覗いちゃう
消える魔球は袖から落ちて自爆
あ。勝っちゃった…

「うん。俺で良ければ付き合うよ」

ホントはまだちっちゃいし
「きっとキアラはさ、元の自分と、今の自分で
慣れてないトコまだあるんじゃないかな」
と慰める

「ありがと。ゴチになるね」
こういう時は、腰に手を当てるんだよね(お約束)



●歓迎 武道館「護」 御一行様
(ボドゲのある温泉って面白いよな……)

 いち早く温泉から出てきた武道館「護」の館長、凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)は、この旅館の売りの一つのボードゲームルームに足を向けた。

「さーて…何か面白そうなものは……っと」

 元はバーだったのではないかと思われる部屋の壁にぐるりと設置された棚に、古典的なものから最近のもの。有名作品とのコラボ品に至るまで多彩なラインナップで、有名なものに至っては複数セットおいてあるといった至れり尽くせり。おまけに簡単な解説までつけてある。ただし、当然ながら持ち出しは厳禁。

「いやぁ、これは本格的だな。後で皆とやってみるのも良いかもしれないな」

 そこへやってきたのは、温泉から上がってきた、彼の妻であるシリルーン・アーンスランド(最強笑顔の護り風・f35374)。

「良いお湯でございました」
「……っと、シリルも上がった、か……」

 声に応じて振り向いた陸井は言葉に詰まる。長く連れ添った夫婦とはいえ、湯上り浴衣姿は新鮮で。
 一方のシリルーンも、夫である陸井に浴衣姿を見せることが出来るのが内心嬉しいのではあるが、そうして釘付けに見つめられ首を傾げて見つめ返す。

(……わたくしをご覧になって火照りが増されたような……? あっ……ち、ちょっと視線に照れてしまい、ます……)

 不思議そうに見つめ返していたシリルーンが、我に返りつと視線を逸らす。

「ん……あ、あぁ、本当にいい湯だったな……」

 それで言葉に詰まっていたことに気が付いた陸井が、言葉を返すもののやっぱり少し気もそぞろになっていて。

「み、皆様で何か如何でございましょう」

 視線が恥ずかしそうなシリルーンの提案に、陸井はシリルーンからその提案がされることが嬉しくて微笑んで頷く。

「そういえば、二人はどうしたのかな」

 そう。武道館「護」一行は、あと二人いるのだ。
 館長夫婦がしっとりと二人の世界を築いていたそのころ。

「自称天才卓球少女キアラちゃん参上!」

 温泉から出てきた葛城・時人(光望護花・f35294)を待ち受けていたのは、シャーベットを二刀流に構えた浴衣姿のキアラ・ドルチェ(ネミの白魔女・f11090)。

「温泉と言えば卓球! と言う訳で時人さん勝負ですっ!」
「受けて立とう! でも、俺、結構運動神経良いと思うよ」

 突きつけられたシャーベットを受け取って、大人げない顔で笑って受けて立つ時人。戦いの前に甘味は重要だ。食べ終われば、卓球場へ移動して、卓球勝負の開戦。

「さあ…必殺サーブ!」

 キアラがかっこよく振りかぶって放つサーブは、鋭い軌跡を描いて……遥か彼方へ飛んで行った。

「え、えーっと……」
「あ、あれ……っ」

 微妙な空気を漂わせて顔を見合わせる二人。サーブ権を入れ替え気を取り直して、いざ熱いラリーを……と意気込むが、キアラのレシーブはこれまた台の外へと飛んで行ってしまい。

「……こ、この卓球台おかしいですっ! 何か仕掛けが!?」
「や、キアラ、多分台には種も仕掛けも無いよ……?」

 台の上、ネット、裏側に至るまでごそごそぺたぺたと確認をしだすキアラと、一緒に台を確認しはじめる時人。
 陸井とシリルーンが合流してきたのは、そんな頃合いだった。

「まぁ! キアラさまと葛城さまの一騎打ち!」

 駆け寄ってきて目を輝かせるシリルーン。その傍らで陸井はなんとなく状況を察したようで苦笑を浮かべている。

「こうなったら!」

 キアラは、大量の玉をすちゃりと持ち出してくる。そのまま連続でサーブ!

「え、ちょっと?!」

 予想外の型破りに慌てる時人。慌てさせたことにキアラはどこか満足そうに笑って。

「まだまだこんなもんじゃないですよ! 消える魔球!!」
「まあ!」

 キアラの言葉にシリルーンが目を丸くする。……が、実際消えているわけではなく、キアラが自分の袖にしまい込んだだけで……しまいそこなった玉が一つ、からぁんと床に落ちる。再び漂う微妙な空気。

「うう……まげまじだ!?」

 空気に耐えられなくなったキアラが、涙目で自分から敗北を認める。

「時人さん、今度特訓付き合って下さい……」
「き、キアラさまどんまいですわ」
「きっとキアラはさ、元の自分と、今の自分で慣れてないトコまだあるんじゃないかな」

 負けは負けで悔しいようで、自分から特訓を願い出るキアラにシリルーンと時人が口々に慰めの言葉をかける。

「ふふ、良い戦いだったぞ? 二人ともお疲れ様。……そういえば、勝ったら何かあるのか?」
「あっはい! ちょっと待っててください!」

 陸井の労いに、キアラがぱたぱたと自動販売機の方へ走っていく。そうして戻ってきたキアラの手には、コーヒー牛乳が4本。

「コーヒー牛乳プレゼントです! 皆で一緒に飲みましょう!」
「あら、わたくし達にまで……それでしたら」

 キアラからコーヒー牛乳を受け取ったシリルーンが取り出したのは、温泉饅頭。ちゃんと人数分そろっている。

「お二人とも、甘味で鋭気をお養いあそばしませ」

 そういってシリルーンは、皆とこうしていられることに嬉しそうに微笑んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『マワセホリック』

POW   :    回転する竜巻
【高速回転で生じた竜巻】を纏わせた対象1体に「攻撃力強化」「装甲強化」「敵対者に【ありえない確率の事故】を誘発する効果」を付与する。
SPD   :    高速回転モード
【魔法のカードを燃やすことで】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
WIZ   :    高レア演出の光
【レア度の高い演出の光】が命中した対象を高速治療するが、自身は疲労する。更に疲労すれば、複数同時の高速治療も可能。

イラスト:猫家式ぱな子

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●決闘の鏑矢は複雑な鳴き声
 時計の針は日付を渡り、いわゆる草木も眠る丑三つ時。

 からり、からり。

 何かが回る音がする。

 リアジュウウラヤマ……

 鳴き声のようななにかも聞こえる。

 キエエエエエエエエエ!!! バクハツシロオオオ!!!

 次第にはっきりと聞こえるようになった鳴き声が、悲鳴のような鳴き声に変わったとたんいくつかの――猟兵たちが泊まる――部屋に一斉に現れるマワセホリック。
 想定通りの敵襲とはいえ、宿の部屋を荒らすわけにはいかない。転戦できそうな場所は、駐車場か、中庭。猟兵たちは各々武器を手に、自分たちの前に現れた、ちょっと不憫な鳴き声を上げるマワセホリックの群れと対峙する。
宵空・鈴果
さなりん(f37117)と合流
●戦闘前
敵が出る深夜までお話ですりん☆
さなりんは、どんな恋をしたりん☆?修行の時の気になる男子とか〜☆
と、パジャマパーティーの流れで恋バナを振ると逆にりんかの恋について聞かれて、あっ…えっとぉ〜…☆と目が泳ぐ
(北極海の集落から都会に来たばかりでこちらも出会いは…。わわ、めっちゃキラキラした目で見てくる〜!?)
どうしようと思っていたら敵の襲来☆

●戦闘
どことなく深い闇を感じる鳴き声りん…☆
基本はとりゃー☆とエアシューズでのキック
敵がUCで光りだしたら、こちらはUCで召喚した星を複数敵に貼り付けて光を隠してしまうりん☆
りんかを差し置いてキラめくのは許さないりん☆


龍巳・咲花
鈴果殿(f37140)と参加でござる!

敵が来るまで時間がある故、鈴果殿とお話タイムでござるな!
拙者こういうのに憧れていたでござるよ!
ふむ、拙者の恋でござるかあ……(記憶を振り返ると色恋のいの字も無い修行の思い出しかなく)
な、無かったでござるー!?(愕然としながら崩れ落ちる様に)
こ、後学の為に鈴果殿に恋のいろはを教えて欲しいでござる!(若干前のめりのキラキラした目で)

敵が出れば部屋を飛び出て、戦場を既に仕込みが済んでいる駐車場に移すでござるよ!
鈴果殿の攻撃に合わせて拙者も武器の投擲で牽制しつつ、陣の中で誘い込むのでござる!
星の光で包まれた隙に、印を結び仕掛けていた結界を作動させ攻撃するでござる!



●ふらいんぐ☆がーるず
 時刻は少しさかのぼって。

「さなりんは、どんな恋をしたりん☆? 修行の時の気になる男子とか〜☆」

 合流した宵空・鈴果(星と月のエアライダー・f37140)と龍巳・咲花(バビロニア忍者・f37117)は、同じ部屋で仲良く女子会タイムとしゃれこんでいる。

(おおお、拙者こういうのに憧れていたでござるよ……!)

 内心感動に打ち震えてみるも、記憶を掘り起こしてみればどれだけ掘っても出てくるのは修行の思い出ばかり。

「……な、な、無かったでござるー!?
 こ、後学の為に鈴果殿に恋のいろはを教えて欲しいでござる!」

 がくりと布団に崩れ落ちた後、前のめりに鈴果に縋りつく咲花。ところが、当の鈴果の目は宙を泳いでいて。

(北極海の集落から都会に来たばかりでこちらも出会いは……。わわ、めっちゃキラキラした目で見てくる〜!?)

 内心の口調が日頃とかけ離れるくらい焦ったところへ。

 キエエエエエエエエエ!!! ジョシバナアアアアア!!!

「て、敵襲でござる! 鈴果殿、行くでござるよ!」
「おっけーりん☆」

 二人にとってとても都合のいいタイミングで現れたマワセホリックたち。少女たちはそれまでの話題を放り投げ、そのまま窓から咲花が色々と仕込みをした駐車場の一角へ飛び出していく。よいこはまねしちゃダメりん☆

 キャッキャウフフキエエエエエエ!!!

「どことなく深い闇を感じる鳴き声りん……☆」
「さあ、拙者たちが開いてでござるよ!」

 鳴き声の裏の悲哀を察してしまう鈴果と、気づかないまま武器を構える咲花。
 鈴果がエアシューズで華麗に舞いながらマワセホリックを蹴り飛ばしていくと、それに合わせて咲花は宙を飛ぶマワセホリックを鎖鎌や忍者武器を投げることで落下地点を事前に用意した陣の方へ誘導する。

「さあ、『逃がさないでござるよ! 龍陣忍法 災禍顛墜!』」

 咲花のユーベルコード、『龍陣忍法「災禍顛墜」』が、轟と黒い炎を上げる。こんがりと焼けたマワセホリック達は傷を癒そうと回り始め……。

「りんかを差し置いてキラめくのは許さないりん☆」

 『それっ☆』と鈴果もユーベルコード『スターライト・エアリアル☆』で星を降らせる。回るマワセホリック達を邪魔するように降った星たちに足をとられるもの、滑車に星を巻き込んで転倒するもの。回復を妨害されたものもされなかったものも、最終的には『龍陣忍法「災禍顛墜」』の猛毒霧で次々と倒されていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

キアラ・ドルチェ
【護】で参加

「ふふ、卓球も珈琲牛乳もお饅頭も堪能ですっ。お仕事続きで休む暇もない方は可哀想ですねえ」と挑発し駐車場へ誘導…わ、シリルーンさんに寝顔見られたの恥ずかしっ!?(真っ赤

…まあ魔女には学校も試験も、ついでにお仕事も何にもないんですけどね♪
そういえば陸井先生は先生ですけど、シリルーンさんはお仕事何でしょ?

広い所に出たら野生の思考で攻撃
「…ずっとお仕事と言うのも不憫ですね」
せめて美しい花に包まれ、永遠の休日へ…

わ、時人さんは流石の仕事ぶり…今度私にも訓練つけて下さい~!
「ほんと、みんなやりたい事だけやって生きて行けば良いのに。そんな簡単な事が何でできないんですかね?」(幼子の不思議そうな瞳


葛城・時人
【護】

こんだけ楽しいを振りまいてたら
絶対来るとは思ってたけど
タゲ変更されてホント良かった
「起きた?陸井」
隣部屋のキアラとシリルーンも…起きたね

「羨ましいんだ?」
にこやかに挑発
窓を開け
「じゃあ殺しにおいで」
間髪入れず駐車場に飛び降り誘う

生命の埒外だし空中機動も使い
綺麗に着地即起動

UCは白燐大拡散砲
「ククルカン…往け。あと鳴くな」
物音に可能な限り留意

派手に光らないし、数こなせるし治癒もつく
見られたとしてもなんかの手妻でごまかせるね

俺の仕事はね、十年以上前からお前らみたいなのを
狩る事、だよ
幸か不幸か充実してるよ。お陰様でね

「良いよキアラ。けど、君の方が歴戦だから、教わるのは
俺の方だと思うけどねー…」


凶月・陸井
【護】で参加

隣の部屋から聞こえてくる楽しそうな会話の気配と
温泉の効果で少しうとうとしてるかな
勿論、気配を感じたら飛び起きる
「あぁ、勿論だ。起きたよ」

時人の挑発に合わせて軽口をたたきながら一緒に外へ
「それとも羨ましいってのは口だけか?」
宿の壁を悪路走破で駆け下りてから時人と同時に起動

殲滅は皆の範囲攻撃に任せて自分は補佐を
範囲攻撃から逃れようとする奴へ【戦文字「縛」】を飛ばし
一匹も逃がさないように対処していく
「最後に見れるのが、三色の美しい終わりの光景でよかっただろ?」

そうだな。戦って、過ごして、充実した毎日だ
でも教師の仕事とかで色々あったりで
「あ、こうあれだ、キアラさん、その言葉は俺にも効く…」


シリルーン・アーンスランド
【護】にて

わたくしも全てを堪能致しましたわ
そしてお可愛らしいキアラさまの寝顔も

さて…流石皆様歴戦の猟兵
すぐさま戦闘態勢になられますこと、お見事
わたくしもいざや!

駐車場でさまよえる舵輪を用い、リア充でございますと煽ります

広範囲に攻撃を及ぼせますこと
皆様を阻害しないこと、何よりかと
音も静かですし
剣を持ちまして攻撃も
「骸の海にて番われませっ」

仕事でございますか?
わたくし、結婚後はゴーストハントを少々と育児を
お後は陸井さまのサポートを

でもあの子ったら、何処かでお友達を
見つけたようで、戻って参りませんの
その間に若返りましたゆえ
戻ったら吃驚するかもしれません
その顔を見るのが、密かに楽しみですわ(にこにこ)



●守るべきものを守り 護るべきものを護れ
武道館「護」のメンバーの泊まる部屋にもマワセホリック達は押しかけていた。

「起きた?陸井」
「あぁ、勿論だ。起きたよ」

 いち早く察したのは、葛城・時人(光望護花・f35294)と凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)。

「こんだけ楽しいを振りまいてたら、絶対来るとは思ってたけど……羨ましいんだ?」
「それとも羨ましいってのは口だけか?」

 と、隣室の女性陣の部屋の気配を伺ったあと、マワセホリック達ににこやかに言う時人と陸井。

 キエアアアアアアアバクハツシロオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

 二人の挑発に吠えるマワセホリック達に、その調子のままで時人が窓を開けながら言う。

「じゃあ、殺しにおいで」

 そして開けた窓から二人は身を躍らせた。
 一方、女性陣はといえば。

「ふふ、卓球も珈琲牛乳もお饅頭も堪能ですっ。お仕事続きで休む暇もない方は可哀想ですねえ。
 ……まあ魔女には学校も試験も、ついでにお仕事も何にもないんですけどね♪」

 無邪気にマワセホリック達を挑発しながら駐車場へと向かうキアラ・ドルチェ(ネミの白魔女・f11090)に並走しながら、シリルーン・アーンスランド(最強笑顔の護り風・f35374)はふわりと笑って。

「わたくしも全てを堪能致しましたわ。……そしてお可愛らしいキアラさまの寝顔も」
「……わ、シリルーンさんに寝顔見られたの恥ずかしっ!?」

 キエエエエエエエエエエウラヤマアアアアアリアジュウドモメエエエエエエエ!!!

「ええ、わたくし、リア充でございます」

 鳴き声にシリルーンがやわらかい笑みで返しつつ二人が駐車場へたどり着けば、ちょうど陸井と時人も駐車場に降り立ったところで。

「さて……流石皆様歴戦の猟兵。すぐさま戦闘態勢になられますこと、お見事。わたくしもいざや!
『お力お貸し下さいませ、舵輪に眠る皆々様…どうか我らに優しき癒しを、そして敵撃つ鋭き刃を!』」

 そういうシリルーンも、猟兵としての経験は他のメンバーに比べると浅いとはいえ、銀誓館の能力者だったのだ。身に沁みついたそれは皆と変わらない。そんな彼女のUC『さまよえる舵輪』が、展開する。深い縁で結ばれ、今なお形を変えて共にある力が彼女を、彼女の仲間達を護り、敵を討つ。

「……ずっとお仕事と言うのも不憫ですね。せめて美しい花に包まれ、永遠の休日へ……
 『麗しき三色の花たちよ、慈悲もて舞いて我が敵を穿て、知は力なり!』」

 続いてキアラがユーベルコード『野生の思考-La pensee sauvage-』で武器をパンジーの綺麗な花びらに変え、マワセホリック達を攻撃する。
 二人の攻撃の範囲から逃れようとするマワセホリックに気付いたのは、陸井。

「最後に見れるのが、三色の美しい終わりの光景でよかっただろ?」

 ユーベルコード『戦文字「縛」』で逃げようとしたマワセホリックの動きを止める。キアラ、シリルーンの範囲攻撃にさらに重ねて時人もユーベルコード『白燐大拡散砲』を使おうとするが。

「ククルカン……往け。あと鳴くな」

 呼ばれたククルカンがきゅい! と高らかに啼こうとして、しゅんとしたような素振りを見せたあと、主の指示に従ってマワセホリック達に攻撃を始める。重ねられた範囲攻撃と、そつの無い陸井の支援で、マワセホリック達は瞬く間に倒されていった。

「俺の仕事はね、十年以上前からお前らみたいなのを狩る事、だよ。幸か不幸か充実してるよ。お陰様でね」
「時人さんは流石の仕事ぶり…今度私にも訓練つけて下さい~!」

 消えゆくマワセホリック達を見つめながら言う時人の傍らで、キアラが目を輝かせる。

「良いよキアラ。けど、君の方が歴戦だから、教わるのは俺の方だと思うけどねー……」

 無邪気に見上げるキアラに、時人が苦笑する。

「……でも。ほんと、みんなやりたい事だけやって生きて行けば良いのに。そんな簡単な事が何でできないんですかね?」

 そんなキアラがマワセホリック達の鳴き声を思い出して不思議そうに首を傾げる。運命の糸症候群で急成長したものの、生来の彼女はまだまだ幼な子。おとなのじじょうには疎い。

「あ、こうあれだ、キアラさん、その言葉は俺にも効く……」
「え? え? なんで陸井先生がそんな風に?! そ、そういえば陸井先生は先生ですけど、シリルーンさんはお仕事何でしょ?」

 話題を変えようと頑張るキアラからの問いかけに、シリルーンは楚々と笑みを浮かべて。

「仕事でございますか? わたくし、結婚後はゴーストハントを少々と育児。お後は陸井さまのサポートを」
「い、くじ?!」

 キアラが驚いたような大きな声を上げかけて、慌てて声を落とす。その様に皆一様に柔らかく笑う。

「でもあの子ったら、何処かでお友達を見つけたようで、戻って参りませんの。
 その間に若返りましたゆえ、戻ったら吃驚するかもしれません。その顔を見るのが、密かに楽しみですわ」

 笑みを浮かべたままそう語るシリルーンの傍らで陸井がそっと笑った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『モーラット・デビルキング』

POW   :    モーラット・スタンピード
【圧倒的もふもふ力】を籠めた【体当たり】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【敵対心】のみを攻撃する。
SPD   :    モーラット・オーバーラン
【周りを埋め尽くすモーラットの群れ】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    モーラット・カース
指定した対象を【モーラット】にする。対象が[モーラット]でないならば、死角から【大量のモーラット】を召喚して対象に粘着させる。

イラスト:熊谷狼

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アルミィ・キングフィッシャーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●モラ、降臨
 マワセホリック達が倒され消え去りつつある駐車場の真ん中に、どぉん、と何かが現れ出た。

「もきゅー!! もきゅもきゅ、もきゅー!!」
(訳:こらー!! おもちゃは、どこだー!!)

 モーラットだ。しかし、でかい。王冠とふかふかマントまではおっている。そのモーラット?は、ふらふらと近寄るマワセホリック達に目をとめると。

「もきゅ。もきゅきゅもきゅきゅぅ!」
(訳:ならば。われがいやしてやろう!)

 と、もきゅもきゅ啼きながら、マワセホリックの一匹を持ち上げて。

 ぷちっ。

 抱き潰した。文字通り、抱き潰した。
 猟兵たちの攻撃で、既に満身創痍、もう消えるまであと僅かという状態だった、残り数匹だったマワセホリック達が。ぷちぷちと潰され消えていく。

 どうやら、あのモーラット?が、ボスらしい。
 猟兵達は三者三様の感情を浮かべた表情で、武器を構えなおした。
龍巳・咲花
鈴果殿(f37140)と参加でござる!

見た目は多く可愛いモーラットでござるが……心を鬼にしてかかるでござるよ!
鈴果殿もやる気十分でござるな!
ふむ、なんでござろうか? ふむふむ、なるほどでござる! 確と任されたでござるよ!

鈴果殿へ意識を向けぬよう、拙者が敵を起点にグルグル回りながらクナイや手裏剣の投擲で攻撃し続けるでござるよ!
鈴果殿の大技の気配を察知したら、マントの裾へ狙いを変え、クナイと鎌で地に縫い付けるでござる!
マントが脱げぬよう、おまけに分銅と鎖でマントごと身体をグルグル巻きに縛り付けてみせるでござるよ!

やはり鈴果殿は技も冴えも煌びやかでござるなあ!
その一撃に見惚れてしまったでござるよ!


宵空・鈴果
さなりん(f37117)と連携
●作戦
さなりんが敵を足止めしてくれるそ うなので、りんかはUCで戦闘力を増強させてきっつ〜い一撃をぶちこむりん☆

●やったこと
さありんかたちでぼっこぼこにするりん☆(エアボクシングでやる気を示す)
…と思ってたら、敵対心を削ぐとは厄介ですりん☆
う〜ん、あっそうだ☆
さなりんへ何するか説明したら、りんかはティンクルスターにつかまって出来るだけ高く遥かな空へ
そしてハンググライダー展開っ☆大きく螺旋を描く星となって降りていき、そのまま飛び蹴りをくらわせるりん☆
星々とともに時間をかけて加速して、もっと速く、もっと輝いて…っ☆
夜空にキラめけ星海のスパイラルっ☆とりゃ〜☆



●とぅいんくる☆とぅいんくる☆もきゅるすたー
「見た目は可愛いモーラットでござるが……心を鬼にしてかかるでござるよ!」
「おっけーりん☆」

 武器を構える龍巳・咲花(バビロニア忍者・f37117)の横でやる気満々の宵空・鈴果(星と月のエアライダー・f37140)がシュッシュとシャドーボクシングを始める。

「おお、鈴果殿もやる気十分でござるな!」

 その姿に咲花も奮起して地を蹴ろうとしたその時。

「あ、さなりん、さなりん☆ ちょっと待つりん☆」

 手招きをする鈴果。なんでござろうか? と、咲花が近寄ると耳打ちをして。

「……ふむふむ。なるほどでござる! 確と任されたでござるよ!」

 頷き交わした少女たちは駆けだす。

「もきゅ? もきゅももきゅもきゅもきゅきゅ?」
(訳:ん? おまえもいやされたいのか?)

 モーラット?が周囲を走る咲花に向かって、短い手を伸ばそうとする。

「拙者を捕まえれるものなら捕まえてみるでござるよ!」

 咲花の動きの方が早いので余裕ですり抜けていく。くるくる、のしのしと追いかけっこ。

「もきゅ?」
(訳:ん?)

咲花とのぐるぐる追いかけっこにのめり込んだモーラット?が気が付くとマントはクナイと鎌で地面に縫い付けられ、追いかけられているうちに鎖でぐるぐるに巻かれた状態に。

「もきゅー! もきゅもきゅー!!」
「『輝け星海のスパイラルっ☆ いっけ〜☆ …りん☆』」

 おかんむりのモーラット?に向けて空から舞い降りるシューティングスター。モーラット?に咲花に気を取られてる間に、ハンググライダーで空へ飛んだ鈴果のユーベルコード『アーティスティックスパイラル☆』。

「夜空にキラめけ星海のスパイラルっ☆ とりゃ〜☆」

 りぃん☆ とモーラット?の頭のてっぺんへ飛び蹴りをお見舞いしたあと、地に降りる鈴果。
 きゅう、とふらついて倒れるモーラット?の巨体が、ずうんと音を立てた。

「りんかの作戦、大成功りん☆」
「やはり鈴果殿は技も冴えも煌びやかでござるなあ!」

 モーラット?の体当たりを何度か喰らってしまったために敵対心を削がれ気味の咲花が鈴果を迎え、少女たちはガッツポーズをするのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

葛城・時人
【護】

見た目がモラだろうが
「ぷちっ」されたら猟兵でも死ぬ
そこまで弱くない奴らが一撃だし…

よし!

「後ろお願い!」

恐らく言わなくてもキアラとシリルーンは
守護してくれる
解ってるけど
無言にしたくない

そして相棒に一声
「陸井!全力で!」

同時に飛び退り初撃回避

UCアークヘリオン詠唱

カースもスタンピードも
始まりの刻印を目視したら爆発に巻き込める

キアラ程高速は無理でも
二撃、三撃!
合間に白羽蟲笛からククルカンを呼び
「舞え!攪乱しろ…出来るだけ静かにね!」
もう遅いかもだけど可能な限り静音を

見られても…世界結界があるから
大丈夫かもだけど
「昔ほどの信頼感はないから、ね」

最後は陸井の動きと同期して
精度をあげフィニッシュを


凶月・陸井
【護】で参加

流石にあれに「ぷちっ」は勘弁だな
見た目はモラだけどもう別物として考え全員で全力で攻撃だ
「シリル、キアラさん!後ろは頼んだ!」

戦闘開始と同時に【水遁「霧影分身術」】を使用
「あぁ、勿論だ!全力で行くぞ」

分身には遠距離攻撃と後衛の守護を指示
自分は支援のヤドリギのローブを装備
防御はローブの装甲に任せ植物の槍と護身で全力攻撃
懐に入り抱き着きをさせないよう護身で切り付け弾丸を叩き込む
「攻撃は確かに痛いが…速攻で終わらせる!」

ダメージがたまってきたら生命の実を齧りつつ切り付け続け
つい見た目に躊躇いそうになるが、己を鼓舞する為に口にする
「悪いが手加減はしない…次は普通のモーラットになれるといいな」


キアラ・ドルチェ
【護】

【高速詠唱】【多重詠唱】でヤドリギの織姫を私→陸井さん→時人さん→シリルーンさんの順でかけ、隠密性確保と防御固め

基本後衛
移動しつつ相手に的を絞らせないよう行動
回避重視かつ、こちらの攻撃も相手の死角を突きかつ、モーラット変身やモーラット粘着攻撃も食いにくいよう注意

自分にダメージ蓄積なければ植物の槍で攻撃を行い、回復必要なら生命の実を活用
回復追いつかない方あれば、自分のローブに実った生命の実を提供
「可愛い顔してやり方はえげつないですね…!」
モフモフに抱かれるのは嫌いじゃないですけど、潰されるのは勘弁っ!

…オブリビオンに生まれ変わりあるかは分かりませんが、次はホワイトに生まれると良いですね♪


シリルーン・アーンスランド
【護】にて

見かけはこのように可愛らしい姿ですけれど…
どうにも容易ならぬ雰囲気を感じますの
故に侮りは致しませぬ

わたくしは攻勢に出るお二方のご支援をば
「キアラさまご一緒に!お願い致します!」

ああ、お忘れなくお声掛けて下さいますのね
そのご信頼に全力で応えましょう

そうでしたわ。こうしていつも
減衰が極まり、アビリティが使えなくなるまで
ずっとこうしてお護りして来たのでした
「全力でお往きあそばしませ!」

此度もUCさまよえる舵輪のお力を頂きます

いかで敵が増えようが治癒が上回りますればこちらのもの!
キアラさまのお力添えもありますゆえ
敗北はございませぬ!

合間を抜けるものは技能回避
剣でも斬り撃退まで力は絶やしませぬ



●護りし者たち
「流石にあれに「ぷちっ」は勘弁だな……」
「見かけはこのように可愛らしい姿ですけれど……どうにも容易ならぬ雰囲気を感じますの」
「そこまで弱くない奴らが一撃だし……見た目がモラでも流石に「ぷちっ」されたら猟兵でも死ぬよね」
「モフモフに抱かれるのは嫌いじゃないですけど、潰されるのは勘弁ですっ」

 鎮座するモーラット?の見た目と実態のギャップに一様に複雑な表情を浮かべる、武道館「護」の面々。

「見た目はモラだけど、もう別物として考える。全員で全力で攻撃だ」

 しかし、館長である凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)の一声で一同表情を引き締めて、武器を構える。

「シリル、キアラさん! 後ろは頼んだ!」
「後ろお願い!」

 ユーベルコード『水遁「霧影分身術」』で分身を生み出しながら先陣を切る陸井と共に、葛城・時人(光望護花・f35294)も走り出しながら、ユーベルコード『アークヘリオン』で始まりの刻印をモーラット?の視界に召喚する。

「キアラさまご一緒に! お願い致します!」
「はいっ!」

 キアラ・ドルチェ(ネミの白魔女・f11090)は頷き杖を踊らせると、自身のルーツと密接なユーベルコード『ヤドリギの織姫』による加護を皆に順番に付与していけば、シリルーン・アーンスランド(最強笑顔の護り風・f35374)が縁深きちからが変化したユーベルコード『さまよえる舵輪』の力を展開する。
 皆互いに声を掛けずとも心得てはいるのだが、無言でよりはと声を掛け合って連携を重ねていく。

「もきゅ……もきゅうもきゅもきゅきゅ……」
(訳:くぅ……おもちゃをいやしてなにが……)

 ふらふらと不満そうに啼きながら起き上がるモーラット?に、陸井の分身の攻撃が、時人の創世の光が、シリルーンの銀の雨が、キアラの植物の槍が、容赦なく降り注ぐ。

「舞え! 攪乱しろ……でも、出来るだけ静かにね!」
「もきゅー! もきゅもきゅもきゅうー!」
(訳:うおー! なんだこれはー!)

 さらに時人のククルカンが先の戦闘の際の指示を引き続き守って静かに纏わりついて邪魔をする。

(そうでしたわ。こうしていつも……減衰が極まり、アビリティが使えなくなるまで。ずっとこうしてお護りして来たのでした)

 猟兵として覚醒したことで戦場へと帰ってきたシリルーンは、再びこうして戦うことに感慨を覚えながら剣を手に、ククルカンを払おうと暴れるモーラット?へと斬りかかる。

「もきゅもきゅ、もっきゅぅーーー!!」
(訳:ものども、であえーーー!!)

 そんなシリルーンにモーラット?が不愉快そうに啼く……いや、吠え?ると、どこからともなくモーラットがわらわらと現れ出でて、一同にめがけて一目散にまっしぐらに走ってくる。

「可愛い顔してやり方はえげつないですね……!」

 ユーベルコードで生み出した植物の槍を振るって走ってくるモーラットたちをいなしながら、キアラが叫ぶ。キアラがユーベルコードで皆に纏わせたヤドリギのローブのおかげで攻撃そのものは痛くはないのだが、攻撃をいなす度にモーラットがぽーん、ぽーんと飛んでいくのはなかなかに心にくるわけで。しかもどうにも当のモーラットたちは痛そうというよりも楽しそうなので、こちらの方が悪者っぽい気持ちになり、ちょっとこころを抉ってくる。

「悪いが手加減はしない……!」
「陸井、俺もいくよ! 全力で!」

 そんな中、陸井と時人が同時に武器を構え、抱きつかれるまいとモーラット?の懐に入りこみ同時に切りつけた。

「もーーきゅーーーうーー!!!」
(訳:いーーたーーーいーー!!!)

 切り付けられたモーラット?が、涙目で啼きながらごろんごろんと彼方へ転がっていく。

「……オブリビオンに生まれ変わりあるかは分かりませんが、次はホワイトに生まれると良いですね♪」

 その様を見送りながらキアラが無邪気に言う。

「……そうだな。次は普通のモーラットになれるといいな」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シウム・ジョイグルミット
温泉旅館を満喫しすぎて本来の目的を忘れるとこだったよ
遅れちゃったけど、しっかりお仕事しないとね

『Hungry Dumpty』召喚!
美味しい料理をいっぱい食べたからね、ダンプティは元気いっぱいだよ
もふもふ体当たりを受け止めてもらっちゃうね
攻撃がボクに届かなければ、敵対心を削がれることはないと思うし
受け止めたら、逃げられないようにしっかり掴んでてね
その間に浮かぶ銀食器を沢山作って、敵にガンガンぶつけるよ

もふ毛を綿菓子に変えちゃうのも有りかも
綿菓子にしたら千切って味見しちゃおうかな、どんな味がするだろー
残りは残さずガブガブしちゃっていいからね、ダンプティ

すごくふわっふわで美味しかったよ、ご馳走さま♪



●時計ウサギと綿菓子
「温泉旅館を満喫しすぎて本来の目的を忘れるとこだったよ。
遅れちゃったけど、しっかりお仕事しないとね」

 シウム・ジョイグルミット(風の吹くまま気の向くまま・f20781)が駆けてくる。

「『これお腹減るからあんまり好きじゃないんだけど、使うしかないかぁ……よーしやっちゃえ、みんな食べちゃえ♪』」

 ユーベルコード『Hungry Dumpty』で、手足がある巨大な口―ダンプティを召喚するシウム。夕食にシウムがおいしい料理をたらふく食べたのもあり、呼び出されたダンプティも元気いっぱい。

「もきゅーもきゅもきゅもきゅきゅー!」
(訳:うおーいやすのだー!)

 体当たりというよりも、のしかかるようにシウムとダンプティに向かってくるモーラット?。

「ダンプティ、しっかり掴んでて!」

 ダンプティがシウムを庇う様に立ちはだかって、モーラット?をブロック。モーラット?の毛が、触れたところからふわふわの綿菓子へと変わっていく。
 ダンプティの周囲に浮かぶ銀食器を投げつけながら、隙間から綿菓子になった毛を毟って味見をするシウム。

「すごくふわっふわで美味しい♪」

 幾つか毟ってかじった後。

「ご馳走さま♪ ダンプティ、残りはガブガブしちゃっていいよ」

 シウムのゴーサインにダンプティがどこか嬉しそうにモーラット?にかじりついた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミフェット・マザーグース
【太陽の家】
わー、ふわふわでかわいい生き物……
はっいけない!敵はオブリビオン、ちゃんとやっつけなきゃ!

どんどん増えるふわふわ毛玉に、もきゅもきゅの鳴き声、お歌にして返すね!

UC【一人ぼっちの影あそびの歌】
もきゅー! もきゅもきゅ、もーきゅっ、もっきゅっきゅー!
もーきゅもーきゅもっきゅっ、もっきゅもきゅっ、もーきゅっきゅーっ!
もきゅきゅっ、もーきゅもきゅ、きゅっきゅもきゅー♪

歌に合わせて溢れたモーラットの群れが、モーラットの群れにぶつかりあうよ
モーラット同士でもふもふしてるうちにみんな王様をやっつけて!

ぶじにお仕事が終わったらお部屋に戻って
疲れて先に寝ちゃったティエルの横で、おやすみなさーい……


秋月・信子
●SPD【太陽の家】

あれは…モーラット?
それも巨大で、王冠も被っていて…?
意外な相手が相手でしたので、思わずハンドガンの銃口を下げてしまいましたが…あの様子だとだいぶ悪い子なようです
心を鬼にして、骸の海へとおかえり願わなければ…きゃ!?

気がつけば周りにはモーラットの群れ
まるで何処からともなく無限に湧いてくるそれに呑み込まれれば、もふもふの餌食に…
幸いにも、駐車場の灯りとヴィクトリアさんが放つ光で影が生まれています
それなら…『影の魔獣の召喚』!
私の影が変異した影の黒豹にモーラットの群れを威嚇し、ご退場願います
余裕があれば他の方も影の黒豹へ乗せ、モーラットの群れを掻き分けながら追撃を行います


ヴィクトリア・アイニッヒ
【太陽の家】
見た目には、随分と愛らしい。
けれどその性根は、悪なのですね。
で、あれば。力を振るう事に、躊躇いはありません。
主よ、その威光で悪意を祓い給え……!

意を決したならば、『神威の翼』を発動。
真の姿でもある戦女神の姿を晒し、光の翼を羽撃かせて浮かび上がります。
そうしてそのまま、頭上から地を照らす光にて牽制を行いましょう。

頭上にいれば、相手の攻撃も届きづらくなるでしょう。
万一、体当たりを受けたとて……問題はありません。
私が戰場で拠って立つのは、敵対心に非ず。無辜の人々を守りたいというその心ひとつです。

もふもふには、少し心惹かれますが。けれどそこは、心を鬼にして。
今は使命を、果たしましょう。



●モーラット?に陽光の祝福を
「あれは……モーラット?」
「わー、ふわふわでかわいい生き物……」

 傷を癒そうと座り込んで毛づくろいをしているモーラット?に、秋月・信子(魔弾の射手・f00732)が思わず手にしたハンドガンの銃口を下ろしかける傍らで、ミフェット・マザーグース(造り物の歌声・f09867)がふにゃりと笑う。

「見た目には、随分と愛らしい。けれどその性根は、悪なのですね。
 で、あれば。力を振るう事に、躊躇いはありません」

 そんな二人を窘めるように、ヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)が武器を構える。

「そ、そっか。敵はオブリビオン、ちゃんとやっつけなきゃ!」
「そうですね。あの様子だとだいぶ悪い子なようです。心を鬼にして、骸の海へとおかえり願わなければ……」

 ミフェットと信子も、それぞれに表情を引き締めて戦いに備える。

「主よ、その威光で悪意を祓い給え……!」

 ヴィクトリアが凛々しく斧槍を振るうと光の翼をもつ戦女神の姿へと変じ空へ舞う。

「もきゅっ もきゅもきゅもきゅうー?!」
(訳:なっ ちくちくするー?!)

 不愉快そうに身をよじるモーラット?が、ヴィクトリアを見つけるものの空を舞う彼女に隊値ができずに不満そうな顔をする。そんなモーラット?へ信子がハンドガンで攻撃を重ねる。

「もっきゅぅー! もっきゅぅーーー!!」
(訳:であえー! であえーーー!!)

 地団駄を踏むような動きをしながらモーラット?が吠えると、モーラットがあちこちから顔を出す。

「……きゃ!?」

 気が付けばそこかしこにもきゅもきゅと鳴くモーラットの群れ。
 モーラットたちは、空を舞うヴィクトリアは二の次にして、信子とミフェットに照準を合わせた様子。

「もきゅー! もきゅもきゅ、もーきゅっ、もっきゅっきゅー!」

 そんなモーラットたちに向かって歌いだすミフェット。彼女のユーベルコード『一人ぼっちの影あそびの歌』だ。

「もーきゅもーきゅもっきゅっ、もっきゅもきゅっ、もーきゅっきゅーっ!
 もきゅきゅっ、もーきゅもきゅ、きゅっきゅもきゅー♪」

 ミフェットの歌に呼応するようにさらに姿を現すモーラットの群れが彼女の歌にあわせて啼きながら、モーラット?が呼び出したモーラットたちとぶつかり合う。

「今が好機ですね……! 『影の豹よ…いくわよ。』」

 機を読んだ信子がユーベルコード『影の魔獣の召喚』で影の豹を召喚し、その背に飛び乗る。影の豹の威嚇でモーラット達に道を開けさせながらミフェットに近づき、彼女を豹の背へと迎え入れる。

「少し心惹かれますが。けれどそこは、心を鬼にして。今は使命を、果たしましょう」

 空からヴィクトリアがモーラット?に向け斧槍を振り下ろし、地では豹に乗った信子がハンドガンで追撃を加える。

「もきゅー……もきゅもきゅきゅー!」
(訳:くそー……おぼえてろー!)

 涙目のモーラットが駆けながら消えていく。その様を見送りつつ、ヴィクトリアは地へと舞い降りる。

「無事に無辜の人々を守ることができましたね」
「はい。」

 ヴィクトリアと信子が頷きあった後、ふと未だ残る信子の影の豹の背に目を向けると、ミフェットが眠たそうにうつらうつらとしている。戦いが決着したことで気が緩んだのだろうか。

「帰って休みましょうか。まだもうちょっと朝まで時間はありますし」

そうして少女たちは、宿の部屋へと帰っていったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年05月10日


挿絵イラスト