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銀河帝国攻略戦⑮~帝国宇宙戦艦撃破作戦

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「エンペラーズマインド再集結艦隊の防衛ラインを突破したことで、現在、解放軍艦隊が『白城』艦隊と交戦中です」
 壮絶な艦隊戦が行われている宇宙空間を背景に化野・那由他(書物のヤドリガミ・f01201)が説明を続ける。
「解放軍は戦い慣れてきたこともあり、今の今は『白城』艦隊を相手に互角に戦うことが出来ています。しかし練度の差は明らかであり……」
 このまま戦い続ければ、間違いなく解放軍が崩れ出す。
 精鋭である『白城』艦隊の旺盛な士気と練度を挫く、何らかの突破口が必要だ。
「幸い、これまでの戦いで帝国軍の前線指揮を担う『帝国宇宙戦艦』の所在を特定することが出来ました。近辺に転移が可能となりましたので、皆さんに当該宇宙戦艦の撃破をお願いしたく存じます」
 熾烈な艦砲射撃を掻い潜って目標である『帝国宇宙戦艦』へと接近、ユーベルコードを駆使し轟沈させる――これは敵の砲火の中に飛び込む過酷な任務である。
 帝国宇宙戦艦は戦闘に特化しており、強大な火力と装甲を誇る。攻撃を集中させなければ撃沈させるのは困難だ。今こそ猟兵の力が求められている。
「帝国宇宙戦艦には指揮官が座乗していると考えられます。目標は飽くまで宇宙戦艦そのものの撃沈ですが、もし発見できたら討ち取って頂ければと」
 指揮官については狙えたらで構わないと那由他は付け加え、猟兵達を見渡した。
「敵艦の砲火の中に飛び込むことになります。皆さんのご武運をお祈りします」


相馬燈
 相馬燈です。こちらは白城艦隊の前線指揮を執る『帝国宇宙戦艦』を撃沈するというミッションになります。敵は精鋭らしく相応の実力を持っており、派手で熾烈な戦いになることが予想されます。皆様の参戦をお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『帝国宇宙戦艦』

POW   :    フルバースト・コズミック
【全砲一斉射撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    デストロイレーザー
【10秒間のエネルギーチャージ】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【主砲からのレーザー砲撃】で攻撃する。
WIZ   :    インペリアル・マカブル
【自身の稼働可能時間】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【帝国式鏖殺形態】に変化させ、殺傷力を増す。
👑15
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 両艦隊の砲塔が一斉に光を放ち、光条が束となって行き交う。
 両軍の戦闘艦に直撃したビームが装甲を溶融させ、ぐらりと傾いた艦が爆発を巻き起こした。機銃掃射を受けた解放軍の戦闘機が両翼を吹き飛ばされながら体当たりして一隻に損傷を与えたが、撃沈にまでは至らない。
 徐々に解放軍の損耗率が高まっていく。
「ガーゴイル、ズメイともに轟沈! 各艦損傷拡大!」
「うろたえるな。砲撃を続けろ」
 解放軍の或る戦艦の中で、艦長が目を細めた。ここで兵員の心が折れれば総崩れになる可能性もある。
「あれは何だ……何か小さなものが……いや、あれは猟兵です!」
 索敵手が声を上げる。
「猟兵が……来てくれたか」
 艦長が一縷の希望を見出したかのように唸った。
フロッシュ・フェローチェス
次の相手は宇宙戦艦か。オブリビオンは潰す……それを愚直に実行するよ。
アタシはバイク持ってないし、このまま突っ込む。的の小ささとアタシ自身のスピードを活かそう。
メカニックの技術フル稼働で一時的に宇宙へも適応した武装で相手だ。

刻天炉や、限界まで伸ばした碧穿炉で敵方の攻撃を迎撃。
カウンターで【ドラゴンズ・ブレス】を何度か召喚しつつ放つんだ。
回避は兎に角、先の先を行く早業で。。
何度かの攻防で弱所の情報収集が出来たら、拡散型や集中型の【デス・レイン】を叩き込んでやる。

一斉掃射は衝撃波と【スカイステッパー】のジグザグ軌道で対処。
そして主砲準備の間に武器改造で対戦艦にも対応させたブーツで【選択したUC】だ。



「今度の相手は宇宙戦艦か」
 艦隊戦のただ中を行くフロッシュ・フェローチェス(疾咬の神速者・f04767)が、飛来するビームを紙一重で避けながら、速度を上げる。
「どんな相手であろうと、オブリビオンは潰す……それを愚直に実行するよ」
 衝角炉――技術の粋を集めたメカブーツが衝撃波を放ち、推進力を増幅させていた。その機動力は宇宙バイクにも比肩し、小回りに関しては上回る。
「的の小ささとアタシ自身のスピードを活かそう」
 目前にまで迫った宇宙戦艦が、大小の砲塔を一斉に旋回させ、フロッシュに銃口を定めた。
「……!」
 同時、巨大な主砲が光を放つ。青い光帯の発射を先読みしたフロッシュが、艦の上方へと躍り出た。
 機銃、レーザー、ビーム砲を中心とした対空砲火を、フロッシュが衝角炉の衝撃波を利用して小刻みに軌道を変えながら避ける。
 踊るように戦艦に肉薄。三連散弾銃型ガジェットのトリガーを引いた。散弾の直撃を受けた連装ビーム砲が爆散し、戦艦の厚い装甲が穿たれる。
 旋回する機銃。
 フロッシュは碧穿炉を限界まで伸長させてその銃座を斬り飛ばし、飛び退く。
 宙に身を躍らせて、普段から大きい右眼をさらに見開いた。
「降り注げ獄炎――!」
 右眼から放たれた黒緑の焔塊が炸裂し、クラスター爆弾の如く戦艦に降り注いだ。火山弾さながらに装甲を溶かし穿ち、損傷を拡大させる。
「ComeOn、ジャベリン――降り注ぎ、一点に集い……貫け!」
 反撃の暇を与えず、魔改造を施した二十五体にも及ぶ槍型機械生命体が超高速で飛翔しながら拡散、戦艦の各所に突き刺さる。
 フロッシュは残像さえ伴って機銃と連装ビーム砲を避け、高速接近。対艦用に改造した衝角炉がその形を変える。
「機械ブーツ可変完了――――まとう音すら、超えてやる……」
 超高速ですれ違いざまに放った足刀が、艦橋と思われる位置に深い斬撃を加えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

タイタス・レイヴン
【SPD】
「戦艦の一つや二つ、大鴉の皇帝の敵ではない!人機合一、レイヴンエンペラーアクションッ!」
サモニング・レイヴンエンペラーで超機人『レイヴンエンペラー』に攻撃力重視で搭乗、更にライドトルーパーの巨大版に【騎乗】【操縦】し宇宙戦艦に向かって搭載ガトリング砲で弾幕を張りながら突撃。
「ツイン・フォース・スピアGの威力を見よ!」ツインフォース・スピアのスピアモード【串刺し】とサイズモード【なぎ払い】を巧みに使い応戦。宇宙戦艦からの攻撃は防御力重視で耐える。
「全力を出し切れ!エンペラー!プロメテウスファイア!」プロメテウスファイアの火球を合体させてぶつける。
※巨大版装備名称にG(グレート)呼称追加



「人機合一、レイヴンエンペラーアクションッ!」
 戦場に声を轟かせたタイタス・レイヴン(復讐の大鴉・f06435)が、召喚された超機人レイヴンエンペラーとの合一を果たす。
 タイタスは搭乗の直後に飛来したビームを自ら盾となって防ぎきった。
 背後には今の攻撃で轟沈する筈だった解放軍の戦闘艦がある。
「損傷の激しい艦は退け。宇宙戦艦の一つや二つ、大鴉の皇帝の敵ではない!」
 声を響かせるや否、同時召喚されたライドトルーパーG(グレート)に颯爽と飛び乗った。その宇宙バイクが疾走しながら放つ巨大ガトリング砲は、下手な戦艦の機銃をも凌ぐ威力と速射性を誇る。弾幕を張りながら、タイタスは帝国宇宙戦艦に突貫した。
 宇宙戦艦の二門の主砲に光が収束、片方が圧倒的威力の光帯を放つ。
 超機人レイヴンエンペラーはライドトルーパーGのエンジンを吹かして宇宙空間を跳躍した。その回避行動を待っていたかのようにもう一門の主砲が光を放つが、タイタスは宇宙バイクをロールさせながらそのまま光の帯に突っ込んだ。
「おぉぉぉぉっ!!」
 防御形態を取った超機人の装甲がレーザーを防ぎ、手にした可動式発振器から伸長した光が両刃のサイズモードとなる。
「ツイン・フォース・スピアGの威力を見よ!」
 超機人が火力重視型に移行し、宇宙戦艦の舷側に肉薄。
 弧を描くように薙ぎ、斬撃を刻み付ける。
 瞬時に武器をスピアモードへ。乱れ突きで頑強な装甲を貫いた。
 直後、ライドトルーパーGを走らせ宇宙戦艦の側面から斜め上方に突破。
「全力を出し切れ! エンペラー! プロメテウスファイア!」
 オーラを媒介にして二十を超える火球を合成、射出した大火球が宇宙戦艦に直撃し大爆発を起こす。
 それは原初にして終極の炎。
 離脱した超機人レイヴンエンペラーが鮮やかな炎に照らされていた。

成功 🔵​🔵​🔴​


 少なくない損傷を受けた帝国宇宙戦艦は、しかし的確にダメージコントロールを行い撃沈を免れていた。いや、それどころか、その恐るべき重装甲により継戦可能な戦闘能力を未だ維持している。
 戦いの趨勢はまだ分からない。
寺内・美月
事前にハッキングやジャミングなどで妨害を行う。
・最初に〖準備砲撃『地獄雨』発動〗を実行して装甲や武装にダメージを与える。〖フルバースト・コズミック〗対策で長距離からの砲撃を行う。
・〖デストロイレーザー〗対策で〖航空攻撃・空挺降下発動〗を実行し、航空機による撹乱と降下部隊による迎撃機能の低下をはかる。
・迎撃機能を低下させたら〖対機甲戦闘射撃〗でハッチもしくは通路に近い装甲を破壊して侵入し、〖戦闘団召喚〗にて機関部の破壊を目指す。
※事前に召喚する霊はSSWでも活動できる装備に換装する。


紅葉・智華
デカブツでありますね。これを独力でというのは至難ですが、私とて猟兵。屠る為のお手伝い程度はしてみせるでありますよ。(覚悟10)

一発でもくらえば無事では済まない。【UC:虚構の神脳(SPD)】(第六感4,見切り4)での回避運動は最優先。
重装甲な戦艦と言えど弱点はある筈。(例えば装甲の隙間や動力系、冷却装置等)【UC:[DDNC]】で偵察して【情報収集1】。弱点を【UC:[DDNC](AA)】(援護射撃4)や右手の04MV,左手のSirius[K's](鎧無視攻撃10,鎧砕き4)で【UC:支配者の弾丸,連鎖する支配者の弾丸】(スナイパー14,2回攻撃6)で狙う。

「――丸見えでありますよ、デカブツ」



「流石にデカブツでありますね」
 熾烈な艦隊戦の渦中を紅葉・智華(紅眼の射手/妹捜索中・f07893)が駆け抜ける。
「私とて猟兵。屠る為のお手伝い程度はしてみせるでありますよ」
 精強をもって鳴る艦隊の前線指揮を執る艦だけあり、他の猟兵の猛攻撃を受けて尚、接近する智華を正確に照準してくる。
 予知して回避行動を取ったその過去位置にデストロイレーザーが飛んだ。
「一発でも食らえば……」
 虚構の神脳が智華の先読み能力を飛躍的に増幅させていた。機銃、拡散レーザー、尾を引いて飛ぶミサイル群――その弾道を予測して避けながら好機を探る。
 別方向で智華を狙い開口したミサイルの射出口が突如として爆発を起こした。自律型ステルス兵器CA-W-02[DDNC]がオートアサルトモードで援護射撃を行っているのだ。
「これだけ大きな標的ならば外す心配もなさそうであります」
 右手のハイレーザーライフルから放たれた光条が宇宙戦艦の装甲を溶かし穿つ。 再びミサイルを連続回避した智華が、解放軍側から迫る戦闘機と艦船を捉えた。そして飛来する砲弾の雨を。 
「あれは……援軍でありますか」


「コード地獄雨発動、火力で敵を蹴散らせ」
 寺内・美月(地獄雨の火力調整所・f02790)が命令を下す。
 呼び出されたのは解放軍艦隊に取って全く意想外な援軍だった。美月の号令一下、宇宙戦仕様に各種装備を換装した砲兵師団が、後方より準備砲撃を開始する。
 間断を置かずに放たれた砲弾の嵐が眩いばかりの軌跡を描いて目標である帝国宇宙戦艦に殺到する。すぐさま回避行動を取る宇宙戦艦だが、その巨体故に砲弾を避け切ることはできず、各所に命中弾を受けて爆発が起こった。被弾しながらも反撃を仕掛けてくるのは流石に精兵と言ったところだが、指揮を執る美月は眉一つ動かすことはない。
「作戦に変更なし、降下開始」
 宇宙戦闘仕様に換装した宙間戦闘機群が帝国軍の宇宙戦闘機と格闘戦を繰り広げる。同時に降下猟兵大隊の霊を乗せた輸送機が、直掩機に守られながら宇宙戦艦に接近するが、無論、損耗がないわけではない。デストロイレーザーの一斉射を受けた輸送機が次々に墜ちていく。
 が、美月と彼の率いる部隊が怯むことはなかった。事前のハッキング及びジャミングで、これでも敵艦の索敵・迎撃能力は減衰しているようだ。
『オールグリーン、降下、降下――!』
 輸送機から降下した猟兵大隊の霊が宇宙戦艦上方の機銃やミサイル射出口を攻撃、更に脆弱箇所を見つけ次第、爆弾を用いて艦内への突破口を開く。
「現在レーザー照射中、対機甲戦闘射撃開始」
 精密なレーザー誘導を受けた高威力のミサイルが宇宙戦艦に迫る。
 戦艦側の近接防御火器システムがガトリング砲の射撃で撃墜を図るが、幾つかが着弾。
「全隊に命令……行動開始」
 美月が告げ、ハッチ等の破壊された各損傷部から侵入した降下部隊が艦内の制圧戦を開始。帝国兵の猛烈な抵抗を受けながらも機関部を目指し、活動限界まで戦闘を継続する。


 自律兵器CA-W-02[DDNC]――ダークダイブ・ニュクティコラックスが、智華に宇宙戦艦の損傷状況を逐一伝達してきていた。
 艦砲射撃と味方降下部隊の強襲により、驚異的な重装甲を誇る宇宙戦艦も損傷が拡大している。
「――丸見えでありますよ、デカブツ」
 智華は砲火を潜り抜けて接近、両手の重火器を戦艦の艦首付近に狙い定める。
 支配者の弾丸の名のもとに、損傷部めがけアサルトライフルのフルオート射撃で弾丸を叩き込み、レーザーライフルの収束された光が遂に装甲を撃ち抜いた。
「これで終わりではないであります!!」
 戦艦の周囲を飛び、弾幕を避けながら左右のライフルで射撃、傷口を広げるように損傷部を拡大させていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​


 猟兵達の猛攻を受ける帝国宇宙戦艦は、さながら駆り立てられる巨大獣だ。しかし追い詰められるほどに抵抗の度を強める宇宙戦艦は、飽くまで戦場に踏みとどまって戦い続けるようだった。
 勝利の天秤は猟兵と解放軍側に傾きつつあるが、宇宙戦艦と周囲の帝国戦艦も、今や決死の覚悟で猛反撃を続ける。
モッチ・モチ
敵は強大デス…、ですが、それでもワタシたちは逃げるわけには……ってええっ!?戦艦でかすぎでは!?

仕方ありまセン。ここは、機動力を活かしマス。解放軍の格納庫から宇宙バイクを拝借。きっと協力的な人達なので貸してくれるハズ、デス!(断言
「モッチ・モチ出ます!行きマスヨ、『無免ハヤテ号』!」
いい名前デスヨネ?いま名付けまシタ♪

敵に高速で接近。近づいたらユーベルコード【モッチモチフィールド】展開!
無数の弾力のある念弾を作ったら、それを、ひとつに集めて大きなどでかい念弾にしマス!
「狙いはあそこデス!行きマスヨー!てーい♪」
主砲の発射口にもちもちの念弾でふたをするようにぶつけマスヨ♪



「敵は強大デス……ですが、それでもワタシたちは逃げるわけにはいかないのデス!」
 解放軍の或る軍艦の格納庫にて、モッチ・モチ(ボス専門バスター・f09023)は宇宙服を着た整備兵と何事かを交渉していた。
「あ、いえ、その……喜んで供出しますけど、これ武装も何もありませんよ」
「構いまセン、今は機動力が命なのですカラ♪」
 人差し指を立てて断言するモッチと整備兵の前には、簡素な宇宙バイクがあった。貸出許可は出たのだが、確かに武器一つない移動専用の代物だ。
 それでもモッチは意気揚々と乗り込み、エンジンをかける。
 軍艦のハッチが開き、星々の瞬く宇宙空間が目の前に広がる。
「モッチ・モチ出ます! 行きマスヨ、『無免ハヤテ号』!」
「無免、ハヤテ号……」
「いい名前デスヨネ? いま名付けまシタ♪」
「って無免なんすか!?」
 手を振ったモッチが宇宙バイクのアクセルを吹かし飛び出していく。それは戦場を疾駆するだけの乗り物に過ぎないが、モッチは操縦技能も活かしながら、ビームやミサイルの行き交う戦場を駆け抜ける。
「……ってええっ!? 戦艦でかすぎでは!?」
 目前に迫った帝国宇宙戦艦を前に、モッチは改めて驚きの声をあげた。
「怯んではいられマセン!」
 ふるふると首を振って勇気を奮い起こし、周囲に弾力のある餅状の念弾を幾つも生成。疾走しながら、念弾を一つに纏め上げる。
「狙いはあそこデス!」
 その澄んだ瞳が見据えるのは、宇宙戦艦が誇る主砲の開口部だ。
 勇敢に砲口へと迫るモッチだが、現状、念弾の射程距離は十九メートル。その効果を十分発揮するには、相当に接近しなければならなかった。
 一切の容赦なく、モッチめがけて主砲が放たれる。
「……ッ! まだ走れマス!」
 巨大念弾を削られながらも、宇宙バイクの機動力を活かして辛くも回避したモッチ。 
「行きマスヨー! てーい♪」
 放たれた弾力のある念弾が宇宙戦艦の砲口の一つにへばり付き、精密機械である主砲の発射を一時阻害。それは続く猟兵達への確かな支援となった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

アリア・ヴェルフォード
ルリア(f10775)と連携

敵は戦艦ですが舞台は宇宙!
やりすぎても怒られません!最高ですね!
フルパワーで吹き飛ばしてやりましょう!

【POW】
移動はルリアに任せて私は『見切り』を用いての方向指示を行います!
そして『理幻断つ極煌』を聖剣と邪聖剣に付与しましょう!
もし戦艦にシールドとか張ってても撃ち抜けますからね!
そして極限まで魔力を溜めこんだ『属性攻撃』と『衝撃波』を組み合わせた『聖光闇勝利剣』をぶっ放します!

アドリブ歓迎


ルリア・アルヴァリズ
アリア(f10811)と連携

戦艦が指揮艦を落とせなんて簡単に言ってくれるけどやる方は大変だ
さて、小言はここまでにして仕事に行こうか

【WIZ】
アリア君は人間だから宇宙を移動するのは難しいだろう
準備している間は無防備だろうから私が運んであげようか
方向指示はアリア君に任せて私は飛ぶことに専念するよ

と言っても私も何もしないわけには行かないからね
ユーベルコードで炎を纏わせた隕石を降り注がせようか
使えそうなものはそこらじゅうに沢山あるからね
それに紛れて近づければ後はアリア君がやってくれるだろう
もちろん私のこれで墜ちてくれてもいいけどね

アドリブ歓迎



「指揮を執る宇宙戦艦を落とせなんて簡単に言ってくれるけど、やる方は大変だ」
 ルリア・アルヴァリズ(理想の追求者・f10775)が飛来する光条を避けて宇宙を疾駆しながら独りごちる。高機能な宇宙服が猟兵達に行き渡っているとは言え、重武装且つ重装甲の戦艦を少ない戦力で轟沈させるなど無茶とさえ思えた。
「敵は戦艦ですが舞台は宇宙! やりすぎても怒られません! 最高ですね!」
 一方のアリア・ヴェルフォード(謎の剣士X・f10811)は――ルリアに抱えられる形で運んでもらっている少女聖剣使いは、存分に力を振るえる好機に青く澄んだ瞳を輝かせていた。
 ――アリア君は人間だ。準備している間は無防備だろうし、私が運んであげよう。
 この一風変わった移動方法は、ルリアがそう提案したことによる。
「見えてきましたね。相手にとって不足なし!」
 アリアが両の白手袋に光と闇を纏わせながら言う。
「あれだけの大物だ。見逃しようがないな」
「来ます――ミサイル!」
「問題ない」
 ルリアが砕けた天体の欠片やデブリに炎を纏わせ、ミサイル群に衝突させる。
 爆発の花が幾重にも咲く中、二人は果敢に突入していく。
「流石です!」
「私も何もしないわけには行かないからね」
 炎属性と自然現象を合成、災厄を起こす業を、ルリアは軽々と制御してのけたのだ。
 ルリアは派手な攻撃で敵の注意を引きつけながら宇宙戦艦に接近。勢いをつけてアリアを解放した。 
「道理や虚構も全て斬れぬことはなし! 行きますよ!」
 猛然と加速したアリアの手に、対を成す二振りの聖剣が出現。
 聖剣が輝ける光を放ち、邪聖剣から黒き焔の如き光が迸る。
 理幻断つ極煌(オール・ペネトレイト)。
 極煌を纏った二剣は、如何に強固な戦艦の装甲と言えど容易く両断する――!
「使えそうなものはそこらじゅうにある。支援するとしよう」
 ルリアは軽く周囲を見渡すと、デブリや岩石状の小天体を炎で包み、宇宙戦艦へと殺到させた。それはさながら流星群(ミーティア・ストリーム)。迎撃ミサイルが着弾して幾つもの爆発を起こし、それでも止めきれず、満身創痍となった宇宙戦艦に無数の火球が降り注ぐ。
「窮鼠猫を噛むと言ったところかな……だが」
 最後の抵抗を見せる宇宙戦艦がここに来て全武装を解放。
 目の前の障害すべてを排除する鏖殺形態へと移行して、針鼠さながらに機銃を放ちながら解放軍へと突撃を開始する。このままでは解放軍の艦船が多く道連れにされてしまう。
「フルパワーで吹き飛ばしてやりましょう!」
 襲い来る機銃、ミサイル、ビームを踊るように避けながら、最早、特大出力のビームセイバーにも見紛う二剣を携えたアリアが宇宙戦艦へと迫った。
 その凛然とした少女剣士の勇姿は、まるで光翼を展開した英雄とも見えただろう。
 聖剣と邪聖剣を振り被り、腹の底から叫ぶ。
「光と闇の奔流、受けてみよ! エックス・カリバーーーーッ!」
 クロスした斬撃が特大の衝撃波を伴って、重装甲を誇る宇宙戦艦に致命的な損傷を刻む。最期の光を放つと、銀河帝国が誇る宇宙戦艦は大爆発を起こして轟沈したのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月16日


挿絵イラスト