#サクラミラージュ
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これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●グリモアベース
「サクラミラージュに赴いて、學徒兵たちのパトロールに協力して欲しいんだ」
宙夢・拓未(未知の運び手・f03032)は告げた。
「影朧事件発生の報があれば、帝都桜學府は即座に出撃を行う。けど、それとは別に、自主的に帝都の街を歩いて回って、テロル組織の活動や、影朧による猟奇事件の気配がないか、パトロールして回る學徒兵たちもいるんだ。皆には、そんな學徒兵たちに手を貸して欲しい。つまり、やって欲しいことは、帝都の街の見回りだ。治安維持活動に貢献してくれ」
説明してから、拓未は笑顔を浮かべる。
「もし、街が平和な様子なら、大正浪漫溢れる街を楽しみながら、人々との交流を深めてみるのもいいかもな」
言った拓未は、手描きらしき地図を広げ、見せる。
「これが、皆に巡回して欲しい順路だ。學徒兵たちは別方面をパトロールするから、學徒兵たちとは手分けする形になるな」
パトロールの始まりは朝だ、と拓未は述べた。
「まずは、商店街を巡る。肉屋が惣菜としてコロッケを売ってるから、それで腹ごしらえするといいぜ。他にも色々な商店があるから、パトロールついでにちょっと買い物ってのもオッケーだ」
商店街を抜けた後は、街中をぐるりと巡る。途中、踏切を通るようだ。
「何があるかは分からない……何も起こらないかもしれない。とにかく、全部終わったら、街の片隅の旅籠で一泊しておしまいだ。帝都から支給されたサアビスチケットを使ってくれ。旅籠の女将と交流して、コネクションを作るのも良いと思う。丸一日歩き回って疲れてるだろうから、のんびりして欲しい」
拓未は、グリモアを手のひらの上に浮かばせる。それが光を放ち、猟兵たちの転送が始まった。
「それじゃ、頑張ってきてくれ」
地斬理々亜
地斬です。
よろしくお願いします。
こちらはサポート優先シナリオになります。
第1章 日常
『朝市』
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POW : 市場を見て回る
SPD : 商品を見比べる
WIZ : 商人と話をする
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
仇死原・アンナ(サポート)
普段はぼんやりですが敵前では獄炎操る処刑人と化します
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います
UCは指定した物どれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
ぼんやりしつつ日常を楽しみます。一人で楽しむ事も苦じゃないみたいです
ダークセイヴァー出身なので複雑な機械の操作はかなり苦手ですがキャバリアの操縦はそこそこ(本職に比べたら劣る)
流行には疎いけどまぁそんなモノもあるんだと認識する感じです
●帝都で朝食を
仇死原・アンナ(地獄の炎の花嫁御 或いは 処刑人の娘・f09978)は、ぼんやりと帝都の街を見回る。
ひとたび敵を前にすれば、苛烈な処刑執行人と化すアンナだが、今のところ、影朧やテロリストといった敵の気配は感じられない。街の様相は、平和そのものだ。それゆえにアンナは、普段のぼんやりとした顔を見せていた。
(「朝日が眩しいね」)
アンナは心に浮かべる。
天気は良く、うららかな春の日和になりそうだ。
この温かな日差しも、青く晴れた空も、アンナの故郷であるダークセイヴァーにはなかったものである。
(「嫌いではないよ。この空」)
アンナの口元がわずかに緩む。
その時、不意に。
「そこを行く、白い肌をした綺麗なご婦人!」
商店街の店の一つから、声が掛けられた。
「私のことなの?」
「そのとおり! 揚げたてのコロッケはいかが?」
アンナへと、肉屋の主人が笑顔で勧める。
「コロッケ……」
アンナが復唱して、主人の手元に視線を落とせば、果たして、その料理がトレイの上に並んでいた。
半分が紙に包まれた、小判型の、きつね色に揚がったコロッケだ。
(「そう言えば、今朝はまだ何も食べていなかったね」)
くぅ、とアンナの腹の虫が鳴く。
「一つ……いや。三つもらうよ」
「毎度あり!」
こうして購入したコロッケ三個。アンナはその最初の一つへと、まだ熱いうちにかぶり付いた。
表面を覆っているのは、サクサクのパン粉。中からは、ほくほくのポテトが顔を出す。牛の細切れ肉も使われているようだ。味付けも程良く、優しい味わいである。
(「美味しいね」)
一口目をじっくりと味わい、飲み込む。続いて二口目、三口目……最初のコロッケがあっという間になくなった。
早速、アンナは二個目に取りかかる。三個目もすぐに食べてしまうつもりだ。なぜならば。
(「冷めてしまう前に食べきらないと、もったいないよ」)
揚げたて熱々のコロッケが、本当に美味しかったから。
成功
🔵🔵🔴
城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
必要なら解錠したり、召喚系UCで適切な指示も出せるし、脳筋じゃナイデス。
15歳ナノデ、エッチとグロは(R15的な理由で)だめです。
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
…未開封ならおやつあったかも?(うろ覚え)
UCによっては暗器サイズじゃない物が出る……ほんとに猫型ロボットじゃナイデスヨ??
UCは必須じゃないので、外しても問題ありません。
あまり汚れる場所には行きたくないお年頃。
料理は人並みに作れるよ?
絵描き?…えっと、持った筆が爆発しちゃうカナー
●大正の牛肉コロッケ
「コロッケくーださいっ」
城田・紗希(人間の探索者・f01927)は、考えるより先に行動に移っていた。
「おお、嬉しいね。可愛いお嬢さんには、サアビスをしようじゃないか」
コロッケ一個をオマケとしてつけつつ、肉屋の主人はコロッケを紗希へ手渡す。
「か、可愛いお嬢さん……。ありがとうございます」
年頃の女子大生である紗希は、ストレートな褒め言葉に照れた。
「良かったら、そのコロッケの感想を聞かせておくれよ」
「分かりました。では、いただきます」
熱々の揚げたてコロッケを、紗希は一口サクッとかじった。
(「ふむふむ」)
もぐもぐと味わってから、飲み込む。それから紗希は、口を開いた。
「ほっこほこのジャガイモが最高ですね。塩こしょうの加減も絶妙です。衣のサクサク感も素晴らしいですし、それに……衣自体に旨味があります。揚げ油、何を使ってますか?」
「よくぞ聞いてくれた! 当店謹製の出来たてラアドだよ」
「ラードですか、なるほど。道理で、衣からもお肉の香りがするわけです」
うんうん、と納得した様子を見せた紗希へと、肉屋の主人は続けた。
「他にも何かあるかい? 改良した方がいい点とかでもいいんだよ」
「うーん……」
少し迷ってから、紗希は言う。
「牛肉は挽き肉の方が良いのでは……?」
現代日本では馴染み深い牛肉コロッケを思い浮かべつつ、紗希は言う。
「ああ……その方が、もっと美味しくなるんだろうけれどねえ」
店主は後頭部を掻いた。
「そうすると、ビイフステエキより高価になってしまうんだ。だから、肉の加工過程で出る細切れ肉とかを使って、安価に提供しているのさ」
「ステーキより……? へええ、そうなんですねー……」
この世界は、700年以上続く大正時代だ。紗希は文化の違いに驚かされる。
「でも、美味しかったですよ。ごちそうさまです」
紗希は食レポを締めくくる。
「おう。ありがとう、お嬢さん」
礼を述べた店主へと手を振って、彼女はパトロールを再開した。
成功
🔵🔵🔴
シホ・エーデルワイス(サポート)
たまにはゆっくりするのも良いですね
人柄
物静かで礼儀正しく儚げな雰囲気
姿や形にとらわれず誰にも分け隔てなく接しようとします
印象的な蒼き瞳
ほとんどの思い出が無く
肉親や帰る故郷も無いため
常に世界を跨いで旅をしています
その為
休養する機会は余り無いです
心情
基本、粗なく振舞いますが
好きな物が絡むと年相応に興味を持ちます
好きな事
<動物と話す>で会話をしたり歌を歌ったりして交流します
空を飛ぶのも好きです
探し物
常に自身の過去や異世界同位体の手掛りを探しています
異世界同位体の設定は捏造歓迎です
基本行動
引っ込み思案で主体的に行動するより
静かに楽しんだりくつろいだりするか
仲間に合わせて楽しい一時となる様に気配りします
●希望の花
日が昇り、活気づき始めた街中を避けて、シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)は、まだ静かな街の片隅をパトロールしていた。
人が多い場所で何かあったなら、という考えはあったものの、この近辺にはそうした様子はなさそうだった。であるならば、たまには少しだけ息抜きするのも悪くない、とシホは思ったのだ。
シホにとって、心を休められる場所とは、賑やかな場所ではなく、静かな場所なのである。
彼女の澄み切った青い瞳が、辺りを見渡す。パトロールするのと同時に、何か心惹かれるような物はないかと探しているのだ。
その視線が、ある一点で留められた。
「……こんなところに、花屋さんがあったんですね」
シホの口元が小さくほころぶ。
髪に咲くエーデルワイスの、甘く爽やかな香りを風に漂わせながら、シホはその花屋へと歩を進めた。
「いらっしゃいませ!」
若い女性がシホに挨拶をしてくる。この花屋の店員なのだろう。
「お花、少し見せてくださいますか?」
「ええ。ごゆっくりご覧になってください!」
「ありがとうございます」
シホは店先の花々を眺めてみる。
帝都の花屋であるがゆえに、和の花が多いのだろうかと思いきや、洋花も多い。
そんな洋花の一つに、シホは目を落とす。
「ガーベラ、ですね」
「はい! 人気のある花ですよ」
シホへと、店員が笑顔を向ける。
「確か、花言葉は……『前進』、そして『希望』でしたね」
「そうです! よくご存じですね。いかがでしょう、買っていかれますか?」
「そうですね」
手が届く限り、他者の命を救い続けようとするシホにとって、この花は好ましいものと言えた。
「それでは、このガーベラをくださいませ」
「かしこまりました!」
ガーベラの切り花を小さな花束にして、店員はシホに渡す。
支払いを済ませたシホは、パトロールに戻りながら、もう一度ガーベラを眺める。その表情には、静かな微笑が浮かんでいた。
成功
🔵🔵🔴
第2章 冒険
『レヱルの上に腹腹時計が!』
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POW : 力ずくで列車を止める!
SPD : 爆弾を迫りくる鉄道から遠ざける!
WIZ : 爆弾を解除すれば、もう大丈夫!
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可
合わせ等も自由にどうぞ
虚偽・うつろぎ(サポート)
どの世界でもOKです
アドリブ連携等ご自由にどぞー
冒険に必要なもの
自 爆
ただこれを実行するのみ
自爆をすれば全て解決するよ
建物や邪魔な物を消し飛ばすもよし
目立つことでこちらに注目させるもよし
ただ無意味ににぎやかすもよし
自爆万能説を押し出すよ
台詞、作戦?そんなものは必要なし
自爆するだけだよ
場所も何も関係なし
自爆することに意味がある
何か絶対に即自爆するマン
とにもかくにも速攻で自爆する習性
真なる自爆を見せてやるさー
技能:捨て身の一撃を用いてのメッサツモードによる広範囲自爆
自爆は1回のみ
捨て身の一撃だからこそこの1回に全てを込める
自爆後は消し炭になって戦闘不能さ
●白昼堂々の爆発
どっかーーーーーん!!
大爆発が起きた。
「……おかしい。俺が、腹腹時計(時限爆弾)を仕掛けたのは、踏切のレヱルの上のはずだ。それに、爆発の予定時刻までまだ時間がある。……爆発が起きた場所と時刻が違う……? 一体、誰が……」
爆発の跡を眺めながら、ぶつぶつと呟く男が一人いた。
「なるほど、なるほど。君があの爆弾を仕掛けたわけだね?」
姿を現したのは、赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)だ。
「! しまった!」
男は走り出す。
「逃がさないよ!」
緋色は男を追って駆け出した。
圧縮した大気を駆動力に変え、ダッシュする。赤いインラインスケート型の装備、『ブースターレッド』によるものだ。
駆ける勢いのままに、ジャンプする。そのまま空中を蹴る――ユーベルコード、『スカイステッパー』を用いる。
男の頭上を緋色は跳び越え、正面に回り込んだ。空中を蹴っての反動と、男が急に止まれないことを利用し、思い切り男にタックルする。緋色自身に来る衝撃は、オーラを纏うことで防いだ。
「ぐ……!!」
緋色のタックルを受け、仰向けに男は倒れる。すぐさま男に馬乗りになり、緋色は問いかけた。
「なんのために爆弾を仕掛けたのかな?」
「……列車がレヱルの上を通るのと同時に、爆発するはずだった。乗客や乗組員たちは木っ端微塵。街の平穏は崩れるだろう」
「それで?」
「それで、だと? 分からないのか。平穏は人を停滞させるのだ。この崇高な行為こそ、人を進化させるための種をまく行為に他ならないのだよ」
「ふーん……」
まるで緋色には共感できない主張だった。
「もういいや」
ごん、と。『強化スマホん』で緋色は男の頭をどついた。男は、気絶して地面に伸びる。
「後はロープで縛って、官憲に突き出しておこう。……爆弾の方はどうなったかな」
そう。冒頭の爆発は、時限爆弾の爆発ではなかったのだ。
あれは、虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)による自爆である。
周囲に一般人がいない、広い場所での自爆であった。よって、犠牲者は(うつろぎ自身を除いて)誰もおらず、犯人のおびき寄せに役立つ結果となったのだ。
……そういう作戦をうつろぎが立てたというわけではない。彼はただ、即自爆をしたかっただけなのだ。
爆発跡には、今も、消し炭となった『う』の文字が落ちている……否、倒れている(うつろぎは、そうした形状をとるブラックタールである)。
拾う者、なし。
だが、開幕即自爆をやってのけたうつろぎは、おそらく、満ち足りた気持ちでいるに違いない。
彼は、速攻自爆に全てを賭ける男なのだから。
ともかく、時限爆弾を仕掛けた犯人は捕縛できた。
あとは、時限爆弾そのものをどうにかするだけなのである。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ニノン・トラゲット(サポート)
『冒険はロマンです!』
『まだ見ぬ何かの予感がします……アガってきちゃいますね!』
未知とロマンとお祭りごとを愛してやまない、アルダワ魔法学園のいち学生です。
学生かつ魔法使いではありますが、どちらかと言えば猪突猛進でちょっと脳筋っぽいタイプ、あれこれ心配するよりはとりあえず「有効かも?」と思ったことを何でも試してみます。
一人称はひらがな表記の「わたし」、口調は誰に対しても「です、ます、ですよね?」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的にはいつも前向きで、ネガティブなことやセンチメンタルっぽいことはあまり口にしません。
その他の部分はマスターさんにお任せします!
水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか
太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ
正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな
それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ
●爆弾解除、なるか
猟兵たちの巡回コースにあった、踏切のレヱルの上には、時限爆弾が鎮座していた。
この爆弾を仕掛けた犯人は、別の猟兵が捕縛しているのだが、それは別の話。
今この場にいる猟兵は、ニノン・トラゲット(ケットシーの精霊術士・f02473)と、水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)の二名であった。
「この爆弾をどうにかすれば、人々への被害は未然に防げますね!」
「そういうことになるな」
前向きなニノンの言葉に、真峰が頷く。
「こういう時の定番は……爆弾の解除ですね!」
「そうなのか?」
「はい! ハラハラドキドキして、なんだかアガってきちゃいますよね。……あ、だから『腹腹時計』って呼ぶのかも……!?」
喋りながら、ニノンは爆弾の方へと、てくてく近づく。
「ちなみに、爆弾解除の経験は?」
真峰が尋ねた。
「ありません! わたしは魔法使いなので!」
「そうか。私も絡繰に詳しくはないが、太刀のヤドリガミであるゆえ、斬ることならば任せてくれ」
「わかりました!」
脳筋気味な二人が揃ってしまったのであった。
頭に被った、肉球印のマリンキャスケットの位置を直し、ニノンは爆弾に向き合う。
「まずは、外側のカバーを外しますね」
揺らさないよう慎重に、ニノンは爆弾のカバーを取り外す。
中には、カウントダウンしてゆくタイマーが一つ。それに、赤・青・黒の、三本のコードが繋がっていた。
「この三本のどれかを切れば、止まるはずです!」
「三本とも斬ってはいかんのか?」
「それも良いですね!」
間違ったコードを切ったら、その時点で爆発するかもしれない……という心配をするよりも、とにかく行動あるのみ、というのがニノンの考えだった。
「今朝起きた時、蒸気ラジオの占い番組で、わたしの今日のラッキーカラーは青と聞きましたよ!」
「らっきいからあ?」
真峰は首を捻る。外来語は苦手なのだ。
「えっと、幸運を呼ぶ色ってことですよ!」
「ふむ。ならば、青の導線から切ってみるとするか」
「お願いします!」
ぺこっとニノンは真峰に頭を下げる。
「承知」
真峰は、ユーベルコード『錬成カミヤドリ』を用いる。自身の本体である太刀、水心子真峰を複製し、彼女はその一振りを握った。
美しいその刃を爆弾の隙間に通し、慎重に青のコードに刃先を当てる。
「斬るぞ」
一言告げてから、真峰は手に力を込めた。
青のコードが、切れる。
静寂。
「……何も起きませんね!」
「そうだな。外れを引いたのかもしれないし、複数本を斬れば止まるのかもしれない」
正解は分からない。となると――。
「……もう、残りの赤も黒も、いっぺんに切っちゃいましょう!」
「ふむ。では、やってみるか」
「お願いします!」
真峰の複製刀が、赤と黒のコードを切断した。
――途端、タイマーのカウントダウンが一気に早まった。
残り10秒。
「……えっ!?」
「これはいかんな」
残り9秒。
「……この爆弾を遠くに移動しましょう!」
残り8秒。
「そうだな、やってみよう」
残り7秒。
真峰は、錬成カミヤドリで複製した太刀を何本も使って、峰で爆弾を挟み込んだ。
残り6秒。
その複製刀が、真峰の念力で空中に浮遊する。
残り5秒。
真峰は可能な限りの高速で、爆弾を支える複製刀を上昇させた。
4,3、2……。
「アルカナ・ブラスター!」
ニノンがユーベルコードで、破壊光線を爆弾に放つ。
同時に真峰が、複製刀を左右に逃がす。
空中に放り出された爆弾は、射程500メートルを超えるニノンの光線によって、射貫かれた。
上空で爆発が起き、小さな破片が降ってくる。
やがて、踏切保安装置が鳴りだした。急いで二人が遮断機の外に出ると、爆弾のことなどまだ何も知らない列車が通過していった。
「一時はどうなるかと思いましたが……やりましたね!」
「ああ。上手くいったな」
こうして、爆弾による被害は、猟兵たちの活躍で、見事食い止められたのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 日常
『旅篭の夜』
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POW : 布団の眠気に抗い、夜の一幕に浸る
SPD : そよぐ風に舞う夜闇の桜花弁を眺める
WIZ : いいや、枕投げだ!!
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから7年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』
年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?
下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒や薬の扱いに長けている
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も
アドリブ、連携歓迎
●旅籠の夜の過ごし方
「……と、いうわけで。設置されていた爆弾による被害は、未然に防がれたのですわ!」
「犯人も、捕らえられたみたいね」
納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)と、バジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)は、旅籠の女将に、仲間の猟兵が事件を解決したことを伝えた。
「さすが、素晴らしいですね。本当にありがとうございます。あなた方も、パトロヲルお疲れ様でした。今夜はゆっくり休まれてくださいね」
「ありがとう」
バジルは穏やかに微笑んだ。
「感謝しますわ! それと、良ければ飴ちゃんいかがですの?」
ピンチンは、飴玉数個をぱっと取り出す。
「おや、可愛い飴ですね。いただきましょう」
女将は微笑を浮かべて、飴を受け取り、一つ口に放り込む。ピンチンも自分の分の飴を、被っている布の中で食べたのだった。
相部屋で泊まることになったピンチンとバジルは、部屋で一息つく。
「ふう」
バジルは蛇の下半身を動かし、とぐろを巻いた。
「眠る時もその体勢ですの?」
ピンチンは、素朴な疑問を口に出した。
「ううん、それだと上半身が安定しないのよ。だから、寝る時は横になって布団を被るのよね。下半身は、はみ出るけれど。とぐろは、そうね……リラックスしている時の体勢、かしら」
「そうなんですの」
バジルの答えを聞いて、ピンチンは頷く。
「ピンチンちゃんは、寝る時もその布を被ったままなのかしら?」
「ええ、そうですわ」
花柄の、可愛い布の裾を、ピンチンはひらひら揺らしてみせる。
この知恵の布は、ピンチンのようなブギーモンスターには不可欠な物である。もしもこれを脱いだならば、知恵や理性が失われ、意思疎通ができなくなってしまうだろう。
「ところで!」
布に覆われた両手をぽふっと合わせて、ピンチンは言った。
「枕投げをするというのはどうですの? アタシ、憧れてたんですわ!」
「枕投げ……」
ぱち、とバジルは目を瞬かせて、それから、ふっと笑った。
「いいね。怪我人の出ない対決なら」
「やりましたわ! よろしくお願いしますわ!」
「ルールは、枕を相手に当てた側が勝ち……でいいのかしら?」
「そうですわ。ドッジボールと違って、キャッチしても負け、ですわ」
「オーケイ。始めましょうか」
枕をありったけ部屋に並べて、バジルとピンチンは離れる。
「よーい……スタートですわ!」
まずピンチンが、バジルの胸元目掛けて枕をぶん投げた。
バジルは上半身を横にずらしてかわす。下半身が蛇のキマイラである彼女だからこそ、可能な動きであった。
「次はこっちね」
バジルは枕を振りかぶると、ピンチンの足元を狙って投擲した。
「はっ!」
ピンチンはジャンプして避ける。
「お返しですわ!」
今度はピンチンもまた、バジルの下半身を狙った。蛇の尾の先端狙いだと回避が容易だと踏んで、接地している部分に近い位置を狙っての投擲である。
「おっと、避けきれないね。なら……」
バジルは上半身を屈めて、敷いてある布団を掴み、持ち上げた。それを盾にして、枕を弾く。
「そんなのアリですの!?」
「さっき確認したルールでは、ダメとは言っていなかったからね」
「し、痺れますわ!」
デビルキングワールドの住人であるピンチンは、感動した。
「さ、次行くよ」
再びピンチンの足元を狙って、バジルは枕を投げる。
「何度来ようと、同じですわ!」
ピンチンは高くジャンプした。……だが、それこそがバジルの狙いであった。
バジルは、次の枕を既に準備していた。尾の先端で自分の背中に押し当て、隠し持っていたのだ。
「あっ!」
落下中のピンチンに、回避の術はない。
「もーらった」
バジルが笑う。
ぼふっ、とピンチンの顔に枕が命中した。
「いやー、楽しませていただきましたわ! 感謝しますわ、バジルさん」
「何よりよ、こちらこそありがとう」
健闘を称え合い、二人は散らかった部屋を片付ける。
「それじゃ、おやすみなさい」
「おやすみですの」
灯りを消して、布団に入って。
猟兵二人は、眠りに就くのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
仇死原・アンナ(サポート)
普段はぼんやりですが敵前では獄炎操る処刑人と化します
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います
UCは指定した物どれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
ぼんやりしつつ日常を楽しみます。一人で楽しむ事も苦じゃないみたいです
ダークセイヴァー出身なので複雑な機械の操作はかなり苦手ですがキャバリアの操縦はそこそこ(本職に比べたら劣る)
流行には疎いけどまぁそんなモノもあるんだと認識する感じです
●一日が終わる
アンナは湯浴みを終え、旅籠の客室内へと戻った。
黒と灰を基調とした浴衣姿で、ぼさぼさの長い髪は一つに纏めている。
(「商店街でコロッケを食べて、のんびりできたと思いきや、時限爆弾が見つかったりして……色々あった一日だったね……」)
ぐっと背伸びをしてから、アンナは室内を見渡した。
窓の外では、ひらひらと桜の花弁が舞っている。それを目にしたアンナは、窓辺に歩み寄り、そこに置かれた籐椅子に腰掛けた。
夜の闇を背景に、淡い色の花弁が次々と舞い落ちる。風に乗って、ひらり、はらりはらり。
(「ここはサクラミラージュだから、年中この景色が見られるのね。けれど、UDCアースやシルバーレインの日本とか、他の世界でも、そろそろ桜の花が散る頃ね」)
舞う花弁をぼんやりと眺めながら、アンナは思う。
(「咲き誇る桜に、散る桜、か。……こんなのはセンチメンタル過ぎて、私には似合わないかもね」)
ふっと笑って、アンナは視線を落とす。
自分の肘が、炭火のように赤く煌々と燃えていた。
「……おっと」
桜の花弁を眺めるのに没頭しすぎたか、とアンナは立ち上がる。
非戦闘行為に没頭している間、身体の節々が炭火のように燃え、外部からの攻撃などを遮断するユーベルコード、『オキビ・ファイア』。それを、無意識に発動していたようだ。
(「攻撃してくる敵なんか、今はいないのにね」)
アンナは思わず笑ってから、冷えて小さくなってゆく赤い炎を見つめた。
アンナ自身は呪いだと考えている、地獄の炎を操る力。
その『呪われし力』を、救済をもたらすために使うことに、迷いはない。
本来ならば母の腹から生まれ出ることすらかなわなかった、自身の命。それはきっと、敵に死を与え、処刑を執行するためにあるのだ。
(「それでいい。ワタシは、処刑人だ」)
アンナの瞳が、一瞬、鋭くなる。
(「……けれど、今は」)
また明日以降も戦うために、休もう。
そんな日があってもいい。
アンナは布団に横たわり、やがて、安らかな寝息を立て始めた。
成功
🔵🔵🔴