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銀河帝国攻略戦⑮~白亜の騎士のお膝元

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●宙域にて佇む白亜の忠義
「寄せ集めでは限界があったようですね。如何致しましょう艦長」
 猟兵達が再集結艦隊を撃滅しているさらに先の宙域。そこに『白城』艦隊が集結しつつあった。
「何、油断をしたのが彼らの敗因だ。それ以上の理由はいらぬよ」
「此方の精鋭とて牙を研いでいたのだ。……易易と抜かせはせん」
 今、帝国の高練度艦隊が、猟兵達に牙を剥こうとしていた……。

●そびえ立つは白き騎士の軍勢
「なんなんですか全く……!!ここまで全力を掛けてくるなんて……」
 ゼルド・シュバイツァー(陽炎の仇刃・f12297)は焦っていた。先日黒騎士の配下の艦隊を確認したばかりだと言うのに次は何を見つけたのだろう。
「あの、その非常に、申し訳ないんですが……!今度は『白騎士』の直属艦隊です!!」
 その焦りから一筋縄ではいかない相手だろうというのは推察できる。続きを促すと、ゼルドは呼吸を落ち着かせた後に、再び猟兵達へ向き直る。
「伝説の『解放軍』を苦しめた、とも言われる高練度の帝国艦隊である『白城』艦隊……その集結が行われようとしています。恐らく練度にまだ優れぬ『解放軍』を一瞬で撃滅するためかと思われます。……正直、相手としてはかなり辛い相手です。今回はその戦艦の1つを落としてきて頂きます。」
 苦虫を噛み潰したかのような声色は未だ晴れない。
「此処までで此方の優位性に関しては『バレています』。どうやら相手も此方の転移攻撃に即応出来るように練度を重ねていたようです。……厳しい戦いになるでしょう」

 それでも、とゼルドは鉄仮面の下から声を荒らげる。
「――本当の強敵はまだこの先です!!無事に……無事に帰って来て下さい!!ご武運を!!」


逢坂灰斗
 怒涛の展開過ぎませんか。だが頑張ります。逢坂灰斗です。

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●重要事項
 この戦場は㉗「銀河皇帝」に増援を行っている戦場です。
 この戦場では猟兵の「ユーベルコード成功率が半減」します。

 先述の通り1フラグメントで完結するシナリオですが、激戦が予想されます。
 また、チームや団体で参加される方は迷子防止の為【一緒に参加される相手】か【一緒に参加するグループ名】を必ずご記述ください。
 では、お目に止まりましたら、宜しくお願いします。……ご武運を。
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第1章 ボス戦 『帝国宇宙戦艦』

POW   :    フルバースト・コズミック
【全砲一斉射撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    デストロイレーザー
【10秒間のエネルギーチャージ】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【主砲からのレーザー砲撃】で攻撃する。
WIZ   :    インペリアル・マカブル
【自身の稼働可能時間】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【帝国式鏖殺形態】に変化させ、殺傷力を増す。
👑15
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●士気と練度という城壁
 転移した猟兵達は目の当たりにした。その巨大な威容から放たれているのは……。
 今までの比にならない程の火砲。弾幕の海。全てが猟兵を警戒し、戦艦に近づけさせぬが為の技法。
 前線の瓦解程度ではこの艦隊の『士気』は落ちていないのだと。雄弁に示していた。

「――来たか、猟兵共。だが、我々は防衛艦隊程甘くはない」
 艦長が宙域に存在する敵影を見遣り、平静さを崩さぬまま。次なる司令を下す。
「ここで、沈んで貰おう」

 ……この弾幕と火砲を潜り抜けられなければ、そもそも『お話にならない』、というのだ。猟兵達に緊張が走った。
ジニア・ドグダラ
此方の転移に、対応しますか。注意を怠らず、行動しましょう。

転移と共に【空中戦】の要領でスペースデブリ等にワイヤーフックを引っ掛けて動き、派手に動くことで相手の目を【おびき寄せ】つつ、敵からの攻撃は【第六感】やデブリによる【地形を利用】して回避したり、被弾【覚悟】で【激痛耐性】を頼りに行動します。
敵戦艦に接近か、攻撃回避が困難になった時は事前に行っていた【高速詠唱】による、宇宙帝国に殺された者達による蛾者髑髏を素早く召喚します。蛾者髑髏には相手の武装、特に主砲部分への強烈な【拳】による【範囲攻撃】を仕掛けます。死霊達の【呪詛】も、しっかりと乗せていきましょう。

※アドリブ・他者との協力・踏み台歓迎


死之宮・謡
んーデカいねぇ…愈々何でもありになってきたな此の戦争…。だが、愉しそうだ。何せ相手は巨大な宇宙戦艦、一歩間違えれば即座にあの世行き…そんな戦いこそが私の求めるもの。恐れることは何もない…。唯此の地獄に身を委ね命が燃えるその時を楽しめば良い。
んー…でかすぎて近付かなきゃ有効打は与えらんないねぇ?はぁ、またか…【死を招く翼】展開、及び【天燐血統装具】展開。此で飛んで、耐久あげて「見切り」で多少の傷は無視して最低限直撃だけ回避して、最速で突っ込んで取り付いて「怪力」で「二回攻撃」して、無理矢理装甲に穴を空けて内側から破壊しよう。
単純明快何時も通り…サァ、壊ソウカ…



●宙域にて死際の舞踏を
 デブリの間を彷徨うように、飛び交うように。二人の猟兵は弾幕の海と化した星海を泳いでいた。
「こ、此方の転移に対応するなんて……。聞いてはいましたけれど、私達も警戒を怠っていたら大変なことになってましたね……」
「アラ、此処マデ興奮スル戦イヨ?愉シクテ仕方ガナイワ!!」
 慎重なワイヤーアクションを繰り返すジニア・ドグダラ(朝焼けの背を追う者・f01191)に反し、死之宮・謡(狂い果てし王・情緒不安定の狂戦士・f13193)はまるで1つのミスが致命に至るこの戦場を快感とすら思っていた。
 何せ相手は巨大な宇宙戦艦、一歩間違えれば即座にあの世行き…そんな戦いこそが彼女の求めるもの。恐れることは何もないのだ。地獄に身を委ねることこそに快感を見出しながら、彼女は『天穹血戦体』に変じ、かすり弾程度ならば無視するかのように宙空を舞う。だが、向こうの殺傷力も確実に増していた。それに応じてか、いつの間にかヒャッカの人格が浮上してきており、冷静に状況を判断していく。
「……あまりかすり弾でも受け続けては致命になる。向こうの威力が此方に合わせて強化されている。ワタシはこれ以上の無用な被弾は避けるべきだと見ている」
「モウ少シナンダケド、露骨ニ増エテキタワネ……主砲ハ避ケレテルカライイケレド、面倒ネ」
 至近距離にして、益々近づけさせないとばかりの濃密な弾幕が殺傷力を高めたまま二人を襲う。……が、ヒャッカは既に詠唱を完了していた。
「『――集え!己に刃を突き立てた者への惨劇を祈る、怨恨晴れぬ朽ちた者よ!』」

「艦長!前方に巨大な骸骨のような物体が出現しました!!」
「……帝国が組み敷いてきた『屍』の成れの果てだろう。全員、衝撃に備えろ」
 ――無念が、収束する。
 『アゴニーフェイス』により『弾丸』として擦り潰された者。
 『ワープドライブ』を遺失させる為に殺害された者。
 帝国の兵器として、脳髄のみにされ、身体を奪われた者。
 それだけに留まらぬ。何千、何百もの帝国への『怨念』が、ジニアの……いやヒャッカの『言の葉』に応じ、集う。諦めぬ意志こそが『解放軍』の力ならば、今の『彼ら』の力となるのは……帝国への、『恨み』。
「帝国は、恨まれている。間違いなく。これ程の強大な『怨恨』を形成する程に」
「アハハハハ!!イイワネェ!!コレダケノ恨ミヲ買ッテイルンダモノ!!」
 報いを受けて、当然よねぇ?と、狂戦士の哄笑が響き渡る。
 蛾者髑髏の恨みが、主砲部分へと拳として襲いかかる。不全に追い込むには至らなかったが、その『怨恨』は、確実に、隙を生み出した。
「サァ、メインディッシュハマダダケド……『頂ク』ワネェ!!」
 髑髏の恨みの余波の突き刺さった装甲に取り付き、狂戦士は力ずくで砕こうとする……が。

「――其処までは、この戦艦の装甲は甘くは無いぞ」
 堅牢たる装甲はそれのみでは突破出来ない。更なる有効打がなければこちらの有利はまだ取れぬ、ということか。
 精鋭戦艦との戦いは、始まったばかりである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ゲンジロウ・ヨハンソン
まーあんだけこっちが手の内見せたんじゃ、
こうでなけりゃつまらんってもんよ!
つってもこっちにも奥の手の1つもあるんだぜ。
守るぞ、ゲンチャンダイナー!
わしらの希望をな!

◯戦闘
わしの役目は他猟兵を砲撃から守ることじゃ!
転移と同時にUC発動!
超ド級なゲンチャンダイナーで
敵を【挑発】味方を守り抜く【覚悟】を見せつけよう。
味方を巨大な【盾受け】で【かばう】
自分への攻撃は【激痛耐性】で意識を繋ぐぞ。
どうじゃ皆は無事か?わしは動けるか?
砲撃を前にまだ相棒が動いてくれるなら、
接敵し【怪力】を用いた【鎧砕き】からの【捨て身の一撃】の【2回攻撃】!

転移直後の優勢確保に全てをかけよう。

連携OK。
アドリブ歓迎。


アマータ・プリムス
戦艦が相手ですか……当機にそこまでの火力はありませんが奥の手というものがございます
鬼札を切らせていただきましょう

アルジェントムを【武器改造】で迫撃砲に変形させ味方の援護射撃をいたしましょう
こちらへ向かってくる攻撃はスコパェの風【属性攻撃】の【範囲攻撃】で払い落とします

戦艦の攻撃パターンを【学習力】で把握
主砲のレーザー砲撃を待ちます

主砲に対して皆様の前に躍り出てカーテシーをしながら脱力状態でこの身に受けます
「―――それをお待ちしておりました」

UCを発動し主砲を無効化そのまま当機の指先からお返しして止めを狙いましょう
「当機の火力が足りぬのならそちらの火力を使わせていただきます」

※アドリブ連携歓迎



●切り札に切り札を重ね
「――守るぞ、ゲンチャンダイナー!わしらの希望をな!」
 転移した瞬間。それが勝負だった。ゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)は直ぐ様に店舗を変形させた巨大ロボを戦場に降り立たせた。
 『解放軍』を守るかのようにそびえ立った『ソレ』は、弾幕に身を晒しながらもまだ立つことが出来ている。
(しっかし、被害だけ見るとこりゃこのままぽこじゃか受けてたら辿り着く前に全損しちまう……)
 ゲンジロウの懸念の通り、真正面から全てを受け合えば如何に堅牢であろうと、到達する前に崩壊する。それを見たアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)は即座に動いた。ゲンチャンダイナーに同乗し、箒で弾幕を振り払うかのように護りの風を巻き起こす。
「……少しは護りの足しにはなりますか?」
「流石に主砲の直撃ばっかはご遠慮願いてェしな……。弾幕を打ち払ってくれるだけでも助かる」
「では、参りましょう。……当機も必ずやゲンチャンダイナーを保たせてみせます」

 巨大な盾として、弾幕の海を猟兵達の盾が進撃していく。とはいえ、主砲の直撃を受ければ即座に吹き飛んでしまう。発射準備を警戒しながらも、ゲンチャンダイナーは突き進んで行く。
 一方でアマータはこれまでに同乗した最中に受けた攻撃パターンを読み解いていた。全砲火力は防げないが、主砲ならば『発射準備』がある。そこに勝機はあると。
「ゲンジロウ様、主砲のタイミングだけ『見え』ますか?」
「ああ、あんなの何発も食らってたらゲンチャンダイナーも持たねぇ!!」
「構いません。一発で構いませんので、その『タイミング』だけ。恐らくもう直ぐかと思いますが」
 ゲンジロウは目視ながらも、今だ不全に至らぬ主砲に収束する光を見た。あれを対処せねば、崩れる。
「ちゅーか今発射準備が見えて……ってアマータ嬢、ゲンチャンダイナーの胸部まで登って何しようと……!?」
 アーマタがその言葉を最後まで聞く前に巨大ロボの胸部まで登り、主砲の光条を眼の前に優雅なカーテシーをしたのである。
「――それをお待ちしておりました」
「まっっさか本気でやるつもりなんか!?」
 戦場に置いて驚愕を隠せぬままの声が響き渡る。そりゃあそうだ。
「当機の火力が足りぬのならそちらの火力を使わせていただきます」
 ――主砲をそのまま撃ち返して対抗するつもりとか。博打にも程がある。
 アマータと、ゲンチャンダイナーは光に呑まれた。

「艦長!?攻撃目標は未だ残留……いえ、それどころか……!」
「向こうに主砲のエネルギーが『まだ』残っています!?」
 艦長の片眉がピクリと動いた。
「……妙な技を使う物も居たようだな。副官よ、仮にだ」
「何でしょう艦長」
「……この艦と『全く同じ』艦からの砲撃を受けたら、この艦はどうなると思う?」
「――ま、まさか!?」

 ――ゲンチャンダイナーは、立っていたのだ。つまりは。
「……博打には勝ったようですね。その為の鬼札でしたが。行きますよ、ネロ」
「『ケケケ!!!反動に備えなァ!!!』」
「ま、まじで上手くいっちゃったんかァ!?」
 まるで、ゲンチャンダイナーに主砲が搭載されたかのごとく、南瓜頭の弟人形が主砲の光条を『排出』した。
 排出された光条は、主砲の元来た道を一寸違わず戻っていき……『主砲の砲口に、収まった』。
 呪詛の刻まれた主砲の根元部分に近い箇所が厚い装甲板を内側から歪めるように爆ぜる。
「それ今だ!ゲンチャンダイナー突撃ィ!!!」
「援護は当機にお任せを、チャンスは今この一瞬しかありません」
 博打の成功により生み出された多大なる隙。それを見て援護射撃を受けた巨大ロボは突貫していく。
「――ただの怪力だけじゃ砕けねェってんなら、その装甲ぶち砕くまでよ!!」
 内部衝撃から変形した装甲に捨て身の攻撃が外から加わる。……堅牢なる戦艦に風穴が空いた瞬間であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

パル・オールドシェル
強力な敵艦、その装甲も火力も、見ただけでわかります。
練度だって尋常ではない。
けれど、僕らにも勝るものはあるはずです。願いと、覚悟と、そして物量。
前者ふたつは機械である僕にはまだわからない…………けれど、そうでしょう?
解放軍戦友諸君、僕が導きます。誰一人欠けさせはしません。
共に、此処を突破しましょう。

警戒管制D型装備の持ちうる全てのレーダー、センサー、通信能力。
これをフルに使用して敵艦の情報を収集し、猟兵および解放軍艦隊に配信します。
猟兵戦友はきっと、有効に使ってくれるでしょう。
なので解放軍戦友諸君に、これを元に指揮を。
練度が足りないならば、僕の目と耳と電脳がそれを補います。
さあ、艦隊反撃は今!


レクシア・ノーレッド
―目標、敵艦隊『白城』の該当艦。…最大船速!

【POW】

【廃材構成術】で戦闘機を複製して、自分の1機+複製20機で交戦するよ。
ただ基本的にあまり接近はせずに、相手の船の死角…
つまり、射角外の場所。主砲などの攻撃ができない方向を探る。
そこを見つけたら私はその方向へ移動、めいっぱい離れた後、戦闘機から脱出して…

―私のナノマシンに溜めてあるほぼ全ての魔力を使って、【選択したUC】を発動。目標は指定して、突撃させるよ。
全長8㎞の戦艦による、神風特攻。

…船に近い仲間の猟兵は、自立して走る宇宙バイク「アリア」や複製した戦闘機で回収、遠ざける!

「…ここに沈め、滅びの船よ!アルティメット・リセット!!」


東郷・三笠
精鋭艦隊か
腕が鳴るな!
さぁ、行こう諸君!

鼓舞6、存在感5で鼓舞
怯むな!数を撃っているだけだ
足を止めるな
そうそう当りはせん!

空中戦12、ジャンプ6、ダッシュ5で三次元移動をしつつ残像1、見切り1で攻撃を躱しながら接近

先制攻撃4、一斉発射11、範囲攻撃3を用いて『タケミカヅチ』を使いフルバースト・マキシマムを使用
範囲内の敵を全て潰す
砕け散るがよい!

勇気2、覚悟2、恐怖を与える2、殺気2、怪力11、鎧無視攻撃10、先制攻撃4を用いて『布都御魂』を使ってブリッジを強襲
指揮官を潰してしまえば機能不全にできよう

敵の攻撃は盾受け9を用いてアサルトシールドフィールドで防御

アドリブで他の方との絡み歓迎



●願いとは、意志の強さ
 『解放軍』は、猟兵達の援護により辛うじて戦線を維持できていたものの、それでも足並みは不確かで。船間で飛び交う情報も交錯気味であった。
「――強力な敵艦、その装甲も火力も、見ただけでわかります。練度だって尋常ではない」
 そのような最中で『解放軍』の艦へ演説のように発信されたのはパル・オールドシェル(古き戦友・f10995)の声であった。
「けれど、僕らにも勝るものはあるはずです。願いと、覚悟と、そして物量」
「前者ふたつは機械である僕にはまだわからない…………けれど、そうでしょう?」
 まるで、親愛なる友人、いや戦友達へ投げかけるように。彼女は言葉を綴る。彼らは『解放軍』に意志を持って集ってくれたのだ。願いと覚悟は、確かに宿っている。
「解放軍戦友諸君、僕が導きます。誰一人欠けさせはしません。
共に、此処を突破しましょう」
 パルに返答の如く返ってきたのは人々の歓声。彼らがパルを待っていたかのような言葉。では、と鋼鉄のオペレーターは全ての知覚を展開し、高らかに宣言した。
「『――管制機より皆さんへ。これより情報支援を開始します』」

 パルから共有されたデータを元に、『解放軍』の船同士で解析データが飛び交い始めた。情報を纏める主核となるオペレーターの存在は、彼らにとって事を有利に運ぶことが出来る存在でもあった。練度が足りぬならば、数が統率されれば良いのだから。
「主砲が潰されたんやろ?……それなら……」
「何処かに、補いきれてない、隙があるのかと、思いますね」
「しゃあ、俺らに任せとけ!!彼奴等の鼻っ柱折ってやんよォ!!」

 『解放軍』がデータを元に敵陣を探っている頃、レクシア・ノーレッド(ひとりうちゅうせんそう・f01101)と東郷・三笠(第六六宇宙艦隊所属大将・f02302)が
「怯むな!数を撃っているだけだ。この程度で足を止めるな。そうそう当りはせん!」
「けれど幾ら何でも弾幕が濃いよ!!主砲を潰されてから躍起になって向こうが抵抗してきてる!!」
 レクシアの懸念も事実で、主砲が潰されたことにより、それを補うかのような殺傷力の強化、更には使用可能な全砲門による砲撃が展開され、あと一押しが足りぬと言う状況。三笠が居るとは言え、迎撃による防戦一方のまま二人の進撃は進まない。その時、レクシアの下へパルからの通信が入る。
「パル、何か判ったの?」
「主砲の反射に成功した為、それを補うように火砲が展開されているようです。『解放軍』の皆様が解析して下さいました」
 彼女から送られてきたデータを見るに前方向の不利を補うように側面の火砲がそちらに回されているようなのである。つまりは横と、前の『境目』。主砲の機能不全により強制的に生まれた、空白。少しでもずれれば弾幕の嵐に晒される程の死角であるが。
「分かった……そこから戦艦を『投げ込んで』みる」
「……ならば我もその戦艦に随伴しよう」
 突如放たれた三笠の発言に驚きを隠せず思わず慌てて制止しようとするレクシア。しかし彼女の覚悟は当に出来ていて。
「構わん!!特攻と共に我がブリッジを強襲する!」
「覚悟……出来てるみたいだね、乗った!!」
 女傑の覚悟に、廃材の繰り手は応えるように彼女を導く。
「死角までは我が道を切り拓こう、滅びを与えに征くぞ!!」

「――艦長、修復が間に合いません!」
「……良い。彼らの実力を見誤り、慢心をしていたのは我らとて同じことだったのだ」
「ですがしかしまだこの艦が負けたとは――」
 副官の言葉を制止するかのように、艦長は全てを悟った言葉を放った。
「死神が、この艦に突き刺さろうと、しているのにか?」

「今なら副砲の射角変更も間に合わない筈です!!行って下さい!!」
「――ここに沈め、滅びの船よ!」
「我らが引導を渡してやる!!」
 それは、全長8km。おおよそ、『白城』艦隊の有する戦艦よりも巨大。常軌を逸した『死んだ』船。それが敵艦に突き刺さった。巨大なる特攻が戦艦に致命を与えたのである。
 混乱するブリッジの中に、悠然と現れた眼帯の女傑を見て、艦長は諦観したかのような言葉を投げかけたと言う。
「……成る程、意志の強さは本物だったか。行くと良い、この先へ」

 ――『白城』の一つが、崩壊した。
 『解放軍』にはそれだけでも、強烈な知らせであったことは想像に難くない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月17日


挿絵イラスト