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敵性国家進撃 対国土攻略用砲撃施設破壊作戦(作者 頭ちきん
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#クロムキャバリア  #第一強国理念抗争  #リプレイ執筆中 


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#リプレイ執筆中


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●アサガシア・ムルチ、浮上!
「対象三、エネルギーの異常上昇が止まりません!」
「見れば分かる、何とかさせろ!」
 なんか忙しそうね。
「護衛者がなんか頑張ってますが、何とかなってません!」
 なんかってなんです?
「何とかさせろと言っとるんだ!」
 無茶を言うな無茶を。「お前が何とかしろ」となる台詞を耳に、オペレーターが冷や汗を流すのは振り切ったメーターの並ぶ画面。悲しいかな、見るだけで事態は解決しないのだ。
 柳眉は逆立ち眉間にシワ、口から唾を飛ばして怒鳴る男。彼はこんな状況だと言うのに後方で黒ビキニパンツ一丁、筋骨隆々な色黒ボデェにオイリーしている男へ声を張り上げた。
「代表、起動実験の中断を。このままでは我が国もろとも!」
「どうしたんだいそんなに焦って。まずは笑顔さ笑顔っはっはっは!」
 状況わかっとんのかこいつ、とでも言いたいがそんな者はほんの一握り。
 一人を除き大慌てしているこの部屋は巨大な制御室だ。三十を余る人数が右往左往する中で選ばれし一人が今、怒鳴られている訳ですね。かわいそ。
 状況に躍起となる人々、前方には巨大モニターが室外の状況を映し、分割された内のひとつに件の動力炉。
『──ビンッビンに感じるぜ、この力ぁ!』
 動力炉には馬型の機体に跨るキャバリアが有線接続され、どうやら異常の原因はこのマシンにあるようだ。
『隊長! 機体の暴走とその下ネタを止めてくれぇ!』
『下ネタじゃないだろ! こうなりゃあの機体をひっぺがしてッ』
「むっ、動力システムに直接干渉するな! エネルギーを放出できなければ即爆発してしまうぞ!」
 実力行使と息巻くキャバリア組を制すおこりんぼおじさんことアサガシア代表補佐。お手上げやんけ。
 察するに動力利用しているらしいキャバリアが爆発すれば、施設そのものに被害を及ぼすのだと。
 被害がそこまで拡大するのも、アサガシア・ムルチは小国家アサガシア地下に建造された、もとい小国家アサガシアこそアサガシア・ムルチのコントロール施設だった事による。
 そもそもアサガシア・ムルチって何よ?
『くそぅ、だからお上直接の仕事は嫌だったんだ!
 国ひとつ丸ごと国土攻略用の粒子砲撃兵器だなんて、今さら説明されてもよ!』
『そうだそうだ、隊長の乗った機体と接続することでエネルギーの圧密による二種のエネルギー流体、完全流体と粘性流体が発生するとか。
 完全流体で砲身内面をエネルギー飛沫による損傷から保護しかつ粘性流体が超高速で回転するとかっ。
 要は流れるプールだけどプールと違って浸かると死ぬとかとかとか!
 理論上はエネルギー体の状態差による分離がモノレールの役割を果たし電磁保護された物やエネルギー体をプールに投下して発射するとか言われてもッ!」
 どこかで聞いたながらもモブさんの説明口調は非常にご都合がよろしい。
 内容としてウォータースライダーやハンマー投げ、あるいはジェットコースター的力学運動により物資を運ぶ施設なのだろう。
 理解不能? 考えるな、感じろ。己のご都合主義を信じるんだ。
「物事はシンプルにすべきだよ何事も。射撃準備開始、エネルギーを解放するぞうっははは!」
「それは軽率です!」
「そーだそーだ! あんた責任取れんのっ!」
「誰に口きいとるんだ貴様は!?」
 オペくんの八つ当たりが遂に炸裂、代表補佐の鉄拳が彼の後頭部を襲う。君は独りじゃない、第二第三の君がオペレーターをしてくれるから安らかに眠るのだ。
 便乗男を処す間も勝手に操作盤を弄り倒す一国の代表。これは軽率ですね。
「状況の打開を第一に、安全策を講じるべきです!」
「だからさ。ガス抜きすれば爆発はしない、これぞ安全策。ふふふ、元々発射の予定であったのが実験なしにするというだけさ」
「……しかし……」
「この一撃は、我らが長年をかけ待ちに待った始まりの報となる祝砲だ、止める訳にはいかんよ。
 そう、我らが第一共国の為の、……うっふふふふふ……」
 『第一連邦共和国』。思わず零す代表補佐にちらと目を向けて、よくテレビ番組で見る自爆装置のようなクソでっけぇボタンを守る保護ガラスを拳で叩き割る。
「ふふふ、責任というのは一国一城の主が取るもので、一介の兵士に任せられんよ。さあ、ダンテアリオンとアサガシア、どちらが残るかの運試しといこうじゃないか!
 はっはっはっはっはっはっはっは!」

●と思っていたのか?
 結果的とは言え護衛していたアサガシアの謀。それを猟兵たちの心境とは。
「理論なら知ってるけど現物、それもこんな特殊な代物なんて。環状マスドライバーとでも言うのかな」
 政治に興味ないようで、ライアン・フルスタンド(ヒューグリーム決戦の悪魔・f30184)は予知で垣間見た国土そのものを兵器と成した存在に感心している。こちらも猟兵より技術屋の一面が垣間見えたと言える。
 だがそれを野放しとはいかず。
「これ、地下の巨大兵器だけに浮上は都市へ影響を与えるね。アサガシアンはヴィエルマ、カイラン・テンと第一連邦共和国だのの設立を考えたみたいでさ。
 儀礼的意味合いもあって国民の反感を買えないだろうし、そこを利用するか」
 浮上の邪魔になる箇所へ人を集める。
 極悪非道をさらりと零すライアン。集う猟兵たちも思わず顔を見合わせたが、さすがに肉の壁を作る訳ではない。
 マスドライバーはまだ十全でなく、最後の部品がカイラン・テンより鉄道輸送される。そう、猟兵たちの護衛した車両にも備品は積まれていた。人海戦術に猟兵も組み込まれていたのだ。
 だからこそ利用し返す。お国の設立記念祭があちこちで開催中、交通機関は低速を課された。それは鉄道も例外ではない。
「猟兵は英雄扱い、輸送ルート上で騒げば幾らでも観客が押し寄せるよ。
 対人制圧用のキャバリアが警備してるけど、国民や猟兵を相手に短絡的な行動は取らないさ」
 逆に言えばこちらの短絡的な行動が市街地戦を喚び、犠牲を生む事もあり得る。そう言葉を繋いでホワイトボードに足止め地点を記した。
「お次は鉄道に乗って動力炉に直行。英雄扱いだし、通して貰えるんじゃない?」
 雑ゥ! でもこの国だったら普通に通じそう。
「残るは時間。転移するのは暴走前だけど、それも今だけ。更にヤツの搭載するスターフォーカスエンジンは欠陥品で、全力を出せば都市中心部ごと吹き飛ぶ。
 暴走したパイロットに繊細な制御なんて無理さ」
 が、予知に見た馬型の機体は動力を安定させ自爆の危険性を下げる為、戦うなら馬ごとだ。将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、と言うが。
 猟兵からの視線を受けたライアンはばつの悪い表情で目をそらす。敵機の詳細を知るのは以前、戦った事があるからだと。
 故に知っている。力を渇望するマシンの根底に、憎悪がある事も。
「このアサガシアを守る為に戦った猟兵もいるだろうけど。所詮、俺たち猟兵はこの戦争での被害も、アサガシアが敵か味方かもどうでもいい。
 それでも今まで猟兵の参加した戦闘で両軍の犠牲は確認されてない。今回も被害を出さないようにしたいって言うなら」
 オブリビオンマシンの操縦席、その位置を教える。
 出来うる事ならば操縦者も巻き込まれて欲しくない、そう言葉を付け足す彼の心には何があるのか。が、それもまた猟兵にとってはどうでも良いことだ。
 平和の為にせよ、ただ戦う為にせよ。
 すべき事はオブリビオンを狩る事なのだから。


頭ちきん
 命は救った者のモンだ! 頭ちきんです。
 建国記念日だし敵国を砲撃しようぜ、という頭おかしい国家の陰謀を止めましょう。
 猟兵は英雄扱いされており国民・兵士の圧倒的信頼を利用できます。
 第一章の戦闘は人的被害が発生しやすいですが、戦う必要はありません。
 それぞれ断章追加予定ですので、投稿後にプレイング受付となります。
 それでは本シナリオの説明に入ります。

 全章を通し量産型キャバリア、スーパーロボットをレンタル可能です。性能風貌に関し記述がない場合はランダムです。また性能に関して簡略的な記号を使用できます。
『R:量産型キャバリア』『S:スーパーロボット』
『C:近接戦闘系』『O:遠距離攻撃系』
 SC、ROなどで表記下さい。スーパーロボットは音声入力方式になるので、必殺技を好きに叫びましょう。

●追加装備でロボ・生身ともに各章一回ずつ周囲の注意を引くアイテム使用可能です。
 一章ではグリモア猟兵の指定箇所でアイテムや技能、口車を使い人を集め戦闘を起こさせない事が可能です。同時に輸送車両を止め、信頼を利用してオブリビオンマシンまで直通の移動手段にできます。
 参加者一人でも戦闘を選んだ場合、市街地戦が始まり多大な被害が発生します。対策を講じるのも手かも知れません。
 二章では重要施設内におけるオブリビオンマシンとの戦闘になります。力と速度に優れた強敵ですが、自壊の危険性があり、国家諸共吹き飛びます。敵機UCのWIZで安定性が向上するので、それを利用するのも手ですが、同時に敵が強化されます。
 三章は猟兵の攻撃活動が知れ渡る前に輸送車両での脱出となります。国家内に混乱を巻き起こすため、派手な大道芸や歌などを披露しつつ撤退しましょう。
 一歩間違えれば国家存亡の危機ですが、本シナリオで猟兵の信頼は失墜します。しかし、発生する人的・物的被害はシナリオの正否と無関係です。

 注意事項。
 アドリブアレンジを多用、ストーリーを統合しようとするため共闘扱いとなる場合があります。
 その場合、プレイング期間の差により、別の方のプレイングにて活躍する場合があったりと変則的になってしまいます。
 ネタ的なシナリオの場合はキャラクターのアレンジが顕著になる場合があります。
 これらが嫌な場合は明記をお願いします。
 グリモア猟兵や参加猟兵の間で絡みが発生した場合、シナリオに反映させていきたいと思います。
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第1章 集団戦 『MPC-JU156-NSI『スクンク』』

POW ●RS-A 拠点破壊用多砲身グレネード砲
【建造物破壊に優れたグレネード弾の高速連射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD ●RS-B 対人行動用『鎮圧ガス』噴霧器
攻撃が命中した対象に【攻撃で用いた『制圧ガス』の特殊成分】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【曝露させた『制圧ガス』の様々な毒性】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ ●EP 戦術統御用高速データリンクシステム
全身を【状況解析用の特殊センサー】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【攻撃や妨害行為の回数】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●群青色が、がしょんがしょん。
『せっかくのパレードだってのに、市内警備たあつまらねーな』
 がしょんがしょん。
『そうぼやくな。隊長は三人で何かの実験だかテストパイロットだかって話だし、副長なんてカノスと一緒に親衛隊入りだ』
 がっしょん! がしょんがしょん。
『かーっ、出世してるはずなのに嫌すぎる!』
 がしょがしょ、がしょしょん。
『私たち四人、こうやってのんびり警備している方が当たりだったかも知れませんね』
 がっしょんしょん。
「あーっ、サボりがいるぞー!」
「いっけないんだいけないんだー! 治安維持機構高等府にいってやろー!」
『うるっせ、ガキがそんな難しい言葉使ってんじゃねえ!』
 いかにも忙しい風を装ってただひたすらに関節が逆になった足をがしょがしょしていたキャバリア乗りたちは、その様子に気づいた通りすがりのお子ちゃまを威嚇する。君たち警備が役目なんだぞ。
 彼らの搭乗するキャバリアは【MPC-JU156-NSI】、スクンクと呼ばれる代物だ。対人性能に特化した能力を持ち、敵地への侵入・破壊及び虐殺行為といった戦場を突破するよりも戦場を創る力を持つ。
 とても市内警備などに向くように思えないが、ものは使いよう、市民を巻き込みはするもののテロなどを迅速に鎮圧する事が可能と言える。
 そこまで警備を強化した理由は単純明確、今日この日より、みっつの国が一つとなる記念すべき式典があるからだ。同時にそれは敵対国からすれば自分たちの姿勢を周辺国家に示す格好の攻撃目標にも成り得る。
(こんなことを極秘裏に進められるなんてな。下っ端の俺たちだけじゃねえ、政の中核を担う面子だってそうとは知らなかったはずだ。
 これだけで済むとは思えないぜ)
 塗装が間に合わなかったのか、それでも機体の頭部のみを群青色で染め上げた四機は元レンジャー部隊としての想いをそれなりに持っているのだろう。胸中の不安を飲み込んで、子供たちの投げつける石を受けながら警備へ戻る。
『カイラン・テンより入電あり。到着までそう長くはありませんが、正確な時刻報告は控えるとのこと。各員、武装勢力の蜂起に注意して一層の注意を払ってください』
『フン、何が連邦だ。信用されてないじゃねえか』
 そうボヤくな、と彼の独り言を制す声が上がらなかったのは考えが同じだからか。
 どちらにせよ何かがある。そう気配を感じた彼らは一つ所に固まって行動する。何かあった時、不測の事態に対して特に信頼できる仲間と背中を預け合えるように。
『それにしても、こう人が多くてはよほどじゃなきゃあ先手は打てませんよ』
 歩道も車道も軌条も関係なく、四方八方から歩く人々。そこら中に並ぶ出店、大道芸人たち。
 ごみごみしい狭い町並みがまるで会場だと言わんばかりだ。
『だが、撃たれれば優先目標は敵の撃破だ。その命令が徹底されている事は忘れるなよ』
『あーあ、独身はこれだから怖い』
『お前も独身じゃーん!』
 おっさん同士のいちゃこらとか止めてくれません?
 かくて人込みへとがしょがしょ行くスクンクたち。彼らが行く前から、すでに周囲を警戒する同じ逆関節が人を踏まぬよう慎重に周囲を警戒している姿が見受けられる。
 そんな兵器の間を笑顔で駆け回る子供や、微笑ましく眺め、あるいは慌てて止める大人たち。
 彼らの行く末を決める者が自国でもなく、ましてや敵国でもなく第三者だとは、誰も思っていないだろう。


・集団戦となります。しかし猟兵は国民、兵士ともに英雄視されており、攻撃を仕掛けない限り戦闘は発生しません。
・参加者の内、誰か一人でも攻撃を行えば市街地戦が勃発します。非戦闘員を巻き込む大惨事となりますので、何かしらの対策をしておくのも良いかも知れません。
・各章毎に一回、周囲の注意を引くアイテムが使用可能です。ロボットに装備させたり、猟兵自身が携帯できます。必要であれば量産型キャバリア、あるいはスーパーロボットを借りてみましょう。詳細はオープニングのコメントにあるのでご参照ください。
・猟兵たちが技能やプレイングを駆使した騒ぎを起こすことで人を集め、壁を作る事が出来ます。カイラン・テンからの輸送車両を足止めし、乗り込みましょう。適当に理由をでっち上げれば信じてくれます。猟兵は英雄なのです。
・輸送車両は低速のため事故を起こす事はありませんが、戦闘が発生した場合は速度を上げて強行突破にかかりますので注意してください。最悪、輸送車両が破壊されても施設内へ到達可能ですが、時間がかかります。
・付近を警戒するキャバリア、スクンクは群青色の頭の者でなくても猟兵の言葉は大抵信じ込みます。上手く味方につけてトラブルを回避しましょう。
・三章は小国家アサガシアからの脱出になるため、今章にて何らかの下準備を行う事も可能です。
鳳鳴・ブレナンディハーフ
☆…主人格
★…第二人格

(第二人格主導)
★(変 態 降 臨)
さてと、何をすればいいんだ?
しかも戦ってはいけないと
ええい…フラストレーショる……
仕方がないので鳳鳴を召喚して殴るよ
☆なんで拙僧が殴られるのだ!
待てよ…確か騒げばいいと言っていたな…
おい変態!一度殴り飛ばさなければならないと思っていた所だ
覚悟しろ!
(輸送ルート上で乱闘
武器は使わず素手やその辺にあるもので)

☆★(以下、共通
輸送車両を見つけたら上に飛び乗り乱闘
車両の持ち主にこう言う)

★「猟兵をやっているものだ
目的地まで乗せてもらおうか!
さもなくば僕の情欲を余すことなくぶつけてやる」

☆「大丈夫だ、言う通りにすれば尊公も車両も無事帰れよう」


シル・ウィンディア
ふむ、平和の祭典に無粋な兵器の話は必要ないよね。
さてさて、どうしたものかなぁ…

輸送ルートを調べてから…
何ができるかな?ここはやっぱり…

空中機動で低空飛行をしながらの空中戦機動っ!
バレルロールやら、インメルマンターンやら宙返りやら…
せっかくだから、空戦の機動で魅せていくよっ!
人が集まったら、地上に降りたってっと…

どうだった、わたしの空中機動?楽しんでもらえたらうれしいなっ!

一通りパフォーマンスをした後は…
あの色のキャバリアは、間違いなくあの人たちだよね…

こんにちわー♪元気そうで何よりですっ♪
ねね、ちょっと聞きたいんだけど…
ここから逃げるときの隠し通路とか、そんなのあったりするのかな?


●邪魔してやる、邪魔してやるぞ警備兵!
 ぽんっ、ぽんと遠くの空から聞こえる祝砲を耳にして、希望と輝く陽光を万倍にしたかの如く照り輝いた頭部をつるりと撫でて、鳳鳴・ブレナンディハーフ(破戒僧とフリーダム・f17841)は腕を組む。
 彼の着用する【戦闘作務衣】は読んで字の如く作務衣デザインの戦闘服だ。赤系統ながら落ち着いた色合いを見せ、その険しい顔も含め敬虔な僧侶を思わせるには十分だった。
 そして彼は考える。何をすればいいのかと。
(しかも戦ってはいけないと言うじゃないか)
 すべき事がある上で制限が多いのだと頭を悩ませ、ついでに抱える鳳鳴。
「……ええい……フラストレーショる……仕方がないので鳳鳴を召喚して殴るよ」
 鳳鳴あんたじゃん。いやなんでその結論になった?
 フラストレーションが溜まり過ぎて独り言ちた言葉はまるでワケワカメ。禁欲生活のし過ぎがたたったかとも考えよう。しかしこの言葉、実は文章として成立するのである。
 何を隠そう真人間で僧侶の主人格『鳳鳴』と、変態の第二人格『ブレナンディハーフ』がひとつの体に同居しているのだ。なんだおめーHENTAIの方かよ。
 文章としては成立するけど論理として破綻しているのはHENTAIだからしようがないのである。
「出でよ鳳鳴、【オルタナティブ・ダブル】!」
 HENTAIことブレナンディハーフが高らかに宣言すると同時に始動したユーベルコードはもう一人の彼、当然この場合は鳳鳴に実体をもたらす。
 時空のずれが生じたか肉体が新たに創造されたか、現れた鳳鳴はしっかりと前後の記憶を持っているご様子で、ブレナンディハーフの振り上げた拳が落ちてこないようにとその腕を掴む。
「なんで拙僧が殴られるのだ!」
「フラストレーションがルってるからさ!」
「意味が分からん!?」
 掴まれた腕ごと力と体重をかけて押し倒そうとするブレナンディハーフの訳の分からない主張に率直な感想を述べて鳳鳴は歯を食いしばる。
 同時に思い起こすのはグリモア猟兵の言葉だ。
(……待てよ……確か騒げばいいと言っていたな……)
 視線を周囲に走らせれば喧嘩は華とばかりにごった返した通行人の幾人かが足を止めてこちらを見物している。
「――ならば! おい変態、一度殴り飛ばさなければならないと思っていた所だ。
 覚悟しろ!」
「むむっ!? ……仏に仕える身でありながら自分の意志を暴力に委ねるなんて……っ、聡を知れ、聡を!」
「これは暴力ではなく折檻で――、えっ、……さと……何? 誰?」
 ブレナンディハーフと言葉に思わず惑わされた鳳鳴。隙有らば是非もなく、押してもダメならと手を引けば彼へ向かうように体勢を崩す鳳鳴。
 ふたつのハゲ頭が煌めけば、同時に閃くはブレナンディハーフの飛び膝蹴り。すんでの所でこれをかわし、耳に膝を掠らせながらも逆に体勢を崩す形となった片割れの背中に回り込み、がっちりとホールドする。
「せいりゃあああっ!」
「ひゃあああああっ!」
 気合と同時に海老反りになった鳳鳴のバックドロップにブレナンディハーフは情けない悲鳴を上げた。が、その勢いを利用して自らの体も回転、拘束する両腕を内側から外してしまう。
 回転を予備動作に鳳鳴の体から跳ねて脱出したブレナンディハーフは軽やかな足音で実にムカッ腹の立つドヤ顔を周囲に見せた。鳳鳴の方もブレナンディハーフが自らの腕より脱すると共にその身を反転、海老反りのまま落下するかと思われたおハゲを天に向け、日輪は沈まぬとばかりに低い姿勢で受け身に成功している。
 姿勢がちょっとヒーローっぽいですね。
「おお~!」
「すげえぞ兄ちゃんたちーっ!」
「双子の大道芸人かぁ!?」
「奥さん、お昼に買った包丁、あの方々に渡したほうがよろしいんじゃなくて?」
「あら、それもそうねぇ」
 二人の活躍に見物人にも熱が入り、中には狂気の入っている人もいるけどそれはノーサンキューだと片手を振る鳳鳴。
 彼としては本気でブレナンディハーフを石畳に叩きつけるつもりであったが、結果として多くの人間の好奇を引き寄せたのは間違いない。
「このまま輸送ルートに移動しながら戦えば、作戦も自ずと成功に近づくだろう。行くぞ!」
「まあまあ、まずは包丁を貰ってからでも」
「戯けっ!」
 身の危険を察知した鳳鳴の左ストレートが、珍しくブレナンディハーフの顔面に直撃した。
 一際盛大な歓声が上がる人の群れより少し離れ、辺りを見回しながら歩く少女の姿。青い髪と同じく大海を思わせる青の瞳を左右に揺らしシル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)は、ふむ、と思案気にあごに指を添える。
 新たなる国家体系の樹立。よりよい安定と安寧に満ちた生活へ向かうであろうと誰もが予見し、お祭り騒ぎバカ騒ぎするこの国家アサガシアの中で必要な物とは何があるだろうか。
 テロに対抗すべく闊歩する兵器か。確かにそれは必要なものだろう。だが平和を謳歌する上で語るべきではない。
(そう、平和の祭典に無粋な兵器の話は必要ないよね。とすると、……さてさて、どうしたものかなぁ……)
 まずすべきはやはり、輸送ルートの偵察だろう。目標となる輸送車両の足止めは勿論、地形を把握しておかねばその他の状況に対応できないのだ。
 シルはそう結論し、グリモア猟兵が示した場所と思わしき地点に目測を立て、蟻一匹も通り抜けられなさそうな人の波を小柄な体で乗り回す。
 と。
『くそう、進めない!』
『ええい、散れ散れ!』
 拡声器から拡散する大音量。頭上から降り注ぐのはキャバリア・スクンクを駆る兵士たちの声だ。だがそれでも町の喧騒を押しやることは出来ず、声は聞こえるものの気に留める程ではない。で、あれば人の群れがそれに従うはずもなし。
 シルと言えば可哀想な兵どもをしっかりと見上げ、機体の頭部が群青色に染められてない所を見れば「彼らではなかったか」とそのまま偵察を続ける。こちとら一介の兵士にかまける時間なんて無いんだよね。
(それにしても喧嘩だなんて、平和だなぁ)
 それとも、もう猟兵たちが動いているのか。
 振り返れば今も人込みに入れずおたつくキャバリアの姿がある。これが同僚の仕事だと言うのなら、狙いは上々と言える。
「えっと、あっちが町の入り口で、こっちにタワーがあるから……うんうん……よーし、ここだね!」
 こちらも頑張ろうと行き交う人々の背で見えなくなりそうな景色を、ちょこんちょこんとジャンプして確認。目標となる車両足止め地点をその目に焼き付ける。
(結構、道は開けてるね。……人を除けば……)
 だが軌条は例の場所へ向けての行き帰りだけで、当然だが道を広々と使っている訳ではない。自分たち猟兵が抑えるポイントとしては十分だが、撤退の事を考えれば包囲されてもおかしくない場所だ。
 そこも踏まえてグリモア猟兵は目標の破壊を優先するため、時間を短縮できる直行便を選んだのだろうが。
(何か他の道、も押さえられるなら押さえておきたいよね?)
 ひとまず質問すべき事を頭に残し、続いてはどうやって足止めするかを思案する。
「何ができるかな? ……ここはやっぱり……、うん!
 傭兵稼業が盛んな国なら、機動兵器の操縦だよね! 低空飛行をしながらの空中戦機動っ! これでいこう!」
 名案だと少女の顔に笑顔の花が咲く。
 兵器ではなく技術として、平和の祭典らしく空を飛ぶのだ。檻に閉じられたこの空を。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

赤城・晶
連携OK

なるほど、そういうことだったか。だが、俺達のやることは変わらないな。
被害を抑えつつ、オブリビオンを倒す、ってな。
お前ら、今回は特に見てるからな?道中は気をつけていけよ。

列車には口車で乗るとするか。個人的な技術協力って名目といった理由かオブザーバーが妥当かねぇ。
足止めとしてキャバリア用拡声器【注意を引くアイテム】を付けて音楽を流しつつ、幻影で大道芸をしている人々を投影だ。

基本戦闘は控え、しそう仲間を警戒監視。
止めない場合は制圧、か。
したくはないが、念の為の警戒だ。

もし兵士に前々の共闘者がいるなら話しつつ、情報と出来そうなら協力を取りつけるか。

■UCは非常、仲間暴走用


支倉・錫華
キャバリア:RC

あいかわらずこのあたりはキナ臭いね。
記念日に敵国を砲撃なんて、花火としてはちょっと危なすぎるかな。

こちらとしてはアイテムとして、普通の花火を『スクンク』から打ち上げてもらって、
わたしのキャバリアが、花火をバックにデモンストレーションの演武をして、
みんなの注意を引いて、鉄道をさらに低速にするか止めるかしたいな。

せっかくだから演武の中に『スクンク』との殺陣とか入れてもいいかもだね、
しっかり時間を稼いだら、そのまま鉄道に乗って動力炉へ向かうよ。

個人的な印象だけど、笑い方の気持ちよくない人は、だいたい碌なこと考えてないよね。
オブリビオンマシンから引きずりおろして、反省してもらいたいな。


ルゥ・グレイス
アドリ歓迎

「とはいえ人を集めるとか苦手ですしね。そういうのは他の方に任せましょう」
市街地より北方7km。狙撃用にチューニングしたキャバリア、シルバーモノクルは狙撃形態へ。
散布ドローンやスコープ越しの情報を確認しつつ、コーヒー片手に情報収集。のんびりしたもんである。
「アサガシア・ムルチね。今のうちに別枠の潜入ルートは確定しておきたいが、さて」
不正アクセスやらなんやらで施設マップを探してみる。腐っても電脳魔術師なのだ。これくらいはやっておかねば。


戦闘を起こすつもりもないがもし交戦が確認されれば狙撃、必要とあらば転移しての鎮圧も辞さない。(ワイヤー機動とともに狙撃用ライフルを近接で当てる必要がある)


●アサガシアの目的ってなんじゃらほい?
「なるほど、そういう事だったのか」
 鳳鳴らの大喧嘩によって引き起こされた人流の滞り。
 そこより離れて建物の上、様子を窺う男は熱い風に迷彩柄の袖を捲る。軍服の類にしか見えぬそれは【アンサーウェア・ステルス】であり、ただの迷彩柄でなく迷彩能力、そして機械制御を内蔵した衣装型装甲なのだ。
 男の名は赤城・晶(無名のキャバリア傭兵・f32259)。動き始めた猟兵による町の混乱とスクンクらの行動範囲を確認しつつ、頭に浮かべたのはグリモア猟兵の言葉。
 自分たちは利用されていたのだと。
 おそらくはダンテアリオンと武力衝突中のアサガシア、技術開発に秀でていない敵国の資材奪取は目に見えていた。そこで目をつけたのが猟兵という事だろう。
 戦力差の大きいダンテアリオンと言えど、猟兵と正面からぶつかって勝てる見込みはない。猟兵が護衛につくような事があれば、その列車は無事に備品を運ぶことが出来る。
 だがどうやって猟兵に目的の輸送車両を守らせれば良いのか。その方法は至って単純、輸送車両をオブリビオンマシンに襲わせればいい。
 そう考えればこの戦いの裏にあったものが自ずと見えて来る。
「相変わらずこのあたりはキナ臭いね」
 不意に投げかけられた言葉に振り返りもせず肩を竦める。それを同意と受け取って、風に混じる砂が黒髪に絡むのを煩わしそうに払い、支倉・錫華(Gambenero・f29951)は小さく息を吐いた。
(経緯や理由は分からないが、第一連邦共和国となる国家の代表たちがオブリビオンマシンに毒された。
 オブリビオンマシンの力を使っても弱国ひとつで強大なダンテアリオンに勝てず、表立って行動すれば潰される。だからちょっかい出されていたのを利用して一芝居を打ったんだろう)
 間にある国家が壁になるとは言え、近い距離にあるダンテアリオンは目障りな存在。これさえなくなればオブリビオンによる混乱は長く続ける事も出来るだろう。
「記念日に敵国を砲撃なんて、花火としてはちょっと危なすぎるかな」
「ああ。だが、いやだからこそ、俺達のやることは変わらないな」
 被害を抑えつつ、オブリビオンを倒す。
 特に今回、降りかかるであろう被害で言えば非戦闘員が極端に多い。被害を抑える事は急務だろう。錫華も共通の認識を持っているらしく、これには頷いた。
 これらの戦闘によってどれだけの被害が出たとしても所詮、あくまで戦闘での犠牲というだけだ。オブリビオンマシンとの戦いに左右されるものはなく、猟兵の第一目的の邪魔にならないのなら仕方のない犠牲も有り得る。
 だが、そんな事が起きれば寝覚めが悪い。正義の為などと青臭い事を語る必要はなく、理由などはこれで十分だ。
「ならわたしも行くね。花火を貰ったから、これを利用して注意を集めようと思うんだけど」
 ぺらりと出して見せたのは袋に詰められた花火の数々、バラエティーパックと言った所か。無論、これだけでなく人が手に持って使えるような大きさでないものまでグリモア猟兵より頂いているとの事。
 それでも他に聞きたい事があるのかと言い淀む錫華に聞けば、それなりの花火もあるとは言え、もう少し効果を上げたいのだと言う。
「誰か協力してくれる人とか知らないかな? キャバリア乗りとか」
「この国じゃあ、猟兵が多くの危機を救っているから誰でも協力してくれると思うが。強いて言うなら群青色の塗装がされているキャバリアだな。
 多分、あれはレンジャー部隊の奴らだ。何度か共闘しているし、警備任務もほったらかして手伝ってくれるだろうぜ」
「レンジャー部隊、だね。了解だよ」
「錫華。そのレンジャー部隊や警備部隊は勿論、俺たち猟兵も今回は特に見てるからな? 道中は気をつけていけよ」
 お互いにな。
 晶の言葉に、錫華はこれまた勿論だと小さな笑みを残した。
(さて、わたしも機械を借りてこようかな)
 ごった返す人々の流れに次々と猟兵が消えていくのを見つめて、ルゥ・グレイス(終末図書館所属研究員・f30247)は気怠く肩を回す。
 車両、及びキャバリア・スクンクの足止めに人を集めるのは単純かつ効率的で効果的な方法だ。これは間違いないのだが。
「とはいえ人を集めるとか苦手ですしね。そういうのは他の方に任せましょう」
 人の波より外れて露店のひとつに腰を掛けるルゥ。彼は「無料ですから」と出されたお湯を啜っている。熱い陽射しに風も冷たくないものの、そこでお湯を飲めば逆に表皮が涼しく感じるというもの。
 ひとしきり喉を鳴らして彼はコップを露店主へと返し、よっこいしょと腰を上げる。現地の様子を簡単に、とは言え確認したルゥが進むのは町の外れ、目的の場所から大きく離れる方向だ。
 あちらへふらふら、こちらへふらふら。
 やる気もなく歩いているように見えるが、実の所そうではない。彷徨の蝶、レテノールと称する【PDBCInt.接続式超小型観測機】。一ミリの十分の一にさえ満たぬ大きさで、空気中に散布する情報収集用のドローンである。
 光学的、魔術的監視が可能となっており、ルゥとの親和性も高い。
 人込みという視界の悪い場所も、これだけの数の目が上下左右と言わず配置されるのだから死角も無くなるだろう。あちらこちらへと目的無くぶらついているように見えたのもこれらを配置する為だ。
 流れる風は滞りを知らず、浮遊するドローンには打ってつけの天候だ。
「あ。……コーヒー……」
「お、なんだい兄ちゃん! 買ってくかい!?」
 ふらふらと歩くルゥが見かけたのは、先程のお湯とは違い氷に突っ込まれてキンキンに冷やされたコーヒー缶である。
 如何にも安そうな見た目だが、この気候では冷たいだけで掛け替えのない味になるものだ。
「それではひとつ、お願いします」
「あいよ!」
 キンキンのキンキンに冷えたコーヒーを片手に町の外を目指す。その後姿は正に物見遊山の祭り客そのもので、のんびりとしたものであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

鳴上・冬季
「戦争に正義などない。分かりやすくて、とてもよい話ではありませんか」
嗤う

「人は権力を持つほど邪道に魅いられやすくなる。人の弱さを体現した、とてもよい依頼です。楽しませていただきますとも」
嗤う


「こんにちは。建国記念祭の手伝いに来ましたよ」
自分は風火輪
黄巾力士は飛来椅で飛行しながらスクンクに話す
「ええ、この世界の攻撃をほぼ無効化出来る方法があるので、一緒に一番大事な場所の警備をさせていただけませんか」
嗤う

にこやかに手を振って飛行しながら観客達の口の中に仙術+功夫で仙丹を軽く指弾
飴ちゃん好きの国民を激甘甘味で誘導しながら移動

「蜃夢の中で攻撃できるのは宝貝持つ仙だけです。猟兵も例外ではありません」
嗤う


御園・桜花
「人を集めるのと車両に乗り込むのは別対応でも良いのかな、と思ったのです。いえ、人集めの手段しか浮かばなかった訳ではないのですが…」
目を逸らす

「ええ、私も設立記念祭を見学に来ました。ところで、此方の国歌を教えていただけます?」
ケータリングカーで乗り付け猟兵と明かし軍に接触したらお祭りにかこつけて国歌・軍歌を聞き出す

指定箇所迄車で乗り付けUC「魂の歌劇」
アサガシアの国歌や軍歌を歌い分かり易く人目を集め続ける

輸送車を停め鉄道に乗れるかは遭遇して会話が出来れば同乗して警備手伝いしたい旨申し出るが、難しそうならポイントで人集めを重視する

「マッハで飛べば、然程遅れず現地到達出来そうな気がしますから…多分」


紅月・美亜
 敵になったり味方になったりと全く忙しいな……こういう時に戦闘を選ぶ私ではない。堂々としていればいいのなら堂々と列車に乗り込んでいよう。
「何、私の偵察機が何か異変を見付ければ知らせるので悠々としていればいい……おっと、いきなり何か見付けたようだぞ。少し速度を落としたまえ」
 異変が無ければ作ればいい。こっそり採掘用レーザーでレールの一部を焼き切り平然と”今見付けました”と言う態度で報告する。
「列車は脱線したら大変だからな。一体誰がこんな事をしたのやら」
 私だが。工作用機体を使って自ら手早く修理する。
「これでよし。ああ、この先にも何か仕掛けられていないか調べるので少し止まっていてくれ」


●も・ん・じゅ!
「敵になったり味方になったりと……全く忙しいな……」
 それはアサガシア、そして敵国ダンテアリオンを指した言葉だろう。大いなる始祖の末裔、レイリス・ミィ・リヴァーレ・輝・スカーレットこと紅月・美亜(厨二系姉キャラSTG狂・f03431)は面倒だとばかりに俯いている。
 もっともその顔色を見る限り、状況に対してと言うよりこの気候にいてこまされているようにも見えた。紫の艶やかな毛髪も陽光の前にしなびて感じる。
 吸血鬼にこの季節は厳しいと思います。
 そんな美亜を晒うのは鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)。彼は暑い気候もなんのその、別世界であるサクラミラージュの帝都桜學府制服風【八卦衣】を涼し気に着こなす。
「戦争に正義などない。分かりやすくて、とてもよい話ではありませんか」
 晒う様子に美亜は憮然とするも、彼の笑みが自分に向けられた事でないと理解はしている。それでも、不快なものは不快なのだ。
「例えそうであったとしても、こういう時に戦闘を選ぶ私ではない」
「私とてそうです」
 それは非戦闘員の安全を考えての事ではないだろうと、妖仙たる冬季に目を向ける。のらりくらりとした佇まいだがこの男、大妖怪を自称する点もあり人の命に執着しない。
 ともすれば周囲の被害などお構いなしの行動をしたと美亜は耳に挟んでおり、要注意人物と考えているようだ。
 と、不穏な空気漂う二人の元へ現れたのは一台の【ケータリング用キャンピングカー】。桜色のそれは見覚えのあるもので、人を轢かないようにゆっくりと進むそれは美亜の目前で停まる。
「お二人とも、何か良い案でも思いついたんですか?」
 運転席から顔を覗かせたのは御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)、桜のように柔らかな笑みを見せた。
 挨拶もそこそこに、開いた窓から流れ出る冷気を感じ取った美亜は車内へ体を滑り込ませた。ついでとばかりに冬季も誘えば、世話になると帽子を取って頭を下げる。
「はぁ~、やはりクーラーは殺人熱への対策であり、心のオアシスだ」
「それは良かったです」
「桜花さんは何か思いつきましたか?」
 何の気なしである冬季に「うっ」と言葉を詰まらせた桜花。
「まだ案が思い浮かばず、それでこの大いなる始祖の末裔 レイリス・ミィ・リヴァーレ・輝・スカーレットを探していたと?」
「いえ、そこは別に探していません」
 そっか。
 助手席に座るその姿はどことなく悲し気なご様子。冷気を浴びるレイリスを尻目に、人を轢かないようにとゆっくり車を走らせていた彼女は人の密度に堪らず停車した。
「えっと、探していませんというのは何と言うか。私は人を集めるのと車両に乗り込むのは別対応でも良いのかな、と思ったのです」
 決して人集めの手段しか浮かばなかった訳ではないのだ。す、と目を逸らす彼女の姿に某かを察して頷く冬季。
 三人寄れば何とやら。露骨も過ぎる話題逸らしはさておき、ならばと出し合うのは奇縁に募った三人の知恵と言うわけだ。
「なあに、隠れての潜入工作というワケでもない。堂々としていればいいのなら、堂々と列車に乗り込んでいよう。
 そこから足止めをすればいいのだ」
「新たな国家の設立記念祭、そこを猟兵として突けばどこへでも行けそうですしねぇ」
 どこもかしこも浮かれて浮つく祭りの日、と考えれば英雄である彼ら猟兵の登場は喜ばれこそすれ疎まれる事はないはずだ。
 …………、警備中なのに疎まれないっておかしくない?
 当たり前にわいた疑問であるが、三人は視線を合わせたものの「まあ大丈夫っしょ」と結論する。それはやはり、以前より親交のあるお国柄、どうとでもなるとしっかり理解しているのだろう。
「祭、ですしね。私は軍人さんたちにも声掛けして、全体の注意を引いてみようと思います」
「なるほど、その時はこちらもご一緒しましょう。美――、もといレイリスさんはどうされます?」
「……そうだな……うむ……しばらく車内で考えを、その、まとめようかと……」
 ちらちらちらり。
 桜花が露骨すぎる程の話題逸らしならば、こちらは露骨すぎる程のアピール。思わず桜花はくすりと笑い、車の中にいるのは勿論、大丈夫だと頷いた。
「いやあ、この暑さだと頭が茹で上がるようで、助かる」
「本当なら風通しもいいんでしょうけど、人が壁になってて蒸し暑くもありますし。熱中症には気を付けてくださいね」
 気を付けるようにと言葉を添えた桜花に、了解だと美亜は笑う。
 そんな二人を後部座席から見ていた冬季は外へと視線を移し、人の群れをゆっくり歩き抜けるキャバリアを見上げた。
「人は権力を持つほど、邪道に魅いられやすくなる。人の弱さを体現した、とてもよい依頼です。楽しませていただきますとも」
 晒う彼の言葉に思わず二人は振り返ったが、冬季はただの独り言だと返すのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵