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こわい、こわい、いじめないで

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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 視界の限りに生者はおらず、白骨死体ばかりが転がっている。
 店も、家も、何の機能も果たさない。仮に生者がこの村に辿り着いたところで、2日と生きることは難しいだろう。
 ――そんな村の、どこからか。
 少女のすすり泣きが聞こえる。


「今回行ってもらうダークセイヴァーの村は、もう村として機能はしてねえみたいだ」
 タハニ・クルツリンガー(乱暴者は乱舞する・f03635)によると、その村は何かの事情――オブリビオンや魔獣の襲撃、天災などによって、既に居住者はいないはずの村なのだという。
「ただ、ここにオブリビオンがいることが分かった」
 廃村にいるオブリビオンは『ゼラの死髪黒衣』。
 この敵がどこにいるのかも含め、調査する必要があるだろうとタハニは言う。

「転送したらまずやって欲しいことが、ゼラの死髪黒衣を見つけ出すことだ」
 それと並行して、辺りに転がる白骨死体をあるべき場所へ戻してほしいとタハニは言う。
「村にはどういうわけか女の子が一人いるみてえだから、その子から話を聞くのも良さそうだな」
 村全体はなだらかな丘になっており、低地に店、上ると民家があり、更にその上に墓地、憩いの場であったのだろう公園が広がっているらしい。

 ゼラの死髪黒衣の居所を特定することはそう難しくはないはずだ。
「その後は戦いになりそうだな……戦いの準備は万全に、だな」
 白骨死体を転がしたままの村を、捨て置くことは出来ない。
 タハニはそう言って、猟兵たちを見送った。


遠藤にんし
今回はダークセイヴァーです

第一章は廃村の調査、
第二章は集団戦『喰われた神々』、
第三章はボス戦『ゼラの死髪黒衣』です

●廃村情報
町全体がなだらかな丘になっている
低地から店、民家、墓地、憩いの公園がある
どこからともなく少女のすすり泣きが聞こえるが…?

皆様のプレイングを楽しみにお待ちしております
100




第1章 冒険 『冒涜者を討て』

POW   :    死者の安寧のために祈りや祝福など出来る事を地道に行う

SPD   :    町を見回り、生存者がいないかを確認する

WIZ   :    町の状況から推測される敵の戦力を考え、対策を講じる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

清川・シャル
f01013葎(りっちゃん)
f08018カイム
同行

協力出来る部分はして、後は手分けしましょう
…色々考えてしまいますが、今は目の前の事を。
祈りを使ってご冥福をお祈りします
この地域の弔い方等あるでしょうか
世界知識、情報収集で調べてみます
それに則って行いましょう
ある意味、救助活動…になるでしょうか、礼儀作法、地形の利用を使います
スコップで適度に掘ります
弔いながらSchallVoiceとamanecerで鎮魂歌を歌います

敵がもし接近してきても対応出来るよう、
何か掴めるかどうか探る為、
あと情報を掴み次第、2人と共有する為に、
もしくは何かあった時にヘルプに駆けつけられるように
野生の勘と第六感を使いますね


硲・葎
【P】シャルちゃん(f01440)とカイムさん(f08010)と。
これは……ひどいね。まずはここの弔い方を世界知識を使って格物致知で調べよう。必要なものを第六感と情報収集で集めてみようか。
優しさを使って亡くなった方への配慮を。冥福をお祈りするよ。
地形の利用を使って、掘りやすい場所を探して、情報収集して、縁が深かった場所に土葬してあげよう。せめて少しでも心が救われますように……。お花少しでも、ないかな?
シャルちゃんの歌に耳を傾け、目を閉じ、聞き入るけど、周囲の警戒は決して怠らないようにしよう。いつ襲われるか分からないしね。
カイムさんと合流して、コミュ力で分かったことを聞いてみよう。


カイム・クローバー
シャル(f01440)と葎(f01013)と行動。
SPD使って村の調査だ。ゼラの死髪黒衣ってのは聞き覚えがあんな。確か少女に取りつく寄生虫野郎だ。その啜り泣く声の少女ってのは怪しいが、ま、居場所の特定が先か。生存者が居るとは思えねーが、民家に行ってみるかな。
UCを使って出来るだけ広範囲を散策。【追跡】技能で少女の跡を辿ってみてぇな。生きてる人間なら何かしらの痕跡はあると思うが。生きてる人間なら。
とりあえず民家を調べながら情報収集。様々な事情…それにしてもひどい状態だ。こうなると尚更その少女とやらは怪しいな…。
手に入れた情報は二人と共有。少女の居場所くらいはアタリを付けられたら良いが。



 白骨転がる辺りの様子に、硲・葎(流星の旋律・f01013)は声を漏らす。
「これは……ひどいね」
 呟いて葎は格物致知で探査――埋葬が主流のようだ。
 彼らに安らかな眠りを与えるためにも、葎は村の中へ歩みを進める。
「……色々考えてしまいますが、今は目の前の事を」
 清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)はそう言ってスコップで土を掘る。
 amanecerの響きに合わせてシャルが鎮魂歌を歌えば、歌声はSchall Voiceに乗って歌声を村中に広げる。
 そんなシャルの歌声を聴きながら、カイム・クローバー((自称)凄腕イケメン狼盗賊・f08018)は『ゼラの死髪黒衣』について考えている。
 少女にとりつく寄生虫かのような存在。そしてここにいるすすり泣く少女――。
(「ま、居場所の特定が先か」)
 少女に会わないことには何も始まらないと、カイムは辺りの家々の扉を開けていく。
 陰に潜む自身と共に扉を開けては中を覗き込んでいくカイムだったが、案の定生者の姿はなく、白骨死体のみが転がるばかり。
 更に家の中に入って調べてみれば生活の痕跡こそ残ってはいても、それらは等しく砂埃を被っている。
 誰も家には踏み込んでおらず、まして家の中のものを利用した痕跡もない……そうして探す中、カイムは自分たち猟兵以外の、動くものを目に留める。
「あれは……」
 姿を目に留めることが出来たのはほんの一瞬。
 しかしなびく髪と黒い服の裾が、確かに少女の痕跡を残していた。
「ん?」
 埋葬のために緑の深かった場所を探して歩く葎と目が合うが、カイムは言葉を交わすよりも少女を追うことを優先。
 葎もカイムの気持ちが分かったのだろう、頑張って、と言いたげなポーズを取ると、そのまま二人は別れて進む。
 ――少女が歩いているのは、シャルの歌声が気になったからのよう。荒れた木の隙間を縫う少女はシャルの姿を認めると、そのまま踵を返して戻ろうとしてしまう。
「あっ、待――」
 第六感により気付いたシャルが少女を呼び止めようとするが、少女は逃げるように去って行った。
「俺が追いかける。任せろ」
「分かりました。後で情報を共有しましょう」
 言い合って、カイムは少女の元へ――シャルは歌と共に弔いを続ける。
 葎はしばらく目を閉じてその歌に聴き入り、わずかばかり咲いていた花の下に骨になった彼らを眠らせた。

 白骨死体はまだ残るが、情報を得たカイムが戻ってきたので律とシャルは作業を中断し、ここまでの情報をまとめることにした。
「こっちは襲われることもありませんでしたよ」
「そうだね、特に変なものは見つからなかったかな」
 その分丁寧に埋葬することが出来た、とシャルと葎は告げる。
 少女を追っていたカイムはその後の少女の足取りについて報告。
「といっても、特に何もしていなかった」
 まだ白骨死体の多く残る墓地に佇んで、思い出したように時折涙を流しながら――でも、それだけ。
「少女の居場所は分かったんだね。でも、手がかりは無しかな」
 葎の言葉に、カイムはかぶりを振る。
「少女は『何もしていない』んだ」
 長い時間をかけて少女を観察していたカイムだが、その間少女は食事や排泄といった『生きている人間』ならば必要な行為を一切しなかった。
 小さな体で立ち続け、泣き続けることは体力だって消耗するはず。
 それなのに、少女は疲れを見せず、眠る素振りだってなく。
「こうなると尚更あの少女とやらは怪しいな……」
 ひとまず、現時点で分かったことは以上だとカイムは話を切り上げる。
 少女について得た情報はかなり大きいが、まだ確信には至らない――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マカ・ブランシェ
■SPD
現場に他の猟兵の姿があれば、一緒に行動するのだ
見つけ次第白骨遺体も埋葬していくのだよ
大丈夫、骨になってしまえば怖くもないし平気さ
(よく頑張って生きてきたね、と骨に慰めるように声をかけて)

子供が一人でいられるような場所には見えないし……念のため他に人影がいないか見て回るのだよ
もし少女を見つけることが出来たら「他に誰かいないか」「何か待ってたり探したりしているのか」を聞いてみよう
他に何か話したいことがあれば聞くのだよ

本当に……誰がこんなひどいことをしたんだろうね?


グルクトゥラ・ウォータンク
白骨死体ばかりの村、となると放棄されてから長いんじゃろうな。そんなところに子供が一人、明らかに怪しいのう。
UCで電脳妖精を召喚したら村中を捜索させて現場を把握するぞい。何をするにもまずは【情報収集】じゃ。生存者優先、敵の情報は可能な限り。
電脳妖精が捜索してる間にわしは店の区画に簡易の拠点を作って【拠点防御】をしやすくするぞい。生存者がいた場合の避難拠点にも敵と戦う際の防衛拠点にも役に立つ。【罠使い】【メカニック】でワイヤーやスタンガンなどトラップも設置しておくか。単なる気休めの気もするがのう…。
他の猟兵とも積極的に連携していくぞい。特に情報共有は大事じゃ。



「放棄されてから長いんじゃろうな」
 骨のひとつを持ち上げ検分しながら、グルクトゥラ・ウォータンク(サイバー×スチーム×ファンタジー・f07586)は呟く。
 骨は肉片ひとつ残さず、乾ききって生命の気配はない……生者を失って長い村に子供が一人という状況を訝りながらも、グルクトゥラは電脳妖精を召喚。
「直に情報は集まるじゃろ」
「私は少女に会いに行くのだよ。一緒にどうかな?」
 マカ・ブランシェ(真白き地を往け・f02899)はグルクトゥラへ声をかける。
「わしは拠点を作るとしようかの。情報集めは頼むのじゃ」
「任せてほしいのだよ」
 グルクトゥラは店舗の多い区画で簡易拠点を築くことにした。
 ワイヤーやスタンガンのトラップも仕掛けていくグルクトゥラ。単なる気休めに終わるとしても、防衛拠点として今後役に立つことがあるかもしれない。
「家から情報が得られないというのはおかしいことじゃな……」
 妖精たちの報告によれば、家を誰かが荒らした痕跡はない。
 オブリビオンに襲われて村人たちが殺害されたのであれば、家にもその混乱が見られるはずだというのに、それすらもない。
 ただの日常の中、一瞬で命を摘み取られたかのように、家の中は日常の穏やかさを保っているのだという。
「寝ているうちにというのも考えられるのう……じゃが……」
 あるいは、何らかの事情で村人たちはオブリビオンを警戒はしなかったということか――考えながらも拠点を築くグルクトゥラは、坂を上って行ったマカを見送るように顔を上げて。
「いずれ、少女と話せば分かることじゃな。」

 他の猟兵の得た情報によれば、少女は墓地に佇んでいるらしい。
「……っ!」
 墓地へ踏み入ると少女はマカとグルクトゥラの姿にびくついて。マカは少女に近づきすぎずに穏やかな笑みを浮かべて、語り掛けた。
「大丈夫、骨になってしまえば怖くもないし平気さ」
 よく頑張って生きてきたね、という言葉は骨に向けて。
 埋葬を始めながらも、マカは少女を怯えさせないよう気を付けながら周りを見る。
 墓地にあるのは墓石と申し訳程度の草だけ。食料となりうる動物も、果実の豊かな木々も見当たらない。
(「子供が一人でいられるような場所には見えない……」)
 そうなると協力者がいるのが妥当な線だが、人影も見当たらない。
「他に誰かはいないのかな?」
「……いない! 誰も、いないのよ」
 強い否定に続く言葉に、少女が安堵していると感じるマカ。
「じゃあ、何かを待っているのかい? それとも探している?」
「……」
 その言葉にはかぶりを振る少女。
 マカはそれ以上言葉はかけず、静かに穴を掘り、遺体を埋め進める。
 沈黙は長く、重い。
 少女は口を開かない。
 骨を埋め終えて、マカは少女を見つめる。
「……誰がこんなひどいことをしたんだろうね?」
 問いかけに、少女はゆっくりと口を開く。

「やっぱり……怖いわ」
 伏せられた目は赤く腫れて、涙に濡れて。
「生きていて、動いて、しゃべるから、怖いわ」
 呟いて、少女は駆け出した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『喰われた神々』

POW   :    この世のものでない植物
見えない【無数の蔦】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    名称不明の毒花
自身の装備武器を無数の【金属を錆びつかせる異形】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    異端の一柱
【一瞬だけ能力が全盛期のもの】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 駆けだした少女の逃げ足はそう早いわけではなく、猟兵たちには容易に追いつくことが出来るだろう。
 そう思って走りだす猟兵たちを阻むかのように、頭を持たぬ片翼の異形――喰われた神々が姿を見せる。
 少女の逃げ道を作り、猟兵たちを足止めするかのように姿を見せた喰われた神々。
 これ以上の情報を得るためには、神々を撃破しなくてはならないようだ――。
マカ・ブランシェ
あの子、まるでオブリビオンに守られているみたいなのだよ。
生きている人間……私達のことを怖がっている素振りが気になるのだけれど……彼女のことは置いておいて、今は目の前の女神を骸の海へ返してやるとするのだよ。


血統覚醒で能力を底上げして、クイックドロウでの攻撃を行うのだよ
『だまし討ち』と『先制攻撃』が役に立つといいのだけれど。
他の仲間が攻撃を受けそうな時は咎力封じでの妨害を狙うのだ。
『名称不明の毒花』、全く困った攻撃なのだよ。私の色白の相棒になんてことしてくれるのだ、君は!

無事倒せたあとは、念のため熱線銃の状態を確認して。
愛用の武器は体の一部と同じだから、ね。
(アドリブ、絡み大歓迎です)


清川・シャル
f01013葎(りっちゃん)
f08018カイム
同行

(生きていて動いているから怖い。それは…)
…考えても仕方がない、直接聞かなければですね
まずはここを通してもらいましょう

後方支援
SchallVoiceとamanecerでUC
戦闘曲を歌います
先制攻撃、誘惑、時間稼ぎ、範囲攻撃

ぐーちゃんにて
2回攻撃、早業、目潰し、援護射撃、吹き飛ばし、マヒ攻撃

無数の蔦と毒花を警戒
第六感と野生の勘で察知、氷魔法で固め動きを封じ
特にバステ耐性を持たないカイムに

2人の防御に、氷の盾やバリアを作って補助

近距離は村雨、桜花乱舞、優美高妙・斬で
毒耐性、見切り、オーラ防御、カウンターで対応

神がなんぼのもんですか
シャルは鬼神です


硲・葎
シャルちゃん(f01440)とカイムさん(f08018)と。怖いか。生きている、ということは不思議なのかな。私には分からないけど、歪なのは私も一緒、だな。と手足を見つめてしまうなあ。おっと、それどころじゃないか。まずは厄介な花をどうにかしないと。残像と見切りで回避しつつ、間合いに入り込みたいね。オーラ防御して毒耐性、激痛耐性で食らってもなんとか耐えたいところ。
「あの子の所に行かさせて貰うよ。道を開けて!」
蔦を掴んで、目潰ししてから抱きつくように懐に飛び込んで捨て身の一撃、気合い、吹き飛ばしを使いながら血華磔刑。
「吹っ飛べ!!血の華よ!」
……例え神殺しと言われても構わないさ、誰か救えるならね。


カイム・クローバー
シャル(f01440)、葎(f01013)と行動。
頭の無くなった神々もどきか。用があるのはテメェらじゃねぇんだよ。けど、邪魔すんなら容赦しねぇ。ぶちのめして進むぜ。
pow判定で。二丁銃を使って中衛で攻めるぜ。前衛は葎、支援はシャル。俺は状況次第だが、許すなら銃撃見舞いながら剣を使った接近戦へと。
【二回攻撃】【鎧砕き】【零距離射撃】【早業】【なぎ払い】、UCを使って片端から潰してく。手負いは厄介そうだから数を減らすを最優先に。
【見切り】と【武器受け】が攻撃に対しての対処となる。支援もあるし、可能ならシャルには攻撃を通させないように。必要なら【挑発】……はっ、顔がねーから聞こえねぇか(笑い)



 逃げ出した少女は、まるでオブリビオンに守られているかのように。
(「生きている人間……私達のことを怖がっている素振りが気になるのだけれど……」)
 しかし、その謎を解き明かす前に喰われた神々を骸の海へ返してやらなければならない――そう決意して、マカはフリーダム・ファイターを構える。
 掌に刺さる針がマカの血液を吸い上げると同時に弾丸を放つ。
 弾丸が神々の白い膚を穿った直後、カイムは双子銃で立て続けに撃ちつけながら神々との距離を狭めていく。
「用があるのはテメェらじゃねぇんだよ」
 不機嫌に言ってのけたカイムは、己のそばに誰も寄せ付けまいと弾丸を撃ち込み続けている。
(「生きている、ということは不思議なのかな」)
 そんなカイムの前に立ちはだかる葎の頬を、見えない何かがかすめるのが分かった。
「りっちゃん、気をつけて!」
 葎の後方からシャルは言って、戦いの歌を紡ぐ。
 アップテンポでどこか神々しく響く調べの中、シャルもまた気を抜けば逃げ去る少女の姿を思い出す。
(「生きていて動いているから怖い。それは……」)
 考えても答えなどは出ないと分かっている。
 それは直接聞かなければいけないことで、今はここを通してもらわなければいけない――努めて声を張るシャルの声を聴きながら葎は腕を伸ばし、見えない蔦を握りしめる。
(「歪なのは私も一緒、だな」)
 人工皮膚に隠した機械の体――思考を引きちぎるように葎は神々の懐へ飛び込み、護りの一切を捨てて彼岸花ノ葬を心臓めがけて。
「吹っ飛べ!! 血の華よ!」
 辺りの地形すら巻き込んで砕け散る神の肉体。
 それでも負けるまいとしてか神々は毒花を散らし、散りばめられたそれらがカイムを蝕むことがないよう、シャルは氷魔法によって花びらを凍結させる。
「神がなんぼのもんですか」
 凍れる盾は仲間へ宛てて。
 シャル自身はぐーちゃんで迫りくる神々を吹き飛ばし、それでもすり抜けて近づく神はぽっくり下駄で蹴り潰す。
「シャルは鬼神です」
 鬼神の名にふさわしく猛然と攻撃するシャル――カイムは紅銃を狼盗賊の大剣に持ち替えると一気に神々との距離を詰め、黒の刀身を煌かせて振るう。
「ぶちのめしてやるぜ、かかって来いよ」
 挑発の言葉を口にしてから、見下げたように笑むカイム。
 ――頭のない神々は、どうやってカイムの侮蔑を受け取ったのだろうか。片方は千切られた翼のはためきが収まったかと思えば翼は猛然と動き、カイムへと攻撃が集う。
 銃弾の嵐の中、カイムは刃で神の片翼を薙ぎ払い、葎は腹や胸を貫いて血の華を咲かせる。
 手負いのまま放置すれば神々は理性を失う恐れもあると感じていたから、カイムらは各個撃破のために各々の得物を振るう。
 神々へ刃を向け、抵抗を見せる猟兵たちの在り方は、神殺しと呼ばれても仕方がないものなのかもしれない。
 でも。
(「誰か救えるなら、それでもいい」)
 葎は思って、神を両断した。
 こうして攻撃を重ねる中で、猟兵たちがダメージを多くは受けずに済んでいたのはシャルの護りがあるからであり、マカが神々の持つ咎力を封じ込めているお陰でもあった。
 しかし、封印は万能ではない。風に乗る毒花がマカの握る熱戦銃に触れた途端銃の色が悪しく変わるのを見て、マカは唇を噛みしめる。
「私の色白の相棒になんてことしてくれるのだ、君は!」
 まったく何と困った攻撃か――憤激を胸に絶え間ない連射連射連射、穴だらけになった神々が堕ちて逝くのを見送るマカは、辺りに神々の姿が失われたことを確認する。
「骸の海へ帰ったようなのだよ」
 呟きながら、マカは手元の熱線銃の様子を検分。
 錆びつかせる異形に触れて変色していた熱線銃だが、神々が去ったことで元の白さを取り戻したようだ。身体の一部に等しいそれが元通りであることに、マカは安堵の微笑を漏らす。
 ならば、とマカが視線を向けた先には、きっと少女がいる。
「行かなければならないのだね」
 決意を胸に言うと、猟兵たちは少女の走り去った先へと足を踏み出した――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ゼラの死髪黒衣』

POW   :    囚われの慟哭
【憑依された少女の悲痛な慟哭】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    小さな十字架(ベル・クロス)
【呪われた大鎌】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    眷族召喚
レベル×5体の、小型の戦闘用【眷族】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は吾唐木・貫二です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 少女の姿を認めて、猟兵たちは足を止める。
「ひっ……」
 怯えきった少女の表情。
 猟兵たちが何をしても――何もしなくても、少女は小さな体に恐怖を募らせる。
「こわい、こわい、こわい……動くのはこわい、だって、みんな、わたしを」
 涙に濡れた声がどう続くのかは、よく聞こえなくて。
「こわい、こわい……っ!」
 少女の握られた拳に力が籠って。
「やだ、こわい……!」
 握りしめられた黒衣は、力を持って。
「いじめないで、いじめないでぇ……ッ!」
 恐怖の叫びと共に、少女はゼラの死髪黒衣を纏う。
マカ・ブランシェ
なるほど、死者は私達と違って「こわくない」のだね。
だからこの村を選んだ。村人達の墓を暴いたのも、君かな?


あの衣、彼女に力を与えているみたいなのだよ。
引き剥がせたら事態が変わるかもしれない。

『小さな十字架』を警戒、咎力封じが効くまでは距離を保つのだよ。
けれど戦いが長引くと苦しいだろうから、膠着状態に陥る前に彼岸の果てでカタをつけよう。
その際は相撃ち覚悟で接近するのだよ。黒衣以外を撃つ訳にはいかないからね。
『鎧砕き』と『スナイパー』が発揮できるといいのだけれど。

私には見えるのだよ。彼女に似合うもっと素敵な服がね。

少女をもしも助けられたら、人の住む村を一緒に探すのだよ。
(アドリブ、絡み大歓迎です)



「なるほど、死者は私達と違って『こわくない』のだね」
 マカの言葉に、少女は怯えたような眼を向けるばかり。
「だからこの村を選んだ。村人達の墓を暴いたのも、君かな?」
「だって、だってぇ……こわい、から、こわいから……!」
 拒むかのように首を振る少女にマカは近づくことはなく、油断なく一定の距離を保ちながらフリーダム・ファイターを構える。
 ゼラの死髪黒衣を纏う少女はどこからか出現した鎌にすがりつくように。マカは鎌持つ少女の腕に警戒を続けながらも、黒衣を狙って銃口を向け。
「君も血を流し尽くしたくなければ、全力で抗いたまえ!」
 狙いは黒衣にのみ。少女の心をも多い隠すような黒衣めがけて、弾丸は放たれた。
 装填された血に従ってマカの銃撃は止まらない。逃げようとはしない少女の黒衣を弾丸がかすめるたびに少女はびくつき、恐怖に染まった表情でマカへと迫り。
「いじめない、でぇ……っ!」
 巨鎌を振り下ろした。
 間一髪、愛用のジャケットを裂かれることなく回避するマカ――命中していれば、果たしてどれだけの負傷を受けたことか。
 小さな体も、恐怖に震える心も関係なく、今の彼女はオブリビオンとして猟兵に害為そうとする存在……決して油断はできないと思いながらも、マカは少女へと語り掛ける。
「私には見えるのだよ。キミに似合うもっと素敵な服がね」
 彼女を助けることが出来るのなら、彼女が怯えずに生きていける場所を探したいから。
 だから、マカは決して銃を下ろさない。

成功 🔵​🔵​🔴​

清川・シャル
f01013葎(りっちゃん)
f08018カイム
連携

せめて、傷が少なくて済むように。

amanecerで全力魔法、範囲攻撃、催眠術、恐怖を与える、属性攻撃
動きと判断力の低下を狙います

鎌が厄介ですね、手元と足元、氷魔法で足止め効果を狙いたい

ThornSocietyで武器落とし、なぎ払い
身体にめり込むのは避けたい
第六感と野生の勘でなんとかします

村雨を抜刀してUC
残像、2回攻撃、生命力吸収、毒使い、マヒ攻撃、気絶攻撃、属性攻撃

攻撃には見切り、盾受け、オーラ防御、カウンター

苦しまないで、なんて難しいとは思いますが…
一気に首を跳ねられたらいいのですけど
恐怖も、気にならなくなります
おやすみなさい


硲・葎
シャルちゃん(f01440)とカイムさん(f08018)と
鎌は範囲が狭いから残像と見切りを使って対応。眷族をわざと召喚して、慟哭を使用された際にこいつらを血華磔刑を串刺しにして、自分の盾にしてやろう。
「ふふ、どう?自分の召喚した眷族を盾にされちゃうのは。寂しかったんだよね?でももう終わるよ、大丈夫だから」
気絶攻撃、目潰しを使用して、混乱しているところを零距離射撃と捨て身攻撃で彼岸花ノ葬で斬りつけて、もう1度血華磔刑をぶつけるよ。
傷口をえぐるを使って、少女にしがみついて、シャルちゃんとカイムさんからの攻撃が当たりやすいようにするよ。第六感を使ってギリギリ当たらないように回避できるように。


カイム・クローバー
シャル(f01440)と葎(f01013)と行動。苛められて、それであの寄生虫に助けを求めた?憶測の域を出ねーが…一番やりにくい手合だぜ。
【P】
大剣を使って接近戦。憑かれてる少女の方は傷付けたくねーから、その身に纏った死髪黒衣を狙う。【二回攻撃】【鎧砕き】【なぎ払い】【串刺し】を使用して少女への被害を抑えながら。【見切り】【武器受け】は攻撃に対して使用して、被害を抑える。合間に【挑発】で此方に注意を引き、葎やシャルが狙われないように。
隙を見てUC。攻撃回数を重視し、死髪黒衣を狙う。これで斬り落とせりゃ
良いが。少女に関しちゃ、戦闘後に埋めてやるよ。同じ世界のよしみだ。料金は……サービスしてやる



 せめて、傷が少なく済むように。
 願いを込めてシャルは金棒を手にゼラの死髪黒衣へ迫る。
 ぶん、と重く風をかき回せば放たれる氷結の魔法。魔法を受けた少女の手足は体温を奪われみるみるうちに青ざめて、こぼれ落ちる慟哭は猟兵たちの心臓を握りしめようと迸る。
「りっちゃん、カイム!」
 警戒を呼び掛けるようにシャルが名を呼べば、カイムは大剣で慟哭に満ちる力を弾き返す。
「咲き誇れ! 彼岸花!」
 葎は彼岸花ノ葬で辺りに召喚されていた眷属たちを貫き、急造の盾とすることで自らを守って。
「ふふ、どう? 自分の召喚した眷族を盾にされちゃうのは。寂しかったんだよね? でももう終わるよ、大丈夫だから」
 攻撃を受け切り、眷属たちを払いのける葎。
 カイムは大剣で少女のフードのみを貫いて薙ぎ斬り、恐怖に満ちた少女の顔貌を晒す。
(「苛められて、それであの寄生虫に助けを求めた?」)
 少女の背景は、今となっては憶測することしか出来ない。
 フードを払いのけられた少女の顔には恐怖と黒衣の繊維が貼りつき、きっともう取れることはない。
 ただの人間に戻ることは、もう――ならば、出来ることはひとつだけだから。
「斬り落としてやるさ。来い!」
「やだ、いじめないで……!」
 涙に濡れながらも、少女の鎌はカイムを狩り取ろうと猛然と振るわれる。
 首に刃がかかる寸前に回避したカイムは至近から銃を放ち、精度や威力よりも回数を重視して銃撃を。かすめ、あるいは貫いて黒衣に穴が空いていく様子に、少女は絶望の様相を深めていく。
「こわい、こわい、こわいぃぃ……! いじめないでぇ……!」
 引き起こされたパニックは攻撃が避けられ、攻められているという事実にだけではない。
 シャルの声を響かせるスピーカーの音には恐怖を与える催眠術が施され、葎もまた赤い刃で少女の視界を奪っていた。
「もう一度!」
 叫びと共に葎は少女にしがみつき、少女から離れようとしない黒衣を斬撃によって貫く。
 貫かれた傷痕に少女が硬直した一瞬の隙に、シャルは村雨を抜刀。
「――咲き誇れ」
 斬り上げたかと思えば斬り伏せ、薙ぎ払ったかと思えば貫いて。
 視界を奪われていても、己と一体化した黒衣が引き裂かれていることは肌で感じられるのだろう。少女は慄いてその場に膝をつき、がくりと首を落とす。
「これで恐怖も、気にならなくなります」
 少女の命が尽きたわけではないことを知って、猟兵たちは少女の体を見下ろす。
 黒衣はほとんどが裂かれて、しかしあらわになった少女の膚には黒いものが染み入っていることが感じられる。
 だから、シャルは。
「おやすみなさい」
 一息に、少女の首を刎ねて。
 それで全部を終わりにした。

 この村を埋め尽くしていた白骨死体のように、カイムは少女の骸を土に還すことにした。
「同じ世界のよしみだ」
 料金はサービスしてやる、というカイムの声を聞くのは猟兵たちだけで、少女の耳にはもう届かない。
「解決、だね」
 土が少女の体を覆い尽くすのを見届けて、葎は呟く。

 オブリビオンの脅威は去った。これ以上出来ることは何もなく、猟兵たちは村を去る。
 誰もいない、死者の眠る村を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月23日


挿絵イラスト