7
それいけ! ワルの遊園地王国解放戦線!

#デビルキングワールド #純戦闘シナリオ #トンチキシナリオ #ユーベルコードの高まりを感じる……!

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#デビルキングワールド
#純戦闘シナリオ
#トンチキシナリオ
#ユーベルコードの高まりを感じる……!


0




 その日、デビルキングワールドの一小国がオブリビオンによって占領された。
 オブリビオンは一小国を大改造し、国を丸ごとテーマパークに作り変えてしまった。
 ワル心を揺さぶる魅力的なアトラクションの数々は、この世界の悪魔たちを瞬く間に虜にした。
 連日の長蛇の列! 園内のアホみたいに高いボッタクリ料金設定! でも楽しい!
 観光客は全員イイ子ばかりなので、結局なんやかんやで有り金を叩いて満足して帰る。
 王国の住人たちは全員がアトラクションのスタッフとして仕事に従事するが、もちろん給料は出ない。それでも、支配人の悪のカリスマにみな陶酔しているので文句が出ないのだ。
 悪魔たちは露骨に悪事を堂々と働く『ワルの遊園地王国』の国策と総支配人に惹かれ、徐々に王国への移住者が増えてゆく。悪魔が集まれば、モノとカネ(通貨D)が王国に自然と集まってゆく。
 そうなればオブリビオンの総支配人の思うがまま。カタストロフを起こす魔力を通貨「D(デビル)」から引き出すべく、更に観光客に法外な料金設定を吹っ掛け、国民への給与を滞納し続ける総支配人であった。

 グリモア猟兵の蛇塚・レモン(白き蛇神憑きの金色巫女・f05152)が予知をグリモアから投影し終えると、みなに向き直って真剣な面持ちで言った。
「さすがデビルキングワールド……! 国をまるごと遊園地に魔改造して、その法外な料金で大量の『D(デビル)』通貨を集めるなんてっ! 総支配人は策略家だよねっ!?」
 いやいや!? これ、最初から観光客が料金を支払わなければ破綻してたんじゃね?
 だが、そんな疑問はデビルキングワールドには野暮天な質問なのだ。
 何故なら、悪魔たちはイイ子なので、超楽しいアトラクションを経験したらどんな法外な料金でも払いたくなっちゃうのだ。そんな気にさせてしまう『ワルの遊園地王国』は、ある意味、とてもホスピタリティの高いテーマパークなのかもしれない。
「みんなには、この『ワルの遊園地王国』へ乗り込んでもらって、法外な料金設定で通過『D(デビル)』を集めてカタストロフの儀式を成功させようと企てる総支配人を撃破してほしいんだよっ!」
 予知でも総支配人の顔はよく見えなかったが、どうやらシルエットからして女性のようだ。だが、それ以上のことは、現地で手下の現地の王国民……つまり従業員をぶん殴って白状させるしかないだろう。
「とはいえ、さすがに王国民全員を相手取るのはみんなでも無茶苦茶ハードだから、まずはスーツアクターのバイト君たちをとっちめて、みんなの“悪のカリスマ”を見せつけてあげてっ! うまく行けば、バイト君たちは猟兵側に寝返ってくれるよっ!」
 意外と忠誠心低いな、王国民!?
 謎の総支配人のカリスマを超えるワルの列伝や戦いぶりを発揮できれば、どんな猟兵でも割とあっさり仲間になるらしいが、少しでも日和るとあっさり離反されるらしいので注意が必要だ。
「総支配人の正体は不明だけど、王国内でみんなが暴れまくればきっと慌てて姿を見せるはずっ! これ以上の料金値上げの阻止と、王国民の目を覚ますためにも、今回の任務は絶対に成功させてほしいなっ! よろしくねっ!」
 レモンがグリモアを輝かせれば、猟兵たちはデビルキングワールドへ転送されていった。
 果たして、オブリビオンが経営する『ワルの遊園地王国』を解放できるのだろうか?


七転 十五起
 デビルキングワールドで暴れまわるだけのシナリオです。
(ただし悪のカリスマでの説得もオッケーです!)
 なぎてんはねおきです。

●概要
 基本的にヒャッハー!な純戦闘シナリオです。
 ただし、デビルキングワールドの特性上、猟兵の皆さんの『悪のカリスマ』や『悪の武勇伝』の凄さ次第では、戦闘せずに相手を味方に引き入れることができてしまいます!
 戦闘が苦手な方でも、これなら安心して参加できますよ!

 第1章は集団戦です。
 スーツアクターのバイト君をまずは仲間に引き入れましょう。
 普通にぶん殴って従えても善し、己の『悪のカリスマ』を発揮するのも善し。
 この世界の住人たちは頑丈ですが、それでも明らかに死に至りそうな攻撃は控えてあげてください。

 第2章も集団戦です。
 こちらは総支配人直属の部下の悪魔達です。
 かなりの大軍の上に総支配人への絶対忠心を誓っているため、仲間になることはありません。
 第1章で仲間にしたバイト君たちと共闘して、素直に奴らをぶっ飛ばしてください!

 第3章は、いよいよ謎の総支配人の正体が明かされます。
 凄まじい悪のオーラに、バイト君たちは即刻裏切ってしまいます!
 ですが、猟兵の皆さんが再び『悪のカリスマ』を発揮できれば、あっさり彼らはまた裏切るでしょう!
 あとはオブリビオンである総支配人を討伐し、この国を解放して元の姿へ戻しましょう。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております!
211




第1章 集団戦 『ワルの遊園地のスーツアクター』

POW   :    これが我が真の姿!
真の姿を更に強化する。真の姿が、🔴の取得数に比例した大きさの【漆黒の旋風(演出)】で覆われる。
SPD   :    そんな攻撃は我には通用せんぞ!
対象のユーベルコードに対し【生半可な攻撃を無効化するバリア(演出)】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ   :    ええい!これでも喰らえい!
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【闇の弾丸(演出)】で包囲攻撃する。

イラスト:桜木バンビ

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

尾守・夜野
「程度の低い悪事で国を気取っていると聞き来たが…聞いていた方が1000倍ましであったか」
芝居がかった口調で嘆くのはナルシスト入ってる我輩人格
「…悪であるというなら何故無賃でいかぬ?略奪をせぬ?お行儀よく並んで何が悪だというのだ?」(※アクター以外の一般通過悪魔巻き込み演説)

「それに何を真面目に働くなどと…悪の欠片もない行為をしている
何故サボらない、営業妨害をしない!」
意訳:割り込みして遊ぼうぜ!勿論無賃だし何ならお金はここのを勝手に使うよ!

誘って頭数増やしてとにかく遊ぶぞ
仕事をサボって遊ぶという悪の中の道に引きづりこむ
しかもこれで給料も貰うという悪!!!
実際は一人寂しいから皆で行こうぜーののり



 尾守・夜野(墓守・f05352)が問題の遊園地王国の門前に転送されてくる。
 この世界の住人達は、門前でソーシャルディスタンスを保ちながらお行儀よく整列して、今や遅しと王国への入国を待ち詫びている。
 夜野はこの光景に落胆し、呆れ返ってしまった。
「程度の低い悪事で国を気取っていると聞き来たが……聞いていた方が1000倍ましであったか」
 ワルい事が推奨される世界で、なぜこうも雁首揃えてまんまとオブリビオンの政策にハマっているのだろうか?
 彼の抱える人格のひとつ、芝居掛ったナルシスト人格が仰々しく言い放つ。
 そして夜野は憮然と列の中へ割り込み、後続の観光客へ演説を始めた。
「愚か者共が。デビルキング法を忘れたか? ……悪であるというなら、何故無賃でいかぬ? 略奪をせぬ? お行儀よく並んで何が悪だというのだ?」
 行列を成していた観光客は、この言葉に皆が総じてハッと我に返ったかのような顔で驚いていた。
 いや謂われるまで分からないというのも、この遊園地王国の恐ろしさなのだろうけども。
「故に、吾輩は順番を無視して王国へ入国すると宣言しよう。無論、煩雑な入国手続きも入国金も無視である! 吾輩は己の欲求のまま、この王国を満喫し謳歌すると宣言しよう!」
 拳を高々と突き上げる夜野の姿は、悪魔達の目には高貴な革命家に見えてならない。
 入国管理局の職員が夜野を説得しようと出張ってくるが、彼はそれを無視!
 華麗なスルーを披露した夜野の姿に衝撃を覚えた観光客たちは、我も続けと一斉に門へと雪崩れ込んでゆく。
 もちろん、一銭も支払わない!
 完全に無視された入国管理局の職員達は、目の前の悪事の凄みに心を震わせて恍惚の笑みを浮かべていた。

 さて、無事に入国を済ませた夜野は、スーツアクターのバイト君たちがいそうなアトラクションへと向かう。
「ヒーローショーならぬデビルショーか。正義の味方が負けてお仕置きされる内容のようであるな?」
 正義の味方役の悪魔が、今まさに火あぶりにかけられるというシーンが繰り広げられている。
 だが、これに夜野は無許可でステージに上がりこむと、炎を奪って演劇セットへ放火する!
 スーツアクターのバイト君たちは、燃え盛る舞台に呆然としてしまう。
「な、何をする!?」
「貴様はいったい誰だ!?」
 観客の乱入は日常茶飯事のこのステージ、アクシデントがあっても最後まで役に没頭するのが仕事らしい。
 ならばと、夜野はついさっき売店から強盗してきた現ナマを見せ付けながら問い質す。
「貴様らこそ、いったい何をしている? 何を真面目に働くなどと……悪の欠片もない行為をしている? 何故サボらない? この王国の営業妨害をしない!?」
「そ、それって国家反逆罪!?」
「なんて悪いことを言い出す奴なんだ!」
「カ、カッコイイ!」
 バイト君たちはたちまち夜野のことを尊敬のまなざしで見詰めだす。
「それに、聞いたぞ? 貴様らは無償でこのしごとをやっているとな? いいか? 仕事には報酬が必要である! 滞納しているなら略奪せよ! 強奪せよ! この国にある富を食い潰すのだ!」
「「兄貴って呼ばせてください!」」
 見事にバイト君たちのハートをがっちり掴んだ夜野。
 そして、そのやり取りを眺めていた観客たちからシュプレヒコールが巻き起こる!
「よし、そうと決まれば、全員、仕事をサボるのだ! 吾輩と共にアトラクションを乗り回すぞ! 無賃で!」
「「イヤッホオォォゥゥーッ!!」」
 こうして、バイト君たちのみならず、観光客も味方に取り込んだ夜野の取り巻きは、一気に200人は下らぬ数まで膨れ上がった。
 大所帯の大移動によるアトラクション占拠(無賃)を数々成し遂げる夜野は、内心こう考えていた。
(成功して安堵している……観客を巻き込めたのは思惑通りであったな)
 赤信号を渡るなら全員で行け、という格言があるとおり、夜野は共犯者を増やして集団心理を刺激することで、自身の悪のカリスマの裏付けを行うことに成功したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
UC常時

今度は遊園地ですか
「楽しそう☆」

と言う訳で入り口は横入りしまくってサクッと入ります

【戦闘知識・情報収集・視力】
遊園地の構造とバイト君達の立ち位置等把握

悪の武勇伝
最近はそこまで大した事してねーが…
巨大な都市を戦艦と軍団で破壊しましたね
「それで銀行からお金根こそぎ奪ったぞ☆」
軍隊に襲い掛かって金目の資源も強奪しましたね

あ、百合の女神の指輪盗んで胸を揉みました(きり

「あ、これは大した事のない悪戯なんだけど…☆機神達でドミノ作りやっててね☆」
何だ途中で倒したのか?
「そんな酷い事しないよ?ただ当時の世界記録の…一個手前のドミノ…接着剤で固定しちゃった☆」
…て、てめぇ…なんて真似を…!悪魔か!



 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)と相棒のメルシーが、デビルキングワールドの遊園地王国の門前へとやってきた。
「今度は遊園地ですか。オブリビオンも色々考えますね」
「でも楽しそう☆ 早く入国しようよ!」
 主の服の袖を引っ張り、メルシーはカシムを急かす。
 カシムは気乗りしない素振りを見せつつ、内心はワクワクしているのを必死に隠していた。
「よし、それじゃソーシャルディスタンスのスッカスカな間に横入りしまくって入国するぞ!」
「勿論、お金は払わないぞ☆」
 堂々と行列の先頭で横入りした上に、諸々の入国手続きやら料金の支払いを無視した2人は、不法入国者として総支配人に通報されてしまう。
 だが、そんなの関係ねぇぜと2人は門を強行突破し、遊園地内に足を踏み入れた。
「すごーい! 観光客から高いカネを搾り取ってるだけはあるね☆」
 その絢爛豪華な園内の装飾に、メルシーは目を輝かせてしまう。
「あれ、売り払ったらいくらになりますかね?」
「かなりの『D(デビル)』になりそうだよね?」
 だが会話の内容は完全に盗賊団のそれであった。
 こんな物騒な会話をすれば、ワルい事に敏感な悪魔たちが周囲でざわつくのは当然である。
 そんな騒ぎを聞きつけてか、スーツアクターのバイト君たちが不法入国者である2人を追い返すべく周囲を取り囲み始めた。
「入国管理局からの通報を受け、お前たちの身柄を拘束して強制送還する!」
「我等を本気にさせたこと、後悔するがいい!」
「さあ、ものども、我に続けェ!」
 バイト君たちは自分がリーダーだと言わんばかりの口ぶりで、連携もクソもなく一斉に殴り掛かってくる。
「いきなり戦闘ですか。でもこの程度、チュロス食べながら回避できますね」
「メルシーはアイスクリーム食べちゃうよ♪」
 売店で強奪したスイーツを頬張りながら、バイト君たちの攻撃をするするっと避けてゆく2人。
 その反応速度と甘い香りが、怒れるバイト君たちのユーベルコードを誘発させる。
「ええい、これでも食らえ!」
 バイト君たちの周囲に漆黒の輝きが満ちた次の瞬間、カシムとメルシーの周囲を幾何学模様を描きながら飛び交う闇の弾丸……の拡張現実演出が飛び交った。
 彼らのユーベルコードはどうやら、殺傷能力は皆無かつド派手な演出がウリというショー向けの効果であった。
「いや、使えねぇ!? おめーら、そこに正座しやがれです!」
 カシムはバイト君たちを一喝!
 その凄みに、バイト君たちは攻撃を中断し、反射的に正座してしまった。
 カシムは遠くを眺めながら、徐に語り始めた。
「この天才魔術盗賊のカシムさんの悪事を聞けば、襲い掛かったことをおめーらは後悔するでしょう。とはいえ、僕も丸くなったものです。最近の武勇伝は全盛期のころと比べれば大したことはないのですが……」
 たとえば、とカシムは言葉を継ぐ。
「巨大な都市を戦艦と数十万の軍団を率いて破壊しましたね」
 いきなり大量破壊行為を懐かしむように言ってのけるカシムに、バイト君たちは恐怖に慄く。
 カシムの発言に、メルシーが挙手しながら言い放つ。
「それで銀行からお金根こそぎ奪ったぞ☆」
 銀行強盗をやってのけただと!?
 デビルキングワールドでの銀行強盗は、今もっともアツいカリスマを誇る犯罪行為だ。
 当然、難易度も高いのだが、それをメルシーはやってのけたと言ったのだ。
 バイト君たちは2人を見る目が徐々に変わりつつある。
 間髪入れずにカシムの悪の武勇伝が次々と飛び出てくる。
「あと軍隊に襲い掛かって金目の資源も強奪しましたね。そして忘れてはいけないのが、先日、百合の女神の指輪を盗んで、その胸を揉みました」
 いい笑顔で言い放てば、ピュアなバイト君たちから歓声が上がった。
「窃盗とセクハラを同時にこなすとかヤベェぞ……!?」
「もしかして、このお二方は悪のカリスマなのかも?」
「決めた! 俺はおふたりについてゆくぜー!!」
 こうして、カシムとメルシーの悪の武勇伝に魅了されたバイト君たちは、当初の目的を放棄して猟兵側へ寝返ったのだった。
「そういえば、これは大した事のない悪戯なんだけど……☆」
 メルシーが思い出した悪事を何気なく披露してくれた。
「量産型モルス君のような神機たちを一列に並べて、ドミノ作りやっててね☆」
「ろくなことやってねぇな? というかモルスはやっぱり不憫だな……。で、何だ? 途中で倒したのか?」
 カシムの疑問にメルシーが首を横に振る。
「そんな酷い事しないよ? ただ当時の世界記録の……1個手前のオリジナルのモルス君の足元を……接着剤で固定しちゃった☆」
「……て、てめぇ……なんて真似を……! 悪魔か! というか当時の世界記録って、神機ドミノって公式記録があるのかよ……」
 そしてやはりモルスはとばっちりで不憫であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティエル・ティエリエル
遊園地!わー、遊園地楽しそう!
お仕事終わったら遊んでいく時間あるかな!かな!

ふふーん、ようしそれじゃあ、急いでオブリビオン退治だ!
まずはスーツアクターの悪魔さん達を仲間に引き入れるんだね♪
むー、しょうがないなー!ボクの悪いところを見せちゃうぞ☆

せっかくの舞台を【妖精姫のタライ罠】でぜーんぶタライに変えちゃうもんねー♪
ふふーん、これ以上、舞台を壊されたくなかったらボクのいうことを聞くんだぞ!
ボクのイタズラ道についてこれたら立派な悪のカリスマを身に着けられるよ♪

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



 ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)は身長22.4cmの小さなフェアリー族の猟兵だ。
 彼女は背中の翅で自在に空を飛ぶことができる。
 つまり、そもそも入国管理局と門を通過せずとも、上空から遊園地王国へと侵入できてしまうのだ。
「城壁を飛び越えてとーちゃーく! すごい、遊園地! わー、本当に遊園地だ☆ 楽しそう! お仕事終わったら遊んでいく時間あるかな! かな!」
 煌びやかなネオンサインが目に眩しいアトラクションの数々にティエルは目移りしてしまう。
 だが、彼女はきちんと当初の目的を忘れていなかった。
「ふふーん、ようしそれじゃあ、急いでオブリビオン退治だ! まずはスーツアクターの悪魔さん達を仲間に引き入れるんだね♪ たしか、悪のカリスマを見せ付けるんだっけ? むー、しょうがないなー! ボクの悪いところを見せちゃうぞ☆」
 得意満面の笑みを浮かべながら、ティエルは人々の頭上をビュンビュンと飛翔してゆく。
 これなら混雑とは無縁で、素早く目的地へ進める。
 向かった先はショーステージ。勇者をやっつける悪魔たち(スーツアクターのバイト君たち)がいるからだ。
「ふむふむー? なるほどー! 悪魔たちがデビルキング法を完全無視する勇者を悪事でやっつけちゃうお話なんだね! にししっ♪ それじゃ、もっとボクがハラハラドキドキの演出をみせちゃうぞ☆」
 ティエルはショーの上空へ辿り着くと、すかさずユーベルコードを行使した。
「そーれ! 『妖精姫のタライ罠(フェアリー・タライ・トラップ)』だー☆ みんなずっこけちゃえー♪」
 ティエルの掛け声からほぼ同時に、スーツアクターのバイト君たちの頭上に大小さまざまな金ダライが降り注いできた!
 まったく頭上に注意を払っていなかった彼らは、ごいぃぃんっと凄まじい金属音と衝撃に目を回してしまう。
「な……何をしやがるんだ、いきなり!?」
「このショーへの乱入は日常茶飯事だけど……こういうのは、初めてだったな……」
「わぁ~、目がちかちかする~」
 これではもはやショーどころではない。
 バイト君たちが目を回している隙に、ティエルは人間サイズのマイクを抱えて叫んだ。
「はーっはっはっはー☆ せっかくの舞台を【妖精姫のタライ罠】でぜーんぶタライに変えちゃうもんねー♪ ふふーん、これ以上、舞台を壊されたくなかったらボクのいうことを聞くんだぞ!」
 なんという悪事なのだろうか!
 ステージの乱入だけに留まらず、舞台セットを人質にしてバイト君たちを服従させようと企てるティエルのワルパワーに、バイト君たちはおろか観衆まで虜にしてしまった。
「小さな体にワルのオーラが溢れかえってるぜ……!」
「なんて強引で身勝手な要求なのかしら! 素敵!」
「決めた! 俺はこの悪の妖精さんを推すぜ!」
 なんだか崇拝レベルまで高まったティエルへの羨望に、彼女自身は胸を張って悪びれる。
「ボクのイタズラ道についてこれたら立派な悪のカリスマを身に着けられるよ♪ さあ! 遊園地内でイタズラ開始だ~☆」
「「ヤッホォォォーッ!」」
 こうして、ティエルは悪魔たちを率いて、園内でイタズラ100連発チャレンジを敢行し、見事にすべてのイタズラを成功させた。
 その容赦ないイタズラ内容に、ティエルの支持層は雪だるま式に膨れ上がっていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユニ・バンディッド
アドリブ歓迎
観光客やバイトさん達のDを【デモン・フェイカー】宙に生やした精巧なる贋作、偽Dをキャッチして投擲!投げ銭で攻撃するよ。
バイト達のバリアに合わせて、ボクの攻撃がバリアに遮られたかの様に逸らす変化球。実は武器改造を加えた、リモート偽D。
その狙いは、この攻防で偽Dをバラまくこと!観光客達には偽Dを掴ませて、法外な料金を偽Dで払わせちゃえ。
えへへ、どう取引しない?お客さん達はアトラクションを楽しめてハッピー。上の人達は大量のD(贋金)を得てハッピー。ボク達は本物を懐に。
(ユーベルコードの真価、贋作対象となった「本物のD」の操作権を盗んで懐に)



 ユニ・バンディッド(贋作の悪魔・f31473)の作戦は、既に入国前から行われていた。
「お金を払わせないんじゃなくて、払わせてもいいんだよ。その代わり、支払うのは贋金だけどね♪」
 ユニはユーベルコード『デモン・フェイカー』で、本物と見分けがつかないくらいに精巧な偽の『D』を大量に複製し、それらを操作する。
 そして、ソーシャルディスタンスを保ちながら長蛇の列を我慢する観光客の頭上へ、一気に集中豪雨めいて降り注いでみせた!
「おやおや? 珍しいね? おカネの雨が降ってくるなんてね!」
 観光客が偽Dに夢中になっている間に、ユニは堂々と順番を無視して先頭まで闊歩すると、大量の偽Dで入国手続きを済ませて王国内へ堂々と潜入してみせた。
「さて、スーツアクターのバイト君たちはっと……あ、いたいた! とりあえず投げ銭攻撃するよ!」
 偽Dを全力でスーツアクターのバイト君たちへぶつけてみせるユニ。
 だが、命中する前にバイト君たちが気が付いた!
「敵襲だ!」
「ふん! だがそんな攻撃は我々には通用せんぞ!」
「これが暗黒バリアだ!」
 バイト君たちの目の前に、漆黒のバリア……を模した演出が発生する。
 そのままなら投げ銭がバイト君たちに命中する、はずなのだが……。
「うわー! バリアで攻撃が届かないー!」
 ユニの投げた偽Dが、本当にバリアで弾かれたかのように明後日の方向へ飛んでいった!
 だがこれがユニの狙いだ。
 弾かれた偽Dが観光客や他のバイト君たちが拾いまくっている。
 この攻防で偽Dをバラまくことこそ、彼女の目論見なのだ。
(贋金はボクが操作できるから、どんな演出にも対応してみせるよ!)
 戦闘は完全に千日手。だが周囲はもっとDを弾け!と期待の眼差しを向ける!
 何かがおかしいとようやく気が付いたバイト君たちが、ユニに停戦を持ち掛けた。
「もうこれ以上は無意味だし、さっきから何をしたいんです?」
 その問いに、ユニは満を持して答えた。
「……えへへ、どう取引しない? 今まで投げていたのは、ボクのユーベルコードで作った偽の『D』! これを使って、お客さん達はアトラクションを楽しめてハッピー。上の人達は大量の贋Dを得て形だけハッピー。そして、ボク達は本物を懐に……」
 ユニのユーベルコードの真骨頂は、贋作の大本……つまり本物の『D』を操作することができてしまうのだ。
 これがあれば、総支配人が溜め込んだ莫大な『D』を奪取できてしまうだろう!
 バイト君たちが色めき立つ!
「なんか怪盗団って感じでカッコいい!」
「ワルの香りがプンプンするぜ……!」
「姐さんと呼ばせてください!」
 こうして、ユニは総支配人の手元にある『D』を根こそぎ奪うべく、多くの仲間を引き連れて贋金をばら撒きまくってゆくのだった!

大成功 🔵​🔵​🔵​

御形・菘
はーっはっはっは! 泣く子も笑わせる妾、推参!
施設の占拠は悪の華だが、しかし残念だのう
妾のデビキン侵略とカチ合わなければ、きっと成功していたであろうにな!

とゆーことで、欲しいものは奪う!
この遊園地は妾のモノにする、わくわく邪神ランド(仮称)だな!
お主らは配下となるがよい!
はっはっは、妾のことを知らんのか? デビチューブで色々と配信をしておるのだがのう?
お主らは実に運が良いぞ、妾の栄光の覇業を、真後ろの特等席から見ることになるのだ!

直接バトるつもりはないよ
人を動かすのに、力に訴えるのは二流以下!
憧れとか悪を熟知した妾の、殺気とか演技力を駆使した渾身の悪のカリスマしぐさで魅せてやろう!



 御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)はキマイラフューチャーを代表する邪神……という設定の配信者だ。だが、蛇の下半身と竜にも似た爬虫類の左腕と背中の翼といった異形は、もしかしたら本当に?と匂わせるには十分すぎる要素だ。
「はーっはっはっは! 泣く子も笑わせる妾、推参!」
 そんな御形が園内で高らかに演説を始めれば、その奇抜な衣装も合わさって悪のオーラは留まることを知らぬほど膨張してゆく。
「総支配人のオブリビオンに告ぐ! 施設の占拠は悪の華だが、しかし残念だのう
妾のデビキン侵略とカチ合わなければ、きっと成功していたであろうにな!」
 初っ端から宣戦布告だ!
 これにはスーツアクターのバイト君たちが何事かと駆け寄ってくる。
 しかし、御形の圧倒的な悪のカリスマ、そして意図的に発動させているユーベルコード『当たり前に奇跡は起こる(ホープ・ウィッシュ・ミラクル)』で共感を得た人数の分だけ、この状況をより確固たる現象へと昇華させてゆくのを、彼らはまざまざと目撃することとなる。
「とゆーことで、欲しいものは奪う! この遊園地は妾のモノにする、わくわく邪神ランド(仮称)だな! お主らは配下となるがよい! オブリビオンの総支配人のことなど忘れるのだ!」
 この言葉に困惑する観光客とバイト君たち。
 しかし、この反応も想定内の御形は、デビチューブの自分のチャンネルへと誘導させる。
 そこには、今まで数々の悪の限りを行った御形の華麗なるワルの軌跡がフルテロップかつ映え重視で編集された動画が盛りだくさん!
「はっはっは、妾のことを知らんのか? デビチューブで色々と配信をしておるのだがのう? ならば今こそチャンネル登録を行い、妾の覇業を知るがいい! そして今日、その覇業にまたひとつ、新たな伝説が加わるであろう! お主らは実に運が良いぞ、妾の栄光の覇業を、真後ろの特等席から見ることになるのだ!」
 勧められた動画をチェックする悪魔たちは、御形の偉大さをようやく理解できたようだ。次第に声は大きくなり、うねり、シュプレヒコールとなって園内を包み込む!
「はーっはっはっは! ではゆくぞ臣下たち! 妾についてこい!」
 大軍となった御形たちは、とりあえず園内中央の城のようなアトラクションへと向かっていった。
「どうだ、見ておるか、総支配人? 人を動かすのに、力に訴えるのは二流以下! 憧れとか悪を熟知した妾の、殺気とか演技力を駆使した渾身の悪のカリスマしぐさで魅せてやろう!」

 かくして、猟兵たち各々が味方を付けた状態で、決戦の舞台である『セントラル・キャッスル』に集結するのだった……!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ワルの遊園地のスタッフ』

POW   :    コールドゾーンのご案内を始めます。
全身を【ご案内モード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    パンフレットをお持ちになると便利ですよ。
自身が装備する【コールドゾーンパンフレット】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    何かお知りになりたい事はございますか?
質問と共に【『早く終わらないかなー』という見えない圧】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。

イラスト:ひお

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ワルの遊園地のスタッフたちは、突如として勃発した園内の暴動に慌てふためいていた。
「な、何事ですか!?」
「猟兵たちがバイトや観客たちを焚き付けて、総支配人に合わせろと訴えてます!」
「総支配人はお忙しい身です……。クレーム処理は我々、コールドゾーンのスタッフで対応しましょう!」
 こうして、ワルの遊園地のスタッフたちは大軍の前に立ち塞がる。
「止まってください! お客様、困ります!」
「園内での暴動や集会はおやめください! 王国内から追放されてもいいんですか?」
「何かお困りでしたら、我々がお聞きしますので!」
 スタッフたちがあちらこちらへ奔走する。
 だが、彼らは総支配人の忠実なる部下!
 猟兵たちに付いたバイト君たちを脅して、また離反させるつもりだ!
 そうはさせまいと、猟兵たちも対応せねばなるまい。
 ぶん殴ってもいいが、割と気が弱そうなので口喧嘩でも勝てどうだが、果たして?
尾守・夜野
Pow
「聞いたか皆!
奴等は我らが悪事に恐れをなしたのだ!胸を張りたまえ!
…何?追放?したければ勝手にしたまえ
我らはデビキン法の元追放に対抗し不正占拠を続けるまでの事
更に例え追放されようとも密入国し、繰り返すまで
…繰り返すが、何故そなたらは無償で働くとか悪の欠片もない行為をしているのだ?違反者はそちらであろう!」
堂々と胸を張り、占拠、強奪、無線飲食、器物破損等々を続け
る事を悪びれず宣誓するぞ
「さぁ貴殿らも我らの手を取り共に巨悪をなそうではないか…今我が手をとればこの国の半分をくれてやろう」
ついで更に勧誘を行うぞ
「…でなければ…貴殿らを縛り上げ目の前でうまい飯をたらふくってやろうか
…なぁ皆のもの」


ティエル・ティエリエル
おやつタイムは1日3回。お昼寝の時間も要求だー!
なぜか途中からいい子の悪魔たちに代わってストライキを実行。
遊園地のスタッフを引き連れてきたよ♪

ワルの遊園地のスタッフが邪魔してきたら【妖精姫のいたずら】でお洋服の中に潜り込んでこちょこちょこちょー♪
ふふーん、ほらほら早く支配人に合わせてくれないともっとこちょこちょしちゃうぞ☆

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



 尾守・夜野(墓守・f05352)は引き連れているバイト君たちと観光客へ向けて、高らかと言い放った。
「聞いたか皆! 奴等は我らが悪事に恐れをなしたのだ! 胸を張りたまえ!」
「「おおおーっ!」」
 観衆がワルの本会に目覚め、好き勝手にその場で飲み食いしたり、ゴミを捨てたり、キッチンカーを占拠して自分だけのオリジナルパフェを焼いて食ってる。
 この有様に従業員たちは、精一杯に声を張り上げて警告を促した。
「け、警告します! あなたたちの狼藉は許されません! 王国法に基づき、あなた方に国外退去を命じます!」
「私たちの言葉は総支配人の御言葉と同義です! さあ、この場から立ち去りなさい!」
「それでもだめなら、じ、実力行使しますよ……!?」
 懸命に怒鳴る従業員たちだが、これに誰一人として従おうとはしなかった。
「……何? 追放? したければ勝手にしたまえ。我らはデビキン法の元追放に対抗し不正占拠を続けるまでの事。更に例え追放されようとも密入国し、同様の悪事を繰り返すまで」
 夜野の芝居掛ったワルのカリスマが、取り巻きたちに自信を齎す。
「考えてみればお金払わなくても楽しめるならそれでいいじゃん!」
「むしろ金返せ!」
「夜野の兄貴についてゆけば間違いないわ!」
 取り巻きは次第に暴徒めいて好き勝手し放題を繰り出す!
 堂々と夜野と取り巻きは胸を張り、占拠、強奪、無線飲食、器物破損等々を続ける事を悪びれず横行させる。
「「お客様! あー困ります、お客様ー!?」」
 ユーベルコードで『ご案内モード』に変身した従業員たちは、身動きが取れなくなる代わりにほぼ無敵になる。
 どんなクレームでも跳ねのけられるのだが、これでは一向に事態が収拾できない。
 なので、作戦を変えることとした。
「あ、あの! でしたら、何か知りたいことはありませんか?」
「王国の不満点を述べてくだされば、総支配人と検討しますので!」
 口ではそういうものの、従業員からはすさまじい圧が放たれる。
 これは返答次第でぶん殴られかねない!
 そこへ、別のエリアから合流してきたティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)が到着するやいなや、追い打ちをかけてゆく。
「おやつタイムは1日3回。お昼寝の時間も要求だー!」
「むしろ働かなくても給料をくれ!」
「フォワグラ! トリュフ! フカヒレ!」
 なんと、夜野の悪事ストライキに強制参加してきたのだ!
 これには従業員たちも堪忍袋の緒が切れる!
「い、いい加減にしてください!」
「気は進みませんが、実力行使で排除しますよ!?」
 大量のパンフレットの束を武器に、デモ活動を行うバイト君たちを襲撃!
 だが、ティエル側の結束も相当固い。
「この時のために遊園地のスタッフを引き連れてきたよ♪ みんな、やっつけちゃえー☆」
「「ティエルさんを守るんだー!!」」
 悪魔たちはティエルを守るように陣形を組むと、突っ込んできた従業員たちを迎撃してゆく。
 というか、従業員たちが弱すぎるのだ。
 元々気弱そうな感じではあったが、武器がパンフレットの束という点でお察しであった。
「ふふーん、ほらほら早く支配人に合わせてくれないと~?」
 ティエルはフェアリーの小さな体を活かして、従業員たちの服の中に潜り込んではコショコショとくすぐり始める!
「もっとこちょこちょしちゃうぞ☆ それ~! こちょこちょこちょー♪」
 これこそ、彼女のユーベルコード『妖精姫のいたずら(フェアリー・フェアリー・トリック)』である!
「「きゃはははははっ!?」」
 従業員たちは一斉に爆笑し、地面に総じて転がり落ちてゆく。
 これではしばらく体の自由が利きそうにないだろう。
 もはや形勢は明白だが、夜野は笑い転げる従業員たちへ甘言をささやく。
「さぁ貴殿らも我らの手を取り共に巨悪をなそうではないか……今、我が手をとれば、この国の半分をくれてやると約束しよう」
 なんたる悪魔的リターン!
 だが、それでも総支配人に心酔する悪魔の従業員たちは、首を縦に振ろうとしない。
 これに夜野は冷酷な目つきで彼女たちを見下す。
「……ならば仕方がない。おい、奴等を縛り上げろ。その前で園内のグルメを此処に集結させ、奴等の目の前でうまい飯をたらふくってやろうか……なぁ皆のもの?」
「じゃあスシですね!」
「スシにしましょう!」
「俺、スシ握ります!」
 なんと、ミヤビで冷酷な拷問である『スシ・トーチャリング』が悪魔の世界で実現することになろうとは!
「え!? この遊園地、お寿司食べられるの!? やったー! ボクもたべるー♪」
 そこにティエル組も合流し、そのままスシ・パーティーが開催される。
「ムグググーッ!?」
「寿司食べたい!」
「ここまでされる謂われはありません!」
 拘束され、目の前で寿司を頬張る者たちをひたすら眺めるだけの従業員たちは、あっけなく心が折れて、総支配人の居場所を吐露するのであった。
 トロ・マグロ・スシだけに。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユニ・バンディッド
アドリブ歓迎
ゴールドゾーン!ぇ、コールド?つめたいとか清浄な区域?……このスタッフさん達ニセモノー?。
ミュージカルに【ショータイム!】(飛び出せデザイン泥棒の贋作建造物!贋作領域)黄金に輝くゴールドゾーン、更には上のプラチナゾーンもあるよ!。ここはどれだけのおカネを使ってても楽しみたい、夢の領域。とっても期待値が膨らむよね。
そう、彼ら(バイト達)の正体はゴールドゾーンのスタッフ!コールドなんてバイトでもないニセモノスタッフはお呼びじゃないよ。(バイトのバリア(演出)に実体の贋作障壁を重ねてホンモノに)
ほらニセモノさんのパンフレットも幻に消えちゃった(本物を盗み、すり替えた偽パンフレットを幻化)


カツミ・イセ(サポート)
「僕の神様は言ったよ。郷に入りては郷に従えと」
「僕に出来ることだからね」

神様に作られたミレナリィドール、勝ち気で大人びた僕娘。イメージは水。
口癖が「僕の神様は言ったよ」
『偽装皮膚』の影響で、球体関節が普通の関節に見えるよ。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用。加護で治るから、大怪我しようと厭わず積極的に行動するよ。
遠距離は『水流燕刃刀』を伸ばすよ。
近接戦では『偽装皮膚』を水のような刃にして、咄嗟の一撃を放つことがあるよ。このときは球体関節が見えるんだ。

他の猟兵に迷惑をかける行為はしないよ。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしないんだ。
あとはおまかせするから、よろしくね!



「どうも皆様、ご来場誠にありがとうございます」
「我々は王国遊園地の従業員、コールドゾーン担当兼クレーム対応班です」
「何がご不満なのでしょうか? 是非お聞かせ願いますか?」
「よろしければ、コールドゾーンのパンフレットをどうぞ。美しい銀世界で、イライラを解消できますよ」
 従業員たちはパンフレットを次々と複製し、騒ぐバイト君たちや観客の手元へ滑り込ませる。
 当然、ユニ・バンディッド(贋作の悪魔・f31473)の手元にも舞い降りてくる、のだが……。
「すごい、ゴールドゾーン! ……ぇ、コールド?」
 パンフレットの文字を空目したユニは、まじまじとパンフレットの内容を読んでしまう。
「冷たいとか清浄な区域? 極寒の世界『南極』を体感できるコーナーが人気? ……待って? このスタッフさん達ニセモノー?」
 ジト目で睨むユニに、従業員たちは慌てて言い返す。
「いや、本物ですよ! むしろゴールドゾーンなんてアトラクションは王国内に存在しません!」
 この言葉を待っていたとばかりにユニの顔がニタリと歪む。
「――大怪盗も真っ青、騙りの摩天楼。稀代の贋作師。偽物は真物に。真物は偽物に。偽りの王冠を腕輪に。始めよう、騙り語れ」
 指をパチンと鳴らすと、ユニの周囲が瞬く間に豹変する!
「イッツ、ショータイム! 出でよ、ゴールドゾーン!」
 現実(ホンモノ)を夢(ニセモノ)が侵食し、塗り替えた先に出現したのは……黄金に輝く巨大な城郭!
「な、なんですかこれはー!?」
「王国内にこんな施設はなかったのに!?」
 従業員たちが慌てふためくのをよそに、どこからともなく軽快な音楽が流れてくる。
 これは……ミュージカルだ!
「♪ここは~ゆめ~のゴールドゾーン! お金~をジャブジャ~ブ使う~場所~!」
 出だしから歌詞が酷い! 俗物!
 そんなユニの摩訶不思議な歌と共に城の中から飛び出してくるのは、ユニに賛同してついてきたバイト君たちや観光客の悪魔たち!
 皆が両手に大量の通貨「D(デビル)」が入った袋を握り締め、愉快に踊り明かす狂気の世界!
 コワイ。
「♪ここは~どれだけのおカネを使ってても~楽し~みた~い、夢のような領~域~! とっても~期待値が~膨ら~むよね~!」
「親のスマホでガチャ600連爆死! ヤッター!」
「借りた金でFXで全財産が5分で溶けた! スゲー!」
「妻に内緒で競艇の本命賭けたのに、大穴が来て大破産! ワーイ!」
「「でもゴールドゾーンなら無限にDが手に入っちゃう!」」
 ヤバイ!
 どんなに金銭的破滅を迎えても、彼らはゴールドゾーンから湧き出てくるDを元手に無軌道な悪事を繰り返す!
 この「D」はまごうことなき本物で、この出どころは総支配人の隠し金庫である。
 ……ここへ来る前にユニが仕掛けた贋金と本物の「D」とすり替え行為が、この瞬間に活かされているのだ!
 ミュージカル口調で現在進行形でクズを量産する恐ろしい舞台は、いよいよクライマックスへ!
 サポートに駆け付けたカツミ・イセ(神の子機たる人形・f31368)がユーベルコード『創造主の力:水刃手裏剣無影術』で水流手裏剣を放つ。
 すると、手裏剣はカツミの立体映像へと早変わりし、117人のバックダンサーとなってユニを盛り上げる!
「僕の神様は言ったよ。こういうのはノリだ大事だって」
 デビルキングワールドでは悪事が是とされる世界ゆえに躊躇していた節もあったカツミだが、踊って敵対勢力を諫められるならと喜んで踊りまくる!
 ユニはステージの上で歌いながらセリフを朗々と口にする。
「♪そうさ! 彼らの正体はゴールドゾーンのスタッフ! コールドなんてニセモノスタッフはお呼びじゃないよ!」
「「♪We are GoidZone-Staff!!」」
「♪更にプラチナゾーンもあるんだよ~! 入会費は無料だけど年会費は超高額~♪ でも特典が厚くて結局お得~!」
「「♪We are GoidZone-Staff!!」」
「♪お金はあれば心に余裕が出来て~他人に優しくなれるよ~僕の神様も言ってたよ~たぶんだけど~」
 ユニもアドリブでセリフに参加!
「ニセモノは消えちゃえ~! ほうら、ニセモノさんのパンフレットも幻に消えちゃった♪」
 従業員たちの持つパンフレットが、次の瞬間、幻影となって消失してゆく。
 ユニは贋作の悪魔であり、ミュージカルの最中にこっそり従業員たちの手元のパンフレットをホンモノとニセモノの幻影とすり替えていたのだ。
「お金がこの世のすべてさ~! ♪We are GoidZone-Staff!!」
「♪We are GoidZone-Staff!!」
「♪We are GoidZone-Staff!!」
「♪We are GoidZone-Staff!!」

「「♪I Love it!!(おカネ、大好き!!)」」

「しょーもな!」
「帰って酒飲んで寝よ……」
「見たかったドラマの配信、まだやってたっけ?」
 凄まじい俗物的なミュージカルが終演したころには、無賃で働く従業員たちは馬鹿馬鹿しくなって帰っていったとさ。
「よし! みんな! 目指すはあのセントラル・キャッスルだよ!」
 総支配人がいると思しき王国の中心部へ、ユニたちは乗り込んでゆく。
 果たして、何が待ち受けているのだろうか……?

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御形・菘
さ~て皆の衆よ、お主らのワルレベルを上げる素晴らしいチャンスだぞ
上司への反乱! クレーム対応担当者に対する問答無用の暴力行為! 気弱そうな者への威圧!
いや~、社会規範を遵守しない、真の悪行のオンパレードだのう
これはもうヤるしかあるまい?

とまあイイ感じに援軍を恃みつつ、妾もバトるとしようか
妾は口喧嘩なんて不毛な行為はせんよ
そんなモノでの勝利では格とか評価も得られんからのう

妾に対して接近を許し、仕掛ける隙まで与えるのは文字通り致命的だぞ?
はっはっは、そしてデビキン住民の頑丈さを、妾は十分に信頼しておる!
まあ心は痛むがな、キツい一撃を食らって退場しておくがよい!


轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
 強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、19歳の女です。
 普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)はここぞとばかりに、引き連れてきたバイト君たちや観光客へ声高に叫んだ。
「さ~て皆の衆よ、お主らのワルレベルを上げる素晴らしいチャンスだぞ? 上司への反乱! クレーム対応担当者に対する問答無用の暴力行為! 気弱そうな者への威圧! いや~、社会規範を遵守しない、真の悪行のオンパレードだのう! これはもうヤるしかあるまい?」
「な、なんてワルい事を言ってのけるんだ!」
「さすがは邪神様! ワルのスケールが違う!」
 称賛の声が上がる中、悪魔たちは次々と従業員たちへ因縁をつけ始め、武力での排除を試み始めた。
 これに従業員たちは血相を変えて狼狽してしまう。
「え、えと! お客様!? そのようなご案内は致しかねます! きゃあっ!?」
 無敵モードになった従業員たちは、動けないことをいいことに悪魔たちに担がれて『撤去』されてしまう。
 その中にサポート猟兵の轟木・黒夢(モノクローム・f18038)の姿もあった。
「私の出番? それじゃ全力で行くわよ」
 黒夢は全身を漆黒の魔力を持つ身体に覚醒すると、白と黒のツートーンの衣装を身に纏った魔法少女へと変身する。
「私は、魔法もお手の物よ」
 そう呟きながら黒夢は拳に魔力を宿すと、両拳に籠手を生成し此れを纏う。
 そこからは一方的な暴力の嵐だ。
 いくら従業員の『ご案内モード』が無敵とはいえ、殴られれば吹っ飛ぶし痛みも感じる。
 肉体的なダメージはないが、容赦なく浴びせられる拳の弾幕は彼女たちの心を打ち砕くには十分すぎる威力を誇った。
 周囲の悪魔も、口喧嘩で威圧したり、パンフレットを破いてしまったりと悪逆行為にいとまがない様子。
 そんな光景を眺めていた御形が、遂に動き出す。
「さて、と。イイ感じに援軍を恃みつつ、そろそろ妾もバトるとしようか」
「あ、あなたがこの集団のリーダーですね? 強制退去のご案内です!」
 目の前を無敵モードになった従業員たちが壁になって立ち塞がる。
「私たちは暴力や暴言には屈しません!」
「それが総支配人への忠誠の証です!」
「総支配人の行為こそ、ワルの中のワルですから!」
 なるほど、彼女たちの中では一応の筋は通っているらしい。
 ならば御形も遠慮することはない。
「妾は口喧嘩なんて不毛な行為はせんよ。そんなモノでの勝利では格とか評価も得られんからのう。にしても……そのユーベルコード、妾に対して接近を許し、仕掛ける隙まで与えるのは文字通り致命的だぞ?」
 御形の蛇の下半身が従業員のひとりの身体に巻き付いて拘束してしまう!
 無敵モードを解除すれば簡単に回避できたはずだが、今の彼女たちはユーベルコード発動中は一歩たりとて動けない!
 故に、御形の攻撃をその身に受けざるを得ないのだ。
「な、何をする気なんですか!?」
「はっはっは、そう怯えるでない! そしてデビキン住民の頑丈さを、妾は十分に信頼しておる! まあ心は痛むがな?」
 しっかりと尻尾で固定された従業員へ向かって、御形は上体を大きく仰け反らした。
 これは、まさか!?
「では、キツい一撃を食らって退場しておくがよい! 偉大なる邪神の束縛、決して逃げられはせん! そして粉々に砕け散るがよい! 『不壊粉砕(アンブロークン・クラッシュ)』!!」
 ノックバックさせた上半身を鞭のようにしならせ、その勢いで放たれた頭突きが従業員の眼鏡ごと額を粉砕する! そのままでも強い頭突きだが、尻尾で固定することで衝撃を後ろへ逃がすのが不可能な状態でブチ込むのがポイントだ!
 この攻撃力は無敵状態さえ突き破り、直撃した従業員が白目を剥いて泡食ってしまった。
 恐れおののく従業員たちは、ユーベルコードを解除して逃げ出してしまう!
「助けてください! 総支配人ーっ!」
「もう私たちの手には負えませーんっ!!」
 従業員たちは総じて同じ方向へと逃げてゆく。
 もしかしたら、彼女たちの後を追跡すれば総支配人とやらに会えるかもしれない!
「皆の衆! あの者共を追走するぞ! そしてこの王国を牛耳る総支配人の顔面をぶん殴りにゆくのだ!」
「「邪神様、万歳!!」」
「「給料未払い分を寄越せ!」」
「「ワルの限りを尽くすぞ!」」
 すっかり御形のファンとなった悪魔たち。
 そんな彼らに御形はちゃっかり自身のデビチューブのチャンネル登録をそれとなく勧めるのであった。
 登録者数がめちゃくちゃ増えたのは、言うまでもない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『真のラスボス』総支配人・オーレリア嬢』

POW   :    【崩壊】ハートブレイク・エンド
【滴る毒腺から瘴気を、瞳に灯した邪悪な光 】から、戦場全体に「敵味方を識別する【肉体と精神を侵蝕する瘴気の渦と邪気の光】」を放ち、ダメージと【行動不能、精神異常、傀儡化、自我喪失】の状態異常を与える。
SPD   :    【死棘】スーサイド・ステップ
【伸縮自在の刺胞と幻影を纏ったステップ 】で敵の間合いに踏み込み、【触れた領域を毒に変える結界を形成する魔術】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ   :    【禁断】エクリプス・オーレリア
自身の【捨てる事で、太陽の光を遮断する海月の傘 】を捨て【存在感が正気を奪う、底知れない昏い海の月】に変身する。防御力10倍と欠損部位再生力を得るが、太陽光でダメージを受ける。

イラスト:わにら

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はファラリス・ミルメレクです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 このフラグメントへの過度にエッチなことはいけないと思います。
 それを見た者たちの反応も考えましょう。
 いいね?

 そんな謎の言葉が渾沌の空気に溶け込む中、猟兵たちは王国中央にそびえたつ『セントラル・キャッスル』に集結した。
 泣きべそをかく従業員たちは、城の中へ駈け込んでいった。
 するとほどなくして、中から海月のような神秘的な雰囲気を纏った白髪の少女が現れた。
「あなた方ですか、王国内を荒らして回る賊というのは。確かに決められた規則に背くのはデビルキング法の下では推奨されるでしょう。ですが、それでは秩序が乱されてしまいます。……特に猟兵みなさん? あなた方はこの場で抹殺して、乱れた『王国の秩序』を正させていただきます」
 ただならぬ圧が場を支配する。
 その重苦しい空気は強大な悪のカリスマオーラであり、この空気に充てられたバイト君たちや観光客は、一気に総支配人の側へ寝返ってしまった!
「悪い、兄貴! やっぱ総支配人のワルオーラの方がハンパねえ!」
「姐さん、カネで威厳は買えないわ! 私はこっちに付く!」
「総支配人には逆らえないや! お給料と三食昼寝付きは直談判するよ!」
「邪神様、お許しください……! デビチューブの視聴は続けるから、ね!?」
「いや俺ら、お前らアホアホコンビに何の思い入れもねーし? じゃあな」
 ……なんか一組めちゃくちゃ信頼度がうっすい猟兵がいるようだが、そのほかの猟兵たちは固い絆で結ばれてたと思っていただけにショックも大きいだろう。
 ここはまず、寝返った者たちへ猟兵たちのワルのカリスマを再認識させてやらねばなるまい!
 そして全力で猟兵たちを殺しにかかる総支配人を打倒し、王国を元の姿へ戻すのだ!

 ――ユーベルコードの高まりを感じる……!
陽環・柳火(サポート)
東方妖怪のグールドライバー×戦巫女です。

悪い奴らはぶっ潰す。そんな感じにシンプルに考えています。
戦闘では炎系の属性攻撃を交えた武器や護符による攻撃が多い。
正面からのぶつかり合いを好みますが、護符を化け術で変化させて操作したりなどの小技も使えます。
全力魔法使用後の魔力枯渇はにゃんジュール等の補給で補います
名刀『マタタビ丸』は量産品なので、もしも壊れても予備があります。

 ユーベルコードは指定した物を使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動し他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人になろうと背伸びしてる途中
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的
最近の悩みは性別を間違えられることと年相応に見えないこと
最悪【幻想憑依・無想式】を使って誤魔化す

戦闘
【呪詛(腐敗)】を何かしらの形で使用する。昔機械相手にやって痛い目を見たのでその場合は使わない
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可

非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも


川村・育代(サポート)
バーチャルキャラクターの悪霊×ゴーストキャプテン、12歳の女です。
普段の口調は「 年相応の少女口調(あたし、~くん、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には 慣れない敬語(あたし、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
普段は明るく元気な性格で年相応の考え方、行動をします。
戦闘では自分から積極的に攻撃するよりは呪詛で自爆させたり、同士討ちさせるなど、相手をおちょくるような戦い方を好みます。(Sっ気があるようです)
ユーベルコードは状況に応じて使用します。
エキストラ感覚であらゆる状況で使い倒して頂いて大丈夫です。
描写に関するタブーは一切ありません。



 陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)は正義感の強い妖怪である。
 故に、悪いオブリビオンがいれば思い切りぶん殴る。
 実にシンプルな行動理念だ。
「てめぇが国を乗っ取って好き勝手やってるラスボスだな? 今すぐぶった斬ってやる!」
 名刀『マタタビ丸』を鞘から抜き払い、正眼に構える陽環。
 これに総支配人が怪訝な顔をする。
「まぁ怖い。この王国では危険物の持ち込みですよ? 法に則ってこその秩序です。守れない方は……」
 総支配人が涙を流す。
 しかし、その涙は毒液だ! 彼女は涙腺から海月のように毒を滴らせるのだ!
 その毒素は蒸発して瘴気へと変じ、更に瞳に灯した邪悪な光から『敵味方を識別する、肉体と精神を侵蝕する瘴気の渦と邪気の光』を放つことで陽環の心身の自由を奪い、陽環の自我喪失と傀儡化を目論む。
 陽環の目の前にまがまがしい光が満ちる!
 このままでは闇堕ちまっしぐらだ!
 だが、その時、目の前に突如として巨大な城壁が地面から競り上がると、瘴気の渦と邪悪な光を見事に遮ってみせた。
「我が呼び声に応えよ! 無垢なる願いの結晶たる守り、我が身を滅ぼしてでも証明せよ! 『幻想召喚・城壁式(サモン・シュロス)』!」
 詠唱を叫び、この壁を召喚したのは、陽環同様、サポート猟兵のアトシュ・スカーレット(境界の旅人・f00811)であった。
 一見、風貌は女性のようであるが、彼は歴とした男性である。
「大丈夫か、お前!? オレの無敵の城壁さえあれば、あの程度の瘴気と怪しい光なんて遮れちまうってことだ
「いや、でもてめぇがもろに被弾してるじゃねぇか!」
 陽環の言葉通り、アトシュのユーベルコードの対象は、自分以外の仲間である。
 故に瘴気と邪悪な光を一身に浴びてしまう。
 しかし、何故かアトシュは無事であった。
「腐食の呪いが『他の呪いを腐食する』なんてことも出来るのか……」
 なんと、アトシュの持つ太刀を打ち直した魔剣こと『Tyrfing』から漏れ続ける呪詛が、総支配人の呪詛めいたユーベルコードの効果を『腐食』させて無効化してしまったのだ。
 思わぬ効果に、 黒いボブヘヤーを掻き分けたアトシュは驚きつつ、遅れてやってきたバーチャルキャラクターの川村・育代(模範的児童・f28016)と陽環を交えて作戦会議を行う。
「オレがこのまま壁を押して、瘴気と光を遮りながら前進する。奴に近付いたら、二人とも左右から攻撃してくれ」
「任せろ! 俺のマタタビ丸の切れ味を味合わせてやるぜ!」
「精一杯頑張ります!」
 こうして3人による連携が始まった。
 オブリビオンの総支配人は、厄介な壁と腐食で攻撃が効かないアトシュに苦戦している。
「私のユーベルコードが効かないだなんて……」
 しかも徐々に壁が迫ってきている。
 総支配人は今のユーベルコードを中断すると、突如、手にしていた日傘を捨てた。
「【禁断】エクリプス・オーレリア! この傘を捨てることで、私は太陽の光を遮断できてしまいます! 更に存在感が正気を奪う、底知れない昏い海の月に変身! 防御力10倍と欠損部位再生力を得ました! いわば無敵です!」
 無敵モードになった総支配人は勝利を確信する。
 だが、瘴気の渦と邪悪な光がなくなった今、猟兵たちも自由に行動できる!
 左右の壁から、陽環と川村が疎支配人に向かって突っ込んでくる!
「ええーいっ!」
 魔法少女のステッキで思いっきり殴り掛かる川村!
 だがその攻撃は弾き返されてしまった!
「そんな攻撃、今の私には効きませんよ?」
 総支配人の見下す視線が、川村の負の感情を刺激する。
 空には撮影用ドローンがいつの間にか飛び交っており、戦闘の様子がどこかへ配信されているようだ。
 その配信先は……不登校やいじめ被害で社会へ出られなくなった子供たちだ。
  教育支援用バーチャルキャラクターとして子どもたちと接する中で、いじめで不登校になった子の怒り・悲しみ、病気で長期入院している子の苦しみ・死の恐怖など、様々な負の感情を吸収して自我と猟兵としての力に目覚めた川村にとって、苦戦すればするほどみんなの怨念が戦闘力へと変換されてゆくのだ!
「負けない……負けたくない!」
 何度も殴り掛かる川村。そこにある変化が起こる。
「これでどうっ!?」
 振りかぶられた一撃が、遂に総支配人の防御を貫いてダメージを与える!
 しかし今度は瞬時に再生されてしまう。
 それでもまた攻撃をぶつける川村!
「しんじゃえーっ!」
 ステッキが総支配人の脳天に直撃すると、スイカ割りめいて敵の頭蓋骨が粉砕された!
「あ……がはっ……!?」
 大ダメージを被り、再生にもわずかなタイムラグが発生!
 そこへ満を持して刃を振り上げる陽環!
「オラァッ!! 喰らいやがれってんだ! 折角の大盤振る舞いなんだからよ! 行くぜマタタビ丸!」
 刀身の強度を無視した連続斬りをひたすら浴びせ続ける!
「いやぁぁぁっ!? 再生が、間に合わない!? そうだ、こいつの自我を奪えば……」
「させるかよオラァッ!!」
「ぎゃああぁぁぁぁーっ!?」
 脇腹にマタタビ丸が深々と突き刺さった総支配人が悲鳴を上げる!
 通常の3倍の行動と攻撃力を3分間放ち続けると、遂にマタタビ丸は粉々になって砕けていった。
「ありがとな、マタタビ丸。また新しいのを買わねぇとだな?」
 実は量産品であるマタタビ丸を使い潰しただけだと知った総支配人は、いきなり心身共に深手を負ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

尾守・夜野
「貴様がこの世に秩序をもたらすデビキン法に異端せし勇者か」
…まぁ勇者部分は違うだろうが他は概ねあってるのでよし
「…ふむ。まぁ裏切りは美徳故問題ない」
その代わり我輩が奴らを巻き込むのも致し方なし
UC発動しせっかく相手がよりこちらを有利にしてくれるのだ
乗る
まぁ乗るのは我輩ではなく
破壊大好きな俺様だがなぁ!
「俺様が許すかは別だがなぁ!」
存在感が正気を奪うならそいつの正気は誰が奪う?
部位欠損が回復しようが防御力が上がろうが死に近いのはこいつだけだろ
皆正気じゃねぇんだから

…倒れる理由がいるならUC:専【呪亡】衛 にでも当たったんじゃね?

アドリブ・連携歓迎



 尾守・夜野(墓守・f05352)は、傷が再生した総支配人の姿に思わず舌打ちをしてしまった。まだ余力が十分にあると見受けられ、地道に削りきるしかないようだ。
「貴様がこの世に秩序をもたらすデビキン法に異端せし勇者か。そしてその勇者に寝返った者共も出たか……」
 ある意味、秩序を重んじるあたりはデビルキング法に逸脱する『勇者』的行動なので、間違ってはいないだろう。
 この世界で『勇者』的行動は狂人めいた最大級の悪ゆえに、そのカリスマが他者を魅了するのも夜野は理解できていた。
「……ふむ。まぁ裏切りは美徳故問題ない。だが、覚悟せよ。裏切ったからには貴様らも吾輩のユーベルコードの巻き添えとなるが、構わぬな?」
 刺すような殺意があたりの空気を凍て付かせる。
 同時に、夜野の身体から黒纏と呼称する衣服を変形させ、裏切った悪魔たちに攻撃して血を吸い始めた。その血を利用して、絶対必殺のユーベルコードが発動する!
「吾輩が許しても……」
 不意に、城の周囲で真っ赤な血の雨が降り始める。
 途端、夜野の口調と人格が粗野で凶暴なものへと変化!
「この破壊大好きな俺様が許すかは別だがなぁ!」
 ユーベルコード『死散血餓(シザンケツガ)』で降らせた血の雨に、悪魔たちは恐れおののき、再び総支配人を裏切り始める。
「俺たちの血を降らせるとか、夜野さんのワルのスケールが違うぜ!」
「ちょっと痛かったけど、なんだかテンション上がってきたわ!」
 血の雨という非現実的な光景の中、次第に狂乱してゆく悪魔たち。
 彼らはもはや一種のトランス状態であり、正気とは言えないだろう。
 だが、この戦場で唯一、正気を保ち続けている者がいた。
 夜野か? いいや、今の人格は狂っている。
 ならばその該当者は、オブリビオンの総支配人ただひとりだ。
「う、ぐふ……ッ!? 身体が急に、怠くなって……この血の雨自体が攻撃!? なら日傘を捨てて……」
 海月の日傘を捨てて、防御10倍と超再生力を得る総支配人だが、ますます吐き気や眩暈や嘔吐感やら、次々と体調不良が発生する総支配人。遂には膝を付き、口から大量の喀血を吐いてしまった。
「な、何が起きているのですか……!?」
「さぁな? 理解できないならいいんじゃね? まぁ、俺様のユーベルコードは今、ここら一帯を『正気であろうとするほど死に近づく空間』に変えちまったんだがなぁ?」
「なん……ですって……が、はっ!? けはっ!?」
 衰弱してゆき、内臓のダメージが著しい総支配人が再び喀血!
 夜野は総支配人の顔面を蹴り飛ばすと、ケラケラ嗤いながら言葉を並べ立ててゆく。
「なぁ? 正気が残ってるなら教えてくれよ? てめぇのユーベルコードの姿、存在感が正気を奪うなら……そいつの正気は誰が奪う? この場にいる奴は皆正気じゃねぇんだから、奪いようがねぇだろうが!」
「そんな……っ? ぎゃあっ!?」
 胸倉を掴んだ夜野の渾身の右ストレートが炸裂!
 殴られた痣が一瞬で引いてゆくも、敵へ痛覚はきちんと通っているようだ。
 総支配人の顔が恐怖で歪む。
「部位欠損が回復しようが防御力が上がろうが、死に近いのはてめぇだけだろ。正気を保ち続けてるの、てめぇだけだからな?」
 なんていう理不尽!
 血の池地獄になったセントラル・キャッスル。
 その中で、血濡れた獣が飽きるまで総支配人の身体をサンドバッグ代わりに殴る蹴るなどの暴行を加え続けるさまは、悪魔たちの脳内ニューロンに強烈なワルのカリスマを焼き付けていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御形・菘
はっはっは、妾のチャンネルの視聴者となるのなら、裏切りムーブだって全然構わんとも
鷹揚に許すのも、度量の広さを見せる良い機会よ!
そして、どちらが真にラスボスなのかを決めんとなあ?

右手を上げ、指を鳴らし、さあ咲き誇るがよい、天上の薔薇よ!
はーっはっはっは! お主自身が陰の極点と成るのなら、妾は戦場をその正対へと導いてやろう!
そして、配信者が正気を失っては意味が無いしな、気を確かに持って抵抗をするが…負ける気がせん!

さて、お主は防御力と再生力には自信があるのだったな?
月をブチ砕く、実にエモい趣向ではないか!
耐え凌いでみせるがよい、邪神の左腕の一撃を、尾の薙ぎ払いを、頭突きをな!



 御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は笑う、嗤う、哂い続ける。
「はっはっは、妾のチャンネルの視聴者となるのなら、裏切りムーブだって全然構わんとも! 鷹揚に許すのも、度量の広さを見せる良い機会よ!」
 先の猟兵が派手に戦場を血の池地獄へと変えてくれたおかげで、動画映えするお膳立てされた中での邪神様ムーブは最高にエモい瞬間だ。
 御形は裏切った悪魔たちへ指を差したあと、その指を天高々と掲げる。
 そのまま総支配人へ御形は言い放つ。
「では、どちらが真にラスボスなのかを決めんとなあ? 妾を裏切った者共よ、刮目せよ! 今からお主らは妾の神たる力の一端を知るのだ!」
 ……という設定の口上を述べることで動画の取れ高を稼ぐ御形!
 これもこの後のユーベルコードの効果を考えての前振りだ。
 対して、総支配人も黙ってはいられない。
「そう何度もやられてなるものですか。【禁断】エクリプス・オーレリア!」
 三度、海月の日傘を捨てて太陽光を無効化した総支配人は、防御力10倍と超再生能力を獲得。この効果のおかげで、先の猟兵の猛攻からも辛うじて生き延びられた。
 そして、今の総支配人の姿を見たものは正気を失い続けるのだ。
 だが御形はむしろ総支配人の姿を注視している!
「はーっはっはっは! お主自身が陰の極点と成るのなら、妾は戦場をその正対へと導いてやろう!」
 次の瞬間、御形は掲げた手でパチンと指を鳴らす。
「さあ咲き誇るがよい、天上の薔薇よ!」
 刹那、上空に著しい変化が発生した。
 セントラル・キャッスルの上空に、突如として咲き誇る純白の薔薇の群生が出現!
 白薔薇の園が空一面を覆いつくし、その一輪一輪から清浄なる光を地表へ降り注いでゆく。
「この場に在るを、お主は果たして許されるのか? 言葉で答える必要は無いがな! ゆくぞ! 漸近展開・至高天(クロース・エンピレオ)!」
 蛇の下半身をバネのようにして前方へ身体を弾き飛ばした御形!
 そのまま半身を捻って、蛇の尾を鞭のようにしならせる!
「捉えた!」
「がはっ!?」
 分厚い敵の防御を、御形の一撃が易々と貫いた!
 たたらを踏む総支配人が訝しがる。
「何故です!? 何故、あなたは正気を失わないのですか!?」
「何を言うかと思えば、決まっておるだろう? 配信者が正気を失っては意味が無いしな、今まさに気を確かに持って抵抗をしているが……負ける気がせん! この場は今、浄刹と等しき場所であるからな!」
 浄刹とは、すなわち浄土。平たく言って聖域を示す。
 御形が目指したのは、狂気の対極の境地である悟り。
 善性、八徳を尊重する空間を形成することで、自然と御形の行動は『勇者』的行為とみなされてワルのカリスマが跳ね上がり、これに順応する御形の行動の成功率が右肩上がりで現在進行形で急上昇中だ。
 つまり、御形のユーベルコードが展開された時点で、総支配人に万に一つの勝ち目がなくなったのだ。
 凄まじい理不尽だ!
「さて、お主は防御力と再生力には自信があるのだったな? 底知れない昏い海の月をブチ砕く、実にエモい趣向ではないか! では耐え凌いでみせるがよい、邪神の左腕の一撃を、尾の薙ぎ払いを、頭突きをな! 真のラスボスは、この妾だ!」
「い、いやぁぁぁっ!」
 大地は赤く染まり、天井は白く輝くセントラル・キャッスルで、御形の渾身のコンボアタックが総支配人に浴びせられると、防御などもはや無意味といわざるを得ない程のダメージを敵へ与えたのだった。
 総支配人の悲鳴だけがむなしく響く……!

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
何てことですか…あれだけ固い絆で結ばれたというのに(およよ
「悲しいよねご主人サマー!」(よよよ

ワルカリスマ?
ええ、そうして裏切るのもワルの在り方です(悲し気ににっこり
そんなお前達に栄誉をあげます

実は僕は色々盗みもしているんですが(今更ーとかブーイングするーして帝竜眼から幾つか球体をころころ

ええ…これが…ワーム…女媧…ガルシェン…ブックドミネーター…
これ等は帝竜という竜の王達の…眼球です
と言う訳で…
お前らの眼球も一緒に並べる栄誉を上げましょうか(悪鬼スマイル
「あ、メルシーこの間の依頼で…神様の神様(意味深)斬っちゃった☆(結衣謙太郎MSのヒロアス参照☆)君達も神様と同じ扱いを…あれ戻ってきた☆」

【情報収集・視力・戦闘知識】
敵の魔術の動きと範囲
結界を把握

UC発動
今回はエロ抜きだ…!(血涙
「そんな…!触手でメルシー分からせは!?」
諦めろ…つかクラゲの触手は痛いだろうが!
【属性攻撃・迷彩】
光学迷彩で存在隠蔽
【弾幕・念動力】
念動光弾の弾幕で結界毎破壊
【二回攻撃・切断・盗み攻撃】
連続斬撃から色々強奪


ユニ・バンディッド
アドリブ歓迎
ラスボス感凄いね!ボクは自慢の視力で動きを盗み、その辺のものから錬成したダガーの投擲による咄嗟の一撃を駆使して行動妨害、とにかく避けていくよ(敵が触れた領域にも傷をつけて)ぁ、裏切ったキミ達もぐっさりいっちゃえ。ね、助けて欲しい?もー、しかたないなぁ。お代は宝石で払って貰うよ。

心の傷も大地を蝕む呪傷もみんなくるめて【スローイング・ペイン】。毒と化した領域に大怪我だって傷ごと盗んで、針水晶に変えて。なかったことにするよ。
更に変換した玉をダガーにセットしてレーザー投擲や投擲に投擲ぶつけての軌道変化で反撃。
まだまだ玉(弾・傷)はいっぱいあるんだからどんどんいくよー!痛いの痛いの盗んでいけ


ティエル・ティエリエル
ああっ、せっかく仲間になった悪魔さん達が!
むむむーー!もっとすごいイタズラパワーを見せつけてやるぞ☆

イタズラパワーを集中させて【妖精姫大変身】でしゅわっとへんしん!
目についた観覧車をぐるぐるっと逆回転させちゃうぞ☆

そのまま、どかーんとボディプレスで総支配人を押しつぶしちゃおう♪
ふふーん、みんな逃げないと危ないぞー♪
ようし、このままおやつにデザート付きの1日5食お昼寝付きをゲットだよ!

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は失望していた。
 あれだけズッ友めいた絆を確かめ合った悪魔たちが、こうもあっさり離反するとは思いもよらなかったからだ。
「何てことですか……! あれだけ固い絆で結ばれたというのに!」
 嘆くカシムの横で、相棒のメルシーも肩を竦めて俯いている。
「悲しいよね、ご主人サマー!」
「ですがメルシー、これは僕にワルのカリスマが足りなかったということ。そして、裏切り行為そのものがワルの在り方として相応しいものだということです」
 悲哀に満ちた笑みを浮かべるカシムは、裏切っていった悪魔たちへ言葉を投げかける。
「そんなお前達に栄誉をあげます。まずはこれをご覧ください」
 革袋を取り出すと、その中身を掌の上に転がすカシム。
 出てきたのは宝玉めいた球体だった。
「これが……ワーム……女媧……ガルシェン……ブックドミネーター……。これ等は帝竜という竜の王達の……眼球です」
 ブックドミネーターはこの世界じゃ帝竜ちゃうやろ――というメタなツッコミを地の文でしつつ、カシムの取り出した『眼球』の数々に、悪魔たちは異様な目つきで盗賊の少年を見遣る。
「実は僕は色々盗みもしているんですが、お前らの眼球もこの中に加える栄誉を与えましょう。ええ、竜の王と肩を並べられる素晴らしい栄誉です」
 どす黒い微笑みを浮かべたカシム。
 悪魔たちは無言で総支配人の元を去り、カシムへと再び寝返った。
「あれ? 戻って来たよ?」
 キョトンとするメルシー。
「ふふふ……やはり僕のワルのカリスマは冴え渡って……」
「いや、サイコパスに眼球を抉られるとか嫌だし?」
「俺は最初からどっちでもいいんだけど、サイコパスの餌食になりたくないだけだから」
 カシムに付く悪魔たちは、やっぱり薄情なものばかりだった。
「……ご主人サマのキャラにまたひとつ、新たな属性が付与されたね?」
「メルシー、僕ってサイコパスだったのですか?」
「そういう気が付いていないところだぞ☆」
 メルシーの指摘に、カシムは思わず真顔になった。
 その一部始終を眺めていたユニ・バンディッド(贋作の悪魔・f31473)も、小さく何度も首肯してみせる。
「いや、あれはもはや脅迫だからね? 眼球くり抜きはドン引きするよね?」
「カシムって目玉集めてるの? なんで?」
 ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)も恐る恐る聞いてみる。
 カシムははたと気が付く。
「……いや、なんでって言われましても……帝竜の目玉ってくり抜くものでは?」
「「うわぁ……」」
 この発言に、猟兵はおろか悪魔やオブリビオンまで顔をしかめた。
 理解しがたいやべぇワル発言で、悪魔たちの多くが総支配人の元を去っていった。
「なんだかとんでもないサイコパスに目を付けられてしまいましたね……」
「サイコパス言うなぁ! メルシー、僕はもうやる気を失ったので、今日はお前が頑張れ……」
 いじけたカシムは地面にうずくまり、指で『の』の字を延々と描き始めた。
 するとメルシーの顔がぱぁッと途端に明るくなる。
「本当っ? あの総支配人のクラゲ触手でメルシーわからせックス展開きちゃう??」
「メルシー、今回はエロネタは自重しろ……」
「そんなー」
 アホアホコンビが勝手に意気消沈している。
 話が進まなくなるので、ユニとティエル、そして悪魔も総支配人も2人を捨て置くことにした。
「えっと……だいぶ話がそれちゃったけど。総支配人さん、だいぶ国民から信頼されてないみたいだね?」
 ユニの挑発を総支配人が鼻で一笑する。
「ふふ、安い挑発には乗りません。ならば、あなた方を斃してから再び王国民を再教育するまでです」
「そうやって、せっかく仲間になった悪魔さん達をむりやり従わせる気だね! むむむーー! だったら、もっとすごいイタズラパワーを見せつけてやるぞ☆」
 ティエルは膨れっ面で対抗意識をメラメラと燃やした。
 先制攻撃!
「しゅわっとへんしんだーーー☆」
 掛け声と共に、小さなフェアリー種族のティエルの身体が、むくむくと一気に膨張を繰り返してゆく。気が付けば一瞬で身長10mにまで巨大化してみせた。
「どうだー! 『妖精姫大変身(ウルトラフェアリー)』でおっきくなっちゃったよ! 自慢の遊園地をこうしちゃうぞ☆」
 巨大化したティエルは、怪獣映画の怪獣の如く暴れまわり始める。手始めに、セントラル・キャッスルを巨大化したレイピアで突き崩してしまった!
「ええええええーっ!?」
 これには総支配人も悪魔も驚愕!
「ティエルさん、まじやべぇ……」
「巨大化してからの破壊行為って男の子が好きな奴だ!」
「ティエルさん頑張れー!」
 悪魔たちは目を輝かせて声援を送り始める。
「ありがとうー☆ よーし、変身は3分間しか持たないから、それまでにこの王国のアトラクションをもっと破壊しちゃうぞ☆」
 ティエルは目についた観覧車を逆回転させ、ジェットコースターの車両を握って振り回し始めた。
「そのまま攻撃だー!」
 足元の総支配人に車両を鞭のように叩き付ける!
 ボディプレスでは総支配人のユーベルコードに命中してしまうため、『武器』での攻撃に切り替えたティエルである。
「ちょっと、きゃあぁーっ!?」
 幻影を纏ったステップで回避を試みるも、爆散する地面の破片が総支配人へ浴びせられて、上手くユーベルコードを発動できない。
 ならばと、髪の毛に仕込まれた刺胞を飛び出させると、足元を毒に変える結界を形成する魔術を放つ。
 悪魔たちは毒を恐れて避難してゆく!
「ふふーん、みんな逃げないと危ないぞー♪」
 だが、アトラクションの数々を踏み潰してゆくティエルへの接近は難しく、総支配人のユーベルコードは意味を成さない。
 ならばとユニへ標的を変える支配人。
 だがユニは既に、裏切った悪魔たちへの『お仕置き』を行っている真っ最中だ。
「ね、助けて欲しい? もー、しかたないなぁ。お代は宝石で払って貰うよ? ついでにそっちのラスボス感凄い総支配人さんが独沼に変えた地面も利用しちゃえ」
 ユニは盗賊の俊敏性を駆使し、悪魔たちが負った心身の傷や地面の毒を針水晶玉に変えて『盗んでしまう』。
 盗まれた傷は完治し、毒沼はなかったことになっていく。
 そして針水晶玉へと変わった“キズ”をユニが複製したナイフに装着すると、総支配人へ向けて何度も投げつけ始めた。
「――祀り上げられた泥棒猫、偽物聖女の受難。魔傷の鉱脈。橙金色の針。水晶の帳。みんなくるめて、痛いの痛いのとんでいけ」
 ナイフが命中した箇所の毒沼が新たな針水晶玉へと変わってゆき、総支配人のユーベルコードを無効化してしまった。
「そんな! たった4回命中させれば、相手は必ず死ぬ最強のユーベルコードなのに!」
「当たってもボクが『なかったこと』にしちゃうから無駄だって。そういえば、オブリビオンって見方によっては『世界のキズ』ともいえるよね?」
 ユニが放った針水晶玉付きのスローイングダガーが総支配人の肩口に突き刺さる。すると、総支配人の肩から針水晶が突き出てくるではないか!
 骸の海から這い出た、海月めいたオブリビオンがユニの攻撃を浴び続ければ、その結末は目の前に転がる針水晶玉へと変じる未来が待っているだろう。
「まだまだいっぱい瑕疵(キズ)はあるんだから、どんどんいくよー! 痛いの痛いの、盗んでいけ!」
 全方位から浴びせられるダガーの弾幕は、総支配人の身体へことごとく突き刺さってゆく。
 そしてその肉体は橙金色の針水晶へと変化してゆき、クリスタリアンめいた宝石の像が完成する。
「ひゃっはー☆ 今回はメルシー達は何もやってないけど、最後ぐらいはやっちゃうぞ♪」
 メルシーは最高速度マッハ36で飛翔すると、上空から一気に急降下!
 掲げた巨大なビーム大鎌剣ハルペーを振り下ろし、半結晶化した総支配人に引導を渡す!
「粉々になっちゃえー☆」
 横薙ぎに繰り出されたビーム大鎌剣の刃が、硬化した総支配人の身体を切り刻んで粉々にしていったのだった。

 こうして、国ひとつを乗っ取って遊園地化させたオブリビオンの悪事は潰えた。
 その後、ティエルがぶっ壊したセントラル・キャッスルの瓦礫の中から大きな金庫を発見した猟兵たちは、扉を強引に破って中を検分する。
 中には、大量の『D』通貨が溜め込まれており、ここで働いていた従業員たちへの給与として分配されていった。
「……といいつつ、ちゃっかり盗んでゆくのは感心しないなぁ?」
 ユニがカシムの懐にある『D』を見てニヤニヤ笑う。
「そっちだって、贋金と本物の『D』をすり替えていたじゃないですか」
 カシムの指摘に、ユニは無言で舌を出してはにかんだ。
 一方、ティエルは祝勝の凱旋パレードの真っ最中だ。
「みんな~! これからはこの国でおやつにデザート付きの1日5食お昼寝付きをゲットだ~☆」
「「やった~!」」
 ティエルが提唱した生活スタイルのおかげで、のちにこの国が『貧しくても幸福悪魔の国』と呼ばれるのは、そう遠くない未来の話だったりする……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年04月07日


挿絵イラスト