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矯飾の平穏

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●今夜はこんなにも月が綺麗なのに
 火の粉が上がる。
 燃えていた。
 家が、畑が、馬小屋が、蔵が。
 狭い村だから、顔見知りじゃない人間なんていない。
 なのに斃れているのが誰かもわからない。
 家族なのか、隣人なのか、男なのか、女なのか。
 屍は山となり、地面は土の色がわからないくらい紅い。
 血溜まりが河になって、湖の様になっている。
 最期に視たのは怖い凶器を振り被った黒い人影……――。

●グリモアベース
「今夜サムライエンパイアにある村がオブリビオンに襲われる」
 ラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)は何かを考える様な仕草をしながら予知について話し始める。
「私が見た予知では確かに凄惨な虐殺が行われていた。しかし……」
 そんな事件が起こる当日だというのに村は平和でそんな予兆がない。
「つまり、村が襲われる時刻までわかっていながら、それを伝えるのが難しい」
 それを信じてもらえなければ村人達はオブリビオンが来るまでに避難してはくれないだろう。
「不自然というほどではなく、悪いことではないのだが、この村の暮らしにはどこか余裕がある様に見える」
 特産品があるようにも、交易が盛んなようにも見えない普通の農村である。
「偶々この村の辺りだけ今年は豊作だった程度で説明の付く違和感だが、だからこそ村人達はただ逃げてくれと言っても従ってはくれないだろう」
 村人達を避難させる為には予知を信じてもらえるだけの信用を築かなければならないだろう。
「可能であれば予知されたオブリビオンを倒すだけではなく、少ない被害で事件を解決したいところだな。お前達なら全力を尽くしてくれると信じているぞ」


刀道信三
 どうも、刀道信三です。

●成功条件
 ボス戦でのオブリビオンの撃退。
 成功条件に村人の生死は含まれていません。

●他のPCとの参加
 迷子にならないように【名前(ID)】または【グループ名】をプレイング冒頭に記載していただけると助かります。
 またグループが4名以上の場合、リプレイを分けさせて頂くことが御座います。
 予めご了承下さい。

 それでは皆さんのプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『平和な村の違和感』

POW   :    体力が続く限り、村人と交流したり、村を歩き回ったりして地道に調べる。

SPD   :    道具の修繕などをし信頼を得たり、剣舞や手品等の芸で人気を得つつ情報収集する。

WIZ   :    村人達にカマをかける。周囲をよく観察し僅かな変化を見逃さない。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

御剣・神夜
POW行動

ふむ、豊作だっただけ、というだけなら特に不自然なところではないのですが、この周辺だけ。となるとちょっと不自然ですねぇ
何かからくりがあるのかもしれません。村の中をしらみつぶしに歩いて調べましょう

村の中を歩いて調べる。村人とあいさつしたりしつつ、不自然さを出さないように散歩しているように調べる
特に川をせき止めて水を独占したりとか、そういう事をしている様子がないのなら何か他の要因はないかと探す
「水ではない。農作物を作る要因で一番大事なのは水と土。天気ばかりはどうしようもないから除外するとして、水でないとしたら後は………」



「ふむ、豊作だっただけ、というだけなら特に不自然なところではないのですが、この周辺だけ。となるとちょっと不自然ですねぇ」
 御剣・神夜(桜花繚乱・f02570)は朝の内から散策をしている旅人に扮して、村の中を調べて回っていた。
「何かからくりがあるのかもしれません」
 水源まで調べてみたが、川を堰き止めて自分達の農地にだけ水を流しているという様子もない。
「水ではない。農作物を作る要因で一番大事なのは水と土。天気ばかりはどうしようもないから除外するとして、水でないとしたら後は……」
 土だろうか。
 神夜が思索しながら歩いていると畑仕事をしている老人の近くを通り掛かった。
「おはようございます。精が出ますね」
「おお、旅の御方。何もない村で退屈かもしれませんが、ゆっくりしていって下され」
 神夜の挨拶に老人は笑顔で応え、そこに閉鎖的で排他的な態度は感じられない。
「この村の方々は皆さん、優しく親切で豊かに暮らされていますね」
「ええ、ええ、それもこれも新しい殿様のお陰ですじゃ」
「『新しい殿様』?」
「はい、新しい殿様になってから年貢をお取りにならなくなったのです」
 年貢を納めなくてよくなった分、それを自分達が食べることに回せるので余裕ができたのだと老人は語った。
 しかしなぜ年貢を取らないかについてはこの老人も他の村人も知らないらしい。
 何があやしいのかまではわからないが、神夜はこの『新しい殿様』に違和感を覚えるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルフトフェール・ルミナ
うーん……。
特産もなくて、裕福……そして、避難を勧めてもこの土地を離れたくない。
裕福な理由がよっぽど他の土地より魅力的なんだろうな。
きっとオブリビオンからしたら、太らせてから何とか、なんだろう。

【SPDかな】
農具とか、鋳物とかの修理人の振りをして、話聞いてみたいな。
(実際の修理は魔術でなんとか……)
今年の農作物の生育状況とか、店か村に来る旅商人の物価の話とか交えて。
食は足りているとして、衣や住は足りてそうか、身形や持ち込まれた道具類の状態で推測したい。
新しい殿様の話になったら、いいお殿様だなあ、僕もここに住みたいなあみたいなお世辞付きで名前とか、いつから来たのか、何処に居るのか聞いてみたい。



「うーん……。特産もなくて、裕福……そして、避難を勧めてもこの土地を離れたくない」
 年貢がないということは現代風に言えば税金がないということ。
 理由がなければ土地を移りたくないというのは仕方がないことだろう。
「きっとオブリビオンからしたら、太らせてから何とか、なんだろう。さて……」
 ルフトフェール・ルミナ(空を駆ける風・f08308)は井戸端会議をする村人達に近付いて農具や鋳物の修理を買って出た。
「ありがとうねえ。見ての通り何もない農村だから、手先の器用な職人さんもいなくて、道具を直してくれると助かるわぁ」
「いやいや、大したことじゃないから気にしないでくれよ。ところで」
 実際には魔術で農具や鋳物を修理しつつ、ルフトフェールは村人への聞き込みを続ける。
 新しい殿様がやって来てからそれほど時が経っていないのか、食糧は足りていてもその他はそこらの村と遜色がないようだ。
「新しいお殿様が来てからたくさんお侍さん達が国中を見回りをしてくれるようになってねえ。追い剥ぎが減って安心して市のある町に行けるようになったのよ」
「それはいいお殿様だなあ。僕もここに住みたいなあ」
 治安が良くなったことで行商は商売がしやすくなり、この村も年貢がなくなったことで浮いた食糧を市に売りに行くことができるようになったらしい。
「ところで新しいお殿様はいつから何処に来たんだい?」
「変なことを聞くのねえ。お殿様なんだからお城に住まれてるわよ。前のお殿様から変わったのは1年くらい前だったかしらねえ」
 村人達は暢気に暮らしていてはいるものの、現状を詳しく知らないようだ。
 しかしこの状況を作り出しているのは『新しい殿様』で間違いない。

成功 🔵​🔵​🔴​

鍋島・小百合子
SPD重視:舞の披露と情報収集

寂れた村じゃが皆活き活きとしておるのう…
働き手の疲れ取りにならぬかもしれぬがひとつ己が芸を披露していこうか

「さあさ、今執り行うはわらわが皆に捧げる舞。気に入ればお代は拍手で結構」
人が集まる村の中心にて祭祀扇を片手に残像とジャンプを取り入れた力強いパフォーマンスの舞を披露、場を誘惑し魅せる雰囲気を作り出す
舞を通して仲良くなった村人から「新しい殿様」についての情報を集める(コミュ力併用)
主に聞き出すは「どういう人柄か」「その殿様はどこにいるか」「年貢の代わりに取っているものはないか」
聞き込みの際には殿様にも舞を披露するためという事を説明
得られた情報は猟兵間で共有す



「寂れた村じゃが皆活き活きとしておるのう……働き手の疲れ取りにならぬかもしれぬがひとつ己が芸を披露していこうか」
 鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)は村内を歩いて人の集まっている場所を探す。
 仲間の猟兵と共有した限りの情報ではこの村自体に不穏な要素はない。
 恐らく村人達は善良な者達なのだろう。
「さあさ、今執り行うはわらわが皆に捧げる舞。気に入ればお代は拍手で結構」
 昼時に野良仕事を休んで弁当を摘まんでいた集団を見付け、小百合子は祭祀扇を開いて口上を述べた。
 猟兵の身体能力を活かした力強いパフォーマンスの舞に、村人達は感動し拍手喝采を小百合子に送る。
「いやあ、ええもんを見せてもらった」
「ところで聞きたいのじゃが、この国の殿様は年貢を取らないと聞く。年貢の代わりに取っているものはないのかのう?」
「新しい殿様は年貢は取らんが刀や弓矢、種子島なんかを集めなさるな」
 小百合子の質問に村人は素直な様子で答えた。
(「それではまるで刀狩りのようじゃの……」)

成功 🔵​🔵​🔴​

秋津洲・瑞穂
交流が要るの? だったら旅の巫女にお任せ。
【誘惑12・手をつなぐ13】の対人能力で交流はお手の物。

まぁ、それが出来なきゃそもそも巫女は務まらないし。

普通の農村なら【医術15・救助活動15】を持った医療技術者は
歓迎されるでしょう。しかも神がかり。
狐の印籠(UDCアース製ピルケース)に収めた異界の霊薬も
惜しみなく使うよー。霊験あらたか保証付き!

病厄除けも災難避けも、厄除け巫女に任せなさいっ。
病人も怪我人も介護法も養生法も、片端から面倒見てあげるっ。

世話好きの血が騒ぐわー。さー次はどこ、どんどん行くよー。

……はっ。お世話に熱中してる場合じゃなかった。
まぁ、お世話しながら世間話してれば充分かしらね?


ジロー・フォルスター
俺たちは危機を知っている
人々の心に僅かな警戒心を持たせておきたい
(いざって時に、思い出して貰えるようにな)

【変装・世界知識・医術】で旅医者を装う
街の入り口で『生まれながらの光』も使って無料診療をやろう
聖者の気配に【コミュ力・優しさ・礼儀作法】で信頼を得られるように行動
より多くから【情報収集】できるように、他の村民にも教えるよう頼むぜ

「いい村だな。ここのお殿様がうまくやってるんだろう。なんせ、この前の村じゃ…」

と言葉を濁し【言いくるめ】

「いやね、夜に真っ黒な人影が現れて大勢やられちまったそうなんだ。物の怪の類かもな。あんたは心当たりがないか?俺はここにいるから、何か知ってる奴がいたら教えてくれ」



「交流が要るの? だったら旅の巫女にお任せ。まぁ、それが出来なきゃそもそも巫女は務まらないし」
 秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)は意気揚々と村の中に入って行く。
「普通の農村なら医療技術者は歓迎されるでしょう。しかも神がかり」
 UDCアース製のピルケース『狐の印籠』に収められた異界の霊薬を、惜しみなく調子の悪い村人を探しては処方していった。
「病厄除けも災難避けも、厄除け巫女に任せなさいっ。病人も怪我人も介護法も養生法も、片端から面倒見てあげるっ」
「ありがたいねえ。お医者様は町まで出ないといらっしゃらないし、薬売りもいつも来てくれるわけじゃないから、助かるよ」
 村人の言う通り田舎の農村であるここで医療行為を受けられることは難しく、ちょっとした怪我や病気は放って置きがちになってしまうので、瑞穂の奉仕は大変有り難がられた。
「世話好きの血が騒ぐわー。さー次はどこ、どんどん行くよー」
 瑞穂は情報収集もそっちのけで次の患者を探して村中を駆け回る。
 しかし瑞穂の献身は村人からとても感謝され、信用を得ることができていた。

(「俺たちは危機を知っている。人々の心に僅かな警戒心を持たせておきたい。いざって時に、思い出して貰えるようにな」)
 ジロー・フォルスター(現実主義者の聖者・f02140)は旅医者に変装して、瑞穂と手分けをして村人達の診察を行っていた。
『生まれながらの光』を使って治療も行うが、法術のあるサムライエンパイアで医療技術に詳しくない村人達は特別不審に思うことはない。
「いい村だな。ここのお殿様がうまくやってるんだろう。なんせ、この前の村じゃ……」
「何かあったんです、お医者様?」
 言葉を濁すジローに痛めた腰を診てもらっていた村人が聞き返した。
「いやね。夜に真っ黒な人影が現れて大勢やられちまったそうなんだ。物の怪の類かもな。あんたは心当たりがないか?」
「はあ……そういえば山向こうの村が焼かれて一人も助からなかったって噂は聞いたことがあります。お侍様達に睨みを利かされて食い詰めた追い剥ぎが自棄を起こしたのかと思っていましたが、どちらにしてもおっかないことですねえ」
「俺はここにいるから、何か知ってる奴がいたら教えてくれ」
「はい、村の者達にも聞いてみます」
 そう言って感謝を述べた後で村人はジローの所から去って行く。
(「まさか本当にそんな噂が流れているとはな」)
 嘘から出た誠か。
 噂の真偽はわからないが襲撃者の影らしきものは確かにあるようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

聖護院・カプラ
こんにちは。仏(『存在感228』)です。
皆さんはいい行いを励まれていますか?
どうやらそのようですね。いい行いです。
通りがかったところ、こちらの村に瑞相が見えたもので立ち寄りました。

ですが様相が些か揺らいでおりまして。今夜、凶兆を示すかもしれません。
……ですがご安心下さい、
凶兆を乗り越え、転じて更なる幸を享受する為の教えを私が説きましょう。
日が暮れる頃、村の外れの広場へお集りいただけませんか?
今夜を機に、徳を高め合いましょう。

(暮らしに余裕があった為にオブリビオンに付け込まれたか、オブリビオンに付け込まれた故に暮らしに余裕ができたか。どちらにせよ災厄を免れなければそれを確かめる事も困難でしょう)


アカネ・リアーブル
連携・アドリブ歓迎

平和で豊かならば、娯楽を楽しむ余裕もあるでしょう
アカネは旅芸人として、村を訪ねましょう
サムライエンパイアで有名な歌を異国風にアレンジした歌を
ワイヤレスマイク越し歌いながらダンスします
攻撃なしの茜花乱舞を観客の皆様方に披露
耳目を集めましたら、にっこり笑って口上を
「今宵、村外れにて芸を披露いたします。皆様揃ってお越しくださいませ。ほらこの通り」
個包装のお菓子をお配りして
「お菓子や雑貨もお分けしております」
村中を回って一人ひとりに声を掛けて回ります

事件が起こる時間を終演時間に設定いたします
舞台が終われば皆様はその場で待機してくださいませ
アカネ達が村を荒らす不届き者を退治して参ります



「この歌、知ってるけど何か不思議な拍子だねえ」
 旅芸人として村を訪れたアカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)は茜の花弁を舞い散らせながら歌い踊る。
 村人達も手拍子を合わせながら楽しそうに共に歌った。
「今宵、村外れにて芸を披露いたします。皆様揃ってお越しくださいませ。ほらこの通り」
 歌い終えたアカネはにっこりと微笑み、それから村人一人一人に個包装された菓子を配りながら舞台の時間を告げて回る。
「お菓子や雑貨もお分けしております」
 村中の人達が襲撃の時間を避けられる様に、その場に居なかった者達の家も回って舞台の時間と場所を菓子や雑貨を渡しながら伝えた。
 その夜、アカネの指定した村内でも襲撃者達が現れる予知とは反対方向の場所で、アカネは昼間と同じ様に歌と踊りを村人達に披露した。
 アカネの努力の甲斐と娯楽の少ない田舎の村とあって、すべての村人が集まっている。
 予知の時間が近付きアカネの舞台も終演を迎えた。
「こんばんは。仏です」
 そこへ闇夜を照らす後光ユニットを背に聖護院・カプラ(旧式のウォーマシン・f00436)が現れた。
「皆さんはいい行いを励まれていますか? どうやらそのようですね。いい行いです。通りがかったところ、こちらの村に瑞相が見えたもので立ち寄りました」
 賢明なる猟兵諸氏は知っているだろうが、この仏を名乗る仏像めいたウォーマシンは存在感に定評がある猟兵、カプラである。
「ですが様相が些か揺らいでおりまして。今夜、凶兆を示すかもしれません」
 しかし一般人である村人達は、唯々その圧倒的なまでの存在感に当てられて、中には有り難や有り難やと念仏を唱え始める者までいた。
「……ですがご安心下さい。凶兆を乗り越え、転じて更なる幸を享受する為の教えを私が説きましょう。これから村の外れの広場へお集りいただけませんか? 今夜を機に、徳を高め合いましょう」
 そう言ってカプラは襲撃予知地点より更に外れた方へと村人達を連れて移動を始める。
(「これは恐らくオブリビオンによって作られた暮らしの余裕。この災厄を免れる為には一先ず村人達を少しでも遠くへ避難させなくては」)
 遠く背後で畑から火の手が上がるが、村人達の目はカプラの姿に釘付けになっており、混乱が起こることもなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『切支丹武者』

POW   :    騎馬突撃
自身の身長の2倍の【軍馬】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
SPD   :    後方支援
【切支丹女武者】の霊を召喚する。これは【鉄砲による援護射撃】や【一斉掃射】で攻撃する能力を持つ。
WIZ   :    主の裁き
【ハルバード】を向けた対象に、【天からの雷】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●闇夜の襲撃者達
「村には誰もいない。どうやって察したのかわからんがアイツら逃げたようだ」
 戻った斥候が報告する。
「とりあえず畑に火を放ったら山狩りをしてでも探し出せ。匿っている者がいれば、そいつらも皆殺しだ」
 切支丹武者は百人からいて、村を略奪に来た無法者にしては装備も足並みも揃い過ぎていた。
 まるでこれから戦でも始めるかの様な兵達が村の畑や家屋に火を放つ。
鍋島・小百合子
SPD重視:切支丹武者への奇襲

このために村人から武器を取り上げていたのなら今行われている略奪にも説明がつくのう
好き勝手にはやらせぬぞ!

「しばし彼奴等の引き付けをお頼みいたす!」
目立たない・忍び足併用にて闇夜に紛れ隠遁しつつ暗視・視力を持って敵の位置を捕捉
(可能なら隠遁時にカプラ殿の存在感を当てにする)
敵の位置を把握でき次第自分から一番遠い敵にスナイパーと鎧砕き込みで狙撃、複数いる場合には矢を束ねての範囲攻撃
敵が恐慌状態に陥った所で多く集まった所にユーベルコード「心火焔硝矢」発動
勇気の発現にて生み出した火矢で攻撃(火の属性攻撃と範囲攻撃の併せ)
「焼かれるのは貴様らじゃと身の程を知れ!」



「このために村人から武器を取り上げていたのなら今行われている略奪にも説明がつくのう。好き勝手にはやらせぬぞ!」
 これが恐らく『新しい殿様』による年貢の取り立てなのだろう。
 こうやってすべて略奪するから年貢を納める必要はないということだ。
 鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)はオブリビオンのやり口に憤った。
「しばし彼奴等の引き付けをお頼みいたす!」
 仲間達に切支丹武者達の迎撃を任せて、小百合子は隠密に見晴らしがいい場所を目指して移動する。
 まだ火の手が届いていない家屋の裏手から音を立てないように藁ぶき屋根に登った。
「よくもまあ、村ひとつ襲うのにこんな兵を集めたのう」
 小百合子は屋根に伏せながら顔だけ覗かせて敵軍の様子を俯瞰する。
 普通これだけの兵を動かせば何事かと思われるほどの陣容だ。
「これなら狙わずとも射れば当たるの」
 矢筒から一掴みの矢を束ね取り弓に番える。
 狙うのは矢の届く射程の一番遠く。
 限界まで引き絞った弦からヒュンと矢が飛び後列の敵兵に降り注いだ。
 奇襲に慌てるのも一瞬、夜とはいえ切支丹武者達は一斉に小百合子のいる方角を警戒する。
「焼かれるのは貴様らじゃと身の程を知れ!」
 長居をすれば反撃を受ける。
 それを承知でもう一射と小百合子は弦を引く。
 心火焔硝矢によって小百合子の勇気が火矢となって燃え盛った。
 放たれた矢は焼夷弾の様に煌々と太陽が落ちたような爆炎を上げる。
「撃てえ!」
 火縄銃を構えた切支丹女武者達の霊が召喚され、小百合子の居た家屋に向かって一斉掃射された。
 心火焔硝矢の後ですぐに屋根から飛び降りた小百合子であったが、すべての弾丸から逃れることはできず肩や脚を掠め傷を負う。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジロー・フォルスター
【地形の利用】で、あるならまだ火をかけられてない村の広場に陣取る
(サングラスは今はいらねえな)と仕舞い【暗視】で周りを把握
【火炎耐性・電撃耐性】も使えそうだな

極力動かずに襲撃者の接近を【見切り】、銀の鞭の【武器受け・カウンター・ロープワーク】で反撃
相手が多い時には鞭で敵を引き寄せ【敵を盾にする】

接近されればジャマダハルの【串刺し・傷口を抉る】
武器が吸った血を【吸血・生命力吸収】して疲れを回復しつつ、数の多い敵相手でも連戦する

敵のUCは『リフレクションライト』で打ち消す
同時に光で敵の姿を炙り出せれば、味方の援護にもなるかもな

余裕があれば鞭で拘束した敵から【情報収集】
「知ってる事を喋って貰おうか」



(「サングラスは今はいらねえな」)
 日差しを遮る為に愛用しているサングラスを外しながら、ジロー・フォルスター(現実主義者の聖者・f02140)は村の広場に陣取っていた。
 畑には一斉に火矢が放たれたものの、村の家屋にはまだ火矢が放たれておらず、火の手はまだ村の中まで伸びてはいない。
 本陣より先行した敵歩兵部隊と遭遇したジローは銀鎖の鞭で切支丹武者の一人を絡め取り、引き寄せてジャマダハルで一突きし命を絶った。
 敵の死体を盾にすることで弓や火縄銃などからの遮蔽にしつつ、銀の鞭で薙ぎ払うことで接近しようとする歩兵達を牽制する。
 一対一であればジローと切支丹武者の実力は比べるまでもない。
 しかし状況は村を略奪しようとする百以上の切支丹武者の迎撃だ。
 或いは物陰を利用した奇襲を繰り返せば相手にする人数を制限して優位に戦いを進められたかもしれない。
 時間が経つほどジローの前には切支丹武者が集まり、隙間のないハルバードの槍衾が作られていく。
「こいつはやばいな……」
 一斉に自分に向けられたハルバードの矛先から次の瞬間にも放たれそうなユーベルコードの気配。
 逃げ場がないほど村の広場に飽和した天の雷をリフレクションライトで相殺しつつジローは一時後退して建物の陰に隠れた。
 相殺し切れなかった雷撃が外套や服の端を炭化させ、負った傷の痛みにジローは顔を顰める。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

御剣・神夜
何がしたいのかよくわかりませんが、村を焼こうというのであれば見過ごすわけにはいきません。
貴方達を倒して黒幕に出てきてもらいます

騎馬突撃してきたら左側に避けつつ、馬の足を狙って攻撃して機動力をそぎます
武者霊を召喚されたら援護射撃、一斉掃射は厄介なのでなるべく早めに潰します
雷はハルバードの向いた先に来るのでなるべく一か所にいないようにして動き続けて狙いをつけにくくします。それでも狙いをつけられて避けられなかったら野太刀を大地にさしてアース代わりにして電気を大地に逃がします
「何か裏があると思っていましたが、村を焼くために武器を集めていたのでしょうかね?まぁ、なんであれ、蹴散らすのみです」



「何がしたいのかよくわかりませんが、村を焼こうというのであれば見過ごすわけにはいきません。貴方達を倒して黒幕に出てきてもらいます」
 御剣・神夜(桜花繚乱・f02570)は身の丈ほどもある野太刀を抜き、切支丹武者達の本陣、彼らがやって来た開けた田畑のある方へと歩み出た。
 猟兵とはいえ相手は一人。
 切支丹武者達は騎兵隊を走らせ、その機動力と突進力で包囲して神夜に対処しようとした。
 騎兵の一騎が正面から神夜に突撃する。
 神夜は体捌きで左へと騎馬を避けた。
 すると通り過ぎた軍馬の右脚は両断され、勢いのまま転がる。
 投げ出された切支丹武者も無傷では済まないだろう。
 目にも留まらぬ速さで振るわれた野太刀の切っ先によって大地が抉れていた。
「何か裏があると思っていましたが、村を焼くために武器を集めていたのでしょうかね? まぁ、なんであれ、蹴散らすのみです」
 ひとつ場所に留まれば天からの雷や火縄銃の的になる。
 騎兵達にだって包囲されるだろう。
 神夜は黒幕を討つ為に距離を縮める勢いで前に進む。
 乱戦に持ち込んでしまえば機動力による攪乱も遠距離からの攻撃も制限できる。
 しかし待ち受けるのは百を越える切支丹武者の軍勢。
 敵陣の突破は容易ではなく神夜は足止めを余儀なくされた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アカネ・リアーブル
連携歓迎

アカネは今、気分が良いのです
一人舞台を成功させて、村の方々を無事避難させることができたのですから
この良い気分を台無しにしてしまう、オブリビオンは早々に退場願いましょう
上がる炎を見ないように、戦いと舞の高揚感に没頭致します
あの火を早く消す為にも、戦いを終わらせなければなりませんね

主の裁きは、ハルバードを向けられなければ良いのです
敵の群れに、なぎ払いと範囲攻撃で牽制と体制崩しを兼ねて攻撃します
スライディングも併用して、なるべく敵同士を巻き込む形で舞薙刀を振るいます
武者達の一角が崩れたら、茜花乱舞を
攻撃の暇を与えず、切り崩し致します
アカネの舞を、とくとご覧くださいませ!


聖護院・カプラ
お待たせしました、村人への説法を終えてきました。
外れに待機していて貰っていますから、後はオブリビオンの行いを改めさせるだけです。

切支丹武者。異端の教えの元に集った武者というところでしょうね。
これだけの数を揃えたという事は……親元は相当な力を持った異端でしょう。
であれば早急に切支丹武者の行いを改めさせねば村が更なる危険に遭ってしまいます。

『存在感』を強力に放出し敵の注目を集めた後、その場で座禅の体勢を取ります。
『主の裁き』と呼ばれる雷が飛んで私の身に激しく打ち付けるでしょうが、徳バリアで無効化し『因果応報』としてそのまま雷をお返しします。

貴方達の教えが正しいのなら……徳で防いでみせなさい。



「お待たせしました。村人への説法を終えてきました」
 強力な存在感を放ちながら聖護院・カプラ(旧式のウォーマシン・f00436)が戦場に現れる。
「外れに待機していて貰っていますから、後はオブリビオンの行いを改めさせるだけです」
 その存在感で敵味方問わず戦場にいる者達の視線を釘付けにしながら、カプラはおもむろに座禅を組んだ。
「切支丹武者。異端の教えの元に集った武者というところでしょうね。これだけの数を揃えたという事は……親元は相当な力を持った異端でしょう」
 ただ無防備に座禅を組んでいるカプラの存在感を無視することができず、手の空いている切支丹武者達は半ば反射的にハルバードの穂先をカプラに向ける。
「であれば早急に切支丹武者の行いを改めさせねば村が更なる危険に遭ってしまいます」
 針山に針を刺してハリネズミめいた姿にカプラをしようとしているが如く、槍衾の包囲網が敷かれていった。
「アカネは今、気分が良いのです。一人舞台を成功させて、村の方々を無事避難させることができたのですから」
 カプラに注目が集まっている隙にアカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)はスライディングで切支丹武者を蹴倒す様に横合いから滑り込む。
「この良い気分を台無しにしてしまう、オブリビオンは早々に退場願いましょう」
 舞薙刀による円を描くような薙ぎ払いで周囲に布陣した切支丹武者の一角を切り崩した。
 アカネは戦いと舞の高揚感に没頭することで、畑や家々から昇る火の手を意識から外す。
 早く戦いを終わらせることが火が拡がるのを止めることに繋がると理解しているからだ。
「アカネの舞を、とくとご覧くださいませ!」
 舞薙刀が無数の茜の花弁に姿を変え、アカネから半径20メートルもの広範囲の敵を切り刻む。
 それでも残った切支丹武者達が主の裁きを発動させ、多頭竜の様な数の雷が天からカプラへと降り注いだ。
 カプラが積み上げてきた徳がユーベルコードの障壁となって天からの雷を無効化する。
 しかしすべてを受け止めるには向けられた雷の数が多過ぎた。
 消し切れなかった雷が大蛇の様にうねりながらカプラを激しく打ち付ける。
 カプラの装甲は一部焼け焦げ破損し衝撃にカメラアイが明滅を繰り返した。
 それでもカプラは切支丹武者達の攻撃を耐え切った。
 アカネが切支丹武者の数を削っていなければ危なかったかもしれないとカプラの姿が物語る。
「貴方達の教えが正しいのなら……徳で防いでみせなさい」
 震える指を持ち上げて、カプラは『因果応報』によって切支丹武者達の天からの雷を撃ち返した。
 カプラを包囲する為に一塊になっていた切支丹武者達は為す術もなく纏めて雷に飲み込まれ炭化する。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

鍋島・小百合子
POW重視:敵陣突破

奇襲には失敗してしもうたが目に物を見せてやったのじゃ
したらば愚策かもしれぬがわらわの薙刀術を持って敵に斬りかかろうぞ

「ゆくぞ!一騎当千には程遠いがわらわの技を見せてくれる!」
薙刀を手に敵陣へ斬りかかりユーベルコード「鍋島流武芸術」発動
開けた場所では薙刀の長所を活かしたなぎ払いと範囲攻撃を活用して複数の敵に攻撃
騎馬突撃にはなぎ払いで足を狙って機動力を奪うか乗者を狙って串刺しにするかで対処
可能であればジャンプして敵の騎馬に騎乗、乗者を懐の小太刀で串刺しにし手綱を奪い敵の密集している所にて馬を暴れさせる(範囲攻撃併用)
防御には薙刀での武器受け、回避面では残像を用いて攪乱す



「奇襲には失敗してしもうたが目に物を見せてやったのじゃ」
 小百合子は薙刀を手に戦場に立つ。
「したらば愚策かもしれぬがわらわの薙刀術を持って敵を斬り伏せようぞ」
 仲間達の活躍で百からいた切支丹武者も数が減った。
 今では本陣の旗まで見える。
 これを機と見て小百合子は戦場を風の様に疾走した。
「ゆくぞ! 一騎当千には程遠いがわらわの技を見せてくれる!」
 正面からは三騎の騎兵からの騎馬突撃。
 対する小百合子は竜王御前を手に鍋島流武芸術を繰り出す。
 先頭の騎馬の脚が美しい切断面で輪切りにされた。
 返す刀で二頭目に騎乗した切支丹武者の胴体を袈裟斬りにする。
 そして跳躍からの組手甲冑術で最後の騎兵に組み付き、護り刀『白石百合』で甲冑の隙間から喉を串刺しにして軍馬から蹴落とした。
 召喚者の絶命から消滅までの間に小百合子は軍馬を駆って切支丹武者達を蹴散らし敵本陣へと肉迫した。
「さあ、そろそろ頭目が出て来てもいい頃合いじゃないかのう?」
 霧散する軍馬から着地しつつ小百合子は敵将へと啖呵を切った。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『乱世の名将』

POW   :    八重垣
全身を【超カウンターモード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    八岐連撃
【一刀目】が命中した対象に対し、高威力高命中の【七連撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    永劫乱世
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【復活させ味方】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠犬憑・転助です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「儂の邪魔をする者が居ると思ったら猟兵か」
 騎馬からオブリビオンの大将が跳び降りる。
「掛かって来い。儂の刀の錆としてくれる」
 スラリと2本の刀を鞘から抜いて乱世の名将は隙の無い構えを取った。
秋津洲・瑞穂
……あのさ。微妙に詰んでない?(ほっぺぽりぽり

ともあれ。まずは『フォックスファイア』を呼び。

「新当流太刀術、秋津洲瑞穂。参ります」

狐火たちを引き連れて【ダッシュ12】、
【鎧無視攻撃15・2回攻撃15】を乗せた『剣刃一閃』。
【残像15・オーラ防御15】もあるから真っ向勝負ね。

八岐連撃には初動に狐火を割り込ませて盾に。
名将さんが八重垣を使うまで斬り合うよ。

八重垣を使ったら、狐火たちに全身に張り付いてもらおう。
むろん最高温で……八重垣を解いた瞬間に丸焦げ。

解かなきゃ千日手かっていうと、そんなこともなく。
剣刃一閃でも衝撃波でも使って、名将さんの足元に墓穴を。
どうしても解かないなら蹴り落して埋めるぞっ(



「新当流太刀術、秋津洲瑞穂。参ります」
 秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)は狐火を引き連れて駆ける。
 背負った鞘から神獣刀を抜き上段に構えた。
 突進の勢いから踏み込み袈裟懸けに剣刃一閃。
「ヌウ……」
 乱世の名将の受けた刀を瑞穂の神獣刀が両断。
 甲冑の胴を裂いて血の筋を刻む。
「小癪な。ならば、これならどうだ?」
 乱世の名将が刀を鞘に収め無手となり構えを取った。
 再度踏み込み一太刀入れようとした瑞穂の足が止まる。
 瑞穂の引き連れていた狐火が瑞穂を追い越した瞬間に消失した。
 目にも留まらぬ居合抜刀が斬撃の圏内に入ったひとつの狐火を消し飛ばしたのだ。
 瑞穂が斬り折ったことで七本。
 その刀の届く範囲に立ち入った者を問答無用で斬り捨てると乱世の名将の放つ殺気が語っていた。
「その構えを解いた瞬間に丸焦げよ」
 瑞穂は乱世の名将の斬撃圏ギリギリに狐火を漂わせ隙を覗う。
「これが一騎討ちであれば、そうだろうな」
「!」
 自分に向かって来る切支丹武者の騎馬突撃を察して咄嗟に瑞穂は跳び退いた。
 ここは敵本陣の真ん中。
 乱世の名将と立ち合えば必然、敵兵に包囲されてしまうのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鍋島・小百合子
SPD重視:敵武将討伐

切支丹を率いていたのは此奴か…
刀が多ければ強いとは限らぬことを武を持って教えて進ぜよう

「わらわは女武者・鍋島小百合子!我が薙刀を持ってお相手いたす!」
ユーベルコード「鍋島流武芸術」発動
開けた場所における薙刀の利点を活かしなぎ払いと鎧砕きを併用しての斬撃、可能なら頭部へ目潰しを狙う
敵の通常攻撃には薙刀による武器受けで防御、間に合わない場合は回避
八岐連撃の一刀目は残像とジャンプを用いて全力で回避
回避後の敵の隙を狙いて問答無用で串刺しに処す
「一刀目はすでに見切ったり!当たらねば意味はない!」
「女子を甘く見たのが貴様の敗因じゃ!このまま首を刎ねてくれる!」



「切支丹を率いていたのは此奴か……刀が多ければ強いとは限らぬことを武を持って教えて進ぜよう」
 敵本陣までの道を切り拓いた鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)は竜王御前を構え直し、敵大将にじっと視線を向ける。
「わらわは女武者・鍋島小百合子! 我が薙刀を持ってお相手いたす!」
 名乗りを上げると八重垣の構えを取った乱世の名将に接近した。
 刀の間合いより外。
 薙刀の間合いから鍋島流武芸術で切断力を強化した斬撃を見舞う。
「無駄だ」
 小百合子の薙刀が居合の間合いに入った瞬間、不可視の斬撃が薙刀を弾いた。
「それならこれはどうじゃ!」
 砂を蹴って目潰しを狙いつつ、開けた空間を活かした薙刀による薙ぎ払い。
「他愛、無し」
 カキンという鯉口の鳴る音だけを残し、砂も薙刀も乱世の名将の二刀によって完璧に打ち落とされた。
 八重垣によって体勢を崩した小百合子の左右から切支丹武者の騎兵が接近。
 軍馬の突進力を乗せたハルバードを薙刀で受け止めて、小百合子は強い衝撃と共に押し返される。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

傀童・沙華
【POW】
猟兵の義務に興味はないが
お前さんのような強者と立ち合うのは大好きじゃ
死合わせてもらおうかの

相手と相対し、ゆっくりと歩みを進めながら【天蓋抂乱】発動の口上
『打ち倒すべき敵に我が身を晒し、心に宿すは不退転。それが喧嘩の華である』
を述べて発動じゃ

喧嘩の流儀とは、敵の攻撃は回避せずにこの身を晒すことで、
【天蓋抂乱】による身体強化を最大限に利用し、
【オーラ防御10】で耐久力を底上げし、
そこに【鎧無視攻撃10】【怪力13】を擁した【捨て身の一撃110】で、ひたすらに敵を屠るために攻撃を加えるものじゃ

カウンターならば、わらわを攻撃した瞬間は崩れるのじゃろう
そこに一撃加えることの繰り返しじゃな



「猟兵の義務に興味はないが、お前さんのような強者と立ち合うのは大好きじゃ。死合わせてもらおうかの」
「望む所よ。儂の八重垣、お主に破れるかな?」
「上等じゃ。『打ち倒すべき敵に我が身を晒し、心に宿すは不退転。それが喧嘩の華である』」
 口上を述べて天蓋抂乱を発動することで身体強化をしながら、傀童・沙華(鬼哭童子・f12553)は乱世の名将に向かって近付いて行く。
 迎え撃つは仲間の猟兵達を阻み続けた居合による絶対不可侵の斬撃圏。
 沙華の目測では八重垣の間合いは約6尺。
 拳を届かせるのに必要なのは2歩か3歩。
 上等だ。
 沙華は不敵に口の端を釣り上げる。
 天蓋抂乱による沙華の喧嘩の流儀とは、敵の攻撃を回避せずにその身を晒すこと。
 自分が3歩踏み込むか。
 相手が7刀で自分の首を落とすかの勝負。
 1歩。
 踏み込むと同時、瞬く間に居合が繰り出され4撃目でオーラによる防御が破られる。
 2歩。
 拳を溜めつつ被弾面積を減らす為に半身になりながら急所を守る様に片腕を掲げる。
 3歩。
 掲げた腕は斬り落とされ、脇腹は深く抉られるが、7撃目が沙華の首を捉えるより速く沙華の拳が重く鋭く乱世の名将の胴に叩き込まれた。
 乱世の名将は10メートル以上吹き飛び、面をしていても口から溢れる血が首を大量に伝うのがわかる。
「無粋じゃのう」
「そう言うな。技比べはお主の勝ちよ」
 沙華は舌打ちをする。
 乱世の名将は最後に7撃目の居合を繰り出すより後方に跳んで致命傷を避けることを選んだのだ。
 そして切支丹武者達がハルバードを手に沙華を取り囲む。

成功 🔵​🔵​🔴​

烏丸・都留
アドリブ、他者連携可
対応:WIZ

「誰も死なせはしないわよ‥」

上空からCICユニット内で戦場を俯瞰、味方支援として「アクティブデコイ:38機/ガードユニット:19機/アサルトユニットΓ:38機」を配置し、敵の行動を牽制陽動迎撃支援する。

またCICユニットは「アクティブデコイ:19機/ガードユニット:19機」で周りから隠蔽、バレてもそれぞれのユニットで防御迎撃。

また「アクティブデコイ:19機/ガードユニット:19機」で隠蔽した「メンテナンスユニット」や、UC「妖精の湯治場への入場簡」を使うことで、戦場から気絶者や死傷者を内部に取り込んで治癒し、戦場へ復帰させる事で、相手のUCを間接的に不発させる。



「誰も死なせはしないわよ……」
 アクティブ・デコイ参型、戦術ガードユニット弐型、戦術アサルトユニットΓが沙華の周囲に展開。
 沙華を包囲していた切支丹武者を牽制し、妖精の湯治場への入場簡で深手を負った沙華を回収する。
「これでバレてしまったでしょうね……」
 CICユニット壱型から戦場を俯瞰していた烏丸・都留(生体型宇宙戦艦のヤドリガミで傭兵メディック・f12904)は溜息をひとつ吐いた。
 これまでも戦術ユニット達を操作して戦線を陽動しつつ、負傷者を回収し、治療していたのだ。
「そこか」
 乱世の名将は折れた刀を無造作に中空に向かって投擲する。
 それはCICユニット壱型の直衛をしていた戦術ガードユニット弐型に当たって不自然に軌道を変えた。
 生き残っている切支丹武者達だけではなく、倒した筈の切支丹武者達も永劫乱世のユーベルコードで起き上がり、乱世の名将の指示でハルバードの穂先を都留に向ける。
 主の裁きによる天からの雷の一斉射の衝撃で都留の乗ったCICユニット壱型は大きく高度を下げた。

成功 🔵​🔵​🔴​

聖護院・カプラ
邪魔もしましょう。何せ、生きとし生ける者を害するオブリビオンが相手なのですから。
そしてその行いを改めさせてみせましょうとも。

『永劫乱世』は切支丹武者を蘇らせ使役と化す術。
さしもの私達も再びあの数に囲われては苦戦は避けられないでしょう。

が。

『功徳』による徳エネルギーの照射の前に『永劫乱世』を放ち続ける事が叶うでしょうか?
また、切支丹武者ズンビーが成仏せずにいられるでしょうか?

徳のある身ならばこのユーベルコードでダメージを受けはしません。
自身の行いを悔い改める事です。

//

直に徳川幕府より新たな殿様がやってくるでしょう。
……心配はありません。
貴方達にはいい行いを心掛ける為の教えを受けている。


ジロー・フォルスター
生半可な攻撃は通る気がしねえが…やるだけやってみるかね

俺が得意とするのは支援
仲間の猟兵が攻め込む隙を作りたい

・戦法
名将ってのは自身の力以上に周りの兵をうまく使うだろう
【地形の利用】や【敵を盾にする】を使い銀の鞭が届く範囲まで接近
『禍祓陣』を発動するぜ

(俺も動けねえが、それは相手も同じ筈だ)

陣の中にいる猟兵を周囲の攻撃から守って名将への攻撃に専念できるようにする

同時に【ロープワーク】で操り【鎧砕き】の力を込めた銀の鞭や、魔導銃の【属性攻撃】で名将を攻撃
相手の攻撃は【見切り、武器受け、カウンター】。弾かれても敵の『八重垣』を出させ続ける事で陣の中に足止めする

「逃がすかよ。他力本願で悪いが頼むぜ!」


御剣・神夜
貴方が殿さまですか?
民草から武器を取り上げて虐殺しようとは、牙を持たない狼を狩る事しかできない臆病者のようですね
掛かって来いとは笑わせます。私たちの刀の錆にしてあげます

八重垣でカウンターの構えを取られたら距離を取って呼吸を整えます。攻め疲れたり、手傷を追っていた場合は離れて簡単な手当てか休憩をとる
八岐連撃は一太刀目を受けないよう気を付けるが、受けてしまった場合は野太刀の重さと腕力、重心移動で弾き飛ばされない様に受ける
永劫乱世気絶したら操られるので、気絶しないよう歯をくいしばって耐える
「なるほど。ただ力を誇示したいわけですか。私は貴方を武芸者と認めません。疾く消えてください!」


アカネ・リアーブル
乱世の名将
生前はさぞや名のあるお方だったのでしょう
ですが、ここは乱世ではありません
太平の世を、そこに生きる人々を殺すことは許しません

真の姿を解放し、他の猟兵の方と連携いたします
名将相手に一騎打ちは分が悪いというもの
露払いはアカネに任せて、強いUCをお持ちの方の攻撃へお繋げいたしましょう
敵UCで呼び出された兵達は、茜花乱舞で足止めを
なぎ払い、2回攻撃、範囲攻撃を併用
仲間の邪魔はさせません
戦の舞を舞うように戦い、味方猟兵を鼓舞いたします
皆様、あと少しです
アカネ達は、あのような過去の遺物に負けたりはいたしません!
ここを勝利して、祝いの舞を舞おうではありませんか!

戦闘後は、本当に宴を開くのも良いですね



「『永劫乱世』は切支丹武者を蘇らせ使役と化す術。さしもの私達も再びあの数に囲われては苦戦は避けられないでしょう」
 応急修理を受け聖護院・カプラ(旧式のウォーマシン・f00436)の装甲法衣は輝かんばかりの存在感を取り戻していた。
 しかし死亡した時のままの不完全な姿とはいえ、乱世の名将の従えている切支丹武者の数もまた元の数に近い。
「『功徳』による徳エネルギーの照射の前に『永劫乱世』を放ち続ける事が叶うでしょうか? また、切支丹武者ズンビーが成仏せずにいられるでしょうか?」
 戦場に満ちたカプラの存在感に死角はない。
 存在感は遍く戦場を覆う様に向けられている。
「徳のある身ならばこのユーベルコードでダメージを受けはしません。自身の行いを悔い改める事です」
 そして功徳が放たれた。
 オブリビオンと化し乱世の名将に荷担していなければ、切支丹武者もダメージを受けることはなかったかもしれない。
 実際には徳エネルギーの照射を受けたズンビーは霧散し、生き残り達もダメージによって膝をついた。
「生半可な攻撃は通る気がしねえが……やるだけやってみるかね」
 名将というからには自身の力以上に周りの兵を上手く使う筈である。
 ジロー・フォルスター(現実主義者の聖者・f02140)は乱世の名将に用兵の隙を与えない為に接近を試みる。
 銀鎖の鞭で功徳によって体勢を崩した切支丹武者を一人絡め取ると、切支丹武者を盾にしながら体当たりを敢行した。
 急激に肉迫するジローに対して迎撃の為、乱世の名将によって鋭い居合が放たれる。
 返す刀がジローを斬り捨てようとするが何かに当たって弾かれた。
 八重垣の間合いに入ったジローが禍祓陣によって聖痕の力を広げ、防壁を張ったのだ。
(「俺も動けねえが、それは相手も同じ筈だ」)
 間断なく居合斬りが繰り出されるが、そのすべてを禍祓陣が防ぎ切る。
 乱世の名将が八重垣の構えを解いて距離を取ろうとすれば、ジローもまた距離を詰めて禍祓陣を展開した。
「逃がすかよ。他力本願で悪いが頼むぜ!」
「ええい、邪魔をしおって!」
「邪魔もしましょう。何せ、生きとし生ける者を害するオブリビオンが相手なのですから。そしてその行いを改めさせてみせましょうとも」
 乱世の名将は徳行とは真逆をいく存在。
 切支丹武者の様に無力化されることはないにしても、カプラから照射され続ける徳エネルギーによってジリジリと体力を削られていた。
「乱世の名将、生前はさぞや名のあるお方だったのでしょう。ですが、ここは乱世ではありません。太平の世を、そこに生きる人々を殺すことは許しません」
 アカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)は真の姿の力を解放し、再び舞薙刀を茜花乱舞によって無数の茜の花弁の刃と化す。
「皆様、あと少しです。アカネ達は、あのような過去の遺物に負けたりはいたしません! ここを勝利して、祝いの舞を舞おうではありませんか!」
 鎖の絵が描かれた舞扇を手に舞うように無数の花弁を操り、アカネは生き残った切支丹武者達にトドメを刺していった。
「徳川の築いた天下泰平の世に何の意味がある。国を取り、天下を取ってこそ、儂の道よ!」
「なるほど、ただ力を誇示したいわけですか。私は貴方を武芸者と認めません。疾く消えてください!」
 御剣・神夜(桜花繚乱・f02570)の身の丈ほどある野太刀、豪刀・牙龍が大上段から振り下ろされる。
 乱世の名将は身を捻って辛うじて唐竹割りになることを避けるが、仮面は砕け顔に傷が走った。
 晒された貌は焦りの色に染まり余裕など残っていない。
「民草から武器を取り上げて虐殺しようとは、牙を持たない狼を狩る事しかできない臆病者のようですね。私たちの刀の錆にしてあげます」
 神夜は振り切った牙龍を切り返し、次の斬撃を繰り出そうと構えるが、ジローの禍祓陣に阻まれ八重垣による迎撃ができない。
「天武古砕流奥義、流走!」
 たっぷりとした溜めから遠心力を乗せて剣先を加速させた逆袈裟の斬り上げ。
 長尺の野太刀は大地を抉り、その速度を減ずることなくそのまま乱世の名将の背を疾り抜け胴を両断した。

「直に徳川幕府より新たな殿様がやってくるでしょう……心配はありません。貴方達にはいい行いを心掛ける為の教えを受けている」
 村の外れに避難していた村人達を呼び戻し、カプラは彼らに『新しい殿様』の真実を説明した。
 畑は焼かれてしまったが、略奪する為に貯えのある倉庫は無事。
 余裕のあった食糧のお陰で復興まで問題はないだろう。
 村人達は猟兵達にオブリビオン達から守ってくれたことを深く感謝するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月09日


挿絵イラスト