注文の多い工場見学……?
#サイバーザナドゥ
タグの編集
現在は作者のみ編集可能です。
🔒公式タグは編集できません。
|
ゴウンゴウン。大きな機械が動いているような音が響く有機兵器工場の中。一人の男がパネルに表示された文字を目で追っていた。
そこには「ここで靴を脱いでください」とある。従えば、先に進む扉のロックが外れる音がして、男は先の部屋へと進む。彼には目的があった。この工場が怪しいという噂を聞きつけ行方不明になった友人を探しにきたのだ。
いくつかの指示に従い、扉を抜けていく。
「なんなんだ……一体……?」
だが、従わなければ先には進めない。そうして全身にクリームを塗りつけた男が進んだ先にはエレベーターがあった。
それに乗り、どこかへと下っていく。そして、扉が開かれた。
目の前に広がるのは無機質な床、広くそして入り組んだ空間、そして……うごめく歪な姿をした動植物達。
「……っ」
その瞬間、この工場を訪れたものがどうなったのかを確信していた。エレベーターの中へと飛び込んでくる蔦の塊。それを躱して男は奥へと走る。逃げなければ。だが、どうやって。エレベーター以外の出口は見当たらない。
なら、改造した腕でどうにか生き残り続けるしか無い。そう覚悟を決めながら、友人の姿をそれでも探さずにはいられない。そんな彼の背後に、興奮させた目をした獣が忍び寄り、彼の背中を叩き伏せ――。
◇◇◇
「ぎひ、ぐぁ、ぁふは」
歪な笑みを浮かべた異形が、その様子を見つめていた。骸の海の影響で狂った肉の塊や植物。あのクリームは、それらが引き寄せられる成分が含まれている。他には生存確率を上げるための興奮作用のある成分なども含まれている。
この異形はそれを体に塗った被験者がどう状況を生き残るのかを観察していた。
様々な改造を施しているこの世界の住民。それらから情報を得ればより効率的な姿に己を作り変えていける。
「ふぐ、いしひ、ふ」
既に人の形を失いオブリビオンとなった狂者は、興奮した獣に襲われる男の姿を食い入るように眺め続けるのだった。
◇◇◇
「ってことがあってねー」
とハイシュート・レッグブレイク(行商人・f36668)は事件のあらましを伝えた。
「まあ、みんなにはこの工場に入ってもらいたいんだよね。なんと誰でも歓迎、見学料も無料! なんだってさ」
タダより怖いものなんてない、なんて言葉を言いながらハイシュートは、ただしと付け加えた。
「ただ工場に入る前に、指示には従ってもらいます。ってことなんだよ。無理やり突入してもいいけど、そうしたら多分親玉のケイオス・キマイラには逃げられちゃうだろうから」
そこはよろしくね。
と言い、ハイシュートは説明を終えた。
熱血漢
熱血漢です。
怪しい有機兵器工場への見学(襲撃)です。
OPの指示に従って潜入し、実験場と成っている生物兵器群を抜けて、ボスと闘います。
第一章
指示に従うことで先に進む扉のロックを外すことができます。
指示に従って外したものは回収されケイオス・キマイラに解析されているので、ボスを倒せば取り戻せます。
第二章
実験場へ行き、生物兵器を倒したり、躱したりして一番奥の管理室へ向かいます。
第三章
管理室にいるケイオス・キマイラとの戦闘です。
苦戦した生物兵器の機能を真似したりして闘ってくるので、わざと第二章で躓く振りもありかもしれません。
第1章 日常
『楽しい工場見学』
|
POW : 情熱的に参加
SPD : 冷静に参加
WIZ : 興味を持って参加
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
――実験場に転がる誰かの残留生体記録――
それぞれの部屋のモニターにはこう示されている。
「外装武器はここで外してください」
次の部屋ではまた別の指示が与えられていた。
「ここで服を全て脱いでください」
次の部屋では。
「このクリームをくまなく全身にぬりつけてください」
どうやら僅かにでもやり残しがあれば扉は開かないらしい。クリームは体を温める効果でもあるのか、くまなく全身にというのは恥ずかしさもあったが、どうにかクリアできたらしい。
エレベーターが降りていく。この先に何が待っているのか。
これ以降は何も記録されていない。
戸川・春
☆◇
なるほどね、これはまた楽しそうな工場見学な事で。
とりあえず物は持ち込めないみたいだし、先に薬を目一杯使っておくか。
無改造の私も武器もこの世界じゃ興味をそそられないものだろうし調べてもあまり意味ないね、残念でした。
服の方も普通のヤツだし……いいよ、全部くれてやる。
後はクリーム。
体がちょっと火照ってきたな。
自前の薬も効いて段々楽しくなってきたぞ!
背中とかは塗り辛いし、地面にクリームぶちまけてそれに体を擦りつけちゃえ。
地面を転げ回りながら手で体を撫で回して、体の隙間から穴の隅々までクリーム塗れになって……味見もしとこうかな、美味しかったらいっぱい食べとこ。
後はもう、獣でも怪物でもなんでも来いだ!
「有機兵器か」
戸川・春(メイクシフト・サイキック・f22123)は少し気怠げに語尾を溜息に混ぜる。相手の期待に応える事が出来ない事に少しだけ申し訳なさを覚えていた。
「私、無改造だし。武器もこの世界の技術力的に型落ちなんだろうし」
開いた扉を抜けた先、次の部屋でも同様だ。服を全て、と言うが服も普通のもの。ファッションデザインを見るならともかく、戦力改造として見れば何の役にもたちそうにない。
まあ、少し恥ずかしさはあるが、既に持参の試験薬を投与している春にとってはそんな恥ずかしさも。
「いいよ、全部くれてやる」
どこか面白愉快な感覚になってきつつあった。下着だけの姿になった春は、腰のゴムに指を差し入れて柔らかに肌に絡まる布を引き下げていく。裏返っていく布が擦れる擽ったい感触、それから空気と直に触れるヒヤッとする感覚に春は少し頬を紅潮させながら、手は止めない。
足から抜いた布を台に乗せ、彼女の豊かな実りを支えるブラジャーのホックを外す。
「ん、……」
胸の表面を撫でる空気と支えを失して揺れる重みに少し声を漏らす。
「ふふ、ちょっと落ち着かないかも?」
少し笑みを浮かべ、春が隠すものの無くなった身体を隠そうともせず次の扉を見つめれば、がちゃりと次の部屋へと誘われる。
「後は……クリームか」
パネルの下に自動型のノズルがあり、手を差し述べればノズルからクリームが掌に注がれる。
「あは、なにこれっ、アイスクリームみたい」
うようよと出てくるクリームに思わず笑ってしまう。くつくつと細身のお腹がひくつくのと同時に、春の胸も連動して跳ねる。
「なんだか楽しくなってきちゃったな。全身に塗ればいい? ふふ、たっぷり塗ってあげよ」
楽しげに揺れる膨らみをクリームに塗れた手で捕まえてゆっくりとクリームを塗りたくっていく。その先端から谷間の奥、指先をじっくりと這わせては他の所まで。
「背中どうしよ」
肩、腕、首、頬、腰、腹、足と順繰りに繰り広げる中ふと気付いた。当然背中も塗らなければいけない。
「っと、そうか。こうすればいいだ!」
そして考えた末、春がしたのはノズルからクリームを大量に出して床にばら撒くという暴挙だった。
そして春はそのクリーム塗れの床に転がるようにして背中を擦り付ける。
「ん、っぁ……私、天才かも?」
背中の手の届かない所は床で、そして狭い穴の中は指で、と。クリームと薬。相乗効果で火照り始めた身体が快感を発し始める。
中々扉は開いてくれない。というのもいくつかのスポットを重点的に塗っていたせいで塗り残しが生まれてしまっていたのだ。
「ん、意外と、甘くてイける?」
と味見まで始めてしまい、扉が解除された時には太腿にクリームと彼女の蜜に混ざった雫が筋となっていた。
時間がかかったが、とはいえ準備は万端、テンションも上々。
「さーて! 獣でも怪物でもなんでも来いだ!」
疼く体とハイテンションで春は異形待ち受ける空間へと踏み入れていく。
大成功
🔵🔵🔵
堂島・アキラ
☆
このオレに指図するだけでもムカつくが内容もふざけてやがるな。
真っ裸になれだあ? チッ、いくら金の為とはいえ依頼は選ぶべきだったか?
指示に従ってるかどうかどう判断してんだ? やっぱカメラか?
ならいっちょ大サービスでポーズでもとってやるか。
超絶美少女たるオレのパーフェクトボディ(貧乳)を余すことなく見せつけてやるよ。
カメラの向こうの変態野郎も大興奮だろうよ。
……見られてると思うとオレも興奮してきちまうな。
お次はクリームか。興奮作用もあるって言ってたが危ないクスリじゃねえだろうな? ……味見するか。
塗るだけで効果があるのに服用したらどうなるか、おクスリ愛好家のオレとしちゃとっても気になるぜ。
「このオレに指図するだけでもムカつくが……内容もふざけてやがるな」
堂島・アキラ(Cyber×Kawaii・f36538)は、可愛らしい美少女の姿に似合わない乱雑な口調でパネルに表示された指示に悪態をつく。
「真っ裸になれだあ? チッ、いくら金の為とはいえ依頼は選ぶべきだったか」
そう呟きながらもアキラは、自らの衣服を脱ぎ去っていく。年端も行かない少女、それも人形のように整った顔貌のアキラが、指示されるまま華奢な裸体を露わにしていく。
女性らしい柔らかな曲線、大人へと至る最中であるような体を隠している布が排されていく。
(武装の時も思いはしたが、どうやって指示に従っているか確認してんだ? センサーか、カメラでもあんのか……?)
となれば、アキラの脱衣をまじまじと見つめている覗き魔がいるということだろう。そう考えれば、背筋に震えのようなものが走った。
アキラは金髪碧眼の美少女の姿ではあるが、その実、少女の義体を手に入れたれっきとした男である。恐らくセンサーで探られれば、性別が男であることは見抜かれているだろう。
カメラの向こうでアキラが男だと知りながら、この体に興奮している誰かがいるのだろうか。そう考えるだけでアキラは虫唾を走らせる――なんてことはない。
むしろ、その逆だった。
(……見られてると思うとオレも興奮してきちまうな)
ゾクゾクと背筋を興奮がせり上がる。まだ例のクリームと出会ってもないというのに。
どうせ陰気な研究者か、なにかだろう。アキラは、恐らく死角なく配置されているだろうカメラを意識して、己の体を見せつけるように下着を脱いでいく。
キャミソールを脱げば幼子のようでありながら、しかし確かに発育の膨らみとつんとした張りを持った胸が晒される。男だからと無遠慮に無数の視線が突き刺さるような錯覚。パンツに指をかける。湿り気を帯びたその義体の秘部を見せつけるように、少し脚を広げてその布を脱ぎ去れば、じゅくん、とその奥が少し強張るようにして脈打つ。
「……美少女のパーフェクトボディで大興奮かよ、変態野郎」
そう呟いた言葉に返事するようにして次の部屋の扉が開いていた。
◇◇◇
白く、僅かに泡立った液体を掬って、匂いを嗅いだ。甘く華やかな香り。それでいてこの世界でよくあるケミカルな印象の少ない油脂と蛋白の香り。
「興奮作用があるって言ってたが……危ないってほどのクスリじゃなさそうだな」
全身にクリームを塗りつけたアキラは、エレベーターが口を開けて待っている横で、そのクリームを舌に乗せて味わう。そしてそれを嚥下する。
「塗るだけで効果があるのに服用したらどうなっちまうんだろうな」
くすくすと笑いながら、アキラはエレベーターへと乗り込んでいった。
大成功
🔵🔵🔵
エリク・エネコ
【剛叡兄妹】
アドリブ◎
怪しいところだが…問題を解決する為には指示に従う他ないか…ふ、服を全て脱がなければならないのか…ってココ!お前はなぜそんなに躊躇いもなく脱げるんだ!?
いいか!お前はレディだぞ少しは恥じらいを持て!(目のやり場に困るだろ!)
仕方ない…僕も服を脱ぐか…くっ、依頼のためとはいえ屈辱だ…じ、ジロジロ見るなココ!!
ココ・エネコ
【剛叡兄妹】
アドリブ◎
お!工場見学かぁ、オブリビオンぶっ飛ばす前にどんなところか気になるなぁ♪
ん?服全部脱がなきゃいけないの?オーケー♪
私は素早くすっぽんぽんになるよ〜♪だって毛皮とかで大事なとこ隠れるから心配ないでしょ!
もぉ〜エリクうるさい〜…別にいいじゃん、他の人はケットシーの裸見ても野良猫とか見てる感覚と変わらないから大丈夫だって♪…それとも、恥ずかしいのかにゃ〜?
おっ?エリクが脱ぎ始めた♪
…体つき女の子みたいだね?
「むむ……」
エリク・エネコ(エネコ家若き当主・f36407)は悩んでいた。
パネルに表示された文字。全ての衣服を脱ぐことを指示する文言に従うべきか従わざるべきか。
「いや、従う他ない、ということは承知しているが……」
猟兵として、事件を解決するためにここに訪れているのだ、ここで引き返すなど言語道断。それはエリクの中で確固とした意識にある。
もし、彼がここ一人だったのなら恥じらいながらも脱ぐ事を躊躇しなかっただろう。だが、こんな時に限ってココ・エネコ(夢と希望の執行猫・f32999)という存在が傍にいた。
記憶を失った愛妹だ。
(家族とはいえ今は他人……そんなココに男の裸を見せるだなんて……。いや、だがココの成長も気にならないといえば嘘に……いや、変な意味じゃなくてあくまで……、いやいや! そうだ、ここは恐らく監視されている! ならばココの裸をここで見るということは、他の誰とも知らぬ者にココの裸体を晒すことに……ッ!?)
ぐるぐると考えるエリクは、突如恐ろしい事に気付き、慌ててココを振り返り、そして。
「ココはやはり外で待――もう脱いでるッ!?」
「え、なに~?」
そして、可愛らしい桃色の毛並みを惜しげなく披露してみせるココの姿に愕然と叫んでいた。
「ココ! お前はなぜそんなに、と、躊躇いもなく脱げるんだ!?」
「だって毛皮とかで大事なとこ隠れるから、すっぽんぽんでも心配ないでしょ?」
「すっぽ……っ」
きょとんとした表情で、ココはエリクに笑ってみせる。むしろエリクの方が気にしすぎじゃない? と言いたげに、腰に手を当ててふわふわの体を見せつけるように仁王立ちになりすらしている。
大事なところ、と言われてエリクは思わず彼女の股や胸を意識してしまい、ぷいと視線を背けていた。確かに柔らかい毛並みに覆われて見えはしないが、角度によっては怪しいようにも思える。実際に見えなくても、見えそうになっている状態を他の男に凝視されるということを考えるだけでムズムズとした気持ちが収まらないのだ。
「いいか! お前はレディだぞ。少しは恥じらいを持て!」
なにより、目のやり場に困る。堂々とされてしまえば、エリクはまじまじとココの全身を食い入るように眺めてしまいそうになるので、ココを視界の端でしか見れないのだ。
そして、そんなエリクの態度はココから見れば、どう見えるかといえば。
「あ、エリクもしかして……私の裸見るの、恥ずかしいのかにゃ〜?」
「うッ!?」
「それとも、私に見られる方が、かにゃ~?」
どっちも図星である。だが、それを素直に認めるわけにもいかないエリクは顔を背けたまま、自分の服に手をかけて。
「ふん、当然の反応をしただけだ! 別に恥ずかしくなど……」
「あ、エリクも脱ぎ始めた♪」
じぃ~、と見つめるココの視線に、その手を止めざるをえなかった。
「じ、ジロジロ見るな、ココ!」
「だって、エリクが脱ぎ終わるまで私すること無いんだもん」
と言われてしまえばエリクに何も言えない。ただ後ろ向いていろと言っても聞いてくれないのは分かっている。
仕方ないので、そのまま視線を感じるままに服を脱いでいく。
(脱いでる最中を見られるのも中々……というかココは気付いたら脱いでいたわけだし、不公平な気も)
「……体つき女の子みたいだね?」
そんな心の中の不満も、不意に駆けられた言葉に吹き飛んでしまった。
確かに男らしい筋骨隆々、というには程遠い体ではあるが、それでも男らしさはちゃんとあるとも思っているエリクだ。
「お、女の子みたいって。僕だって、ちゃんと……ッ」
男なんだぞ、と言おうとして、口をつぐんだ。このまま売り言葉に買い言葉を続けると、誂うココに挑発されて「じゃあ、男の子だって証拠見せてよ」なんて言われてしまいかねない。そしてエリクにはそれをうまく誤魔化せるビジョンも浮かばない。
「……とっ、扉が開いたぞ! 次の部屋だ!」
「あ、待ってよ~」
そそくさと話を切り上げて次へと進むエリクをココが追いかけていく。
そして、クリームの部屋。
全身にクリームを塗らなければいけないという指示で「エリク、塗って~?」とココは無防備に背中を向けてきた。お尻の上でふりふりと揺れるココの尻尾に、エリクは今度こそ硬直してしまうのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ルク・フッシー
☆
ルークさん(f06946)、ウェルシェさん(f06945)と
…まずサイバーザナドゥが子どもに不適切だと思いますが…
ええー、装備を置いていくんですか…
脅威があるのは確実ですし、壁に倉庫の絵を書いて異空間への道を開き、装備はその中に置いていきます
これね、描いた絵を持ち運ばなくても、現地で新しく描けば物を取り出せるんですね
ですから二人の装備も隠しておけますよ。必要なら避難もできます
…責任重大ですね。今実演しますね
(倉庫の絵をもう一つ描き、絵①に入り絵②から出る)
これなら大丈夫ですよね。二人はプロの猟兵ですもんね?ね?大丈夫ですよね??
ええーっ、服も脱ぐんですかー!?
服も…脱いで…絵の中に…ううっ…
ルーク・アルカード
☆ ウェルシェ(f06945) 、ルク(f14346)と一緒。
×マフラーの汚れ
・行動
おもちゃの銃と仕掛け箱おいていかなきゃいけないのか……。刀もおいてかなきゃだめ?
ルクに預けられるならあずけよ。
そのユーベルコードすごくべんりそう。
僕も欲しいな。
次は服を脱げば良いんだよね?(迷いない行動
マフラーは体の一部だから脱がなくても大丈夫(謎の信頼感
これ塗るの?
ウェルシェに塗ってあげる。たっぷりしっかり塗ればいいんだよね?
※自分自身に塗るのはされるがままに全部ウェルシェさんに任せます。
ルクにも塗ってあげるね?しっかり塗らないとダメなんだよ(二人の尻尾から先端まで入念にたっぷりと塗り込みます。
ウェルシェ・セイボリー
☆ルーク(f06946)、ルクくん(f14346)と共に参加。
【心情】
怪しい説明でしたが、友達との見学はルークの成長にいいはず!!
ルクくんとルークの仲良し写真撮りますよー!!(スマホ構え)
【見学】
冷静に保護者として。
スマホは成長記録が保存してあり渡すのは……ルクくんに預かってもらうか断腸の思いで工場に渡す。
裸はそういう場所じゃないので少し恥ずかしいですが『大人になったら誰かの前で脱ぐ事もありますからね』と二人に諭し恥ずかしさを隠そうかと。
クリームは毛並みがよくなりそうだから沢山塗りましょう。二人の背中などにも塗ってあげますよ。
アー!ルークが背中塗ってくれる―成長記録付けられないのが!!(絶叫)
ウェルシェ・セイボリー(白銀の処刑人・f06945)は言った。
「なにやら怪しい説明ではあったけれど、友達との見学はルークの成長にいいはず!!」と。
ルク・フッシー(ドラゴニアンのゴッドペインター・f14346)は思った。
(……まず……サイバーザナドゥが子どもに不適切だと思うんですが……)と。
そんなこんなで、やってきた工場見学。
服をすべて脱いでください。というパネルの前で。
(やっぱり、こうダメな所なんじゃないですかー!?)
隣で、何の躊躇いもなく服を脱ぎ始めたルーク・アルカード(小さな狩人・f06946)を止めるかどうか迷いながら、ルクは心の中で叫ぶのだった。
◇◇◇
と。
そんな事が起きる少し前。
「ええー、装備を置いていくんですか……」とルクは最初の注文に警戒を強めていた。この後、脅威が待ち受けている事は分かっている。あまり武器を手放したくないというのが本音なのだけれど。
「……」
ふと、他の二人を見る。
「おもちゃの銃と仕掛け箱……刀もおいてかなきゃだめ?」
「みたいですね。……ああ! 少し名残惜しそうにするルークもかわいいッ!!」
マフラーに鼻先を埋めて自分の武器を見つめるルーク、をパシャシャシャ! と連続シャッターでスマホカメラに保存していくウェルシェ。
いつも通りといえば、いつも通りだけど、なんとなく自分がちゃんとしないといけないような気がした。
「……うん」
ルクは預ける前の特大絵筆で壁に倉庫の絵を描き出した。即席とは思えない独特かつ技巧的な絵は、生まれた瞬間にユーベルコードの力を宿す。
「ルク、どうしたの?」
「これね、描いた絵を持ち運ばなくても、現地で新しく描けば物を取り出せるんですね」
説明しながら、ルークはその絵の中に道具を仕舞う。そして別の場所に絵を描いてそこから先ほど仕舞った道具を取り出してみせた。
初めに書いた絵画①に仕舞ったものを絵画②から取り出したのだ。
「すごくべんり」
「えへへ。僕たちも入れますから、必要なら避難もできますよ」
と手を絵の中に入れて言うと、ルークが「……おお」と小さく呟く。その後ろでウェルシェがほわほわとした空気の二人を画角に収め続けている。
至極真剣な眼差しでシャッターを連打するウェルシェももう慣れたものだ。
「僕のもあずけていい?」
「もちろんです、お二人ともお預かりしますよ」
絵の前で睦まじく会話する二人に朗らかな心地を覚えていたウェルシェは、ルクに振り返られて、ふとある事に気づいた。
二人とも武器を手放し、そしてウェルシェ自身も暗器や銃器を預け終えた。だが、それでも次の扉が開かないのだ。となれば残るものは一つ。ウェルシェの手の中にあるソレだ。
「……」
す、と二人から視線を向けられる。
「すうー……」
ウェルシェは自分を落ち着かせるように息を吐いた。ここで動揺を露わにするようでは保護者失格である。
どうする。これを手放せばルークを撮影できない……。だが、渡さないと進めないらしい。スマホには成長記録が保存してある。工場もまさかデータを消したりはしないだろうが、ルクくんも勝手に操作しようとするような子ではない。どっちを選択するかといえば、もちろん。
「……っ、……ルクくん……預かっていて、くれますか……ッ」
「あ、はい」
断腸の思いでスマホを託す。そしてルクがそれを絵の空間へと仕舞ったその時、待っていたかのように扉が開いた。
撮影できないのならば、一瞬たりとも逃さず網膜に焼き付けるしか無い。そんな覚悟を新たにウェルシェは扉の向こうへと進む二人の背中を追うのだった。
◇◇◇
「服も……脱ぐんですね……」
二回目。ルークは確認するように呟いたルクに即座に頷いた。
「ううっ……」
うめきながら留め具を外して服を脱いでいくルクに、ルークはどうしたんだろうと首をかしげた。そんなルークはといえば既に裸であるし、ウェルシェも同様に裸になっている。
「ほら、ルクくん、大人になったら誰かの前で脱ぐ事もありますからね」
そうウェルシェが諭せば、ルクは覚悟を決めたように残るシャツを脱ぎ去った。流石ウェルシェだ。と思うルークだったが、実際はウェルシェも恥ずかしさを堪えているのをルクが気付いて、彼に従おうと決めたのだけれど、ルークはそれには気づかない。
ルクの体を興味深げに見つめていた。
ほっぺたもそうだれど、胸もお腹も脚も筋も尻尾も、全部ぷにぷにのもちもちとしたルクの体はなんとなしにムニムニしたくなってしまう。そんな視線にルクが更に恥ずかしくなってもじもじとし始めた辺りで扉が開いてくれていた。
◇◇◇
「アー! ルークが背中塗ってくれている記録が撮れないなんて……ッ、ああ、なんてことでしょう!!」
ウェルシェが絶叫していた。
「ルークさんのこと、大好きですねえ」
などとルクが二人を微笑ましく見ていると、今度はウェルシェがルークにクリームを塗る番となっていた。
「ほら、ルーク。足広げてください」
ルークはウェルシェの手に完全に身を委ねるようにしていた。白いふわふわの尻尾を撫でるように塗り広げて、脚や付け根の柔らかい隙間にも指を通していく。全身を優しく触れられる心地よさに目を伏せる。
「……んぅ、ウェルシェの手……気持ちいい」
声を漏らすルークに、ウェルシェさんには甘えたがりになっちゃうんですね、と考えつつも、しかし、なぜか見ては行けないものをみているような気もして、微笑ましさが少し薄れてしまった。
「じゃあ、次はルクくんですね」
変なことはなかったはずなのに、と首をかしげているうちにどうやらルークもクリームを塗り終えたらしく、ウェルシェがルクにそう話しかけていた。
「それじゃ、背中も塗ってあげますよ」
「え、あ、はい。それじゃあ、お願いします」
とルクは素直に頷いた。実際背中はあまり濡れていない実感もあったので、その申し出はありがたかった。
するとルークもクリームを手にルクへと手をのばす。
「僕も塗ってあげるね? しっかりと塗らないとダメなんだって」
「あう、ルークさん……っ? くすぐった……っ、んんっ」
ウェルシェが背中に柔らかくクリームを塗り広げる反面、ルークは尻尾の先から根本の下まで邪気が無いがゆえに遠慮なしの手付きでルクの肌の感触を堪能していた。
「ん……ぁう……、やっぱり、恥ずかしい、です……っ」
保湿性も高いのか、鱗が潤っていく感覚とふつふつとしたもどかしさに包まれながら、ルクも十分にクリームを塗り終わったと判断されたらしく、エレベーターへと続く扉が三人の前に開かれるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アナスタシア・ムスハルト
☆
餌の方から勝手に口に入ってくる、なんてよく考えたわねぇ
武器を外せ……素直に刀と斧を置いて行くわぁ
どっちもドワーフ製で質はいいけど、量産品だから解析されて困ることもないしねぇ
服も脱いで……ふふふ、やーらしーい
どこかで映像で観察してるんだったわよね?
焦らすように、見せつけるように、ゆっくり脱ぎ捨てるわぁ(誘惑)
最後は件のクリーム……美味しく見えるように、たーっぷり塗りたくるわぁ
異形を惹き付ける成分入りだっけ? それじゃあ胸とお股にも塗り込まなきゃねぇ
興奮作用で突起も屹立、コリコリと抓んで念入りに染み込ませる……という建前で自分を慰める
滲み出る蜜に負けないように、ナカまでしっかり塗りつける
「餌の方から勝手に口に入ってくる、なんてよく考えたわねぇ」
アナスタシア・ムスハルト(小さな大剣豪・f24499)は指示に素直に従って刀と斧を手放しながら、そんな風に感心していた。
この工場が怪しいとして噂を流しているのも、もしかしたらこの工場の主自身なのかも知れない。そうして、他の誰かを介して調査をさせ、おびき寄せる。そういったところか。
「その方がいろいろなデータも集まるって訳よね」
アナスタシアは惜しみなく己の武器を検査すればいいと部屋に置き去りにする。ドワーフ謹製の高品質な武器ではあるが、それでもドワーフによって量産が可能な程度のものだ。解析されて困るようなこともない。
「それで、お次は服……ねえ?」
ふふ、と笑いながら裾の長い上着に指をかける。小柄ながら、出るところは大きく張り出したワガママボディである彼女は、どこからかみているのだろう検査官へと流し目を贈っていた。
焦らすように、上着の次はブーツを脱ぎ、ソックスを脱ぐ。
「見てるんだ……やーらしーい」
扉は開かない。早く脱いで全てを見せろと言うような沈黙があたりを包んでいる。衣擦れが響く。ワンピース型の服の肩を抜き、胸から零れ落ちそうになる布を腕で支えながら、ゆっくりとそれもおろしていく。
見えそうで、見えない。だが、今にも見えてしまいそうで目が離せない。そんな塩梅でアナスタシアは最後の一枚を脱ぐ捨てた。
彼女の体を遮るものは何もない。色白の肌も、豊満な風船のような膨らみも、まだ幼さを見せる仄かに赤み指す筋も。全てをさらけ出す。
そして、最後に導かれたのは。
「これが、『その』クリームね……?」
手のひらに掬い、乳化した甘やかな香りのするそれを見つめた。
異形を引き寄せる成分。それがこの香りなのかはわからないが、アナスタシアも嫌いではない香りだった。
それを指で掬い、自らを愛撫するようにして全身へと塗りつけていく。
「いっぱい塗り込んでおかなくっちゃ、ね?」
ふんだんにクリームを使い、アナスタシアの全身はクリームに馴染んでいく。興奮作用に寄って更に赤みをさした彼女の体は次第に明確に変化をみせていた。大きな膨らみのその突起部分はまるで赤子の口を待つかのように立ち上がり、微細な刺激にも敏感に膨れ上がっている。そこをクリームをまぶした指先でこねるようにして動かせば、アナスタシアの全身に熱い波がゆらゆらと押し寄せてくる。
「っ、ん、……あっ」
足の間に雫が伝う。まだそちらは触っていないのに、既に体液を分泌させ始めているのだ。このままそれを放置してはクリームが流されて扉が開かなくなってしまう。
「だから、仕方ないのよねえ」
アナスタシアは仕方ないと言いつつも楽しげに、その指を彼女の楚々とした一本筋の中へと鎮めていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
銀山・昭平
後で回収できるとはいえ、全部脱がなきゃ先に進めない、武器を置いて行けってのはなかなかに面倒だべな。
……一応、素手でも戦えない事はないべな。今ある情報だと流石にこの時点で殺しに来る、なんて事はないと思うが……
(ゴーグルを外す時は流石にかなり躊躇したらしく、かなり渋々と外していた様子 なお目は他人に見せようとはしない 作業着や下着、褌はあっさり脱いでクリームも躊躇せず全身に塗っていた)
……しかし、裸だとちょっと床が冷たいべ。クリームが何でできてるかはまだわからんが、生姜か唐辛子か或いはもっと別の香辛料でも入ってる感じだべ?悪いもんが入ってなきゃちょっと持ち帰りたいべ。
ためらいはなかった。
「……まあ、一応、素手でも戦えない事はないべな」
銀山・昭平(田舎っぺからくり大好き親父・f01103)は作業着を脱ぎ捨て、シャツと褌姿になって、そう呟いていた。
「ん、しょっと」
樽のような腹に張り付くようになっているシャツの裾を掴んで一気に首まで引き上げて、昭平は数秒も立たぬ間に褌一枚になっていた。着古した褌は、その中に仕舞った彼の形をはっきりと浮かべているが、昭平に恥じらうような素振りはない。
「……まあ、裸くらいなら……でも、こいつはちょっとなあ」
と褌を解いても尚開かない扉に、昭平はここに来て初めて困ったように付けたままのゴーグルに手を当てた。
目は見せたくない。だが、どうやら扉はこれも外さないと進ませてはくれないらしい。
「……仕方ないべな」
と数秒躊躇した昭平は、男らしい器量を見せてゴーグルを外し、次の部屋へと進んでいった。
その部屋はクリームを塗る部屋だ。ゴーグルの葛藤を乗り越えた昭平はもうクリームを塗ることなど躊躇う事もない。ずんぐりとぶら下がる昭平の父の証もまんべんなく塗り込んでいた。
太い腕、脚。ガッチリとした首。バツンバツンに膨らんだ胸と腹。そして、露わとなった彼自身。昭平はクリームを惜しみなく全身へと塗りつけていた。
痛みは無いので香辛料が入っているわけでもなさそうだが、たしかに体が火照りを感じている。
「ぅ、……う」
最後に回したせいで、反応を初めたその茎にクリームを塗りつける行為は、思わず目的を忘れて行為にふけってしまいそうになってしまう。
クリームの粘る音が何回か響き。
「だ、ダメだべ……今は、ちゃんと任務があるべ……な……」
踏ん張るようにガニ股になって己の我欲を弄んでいた昭平は、名残惜しげにそこから手を離して――そして、違和感に気づき始めた。
「にしても……なんか、むずむずしたきたべ……?」
クリームは全身に塗っている。だから成分にかぶれているということはないだろう。局所的に――昭平が先程意識していた場所がもどかしい。火照りがある、だけではない。明確に体の奥に何かを欲するような熱が灯っている。
膨らんだパウンドケーキのような肉を割って無骨な指をそこに這わせれば、まるで電気が走ったように昭平は背をのけぞらせた。
「ぉ、……っ、うッ?」
ゴクリ、と喉を鳴らす。
悪いもんが入っていないなら持ち帰りたい。そう考えていた昭平は、思わず考えてしまう。
これを持ち帰ってしまえば――そして、これを誰かに無理やり使われるような事になってしまったのなら……。
「……っ、いやいや、今は集中だべ……、ここからが危険地帯なんだべ」
ふるふると首を振って邪念を振り払い、昭平は招くエレベーターへと乗り込んだのだった。
大成功
🔵🔵🔵
男手向・ヤトラ
☆◇
怪しい工場に潜入してみた!これは視聴者が稼げそうな!
撮影用ドローンを透明にして突撃です。
武器はともかく服も没収なんて怪しさ満点でいいですね。
裸にされちゃいました…。って恥ずかしがって視聴者を煽ってあげましょう。
危ない場所は映らないように気をつけて、投げ銭に期待しながら進みます。
クリーム部屋は丁度いいですね。クリームを危ない場所に塗ってセクシー配信です!
ひんやりしてちょっと気持ちいいかもですね。
クリームでビキニの様に隠してカメラにピース。喜んで貰えたら嬉しいです。
開かないならもっと塗らないとですかね。
全身塗り塗りします。放送コメントに応えてちょっとえっちな塗り方しちゃったり…楽しみましょう。
『怪しい工場に潜入してみた!』
そんなタイトルで始まった生配信。たまたま辿り着いたそのページ。
『……武器の没収は、まあわかりますけどね』
放送開始から数分経っているらしく話の前後はつかめないが、画面の中、メスの虎獣人はたしかに工場らしき部屋の中でパネルを見つめていた。
どうやら、工場に入る為に武器を置いて行けと言われた事を言っているらしい。まあ、普通の措置だろう。そんな当然なことで尺を稼ごうとしているように見えて、思わず別のランダムページへと飛ぼうとした――その時。
『服も没収なんて怪しさ満点にゃけど……』
「……!?」
演技っぽく振る舞いながらも、本当の恥ずかしさも透けて見える配信者の表情がじっくりと映し出される。見切れている胸元は風船のように柔らかく曲線を描いていて、中々に豊満な体を持っているのも分かる。
「服を、え、脱ぐのか?」
ごくりと喉を鳴らした。衣擦れの音が響く。カメラが巧みなアングルで彼女の秘部は写り込まないが、本当に脱いでいる事が確信できる。下着を脱いでいく所を後ろから捉えるカメラによって、彼女の大きなお尻が全画面に表示されていた。
『え、へへ……裸にされちゃいました……。ぁ、がお』
忘れていた、と言わんばかりに語尾を付け加える配信者。あざとかわいい。
『じゃあ、次は、このクリームを全身くまなく塗っていくにゃ』
そういうと彼女は掌にクリームを乗せ、それをカメラが写していなかった場所にたっぷりと付ける。数秒そうした後、カメラが彼女を映すと、そこにはクリームでビキニ水着のようになったが映されていた。
『ひんやりしてちょっと気持ちいいかもですね』
ピースして少し自慢げにしている彼女だったが。扉をふと振り返る。
『でも、開かないですね?』
呟く配信者。その時、こう思う。お色気も足りないし塗り具合も足りない。ただ流し見するだけだったはずなのに、気づけばコメント欄を呼び出し入力を済ませてしまっていた。
◇◇◇
男手向・ヤトラ(おた虎ちゃんねる・f36544)がやっぱりもっと塗らないとな。と思っていると。
「あ、コメント! ありがとうございます!! ……え? くまなく塗るなら指を……」
開始されて同説視聴者数の変動はあれど、一切動かなかったコメント欄に現れたファーストペンギンにヤトラは欣喜を隠さず読み上げて、
(むむ、えっちなことさせようとしてますね……でも、仕方ないですね、もう)
視聴者がそう求めるのなら。ヤトラはそんな事を思いながら、ビキニ風にしたクリームを崩さないように指を使って全身の隙間にもクリームを塗り拡げていく。
(投げ銭、今日は期待出来るかもですね……?)
ぴくぴくと熱を持っていく様子がありありと映し出される配信確認画面、それを後で見るのが楽しみなヤトラ。
そんな彼女が投げ銭機能をONにし忘れている事に気付くのは、事件が解決し配信を終了してからのことだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『繁茂する異形の楽園』
|
POW : 立ちはだかる者を叩き潰して切り抜ける
SPD : 交戦は最低限に素早く潜り抜ける
WIZ : 残骸を回収して汚染源を調査する
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
第二章です。エレベーターの向こう。触手を持った獣や、動く植物などが襲いかかってきます。
お好きにどうぞ
銀山・昭平
☆
むぅ、さっきのクリームは感覚が鋭敏になる上に、精神にも作用するみたいだべな……気を抜いたらちょっと大変な事になっちまうべ。
服や道具は持ち込め無いにしろ、幸い色々と『借りる』事はできそうだべ。都合よく落ちていた(手でちぎれた)植物のツタやら、『壊れていた(壊した)』謎の機械やらを使って……っと。
あとはこいつらを【銀山流即席絡繰術・弐式】も使って適当に組み合わせて……なんかよくわからない武器ができたべ。こいつで色々と戦うべ!
(なおクリームの効能で興奮している上に、予想以上に大量の獣やら植物やらを呼び寄せててんやわんや 武器についてはお任せします!)
「……む、う」
銀山・昭平(田舎っぺからくり大好き親父・f01103)はエレベーターが開かれた向こうの空間で、遮蔽物に隠れながら漏れる声を抑え込んで呻く。
クリームの効果だろう、コンテナから垂れるワイヤーに脇腹が擦れただけで体が跳ねるような感覚に襲われてしまったのだ。ただそれだけだというのに、それをトリガーとするように全身が疼きを覚える。しゃがみこみながらも、昭平は裸であるがゆえに完全に隠しきれぬ昂りを持て余す。
この場で発散する、という選択肢はない。どうしても意識を持っていかれて接近してくる敵性存在への注意が疎かになってしまう。
(それに、……精神にも作用するみたいだべな……)
少し離れた場所を獣が横切っていく。半分人のような姿と成っている獣はその肥大化した局部を曝け出したままに己の本能を満たす相手を探し求めているようだ。それを見て昭平の心に浮かぶのは、その欲杭に穿たれてしまいたいという、あるはずのない感情だった。
男としてあるべくはずもない、無意識に内側にまでクリームを塗り込めてしまったそこを貫かれてしまえば……。
(……いかん、いかんべ。気を抜いたら、おかしな方向に考えがいっちまうべ)
こうべを振り、昭平は獣から無理矢理に視線を外して周りを見回した。
植物と機械が転がる空間。部外者が立ち入るには装備も全て外さなければいけない。というのなら、ここに転がっているのはかつては誰かの一部だったものか、もしくは、工場側が用意した実験のための道具。
無造作に千切られた蔦などは、恐らく元々個々にあったものだろう。歪んだ銃器は恐らく誰かの体に内蔵されていたもの。
(使えるものは多そうだべ……、なら……!)
昭平は活路を見出しユーベルコードを発動させる。蔦やワイヤーを組み合わせた引き寄せロープで更に部品を集め、出来上がるのは。
「こいつで、突破してやるべ!!」
それは簡易的な戦車というべきものだった。突進のための槍と車輪を備えた荷車のようなそれ。電磁パルスを放ちながら書ける其れに乗り猛進する昭平だったが。
「ん、おっ!」
獣が己の体を顧みず軌道上に飛び出し、戦車に衝突の衝撃が走る。その獣はどうやら、ッ植物に寄生サれているらしい。獣に寄生しているらしき植物が獣の体の損傷を気にすることなく昭平の体へと絡みついていく。厚い胸板も、丸い腹も、肉厚の尻も全て蔦の太い指に絡まれ、侵入を許していく。
「ぐ、ッ、そこ、は……ッあ、ぅ!?」
ヌルヌルとした蔦がクリームを求めて、刺激に敏感になった場所を擦り取っていく。そんな埒外の快感に思わず白目を向きそうになりながらも、昭平は最後に残った戦車の機能を起動させた。ワイヤーを引く。そうすれば、戦車の推進力となっていた部分が一気に白熱し。
ドガ――ッ!!!
と爆発を起こして周囲に衝撃波と雷炎をばらまいていた。
「ぐうぅ……危なかったべ……」
昭平は粉塵の中から這いずるように逃れると、植物に穿たれた時に溢れた透明な粘液を手で絞り出しながら、どうにか最後の威厳は保てたと先を見据える。
「まだ、……道のりは長そうだべな」
待ち構える獣や植物にそう告げるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
男手向・ヤトラ
◇☆
早速コメントも貰えて嬉しいですね。体を張ってる甲斐があります!
さて次のエリアは…ぎゃ!触手が!襲いかかってきます!…がお!
写りを気にする余裕がないほど本気逃げして蔓が伸びる範囲の外まで逃げます
ここまでくれば大丈夫そうですね。こんなの薄い本でしか見たこと無いにゃ!
珍しいものですしまじまじ撮影します。他の犠牲者の姿が写っちゃっても偶然ですサービスです。ぐへへ。
やばい形してますねー…捕まったらどんなことに…
クリームとみんなのコメントでドキドキしてたら不意を突かれて獣に襲われちゃいます
ま、まだいたんですか!ひゃあ…!
肝心の襲われてるシーンは写ってないけどエグ目の声と音だけがライブ配信されちゃいます
気分は上々だった。
ステルス状態のカメラに映る尻尾もるんるんと揺れている。クリームのせいで普段よりも毛並みが体のラインに沿って、その肢体がくっきりと浮かび上がる男手向・ヤトラ(おた虎ちゃんねる・f36544)は、視覚野に投影する管理画面に表示されたコメントにこの配信を見られているという喜びと、少しの恥ずかしさを覚えていた。
とはいえ、体を張っている甲斐があるというもの。そうして、運ばれた先で、エレベーターの扉が開いた。
その瞬間。
「さて、ここからぁ……ッ!?」
出待ちとばかりに、放たれる数本の蔦植物の触手。ゴババッ!! とエレベーターの壁に叩きつけられる音を背に、既に飛び出していたヤトラは想像以上の歓待の激しさに冷や汗を浮かべる。
「触手が! 襲いかかってきます、がお、いや、にゃん? ああ、もう!!」
息吐く暇もなく伸ばされる触手を避ける。ロールプレイに意識を避けず中途半端な語尾を訂正もできないまま。野性的な動きでどうにか蔦の猛襲を振り切っていく。
カメラにどう映るかも気にしない。ブレて何も映らないような構図だろうと、逆に映すことを躊躇っていたような構図だろうと、ヤトラは気にする余裕はない。
そうこうしているうちに、ヤトラは蔦の届く範囲を見つけ、そこから離れるようにして危機を脱していた。
「ふう……ここまでくれば大丈夫そうです、がお」
ただ、ぽつぽつと寄せられるコメントにだけはどうしても気が散ってしまう。
「こんなの薄い本でしか見たことないにゃ……」
と『ありがとうございます』やら『もっと頑張れ蔦』などと浮かぶコメントに、ヤトラは需要を感じて視聴者にももっと見せてあげようと考えた。
「見てくださいにゃん、やばい形してますねー……」
捕まったらどんなことになるがおね……。とオート操作にしていたカメラに指示を出して先程までガチ逃げしていた植物を映す。
索敵範囲からヤトラがいなくなった為か、今はうねうねとその蔦を蠢かせているだけだ。それだけを見ると、まるで海の中でゆらめく海藻のようにも見えてくる。
ある意味平和な光景ともいえるかもしれない。
「ひゃあッ!?」
その時、画面外からヤトラの声が響く。
「ま、まだいたんですか! ぅむッ!?」
焦る声、それもすぐに何かに口を塞がれるようにしてくぐもった声へと変わる。だが、配信には何も映らない。平和な蔦植物が揺れているだけ。
――だが、音は何一つ隠される事なく配信の中に流されていた。
「お、ボッ、……ッあグ、ん、が……ぎィいッ」
名状し難い声、そして何か粘る音が泡立てられるような音が遠くの蔦植物を写したままの配信に響き渡る。
触手を持った獣。それに襲われるヤトラが覆いかぶさってくる獣の腹を見ながら、為されようとしている行為を拒む声。
だが、それも薬効による快楽と恐怖が混ざる困惑の声色に変わっていき――。
大成功
🔵🔵🔵
アナスタシア・ムスハルト
☆
あら、賑やかな歓迎ねぇ
小柄な体躯を活かして合間をすり抜けるわぁ
ぺたぺたぺたぺた、クリームの足跡
演技じゃなくても転んじゃいそうねぇ……と思ってたらツルっと
大きな怪物ばかり気にしていたら、足元の小さな異形を踏んづけて転んじゃった
床一面に蠢く無数の蛞蝓、蛭、蚯蚓、等々
尻餅をついて晒されたクリームたっぷりの雌穴に、殺到してくる
発情し綻んだ割れ目は、小さな異形を次々に呑み込んで、子宮の中まで容易く侵入されちゃう
胎内で蠢かれる感触に嬌声をあげて身悶える
敵がマネするから、演技するといいんだったかしら?
そこはダメとか、入らないでとか、拒絶するフリをするわぁ
本心は、最奥が異形で満たされていく感触に悦んでるけど
「あら、賑やかな歓迎ねぇ」
アナスタシア・ムスハルト(小さな大剣豪・f24499)は小柄な体躯で放たれる触手の飽和攻撃を巧みに躱していく。支えるものを無くしたその豊かな胸丘が跳ねるたびに激しく揺れ動くも、その先端にすら触手は触れることは敵わない。
「強引に襲いかかるだけじゃあ、私を捕まえるなんてできないわよぉ?」
そう余裕ぶるアナスタシア。だが、着地の瞬間に彼女の体は激しく滑っていた。
「きゃッ……!?」
クリームで滑りやすかったとはいえ、そこは気をつけていたはず。と足元を見れば、そこには無数の小さな異形の虫がうごめいていた。
蛞蝓、蛭、蚯蚓。その全てが細かい触手を備えて異形化している。
「え、ッ……あ、だめ……っ」
そんな異形虫が、クリームによってみずみずしく熟れた彼女の股ぐらへと潜り込んでいくのだ。
「そんな……奥、まで……っ」
指では届かないような場所にまで無数の小さな異形虫達が侵入していく。次から次へと狭い孔へと潜り込んでくる後続に押し込まれているのだ。アナスタシアがその肉窟の中で分泌する愛液を啜るように異形虫がナカで蠢き這いずり、時折その口で啄んでいる。
(でも……敵がマネするから、演技すればいいんだったかしら?)
自分で――いや、どれほどの相手に抱かれようとも感じ得ない独特の快感、それにアナスタシアは恐怖ではなく、愉悦を覚えている。だが、欲情に流されきらない冷静な思考が、これを見ているのだろう『敵』へのカウンター策を紡いでいた。
「や、ぁ……っ」
涙を浮かべ、己の中に入ってくる虫達を払いのけようとするアナスタシア。だが、人の指というずさんな網では当然彼らを遠ざけることなどできない。
徐々に押し込まれ、上へ上へ、奥へ奥へと入り込んでくるその群れは、やがては遂にアナスタシアの最奥の扉に押し入ろうとする。
「ダメ……ッ! そこは……ぁ、ッああっ!」
狭いその門は、異形虫達を易易と迎え入れはしない。アナスタシアの腹の中でプシュ、と小さな音と衝撃が弾けた。限界に達したその秘奥へと至る門が異形中達に侵入を許したのだ。一気に流れ込む異形虫達。それらが擦れ、うごめく感覚がアナスタシアの思考を一気に真っ白に染め上げる。
「んん――ッ」
衝撃的な快感ではない。まるで高熱に苛まれている時の寒気のようなゾワゾワとした感覚が全身を包んで、異形虫が群がる器官以外の体が全て溶けるような絶頂がアナスタシアを襲っていた。
全身を震わせるその瞬間は、演技などではない。
「ぁ、ァ……まだ、ッはいって……っ」
だが、アナスタシアの状態など小さな虫たちには関わりようのないものだ。彼らはただ、己が求めるものを求めるだけ。奥へと入ったものは手前にあったクリームを、そして外の虫もまたそれを求め、奥へと向かい。それが延々と続いていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ルク・フッシー
☆ルークさん(f06946)、ウェルシェさん(f06945)と
はーっ…暑いです…あ、つきまし…た…
ぎゃーーーーっっ!!
嫌ーーーーっ!!嫌ーーーーっ!!
半狂乱で火の魔法をぶっ放します
途中でウェルシェさんに守られてる事に気づき、魔法で生み出した塗料での攻撃に切り替えます
冷気宿すアイスブルーの塗料で触手を凍らせ、まずは身の安全を確保します!
倉庫の絵を描いてルークさんの刀を取り出さないと!忙しいです!
ウェルシェさん!?すみません、一旦固めますね!
ウェルシェさんを襲う触手にアイスブルーの塗料をぶちまけ、まとめてコチコチに凍らせます
すぐ助け…ウェルシェさんなんだか嬉しそうですね…先に触手を駆逐しますね
ルーク・アルカード
☆ ウェルシェ(f06945) 、ルク(f14346)と一緒。
・行動
ん……ちょっと体があっつい、かも?
ユーベルコードでウネウネいっぱい斬ればいいんだよね。
ウェルシェもいるし、ちゃんとお仕事してるところみてもらお。
いつものないけどウェルシェ楽しそう。
……ウェルシェ、それ楽しいの?
※触手でピンチになりたいです。ピンチシーンの流れはおまかせします。好き放題してください。
ウェルシェ・セイボリー
☆ルーク(f06946)、ルクくん(f14346)と。
【心情】
むっ……体が熱いですね。ついつい塗りすぎ……いや、ルークが塗ってくれたのですからこの火照りも気持ちよく……。
二人の体調を気にかけつつ守り抜いてみせます。
【SPD】
二人を守ることを大前提でユベコ使用。手で枠を作りカメラに見立てて網膜に焼き付ければスマホと同義ですよね!
さぁ、成長記録もとい二人の安全の為に撮影会はじめますよー!!
……んっなんですか今いい所なんですけど……って尻尾さわるのは誰です!
あっ……(自分を守り忘れた)
ちょっと待ってください二人の前では色々まずいのでせめて二人を逃がして……アー!!
※襲われるのには弱く、ユベコも解除。
「ぎゃーーーーっっ!!!」
ルク・フッシー(ドラゴニアンのゴッドペインター・f14346)の悲鳴が響き渡る。と同時に彼の周囲から火の魔法が噴き上がりながら触手を焼き払っていく。半狂乱の猛撃。狙いはあまり定められてはいないが全力の弾幕が、辛うじて功を奏している。
「嫌ーーーーっ!! 嫌ーーーーっ!!」
叫ぶルクは、それでも襲ってくる触手に攻撃の手を緩めはしない。なんというか、なんていうか。捉まったらロクな目に合わないような気がして全力で避けようとしているのだ。
もじもじと蟠る欲求を抑える。知らないわけではないが、だからといって、流されたいわけでもないルクは。
「ルクくん! 落ち着いて、攻撃しましょう」
そんな声に、ふと冷静さを取り戻していた。その声はウェルシェ・セイボリー(白銀の処刑人・f06945)のものだ。彼の呼び出した聖痕の盾が自分を守っている事にそこで初めて気付く。
興奮効果が視野を狭くしてしまっていたらしい。ルーク・アルカード(小さな狩人・f06946)も、己を護ってくれている盾を活用し、触手相手に冷静に立ち回っている。
「は、はい!」
ルクは一歩敵から身を引いて息を吸って吐いた。
「燃やすより、こうですね!」
その数秒で、ルクは自分が非効率的な攻撃を行っていた事に気付く。触手の最大の武器はその柔軟性だ。炎でいくら叩いても、その動きを封じることはできない。
生み出すのは青い塗料。アイスブルー。凍てつく青色が触手に襲いかかり、その動きを完全に凍りつかせる。
そしてそこをルークがすかさず叩いて砕き割っていく。
「冷や冷やでちょっと良い」
「ふふ、じゃあ、いっぱい塗っちゃいますよ!」
「うん」
ルークはルクの言葉に頷く。焦りを覚えていたルクに反して、表情には出ないがルークはウキウキとした気分だった。というのも。
(ウェルシェもいるし、ちゃんとお仕事してるところみてもらお)
なにせ『家族』がともにいるのだ。家でゆっくりと過ごすのもいいが、ちゃんと猟兵している事を褒めてももらいたい。そんな願望が叶うのだから。
と。
(仲良く、連携も上々……ああ、ッ! カメラがあれば……ッ!! 焼き付いて消えないでくださいよ記憶!)
そんな風な二人を聖痕からの光で守りながらウェルシェは、二人よりも遥かに強い煩悩を持ってこの場に立っていた。彼自身は攻撃に参加しない。
(成長記録もとい二人の安全の為の撮影会ですから……っ)
ただ、この尊い瞬間を刹那だろうと逃すまいと、見つめ続けている。いや、それこそがユーベルコードの発動条件なのだ。
「って、なんですか! 尻尾を触るのは!!」
ふと、自分の尻尾に誰かが触れる感触に噛み付くように言い放つ。そして。
「ん?」
いま近くには、ルクとルーク以外いなかった事に気付く。そして、そこにいるのは当然として。
触手である。
(せめて二人を逃し……ッ!!)
それでもどうにかルクとルークを守ろうとしたウェルシェに触手の猛威が襲いかかる。四肢を掴まれたウェルシェの全身。そこに塗られたクリームをこそげ取るようにして触手が這い回る。敏感になった体は否応なしに快感を受け止めていく。そして。じゅぶり、と反応を示してしまう性の滾りを触手が包み込む。
「ァ、アー!」
更にはゾクゾクとした快感そのものが全身を貫いていく。
「ウェルシェ、それ楽しいの?」
気づけば、ルークがウェルシェに近づいてきていた。大人の雄としての昂りは触手に咥えられ、尻尾の下に蠢く根本もルークからは見えない。
「……ぁ、くっ」
ウェルシェの目には、そんなルークの背後に迫る触手が見えていた。だが、ゾリ……とそれを遮るように前後を同時に擦り上げられる感覚に、呂律が回らない。
「んう?」
再度、発動しようとしていたユーベルコードも乱れ、触手がルークをウェルシェと同じように絡みついていた。ウェルシェの目の前でルークの体に触手が愛撫をはじめてしまう。
ルークも念入りにクリームを塗っている。小さな体が快楽を囁き始めるのに時間はかからなかった。ぞわぞわとした快楽がルークの目を潤ませていく。
「ん、……っ、ふわ、ふわする……?」
徐々にその屹立が無防備に晒された下腹部から職種によって暴き出されていく。邪な存在がルークの欲を掻き立てている。
ウェルシェは眼前の光景に憤りを覚えながらも、それでも抗えぬ欲情と、そしてそれ以上に、明確に現れる『家族』の成長に感を覚えていた。境遇上、そういった経験はあれど、しかし今彼は確かに悦びをその全身で示していた。
無感情に受け入れていただけの過去ではなく、クリームの効果があってこそであっても自ら求めるように。
「ウェル、シェ」
「ルーク……」
鞘から伸びたそれを触手が粘っこい音を響かせ上下させる。互いに穿たれながら、それでも触手越しに繋がっている。そんな倒錯的な妄想すら浮かび上がる。
そんな時。
「すみません、一旦固めますね!」
そんな声とともに、夢現の光景が一気に凍りついて固まった。
◇◇◇
全身が熱くて、ぴりぴりする。もどかしいけれど、それを今どうすることもできないし。
ルクはそんな感覚に苛まれながらも、どうにか冷静を取り戻していた。
「盾が……っ、ウェルシェさん――、ってルークさんも!?」
倉庫の絵を描いて武器を取り出そうとタイミングを図っていたルクは、光の盾が消えた事にウェルシェの危機を悟り、そしてどうにか振り返る余裕を作り出した瞬間にみた光景に驚きを隠せなかった。
なにせ、二人が触手に絡みつかれているのだから。今の所、致命傷のような攻撃は受けていないようだが、急を要する。
「すみません、一旦固めますね!」
と一声掛けて、アイスブルーの塗料をぶちまけたルクだったのだが。
「……ウェルシェさん、なんだか嬉しそうですね……」
まとめて凍らせたウェルシェの顔が、あまり見たこと無いくらいのトロけ具合をしていた。彼が『成長記録』を見返している時にはよく見られる顔なのだが、ルクとしてはカッコイイ方のイメージが強いので、どうしたんだろうと考えながらも、深く考えない事にする。
(なんだか、あまり考えちゃいけない気もしますし……!)
ルクは想像力を発揮してしまいそうになるのを抑え、眼前の的に集中していく。
「お、落ち着いたら助けますからね!」
襲い来る触手の数はもう少ない。
一転して妙な冷静さを手に入れたルクに、もはやそれらは敵にはならないのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『ケイオス・キマイラ』
|
POW : 急速進化
自身の【現在の形態】を捨て【敵の攻撃方法に対応した新たな形態】に変身する。防御力10倍と欠損部位再生力を得るが、太陽光でダメージを受ける。
SPD : 防衛反応
状態異常や行動制限を受けると自動的に【瞬間的な形態変化による環境適応と防衛反応】が発動し、その効果を反射する。
WIZ : 増殖分裂
自身の【肉体から分裂させた体の一部】から、自身の技能どれかひとつを「100レベル」で使用できる、9体の【自身と同じ姿をした、一回り小さな分身】を召喚する。
イラスト:塒ひぷの
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ムルヘルベル・アーキロギア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ぎっひへ、へえっへあ。見ていた、見ていたぞ……」
最奥の部屋で、異形は涎を垂らしながら猟兵達を待っていた。
「貴様らの弱点はしれた事……ならば、ワシが負けること等はない……」
異形は、体を改変させながら最後に猟兵達の肉体を研究するべく、襲いかかってくるのだった。
銀山・昭平
☆
ふぅ、なんとか、ここまでたどり着いたべ。しかしここまでの戦いや技は解析済、しかも装備も無し、更にはクリームによる発情や興奮状態のまま、となるとこいつを倒すのはなかなかに大変そうだべな……
ならば、ここまで使ってなかった手段で、対処する方が良さそうだべ……『グォォォ!!!』
(【貪食なる魂】で暴食竜の魂を呼びおろして戦います! 技能【闇に紛れる】や【地形の利用】【破壊工作】を活用、遮蔽物や暗所を無理やり作ってからの物影から突撃しての【暗殺】をメインに戦います。相手のユーベルコードの対策には状態異常を伴わない純粋な高火力攻撃でゴリ押す戦法で戦います! ぶっ飛ばされても気合で頑張ります!)
「ふう……ッ、はあ……」
銀山・昭平(田舎っぺからくり大好き親父・f01103)は
クリームの効果も最大限に発揮され、発情した興奮は、ここに辿りつくまでに数度絶頂を強いられたにも拘わらず、まるで古木の如き硬さを見せたまま落ち着いてくれない。それに加えて全身が疼いている。今ならば、絶対に屈しようとしない辱めすら望んで受けてしまいかねない程に、情欲が掻き立てられている。
それでも、昭平は猟兵達を待っていたケイオス・キマイラへとギリギリと熱い敵意を向けていた。
「漸く、ご対面……だべか」
荒く息を吐く昭平にケイオス・キマイラはぎひひと気味の悪い笑みを浮かべて、それを歓迎した。
「ぎへ、ッ。何を強がってイル? 貴様ノ情けない道中も全て記録し、私ニ反映シた」
語る間に、ケイオス・キマイラの体が変化していく。
「体温、瞳孔、鼓動……貴様ノ体が如実にコレを求めルのは数字に示さレテいる」
「……っ」
巨大な肉塊から分化した肉塊が蠢き、人型――様々な男の肉体へ変わる。そしてその中心には尖った形状の先端を持つ触手が蠢いていた。
至極見覚えのある形、それでいて常人よりも残忍な凹凸のそれに昭平の腹の中がカッと熱くなる。それに己を貫かれてしまう想像に、ぶるりと震えていた。まるでそれを望むかのように疼く体を抑え、昭平はにやりと笑った。
「おらが……大人しく、それに体を許すなんて思ってるだべか?」
「フふ、ひふ……ッ減らず口ヲ」
声とともに分身体が昭平へと突き進んでくる。それに対して昭平はグンと全身に力を入れるように構える。
瞬間、何かが昭平の太鼓腹の中で蠢くような気配を放つ。
「何をしようとも即座に適応を――」
「残念だべな……性質も形態も、元が肉塊なら変化には限度があるべ」
そうどれだけ硬質化しようとも。例えば肉体を金剛石の硬さにしようとも、それを砕いてしまえる暴力をもって突発すればいい。
そして、昭平は防御を固めたケイオス・キマイラの分身体を打ち砕き、それを証明してみせた。直前で防御した分身体の体を、昭平の拳が打ち抜いたのだ。
「な……」
「ぬぅ……ッ!!」
それだけでは終わらない。昭平が足元の床を叩きつけると、その周囲の床材が歪に飛び出し、周囲の機材を巻き込んで雪崩のごとき倒壊を引き起こす。
「これは見せてなかったべな!」
瞬時に粉塵と瓦礫の山と化した管理室。昭平はそのずんぐりとした体で器用に瓦礫を抜け、情報にない動きに困惑する分身体へと肉薄していく。
接近されてしまえば力押しに敗北してしまう分身体に為す術はなく。
「くぅ……!」
ケイオス・キマイラは放った分身体全てが破壊された事を悟り悔しげに悪態を吐いた。
◇◇◇
「ん、む……しかしこんなモノを、おらに、い、入れようとしたのか……」
昭平は瓦礫の影に隠れながら、掴みちぎった触手の先端の形状を眺め、ゴクリと生唾を呑んでいたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アナスタシア・ムスハルト
☆
見せた情報は「小柄さを活かした撹乱戦法」「お腹の奥が弱い」
だから腰砕けから復帰する前に、力で押さえ付けようとしてくるんじゃないかしら?
そしてぬるぬるの粘液を滴らせた逞しい触手で、私の狭い穴を無理やり抉じ開けられちゃう
拒絶の演技を真に受けて、気持ちいいところをごりごり激しく掘削してくれる
まぁ、弱点って意味じゃ間違いでもないかしら?
私の反応に合わせて形態を変えて、どんどん気持ち良くしてくれる
得体の知れない生温かい体液が止め処なく流し込まれて、子宮が満たされていくのを感じるわぁ
私を倒したと思って触手を引き抜いたら、【怪力】で引っ掴むわ(不意打ち)
そのまま壁や地面に「びったんびったん」叩き付ける
「ふふ……その細い触手で私をどうしようっていうのかしらぁ?」
アナスタシア・ムスハルト(小さな大剣豪・f24499)は、自らの体液とクリーム、そして虫達の分泌液に濡れた素足で足跡を残しながら、ケイオス・キマイラに相対する。
武器はなく、その白い肌を惜しげもなく見せつけるアナスタシアに、ケイオス・キマイラは歪な笑い声を返した。
「ひぎ、ききっ! 強がっていテも、一瞬ノ動揺が隠せテはいナイぞ?」
「……ふうん、意外と細かいところまで見てくれるのねえ?」
アナスタシアはケイオス・キマイラの言葉に笑みを返した。
動揺したというのは間違いではない。アナスタシアは確かに、体が変化して細長くツルツルとした表面の触手が無数に生えた異形に動揺はしていた。
だが、その動揺はむしろ「本当にうまいこと誘導されてくれたんだな」という方向の動揺だ。
数を多くしてこちらの小柄な体躯を生かした動きを殺し、その引っ掛かりの少ない触手でアナスタシアが無数の虫に侵された奥宮に攻め入ろうというのだろう。
「気丈に振る舞っていテモ、動キが乱れてイルぞ」
「っ!」
まるで奇襲のようなタイミングだった。一斉に襲いかかる細かな触手。それに対応しようとするアナスタシアだが、その足からがくんと崩れ落ちるようにして床に転がってしまう。
虫達の影響は思いの外身体機能に支障を施していたのだろうか。アナスタシアがその柔らかいお尻を床に叩きつけるよりも先に、触手がアナスタシアの全身に巻き付いた。
小指よりも細い触手。それがスルスルとアナスタシアの体に巻き付いて一点へとその先端を伸ばしていく。
「……っ、ぁン!」
びくん、と体が跳ねる。昂り、朱色に血の通ったそこは柔軟にそれらを受け入れてしまう。ぴたりと閉じた貞淑な見た目に反し、数十本もの触手を咥えこんで尚血の一滴すら流さない。
「あ、ッ……す、ご……っ」
中で蠢くそれらが適宜形を変え、アナスタシアの奥の弱点を刺激する。どうしても反応する体に合わせて即時反映される形状変化。
そして、そうして受け入れ体制に入ったアナスタシアのその奥の小部屋が、触手から注がれる謎の液体によって膨らんでいく。それは外からでも分かるほどに。
「ふ、フふ……コレで貴様ノナカで育つ私ガその肉体をもテに入れ――?」
とそこでケイオス・キマイラの声が止まった。それは触手をアナスタシアから引き抜き、ただ経過観察へと移ろうとする瞬間。自分の触手が何かに引っかかったように動かなくなったからだ。そして、振り向いた先には。
「もう、終わりなのかしらぁ?」
「貴様、マダ動け……っ!?」
「それじゃ、こっちも終わりにしましょうか」
触手を肥大化させアナスタシアの力に抵抗しようとするが間に合わず。激烈な勢いで壁に叩きつけられたケイオス・キマイラは肉片をばらまいて、物言わぬ肉塊へと姿を変えた。
「楽しかったですよ」
注がれた蛍光色の液体を掻き出し、アナスタシアは奇怪な虫の親玉に別れをつげるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ウェルシェ・セイボリー
☆ルーク(f06946)ルクくん(f14346)と
【心情】
観られてはいけない所見られてしまったような。
ルクくんは知識ありそうですがルークの方は無いでしょうし、質問されたら解りやすく説明できるか……とりあえず敵倒してから考えます。
【戦法】
まずはサポートに徹し毒針や銃で援護。
見た目怖いのでルクくんが泣きそうなら励ましの言葉も。
敵がユベコ使って来たらすかさずこちらも最近編み出したユベコを。
「可愛いルークに先ほどはなにしてくれたんだぁぁぁ!!!!」(成長は嬉しいが)
一枚で威力重視ですが増殖するなら複数攻撃と臨機応変。
後、これ便利なのが体のどこからでも刃生成できるので意外な所から攻撃で不意打ち狙います。
ルーク・アルカード
☆ ウェルシェ(f06945) 、ルク(f14346)と一緒。
・心情
さっきの感覚、何だったんだろう?
わ、すごそうな敵でてきた。手も足も翼もいっぱい……なんかヌメヌメしてる?
ウネウネしてるのもいっぱい生えてきた。さっきのと一緒なのかな?
上手く倒せたらウェルシェ褒めてくれるかな?
・行動
二人の攻撃でできた隙をつくように敵を不意打ち戦法。
ちょっとずつちょっとずつ、削っていこ。
……翼切り落とせばラクかも?
ワイヤーで周囲に足場を作って上からの強襲できたらやってみよう。
ルク・フッシー
☆ルークさん(f06946)、ウェルシェさん(f06945)と
ひえ…色々蠢いて怖いです…でもウェルシェさん達は、いつもの頼もしい雰囲気に戻りました
皮肉にも2人の氷を溶かした時に、クリームも流れたみたいですね
ボクも洗いたいですが…戦います
まずは2人の武器を絵から取り出しますね
「ウェルシェさんカッコいい…です?」
ルークさんとウェルシェさんは、お互いにお互いが力の源なんですね。それでいいじゃないですか
ルークさんが上を取るなら、ボクは斜め下方から攻撃です
大きな星を空中に描き、そのままド派手にぶつけます!この爆発で注意を引きますっ…やっぱり怖いです!でもがんばります!
ルーク・アルカード(小さな狩人・f06946)、ルク・フッシー(ドラゴニアンのゴッドペインター・f14346)とともに奥の部屋にたどり着いたウェルシェ・セイボリー(白銀の処刑人・f06945)は悩んでいた。先程はクリームの効能で欲情が昂ぶってしまい、あろうことかルークの目の前であられもない姿を晒してしまった。
今もまだ疼きが残る患部をできるだけ意識しないようにしている。
(ルクくんは……反応的に知識もありそうですが、ルークは無いでしょうし……質問されたら解りやすく説明できるか……)
ともかく今は眼前の敵を倒そう。ウェルシェは、ルクの絵画から取り出してもらった暗器と銃を構えた。
ルークもまた、悩んでいた。
(さっきの感覚、何だったんだろう?)
その悩みはウェルシュのそれと似ているようで、立場は全く違ったものだった。体の奥からじわじわと広がっていく気持ちよさ。ウェルシェの視線を強く感じて、ふわふわと頭がぼうっとするような。
ウェルシェに聞いたら教えてくれるかな。あと少し恥ずかしそうにしていたルクも何か知っているかもしれない。
(後で二人に聞いてみよ)
ルークはマフラーに少し顔を埋めて、先程の感覚を少し思い返しながらケイオス・キマイラを見つめた。
ルクは、悩んではいなかった。
ただ少し気まずいというか、気恥ずかしさが残っている。というのもルークと違い、ウェルシェとルークの先程の状況をはっきりと理解してしまっていたからであり、そして、氷を溶かした時に一緒にクリームが流れていったらしい二人に反して、まだクリームに苛まれているせいでもあった。
もちぶにつるすべな外見のせいで実年齢より下に見られがちなルクだが、やはり健全な思春期男子でもあるのだ。二人を助ける前に自分の下着だけでも取り出したのは、そんな状況が状況だけに隠しきれないルクの昂りを隠すために他ならなかった。
気付いてない――もしくは気付いてない振りをしてくれているウェルシェをちらりと見ながら、絵筆をぎゅっと握る。
(倒せば帰ってクリームを洗い流す時間ができます、よね)
早く開放されたい、という欲求のため、目の前の敵に相対する。
「ギヒ、ひ。つまり、ソういう事ダ……!」
とケイオス・キマイラが自慢げに語っているが、その動きにだけ意識を向け、後は思考に集中していた彼らは、一様に首を傾げた。
重要な情報を口にしていたのなら流石にそれを優先しただろうから、多分どうでもいいウンチクでも語っていたのだろう。
「……うん、少しお腹へった」
「聞いてヤがらねエナ!!」
ルークが適当な返事を返し、怒りの声を上げるケイオス・キマイラ。それを合図にしたようにルーク達三人は一斉に動き出した。
(うぅ……、改めて見ると、怖い見た目してますね……っ)
ルクはヌメヌメとした表面を持って無数の手足を蠢かせるケイオス・キマイラに生理的な嫌悪を抱きながらも、二人に合わせるようにして絵筆を振るい攻撃準備を整える。
ルークが駆け抜け、ウェルシェがそのサポートと遊撃に徹する。ルークもその間を埋めるように、絵画でのサポートを行っていく。
何度か触手との戦いを経て、ウェルシェは一気にケイオス・キマイラへと肉薄していた。右手の掌から生み出した光の刃を握るようにしてケイオス・キマイラへと振り下ろす。
「ッ、観測してはイナい技だガ……キヒ、ひ、怖くは無いナ」
余裕に嘲笑うケイオス・キマイラ。
だがそれは本命ではない。空振ったように見せかけてウェルシェは体を勢いよく旋回させる。それはケイオス・キマイラに背中を向ける愚行だ。
「バカ、ガッ!?」
ケイオス・キマイラが触手をドリルのようにしてウェルシェを貫こうとした、その時、その触手が途中から切り取られ、宙へと舞い上がった。
旋回し、大きく振るわれたウェルシェの大きな尻尾の先から、先程彼の手にあったような光の刃が輝いている。
「手以外でも……体のどこからでも出せるんですよ」
ニコリとウェルシェは見るものが見たら腹の底から凍りついてしまいそうな笑みを浮かべる。
「可愛いルークに先ほどはなにしてくれたんだぁぁぁ!!!!」
触手を切断され怯んだケイオス・キマイラへと両手から刃を生やしたウェルシェが肉薄する。先程の笑みは、ルークの成長を思い返していたものだ。だが、そこに付随するルークが植物の慰み者にされてしまったという怒り。それを力に変えた斬撃が、容赦なくケイオス・キマイラの体を切り裂いた。
「グゥ……貴様っ!!」
空中でX字に斬り飛ばされたケイオス・キマイラは、それでもまだ生きていた。即座に変形させ、生命を維持しているのだろう。
宙に浮かぶボールのような形態になるケイオス・キマイラは、しかし、そこから反撃に映ることはできなかった。
なぜなら。
「ウェルシェさんカッコいいです!」
叫んでみてから、いやでも、本当にそうかな? と表情を一瞬曇らせたルクが空中に描いた星が弾丸となって放たれる。ギュン! と強烈な速度で駆け抜けた流星がケイオス・キマイラに命中すると盛大な爆発を起こしてケイオス・キマイラを巻き込んだ。
「まだまダッ!」
だが、粉塵を切り裂いてケイオス・キマイラがその体を展開させていた。五枚花弁の花のようにグパ、と開いたその中心になにかの力が集まっていく。砲台と化したケイオス・キマイラ。
その頭上へと、ルークが舞い降りていた。
「ぬっ、グ……っぉおォォッ!!」
ズグ、と血の結晶の刃がケイオス・キマイラの中心を貫いた。と、収束していたエネルギーがその中で爆ぜて、ケイオスキマイラの体は、その瞬間に爆散したのだった。
◇◇◇
「素晴らしい一撃でしたよ!! 流石ははルークですね!!」
「……ウェルシェ褒めてくれるかなって、頑張った」
「ンンンンッ――!! 尊い!」
(やっぱり、ルークさんとウェルシェさんは、お互いにお互いが力の源なんですね)
二人のやり取りを見ながら、ルクは少し妄想気味になっていた自分を反省する。
ちょっと良すぎる仲かもしれないけれど、それが二人にとって力になるのなら、それでいいじゃないか。と結論づけて、ルクは二人に「お疲れ様でした」と伝えるために駆け寄っていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
男手向・ヤトラ
さ、さっきはノイズが入っちゃってごめんにゃ!さあボスのお出ましですよ!(発情&ドロドロ状態を必死でごまかし虎)
うわあ…さっきの獣よりも一段とぐろいですにゃ。
変なことされる前に倒しますよ!バイオレンスな配信は人気ですからね!
倒せたら投げ銭お願いしますがお!
銃を実体化させて応戦。メガコーポ製なのできっと安心安全です!
分裂しても全部打ち落とせば問題ないです!がお!
かっこいいシーンですし今度はちゃんと私をカメラに収めますよ!
武器レビューもしつつフルオートで撃ちまくって殲滅です!
(怪しい会社の武器なので欠陥があったりなかったり)
やったか!?にゃ!
(色々おまかせ)
男手向・ヤトラ(おた虎ちゃんねる・f36544)は、暫くの間配信者の姿が全く映らず、触手植物と『Nice Plant』のコメントが流れるだけというアクシデントから回復していた。
「さ、さっきはノイズが入っちゃってごめんにゃ! さあボスのお出ましですよ!」
ようやく画面に映ったヤトラは全身ドロドロで、普段どおりに振る舞っているつもりだろうが声は上ずっていて発情を隠しきれてはいなかった。
特に多く液体を浴びている腰回りを無意識に揺らしては、先程音だけが流されていた時に好き勝手されてしまった場所を教えてきているような動きをしていた。とはいえ、ヤトラはそのことには気付いていない。
本当はもっと見てほしいとか、なんならもう少し相手してても良かった、なんて事は一切考えないようにしながら、ヤトラは奥にいたボスを実況していた。
「すごい形ですね……さっきのより、あんなのが入ってきたら……じゃなくて、一段とグロいですにゃ!」
と若干取り繕えきれていないが、むしろそれが配信では受けているようだった。
「変なことされる前に倒しますよ! バイオレンスな配信は人気ですからね! がお!」
もはや崩壊している語尾設定をどうにかギリギリ保ちつつ、ケイオス・キマイラへと集中する。流石にココからはコメントを拾ってはいられないので、後の楽しみに取っておきつつコメントを映すビジョンを閉じる。その直前に。
「倒せたら投げ銭お願いしますがお!」
とカメラに上手とはいえないウインクを飛ばした。
『どこに?』『投げ銭閉じてて草』『実質敗北宣言』
とツッコミが浴びせかけられるが、その頃には既にヤトラはコメントを見ておらず、ユーベルコードで取り出した銃を手にしていた。
「これは知る人ぞ知るあの軍事系メガコーポ、シャウトフェイス製のフルオート対応大口径サブマシンガンです!」
『産廃吠え面製で草』『かっこいいからって変形機能つけたせいで7割ジャムるとか言うクソ銃作った吠え面君じゃん』『あっ……(察し)』
使わないほうが……というコメントも見えないままにヤトラは照準を合わせ引き金を引けば、弾丸が勢いよく吐き出される――瞬間、ヤトラの体が後ろに90度程傾いていた。
「待って、反動強すぎじゃないです!?」
『知ってた』『初発以外まともに照準できてないな』『Nice Plantの裏が今から見れるんですか!?』
などと流れているが、PRをすると決めた以上、どれだけクソ商品だったとしてもネガキャンなどやれない。
どうにか、暴れん坊将軍を抑えてケイオス・キマイラを撃破したヤトラは、一段落した後に、衝撃の真実を知る。
「投げ銭、オンになってないじゃないですかぁああああ!」
あれだけ体を張って(それもすごく恥ずかしい目にあって)頑張った配信だったのに、収益は一切なかったという現実を知って愕然とするヤトラだった。
◇◇◇
その後、登録者が増えている事に気付いて、ムフムフと陰キャな笑いを漏らすヤトラがいたのだとかいないとか。
大成功
🔵🔵🔵