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マッド・バッド・ラック

#サイバーザナドゥ #ネオカダス #アミダインダストリー #グロテスク

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#サイバーザナドゥ
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#グロテスク


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●デッド・エンド・アイドル
 最下層(ダストエリア)の何処かに秘密(その)戸口(くち)は存在していた。御伽噺に登場(で)てくる、神様(アザトホース)じみた噂だが、一部の巨大企業群(メガコーポ)は知っている――あそこで取引される啓蒙(オクスリ)は別格だ、調合の方法が企業秘密なのも頷ける――合言葉を口にしたならば、嗚呼、新しきカダスへの深淵(アビス)が解放(ひら)かれる――『神様は我々を見ています。神様と一体化する事が我々の絶対目標であり、それを可能とするのは啓蒙他にありません』
 のたうつ――蛇ではない。竜でもない。ただ、生身としか思えないほど巧く造られた、偶像(アイドル)どもの魅了(キラキラ)だ。絡み合い、舐り合い、啜り合い、只管と退廃(マイナス)へ堕落していく――ぐてり、一人の偶像が倒れ込んだ。
 おい、メンテナンスが出来てないじゃないか。舞台袖から出てきたヤクザが啓蒙(たかまる)をぶち込む――嗚呼、サニドよ、寝ておられるのですか――頭蓋に突き刺さった注射器(はり)が奥へ脳(おく)へと入れていく。
 偶像(アイドル)は再び動き出し艶(なまなま)しく踊り狂う。撒き散らした涎を求めて客(サイボーグ)の群れが押し寄せた。
 押さないで押さないで、ひとり『一体』限定だよ――!
 天蓋からそそぐ鱗粉(こな)が地獄を謳っていた。

●グリモアベース
「ふむ――サイバーザナドゥ、退廃と悪徳、人間道の最果てとでも謂うべきか。此度の予知は新世界での宗教関連。如何やら『どこでも』人の性質は殺せないらしい。クカカッ――! 面白くもない神話主義だ。猟兵(きさま)」
 嘲笑――グリモア猟兵は『いつも通り』に猟兵(きみ)を見る。まるで教祖(ひと)の真似事だと口角(くち)を歪ませた。
「さて、貴様等。悪徳は常に栄えるものだ。最下層(ダストエリア)近くに『隠された地下への入り口』が在るらしい。そこには遍くグロテスクが蔓延ると解せよう――合言葉が必要だったな――『神様は我々を見ています。神様と一体化する事が我々の絶対目標であり、それを可能とするのは啓蒙他にありません』、記憶し給え。中に入り込めたら信者の演技(フリ)して遊ぶのが吉だ、おそらく【一般人を捕まえて偶像にでもしているだろう】その内に強制オブリビオン化が始まる、そこを叩け。最後には教祖が出てくる筈だ――油断はせずに、宜しく頼むぞ」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 地下の秘密倶楽部、アイドルの煌めき。
 新しきカダス。

 第一章。
 秘密の地下空間に潜入してください。
 あなたは既に合言葉を知っているので『潜入に成功した状態』から始まります。
 実験体(アイドル)になるのも良いですし信者になるのも良いでしょう。
 ところで――啓蒙(オクスリ)に興味ありませんか?

 第二章。
 舞台上の偶像(アイドル)に特濃な骸の海が投与されそうです。
 それを阻止し、オブリビオンを蹴散らしましょう。

 第三章。
 教祖との直接対決です。
 詳細不明。

 宜しくお願い致します。
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第1章 日常 『サイバーナイトショウ』

POW   :    いっそ自分も舞台に上がる

SPD   :    ショウにまつわるギャンブルに参加する

WIZ   :    スリリングなショウを見物して楽しむ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『神様は我々を見ています。神様と一体化する事が我々の絶対目標であり、それを可能とするのは啓蒙他にありません』――新しきカダス。

 こわれかけの偶像(アイドル)を押さえ込んだのはヤクザであった、汗まみれの機械(からだ)を締め付け残った一人が注射器を構える。ああ、ぐちゅぐちゅと厭な音が漏れたなら――これが本当の脳直(すす)り方だと教え込まれる。
 はい、これで啓蒙たかまりましたね。舞台に戻ってください――ギラ憑いた眼球を開いて偶像(アイドル)はダンス・ダンス・ダンス――したたるオイルの臭いに観客がわいた。ネオカダス万歳! ネオカダス万歳! この世が胡蝶の夢ならば、嗚呼、神様は我々を救われる。退廃! 破滅のカスタネットが響いていた。
 猟兵(きみ)は合言葉を唱え、この最下層(コキュートス)に落とされる。客として潜入するのも偶像として潜入するのも君次第だ。

 偶像として潜入するなら覚悟し給え。
 ――脳直(すす)らなければ咲く事も出来ない。
都藤・穂
❖アドリブ歓迎。

んぁ……ここに来ればおクスリ(ごはん)食べられるってきいたんだけどさぁー、偶像?それって男でもいいヤツ?

まぁ、腹が満たせるなら何でもいいやぁ。ん、啓蒙?ばりばり高まってるよ~ぅ。

脳に流し込むんでしょ~?あはは、美味しい~。

踊れって言われたら、今なら踊っちゃうかもね?強いおクスリでつかの間お腹も満たされたしー。

ほらぁ、カエルの歌でも歌ってあげようかぁ?ほらほら、みんなで輪唱しなよぉ、啓蒙バンザイ!ネオカダス万歳!

__はぁ、くっだらない。人間の退廃。



 どろりと漏れ出した油分、或いは脂分が毒と薬の狭間をたゆたって魅せた、テディベアじみて正座(すわ)る猟兵(オマエ)はまさしく偶像(アイドル)に相応しい。ぐらりと揺れた頭部は眠気の所為か啓蒙(けむり)の所為か、やけにフワフワと笑っている――んぁ……半分ほど開いた瞼(ふた)が臭い々い、悉くを認識していく。ここに来ればおクスリ(ごはん)食べれるってきいたんだけどさぁー――男だろうと何だろうと、お客が『つけば』アイドルだ。ポールに粘ついた蛞蝓だって歓声あびる最下層(ダストエリア)近く。
 腹が満たせるならば何だって構わない。胃袋がゲコと啼かず充ちれば万々歳か。ああ、貴方、啓蒙たかまってますか? ばりばりと食した違法薬物(ドラッグ)は前菜、メインのご到着にオマエは手を叩いた――高まってるよ~ぅ。ぶらぶらと右腕、脱力感。
 音楽(ミュージック)の垂れ流しよりも啓蒙(ケイオス)のブチ抜きが悦ばしい。頭蓋(ふた)を削いだら直(おく)へ直(おく)へと啓蒙(オクスリ)だ。あはは、美味しい~――ぶっ飛んだ身体は何処に向かう、あの暗黒の名を証明し給え。
 カエルの歌が響いている。ゲコゲコ、ゲロゲロ、戯れるかの如くに毒々と。もう踊らずにはいられない。ほら、ほら、みんなで輪唱しなよぉ――啓蒙万歳! 新しきカダス万歳! 虚空への階段をくだろう――脳漿(えき)が神様を反芻している、面白いほどに飢餓感(どろぬま)だ。形のない悪夢(ゆめ)がうたう……くっだらない。
 退廃(すた)れ落ちた人間(サイボーグ)が偶像崇拝に触れている、こんなにも溜息を吐きたくなったのは久々か。いや、いつもの展開(パターン)でしかない。
 松果体を叩き付けたΣ(マーク)、もう消化されてしまった。

成功 🔵​🔵​🔴​

カルマ・ヴィローシャナ
こんばんにゃ☆彡 キトゥンchの時間だよー
今回はネオカダスの秘密の地下空間を潜入取材!
それじゃあ行ってみよー♪
あ、破廉恥ダメゼッタイ! だからね!

闇に紛れてXQで撮影、@LINKSで実況
体内の骸の海サーバ経由で覗き見もされない安心設計
挑発的なあざといポーズでチャンネル登録を稼ぎつつ
煌めくケイオス! パフォーマンスで盛り上がろウェイ☆

んで、啓蒙のお時間?
お注射痛いのはちょっと嫌だけど
早業のユーベルコードで中身をビタミン剤に組成変換
ギギ……何かイイ感じになった振り
危ない成分はアクジキで全部無かった事に
怪しい誘いは功夫で躱してひたすら盛り上がろウェイ!

……しながらヤバ気な子達を助ける方法も考えないと



 爆発的な――この場合『的』は不要かもしれない、何故ならば実際に爆散したからだ――背景(スクリーン)と共に猟兵(オマエ)の貌がドアップした。こんばんにゃ☆彡☆彡☆彡 流れいく星々は昔懐かしの動画(ニャルニャル)リスペクトか、名乗りあげたオマエは人気者(スター)なのだろう。キトゥンchの時間だよー! 感嘆符を慌てて消し々し、ここからはまるで芥子のような最下層(ばしょ)への潜入取材だ。口チャックしたかと見せかけてそれじゃ行ってみよー♪ ところで派手派手しい衣装だが剥かれはしないか? 破廉恥・ダメ・ゼッタイ、いいね? アッハイ――視聴者諸君も忘れてはならない。
 動画投稿欄にもそう書いてある――ドードー舞台(ステージ)に乱入したならば客席/視聴者向かってダブル・ピース。煌めけケイオス、輝けカダス! オマエのパフォーマンスでブチ上げるのだ――ウェイの裏側にはドローン撮影、@LINKSチェックオーケー。ところで覗き見されないのか……? 骸の海サーバだから実際安全、親切設計だね。
 ぐるりとバッテン見渡せば舞台裏からヤクザ登場、そろそろ啓蒙のお時間。えー私注射嫌なんだけど。大丈夫大丈夫、痛くない、気持ちいいから問題ない。いやこれ絶対ヤバいヤツじゃん。つーかなんで身体抑えてくん――嗚呼、脳に! 脳に!
 ニューロンの活性化と共に流れてくるのは数多の佛(ぶつ)、黒く々く染まった彼等は新たなる宇宙(コスモ)を創造したのだ。そこに迷い込んだオマエはブツブツと嗤うだろう。うつくしい世界が見えます、アザトホースその他の新説は正しく、彼等は無数に存在するのです――これ演技(フリ)難しくない? 浸透したビタミン剤が泣いていた。
 危ない啓蒙(オクスリ)は変換(アクジキ)して終え、お隣でぐぅぐぅしている蟾蜍(かれ)と同じように。なあ、偶像(おじょうさん)、一緒にシュブ=ニグラスしませんか――ふわりとお断りして舞台中央へ。こっからが本番、まだまだこれからよ!
 視線を集めながら偶像(ヤバ気な子)達を助けないと。たとえば『あのヤクザ』、暴力で叩ければ楽ではないか。彼等に埒外性は見出せない。

成功 🔵​🔵​🔴​

風間・ビヤーキー
神様は見てるよ!
あっはは、うん、見てる見てる……めんどくさい

まぁいいや、やることやっちゃおう
お客さんとして入っておこうかな、あたしくらいの人はいっぱいいるでしょ
さすがにアイドルとしてっていうのはねぇ?
ほら、どんなのがこの世界で好まれてるのか解らないし、あたしの身体は全部なまものだからさ

ま、そんなこんなで潜入と……ねぇほら、こういう所なら絶対あるでしょ
しらばっくれないでよー、お酒だよお酒
ほらあるじゃん、とりあえず一杯ちょうだい?
あーそうだ
もしあるならさ、ここで手に入るっていう啓蒙もちょうだいよ
あたしも試してみたいんだよね、ぶっ飛ぶ体験っていうのをさ

まぁ、宇宙を飛ぶほど気持ちよくはなさそうだけどね



 最下層(ダストエリア)の彼方には双眸(あか)い人工灯(ランプ)が在ると謂う、どろりと垂れてきた不定形(ダイラタンシー)が人喰(ウェンディゴ)現象を孕むと嗤うのか。神様は見ています、たとえ見ていなくても、我等は見ていれば見ているのです――イカレタ信者(おきゃく)の一言に猟兵(オマエ)はブブブと応えて魅せた――うん、神様は見てるよ! 素面なクセに信仰(ハイ)な演技(フリ)だ、あっはは、あはは、愛想(あい)が製作(おど)る――見てる見てる……めんどくさい。黄金(みつ)塗れの脳(オマエ)でも欲『わかる』現実(ざま)だ、こんなの魔笛(ふえ)で呼ばれて行き先を伝えられないに等しい。まぁいいや。やることやってお片付けしよう、合言葉は祈りでもある。
 偶像(アイドル)と謂うには仕掛けが足りなかった、骸の海に汚染(おか)された肉体(にく)で在れば騙せただろう。しかし――オマエは本当に『なまもの』なのか? エーテルに啜られた信者(だれ)かが囁いた。そんなことよりさ、ねぇ、ほら。偶像(さかな)が泳ぐなら、要るじゃないの?
 まるで未成年のような輪郭(つら)じゃないか、バーテンダーは溜息を吐いた。ヤクザがそんなこと言ってどーすんの。とりあえず一杯ちょうだい? 適当に渡された『這い・ボール』――そうだ。ここで手に入るっていう啓蒙(オクスリ)もちょうだいよ。お客さん、それは最初っから『入ってる』ものだぜ。隣で飲んでいたサイボーグが呟いた。
 ぐびりと一息でキメたなら、嗚呼、何が視えると謂うのか松果体(ザクロ)。真っ赤に染められた回転流(ワール・プール)が底無しの如く木材(き)を運ぶ――まったく面白くもない、見慣れた光景ではないか。宇宙を飛ぶ方が絶対に気分がよい。
 酩酊(アルコール)が醒(も)れて舞台上の偶像(アイドル)へと視線。直(のう)に挿された一人が痙攣(ひくひく)していた。
 ――蜂の子でも食べてしまったのか。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
実験体はなー
うん、それは流石にイヤ
となると信者として潜入するしかないよね
アイドルとゆー名の実験体とで遊ぶ必要があると
実験体って浚われた一般人なんだよね、確か
必要なこととは言え気分は良くないよね
UCで啓蒙(オクスリ)をどーにかすることはできる
できるけど…ここで正気に戻られてもそれはそれで困る
骸の海が投与されて強制オブリビオン化
そーなる前に保護するのがいいかな
<秘密之箱庭>で別世界に隔離するですよ
大事なのはタイミング
次の段階に行く直前を見極めないとね



 フェイスレス・ゴッドの虚空(くろ)から破滅の妄執(こころ)が漏れていた。おそらく幻想領域(ドリームランド)が所以だと鬼も苦笑った。
 紫煙(むらさき)に擽られた鼻腔(あな)の中に、別の強烈な悪意(にお)いが這入り込んできた。戯れに々れを重ね、度の過ぎた演出(ショー)が繰り広げられている。これが異物(ケイオス)でなければ何なのか、と、猟兵(オマエ)は嘔気きたくなった――実験体としての潜入はイヤ。必然的に選択した信者(きゃく)としての弄りも『気分のいいもの』ではない。手を伸ばしてきた偶像(アイドル)は裸体(グロテスク)に魔障を塗り込んでいる。ああ、ひどく腹立たしい中毒性(もの)だ。浚った一般人に対して『このような』所業――埒外性をグィ、とこらえて遊んでいる雰囲気(アトモスフィア)を孕んでいく。いっそ、ヨイデハナイカが喜劇(ギャグ)であれば良かった――ぐねりと腰がふれる。酩酊しているのは何方なのか。
 啓蒙(オクスリ)を無害化する事は容易い。たとえ骸の海の加工物でも猟兵(オマエ)の腕(カイナ)ならば抱擁(だ)けるだろう。できるけど――この場で堂々と可能(や)るのはまずい。正気に戻り、錯乱(みだ)れて終うのは危険なのだ。つまり――導き出されるのは強制オブリビオン化の寸前、アンブッシュじみて秘密(しま)う術。別世界への門(ゲート)は人にこそ齎されるべきだ。
 大事なのはタイミングだ――紫色(め)を刹那でも閉ざしてはならない。アザトホースの盲目性を再現してはダメなのだ。手中に収める為、箱舟は微動(びく)ともしない。
 ぐってりと倒れ込んだ偶像(アイドル)を撫でつつヤクザどもの動きを観察する。そろそろ頃合いだろうか――オマエは世界をしのばせた。

成功 🔵​🔵​🔴​

マホルニア・ストブルフ
何処であれこういうものは賑わうな。
信仰対象なんぞは既製品(アイドル)を信者が選ぶと思っていたがーー、啓蒙でカスタマイズは些か供給過多ではなかろうか。

いやいや、私はステージの下で十分。
偶像の数には不自由しないだろうからーー、眩しい世界の開拓は他の者に任せるよ。
とはいえ、信者の中での仏頂面は浮いて仕方がないな。
繋ぐ端子は生憎と持ち合わせが無いのでね、無線対応の狂信者にアクセス。どうもの挨拶もそこそこに、脳内物質と啓蒙漬けの頭と同期してケミカルな棒でも振れば、一狂信者の出来上がり。
ネオカダス万歳!



 炎上(クトゥガ)の定めた人(ルール)の虚(なか)にたくさんの脳が並んでいる。未だ肉体(にく)と機械(ほね)に塗れた偶像(アイドル)が私(われ)先にと啓蒙へ群がった。客席は大いに沸き立ちヤクザの喝采も混沌(ま)ざっていく――何処であれこういうものは賑わうな。破損したアーカーシャを見なくてもわかる、ひどく薄っぺらい動画(リアル)だ。信仰対象(かみさま)なんぞは既製品(アイドル)を信者が選ぶと思っていたが――世はすべてフルスクラッチだ、啓蒙でカスタマイズは些か供給過多ではなかろうか。そこのアンタ、偶像(アイドル)志望かい? だったらこっちに並ぶ並ぶ……いやいや、私はステージの下で十分。何せ部品(パーツ)が旧いからね、歳(40)なのさ。
 偶像(アイドル)の数に不自由はないだろう、猟兵(だれ)かも含めれば上質だ。眩しい世界(ドリームランド)の開拓は他の者に任せるよ。なんだい姉ちゃん、浮かない貌だね。そんなんじゃ神様も見てくれないよ――親切なお隣さんがススメてきた啓蒙(オクスリ)、こっちは経口摂取タイプだ――大きなお世話である。
 挨拶(どうも)もそこそこに切り上げて無線対応(アクセス)と往こう。繋ぐ端子の持ち合わせはないが『これで』同調(な)く事は演技(らく)だ。脳内物質と啓蒙に漬けられた頭(おつむ)――見給え、ケミカルな棒(ダオロス)が膨張している。
 ネオカダス万歳――! 新しきカダスへの降り方は理解出来た、あとは真相(かお)を暴くだけ。これは『発く』と記した方が好いだろうか。ジャンク品が発声している。
 あ、え、い、う、え、お、あ、お――。
 呂律の悪さは啓蒙の高さだ、樹の貌(カタチ)を歪めてくれ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『デッドコピー『狼神・ワン』』

POW   :    攻撃ですね、了解です!
他者からの命令を承諾すると【任務遂行に必要な重火器類】が出現し、命令の完遂か24時間後まで全技能が「100レベル」になる。
SPD   :    防衛ですね、了解です!
レベル×1体の【ロボットウルフ】を召喚する。[ロボットウルフ]は【噛み付きや体当たりと仲間救護】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
WIZ   :    無力化ですね、了解です!
【巫女舞】を見せた対象全員に「【踊りに合わせた手拍子と応援をよろしく!】」と命令する。見せている間、命令を破った対象は【攻撃速度と戦闘意欲】が半減する。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『神様は我々を決して見捨てたりはしません。神様が我々を滅ぼす時、それは我々が神様を忘れてしまった証なのでしょう。啓蒙をたかめてください』――新しきカダス

 舞台袖から押し寄せたのは偶像(アイドル)の模倣(コピー)であった。オブリビオンたる彼女等は仲間(デッド)を改竄(つく)るべく啓蒙――ひどく濃厚な――注射を構えていた。中央、痙攣し、涎を垂らす実験体(ひとびと)は動く事など出来ない。猟兵よ、一般人(アイドル)を守りつつ偶像(アイドル)を叩くのだ。
 この惨状はサニドがマーシャルアーツ・ジツを使うレベルである。
 ――偶像は死んだ、信者が壊したのだ。
風間・ビヤーキー
ひっく……こっちのアイドルも守れって?
えー、もうお酒飲んじゃったのにー
……いーよ、やってあげるよー

グラスを持ってない手を掲げて、周囲に地獄の炎を生み出そう
ふわふわと揺らめく炎で焼き尽くそう
そんなロボットの犬で何とか出来ると思わないでよねー?
でも、炎はゆらゆら揺らめいてあたしの周りから飛ぶから、近くの人たちの近く飛ぶかもしれない
ほらほら邪魔だよー、動けるなら避けてねー?
まー……ちょっと痛い目みればー、啓蒙も少しは切れるでしょー?

うっ……まだちょっとクラクラするなー……
別に良いけどさー……やっぱり、あたしはお酒の方が好きだなー……



 機械仕掛けの神(チク・タク・マン)の秒針と分針、それを認識するのに数秒も掛かった。咽喉奥に残ったアルコールと脳底でうごめく啓蒙(オクスリ)が真理の意味を問うている。ぐらりと廻る幻想領域(ドリームランド)の虚(なか)、もう飲んじゃったのに、と『伸ばし棒』を吐いた。傾いたのは地面かそれとも天蓋か、もしや首から上では在るまい――いーよ、やってあげるよ――ぐにゃりと歪んだ偶像(アイドル)の所以、嗚呼、骸の海が霧(ミスト)を孕んでいく――空になったグラスがサイケに中てられた。
 生々しい手(うで)を掲げて、ぐるりぐるりと中央太陽(セントラル・サン)、最果てからの贈り物だと地獄(フォーマルハウト)が踊り出す。あれはクトゥガか或いはトゥールスチャ、赤と緑が混ざり合って崩壊(ふはい)の荒魂(アストラル)を落として往く――そんな玩具(ティンダロス)で何が出来ると謂うのか、角まみれの城下町、完成には幾年か早い。
 ほらほら邪魔だよー。動けるなら自分で避けてねー。脳味噌まで啓蒙(オクスリ)漬けだった幾人(アイドル)が這い始めた、我先にと逃げ出す正気(ひとびと)は己の信仰(ぶひん)を忘れてしまったのか――ちょっと痛い目みればー、少しはマシになるでしょー。
 空を掻き乱すと同時に猟兵(オマエ)の内臓も狂わされた、特にひどいのはやはり頭でクラクラとグラグラの狭間で遊んでいる。別に良いけどさ――神様がオマエを見捨てていないのは明らかだ、だって、名状し難い雰囲気(アトモスフィア)が止まない。くふあやく、ぶるぐとむ……。
 やっぱり、あたしはお酒の方が好きだなー……。
 二度と消えない中毒性、まるでオマエの放った地獄の如く。いっそ楽園とでも表現して終おうか――啓蒙(オクスリ)の滓(けむり)がのぼる。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
隔離できた一般人は僅か
残った一般人を護りながら偶像を迎え撃つ
熟達の忍であってもなかなか大変なのですよ?
秘伝忍法<禍祓>
攻性防御結界を展開することで一般人を護るですよ
ほぼ無敵のこの結界なら安全確保だけならよゆーっぽい!
攻撃は…動けないので期待しないでほしいのです
偶像が結界に触れてくれれば倒せるんだけどね
まぁ、護りは万全なのでいいよね
敵を倒すのは他の人に任せればおーけーっぽい!



 模造品(デッドコピー)の模造品(コピー)になどなりたくないものだ。啓蒙(オクスリ)の朦朧感が覚めた偶像(もの)から悲鳴やらを上げていく。助けて、誰でも好いからここから出して、はやくお家に帰りたい――!
 混沌(ケイオス)――渾沌(ぐるぐる)と忙しない現状(リアル)が猟兵(オマエ)の前で展開(はじ)まっていた。偶像(オブリビオン)が偶像(アイドル)を洗脳(つく)り偶像(ひとびと)が逃げ惑う――嗚呼、隔離出来た彼女等は大丈夫だろうが、極僅かである事に変わりはない。人を守りながら戦闘(たた)かうのは非常に困難なのだ――それがたとえ熟達の忍であっても。いや、暗殺などを得意とするオマエでは猶更か。
 祓え・祓えと唱えたならば膨張(ひろ)がる結界(ユーベルコード)、禍々しい害意(おも)いを退けるべく混乱(パニック)状態の偶像(だれ)かを鎮めた。この結界なら安全確保よゆーっぽい! だから安心して、落ち着いて呼吸するように、と沈黙(シー)の仕草(ジェスチャー)――問題があるとすれば『攻撃できない』事だろう。されど些細な事だ、他の猟兵が動き易くなれば良い――鉛玉が逸れていく、痺れを切らした一体が『怪力(こぶし)』を握り締めて……殴りつけたと同時に嫌な音、しゅうしゅうと融解した君。
 あとは他の人に任せればおーけーっぽい! ぐちゃりとトロケタ死体を見ないフリ、如何やら偶像(ひとびと)はネギトロに慣れていたようだ。
 ――阿鼻叫喚を横目に深呼吸をひとつ。悪鬼羅刹からのアドバイスだ。冷静に行動すれば何とかなるっぽい。

成功 🔵​🔵​🔴​

カルマ・ヴィローシャナ
うわぁ……それ以上に、酷い

マッコウで悪臭を打ち消して存在感を隠しこっそり動く
これはヤバイ、実際ヤバイね
でも……やらなきゃ
内なる自分の声に従い、やる事は一つ
踊れなくして手拍子も応援も出来ない様に!

エレクトロンSTGでハッキングして楽曲変更
踊れない様に啓蒙出来ない動画を流しちゃう!
通信販売の実演動画で盛り上がれ☆

そしたらジェネシスXQで機材を制圧射撃
沈黙が場を支配すれば無力化出来ちゃう筈だにゃん!

早業でステージに上がり攻守交替
ライブ始めちゃうよ! 撮影開始!
フォトン・カラテ―功夫で一人ずつやっつける
救えないなら終わりにしてあげるわ。イヤーッ!
ドミネーションの斬撃波で蹴散らしつつチャンネル登録重点!



 末法(マッポー)の世に夜が這い寄れば、何が起きるのか自ずと脳裡(り)に粘ついてくる。狂いに狂った果肉に口付けし、シュブ=ニグラスの涎(えき)がしたたるのだ。きわどい衣(ぬの)が舞い啓蒙(オクスリ)塗れの萎縮が泣き喚く――うわぁ――想像を逸脱(こ)えて醜悪(ひど)い絵面だ、刺激的な動画を好む『この世界』でも焚かれる可能性が高い――実際不健全、打ち消した存在感(オマエ)は目玉を隠す事が出来なかった。
 ぐにゃりと発光した猫映像を別の動画(ニャルニャル)に変えなければならない、内なる自分の声に従いレッツ・通信販売だ。こんなの踊れやしないし拍手喝采にも至れない。今回ご紹介するのはこちら、どんな洗脳もイッパツ解除、実際安全な洗浄器です――今なら何とお値段――! 盛り上げれ約三十分、☆彡(きら)めいた幻想は沈黙した。
 二神に縋るものは一神も得ず――ドローンの銃口(おくち)に開け先は偶像(デッドコピー)どもだ。一発の弾丸が中らないならば百の弾丸を嘔吐(は)き尽くせば好い。これで無力化出来ちゃう筈だにゃん! おお、天蓋から降りてきたのは鼠ではなく猫だったのだ。何人も猫を害してはならない――攻守交替(メンバーチェンジ)だ、監督。
 撮影開始(クライマックス)――! 全てはカラテに始まりカラテに終わると何処かの通信教育(せんせー)が諺(つ)げていた。救いようのない肉塊(パーツ)にはカイシャクが必要不可欠だ。終わらせてあげるわ――イヤーッ! 堂々巡っていた頸にギロチン・キック、頭部(ボール)転がりそのままサヨナラ。
 斬撃波(イルミネーション)の爆ぜる儘に数多の偶像(オブリビオン)を滅ぼしていく。ネオカダス殺すべし、慈悲は無い――チャンネル登録よろしくにゃん♥
 流れいく弾幕は擬音(オノマトペ)の嵐、ネギトロの次はプディングか。

成功 🔵​🔵​🔴​

マホルニア・ストブルフ
こうも多いと、ダースで纏めてデビューするのはどうだろう。
白衣に緋袴なら、榊や幣が神事めいて見える――というのは、サブカルチャーに馴染み切れない月並みの考えなのかもしれないな。
ライトの代わりに弓成りの剣で盛り上げよう。何せ“推し”が倒れている。

鉄の肉が詰まった犬は、ハッキングとUCで躾を施すよ。
尖った犬耳のキャラ付とも相性がいい。動物と戯れるアイドルは好印象ではなかろうか。大きな犬と一緒なら、案外メイドか何かも似合うのではないかな。



 最下層(ダストエリア)に蔓延る趣味嗜好がそのまま、偶像(オブリビオン)を孕んだとも考えられた。俗物的な脳味噌(すみか)が神の輪郭を変え、紛いへと堕としたとも理解出来る。こうも多いとダースで纏めてデビューするのはどうだろう。回転するステージに一人々々並んだら球根(チューリップ)だ、赤と白と黄色の関係性が図になってよくわかる。白衣に緋袴なら、榊や幣が神事めいて見える――月並みなまん丸がぼろりとこぼれた、サブカルチャーの深淵(アビス)もある意味では信仰だろうか。兎も角、ライト代わりの弓成り剣で湧き立つ時だ。何せ――私の『推し』が倒(ケタケタ)している。
 動物と戯れる偶像(アイドル)なんて如何だろうか。王道中の王道だが、故に一般受けする事絶対的。シンプルな方がいいねされる、と、何処かの毘盧遮那(ほとけ)が訴えていた。鉄の肉が詰まったお犬様に干渉(ハッキング)、堂々巡るのは何も書物だけではないのだ――胎児(アーカーシャ)、胎児(アーカーシャ)、君の欠片を持ってきた。
 いいキャラ付けだと監督(ヤクザ)は思わなかったのか、模造品(デッドコピー)だとしても外見(ビジュアル)は上等だ。油まみれのトロや雑多に盛られたなみだよりはマシである――案外メイドか何かも似合うのではないかな。
 最も、行き先は『冥土』だが――小竜(きみ)が歌い、踊ったならば後にも先にも音(オクスリ)はない。割られた薬瓶からしゅるしゅると幻想領域(ドリームランド)が失せていった。これで身も心も綺麗な、好印象(ステキ)なお前になるだろう。蛹をやぶった蝶々は何処までも逃避(と)ぶ。

成功 🔵​🔵​🔴​

都藤・穂
❖アドリブ歓迎。

うわぁ、めんどー。あぁ、でもあの混沌お爺ちゃん、そんなこと言ってたけぇ。
仕方ないなぁ、猟兵のお仕事、ちゃんとしますよぅ。

僕は今ぁ、舞台の上にいるよね~。とりあえずぅ、周りでぐでってる人たちをー、庇って前に出ようかなぁ。

「強い啓蒙(おクスリ)くれるんでしょ~?だったら最初に僕にちょうだいよぉ。」

そう言って引き付けた偶像たちをー、フォークで僕と繋げて盾にするよぉ。あとぉ、仲間同士で潰し合ってもらおうかなぁ。僕はぁ、“踊って手拍子と応援”。

狼の手綱は握ってあげるからぁ、ほら。目の前に君のライバルの偶像がいるよぉ?アイドルってぇ、登り詰める為には他者を蹴落とすのも必要だよねぇ~。啓蒙の独占、したくない?

ほらぁ、あの子さ、教祖さまにぃ、特別なヤツもらってたの僕見ちゃったんだよねぇ。
ダメだよね~、皆で愉しくならなきゃさ~。



 焦茶色(キャンディ)の泥濘具合を確かめるのに姿見は不要だった、ただ指先をじぃと見つめるだけで自身の状態を判断出来るのだから。提灯(ランタン)にでも中てられたかの如くぐらり、身体を傾ける。ああ、何もかもが面倒臭い。目と鼻の先で起きている、この渾沌がさっさと終幕(お)われば好いのに――でも『あのお爺ちゃん』の言っていたとおりだ。厄介事は先に片付けるのが吉だろう――鎖帷子を外すのが面白くないと、易々、獲物(にく)を逃したくはないのだ。仕方ないなぁ……舞台上(シナリオ)から降りる事は赦されない、超克(オーバーロード)、あるがままに怠惰(あくま)。
 ねえ、強い啓蒙(オクスリ)くれるんでしょ~? だったら最初に僕にちょうだいよぉ。間の抜けた、中毒者(ジャンキー)の貌(つら)でおねだりしてみる。偶像(だれ)よりも先に偶像(オブリビオン)に縋って魅せれば、最初に『脳直』されるだろうか。ネギトロでマグロを釣る事は実際簡単なのだ――ぬぞりと出現(で)たのはオマエのカトラリー、オブリビオン・ストームを宿した巨大フォークども。蛆虫ジンルイに成り果てるのも悪くない――脳直(つな)がるのは一般人(かれら)ではなく君(オブリビオン)だ。
 盾と見做された複数人(アイドル)が目玉をまわして繰られ堕す、あとは仲間同士(ジャンキー)での潰し遭いだ。嗚呼、僕(きみ)。僕はぁ、踊って手拍子重ねての応援。キャー、キャーしていれば勝手に水底へと落ちてくれるのだ。「狼の手綱は握ってあげるからぁ」――現実的な事を教えてやれ、アイドルとは争奪(うば)い合う神意(もの)だろう。
 登り詰める為には他者を蹴落とさなければならない。濃厚かつ新鮮な啓蒙(オクスリ)を誰かに独占(と)られるなんて在り得ない。ほら、目の前にいるあの娘はどうだろうねぇ。脳内(あたまのなか)にはお花畑、異常発達した筵(はり)の奈落。
 あの子さぁ、教祖さまにぃ、特別な啓蒙(やつ)もらってたの僕見ちゃったんだよねぇ――ぐりんと一斉に安寧が軋んだ、始まった蟲毒の中で蟾蜍一匹。
 皆で愉しくならなきゃさ――何もかもが台無しだ、ぶち撒けた臓物を犬が喰い、おそらく肉片(かけら)も無くなるだろう。鱗粉(こな)をふり忘れていた。
 ――にくにくしい鎖がようやくユルム。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『クレイジーバタフライ』

POW   :    バタフライ・エッジ
【一対の高周波ブレードの連続攻撃】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    アクセル・デストロイヤー
【骸の海】のチャージ時間に応じ、無限に攻撃対象数が増加する【邪神の力を込めたキック】を放つ。
WIZ   :    ブラッディ・リバース
【異世界の邪神『第二の蝶』】と合体し、攻撃力を増加する【ダークネスカリバー】と、レベルm以内の敵を自動追尾する【バーニングスケイル】が使用可能になる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠虻須・志郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『我等は寛容でなければならない。神様が慈悲を与えてくださるなら、慈悲深く受け入れなければならない』――新しきカダス。

 死屍累々(ジャンク)の積まれた舞台上(ステージ)に、ひらり、教祖(くろ)らしき過去(もの)が舞い降りた。狂気(マッド)を振り撒き不幸(バッド)を装い、薬物(ドラッグ)を作り出した元凶――いや、これは、これこそが偶像(かみさま)なのではないか。疑問が刹那に晴れていく――成程企業コラボと謂う事か。
 ネオカダスは独自のルートでアミダインダストリーと取引を行っていたらしい。異世界の邪神(ちから)を汲んで成された『それ』は伝説級ヤクザへのリスペクト。おお、あの鱗粉だ。おお、あの深淵(アビス)だ――狂い舞うドロイドこそ魔物(フリークス)と謂えた。
 黄金色の眼球(たま)が猟兵(きみ)を見る。殺すべき相手を視認する。第二の幕はあがり、それ即ち最終章(ラスト)への直線――。
 アドリブで崩すしかないだろう、君に幸在れ。
風間・ビヤーキー
うーん……?
あぁ……蝶か、なんだ蝶か、そうかそうかー
……じゃああれだ、あたしの友達と遊んでもらおうかな
あたしはお前を知らないけどね、お前を止めろってうるさいのが居るんだよ

間一髪で蹴りを避けよう、啓蒙で身体が揺らいでてもそれくらいは出来る
問答無用って?
ほんと素早いし、足癖悪いねお前……あたしでやっとだよ、避けるのも
まぁいいよ、お前の踊りに付き合ってあげる
無心に踊り続ければ良いさ

さすがに疲れてきたかな?
ほら、自分じゃない羽ばたきの音が聞こえてきたんじゃない?
ブーンブーンってさ
……お前のがらんどうの身体に巣くう蟲に、気がついたんじゃない?
いい加減、動きが鈍ってきたね
幾度目か解らない相手の蹴りを避けて、その顔を覗き込みながら言ってやろう
その子たちは、あたしの友達さ
お前の中の邪神を喰らい尽くそうとしてるのさ、そういうのが大好きだからね
ほら……お前の身体の隙間から食い破って出てきたでしょ?
これでおしまいだよ、全部全部喰らい尽くすまで終わらない

最後に虚空に向かって呟くよ
はいはい、これでいいんでしょ?



 嘔吐(の)けられたエーテルの裏側で腹部(はら)がぐぅぐぅと鳴いている、異物が混入でもしたのかと腐乱死体(にく)は破裂(はじ)けた。飛び出た歯車(はらわた)はころころと転げ、蝶々結びの方法(ルール)を理解してくれない――うーん――ぐんにゃりと酩酊(ね)呆けた面で過去を観察(み)つめる、煮込まれた果肉は原形を留めていなかった。あ、ぁ――バタフライ、バタフライ、オマエの現象(フェノメノン)は何処へ往く。そうか、そう、かー……知りもしない相手さんにご挨拶だ、止めろ々めろと喧しいものの名。
 名状し難いとは『よく』謂ったもので、お友達の歓声を無視出来る貴婦人(きみ)ではない。未曾有に溜め込まれた骸の海が蹴撃(あし)に宿り、恍惚(はな)たれて躱(スカ)り――問答無用とでも嗤いたいのか。成程、流石は伝説級のヤクザ、頑固一徹とも解せる――幾等何でも足癖が悪いのではないか、まあ、でも『やっと』だ。お前の踊りに付き合ってあげる――心ない生物(もの)同士、永久、嫌悪するのも諺(いま)らしい。
 骸の海が無限だとして偶像(オマエ)の身体には限界がある、そろそろ疲れてきたかな? ふと蝶々(バタフライ)が休息(と)まれば既に手遅れ、蛹の頃からやり直せと蟲毒(あな)が告げた――ブゥーーーン・ブゥーーーン・ブゥーーーン――誰が棲んでいる、誰が潜んでいる、誰が……脳天から爪先まで、むず痒くしている。
 ひどく鈍間(おそ)い蹴りを避けつつ蝶々(やつ)の耳元に吹き掛けると良い。その子たちは、あたしの友達さ――何番目の邪神かなど如何でもいい、重要なのは、汁気がたっぷりでうまいか否かだ――オマエが蜂の巣になるのだ、と、バイアクヘーがめぐる。
 大好きだからね――ぼこぼこと凸(ふく)らんだ皮膚から皆が出てくる。啓蒙(オクスリ)だろうと海(しお)だろうと、従兄弟(だれ)かの臭悪性に比べれば悦ばしいものだ。これでおしまいだよ、全部全部喰らい尽くすまで終わらない。
 蟲々と穴まみれになった狂気(バタフライ)が謳う、跡を濁さないのはステキな心掛けだ。「これでいいんでしょ」――耳を傾けていた虚空が化身(おうじさま)じみて嘲笑(ニンマリ)、羊の皮をかぶった。

成功 🔵​🔵​🔴​

都藤・穂


おぉー、蝶だぁ。意外とキレーな教祖さん。あ、教祖は別?まぁどっちでもいいやー。

ふんふん、君ってばー、全身機械化しちゃってるよーに見えるけどぉ……これは耐えられるかなぁ。

硫酸の雨、だよー。すぐに酸化が始まるかもねぇ。そしたら攻撃してる余裕もあんまりないかもねー?

まぁ、素早く羽ばたく蝶に追尾されるようなら~、Σの力でちょっとだけチートして逃げようかなぁ。

アイドル蝶々がいい感じの頃合いになったらぁ、そのままフォークとナイフで捌くよー。

蜘蛛に捕らえられたみたいな可哀想なちょうちょ、まぁ僕が横取りするんだけどねぇ。蟾蜍も蝶は美味しく頂きます。食べるとこなさそーだけどぉ。



 人工的に創造(つく)られた蝶々(それ)は骸の海が孕んだ偶像(うつわ)とも解せた。ぱらりとこぼれた薄色(こな)が鼻腔(あな)を擽り、抑え込まれた食欲(よく)を涌かせる。沸騰する混沌(ケイオス)へと投げ込まれたのは果たして化身(かのじょ)なのか化身(きみ)なのか――意外とキレーな教祖さん。あ、教祖は別? 別次元にでも逃避(のが)れたのか或いは呑まれたのか、もう『何方』でも関係ない――ふん。ふん。メインを喰い尽くす前に写真(み)るのは現代のお約束だ、見た限りでは全身が機械、まさしくデウス・エクス・マキナの具現化だろうが――脆弱(モロ)、「これは耐えられるかなぁ?」
 賢者の名を改めてみればクラ―カッシュ=トン、死者も絶叫(さけ)ぶだろう酸性(いた)みが這い寄る。ざぁざぁ戯れるが儘に妖艶(はね)を濡らすのか――攻撃してる余裕もあんまりないかもねー? 伝説級と謂われても所詮は模倣(デッドコピー)、先程の彼女等とまったく変わらない。苦し紛れの投擲、行き先は的(いか)に。
 脳天(じか)に刺さったΣ(クスリ)、導くが儘(チート)に嘲笑(ニマニマ)せよ。無形(め)の前で弱々(ふる)えた過去(もの)はご馳走だ。蝶々(アイドル)が地に墜ちていく――蕃神(だれ)が偃月刀(みかづき)を砕いたのか。
 蜘蛛に捕縛された蝶々(はらわた)は蠢動(うご)けない。じりりと影覆(かく)すのは横取り大好きな怠惰(カエル)さんだ――いいや、この場合は蟾蜍(かみさま)だろう。食べるとこなさそーだけどぉ――芋虫の方が脂肪(うま)そうだ。
 痙攣(ひく)ついた節、残りはシリンダーへどうぞ。

成功 🔵​🔵​🔴​

カルマ・ヴィローシャナ
あれはクレイジーバタフライ……
ヤッパ二振りブン回して暴れ狂った伝説のヤクザ
のイミテーションだにゃん。何たる冒涜

やはり冒涜はカラテで成敗するしかない
しかし高周波ブレードの斬撃をまともに受けるのはキケン!
こうなれば距離を取りジェネシスの制圧射撃で牽制しつつ
相手の動きを見切り早業の攻守交替! 舞ってドミネーション!

遠距離の斬撃波で相手の手数を殺せれば存在感を消して近寄れる筈
懐に入ったら功夫爆発――フォトン・カラテの魅せ所よ☆彡
実況撮影共にヨシ!
パフォーマンスめいた動きで翻弄してイヤーッ!
一発当てれば海を注入、即操作!
そのブレードで自分の腕を斬り落とせ!ちょっとグロいけど

ジャシン殺すべし、慈悲はない!



 イカレタヤクザに絡まれた一般人(サイボーグ)が震えた声で謝罪していた現実(マジ)を思い出す。刃物(ヤッパ)に塗り込まれた臓物(しるけ)は、嗚呼、かたくかたく絆(むす)ばれていたのだ――オマエは伝説のヤクザの貌(名)を知っている。あの御伽噺(アザトホース)は真実だったのだ――クレイジーバタフライ、蝶のように舞い蝶のように滅ぼす……あれはイミテーションだにゃん。冒涜! 神を神とも想わぬ所業! 佛を佛とも想わぬ愚行! 虚れが企業(メガコーポ)コラボの陰湿なところか。やはり、サニドは眠っておられるのだ――ここは真っ向からカラテで成敗するしかない。
 しかし正面から高周波(エモノ)を受けるのはキケンだ、石橋を叩いて壊す慎重さを持たねばならない。こうなれば――距離を取りつつのドローン射撃。手裏剣を使うのが一番だって? それはニンジャの手段だ、にゃあの方法ではない、いいね?
 それでは再びの攻守交替(メンバーチェンジ)、虻も蜂も捕縛(と)るに丁度いい時間(タイム)だ。舞ってドミネーション! 業(カルマ)の臭気(にお)いを押し付けて物量作戦(めくらまし)だ――盲目! 模倣品(デッドコピー)はダオロスも追えないだろう。
 そのまま終えるべきだと猟兵(オマエ)の功夫爆発(にくはく)、フォトン・カラテの魅せ場は現(ここ)だ――動画(ニャルニャル)へと駆ける☆彡の波、最早活躍すらも埋まって往った――イヤーッ! 注入! 錆びていた部分(パーツ)にぶち込まれた骸の海、これ以上は爆発四散(過剰摂取)か! そのブレードで自分の腕を斬り落とせ!
 まだ俳句(サヨナラ)の方が正気(マシ)だった。抵抗する事を止めた機械仕掛けは触腕をころがす。ショゴスめいた鳴き声と共にのたうち、沈黙した――。
 画面外の一般人(サイボーグ)は🌈ってるところだろう。ちょっとグロくても我慢してにゃ――ジャシン殺すべし、慈悲はない!

成功 🔵​🔵​🔴​

マホルニア・ストブルフ
振り撒く鱗粉は銀打ちの代替だろうか。最も沸き立つ教祖の登場に相応しい。
教祖の纏う闇色の剣のようなものと燃える鎧のようなものーーどのような衣装替えが行われても、舞台の上と下での適度な距離感は守らなければ。

蝶本人の起動光なのか信者の焚いた光に照らされているのかは定かではないが、教祖のシンボルカラー(青白い構造色)は光がなければただの暗色でしかないものだろう。
照らせるだけの舞台照明を照射して、縦横紡いだ円網で彼女を照らし出そう。
アイドルに蜘蛛の糸を掛けるのは良いことではないのかもしれないが、受け売りの啓蒙思想では信者になれても狂信者にはなりきれない。



 死ぬ事も出来なかった戦士(ヤクザ)がのんびりと地獄巡りをしていた。歯車が軋んだ音にも気付けずに蒼々とした袋小路(みち)に出る。
 鳴り止まない角笛を誰が加工(つく)り、人に委ねたと謂うのか。銀打ち(キャノン)は行き先を知らされず、ただ盲目的(アザトホース)の揺れる儘に咆哮(みだ)れた。ああ、最も沸き立つ教祖の登場(なまえ)に相応しい――或いは唯一的な、人類的な偶像(アイドル)だろうか。闇と炎(ひかり)が交差し、凄まじい早着替えが反芻(く)われて往く――舞台の上と下での適度な距離感は守らなければ。演出が第四の壁を打ち壊したいと……? 莫迦を謂うな、それも胡蝶(ゆめ)の戯言に違いない。
 遊泳する光輝(サイケ)の所以を、最早、脳味噌では判別出来ない。蝶(バタフライ)の鱗粉か信者(サイボーグ)どもの啓蒙(オクスリ)かなど愈々如何でも好いのではないか。青白(シンボル・カラー)は最果てに非ユークリッドを得、ヱェ、と自身をおどらせる――暗転して終えば全貌すら訪れない、すべては幕と強制(おと)され、沈黙し――地中の獣は蚯蚓を啜った。
 第二の邪神に絡みついた蜘蛛の糸、雲の上だと思っていた偶像(かみ)への冒涜。受け売りの啓蒙思想(くすりづけ)では信者になれても狂信者にはなりきれない――縦横無尽(モジュール)に中てられてフラフラ中央へ。
 振盪した、もしくは振動した巣の底へ、ぶらぶら獲物(にく)を垂らしてみた。片目で観察(のぞ)いた神の臓物(なかみ)は悪くない、齧り合うニーズヘッグ。
 ――蜜を吸う事は二度とない。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
今日の敵はこれで最後かな?
相手が単体なら守るより攻めた方が速い
一人?一体?一柱?
呼び方は何であれ人型なら殺人剣理っぽい!
でもいつの日か殺神剣理を見い出したいよね!
まぁ、今日の所は殺人剣理で踊りましょう
蝶と踊ればキラキラっと虹色に光る
まるでアイドルのコンサート!
邪神の偶像相手だからピッタリですねっ!
キラキラぐるぐるっと回って踊れば世界は虹色
蝶の翅から漏れ出るキラキラは鱗粉です?
だったら僕から漏れ出るキラキラはなんだろうね?
今日もぐるぐるっとなってるっぽい~
アイドルコンサートっとこんな感じなのかな?
うん、絶対に違うっぽい!



 丁半(ダイス)の目玉に翻弄されて猟兵(オマエ)は此処に起立(りっ)するのか、まるで撹拌された果肉(にく)の如く骸の海が歓迎(さそ)っている。ああ、理解するのは容易いのだ。咀嚼するのは難しくないのだ。目の前で、舞い踊る狂人(クローン・ヤクザ)は瀕死(よわ)っている。今日の敵はこれで最後かな――相手が単体で守るべき人類(もの)がいないならば吶喊悦ばしい。それで、奴は一人なのか、一体なのか、一柱なのか――呼び方考え方は何で在れ、人型(かたち)に変わりはない。逸脱的な触手も埒外的な尺取も幼い頃に置いてきた……それなら殺人剣理っぽい! いつの日か成し遂げたい殺神に馳せ、顕現(にぎ)り構えるは葬剣(そうけん)か――僕と一緒に踊りませんか?
 蹴撃(キック)をヒラリ躱したならば手を繋ぐように右へ左へ。舞台上(ステージ)にて開始(はじ)まるのはキラキラ鱗粉(ほし)だ。これが引退(コンサート)だと謂うのなら、きっと貴女(ヤクザ)も満悦か。邪神の偶像相手だからピッタリですねっ! ――なんとか技術なんて不要だと何者かが熱弁した――ぐるぐると巻き取ればラストまで七色どっぷり。
 蝶の翅からこぼれる命(こなごな)、だったら僕から漏れ出るキラキラはなんだろうね? そろそろ限界っぽいけどイケルイケル――騒がしさが足りない、無観客に蝶(クレイジーバタフライ)が散(お)ちる――アイドルコンサートってこんな感じなのかな? 
 狂人のフリをしたら実際狂人――うん、絶対に違うっぽい!
 ニンジャ・バラエティに参加すると好い。
 瞼すらも逸らしたサニドがデッド・コピーに光線(ひかり)を中てる。やはり偶像崇拝(アイドル)は危ういと鬼面(ナイアーラトテップ)が嗤った。

 マッド・バッド・ラック。
 ダウナー系をくすぶる。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年03月13日


挿絵イラスト