7
オニギリ・ザ・ラース・ライク・フレイムズ

#サイバーザナドゥ #ユーベルコードの高まりを感じる……! #アカダルマファーマシー #オーバーロード歓迎

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#サイバーザナドゥ
#ユーベルコードの高まりを感じる……!
#アカダルマファーマシー
#オーバーロード歓迎


0




 ――サイバーザナドゥ・アカダルマファーマシー所有の地下食品工場。

「オツカレサマデース!」
「オツカレサマデース!」
 生気のない従業員の声が交わされ、短い朝礼が終わば各自が持ち場につく。
 ここは『この時代に手作業。だから嬉しくて美味です』をCMで打ち出すオニギリ工場。
 ベルトコンベアから流れてくるケミカルな発色が眩しいバイオライス。
 これを有害な漂白剤で白くし、オーガニックライスとして偽造販売しているのだ。
 そして従業員はみな最下層のスラム街から連れてこられた貧民たちばかり。
 彼らがひたすら人力で握ること1日20時間。その間、休憩時間は10分しか与えられない。
「ヨイショ、ヨイショ……ダメだ……もう手が、握力が、限界だぁ……!」
 1人の中年男性が、連日の悪辣な労働環境による疲労から、誤って握り飯を床に落としてしまった。
「アイエエッ! タナカ=サン!? なんてことを……!」
 同僚のスズキが思わず天を仰ぐ。
 これから起こる事は彼一人ではどうすることもできないのだ。

 BeepBeepBeepBeepBeepBeepBeepBeepBeep――!

 突如、けたたましく工場内に鳴り響くブザー音!
 同時に、どこからともなくニンジャ警官が駆け付け、タナカを取り囲んだ。
「お前は社内の財産に損害を与えました。低賃金労働者の分際でいい度胸ですね?」
「これは企業への明らかなムーホンです。直ちに身柄を拘束します、いいですね?」
 ニンジャ警官はタナカを囲んで警棒で殴る!
「アイエエエエエーッ!」
 タナカの悲鳴に、他の従業員は聞こえないふりをして作業に没頭!
「いいですね?」
「いいですね?」
「いいですね?」
「いいですね?」
「いいですね?」
 ナムサン! タナカが首を縦に振るまで、彼らの暴力は止まらない!
 そしてついに、暴力に屈したタナカが口を開く。
「アッハイ……申し訳ございません……」
 その後、タナカはニンジャ警官たちに連行され、二度と戻ってこなかった。

「神も仏もない世界って、このことだよね……っ! 酷過ぎるよ……っ!」
 自らの予知をグリモアから投影して憤る蛇塚・レモン(白き蛇神憑きの金色巫女・f05152)は、招集に応じてくれた猟兵たちに今回の任務内容を伝達する。
「新世界サイバーザナドゥは、予知の通りに『巨大企業群(メガコーポ)』が人々の上に君臨して暴虐を振るう世界……今回はその氷山の一角であるオニギリ工場をぶっ潰してきてねっ!」
 猟兵たちは地下工場へ続くハイウェイをかっ飛ばして急行し、現地でオブリビオンのニンジャを殺すだけの簡単な任務だ。
 道中のハイウェイでニンジャ警官の妨害があるだろうが、ユーベルコードと知略で何とか振り切ってもらいたい。
 ちなみにニンジャ警官はメガコーポに魂を売った悪徳警官でありオブリビオンのニンジャなので、面倒なら全員まとめて殺してしまって構わないとのことだ。
「それじゃ早速、サイバーザナドゥへ転送するよっ! みんな、頑張ってねっ!」
 レモンの頭上で輝くグリモアが、猟兵たちを新たな世界へ誘う。
 果たして、虐げられた人々を猟兵たちは救うことができるだろうか?


七転 十五起
 ユーベルコードの高まりを感じる……!
 ドーモ、待ちに待ったサイバーパンク世界に胸躍らせています。
 なぎてんはねおきです。

 やる事はシンプル。
 第一章のハイウェイでニンジャ警官を振り切るか殺すなどして振り切ります。
 第二章で工場を警備するニンジャ警官を全員殺します。
 第三章で工場を任されたオブリビオンのニンジャ工場長を殺します。

 ね? 簡単でしょう?
 とてもサツバツなアクションバトルシナリオです。
 ぜひともご参加ください。いいね?

 それでは、プレイングをお待ちしております!
211




第1章 冒険 『ハイウェイスター!』

POW   :    アクセル全開でぶっちぎるぜ!

SPD   :    華麗なライディングテクでぶっちぎるぜ!

WIZ   :    魔法や破壊工作といった常識外れでぶっちぎるぜ!

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神代・凶津
ここが新世界『サイバーザナドゥ』か。
このサイバーパンク系世界でニンジャをスレイヤーしながらオニギリ工場を解放するのが仕事って訳だな。
「…サイバーパンクで何故忍者?」
おいおい、相棒。サイバーパンクと言ったらニンジャだろ、古事記にもそう書いてあるぜ。

先ずは闇に紛れて手頃なニンジャ警官を【幻朧桜花】で眠らせ、白バイを拝借してハイウェイを爆走するぜッ!ヒャッホウウウッ!
追いかけて来たニンジャ警官は攻撃を見切り俺のライティングテクで避けつつ、妖刀で叩き斬っていくぜ。

刃の心を忘れた悪徳ニンジャなんて物の数じゃねえぜッ!このまま工場へカチコミよッ!


【技能・闇に紛れる、運転、見切り】
【アドリブ歓迎】



 日が傾き始め、病的なまでに煌びやかな蛍光色のネオンサインが黄昏時に浮かび上がるサーバーザナドゥの光景。
 幾つも乱立する『巨大企業群(メガコーポ)』のビル群は、まるで神すら恐れぬバビロン・タワーめいて不遜と権力の象徴である。
 そんなビルとビルの合間を血管のように張り巡らされたハイウェイに、朱塗りの鬼面を被った巫女の女性が転送されてきた。
「ここが新世界『サイバーザナドゥ』か。パッと見はテーマパークみたいでテンションが上がるぜ!」
 ワッザ? 朱塗りの鬼面が脈絡なく喋った!
 この朱塗りの鬼面こそが猟兵の神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)である。
 彼を装着して共に戦う神代・桜は、無機質な近未来的建造物を物珍しそうに眺めていた。
「さて、このサイバーパンク系世界でニンジャをスレイヤーしながらオニギリ工場を解放するのが仕事って訳だな」
「……サイバーパンクで何故忍者?」
 桜が訝しむと、凶津が言葉を返す。
「おいおい、相棒。サイバーパンクと言ったらニンジャだろ、古事記にもそう書いてあるぜ」
「……古事記にサイバーパンクの記載が!?」
 素直に驚く桜。
「……まさか古代からのしきたりだとは知りませんでした」
「お、おう。分かってくれりゃあいいんだ。んで、作戦なんだが……」
 凶津と桜が取り決めた作戦は、実にシンプルだ。
 まずは2人は夕闇に紛れて警官へ接触を試みる。
 予知で見たオニギリ工場への道は、部外者や炎上系動画配信者たちの侵入を防ぐために厳重に警備されていた。
「ったく、寒い中、ずっと門番してるのもしんどいよな」
「まったくですね、センパイ? どうせ一般人は近寄ってくるわけないですし」
 愚痴り合う警官2人。
 それを物陰から物陰へと移り渡り、ユーベルコードの射程内へ警官2人を収める神代コンビ。
「……今だ、相棒! やっちまえ!」
「……幻朧桜花、ゆっくりおやすみなさい」
 途端、桜の霊力で発生させた桜の花吹雪がハイウェイに吹き荒れたかと思えば、強烈な睡魔が警官2人を襲う!
「フニャァ……」
「フゴォ……」
 あっという間に眠りに落ちた警官2人を確認した凶津は、路肩に止めてあった武装白バイを強奪!
「相棒! 後部座席に跨れ! 俺が運転するぜッ!」
 凶津は己の影に霊力を注ぎ込み、真っ黒な影人間こと『影依代(シャドウヒーロー)』を召喚する。
 ノーヘル2人乗りでそのままバリケードの向こう側へ飛び出せば、あとは2人はハイウェイの風になる!
「ヒャッホウウウッ! かっ飛ばしてゆくぜ!」
「……凶津、追手が来ました」
「マジかよ!? 早すぎるだろうがッ?」
 暴走する武装白バイのGPSデータに異常を検知した近隣警察署から、神代コンビを強制連行するべく続々と集結してきたのだ。
「ハンッ! 俺のライティングテクについてこようなんざ、3億年早えぜ! 相棒、攻撃は任せたッ!」
「……では、いつもの通りに」
 追い縋るオブリビオン警官隊を嘲笑うように、凶津は左右に大きく蛇行しながら検問を次々と突破!
 後続の警察がチョウチン・パトランプを瞬かせながら拡声器を使って叫ぶ。
『止まりなさい。ヘルメット無着用の2人は実際危険な。あなたの命を守るための警告です』
 何たる欺瞞!
 文言通りに武装白バイを止めれば、警官たちは神代コンビへ向けて一斉に発砲してくるであろう!
「それが分かってて素直に聞いてやるかよ!」
「……これが私達の答えです」
 後部座席の桜が、結界霊符をマキビシめいてアスファルトへばらまく。
 すると、着弾した霊符が障壁となって警官隊の阻む見えない壁となって立ち塞がる!
 そうとは知らない警官隊は、するスロットルのスピードのまま不可視の障壁に激突!
「グワーッ!?」
「アバーッ!?」
「サヨナラ!」
 車輛は大破して爆発炎上!
 乗っていた警官はネギトロめいた物言わぬ死体へとなり下がった。
 更に、別方向から接近してきた警官へ、桜は鞘から抜いた妖刀を振るって一太刀で斬り伏せる!
「グワーッ斬殺!」
 肩口から脇腹にかけて真っ二つになった警官がアスファルトに転がっていった。
「オブリビオンが警官ってんだから、まさにこの世界はマッポーめいてるなッ!?」
「……この世界に正義はないんですね」
 桜が風圧で刃に付いた血液を振り払う。
 凶津は更にアクセルを蒸かすと、一気に工場へ繋がる地下へのトンネルへ突っ込んでゆく。
「刃の心を忘れた悪徳ニンジャなんて物の数じゃねえぜッ! このまま工場へカチコミよッ!」
 キリストもブッダも見放した渾沌たる世界に、新たな風が吹き込んだ瞬間である!

大成功 🔵​🔵​🔵​

叢雲・凪
「【ボクたち向きのビズ】のようだね ねぇ? オブリビオン・スレイヤー=サン」(ブリーフィング中 腕組みしつつオブリビオン・スレイヤー=サンに目配せ)

「シンプルに行こう」(手でキツネサイン)

SPD オブリビオンスレイヤー・f03411さんと行動

オブリビオン・スレイヤー=サンのアズールに同乗させてもらおう(腕組み騎乗)

敵をカラテ射程に捉え次第、ワイヤーを用いた立体起動で動きつつニンジャ警官に黒雷槌で決断的アンブッシュ!空中で高速横回転してからのヌキテ!

「イヤッー!」(カラテシャウト)

オブリビオン・スレイヤー=サンを邪魔しないようにいつも通り慣れたポジションで戦おう。慣れたものだ。


フォーネリアス・スカーレット
ジンライ・フォックス=サンと共闘 f03411
「そうだな、最終的に全員殺せばよい」
 キツネサインを返し、
「いつも通り、オブリビオンは皆殺しだ」

「行こう、アズール」
 アズールに乗り、ハイウェイを駆け抜ける。『ツラナイテコロス』を手に突撃しオブリビオンを殺す。オブリビオンでなければ用はない。
 アズールの騎乗に意識を集中させた所で前方のバイクを一台奪い先行。非人道兵器マキビシと二点をフックロープで繋いだワイヤートラップを設置し纏めて殺す。アズールなら当然避ける。
「一人ずつ殺す程暇では無いのでな。纏めて死ね」
 最後に炎剣を投げ付けて地獄焼きで火葬する。



 ――時は少し遡り、転送直前のグリモアベースにて。
 赤黒いパーカーと赤黒い狐面を被った少女が、壁に背中を持たれかけて腕を組む。
 グリモア猟兵の説明を聞き終えた彼女は、その場に居合わせた錆色の鎧甲冑に身を包んだ殺戮者へ声を掛けた。
「……ボクたち向きのビズ、のようだね。ねぇ? オブリビオン・スレイヤー=サン?」
 狐面の隙間から目配せをする少女の名は、叢雲・凪(断罪の黒き雷【ジンライ・フォックス】・f27072)。
 黒雷を発生させる荒神:夜天九尾を体内に宿す『叢雲流ジンライカラテ』のタツジン、またの名を『ジンライ・フォックス』。
 その姿はまさにニンジャであった。
 狐面のニンジャの問いに、錆色の鎧甲冑の殺戮者が言葉を発した。
「そうだな、最終的に全員殺せばよい」
 その声は女だった。
 フォーネリアス・スカーレット(オブリビオンスレイヤー・f03411)、またの名をオブリビオンスレイヤー。
 最愛の姉をオブリビオンに殺されて以来、彼女は復讐を遂げるだけの殺戮者となった。
 その姿もまたニンジャであった。
「共闘成立だね。シンプルに行こう」
 ジンライ・フォックスが右手でキツネサインを作れば、オブリビオンスレイヤーもまた左手でキツネサインを返す。
「いつも通り、オブリビオンは皆殺しだ」
 2人のニンジャがグリモアの光に導かれ、新世界サイバーザナドゥへ降り立つ――!

「行こう、アズール」
 転送されるやいなや、決断的にオブリビオンスレイヤーはユーベルコードで全長約3.3mの半透明の青白い炎を纏う狼を召喚。
 その背に跨ると、ジンライ・フォックスも後ろに乗せた。
「後方の警戒は任せて」
 ジンライ・フォックスが腕を組んだまま、アズールの背の上で直立不動の体勢を取る。
 オブリビオンスレイヤーは無言で相棒を走らせると、その手にルーンカタカナで銘を刻まれたオベリスクめいた巨大突撃槍である『ツラナイテコロス』の柄を握る。
 ハイウェイを疾走してゆく先は、警官たちによって厳重に守られて道路が封鎖されている。
『ここから先は私有地につき、許可なく立ち入ることは出来ません』
『ゲートから10m以内に踏み込んだ瞬間、不審者への発砲が許可されています』
 警官たちの警告を、オブリビオンスレイヤーはすべて無視して相棒を突っ込ませる。
「イヤーッ!」
 ゲートが巨大な狼のタックルで粉砕!
 鳴り響く緊急事態アラートを聞きつけたオブリビオン警官たちが見境なくアサルトライフルを発砲!
 BLAMBLAMBLAM!
 その弾幕をオブリビオンスレイヤーがあまりにも大雑把で巨大な突撃槍を盾代わりにして弾き返すと、そのまま穂先を勢いよく前方に突き出す。
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 オブリビオン警官たちの心臓をまとめて5人同時に貫いた!
 ワザマエ!
 そして暴れるアズールの上で、まったく微動だにしないで直立不動を保つジンライ・フォックス。
 なんたるニンジャ体幹だろうか!
 そんな彼女も黒雷で生成された漆黒の苦無を投げつけ、アズールに接近するオブリビオン警官たちを焼き殺していく。
「イヤーッ!」
「アバーッ!」
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
「イヤーッ!」
「サヨナラ!」
 次々と警官を爆発させてゆくニンジャ2人。
 と、ここでアズールとジンライ・フォックスへ警官の目が集中している隙に、ゲート脇に駐輪されている武装白バイをオブリビオンスレイヤーが強奪して走らせる。
「鍵をつけたまま止めていたとは、慢心すぎたな」
「白バイが盗まれたぞ!」
「応援を呼べ! ここはもう抑えきれな、グワーッ!」
 アズールが警官の頭を嚙み砕いた!
「オブリビオンスレイヤー=サンを追おう、アズール」
 ジンライ・フォックスはアズールの首元へ跨り直すと、破壊したゲートを後にして先行した仲間の後を追っていった。
 その頃、オブリビオンスレイヤーは征く先々で非人道兵器マキビシをばら撒き、道路を横断するようにフックロープで繋いだワイヤートラップをランダム間隔で設置。
 追ってきた応援部隊は、そんな罠があるとは知らずにオブリビオンスレイヤーめがけて武装バイクを走らせる。
 すると、マキビシが武装白バイのタイヤを破裂させ、転倒した警官の頭に貫通する!
「アバーッ!」
 更に、マキビシを回避した警官がアクセルを蒸かした瞬間、張られたワイヤーに気付かずに通過して人体両断!
「グワーッ!」
 一瞬で死屍累々となったハイウェイで、死の合唱が響き渡る!
「「サヨナラ!!」」
 同時多発的爆発四散!
「派手にやったね、オブリビオンスレイヤー=サン」
 追いついたアズールの背に乗っかるジンライ・フォックスが呼びかける。
 ちなみに、仕掛けられた罠はアズールには効かない。すべて回避するからだ。
「だがまだ終わりではない。見ろ」
 オブリビオンスレイヤーの双眸には、この先、バリケードで封鎖されたハイウェイが映っていた。
「あれを突破しなければ目的地に辿り着けん。状況判断だ」
 その一言で、両者は次に成すべきことを把握していた。
 今度はオブリビオンスレイヤーがアズールを制御し、ジンライ・フォックスがアスファルトを駆け抜ける。
 アズールの突撃と『ツラナイテコロス』の刺突でバリケードを破壊するオブリビオンスレイヤー。
 その混乱に乗じて、ジンライ・フォックスが決断的アンブッシュ!
 前方の街頭に手甲からワイヤーを射出!
 引っかけて立体駆動でフルスイングすると、空中で高速横回転してからのヌキテ!
「そこはボクのカラテ射程だ」
 ジンライ・フォックスの右手に黒雷が迸る!
「イヤーッ!」
 裂帛のカラテシャウト!
 横回転からのヌキテが、オブリビオン警告たちをまとめて黒焦げにしてみせた!
「「サヨナラー!」」
 これぞユーベルコード『黒雷槌』!
 彼女の殺人カラテの一端で突破したニンジャコンビは、その後も地下工場の入口に至るまでオブリビオン警告たちを皆殺しにするのだった。
「オブリビオンは皆殺しだ。慈悲はない」
「ドーモ、オブリビオン警官の皆さん。ジンライ・フォックスです……」
 のちにサイバーザナドゥの死神とよばれるであろう2人が、初めて巨悪へ抗った記念すべき初戦であった!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レイ・アウレーゼ
単純明快でいいじゃないか。
今回の仕事も頑張るか。

遠慮はしねえ。
邪魔する敵は突撃でひいてやるし、もし障害物があるならBlack dazzleでぶっ壊して排除するぜ。

止められるなら止めてみやがれ。
全速前進、かっ飛ばす!

・連携アドリブok



 レイ・アウレーゼ(サイバーザナドゥの風来坊・f36588)はニンジャである。
 その紫の双眸に見初められた巨悪は、みな彼女の手で闇に葬られてきた。
 それは猟兵に覚醒してからも同じことだ。
「単純明快でいいじゃないか。今回の仕事も頑張るか」
 なんていっても猟兵の仕事の報酬は言い値でもらえる。
 多少の命の危険は伴うものの、実入りはどんな仕事よりも格段に良い。はるかに良い。
 元々サイバーザナドゥ世界の出身であるレイは、魔改造で超速度を可能としたピーキーな中型バイクで相棒の『Black dazzle』に跨り、真正面から検問をぶち破ってみせた。
「遠慮はしねえ。邪魔する敵は突撃でひいてやるし、もし障害物があるなら相棒でぶっ壊してやるぜ」
 後方から武装白バイ部隊がレイを追走してくるが、普段から運び屋としてハイウェイを走り回っているレイのライティングテクはオブリビオン警官たちよりも一枚上手だ。
 鋭い角度からのコーナリングや直線でのマシン性能の差が、あっという間に後続を突き放す要因を作る。
 だが、先回りしてバリケードを設置する警官隊!
 これではバイクは通れない!
「止められるなら止めてみやがれ。全速前進、かっ飛ばす!」
 レイは自由の風を求め、ユーベルコードを発動させた。
 それは自動的に燃え盛る炎のオーラが彼女の身体から噴き上がり、すべてを弾き返す!
 バリケードなど塵芥に等しく、燃え盛るレイの前では何ら意味をなさない。
 そのままレイはフルスロットルで地下工場へ続くトンネル内部へ突入してゆくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
UC常時
なんでか分からねーんだが…新しい世界なのになぜかいつもこんなノリだった気がするんだが気のせいですか?
「気のせいだよ多分…?」
【情報収集・視力・戦闘知識】
周囲のニンジャ共の陣形と動きを分析

ニンジャがなんだ!こちとらシーフですよ!負けるかっ!

【属性攻撃・迷彩】
光水属性を己達に付与
光学迷彩で隠れつつ熱源と匂いも隠蔽

不意打ちがおめーらの専売特許と思うなよ?

【念動力・弾幕・スナイパー・空中戦】
飛び回りながら念動光弾を乱射して撃滅
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
鎌剣と短剣の連続連携斬撃で切り刻みつつ金目の物は身ぐるみはぎ取ってやる
ひゃっはー後で売り払うぞ!
「この世界のお金も確保だぞ☆」



 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は訝しんだ。
「なんでか分からねーんだが……新しい世界なのになぜかいつもこんなノリだった気がするんだが、気のせいですか?」
「おおう、メタいメタい☆ 気のせいだよ多分……?」
 相棒のメルシーは思わず苦笑い。
 ごあんしんです。気のせいです。
 いいね?
「アッハイ。って、なんか明後日の方向からすげー圧を感じましたが!?」
「気のせいだよ多分……?」
 メルシーは苦笑いを浮かべた。

 2人はお得意の光学迷彩魔術で気配も姿も、そして匂いも断ち切り、ハイウェイを低空飛行していた。
 そのまま上空から地下工場へ続くトンネルへ向かえばいいのでは?
 そんな疑問がこれを読んだ読者の方々は思うだろう。
 しかし、上空は監視ドローンや欺瞞広告飛空艇などが飛び交い、その中を搔い潜れば何らかの痕跡が残ってしまう恐れがあった。
 リスクを避けたいカシムは、やむなくハイウェイに沿って、低空飛行することを選んだ。
「ニンジャがなんだ! こちとらシーフですよ! 負けるかっ!」
 完全に気配を断っているため、敢えてこちらから手を出す必要はない。
 しかし、このハイウエイを牛耳るオブリビオンニンジャ警官を野放しにするわけにはいかない。
 よって、カシムとメルシーは透明なまま警告たちを背後から一撃で仕留める。
「アバーッ!?」
 超至近距離からの魔砲の一発!
 警官の心臓を撃ち抜き、メルシーの大鎌で首を刎ねてトドメとした。
「よし、暗殺成功です。不意打ちがおめーらの専売特許と思うなよ?」
「ご主人サマ! 警官の身ぐるみを剝いで、変装するっていうのはどうかな?」
「メルシー、たまにはいいこと言うじゃねーですか!」
 早速、カシムは他の警官を襲って制服を奪い取って変装をすると、そのまま次々とだまし討ちを成功させていった。
「みろ、メルシー! こいつら、こんなにジャラジャラと金目になりそうなものを隠し持っていましたよ!」
 どうやら市民が警察に袖の下から賄賂を贈るのはチャメシ・インシデントのようで、警告たちのバッグには紙幣や貴金属がたんまり入っていた。
「この世界のお金をゲットだー☆」
「ひゃっはー! そうと分かれば追いはぎするぞ!」
 若干、目的がずれてゆくカシムとメルシーだが、その足は着実に地下工場へと向かっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
ゆ、許せねぇ…!
(アカダルマ印のオニギリをもぐもぐ…
やっぱり許せねぇ…!(マズくて涙。でもお残ししない!その労働環境にもほろり
「テラ…そういえばお握り大好きでしたね…!」
だからこそこの地獄みたいな所を壊すぞ!
「うむ、その意気や良し、だな」(UC勝手に発動
って出たー!?
「つれないなテラよ。ニンジャが相手なら忍者たる私の出番だろうに」
お前チョコの邪神じゃないの!?
「何を言う?確かにチョコの聖神と思われても仕方ないだろうが」
「「チョコ邪神忍者…!」」


【戦闘知識・二回攻撃・切断・空中機動】
道路と敵陣の陣形把握

超高速蹂躙開始
ぜっちゃんは三呪剣の一本使用
連携で切り刻む!
このまま超高速で駆け抜けるぞ!



 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)はアカダルマファーマシー・フーズの塩オニギリをコンビニで購入すると、それを頬張りながら義憤に駆られていた。
「ゆ、許せねぇ……! 食べ物の冒涜に加えて、人を人とも思わない過酷な労働形態……おれがなんとかしないと!」
 一口、二口と塩オニギリを口にしていたテラだが、次第にその顔が曇ってゆく。
「不味い……やっぱり許せねぇ……!」
 不自然なほど真っ白なライスは、人体の健康を全く考慮しない違法な漂白剤を使用したバイオライスが正体だ。
 偽装された食品は当然不味いのだが、サイバーザナドゥの人々にとってはこれが『当たり前』の味。つまり味覚が麻痺してしまっている。
 他世界で本物の美味しいお米と塩オニギリを知っているテラにとって、この事実は度し難い案件であった。
「テラ……そういえばお握り大好きでしたね……!」
 黒猫の姿をした冥府の機神ことヘカテイアが、肉球でテラの背中をさする。
 しかしテラはそれをカルキ臭がきつい炭酸水で飲み干す。
「だからこそ、この地獄みたいな所を壊すぞ!」
「その意気です、テラ!」
「うむ、その意気や良し、だな」
 おや? 誰か一人多いような?
 テラとヘカテイアが、くるりと回れ右をすると、そこには銀髪の女装男子が爽やかな笑みを浮かべていた。
「久しぶりだな。私だ」
「ぜ、ぜぜ、ぜっちゃーん!? 勝手に出てきたぞ!?」
「はっはっは、そんなに会いたかったのか、照れるではないか」
「いや会いたくもないし、これ以上単独プレイングなのに複数人書くコストを増やすのは勘弁してほしいって、おれのあたまに響いてくるぞ!?」
「テラ、あなた、疲れてるのよ……」
 呼ばれていないのに、ユーベルコードで存在するはずの謎の銀髪銀目の青年『ぜっちゃん』の霊が顕現していた。
 ここでヘカテイアがぜっちゃんに尋ねる。
「あなたのことは少し調べさせていただきました。別の世界線では『女装のチョコの邪神』と呼ばれた男で、最終決戦後にチョコの原料……漢方薬のもとを求めて山に入って遭難。目についたキノコを使ってチョコを作って試食したら腹を壊してしまい、脱糞中にクマに襲われて死んだそうですね?」
 凄まじい最期を遂げていた。
 しかし、ぜっちゃんは首を傾げる。
「そうなのか? 死んだあたりの記憶はごっそり抜け落ちていてな? もしかしたら死んでないかもしれないぞ? しかし脱糞中のまま気を失っていたら気まずいな。新たなプレイだと思われかねん」
「ぜっちゃん……オニギリ食べた直後にうんこの話するなよ……ただでさえ不味かったんだぞ……」
 既に憔悴しきってるテラである。
 だが、ぜっちゃんは飄々とした態度で話しかけてくる。
「つれないなテラよ。ニンジャが相手なら忍者たる私の出番だろうに」
「お前、チョコの邪神じゃないの!?」
「何を言う? 私は螺旋忍者。確かにチョコの聖神と思われても仕方ないだろうが」
「「チョコ邪神脱糞忍者……!」」
 属性盛り過ぎである。

 そのあとはどうなったというと……。
「すっげー! さすがぜっちゃん!」
「私も魔力を温存出来て助かります!」
 ぜっちゃんがテラとヘカテを負ぶったまま、猛ダッシュへハイウェイを駆け抜ける!
「ふっ、そうだろうそうだろう? おっと、遅くなったがハッピーバレンタイン! 漢方薬入りのカカオ1万%のチョコレートだ」
「「アババババーッ!」」
 ぜっちゃんの義理チョコが螺旋手裏剣めいて飛来!
 あまりの不味さと硬さに、追ってきたオブリビオン警官たちの頭部が爆発四散!
 それをマッハ36の超音速で口の中に放り込まれるのだから、当然死ぬ。
「一応、三呪剣のうちの一振りを預かったが……使うまでもないな」
「もうめちゃくちゃだな! でもこのまま工場へ突入するぞ!」
 幸先が不安過ぎるテラ一行もまた、地下オニギリ工場へ急行してゆくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルインク・クゼ
ブラック過ぎる上に、詐欺やし食に対しても無礼過ぎる事この上無いやんっ!

流石にこれは破壊せんと
……あかんよね。

[SPD]
〈ヒナスミ〉ちゃんに【騎乗】し【早業】UC発動し【動物使い&操縦】しながら【オーラ防御】で備え【空中戦&推力移動】でかっ飛ばし

ニンジャ警官達をアナゴオーラの牙
で【怪力&捕縛】し【範囲攻撃&グラップル】で纏めてなぎ払い正面突破

追って来るニンジャ警官尻目に
〈万能蛸墨モドキの土蜘蛛鋼糸〉で障害物や壁や引っ掛けられそうな所に【ローブワーク】でブービートラップ張り巡らせて

【第六感】で【見切り】【空中機動&残像】回避し【レーザー射撃&砲撃&弾幕】の【一斉発射】追い討ちし後に

[アドリブ歓迎]



 ルインク・クゼ(蛸蜘蛛のシーアクオン参號・f35911)の種族は土蜘蛛である。
 しかし育った土地柄か、彼女はタコに心を傾けるようになる。特に明石焼きは大好物だ。
 そして現在、ルインクは赤き鎧に身を包んだ蛸蜘蛛のヒーローこと『シーアクオン参號』として猟兵活動を行っている。
 彼女は依頼に食が絡むと我慢できず、今回もアカダルマファーマシーの地下オニギリ工場の惨状に憤慨していた。
「ブラック過ぎる上に、詐欺やし、食に対しても無礼過ぎる事この上無いやんっ!」
 ルインクは空を飛ぶ巨大な真蛸のヒナスミの上に乗っかると、ハイウェイを封鎖する検問目掛けて突撃を開始する。
「流石にこれは破壊せんと……あかんよね」
『止まりなさい。この先はアカダルマファーマシー所有の――』
「うるさいんよ……!」
 電子音声警告を無視し、ARホログラム警備員を時速550kmですり抜けるルインク。
 すぐさま検問周辺にオブリビオン警官たちが集結すると、一斉に拳銃を発砲!
 BANGBANGBANG!
 何たる無慈悲な対応か!
 だがルインクは万能蛸墨モドキの土蜘蛛鋼糸を前方に放ち、弾幕を絡めとって無傷!
「通らせてもらうんよ! 穴子のご当地パワーの牙を受けてみるんよっ!」
 ルインクのご当地パワーが、荒れ狂う穴子の光牙を生み出す!
 それを検問ごとオブリビオン警官たちをひとまとめに嚙み砕いてしまう!
「アナゴ!」
「グワーッ!」
 検問破壊! オブリビオン警官はまとめてネギトロめいた肉の塊に成り下がる!
 そのままハイウェイを低空飛行しながら、追跡してくるオブリビオン警官たちの武装白バイから逃れ続けるルインク。
 武装白バイから乱射される機関銃の銃口からマズルフラッシュが断続的に瞬く!
「あれを回避するのはわけないんやけど……ちぃと数が多いんよ」
 最初こそ残像を囮にして回避していたものの、道路幅いっぱいに弾幕を張られては逃げ場がない。
「こういう時は、やっぱりこれなんよ」
 再び万能蛸墨モドキの土蜘蛛鋼糸でガード!
 そのままハイウェイの車幅をせき止めてバリケード兼トラップとして据え置く。
 オブリビオン警官たちは急に止まれず、武装白バイごと鋼糸へ突っ込んだ!
「グワーッ絡まったぞ!?」
「アイエェェェェ!?」
「アババババーッ!」
 身体が切り刻まれてオタッシャする者や、粘つく蜘蛛糸めいた鋼糸に絡めとられる者など、一瞬でハイウェイはアビ・インフェルノ・ジゴクと化す。
「これでトドメなんよ……! ヒナスミちゃん!」
 巨大蛸を空中で反転させたルインク。
 タコの口から真っ黒なインクめいたビームが発射されると、オブリビオン警官たちをことごとく押し流していった。
「「サヨナラー!!」」
 勢いに押されてコースアウトしたオブリビオン警官たちがまとめて爆発四散!
 それを見届けたルインクは、急いで地下オニギリ工場の入口であるトンネルを目指していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【鱝鰭】
※アドリブ絡み歓迎

地下工場突入は『里帰り』訓練に最適さ
強制労働は実家で馴染みだし…やれやれ

9両編成ホバートレーラー【ファルマコン】でハイウェイ疾駆
従業員を診察したいし限界まで乗り付けるよ
グレンさんの羽を後端デッキ満載でブースター代わり
でも【ジオ・アライアンス】の電脳&思考制御と
《瞬間思考力》で操縦は愛機同様に正確

車上各所の【オービタル】《自動射撃》で警官迎撃
※機関砲6基、ビーム砲・榴弾砲・誘導弾各2基
撃ち漏らし?お二人さんお願いねっ

後は【マトリクス・メモリ】由来『バリア発生源』と
【スケイプ・セル】の先頭車展開で障害物&ゲート突破

他メガコーポ新兵器めいた威容に精々「ナンデ!?」と怯えな♪


ルクレツィア・アストリュード
【鱝鰭】
【アドリブ絡み歓迎】
ん、任務了解。メガコーポの暴虐も、全て斬り捨てる。

リリーのファルマコンの機上に乗り、迎撃に来るニンジャ達を待ち受ける。
【瞬間思考力】で敵の接近速度と攻撃行動を把握、リリーとグレンが撃ち漏らした敵のうち一番最初に攻撃行動を仕掛けてきそうな敵を優先的に狙う。

The Answererで繰り出す【斬撃波】で主に攻撃。
敵が何等かの乗り物に乗ってるならそっちを、生身で走ってるなら足を狙うのもアリかな。

破壊に手間取りそうな敵に対しては時空裂断で攻撃。
残る裂け目で後続にも攻撃できれば好都合、かな。

「キリステ・ゴーメン…なんちゃって」


五ヶ谷・グレン
【鱝鰭】アドリブ絡み歓迎
◼️心情
んー、幸福と健康を守る魔女としては、こう言うのはいただけないな。
なんか、この世界若干使用言語が違ってる気もするが、
ノリとしては、アレだ勇者系デビチューバー、
ここだと炎上系がマストって話だし、じいさんも昔の血が騒ぐとか言ってる
◼️方策
リリー先生のファルマコンに同乗させてもらう、
俺からはファルマコンに指定UCで一割は索敵兼遊撃用に手元に、残りは船として
半分はファルマコン後部でブースターとして、
残りを全体に姿勢制御翼やスラスターで制御権も任す、魔女としては流行知識やクライアントの願いに沿うのは当たり前だからな。
俺は、釜に毒八ッ橋を括り付けて武器変形で伸縮させて振るうな



 リーゼロッテ・ローデンヴァルト(マッド&セクシーなリリー先生・f30386)は仲間と共に9両編成ホバートレーラー【ファルマコン】に乗り込んだまま世界を跳躍してきた。
 目的地のハイウェイの入口をすぐに検索・確認すれば、最初からアクセル全開で暴走突撃を開始!
「地下工場突入は『里帰り』訓練に最適さ。強制労働は実家で馴染みだし……やれやれ」
 肩を竦めるリーゼロッテがハンドルを左に切ってドリフトターン!
 後部車輛が遠心力で振られることを計算し尽くした美しいコーナリングテクに、乳が豊満な女剣士が車両の上で仁王立ちしたまま称賛の声を漏らす。
「さすがリリー。最後尾の車両の上に陣取るボクが振り落とされないくらいの、精密なコース取り。ゴーランガ……とか言えばいい、かな」
 ルクレツィア・アストリュード(終極フラガラッハ・f30398)は身の丈程もある片刃反身の刀身を有する剣『The Answerer』の柄に手をかける。
「任務内容の再確認。地下オニギリ工場の壊滅及びこれに伴い障害の削除。ん、任務了解。メガコーポの暴虐も、全て斬り捨てる」
 アンサーヒューマンたるルクレツィアは、常人の数倍の速度で思考を巡らすことが可能だ。
 他者にとっては刹那の判断が、彼女にとっては有閑な考慮と吟味を挟んでも尚猶予ある選択肢となる。
「みんな! 衝撃に備えて!」
 リーゼロッテの警告の数瞬後、ファルマコンの先頭車両がハイウェイの検問所を決断的に強行突破!
 搭載された【マトリクス・メモリ】由来『バリア発生源』と【スケイプ・セル】の先頭車展開による防御を攻撃に転化させたのだ!
 突き破られるバリケード!
 撥ね飛ばされるオブリビオン警官たち!
「「グワーッ!!」」
「なんか、この世界若干使用言語が違ってる気もするが、いいのか? あれ?」
 独特な敵に散り際に困惑の表情を浮かべるのは五ヶ谷・グレン(竈の魔女はだいたい筋力で解決する・f33563)である。
 彼は車窓から顔を出して後ろを確認する。
「おー、蟻みたいに警官たちがうじゃうじゃ湧いて出てきやがった。てかあれだ、オニギリに漂白剤ぶっかけるとかなしだ、なし。んー、幸福と健康を守る魔女としては、こういうのはいただけないな」
 カネに魂を売ったオブリビオン警官たちは、そんな違法オニギリの製造所を守ろうとしている。そして猟兵たちにあっけなく殺された。
 それに五ヶ谷はマッポーめいたショッギョムッジョを実感しつつ、追手を振り切るためにユーベルコードを発現させた。
「祈り請いに現れ来たれ。魔女の請【善き翼の鳥船】」
 次の瞬間、m半径内に1050本もの羽の一片がファルマコン周囲を幾何学模様を描いて飛翔し始める。
 それらは次第にファルマコンの後部車両に接着すると、ブースター推力となって車両全体を加速し始める。
「全体の1割は索敵と遊撃用に温存、45%をファルマコンのブースターに使用して、あとは本来の機能である鳥船へと組み合わせる。俺はそっちへ移ろう」
 巨人が窮屈そうに人間サイズの扉から外へ身を乗り出すと、飛んできた鳥船へと一気に飛び乗った。
 そのままリーゼロッテが運転する先頭車両へ向かうと、インカムマイク越しに言葉を投げかけた。
「俺の魔法はどうだ? 随分早くなったはずだが」
『グレンさん、ありがとう! すごい速度が出てるよ♪』
「でも加速すると操縦が難しくならないか?」
『そのあたりは平気さ♪ 統合管制システムの【ジオ・アライアンス】による電脳と思考制御、そしてアタシの瞬間思考力さえあれば、普段通りの運転が可能だからね?』
「ならよかった。魔女としてはクライアントの願いに沿うのは当たり前だからな。もしも不具合があったら片手落ちだ」
 魔女としてのプロ根性が、どんな些細なミスや取りこぼしさえ許さないのだ。
『それじゃ、あとは手筈通りに。ヤッチマイナー♪』
『ヨロコンデー、であってるかな?』
 もうひとり、インカム越しで返答するルクレツィア。
 五ヶ谷も了解とだけ告げると、ファルマコンの横を並行して飛び進めてゆく。

 まず動きがあったのは先頭車両だ。
 連絡を受けた他のオブリビオン警官たちが、先回りしてファルマコンを迎え撃つべく待ち構えていたのだ。
『暴走は実際危険な。シートベルトをしてますか? 確認のため停車を願い――』
「お断りだよっ! Take This!」
 リーゼロッテがユーベルコード『DA-62:ORBITAL(オービタル)』を行使すると、各車両上部から高精度セントリーガン兼CIWSが出現!
「子機、全数投射完了。FCS同期開始。さあて、他メガコーポ新兵器めいた威容に精々『ナンデ!?』と怯えな♪」
 機関砲6基、ビーム砲・榴弾砲・誘導弾各2基ずつの計12基の自動斉射システムが、前方を塞ぐオブリビオン警官たちを無慈悲に撃ち抜く!
「アイエエエエエエエ!?」
「こんなの試験に出ないよぉ!」
「ナムアミダブツ!」
「サヨナラ!」
 圧倒的火力の前に、有象無象のオブリビオン警官たちは木っ端微塵に爆発四散!
 しかし後続からも追手が!
 リーゼロッテが前方の敵を蹴散らし続けるのに集中しているため、うち漏らしや後続の追手は仲間に対処をゆだねることにした。
「お二人さんお願いねっ?」
「クライアントの願いは絶対だ、ファルマコンには近付けさせない」
 巨大化させた魔女の釜を片手で振り上げた五ヶ谷が、鳥船の上で躍動する。
「猛毒の八つ橋と一緒にぶん殴る。ただそれだけだ」
「グワーッ!?」
 おわかりだろうか?
 飛来してきた鳥船の甲板から身を乗り出してきた巨人が、猛毒の三角形を口に押し込もうとしながら巨大な釜で脳天を殴ってくる恐怖を。
「ナンデ!? 男の魔女ナンデ!?」
「グワーッ毒八つ橋!」
「グワーッ!」
「グワーッ!」
「グワーッ!」
 近付くオブリビオン警官たちを片っ端から殴り潰すか毒殺してゆく魔女に、オブリビオン警官たちはしめやかに失禁した。
 一方、最後尾では、追いかけてくる警官隊をルクレツィア単独で相手取っていた。
「何処にいても、逃がさない」
 速度マッハ5.0以上の不可視の斬撃波が、またひとりオブリビオン警官の身体を真っ二つに掻っ捌いてみせた。
 長大な刀身が振り抜かれるたびに、武装白バイの前輪が半分になって転倒し、警官の足やら腕やらが刎ね飛ばされてフェンスに激突する。
 しかも、この斬撃波はしばらくその場に留まるため、何も知らずに突っ込んできた後続車両が接触するとスパッと切断されてしまうオマケつきだ。
 まさに『時空裂断(グラム)』の名に相応しいユーベルコード剣技!
「キリステ・ゴーメン……なんちゃって」
 多くを語らぬ女剣士の胸元は、やはり豊満であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ニンジャ警官』

POW   :    サイバーステルス・ジツ
自身と武装を【サイバーステルス・ジツ】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[サイバーステルス・ジツ]に触れた敵からは【意識】を奪う。
SPD   :    エンザイタイホ・ジツ
指定した対象を【犯罪者】にする。対象が[犯罪者]でないならば、死角から【捏造した証拠品】を召喚して対象に粘着させる。
WIZ   :    デンノーヒョーイ・ジツ
【サイバー忍術】で【電子データ状態】になる。肉体は脆弱だが透明になり、任意の対象に憑依して【仮面】を生やし、操作あるいは強化できる。

イラスト:ちー

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ――アカダルマファーマシー・地下オニギリ工場。

 ここの工場長はオブリビオンでありニンジャである。
 メガコーポにおけるカチグミにのし上がるべく、文字通り魂を企業に売って人間を止めた男だ。
 男は低賃金労働者は人間の形をした『部品(パーツ)』だと認識している。
 故に、彼らが疲弊すれば『廃棄』するし、不満や反抗の意を少しでも見せれば『処分』して『交換』するまでだと断言する。
 なぜそんな非道な考えがまかり通るのか?
 それは男がオブリビオンのニンジャだからだ。
 そうやって自身の牙城を盤石に押し固めてゆき、警官さえも買収して警護に当たらせている。その警官たちもまたオブリビオンのニンジャであった。
 無知で無力な低賃金労働者のモータルたちはただ使い捨てられる命運であり、それは未来永劫変わることがない。
 ――そう誰もが思っていた。

「グワーッ!!」
 突如響き渡る、ニンジャ警官の断末魔!
 その身体は電子レンジで温めた生卵の如く粉々に破裂して爆発したではないか!
 この騒ぎに、工場内は第二種警戒態勢警報が発令!
 巡回していたニンジャ警官たちが、ゴヨウ・チョウチン・パトランプを発光させながら続々と集結してくる。
「一体何事だ!? ってヒェッ! 死んでる!? ナンデ!?」
 騒ぎを聞きつけてのこのこと出てきた工場長が、ネギトロと化したニンジャ警官の肉塊を見て驚愕する。
「あ、ありえない! ニンジャはこの世界で最強……それを殺す相手だと!?」
 怯える工場長。男はまだ、世界の加護を受けた歴戦の戦士たちの存在を知らない。
 そのとき、工場内から悲鳴の数々が響く!
 何たるダイナミックなエントリー!
「すでにゾクが内部に!? ええい! 早く鎮圧に向かえウスノロどもが!!」
 工場長が命じると、ニンジャ警官たちはすぐさま散り散りになって鎮圧に向かっていった。
 だが入れ替わりにひとりのニンジャ警官が報告しに戻ってきた。
「た、大変です! ムーホンです! 低賃金労働者どもが、謎のテロリストの襲撃に同調して蜂起しました!」
「なんだと!?」
 ついに従業員たちも、この機に乗じて立ち上がったのだ!
 工場長は顔を真っ赤にして怒りに震える!
「おのれテロリストども! 『部品』どもを焚き付けおって! いいか? 絶対にワシの前へ奴らを生かして突き出せ! 男なら八つ裂きにしてやる! 女ならワシが犯しながら首を刎ねて、それを剥製にして玄関に飾ってやる!」
「ヨロコンデー!」
 報告役のニンジャ警官も鎮圧に向かった後、工場長は苛立ちながら事務所へ戻っていった。
 男はまだ知らない。
 そのテロリストこそ、この世界を大きく変革するであろう、最強たる世界の守護者であることを……!

 その彼らの名は……猟兵(イェーガー)!
神代・凶津
情報によると敵ニンジャはデンノーヒョーイ・ジツなる技を使うらしい。透明化とは厄介だな。
なら罠を仕掛けてやるぜッ!

よいしょっと(通路のど真ん中に重箱にみっちり詰まった『おはぎ』を置く)
「…なに、ふざけているんですか。」
おっと相棒、そいつは違うぜ。
サイバーパンクにおいて『おはぎ』は、その甘さにより中毒者が出る程人々を魅了して止まない魔性フードだ。しかもこれは相棒が作った極上品。
後は物陰で隠れて待ってりゃ、ニンジャ共が涎を撒き散らしながら飛び付いて夢中で頬張り始めるって寸法よ。
そこに【桜花爛漫】をぶちこめば一網打尽だぜッ!
「…本当に上手くいくんですか?」


【技能・料理、闇に紛れる】
【アドリブ歓迎】



 ――アカダルマファーマシー・地下オニギリ工場第一区画。

 神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)はハイウェイでの騒ぎで手薄になった警備を潜り抜け、ひっそりと工場内部へ忍び込むことに成功していた。
「……これからどうしましょうか」
 相棒の巫女こと桜の問いに、凶津はグリモアベースでのブリーフィング時に提示されたニンジャ警官のユーベルコードの対策案を提案する。
「情報によると敵ニンジャはデンノーヒョーイ・ジツなる技を使うらしい。こいつはサイバー忍術とやらで電子データ状態になれるジツだ。肉体は脆弱になるが透明になり、任意の対象に憑依して仮面を生やし、操作あるいは強化出来ちまう。特に透明化とは厄介だな」
「……正攻法では難しそうですね」
「そういうこった、なら罠を仕掛けてやるぜッ! 相棒、あれを使うぞ! ほらあれだよ、重箱に入った黒くて美味いあれ!」
「……え?」
 実は桜、先程から風呂敷に包まれた『あれ』を背負うように持参していた。
「……私の作った『おはぎ』を、どうする気?」
 背負っていたのは、重箱に敷き詰められた桜手製のおはぎだった。
 凶津は桜の身体を借り受けて風呂敷を解き、通路の真ん中に重箱を開けて放置した。
 そして物陰に身を潜めて、ひたすらじっと待ち続けた。
「……なに、ふざけているんですか」
 桜は困惑している。
 これが作戦というのなら、凶津は狂ってしまったのだろうか?
 いや、断じて否である。
 サイバーパンクに詳しい凶津は、ニンジャ警官の弱点を既に把握していたのだ。
「おっと相棒、そいつは違うぜ。サイバーパンクにおいて『おはぎ』は、その甘さにより中毒者が出る程人々を魅了して止まない魔性フードだ。しかもこれは相棒が作った極上品。見逃すなんざモグリのすることだぜ!」
 サイバーザナドゥの食事情は、UDCアースなどの文明世界から比べるとかなり劣悪だ。ここのオニギリ工場の件といい、粗悪な食糧で貧民は常に慢性的な栄養不足に陥っている。
 それは雇われ側の一部のニンジャ警官も同様で、オーガニックおはぎはカチグミ・サラリマンの中でもごく一部しか口にすることができず、その価値は純金と取引がされるとも謂われる超希少品なのだ。
 となると、そんなウルトラレアリティアイテムが通路のど真ん中に放置されていたら、どうなるか?
「後は物陰で隠れて待ってりゃ、ニンジャ共が涎を撒き散らしながら飛び付いて夢中で頬張り始めるって寸法よ。そこに【桜花爛漫】をぶちこめば一網打尽だぜッ!」
「……本当に上手くいくんですか?」
「シッ! 早速お出ましだのようだぜ?」
 神代コンビの視線の先に、蜃気楼めいた空間の歪みがおはぎを取り囲んでいる。
 デンノーヒョーイ・ジツで電子データ化して透明になったニンジャ警官たちだ!
「不審物を発見」
「待て、これはおはぎだ」
「この照りと甘い香り……もしやオーガニックおはぎでは?」
「早まるな、ウカツに食べれば毒でオタッシャ案件になりえるぞ」
「なるほど、暴動を起こした『部品』共の罠か。ならばどうする?」
「私が憑依する。そうすればデータ化した体で解析(スキャン)が可能だ」
「了解。だが無茶はするなよ」
 空間の揺らぎがひとり減ると、次の瞬間、重箱にメンポめいた仮面と手足が出現し、その場をグルグル回転し始めたではないか。
「スキャン開始……主成分:オーガニック砂糖、オーガニック小豆、オーガニックモチ米……形状:おはぎ……毒物混入の可能性:ゼロ%……味覚センサー:遥かにアマイ……」
 回転が止まる。
 スキャン結果が発表された。
「聞いて驚け。 お は ぎ が 入 っ て い る ……!」
「「ア、アイエェェェェ!?」」
 ニンジャ警官たちは驚愕!
 この世界のご時世にオーガニックおはぎを通路に放置するとは、金塊を体中にぶら下げたままスラム街を闊歩するのと同じくらい愚かな行為だ!
「しかも毒は入っていない。安全極まりないオーガニックおはぎだ」
「た、食べてもいいのか?」
「待て! 我々はオーガニックあんこへの耐性がない。一度でも口にすれば、血中あんこ濃度が一気に上昇して廃人と化すぞ!」
「じゃあ黙って眺めてろというのか!? ゴムタイナ!」
「むしろ新鮮なうちに闇ルートで売り捌けば、こんな地下工場からオタッシャできるのでは?」
「それは名案だ! この場には私達しかいない。今すぐこのおはぎを持ち逃げして……ん? なんだ? 桜吹雪……? ナンデ?」
 ニンジャ警官たちは周囲にはらはらと降り注ぐ桜吹雪の存在にようやく気付く。
 ナムサン!
 彼らの背後には、浄化の力を宿す霊力の桜吹雪を発生させた神代コンビのユーベルコード『桜華爛漫(エンハンスサクラストーム)』が目前に迫っている!
「ド派手に行くぜッ!」
「……祓い清めます」
 神代コンビの心がひとつに重なり、カラテシャウトがシンクロする!
「「イヤーッ!」」
 桜吹雪を纏った鬼面の巫女が、霊鋼の薙刀で多段突きを繰り出した!
 アンブッシュを食らったニンジャ警官たちは、哀れ何も出来ずに突き殺されて爆発四散!
「アババババーッ!」
「アイエェェェェ!」
「グワーッ!」
「サヨナラ!」
 インガオホー!
 これが欲に目を奪われ、おはぎトラップに引っ掛かったニンジャ警官たちの末路!
 0と1の塵芥となったニンジャ警官をよそに、凶津はおはぎの入った重箱を回収する。
「ほらな? うまくいっただろ?」
「……ちょっとこの世界が分からなくなってきました」
 得意満面の凶津に対して、桜は異文化ギャップの理解に苦しむのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルインク・クゼ
食への侮辱と人権無視は今更として
……今、女性の敵な発言が聞こえた気がしたんやけど、ヒナスミちゃんも聞こえた?

[POW]
〈ヒナスミ〉ちゃんに【騎乗&動物使い&操縦】し【空中戦&推力移動】駆け【第六感&野生の勘】で攻撃や気配を【瞬間思考力&見切り】

【空中機動&残像】回避や【オーラ防御&属性攻撃(迷彩)】込めた〈万能蛸墨モドキの土蜘蛛鋼糸〉と

『蜘蛛乃巢乃【弾幕】』と【早業&達筆】した〈オクトインクブレイド改〉の【範囲攻撃】蒔き

透明化した敵特定後【早業&毒使い&マヒ攻撃】込みUCと【誘導弾&レーザー射撃&砲撃】の全遠距離武装による【一斉発射】に繋げてオタッシャでなんよ

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]



「食への侮辱と人権無視は今更として……今、女性の敵な発言が聞こえた気がしたんやけど、ヒナスミちゃんも聞こえた?」
「プッププ~!」
 ルインク・クゼ(蛸蜘蛛のシーアクオン参號・f35911)はドアの向こうから聞こえた工場長の発言を耳にしてしまっていた。
 これに相棒の巨大蛸ヒナスミも怒りで膨れ上がった。
 ルインクは聞き間違いじゃないことを確信すると、決意と共に右手を握り締めた。
「よし……あの発言主はボールブレイクで去勢せなあかんな? せやから……行くで、ヒナスミちゃん?」
 ルインクはヒナスミの上に飛び乗った。
 ヒナスミも不思議な力でその場から浮き上がると、ルインクを乗せたまま工場内部へ突撃を開始!
「イヤーッなんよ!」
「ワッザ!?」
「クセモノ!?」
「止まりなさい! 止まらないと撃つぞ!」
 そのオブリビオンのニンジャ警官の言葉を皮切りに、一斉にその場にいたニンジャ警官たちがヒナスミたちへ発砲してきた!
 BANGBANGBANGBANGBANG!
「待って……!? あたし止まってないやん!?」
 欺瞞だらけの警告に更なる怒りを覚えたルインクは、類稀なる状況判断力で弾丸の軌道を“目視で確認”すると、ヒナスミを操って第一波を完全回避してみせた。
 ニンジャ警官たちは目の前で起きた現象に何が起きたのか理解できない!
「ナンデ!? 回避ナンデ!?」
「アイエエエ!?」
「蛸が素早いですね? おかしいと思いませんか!?」
 士気がガタ落ちの警官隊を、部隊のリーダーが叱咤する。
「何をしている!? サイバーステルス・ジツだ! 早くしろ!!」
「「ヨ、ヨロコンデー!!」」
 すると、警官隊がたちまち透明になってゆき、匂いも気配もすぅーっと消えてゆくではないか!
 これは自身と武装を電子光学迷彩で覆うことで、視聴嗅覚での感知を不可能にするジツ!
 更にジツで覆われた武器で攻撃された対象は、たちどころに意識を奪われる恐ろしい効果を持つ。
 ニュービー猟兵ならば囲まれ警棒で殴られて倒されてしまうだろう。
 しかし、ルインクはそれなりに場数を踏んできたイッパシの猟兵だ。
 故に、彼女の瞬間思考力が、サイバーステルス・ジツへの対処を即座にはじき出すことに何の疑問も起きないのだ。
(ジツを纏った弾丸が命中すれば、あたしの意識を奪われるんよ……でもそれなら、射撃する為にあまりこっちへ接近してこうへんはずや……!)
 すぐさま万能蛸墨モドキの土蜘蛛鋼糸に保護色めいたヒナスミの蛸墨を塗りたくると、ノールックで前方へ投げ放った。
「間に合って……!」
 投網めいて拡散した鋼糸が、ジツ纏った弾丸と激突して火花が散る!
 更に安全策として蛸墨の破魔筆刀・オクトインクブレイド改を目の前で何度も振り乱しておけば、空中に描かれた筆跡めいた斬撃の軌道に鋼糸を掻い潜った弾丸が命中!
 間一髪でルインクは第二波を防ぎ切った。
「そして、発射された弾丸の軌道で、おおよその居場所を把握したんよ……!」
 ルインクは空中に『蜘蛛乃巣乃弾幕』とサラサラと達筆な文字を素早くしたためた。
 すると、文字から万能蛸墨モドキの土蜘蛛鋼糸が大量に複製されて前方へ次々と発射され、見えない何かを絡めとってみせる。
「グワーッ!」
「グワーッ!」
「アババババーッ!」
「マズイ! ジツが解除される!?」
 捕縛されたニンジャ警官たちは、何故ルインクが自分たちを捕捉したのか見当も付かない。
 これにルインクは堂々と言ってのけた。
「下手な投網、数撃てば底引き網……大量乱獲なんよ」
 ポエット! 昨今の海洋資源乱獲の問題提起を含めたワザマエな比喩表現だ!
「さあ、お仕置きなんよ。蛸墨の大地の力の毒性を増幅した……この一撃で……戦況を変えるんよっ!」
 ヒナスミの身体にユーベルコードパワーが集中!
 同時に、ルインクの持つ全砲撃武器を召喚・起動させて砲口をニンジャ警官たちへ向けた。
「どうか、オタッシャデー! 蛸墨咆哮『オクトポイズニックブラスト』っ!」
 ヒナスミの口から墨汁めいた真っ黒なビームが放たれるのと同時に、全砲口がニンジャ警官たちへ火を噴いた!
 哀れニンジャ警官たちは為す術もハイクを詠むことも出来ずに爆発四散!
「「サヨナラ!」」
 吹き飛んだニンジャ警官たちのネギトロめいた肉塊など目もくれず、ルインクは暴動で渾沌とした工場のさらに奥へとヒナスミに乗って飛翔する。
「さっきの発言主は何処なんよ……? 見つけたらその白子を潰して引きちぎってやるんよ……」
 目が座ったルインクは、かなりガチ目にキレていた……!

大成功 🔵​🔵​🔵​

レイ・アウレーゼ
敵の本拠地に到着っと、もう騒ぎになってるな。
(バイクを降り端など目立ちにくい所に隠す)

じゃあさっさと紛れ込むか。
‥へえ、中の奴等も一緒に騒いでやがるな。

暴れるのもいいがボスが残ってるから素早く排除する。
武器は【ツインダガー】を使うか。

機械やコンテナや上からと敵に見つからないよう移動するぞ。
人気が無い場で少数の敵が居たら背後や頭上から、時には従業員に紛れ敵の死角を狙うぜ。
まっ、つまり【暗殺】ってやつだな。

・連携ok/アドリブ大歓迎



 レイ・アウレーゼ(サイバーザナドゥの風来坊・f36588)は割と行儀良く相棒たる二輪車『Black dazzle』を地下工場の資材の中へ隠すと、中から聞こえる喧噪に耳を傾ける。
「敵の本拠地に到着っと、もう騒ぎになってるな」
 すでに先行して猟兵たちが戦闘に及んでいるのは把握している。
 ならば今が好機だ。
「じゃあさっさと紛れ込むか。ん? ……へえ、中の奴等も一緒に騒いでやがるな」
 潜入するやいなや、工場で働いていた従業員たちが武器になりそうな鉄パイプや包丁やらを持って、徒党を組んでニンジャ警官たちと交戦していた。
 だが、一般人がオブリビオンのニンジャ警官たちに敵うはずもない。戦況は芳しくないようだ。
「仕方ねぇな、見てられない」
 レイは騒ぎに乗じて機械やコンテナや上からと敵に見つからないよう移動。
 その際、ニンジャ警官たちの背後へ回り込む。
「暴動は鎮圧です!」
「ムーホンは鎮圧です!」
 エンザイタイホ・ジツで従業員たちの身柄を次々と拘束するニンジャ警官たち。
 そこへ忍び寄る、レイのツインダガー!
 鎖で連結されたヌンチャクめいた軌道が、油断したニンジャ警官たちの首を立て続けに刎ね飛ばしていく!
「「アババババーッ!」」
 同時に4つの首が床に転がり、間欠泉めいた血飛沫があたりを濡らす!
「後ろから敵襲!?」
「って、いない!?」
「グワーッ!」
「やっぱりいるじゃないか! って、どれだけいるんだ!?」
 従業員たちに紛れ、レイはユーベルコード『カゲブンシン・フェノメノン』を発動する。
 群衆でなだれ込む従業員たちの中に、レイの実態を有する分身が紛れ込んで、ニンジャ警官たちを徐々に圧倒してゆく。
「まっ、つまりは暗殺ってことだ。従業員たちに加勢ってわけじゃないが、ちょうどいい隠れ蓑があるなら利用するに越したことはないな」
 物陰にもレイの分身たちが潜んでおり、応援に駆け付けたニンジャ警官たちを次々と屠ってみせる。
 そのサツバツぶりは、まるで戦乱の世を生き延びたタケダ・シンゲンを彷彿させる!
 アッという間にニンジャ警官たちを殺して回ったレイに、従業員たちが問い尋ねた。
「あ、あなたは、何者なのですか……?」
「高名なサイバーヤクザ? それとも……?」
「オレはレイ・アウレーゼ、ただの運び屋だ。……いや、今はこう言うべきか?」
 にたり、と含みのある笑みを浮かべるレイ。
「自由気ままな猟兵(イェーガー)さ!」
 半身機械の若き女性は、従業員たちの目にはジャンヌ・ダルクめいた聖女のように映り、誰しもが拝まずにはいられなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

叢雲・凪
オブリビオンスレイヤー・f03411さんと行動

(オブリビオンスレイヤー=サンのアイサツに合わせ横に並びロ●兄さんめいた腕組み)

「ドーモ はじめまして…ジンライ…」(軽く間を開け)

「フォックスです」(決断的に目を見開き放電!背後で終末的落雷!コワイ)


「なるほど オブリビオンスレイヤー=サン。オニギリ・ジャッジメントというわけか」(【赤黒いキツネ】と書かれた威圧的なハチマキを結びつつ)

(ダッシュ+料理+残像を用いた動作で素早くベースボールサイズのオニギリを握り高速でオブリビオンスレイヤー=サンに渡す)

「ハイ!」「ハイ!」(ブッダ!コンマ1秒の乱れもないワンコソバ処刑だ!)
(夜天九尾を発動し加速)


フォーネリアス・スカーレット
ジンライ・フォックス=サンと共闘 f03411

「ドーモ、ニンジャポリス=サン。オブリビオンスレイヤーです。先は急ぎだった故に無視してすまなかった。誠意を以て皆殺しにしてやろう」
 徐に漂白ライスを手に取り、握る。カヤクを混ぜて混ぜライスボールだ。
「イヤーッ!」
 それをオブリビオンの口に突っ込む。
「最後の食事だ、よく噛んで味わえ」
 次々と握り、喰わせる。
「どうだ、美味いか?」
 実際、オーガニックソルトを使っているので美味い事は美味い筈ではあるが。
「そうか」
 無造作に炎剣を投げる。カヤク、いや、火薬を混ぜたおにぎりを爆破する。
「引火しなければ実際ただのカヤクだ。そう、電撃でも喰らわなければな」



 ――その頃、工場のメインである作業エリアには、2人のニンジャ猟兵たちがニンジャ警官隊と一触即発の状態で対峙していた。
「ドーモ、ニンジャポリス=サン。オブリビオンスレイヤーです」
 フォーネリアス・スカーレット(オブリビオンスレイヤー・f03411)は赤錆色の甲冑を纏ったまま、仁王立ちからの合掌、オジギと洗練されつつも殺気溢れる所作を披露した。
 ニンジャのイクサにおいてアイサツは不可欠であり神聖な儀式。
 これを欠かす奴はサンシタと罵られて、最悪、その場でセプクしなくてはならない!
「先は急ぎだった故に無視してすまなかった。誠意を以て皆殺しにしてやろう」
 オブリビオンスレイヤーのアイサツに0.1秒遅れて、赤黒い狐面の少女がオジギした。
 その姿は、何とも威圧感が凄まじいどこぞのニイサンめいた腕組み仁王立ちスタイルだ。
「ドーモ。はじめまして……ジンライ……」
 軽く間を開け、次の瞬間、決断的に目を見開き放電!
「フォックスです」
 背後で終末的落雷!
 コワイ!
 ニンジャ警官隊は怯えながらも、代表者である部隊長が前に進み出る。
「ドーモ、オブリビオンスレイヤー=サン、ジンライ・フォックス=サン。ニンジャ警官隊666班です」
「ケモノの数字の部隊か……ならばそれに見合った処刑を今、思い付いた」
 オブリビオンスレイヤーは無造作に放置された漂白バイオライスを握ると、浅黒い何かを中に包んでニンジャ握力で一気に押し固める。
 オニギリだ。
 そして、それをオーバースローで全力投擲!
「イヤーッ!」
 放たれた戦車榴弾めいたオニギリは、ひとりのニンジャ警告の前歯をへし折って口腔内へシュート!
「アバーッ!」
 喉元にニンジャ握力で押し固められたオニギリが詰まる!
 その硬さは、一瞬で鬼瓦並みの高度を誇る!
 咀嚼できずに気道を詰まらせたニンジャ警官は、哀れ窒息でしめやかにオタッシャしてしまった!
「最後の食事だ、よく噛んで味わえ」
「なるほど オブリビオンスレイヤー=サン。オニギリ・ジャッジメントというわけか」
 ジンライ・フォックスは【赤黒いキツネ】と書かれた威圧的なハチマキを結び、すかさず状況判断!
「ならばボクがオニギリを握って、オブリビオンスレイヤー=サンへ渡そう。そのほうが効率的でハヤイ」
「では頼んだ。……おかわりはいくらでもある。さあ、誰から食べるか? お残しは許さない」
 オブリビオンスレイヤーの殺気がニンジャ警官たちをすくみ上らせる。
 だが彼らも高いカネで雇われたプロフェッショナルだ。
 侵入者に対して罪状をでっちあげ、身柄を拘束せんと一斉に前へなだれ込む。
「ゴヨウ! ゴヨウだ!」
「不法侵入罪、殺人罪、その他諸々の現行犯で、今から囲んで棒で叩く!」
「そのユーベルコード、あまり意味がない気がするけど……まあいい。結末は変わらない」
 ジンライ・フォックスは半ば呆れつつ、その身に宿した眠れる九尾を呼び覚ます。
「出てこい……眠れる九尾……黒神の化身!! 夜天九尾!!」
 黒雷外装【鳴雷】を解いた途端、彼女の身体に黒雷の尻尾が生える!
 これが夜天九尾形態! 生命力を代償に、超人を超越する光速動作と反応速度を獲得する!
「ハイ! ハイ! ハイ! ハイ!」
 直後、漂白バイオライスの山が勢いよく削れてゆく!
 ブッダ! ジンライ・フォックスは0.001でライスを手に取り、握り、オブリビオンスレイヤーの手元へパスしている!
 コンマ1秒の乱れもないワンコソバ処刑だ!
 それをオブリビオンスレイヤーも凄まじい反応速度で受け取ってはニンジャ警官たちへ投げつけてゆく!
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
「グワーッ!」
「グワーッ!」
「グワーッ!」
「グワーッ!」
「グワーッ!」
「グワーッ!」
 ユニゾンめいた断末魔が工場に轟く!
「どうだ、美味いか?  実際、オーガニックソルトを使っているので美味い事は美味い筈ではあるが」
「ウ、ウマイ、です……」
「そうか。中のカヤクもいい塩梅だろう?」
「ハ、ハイ……!」
「そうか」
 無造作に炎剣を投げる。
 すると、オブリビオンスレイヤーの背後が大爆発!
 カヤク、いや、火薬を混ぜたオニギリが爆破したのだ!
「引火しなければ実際ただのカヤクだ。そう、電撃でも喰らわなければな」
「オブリビオンスレイヤー=サンの考えは読めたからね」
 ジンライ・フォックスが指先から黒雷を迸らせる。
 2人の火種がニンジャ警官たちを煉獄の炎の中へと葬ったのだった!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
UC継続

…って帰れよ!
「問題ない、その為のオーバーロードだ。実質二人分だとも!」
おい!?(炎の巫女
「私もお忘れなくですよ!」
【戦闘知識】
ニンジャ警官の動きを分析だ
「工場の配置や敵の逃走経路も把握しろ。分断も戦術の一つだ」
判ってるって
ってお前そういうの分かるのか?
「経験は相応にあるのでな?」
【属性攻撃】
炎を全身と武器とぜっちゃんに付与
「おお、面白い事が出来るなテラ」

【残像・空中機動・武器受け・オーラ防御】
超高速で飛び回り敵の攻撃を回避
【見切り・第六感・二回攻撃・切断・弾幕・重量攻撃・串刺し・早業・貫通攻撃】
ガンドライド
ドリルビット展開
重力弾の弾幕とドリル攻撃で蹂躙
透明状態でも直感で捕捉して迎撃だ!

光学迷彩とか敵だと厄介だよな!
「うむ、戦いでこういう戦術も有益とはな」
こういう時は直感だぞ!
超高速で飛び回りながら剣と太刀で切り裂き憑依させないぞ
槍に切り替えて突き刺し
敵とか無機物に憑依したら即座に粉砕だ
ぜっちゃんは三呪剣の一振りを使用
「お前達のオニギリにはパワーが足りない!チョコを使え!」
だめ!



 地下オニギリ工場は怒声と断末魔が入り混じるアビ・インフェルノ・ジゴクと化していた。
 その渾沌たる光景を目の当たりにして顔をしかめるテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)と黒猫の姿を象る機神ヘカテイア、そしてゼッカことぜっちゃん。
「って帰れよ!」
 しれっといるぜっちゃんにテラが若干キレ気味でツッコんだ。
 だが、ぜっちゃんは何故かパティシエ(女装)の姿で快活に笑みを浮かべていた。
「問題ない、その為のオーバーロードだ。実質二人分だとも!」
「おいッ!? オーバーロードまで勝手に……!?」
 途端、真の姿の炎の巫女姿へと変身してしまうテラ。
 テラはユーベルコードで呼び出した謎の人物に主導権を握られていることに恐怖を覚える。
 召喚した相手が自分の強化フラグを勝手に発動される事はヤベェ状況であることはアカチャンでも分かるはずだ。
「私もお忘れなくですよ!」
 ぜっちゃんに負けじと、黒猫もテラの頭をよじ登って自己主張する。
 ひとりブレーメンの音楽隊状態のテラは、混乱する地下オニギリ工場の奥へと駆け抜けていった。
「ヘカテ、魔力を回すから周囲のニンジャの数と位置を捕捉してくれ」
「分かりました!」
 テラは目視で、ヘカテは魔力探知でそれぞれ工場内のニンジャの戦力分布の解析を急ぐ。
 そこへ、ぜっちゃんが上から目線の後方理解者面で物言ってきた。
「工場での戦力分布の他に、敵の逃走経路も把握しろ。分断も戦術のひとつだ。まあ、テラなら出来ると信じてるがな?」
「いや、大丈夫だぞ? なんでそんなに上から目線なんだ? てか、やけに先輩風を吹かせて来るけど、お前、こういうの分かるのか?」
「なに、経験は相応にあるのでな? 知りたければURLを張ってもいいぞ?」
「この人、何言ってるんでしょうか……? メルクリウス以上にやべー奴ですね……」
「とりあえず、ぜっちゃんがやたら戦い慣れてるっとことだけはわかったぞ……」
 テラは周囲の戦力分布の解析を終えると、従業員たちが抗戦している激戦区へ飛び込んでいった。
「ぜっちゃん、熱くないから安心しろ!」
 テラが炎のオーラを己と武器に纏わせる。
 ぜっちゃんにも炎のオーラが纏わりつくと、彼(見た目は清楚な女性にしか見えないが)は面白そうに全身を見渡す。
「おお、面白い事が出来るなテラ? それでこそお前は私の仕えるべき相手だ」
「だからいちいち勝手に後方理解者面するなよ!?」
「フッ、照れるな照れるな……今後は、このぜっちゃんが24時間いつでも陰からテラを見守ってるからな?」
「公然とストーカー宣言されたぞ!? コワイ!」
「フシャー!! フシャー!!」
 テラの保護者は自分だと言いたげに、ヘカテが猫の姿でぜっちゃんを威嚇!
 そんな唐突に出現した漫才トリオに、従業員たちとニンジャ警官たちはポカーンと口を開けて呆けている……。
「あれはなんだ?」
「アンポンタントリオか?」
「だが少女を24時間監視すると言ってなかったか?」
「言っていた。そして少女が怯えてる。つまり?」
「条例違反!」
「完全にタイホ案件!」
「健全な青少年のナニカが実際危険な!」
 ニンジャ警官たちは目の前の推定犯罪者(ぜっちゃん)に狙いと定めると、ユーベルコード『デンノーヒョーイ・ジツ』を発動!
 肉体を01のデータ集合体へ変えて透明化すると、近くのオニギリマシンに憑依!
「うおっ!? 透明になるのだけでも厄介なのに、マシンに取り憑いて攻撃してきたぞ!?」
「うむ、戦いでこういう戦術も有益とはな?」
「こういう時は直感だぞ!」
「なるほど、つまり出たとこ勝負か。テラの実力と状況判断、とくと見せてもらおうか?」
「お前も戦えよ! 本当にその後方理解者面なんなんだよ!?」
「後進の成長を見届けるのも自分の役目なのでな?」
「いや、本当戦いなさいって……!」
 ヘカテにガリガリ引っ掛かれたぜっちゃんは、残念クールな笑みを浮かべながら工場内を音速飛翔!
「下手に物体に憑依したのは悪手だったな?」
 そう呟いたぜっちゃんは、宝貝『時空魔刃・三呪剣』の一対を握って攻めかかる。
 ぜっちゃんの神速の剣技が、オニギリマシンを一瞬で8分割されて爆発四散!
 テラもガンドライドとドリルビットを展開し、憑依したマシンを撃ち抜き、抉り貫きまくる。
「透明化したニンジャ警官たちもまとめてぶっ飛ばすぞ!」
 テラ自身も超音速で区画内を飛び回りながら、卓越した二刀流の剣裁きで01データのニンジャ警官たちを撫で斬りに伏せてゆく。
 肉体の強度が脆弱化しているニンジャ警官たちは、一撃でも食らえばオタッシャ案件だ。
「お前達のオニギリにはパワーが足りない! ならば今後、オニギリの具にはチョコを使え!」
 ぜっちゃんはテラの得意とするブラックホール重力弾……ではなく、異臭を放つヘドロめいたどす黒いチョコレートをニンジャ警官たちへシュート!
「「グワーッ!!」」
 ニンジャ警官たちは臭いチョコの爆撃で跡形もなく肉体が吹っ飛んだ!
「いやチョコはだめー!!」
 大惨事になりかねないぜっちゃんの暴走に、テラはすぐさま召喚強権を発動させて顕現解除をしたのだった。
「私は何度でも出てくるさ。テラ、私がいなくとも上手くやれると信じているからな?」
「最後まで後方理解者面うぜぇ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
いや忍者で警官ってどういう事なんだよ
この世界どーなってんだ!?
こうかっこいいバイクとかねーのか
「あの赤い奴だよねー☆」

そして気をつけろ
奴ら冤罪逮捕とか最大級に最悪な攻撃してきやがる!
善良代表の僕を不当逮捕とかふざけてんのか!?
「メルシーも創造主ともいえる善神代表だぞ☆」

死角に気をつけろ!捏造証拠品が来るぞ!

(しかし、なにも、おこらなかった!前章とか色々な世界で何してたっけ?

「「………」」

おいてめーら…なんで証拠品捏造しねーんだこら?(びきびきびきぃ

【戦闘知識・情報収集・視力】
敵の動き
武装
金目の物の捕捉

【空中戦・念動力・属性攻撃・弾幕】
UC発動
超高速で飛び回って念動光弾と火炎弾でボコる

【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
おい…さっさと冤罪かけらこら
証拠品捏造しろよ?(どかすか…更に身ぐるみ剥

ちゃんと捏造証拠品出すまでてめーら一人とて帰さねーぞごらぁっ!
(途轍もなく不条理な暴力がニンジャ警官を襲う!
「そうだぞ☆そうじゃないともうイロイロしちゃうぞ☆」

地獄発生
金目の物根こそぎ強奪する犯罪者達



 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)と相棒のメルシーは、工場内でニンジャ警官たちに追われ続けている。
「ゴヨウ! ゴヨウ!」
「殺人罪及び不法侵入罪、そして公然わいせつ罪でタイホだ!」
 ニンジャ警官たちは「カシムたちの目の前」を素通りしてゆく。
 お得意の光学迷彩魔術でやり過ごしたのだ。
「いや忍者で警官ってどういう事なんだよ!? この世界どーなってんだ!?」
 サイバーザナドゥの世界観に、カシムはひどく困惑をしていた。
 そして廊下に張られたポスターに描かれた、未来的デザインの二輪車を指差しながら憤慨する。
「この世界には、ああいうかっこいいバイクとかねーのか!?」
「あの赤い奴だよねー☆ でもお高いんでしょう?」
「ハッ? 僕は天才魔術盗賊ですよ? 盗むに決まってるじゃねーですか」
「ワォ……ゼン……! まさに盗んだバイクで走りだすんだね☆」
「たとえが古っ! そしておめー適応力すごくね?」
「ドーモ、ご主人サマ。メルクリウスです」
 メルシーはしめやかにオジギをした。
 ゴウランガ! なんと奥ゆかしい所作であろうか!
「本当に順応するの早すぎだろ? つか、気を付けろ? あの警官たち、冤罪逮捕とか最大級に最悪な攻撃してきやがる! 善良代表の僕を不当逮捕とかふざけてんのか!?」
「理不尽だよねー? メルシーも創造主ともいえる善神代表だぞ☆」
「死角に気をつけろ! 捏造証拠品が来るぞ!」
「ラジャったよ☆」
 2人は廊下の角を一斉に飛び出し、互いの武器を構えた。
 ……だが、何も起きなかったし、誰もいなかった。
「いや、いねーし! 奴らの目は節穴か!?」
「みんな~! 善良代表のご主人サマとメルシーはここにいるぞ~!」
「おいバカやめろ! 敵を呼び寄せてどうする!?」
 メルシーの奇行によって、ニンジャ警官隊がカシムとメルシーを完全包囲する。
「タイホだ! タイホだ!」
「現行犯だ! おとなしくオナワに付け!」
「我々の仲間を殺した罪は重いぞ!」
「「……あれぇ?」」
 カシムとメルシーは、ようやく何かがおかしいと気が付き始めた。
 そういや、ここに来る前、ハイウェイでニンジャ警官隊をサツバツにオタッシャさせてきたのを思い出す。
 あと、ここへ乗り込んだ際も無許可だし、発言そのものが卑猥だ。
 ……もしかしなくても、不当逮捕や誤認逮捕ではなく、真っ当にカシムとメルシーは犯罪行為に手を染めている!
「おいてめーら……なんで証拠品捏造しねーんだこら?」
 カシム、逆ギレで反抗!
「証拠を出せよ証拠を! おらユーベルコードで出せるんだろうが出してみろよ?」
「そーだそーだー☆」
 これにニンジャ警官隊は逆に困惑する。
 彼らのユーベルコードは、でっち上げた犯罪に対する証拠品を背中に張り付けて冤罪逮捕するジツだ。
 故に、本当の犯罪に対しては証拠品をぶつけることができない!
「な、何を言ってやがるんだコイツ!?」
「ハイウェイで警備隊を虐殺した知らせは既に届いている!」
「それをしらばっくれて証拠を出せだと? 白々しいぞ!」
「だからその! 証拠を! 出せってんだスットコドッコイ共がぁぁぁーッ!!」
 逆ギレしたカシムがメルシーとの魔力と思考を重ね合わせると、マッハ36の超音速機動でニンジャ警官隊を宝貝『賢銀水槍』で攻撃!
「ヤリでコロス!」
 カシムのカラテシャウトと共に、ニンジャ警官隊はまとめて貫かれて即死!
「「グワーッ!」」
「殺人の現行犯だ!」
「やっぱりタイホだ!」
 襲い掛かるニンジャ警官隊!
 だがメルシーもマッハ36で行く手を遮ると、万能魔術砲撃兵装『カドゥケウス』から火炎の念動魔法弾を乱射してみせる。
「燃え尽きろー♪ ただし制服と下着だけ♪」
「「グワーッ全裸!?」」
 器用に火炎弾はニンジャ警官たちの身に着けている衣服と下着だけを焼き払う。
 その目的は……。
「さ~て、証拠品を出さないとイロイロしちゃうぞ☆」
「「アッー!?」」
 メルシーのネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲が白い火を噴く。
 全裸のニンジャ警官たちは瞬く間にアビ・インフェルノ・ジゴクへ落ちていった。
 カシムもまた、自分の罪を棚に上げてキレ散らかしていた。
「おい……さっさと冤罪かけてみろよコラ? 証拠品捏造しろよスッゾコラー?」
「い、いや、さっきからお前ら、犯罪行為しかやってないじゃないか……」
「ナマッテメッコラー!? ちゃんと捏造証拠品出すまで、てめーら誰一人とて帰さねーぞゴラァッ!」
「だから今この瞬間、暴行罪が発生してグワーッ!?」
 ニンジャ警官たちはカシムの途轍もなく不条理な暴力によって皆殺しにされてしまった。
「よし、メルシー! こいつらの有り金と金目の物を奪って奥へ進むぞ!」
「ラジャったよ、ご主人サマ♪」
 こうして、無自覚の犯罪行為に手を染めるカシムとメルシー。
 コワイ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルクレツィア・アストリュード
【鱝鰭】
よし、(敵の)ニンジャ殺すべし。

ファルマコンから降り、工場へ突入。
The Answererで、ニンジャを片っ端から【切断】。間合いの遠い敵は【斬撃波】で斬りつける。
反乱起こした労働者を攻撃しようとするニンジャがいれば、そっちを優先的に。
【瞬間思考力】で適宜状況判断。

冤罪逮捕…状況的に意味の無いジツのような気がする。
元々不法侵入は不法侵入だし。
どっちにしろ、この剣で押し通る。

敵が多いなら、払暁巨刃で纏めて一掃を試みる。
周りに味方が多いから、攻撃回数は一回。ニンジャだし、耐えられる可能性もありそうだから、斬撃波とかでの追撃重点。

グレンのユーベルコードで適宜回復・強化を受けつつ継戦。
データ化を試みるニンジャはリリーに任せて、実体のままの敵を優先的に狙うとしよう。
連携を取れそうな敵を先に潰して、孤立させつつ各個撃破といこうか。

…何か、気になる?
(そのバストは豊満であった)


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【鱝鰭】【WIZ】
※アドリブ絡み歓迎

【ファルマコン】は搬入出口に強行停車
車両防衛はセントリーガンに任せて3人で降車
あ、前衛は2人に頼んでいい?

愛機【ナインス・ライン】は【シフト・トリックスター】で
装備共々等身大装甲ドレスへ変化して着用
コレで狭い工場内も無問題さ

ドーモ、武装産業医のリリー先生です

警官でニンジャ、しかも忍術で電子データ化?
ま、アタシに半端なデータ攻撃は悪手さね♪

突入時から構内に【ガイア・ゴスペル】を散布中でね
『電気やデータで動くモノ』は大半アタシの手中さ

味方の機械武装は効率化で性能UPさせつつ
データ化した警官は《瞬間思考力》併用で即掌握

後はまだ生身の警官に仮面を強制憑依させ同士討ち♪
電脳駆使分のブドウ糖等は寿司折で補給ね(もぐもぐ)

同士討ちを逃れた逃げ腰の警官も居るけど
「その胸は平坦であった」?OK、ケジメね♡
※オバロで『真の姿』化、ベスプレピン準拠のHカップ美巨乳

【スケイプ・セル】の攻性防壁を叩き付け
中枢神経や電脳等を焼き切り爆発四散♪
防壁は2人にも40枚ずつ設定しとこうか


五ヶ谷・グレン
【鱝鰭】アドリブ絡み歓迎

■心情
世界ってのは不思議がたくさんだな、
地元やキマフュ、デビキンも大概だが、ここも何と言うか、突き抜けてるな。
日本に近いような遥か彼方で遠いというか?
うん、爺さんはここの言葉に聞き覚えがあるのか。
ルーってどこだよ、藪からスティック、年寄りのコールドウォーター?
うーんなんか違くないか?

■準備
今回は地下だからな、幸と不幸を織り混ぜる一匙で人間サイズで行くな。
ルクレツィアさんに金平糖とリリー先生に特上オーガニック寿司折と、
ここだと下手にいじらない方が効果的だなぁ。
うん、オーバーロードにも大分慣れてきたかな?
しかし、オーガニック?ここの基準だと俺の出したのやキマフュのはどういった扱いになるんだ?
■ネギトロ?つみれやつくねの何が悪い
前衛は任された、毒生八ッ橋を棒状に丸めて振るうな、いざとなれば拡げて色々絡め捕ったりで割と便利だぞ。
UCは釜から薄く色付いた薬香を焚いておく、まぁどうにかなりそうだが、見えない所を浮き彫りにした方がやり易いからな。
中身は『人生を振り返り考える香』



 ルクレツィア・アストリュード(終極フラガラッハ・f30398)は両掌を合わせ、仁王立ちの姿勢から豊満な胸元を前に迫り出させるかの如くオジギをした。
「ドーモ、ニンジャ警官の皆さん」
 柘榴石めいた赤黒い瞳は、獲物を屠らんとする獅子めいたキケン・アトモスフィアに満ちる!
「ルクレツィア・アストリュードです。よし……アイサツできた。ニンジャ、殺すべし」
 ルクレツィア・アストリュード(終極フラガラッハ・f30398)は無表情のまま、彼女の身の丈以上の大太刀『The Answerer』の柄と鞘に手を掛ける。
 あそこまで長大な長物の場合、刃を引き抜くためには柄を引くだけでは抜ききれない。故に、鞘の方から抜いてこれを成すのだ。
 五ヶ谷・グレン(竈の魔女はだいたい筋力で解決する・f33563)もルクレツィアの前に並び立つと、困惑しながら見様見真似のアイサツを試みる。
「えーと、こうか? ドーモ、竈の魔女だ。これでいいのか?」
 ニンジャにとってアイサツは神聖な儀式行為である。
 非ニンジャかつ馴染みのない五ヶ谷が困惑するのも無理はない。
「世界ってのは不思議がたくさんだな、地元やキマフュ、デビキンも大概だが、ここも何と言うか、突き抜けてるな。日本に近いような遥か彼方で遠いというか? うん? 爺さんはここの言葉に聞き覚えがあるのか」
 五ヶ谷が被る魔女の帽子の正体は、老獪な口調で喋るリアルデビルなのだ。
 思念話で彼に直接話しかけると、五ヶ谷が思わずツッコミを入れた。
「ルーってどこだよ? オーシバ=サン? だから誰だよ、つか藪からスティック、年寄りのコールドウォーター? うーんなんか違くないか?」
 五ヶ谷の話す言葉は、異世界で芸能活動を行うアクターの独特な言い回しのことである。
 一部のニンジャたちは、この表現をニンジャの暗号の痕跡だと研究を進めている者もいるのだとか。
「あいつ、ルーの言語を操ってたぞ!」
「さてはニンジャの末裔か!」
「いや、だから魔女なんだが?」
 勝手に解釈を深めるニンジャ警官たちに、ますます戸惑ってしまう五ヶ谷である。
 そこへ、後ろから重厚なメカニックアーマーに身を包んだリーゼロッテ・ローデンヴァルト(マッド&セクシーなリリー先生・f30386)が遅れてやってきた。
「遅くなってごめんねっ! 勢い任せに突入したのはいいけど、車体の保全と警護の準備に手間取っちゃってさ♪」
 9両編成・水陸両用の大型ホバートレーラーを残して突入するためには、それなりの手間がかかる。
 車両防衛はセントリーガンに任せることで、不審者の接近を許さぬようにプログラムしておいた。
 そして、リーゼロッテはシフト・トリックスター……腕にはめた光の輪の効果で、相棒のキャバリア『ナインス・ライン』をパワードスーツとして装着する。
 これでリリーはニンジャに負けないくらいの戦闘力を有するのだ。
「ということで、ドーモ、武装産業医のリリー先生です。今から総回診の時間だよ!」
 リーゼロッテのあざと可愛いポーズ!
 これは、無自覚に放たれる蠱惑的チャーム・ジツ!
 これを食らった雄は、ショタだろうがマッチョだろうが、ギンギンのビンビンになって青少年の健全が実施アウトな展開で無双してしまうのだ。
 実際、ニンジャ警官たちの数名が股間を抑えてガクガクとしめやかに果てて死んだ! サンシタは戦う前に股間が爆発四散してオタッシャしてしまうほどの攻撃力、コワイ!
 不意打ちめいて卑怯という非難が飛んできそうだが、ちょっと待ってほしい。
 リーゼロッテはアイサツをしているし、ニンジャのイクサにおいてアンブッシュは1回まで許される。そしてそれに耐えられぬ奴はサンシタと嘲笑られる。
 つまり、イクサのオキテは非情なのだ。
「くっ、敵は格上か!」
「ジツを使ってかく乱しろ!」
「ガンバルゾー!」
 ニンジャ警官たちは侵入者を撃退するべく、ユーベルコード・ジツを行使し始めた。
 その大半がデンノーヒョーイ・ジツで電子データ状態の透明化を選んだ。
 残りは実態のまま、猟兵たちの冤罪をでっち上げて偽造証拠品を背中に張り付けて逮捕拘束しようと突撃してくる。
「冤罪逮捕……状況的に意味の無いジツのような気がする。元々不法侵入は不法侵入だし。どっちにしろ、この剣で押し通る」
 ルクレツィアが鞘を片手で引き下ろして刃を露出させ、今や遅しと上段で身構える。
「警官でニンジャ、しかも忍術で電子データ化? ま、アタシに半端なデータ攻撃は悪手さね♪ ってことで、前衛は2人に頼んでいい?」
 リーゼロッテの言葉に、ルクレツィアは視線を向けつつ無言で首肯。
 五ヶ谷もユーベルコードを行使するべく、魔女の釜の中身をこねくり始めた。
「了解だ。今回は地下だからな、幸と不幸を織り混ぜる一匙で人間サイズで行くか」
 巨人種の五ヶ谷は、小さな匙を手にすると、みるみるうちに体格が一般的な人間サイズへ縮小してゆく。およそ1/4サイズまで小さくなると、今度は魔女の釜からカラフルな色の金平糖と特上オーガニック寿司折を生成した。深く考えてはいけない。魔女の釜は万能なのだ。
「ルクレツィアさんには金平糖を、リリー先生には特上オーガニック寿司折だ。ってかここだと下手にいじらない方が効果的だなぁ。ケミカルな感じになりそうだし、うん、オーバーロードにも大分慣れてきたかな?」
 オーバーロードの恩恵を受けながら、瞬時に体力が回復して傷が癒える魔法を金平糖とオーガニック寿司折に込める五ヶ谷だが、ここでふと疑問が浮かぶ。
「しかし、オーガニック? ここの基準だと俺の出したのやキマフュのはどういった扱いになるんだ? 特にキマフュの奴はケミカル具合ならだいぶ負けないんだが。しかも地面をコンコンコンするとほぼ無限に出てくるしな?」
 異世界ギャップとはかくも趣が異なるものなんだなぁ、と五ヶ谷は魔女の釜で特殊な薬香を炊きながら毒生八ッ橋を棒状に丸めて適当にぶん殴った。
「グワーッ!」
 01データ状態のニンジャ警官が爆発四散!
 透明化の代償として、一撃でも食らえば即オタッシャするほど耐久力が脆弱になってしまうのだ!
「うお、びっくりした! 割と近くまで接近していたようだな」
 そして、魔女の釜から溢れ出る香がピンク色の煙を薄っすらと周囲の空間に充満させると……。
「……ニンジャ、発見した」
 透明化しているニンジャ警官たちが、薬香の煙の色までトレースできずに姿かたちが浮き彫りになっていくではないか!
 ルクレツィアはそのままピューマめいて一気に加速すると、刃を頭上から振り下ろした!
「この刃は、闇を払う」
 自身の周囲へ放った剣閃を巨大化させ、前方に放つ!
 ユーベルコードの『払暁巨刃(エッケザックス)』だ!
(味方がいるから攻撃回数は1回に留める。ニンジャ耐久力でミリ残し耐えも考えうるけど……)
 だが、ルクレツィアの考えは杞憂だった。
 彼女の放った斬撃波は、ツナミめいて距離を進むほど巨大化の一途をたどり、実体化しているニンジャ警官だけではなく、01データ化しているニンジャ警官をも巻き込んで斬り刻んでいった。
「ヒサツ・ワザ……なんてね?」
 金平糖を噛んでご満悦!
「「グワーッ!?」」
 誘爆的爆発四散!
 一振りで8人ものニンジャ警官が殺されてしまった!
 これに他のニンジャ警官は怒り狂い、後方で何やら作業しているリーゼロッテを狙うべく拳銃を突き付けた。
 透明化している銃弾を浴びれば、リーゼロッテとて無事では済まない!
 だが、彼らはトリガーを引き絞ることは出来なかった。
 身体の自由がいつの間にか奪われているのだ!
「ナ、ナンデ?」
「身体どころか、指先ひとつも動かねぇ!」
「ヒョーイも無理だ! どうなってやがる!?」
「はいはーい、そろそろタネ明かしの時間と洒落込もうか♡」
 リーゼロッテの周囲の空間に展開されるARスクリーンの数々に映し出される01の呪詛めいたデータ群がその正体であった。
「すでにユーベルコードの『Op.NULL:GAIA GOSPEL(ガイア・ゴスペル)』で、魔改造した医療用磁場制御ナノマシンをこの空間に散布済みさ♪ これは戦場内の電気や情報で制御する存在をこちらが自由に操れるんだけど……たとえば、えいっ♡」
 リーゼロッテがスクリーンに映し出されるキーをタッチした途端、実体化しているニンジャ警官たちへ、電子データ状態のニンジャ警官が強制憑依させるよう操作!
 仮面で顔を覆って強化されたニンジャ警官たちは、リーゼロッテの思うがままに操縦され、次第に同士討ちへと発展してゆく。
「グワーッ! ヤメロー!!」
「体が、勝手に!? アババババーッ!」
「ここまでされる謂われはない!」
「アイエエエッ!?」
 1人の身体に2人分のニンジャ警官がいる上に、同士討ちで自滅し合うため実際効率的な。リーゼロッテの手を煩わせることと言えばユーベルコードの維持のためのエネルギー補給だけだ。
「大抵の生物なら神経の電気的変化は重要だし、そこをいじればご覧御とおりさ。電脳駆使分のブドウ糖等は寿司折で補給ね♪ ん、やっぱりオーガニック・トロマグロ・スシは美味しい♡」
 見せつけるよう、栄養補給を兼ねた究極の拷問であるスシ・トーチャリングをニンジャ警官へ行使するリーゼロッテ!
 ムゴイ!
 視線はスシに釘付けのニンジャ警官は、次の瞬間、自分の頭がネギトロめいた肉塊へと変わってしまうのだから皮肉である。
「ネギトロ? つみれやつくねの何が悪い? あ、言っておくが、今、あんたたちは走馬灯、え? 爺さんがいうならそうなんだろうな……えー、ソーマト・リコールが見えてるだろう。それ、俺の薬香の効能だからな。今までの人生を振り返り悔いるっていう効能なんだが」
 五ヶ谷もなかなかヤバい精神攻撃を仕掛けていた。
 だが、中にはリーゼロッテのユーベルコードから逃れて逃走するニンジャ警官も現れた。
「急いで工場長へ知らせろ!」
「ヨロコンデー!」
「あ、そっちは……」
 周囲から援軍が来ないかレーダー感知をしていたリーゼロッテは、ニンジャ警官が向かった先に暴徒と化した従業員たちが押し寄せてくることを知っていて……。
「「ザッケンナコラー!」」
「アイエエエッ!!」
 ニンジャ警官といえど、囲まれて棒で叩かれれば死ぬ!
 オニギリの怒りを受けたニンジャ警官は即刻爆発四散した。
「従業員たちも合流……心強い。このまま一気に、社長室へ乗り込もう」
 ルクレツィアは先陣を切りつつ、従業員たちを率いて突撃を敢行!
「邪魔するなら、斬る……!」
「グワーッ!」
「グワーッ!」
「グワーッ!」
「グワーッ!」
「グワーッ!」
 肥大化した斬撃の威力は凄まじく、出会い頭のニンジャ警官がゆで卵めいてスライスされていく!
 剣を振るうたびに左右上下へ大きく揺れるルクレツィアの胸元は実際豊満であった。
 そしてついに、社長室を目前としたロココ調のエントランスにて、猟兵と従業員たちが徒党を組んだニンジャ警官隊と激突!
「闘争! 自由! 改革!」
「給料上げろ!」
「俺たちだって人間だ!」
 モータルの人間たちの攻撃はニンジャ警官たちには効かないが、ルクレツィアの援護を受けて各個撃破を順調に果たしていった。
「あっちの豊満な胸の女はだめだ! カテナイ!」
「向こうのマッチョな男も強いぞ!」
「なら、あの平坦な胸の女を仕留めるぞ!」
 ニンジャ警官たちの言葉に、ルクレツィアと五ヶ谷が恐怖に慄く。
 当のリーゼロッテは、アクマめいた満面の笑みだ!
「OK、そこのアンタ、ケジメね♡」
 リーゼロッテの決断的オーバーロード!
 その姿が少女の姿から艶めかしいHカップ魔乳美女へと変貌を遂げる!
 核弾頭めいた乳房を誇らしげに突き出しながら、リーゼロッテは電子防壁【スケイプ・セル】をニンジャ警官たちへ叩き付けた!
 瞬間、青天の霹靂めいた電撃がニンジャ警官たちをショート!
「「アババババーッ!?」」
「中枢神経や電脳等を焼き切って、まとめてみんなオタッシャ案件さ♪ ほら、イケイケイケイケ、はやくイッちゃえ♡」
「「サヨナラ!」」
 ニンジャ警官たちがすべて爆発四散すれば、もはや邪魔する者はいない。
 用心のため、従業員たちはここに残ってもらい、仲間に40枚ずつ電脳防壁を纏わせたリーゼロッテが、重金属シェルターめいた社長室の扉を開ける。
 果たして、何が待ち構えているのだろうか?

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『サイバーニンジャ用強化外骨格・サンダンメ』

POW   :    イヤーッ!
【カラテ】が命中した敵をレベル×10m吹き飛ばす。
SPD   :    イヤーッ!
速度マッハ5.0以上の【カラテ】で攻撃する。軌跡にはしばらく【固体化したカラテ粒子】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
WIZ   :    イヤーッ!
【両拳の超振動ステーク】から【カラテ波動】を放ち、【カラテ】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:エンシロウ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ムルヘルベル・アーキロギアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


――地下オニギリ工場・工場長専用スイートルーム。

 分厚い鉄の扉を開いた先は、陰惨な作業現場と打って変わって金銀煌びやかで豪奢な装飾が所狭しと並ぶ空間だった。最高級ホテルのスイートルームを彷彿とさせる作りは、それだけ此処の工場長が私腹を肥やしている証左である!
 猟兵たちは怒り、悲しみ、理解不能と様々な感情を胸に抱えながら奥へ奥へとレッドカーペットの上を歩く。
 すると、横道から悪趣味な紫のスーツ(ただし仕立ては間違いなく最高級品だ)を纏った男が姿を現す。
 男は忌々し気に猟兵たちを睨み付けると、最高級レッドカーペットにタンを吐いた。
 キタナイ!
「カーッペ! 何をやってるのだマッポどもは! ネズミ一匹も取り締まれんとは情けない! ヤンナルネ!」
 間違いない、この男が工場長であり、オブリビオンのニンジャである!
「まぁいい。こうなったらワシ自らカイシャクしてやるわ! おっと、だが女は美人ばかりではないか! 武器を捨ててワシの愛人にならんか? そうすればムザイホーメンで許してやる! その代わり、ワシと一晩中前後してもらうぞ! グワハハハハハ!」
 青少年の健全が実際危険な発言だ!
 工場長は懐から取り出した謎のボタンを押すと、壁から各部位のアーマーが射出し合体してゆく!
 僅かコンマ1秒で工場長は黄金のサイバーニンジャ用強化外骨格・サンダンメを纏ったツヨイ・オブリビオンニンジャにパワーアップしてしまった!
「グワハハハハハ! この外骨格は高かったからな! ドーモ、此処の工場長のヤスモトです。出力最大! 蹴散らしてやる! ズガタッキェーッ! イヤーッ!」
 アイサツを済ませたヤスモトは、カラテシャウトと共に工場長が襲い掛かってくる!
 猟兵たちよ、イクサの刻は来た!
 ニンジャを……殺せ!
神代・凶津
工場長ニンジャの奴、フルアーマーになりやがったぜッ!
気を付けろ相棒、私腹を肥やしている割には強力なカラテ使いのようだぜッ!
「…忍者って何でしたっけ?」

「…式、召喚【戦駆け劔武者】」
御大層なアーマーを着込んだんなら、こっちは機動武者の式神をけしかけるぜッ!
劔武者を高速移動で一気に距離を詰めさせて特殊合金の太刀で攻撃だぜ。攻めて攻めて攻めまくれッ!

工場長もカラテで劔武者に集中しなけりゃならねえだろ。
その隙に気付かれないように工場長の後ろに回るぜ。
そしてアーマーの隙間の柔い部分を見切って妖刀を突き刺してやる。
卑怯?隙を見せた方が悪いんだぜッ!イヤーッ!


【技能・式神使い、見切り】
【アドリブ歓迎】



 朱塗りの鬼面の神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)と、彼を装着する相棒こと桜は、カラテシャウトと共に突っ込んでくるヤスモトの拳を冷静にサイドステップで回避! だが敵の拳の先に飛び出たステークが目に見えない超振動を起こし、前方にカラテ波動を発射していた!
「イヤーッ!」
 ヤスモトのカラテが餓狼の咆哮めいて空を抉る!
 初手から初見殺しの波動拳カラテだ!
「あっぶねぇッ!?」
 だが凶津はキケン・アトモスフィアを察知し、桜の身体を操って更に真横へ飛んで事なきを得ていた。実際見切っていなければ、今頃は凶津はおろか桜も、カラテ波動に巻き込まれてネギトロめいた肉塊に成り果てていたであろう!
 飛び込み前転回避を成功させた神代コンビは、目に見えない攻撃にやりづらさを感じてしまう。
「チィッ! 工場長ニンジャの奴、フルアーマーになりやがったぜッ! しかも波動拳なんてヒサツ・ザワを持ってやがるッ! 気を付けろ相棒! あの野郎、私腹を肥やしている割には強力なカラテ使いのようだぜッ!」
「……忍者って何でしたっけ?」
 いまだにサイバーザナドゥ世界に順応できない桜では戦えぬと判断した凶津は、桜の身体の主導権の殆どを自身が司る事でニンジャ反応力に対処することを選んだ。
「ドーモ、工場長ニンジャ=サン。俺の名はマガツだ」
「ドーモ、マガツ=サン。ヤスモトです。早速死ねぇッ!」
 アイサツ後コンマ1秒で再び振るわれるカラテ波動拳!
 しかし凶津はこれを読み切っていた。
「……式、召喚。【戦駆け劔武者】」
「っしゃぁッ! カラテ波動を機動武者の式神でガードだ!」
 撃ち出されたカラテ波動が、突如出現した体高5mの鎧武者型巨大式神によって跳ね除けられてしまった!
「そっちが御大層なアーマーを着込んだんなら、こっちは全身に霊力の炎を纏う機動鎧武者をけしかけるぜッ!」
「……この式神の頑健さは折り紙付きです」
 桜の言葉通り、ヤスモトが連続でカラテ波動を叩き込んでも、式神【戦駆け劔武者】はその装甲に傷ひとつ負わせることすらできない。
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
 怒涛の四連撃カラテ!
 しかし、式神内部に収められた蒼炎の魂が噴き上がり、カラテ波動を相殺!
 ザンシン中で動きが一瞬だけ止まったヤスモトへ、機動鎧武者の式神は腰元の二振りの特殊合金巨大刀を神速イアイ・ギリでクロス斬撃を浴びせる!
 Slaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaash!!!!
「グワーッ!?」
 黄金のアーマーこそ頑丈で損傷は軽微だが、斬撃の衝撃までは殺しきれずにヤスモト本体へのダメージは通る!
 更に機動鎧武者は、その図体からは想像だにできない程の高速駆動を披露し、ヤスモトを立て続けに切り刻んでいった!
「グワーッ! グワーッ! グワーッ!?」
 吹っ飛ばされかかったヤスモトは、壁にステークを突き刺すことでどうにか踏み止まる!
 そして前を見て、アーマーの中でほくそ笑んだ。
「しめた! やはりデカいだけあって、あれだけの連撃後は硬直……ザンシンがデカい! そこだ! イヤーッ!」
 ヤスモトが跳躍!
 狙うは機動鎧武者の眉間だ!
 万物において、眉間は急所のひとつ。そこへ直接カラテ波動を叩き込む!
 次の瞬間、耳をつんざく金属同士の激突音と共に、ヤスモトの身体が“前へ吹き飛ばされて”いった!
「グワーッナンデ!?」
 爆散する機動鎧武者の蒼炎に巻き込まれたヤスモトはアーマーごと燃え盛る!
 振り返った先には、神代コンビが妖刀にサクラ・オーラをエンハンスさせてザンシンをしていた。
「工場長もカラテで劔武者に集中しなけりゃならねえだろ。その隙に、気付かれないよう工場長の後ろに回らせてもらったぜッ!」
「ヌヌゥー! ウカツ!」
 ヤスモトは己の前のめりな戦術を悔いた。
「だが卑怯だぞ! 背後から斬りかかるとは、貴様、さてはイクサの作法がなってないな! 即刻セプクせよ!」
 敵の非難の声に、凶津が妖刀を躊躇なく黄金のアーマーの隙間……腹部へと一気に突き刺して返答とした!
「セプクするのはあんただぜ、工場長ニンジャ?」
「グワーッ!?」
 アーマーの隙間から真っ赤な鮮血が溢れ出てくる!
「俺が卑怯だと? ハッ! 前に気を取られて背中がガラ空きのあんたがそれを言うかよッ? 隙を見せたあんたが悪いんだぜッ! このマヌケッ! イヤーッ!」
 凶津は突き刺した妖刀を横薙ぎに振り抜く!
「グワーッ! ヤラレター!」
 黄金のアーマーから血風が噴き出す!
 ヤスモトの脇腹が、見事に掻っ捌かれた瞬間であった!

大成功 🔵​🔵​🔵​

レイ・アウレーゼ
ハ、センスも悪ければ随分と下品な登場かよ。
程度が知れるな。

あと寝言は寝ていえ。
オレはお前の愛人になんて天地ひっくり返ってもならねぇよ。

敵の動きを探りながら戦闘。
動きが読めてくれば奴が攻撃を出す前に先制攻撃出来るからな。
彼奴の技は避けるか受け流し此方も攻撃を入れようか。
ついでにそのアーマーも破壊してやるよ。

だいたいオレは同じニンジャとしても気にくわねぇ。
間違いなくお前みたいなのはニンジャの面汚しだ。
消えな。

・連携アドリブok



 レイ・アウレーゼ(サイバーザナドゥの風来坊・f36588)は紫色の瞳に侮蔑と憤怒を滾らせながら、腹の傷をニンジャナノマシンで塞ぐヤスモトの前に立った。
「ハ、センスも悪ければ随分と下品な登場かよ。程度が知れるな」
「ダマラッシェー! ワシは裏の社交界でもファッションアイコンとしても顔が効くのだぞ!?」
「だったら、その裏の社交界まるごとクソダゼェな! あと寝言は寝て言え。オレはお前の愛人になんて、天地がひっくり返ってもならねぇよ」
「だったら、カラテで組み伏して解らせてやる! イヤーッ!」
 ハヤイ!
 速度マッハ5.0以上のカラテパンチがレイの眼前に迫る!
(勝負は一瞬だ……)
 常人では、超音速の拳に目視で反応などできやしない。
 しかし、レイはサイボーグでありサイバーニンジャ!
 その高性能義眼ことバイオニック・アイから得た視覚情報が、レイの反応速度を底上げしてマッハ5.0以上の拳への対応を可能にする!
 先手は取られた。
 だが、まだ“後の先”が残っている!
「光の如く嵐の如く、ってな!」
 ユーベルコード『閃光殺舞』!
 ヤスモトの放ったカラテと同じ効果を持つユーベルコードをクロスカウンターとして撃ち込む!
 鎖で繋がれたツインダガーを超音速マッハ5.0でヌンチャクめいて振り回せば、ヤスモトの拳と激突!
 ヤスモトの右拳が僅かに外へ逸れる!
 しかしすかさずヤスモトは左拳をカラテシャウトと共に打ち出してくる!
「イヤーッ!」
「なにがイヤーッだ馬鹿野郎が!」
 ヤスモトは拳の軌道に残るカラテ粒子を、レイは斬撃の軌道上に発生した透明の剣気で、それぞれが追撃と鍔迫り合いを行いながらラッシュの攻防を開始!
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
「いちいち叫ばなきゃ攻撃できないのか、うるせぇな!?」
 発生した剣気をバックラー代わりにして超音速の拳を受け流し、カラテ粒子を避けてダガーの切っ先を滑り込ませるレイ。
 しかし、ヤスモトも拳圧でカラテ粒子を盾にして斬撃を防ぐ!
 これはまさに、千日手! 互いに一歩も譲らない攻防の応酬!
「ヌゥーッ! なかなかやるな小娘!」
「減らず口叩いてる余裕があるのか、おめでたい奴だな?」
 レイは剣気に足を掛けると、なんとそれを踏み台にしてヤスモトの背を飛び越える!
 そのまま背面飛びでカラテ粒子の弾幕の合間を縫ってゆくと、そのまま敵の背後へ華麗に着地するレイ。
「なにィ!? チョコザイナー!!」
 すかさずヤスモトは後ろを振り返ろうとするが、その間もなく背中に凄まじい衝撃がアーマー越しに身体を貫いていった。
「グワーッ!!」
 レイの放ったダブル斬撃波だ!
「だいたいオレは同じニンジャとしても気にくわねぇ。間違いなくお前みたいなのはニンジャの面汚しだ。消えな。ついでにそのアーマーも破壊してやるよ」
 レイの持てる渾身の斬撃波が今日イチでの最高速度を出して、ヤスモトの黄金のニンジャアーマーに深い傷を刻み付けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

超変異英雄吸血忍者・オーヴァーニンジャ
オー!なんとザンギャクヒドーなアクギョーザンマーイ!極悪ニンジャは正義のヒーロー、オーヴァーニンジャが許しまセンよー!

高周波タネガシマブレードの超電磁徹甲銃(レールガン)をクイックドロウ乱れ撃ちして接近&するデース!

ニンジャガントレットでスバヤク印を結ぶ高速詠唱してユーベルコード発動デス!
覚悟するデース!ニンポー、トガリキシーリングで引っ捕らえるデース!
ニンジャトーチャーのヒトツ、グリードオーシャンで今朝獲れ立ての魚介を使った極上スシとギョクログリーンチャでスシトーチャリングの刑に処すデス!
他の猟兵のヒトもいましたら、オスソワケしてオハナミしマース!

てんちゅーデース!《成敗!!!》



 かなりの深手を負ったヤスモトは、背中にすぐさまアカダルマファーマシー製のニンジャナノマシン軟膏を背中へ塗りたくる。
 ばっくり避けた背中も、心臓と脳のニューロンさえ無事であれば30秒ほどで塞がってしまう、ニンジャ専用の違法医薬品だ!
「なんて奴だ! ワシの外骨格に傷を付けおって! って、ヌゥ? あの光はいったい?」
 ヤスモトの目の前に突如、眩い光が出現する。
 その中から、小さな金髪サイドテールのつり目がちな蒼目の少女が飛び出てきた。
 禁句のマフラーをメンポ代わりにし、体系が浮き彫りになる極彩色レオタード服を着こんでいる。
 実際その身に纏う服は……ニンジャのそれだ!
「ドーモ、オブリビオン=サン。オーヴァーニンジャデス」
 正式名称は、超変異英雄吸血忍者・オーヴァーニンジャ(ミュータントニンジャヴァンパイアガール【超忍】・f36350)である。
 実際属性盛り過ぎな。イラスト出来たらカオスやでこれ。
 その年齢は若干9歳。
 人気忍者アニメに憧れ通信教育でシュギョーしている内になんかいい感じになり覚醒したという、異色の経歴を持つヒーローズアース出身のニンジャだ。
 明らかに今までの猟兵たちとは違う、へっぽこ感満載というか、底知れぬというか、得体の知れない存在にヤスモトは訝しがる。
 だが、本人がニンジャだというならアイサツを返さねばならない。
 それがニンジャのイクサのオキテだからだ。
「ドーモ、オーヴァーニンジャさん。ヤスモトです」
 オーヴァーニンジャはアイサツを終えると、すかさずバトウ・ジツを開始した。
「オー! なんとザンギャクヒドーなアクギョーザンマーイ! 極悪ニンジャは正義のヒーロー、オーヴァーニンジャが許しまセンよー!」
「フン! ガキは帰って寝てろ! シッシ!」
 ヤスモトは相手にすらしない。
 だがオーヴァーニンジャの口撃は続く。
「嫌がる女の子を無理やり自分のものにしようとしてるとも聞きマシター! きっとワタシのこともテゴメにするハラヅモリなのでショー! 女の敵はやっつけマース!」
 威圧的キツネサインで挑発するオーヴァーニンジャ。
 だがヤスモトは右手の人差し指と中指をくるっと反転してみせた。
「チェンジで」
「はい?」
 オーヴァーニンジャは首を横に傾げる。
 ヤスモトは溜息まじりに言い放った。
「ワシはロリコンではないし、そもそもガキは好かん! カエレ!」
「ワッザ!? とんだ失礼ヤローデースネー!」
 9歳でも女性としての尊厳を蔑まれれば怒る!
 オーヴァーニンジャは高周波タネガシマブレードを構えながら突撃開始!
「こんな美少女をチェンジするとか、ヤスモト=サンの目はフシアナデース! その発言、公開するがいいデース!」
 高周波タネガシマブレードは大剣モードと超電磁徹甲銃(レールガン)モードの2種類で使い分けが可能だ。
 怒れる超忍は電磁射出された弾丸を乱れ撃ちしながら、オーバーヒートする重心を抱えてヤスモトの懐を目指す!
 しかし、ヤスモトは速度マッハ5.0以上のカラテで反撃!
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
 両者のカラテシャウトが轟き、交差する!
 亜光速で飛来する弾丸を拳圧のカラテ粒子で弾き飛ばすも、そのいくつかが黄金の外骨格を貫く。
「ヌーッ! だが致命傷ではない! イヤーッ!」
 振り抜かれる右拳が、オーヴァーニンジャの高周波タネガシマブレードの剣身を弾き飛ばしてしまう!
「勝った! この距離なら外さん!」
 ヤスモトとオーヴァーニンジャとの距離は僅か1m未満!
 しかも対格差でリーチの差は歴然だ!
 オーヴァーニンジャの頭上に、処刑めいた無慈悲な左拳が振り下ろされた!
「イヤーッ!」
 絶体絶命!
 だが、オーヴァーニンジャは不敵にほほ笑むと、手元を素早く複雑に動かし始める!
「リンピオトーシ! カイジンリッツァイゼン!」
 何たる不気味なチャント!
 これをヤスモトの拳が振り下ろしきる前の僅かコンマ1秒で9小節も唱えると、形成が一気に逆転する。
「覚悟するデース! ニンポー、トガリキシーリングで引っ捕らえるデース!」
 すかさずスリケンめいて射出された手枷と猿轡と拘束ロープがゼロ距離でヤスモトに命中!
「グワーッ!」
 ヤスモトは拘束具で雁字搦めになり、トヨスのマグロめいて無残にも横たわってしまう。
 これではご自慢のカラテを使えない!
「ヌグーッ! ムグググーッ!」
 レッドカーペットの上で藻掻くヤスモトを見下しながら、オーヴァーニンジャは何やら準備を始める。
「ニンジャトーチャーのヒトツ、グリードオーシャンで今朝獲れ立ての魚介を使った極上スシとギョクログリーンチャでスシトーチャリングの刑に処すデス!」
 ちょっと待ってほしい。
 グリモアもないのに、どうやって彼女は世界を渡ったのだろうか?
 そもそもグリードオーシャンへの転送はとても困難で、サムライエンパイアから続く海上の穴から鉄甲船に乗って転移するのが常だ。
(いまだに続く異常気象のせいで、グリードオーシャンでの広範囲の転移は不可能とされているからだ)
 それでも、謎の入手経路で入手したと言い張るスシネタは新鮮で、目の前で握った極上スシと最高級チャを合わせれば、凄まじい精神攻撃力を誇る拷問の完成だ!
「てんちゅーデース! いただきます!」
「ヌグーッ!!」
 ムゴイ!
 身動きの取れぬ者の前で頬張るトロマグロ・スシは美味!
 肉体的なダメージは一切与えていないが、ヤスモトのニューロンに多大なる深手のトラウマをオーヴァーニンジャは植え付けたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

カシム・ディーン
神機

てめぇ…何カーペットに唾吐いてるんだごらぁ!
売る時にケチがつくだろうがっ!(既に盗み尽くす気満々
「一晩中前後!?それじゃメルシーと一晩中…(じゅるり)それじゃ取り合えずケツ出して力抜けよ(迫真」
ヤメロ!

取り合えず彼奴がなんかメカっぽくなったからこっちも往くぞ!
と言う訳で機神搭乗
「ご主人サマ!メルシーの眠ってた機能が解放されたよ☆」
此処に来てか!?面白い!やってみよーじゃねーか!

【戦闘知識・情報収集・視力】
ヤスモト=サンの攻撃の癖と流派
動きと付け入りやすいポイント把握

UC発動
【空中戦・属性攻撃・迷彩・弾幕】
光水属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠しつつ熱源も隠蔽
高速で飛び回りながら光線を乱射して蹂躙

おお!動きが良くなってますね!

【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
おめーのその鎧…ピカピカして高そうじゃねーか
根こそぎよこせぇっ!

鎌剣で切り刻み色々強奪!


「あ、そろそろ時間…☆」

お、おいまさか…!(全てを悟った顔

(敵味方に向け
皆さん…ご唱和下さい

爆発オチなんてサイテー!

3秒後復活
「…てへぺろ☆」


テラ・ウィンディア
神機

【第六感・仙術・道術・占星術】
ヘ…ヘカテ…何でか知らないがおれの直感が物凄い危険信号送ってるんだが…(カシム達見て
「…強化されてない私の占いでも途轍もない災いの気配がしますね…まさかあのうんこ…!」
……従業員達とかの一般人の避難指示だ!
取り合えず逃げろ!兎に角離れるんだ!
(とりあえずルートも伝達
…あとヘカテ…あんまりうんこは淑女らしくないぞ?
「……ごふっ」(悶絶子猫

【戦闘知識】
ヤスモトさんの戦いの動きと攻撃の癖と纏った強化骨格の性能を把握

このドスケベ野郎が!このおれのセクシーでナイスなボデエを狙うとはいい度胸だぞ!
「この私の魅惑のボディを狙うとはこのケダモノ!」

反応に対して
「「コロス!」」(大激怒

【属性攻撃】
全身と武装(ヘカテにゃん含む)に炎付与
【見切り・空中機動・武器受け・オーラ防御】
高速で飛び回りながら敵のカラテを回避
武器で受け流しも利用

【二回攻撃・切断・早業・串刺し】
三呪剣も含めて連続斬撃から槍に切り替え串刺しに
【重量攻撃】
メテオブラストぉ!

最後
「「爆発オチなんてサイテー!」」



 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は激怒した。
 ヤスモトへ向けて怒りのキツネサインを突き付けて怒鳴りだす。
「てめぇ……何カーペットに唾吐いてるんだごらぁ! 売る時にケチがつくだろうがっ!」
「売り飛ばす前提だと!?」
 思わずツッコミを入れてしまうヤスモト。
 だがこれしきで狼狽するヤスモトではなかった。
「フフフ! これまでもそうイキがるゾクを数えきれないほど捕らえて、この工場で強制労働を強いてやった! 貴様もその運命をたどるのだ! ただし、横の銀髪の美少女を差し出すなら別だがな?」
 ヤスモトの視線は、相棒のメルシーへ注がれる。
「どうだ? ワシと一晩中前後せぬか?」
「え! いいの前後!?」
 メルシーがよだれを垂らして話に食いついた。
「一晩中前後するの!? つまりメルシーと一晩中ドッキングダンスだね……♪ それじゃ取り合えず、ヨツンヴァインになったらケツ出して力抜けよ(迫真)。ほらあくしろよ!」
 メルシーはスカートをたくし上げ、股間にそびえたつ巨大なゲイ♂ボルクをヤスモトへ誇示した。
「アイエエエーッ!? ナンデ!? 珍々ナンデ!?」
 ヤスモトは目の前の現実を直視したことでニューロンが焼け付いて、急性TRS(ティンティンリアリティーショック)を発症してしまった。
「ちょっとやめないか。いやメルシーはマジでヤメロ!」
 両性具有のマジモンのメカ神様(美少女のすがた)であるメルシーの扱いに1年かかってようやくコツを掴んだカシムは、突き出されたロンギヌス♂をソードブレイカーで躊躇なくぶっ叩いた。
 
 >>CRITICAL HIT!<<
 
 メルシーはその激痛に股間を引っ込めて恍惚の笑みを浮かべてしまう。
「おぅふ☆ 今、メルシーの中で新たな扉が開いちゃったよ☆ ご主人サマ、ワンモアプリーズ♥」
「いや、やらねーし? つか新たな扉を開かれても困るんだが!?」
 相変わらずのアホアホ会話っぷりを、後ろから聞いている者たちが存在していた。
「何やってるんでしょうかね、あの銀髪うんこメルシーは……?」
 三界神機『ヘカテイア』……が変身した小さな黒猫が嫌悪感を露わにしていた。
 その横でテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)ががくがくと青い顔をして震えあがる。
「ヘ……ヘカテ……! 何でか知らないが、メルシーを見ていると……おれの直感がさっきから物凄い危険信号送ってるんだが……?」
「ええ、テラも気づきましたか……強化されてない私の占いでも、途轍もない災いの気配がしますね……。まさか、あのうんこ……!」
 両者は分厚い門の向こうにいる従業員たちへ叫んだ。
「分厚い扉を過信しないで、物陰に隠れろー! 取り合えず逃げろ! 兎に角、その鉄の扉から離れるんだー!」
 テラの叫びが従業員たちに届いたかは定かではない。
 しかし、のちに従業員たちの誰一人として欠くことがなかったという知らせをテラは耳にする事となる。
 つまり、避難は出来ていたということであろう。
 テラの叫びに、カシムとメルシーが振り返る。
「ちょうどいいところに! テラ、共闘してメカっぽくなったあいつを止めるぞ!」
「わかったぞ! いいよな、ヘカテ?」
 テラが頭の上に乗っかっていたヘカテを抱きかかえると、黒猫は不貞腐れながら言葉を吐き捨てた。
「……チッ、うんこと肩を並べるのは不本意ですけど、他に手がないようですね」
「ヘカテ……あんまりうんこは淑女らしくないぞ?」
「ぶべらッ!?」
 精神年齢が幼いテラの無邪気な発言がヘカテの魂に5000兆点ダメージを与えた!
「い……言うじゃないですか、テラ? え、ええ。その忠告、しかと受けましょう」
 そう言いのけたヘカテは、魔力を練り上げて自身の身体を黒髪が美しい美少女姿へ変身してみせた。
「ヤスモト=サン。テラのような健全な青少年のいる前で、軽々しく前後なんて言葉を乱発しないでくださいませんか? 保護者として看過できません」
 テラの言及はヤスモトに笑い飛ばされた。
「グワハハハハハ! 女はワシに奉仕するのがこの工場での絶対ルールなのだ!」
「なんて女性軽視でパワハラでセクハラな言動……! 許せません!」
「ヘカテの言うとおりだぞ、このドスケベ野郎が! このおれのセクシーでナイスなボデエを狙うとはいい度胸だぞ!」
「そうです! テラに飽き足らず、この私の魅惑のボディを狙うなんてケダモノですね!」
 ヤスモトへ非難の言葉を浴びせるテラとヘカテ(美少女のすがた)。
 だが、肝心のヤスモトは人差し指を中指を反転させながら言った。
「チェンジで。ワシはガキは好かんしロリコンでないんでな。平坦な胸を張られても何も感じないんだが?」
 このヤスモトの言葉を受けたヘカテが真の姿であるキャバリアの姿へ戻ると、テラはすかさずコクピットへ乗り込んだ。
「ドーモ、ヤスモト=サン。テラ・ウィンディアです」
『ドーモ、ヤスモト=サン。ヘカテイアです』
「「ぺったん娘の魅力が分からぬ者はコロス! 慈悲はない!」」
「ワッザ?」
 ヤスモトは急にキレ散らかすテラとヘカテに訝しがった。
『おいメルクリウス! さっさと元の姿に戻りやがれです! このクソ野郎へともに神罰を下しましょう!』
「え? あ、うん?」
 困惑するメルシー!
「なあ、メルシー? もしかしなくても、一番怒らせたら怖いのって……」
「ヘカテちゃんだね☆」
「やべーじゃねーか! 巻き添え食らう前に早く元の姿に戻れ!」
「ラジャったよ!」
 メルシーも元の姿である界導神機『メルクリウス』に変身した。
 体高5mの機神が二柱出現しても、ヤスモトのカラテは劣ることはなかった。
「イヤーッ!」
 その証拠に、放たれたカラテの一撃は、メルクリウスの機体を一気に後方へ吹き飛ばしたではないか!
「なに食らってやがるんだ!」
『ごめんね、ご主人サマ? メルシー、殴られると気持ちよくって♪』
 無論、念動障壁を展開しているのでダメージは皆無!
「その身体でドМ趣味満喫するのやめろよな!?」
 カシムの糾弾に対して、コクピット内の3Dホログラム雄鶏がうっとりと頬を朱に染めている。
『ヤスモトさんの実力も図るついでだよ! なかなかいいカラテの持ち主……☆ あ、実はさっきのソードブレイカーの一撃でメルシーの眠ってた機能が解放されたよ☆』
「此処に来てか!? あの行為で覚醒とか、おめーってマジでやべー奴だが……面白い! やってみよーじゃねーか!」
『それじゃ、このボタンを押してね♥』
 3Dホログラム雄鶏が立っている場所から、急に赤いボタンが出現した。
 ……だが、明らかにヤバい文言が羅列されている。
「なぁ……『今までの人生に悔いはないか?』って書かれてるんだが?」
『気のせいだよ☆』
「そ、そうか? よし、だったら決着をつけてやる! ポチっとな!」
 カシムは赤いボタンを軽々しく押してしまう。
 すると、界導神機『メルクリウス』は通常の3倍の性能を限定解放する!
『光学迷彩魔術、オート展開! 万能魔術砲撃兵装『カドゥケウス』・掃射モード! いわゆるイモスナだよ☆』
「一番嫌われる奴だこれ! でも確かに動きはいいですね!」
 賢者の銀貨をエネルギーとして、拡散ビームレーザーを乱射する不可視の狙撃手と化したメルクリウス。
 この攻勢に続かんと、ヘカテイアを操縦するテラが突っ込む!
「そんなリーチじゃ当たらないぞ!」
 圧倒的体格差を武器に、テラはヘカテイアを素早く旋回させてヤスモトのカラテを回避!
 カウンターで放つ星刃剣『グランディア』と錆鞘之太刀、そして自律駆動して浮遊する宝貝『時空魔刃・三呪剣』の八連斬撃がヤスモトを襲う!
「イヤーッ!」
「グワーッ!?」
 黄金のアーマーに初めて亀裂が入る!
 更にテラはヘカテイアに、巨大化した紅龍槍『廣利王』を持ち替えさせると、目にも止まらぬ早業で穂先を繰り出す!
「イヤヤヤヤーッ!」
「グワーッ!」
 亀裂が大きくなってゆく!
 そのおこぼれを奪うべく、メルクリウスがビーム大鎌めいたヒサツ・ワザを放つ!
「おめーのその鎧……ピカピカして高そうじゃねーか? 根こそぎ寄越せぇっ!」
 カシムが大鎌をつるはしのように切っ先を突き立てる!
「グワーッ!」
 ヤスモト本体まで刃が貫通!
 その刃を押し込むべく、ヘカテ伊賀が天井まで高々と飛翔し、そして一気に急降下!
「今こそ我が身、一筋の流星とならん! メテオ・ブラストぉ!」
 超重力を纏ったかかと落としが炸裂!
 メルシーも鎌剣ハルペーの刃をより深くヤスモトへ差し込んだ!
「グワーッ! ヤラレター!」
「よし、このまま一気にトドメヲサセー!」
 カシムの意気込みに、メルシーは満面の笑みで答えた。
『無理~☆ そろそろ時間だから……☆』
「お、おいまさか……!」
 カシムはすべてを悟った。
 そして大声で叫ぶ。
「皆さん……ご唱和下さい」
 メルクリウスの機体が眩い光を放った、次の瞬間!
 
「「爆発オチなんてサイテー!」」

 ――轟音!

「「グワーッ!?」」

 カシムたちを爆心地として、周囲が黒焦げになって吹き飛んだ。
「賢者の石だから平気だよ☆ てへぺろ~☆」
 3秒後には復活し、味方もなんだかんだで無事だったとさ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【鱝鰭】【POW】
※アドリブ絡み歓迎
※愛機の装甲ドレス化維持

蜂起従業員の負傷者等はファルマコンへ誘導済さ
ソレを以て【ナイチンゲール・ナイトメア】起動
爆乳『真の姿』を維持…むしろ強化?

ドーモ、武装産業医のリリー先生です(ばるん♡)
で、愛人?前後?あはは、ありがちなムーブだねえ
アタシら2人とシたいなら、十分なタフネスを魅せてよ♪

ま、無理だとは思うけど?
ルクレツィアさん、グレンさん、懲らしめ重点♪
アタシも《瞬間思考力》フル活用で接近戦

カラテを【セレス】の短距離ワープで回避後
【マギ・バダディルマ】付の美脚飛び蹴りで迎撃

後は【リゲル・タクティクス】を次々変形させ連撃さ
焼いて突いて撃って斬って、イヤーッ♪


五ヶ谷・グレン
【鱝鰭】アドリブ絡み歓迎
■心情
ただ倒すだけなら、一時しのぎだよなぁ、
え?じいさん、こういう時にぴったりなのがあるって。
ミトのゴローコーでヨナオシ?リリー先生メインでアドリブ、なるほど?

■口上
さて、こちらはチリメン・トレーディングの外部顧問、リリー先生である。
本社かM&Aの通告があったと思うが、どういう了見か?
(問答)
たかが現場責任者が数々の暴言、サンを付けろデコスケ野郎。
技術格差ってものが目に入らないのか(バイオライスをUCで輝く銀シャリに作り替え
■戦闘
俺たちが来る前に十分酷い目にあってないか?
とりあえず硬直は力ずくで破って殴り返す、毒八橋を絡めて独楽の要領で
「こういうのか?ゲイシャワルツー」


ルクレツィア・アストリュード
【鱝鰭】
ヒカエオラー…なんちゃって。

ともあれ、典型的な悪党のようだし、愛人になるにしてもそこまでタフじゃなさそうだし。斬るに遠慮は要らない。
ドーモ、ルクレツィアです。オブリビオン、殺すべし。

リリーやグレンとお互いに隙を補うよう立ち回りつつ、The Answererで斬りつけ鎧を【切断】し削っていくのが基本方針。
此方の剣の間合いを維持し、敵のカラテを受けることが無いよう【瞬間思考力】で適宜状況判断。
グレンのゲイシャ・スピンとかで敵に隙が生じたら剣刃一閃を発動、より致命的な部位をキリステにいく。

あなたのようなヒトに揉ませる豊満は、無い。



 五ヶ谷・グレン(竈の魔女はだいたい筋力で解決する・f33563)はふと言葉を漏らした。
「ただ倒すだけなら、一時しのぎだよなぁ、って、え? じいさん、こういう時にぴったりなのがあるって?」
 五ヶ谷の被る帽子の悪魔が念話でささやく。
「ふむ、ミトのゴローコーでヨナオシ? リリー先生メインでアドリブ、なるほど?」
 何も分からなかった。
 だが、リーゼロッテ・ローデンヴァルト(マッド&セクシーなリリー先生・f30386)はちょうど従業員たちを先程の爆発から避難させるべく、ご自慢の9両編成・水陸両用の大型ホバートレーラー『ファルマコン』に移動させ終わると、ユーベルコード『Op.NULL:N.NIGHTMARE(ナイチンゲール・ナイトメア)』を起動させた。闇医者である彼女なりの『無辜の生命を救う事で敵の目論見を挫く』という誓いを立てる子で、真の姿……Hカップ爆乳のアーマードレス闇医者へと変身する。
「グレンさんの案、面白そうだね♪ 即興劇っぽくなるけど、やってみよっか!」
「2人がやるなら、ボクに異論はないよ」
 ルクレツィア・アストリュード(終極フラガラッハ・f30398)も静かに頷く。
 僅かな振動で波打つ胸元は、やはり豊満であった。
 こうして、3人は『ミト・ゴローコー・ヨナオシ作戦』を決行する。

 一方、派手に爆破されたヤスモトは、部屋の奥の壁にめりこんでいた。
「グワ……! なんてことをしやがるガキだ……豊満……豊満な女は何処だ?」
 ヤスモトが壁の中から抜け出た先には、4つのたわわに膨れた豊満がばるんばるんと揺れていた。
 猟兵たちのエントリーだ!
「ドーモ、武装産業医のリリー先生です♡」
 重力を無視した揺れを見せる胸元の豊満さよ!
「ドーモ、ルクレツィアです」
 青いスーツに収まりきらない肉感的豊満の威力よ!
「ドーモ、竈の魔女です」
 おっぱいならぬ雄っぱい! 鍛え抜かれた筋肉!
 ある意味、巨乳! いや殆ど巨乳! 巨人の乳だけに!
 ヤスモトは舐められないようにすかさずアイサツを返す。
「ドーモ、ヤスモトです。男は殺す。女はその豊満をワシに捧げよ! 愛人になれ! グワハハハハハ!」
 ヤスモトの下種な笑い声に、リーゼロッテは嘲笑まじりに言い返す。
「で、愛人? 前後? あはは、ありがちなムーブだねえ。アタシら2人とシたいなら、十分なタフネスを魅せてよ♪ ま、無理だとは思うけど?」
「……ともあれ、典型的な悪党のようだし、愛人になるにしてもそこまでタフじゃなさそうだし。斬るに遠慮は要らない。オブリビオン、殺すべし」
 ルクレツィアも今にも斬りかかりそうな殺気をヤスモトへ飛ばす。
 だが、それを五ヶ谷が制して口上を述べ始めた。
「お前、このお方をどなたか存じないで話しているのか? さて、こちらはチリメン・トレーディングの外部顧問、リリー先生である。本社からM&Aの通告があったと思うが、どういう了見か?」
「何を言ってるんだ? 本社からM&Aの通告……アイエエエッ!?」
 ARメールチェックをしたヤスモトの顔色が青ざめる!
 確かに、本社からM&Aの通告メールが存在していた!
「あ、あああありえない! 何かの間違いだ!」
 狼狽するヤスモト!
 しかしこれはリーゼロッテが仕掛けた巧妙な罠だ!
 彼女のハッキング&クラックでヤスモトの個人情報をぶっこ抜き、偽のメールを送り付けていたのだ!
「たかが現場責任者が数々の暴言、サンを付けろデコスケ野郎! ええい、ズガタッキェーッ!」
「ハ、ハハーッ!」
 ヤスモトは土下座してしまった!
「ヒカエオラー…なんちゃって」
 ルクレツィアもわずかに口角が吊り上がる。タノシイ!
「まったく、コメを漂白剤で洗う馬鹿がいるか。見てみろ、この釜さえあればバイオライスも、一瞬で真っ白だ」
 ゲーミングカラーのバイオライスを魔女の釜で炊けば、あら不思議!
 オーガニックライスへ早変わりしているではないか!
 ……種明かしを言えば、五ヶ谷のユーベルコードでコメを変化させているのだが、ヤスモトは状況に飲まれて気付きもしない!
 リーゼロッテはここで無情な死刑宣告を下す!
「ルクレツィアさん、グレンさん、懲らしめ重点♪ ヤッチマイナー!」
「てか、俺たちが来る前に十分酷い目にあってないか? まぁ殴るんだけどな?」
 五ヶ谷が片手に大釜、片手に毒八つ橋を持って力任せにぶん殴る!
 敵のザンシンを狙った巧みなオオガマ・カラテは、ヤスモトをジリープアーに追い詰める!
 ルクレツィアはそれを補佐するような足運びで、敵のカラテを妨害してゆく。
「くそ! カラテ粒子の痕跡をキリステされるとは!」
「間合いは、こちらが有利……。キリステ・ゴーメン!」
 振るわれたヤスモトのカラテの後の先を取ったルクレツィアの剣が、黄金の外骨格の肩口を切り裂く!
「グワーッ!」
 血飛沫がルクレツィアの青いスーツを赤く染め上げる!
「今だな。こういうのか? ゲイシャワルツー」
 毒八つ橋でぐるぐる巻きにされたあと、駒回しの要領でヤスモトが回転!
「グワワワワーッ!?」
「ルクレツィアさん、合わせるよ!」
「わかった、より致命傷を狙うね?」
 リーゼロッテが前へ突っ込んだ、かと思いきや短距離ワープでヤスモトの背後へ!
 前方から迫るルクレツィアと挟撃の形だ!
「マギ・バダディルマ付の美脚飛び蹴りからの、リゲル・タクティクスの変幻自在のフルコース連撃さ♪ 焼いて突いて撃って斬って、イヤーッ♪」
「サツバツ……なんてね?」
「グワーッ!?」
 女性二人の怨念じみたヒサツ・ワザ!
 攻撃を浴びて、まるでスプリンクラーめいて鮮血を周囲に撒き散らすヤスモト!
 だが、彼のアビ・インフェルノ・ジゴクはここからが本番であった……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルインク・クゼ
ドーモ、ベンタイ=サン(ヤストモ)。明石のご当地ヒーロー・シーアクオンです

貴方が女性の敵な不届きな事ゆーた、ベンタイ=サンな発言主やね?ユニバス言いそうな紳士っぽい姿な割には、不届き千万なんよ……白子カイシャクするから覚悟するんやっ!

[POW]
開幕真の姿になり〈ヒナスミ〉ちゃんに【騎乗】し【動物使い&操縦】し【空中戦&推力移動】で突撃【残像】撹乱

攻撃は【第六感&野生の勘&学習力】で【瞬間思考力&見切り】し【残像】回避し

先ず〈セキシュドライバークロー&明石焼きビームキャノン&ヒナスミちゃんの蛸墨ビーム〉を【誘導弾&レーザー射撃】の【砲撃&弾幕】の【一斉発射】御見舞いや

〈オクトインクブレイド改〉で【属性攻撃(竜巻)】重ねて【早業&達筆】で「渦潮乃【弾幕】」と書いてブチかまし外骨格ごとダメージを

隙見て接近、真の姿についてるスカートの下の蛸足で【早業&残像&グラップル】で蛸足パンチ御見舞いし急所を【怪力&捕縛】する様にUCを

穴子の様に噛み千切れ、アナゴダイナミック!

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]


フォーネリアス・スカーレット
ジンライ・フォックス=サンと共闘 f03411
「ドーモ、ヤスモト=サン。オブリビオンスレイヤーです」
 殺気を纏うアイサツ!
「前後したいのか、私と。構わないが」
 言いながら牽制の【千撃ち】を投擲!
「出来ると言うのならばだが。冗句はその趣味の悪いスーツだけにしておくのだな」

「成程、素手のカラテ距離ならば強いな」
 炎剣と丸盾で正面から戦う。囮だが。実際、私は素手のカラテは得意ではない。素手の距離では徐々に不利。だが、ジンライ・フォックスの狙いが当たれば問題無い。
「スゥー……フゥー……お前の手札は大体分かった」
 【殺意の呼吸】でカラテを高め、傷を塞ぐ。
「今の内にハイクを詠んでおくと良い」
 高速回転して力を貯め、軸足を蹴り払い、脇腹を殴り付け、肩に肘を打ち込み、側頭部に蹴りを入れる。
「ジンライ・フォックスのようには行かんが」
 四撃全てに【楔打ち】によるパイルバンカー追撃。
「オブリビオンは皆殺しだ。お前が何であろうと関係無いしどうでもいい」


叢雲・凪
オブリビオンスレイヤー・f03411さんと行動
「ドーモ、はじめまして。ヤスモト=サン ジンライ…」(少し間を開け)
「フォックスです」(目を見開くと同時に背後でジゴクめいた落雷! ブッダ!)

「なるほど 傲慢さと私利私欲をチャンコしたかのような悪趣味なニンジャ・スーツだな」(腕組みしつつ)


とはいえあの馬力は実際脅威。属性攻撃+投擲+麻痺攻撃を用いた電撃苦無で牽制!狙うは関節部!

「いくら頑強といえど関節が動かなければ意味がない!」

そのままオブリビオン・スレイヤー=サンと息を合わせて畳みかける!

「いこう! オブリビオン・スレイヤ=サン!」(ダッシュ+リミッター解除を用いた腕を広げたニンジャ走りで接近)

「叢雲流… 最終奥義! ライメイケン!!」
(足払いをした後に両腕関節 両肩 首 腰 股間に決断的連撃!!)

「これで… サヨナラだ!!!」

(最後の一撃を心臓めがけて叩き込み!)


「【内側からの攻撃】はどうなるかな?」
(腕組みしつつ背を向け)



 ヤスモトの黄金外骨格から火花が散る。
 あちこちに亀裂が入り、メンポ代わりのフルフェイスヘルメットの左半分は既に破損して中の素顔が見え隠れしてる。
 そんなオブリビオンニンジャの目の前に、キケンアトモスフィアを纏った2人のニンジャがエントリーする!
「ドーモ、ヤスモト=サン。オブリビオンスレイヤーです」
 殺気だけでモータルをオタッシャできそうなほど鋭い殺気がフォーネリアス・スカーレット(オブリビオンスレイヤー・f03411)こと『オブリビオンスレイヤー』から放たれる!
 その横で黒雷を迸らせるキツネ・オーメンの少女が、ヤスモトを睨み付けながら直角アイサツを敢行!
「ドーモ、はじめまして。ヤスモト=サン ジンライ……」
 カッと眼を見開いた次の瞬間、背後でジゴクめいた漆黒の落雷が堕ちる! ブッダ!
「フォックスです!」
 死を連想させる電流の迸りと共に繰り出された叢雲・凪(断罪の黒き雷【ジンライ・フォックス】・f27072)のアイサツは、目の前の邪悪を決して許さぬという固い決意の表れだ!
 ヤスモトも満身創痍ながらも、古式の則りアイサツを返す。
「ドーモ、ヤスモトです。この黄金のニンジャ外骨格をもってしても圧倒するゾクがいるとはな! やりおるわ!」
 アカダルマファーマシー製のナノマシン軟膏は、生体だけではなく無機物にも有効だ。
 ひび割れた外骨格をパテ修復するかのように、その隙間をたちどころに埋めてみせた。
 オブリビオンスレイヤーは、邂逅直後にヤスモトが言い放った言葉を使って挑発する。
「前後したいのか、私と。構わないが」
「ほ、本当か!?」
「イヤーッ!」
 ヤスモトが気を緩めた途端、オブリビオンスレイヤーが縮地めいて敵の懐まで一気に飛び込み、炎剣フレイムテイルを逆袈裟に振り抜く!
 燃え盛る魔法剣の刃が、黄金外骨格を切り崩す!
「グワーッ!?」
 ヤスモトがバックステップ!
 身を刻まれはしたものの、どうにか致命傷を避ける!
 一撃で仕留められなかったことをオブリビオンスレイヤーは舌打ちすると、先ほどの言葉の続きを述べる。
「前後、はたして出来ると言うのならばだが。冗句はその趣味の悪いスーツだけにしておくのだな」
 これにジンライ・フォックスも軽く挑発の言葉を放つ。
「なるほど。さながら傲慢さと私利私欲をチャンコしたかのような悪趣味なニンジャ・スーツだな」
 腕を組んで物おじしない様子は、既に敵の技量を把握したかのような余裕さえ窺える。
 だが内心では、彼女はニンジャ思考力をフル回転させ、相手の攻撃をどういなすか必死に考えている真っ最中であった。
(とはいえあの馬力は実際脅威。ここに到達するまでの戦闘の痕跡がそれは十分に物語っている)
 時に、ニンジャのイクサは言葉でのブラフも重要になるのだ。
 相手のカラテは互角、いやそれ以上か。
 ジンライ・フォックスの見立てに、オブリビオンスレイヤーもアイコンタクトで軽く頷いてみせた。
「狙う場所は……」
「外骨格の関節部! いくら頑強といえど関節が動かなければ意味がない!」
 オブリビオンスレイヤーとジンライ・フォックスは左右に分かれて弾け飛ぶ!
「いこう! オブリビオン・スレイヤ=サン!」
 爆発するような超前傾姿勢の高速ダッシュ!
 ゴウランガ! あれはニンジャ走法の中でも有名なナルト・ダッシュ!
 身体を低い姿勢のまま超前傾に頭を下げた状態で、両手を翼のように後ろへ広げたまま走ることで、空気抵抗を極限にまで抑え込めるニンジャの……走り方!
 オブリビオンスレイヤーもD 社 製 巻 き 上 げ 機 構 付 き フ ッ ク ロ ー プで超三次元立体起動!
 左右同時に猟兵のカラテがヤスモトへ殺到する!
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
 炎の魔法剣と黒雷の苦無の斬撃は、なんと!
「イヤーッ!」
 ヤスモトの放った両拳が相殺した!
 恐るべきカラテだ!
「グワハハハハハ! この外骨格の出力と! ワシのカラテがあれば! 本来ならば負けることなどないのだ!」
 途端、両拳の超振動ステークからカラテ波動を発射!
 これをニンジャ第六感で事前に距離を取って回避した2人だったが、ジンライ・フォックス目掛けてヤスモトが追撃を放つ!
「イヤーッ!」
「ンアーッ!」
 マッハ5.0を軽く超えるカラテが、ジンライ・フォックスの鳩尾を捉えた!
「ジンライ・フォックス=サン!?」
 ウカツ!
 よもや手負いの状態であそこまで動けるとは、オブリビオンスレイヤーも想定していなかったのだ。
 吹っ飛ばされたジンライ・フォックスだったが、空中で半身を捻って壁に着地、そこから三角飛びの要領でレッドカーペットの上に飛び降りた。
「危なかった……お腹に入れておいた熱血ヒーローコミックのおかげで、どうにか一撃を凌げたみたいだ……」
 赤黒いパーカーの下から取り出したのは、ボロボロになったコミックの冊子だ!
 これがヤスモトのマッハ5.0以上の超音速の拳のクッションとなり、ジンライ・フォックスの胴体がネギトロめいた肉塊になるのを1度だけ防いでくれたのだ!
 コミックで活躍する熱血ヒーローが、ジンライ・フォックスを守ってくれただろうか?
 オブリビオンスレイヤーはヤスモトと間合いを取り、注意深く挙動を注視しながら言い放つ。
「成程、素手のカラテ距離ならば強いな」
 剣と丸盾を装備するオブリビオンスレイヤーだが、彼女は素手の間合いのカラテは得意ではない。
 故に、このまま素手の間合いで押し切られれば徐々に不利(ジリー・プアー)だ。
「関節部に遠距離から撃ち込めれば勝てる。だが……」
 それを行うユーベルコードを放てば、更に相手はカラテ波動で相殺してくるだろう。
 アサルトライフルを使う手もあるが、精密射撃をするには相手の手数が多すぎる。
 かといって接近戦は相手に分が上がる。
 これはジンライ・フォックスにも言えることだ。
 まさに千日手状態だ。
 このまま2人とヤスモトが膠着状態に陥ろうとしていた、その時だった。
「イヤーッ!」
 ヤスモトの背後からカラテシャウトが響いたかと思えば、その背中が突如、盛大に爆ぜたではないか!
「グワーッ!? な、何が起きた!?」
 混乱するヤスモト!
 アンブッシュの繰り出しては、虚空からユーレイめいて出現!
 あれは保護色! タコの……光学迷彩めいた保護色だ!
 姿を現した金の髪をもつタコめいた土蜘蛛の少女は、多数の砲門を突き付け、そこから硝煙を立ち昇らせていた。
 そして両手を胸の前で合わせたまま、彼女は奥ゆかしくオジギをしてみせた。
「ドーモ、ベンタイ=サン、明石のご当地ヒーロー・シーアクオンです。いや、いまのあたしはこう名乗るんよ……」
 ルインク・クゼ(蛸蜘蛛のシーアクオン参號・f35911)はヒーローめいたフルフェイスヘルメットを装着すると、再びアイサツを行った。
「ドーモ、ツブシタルワ・コーガンです」
「ドーモ、ツブシタルワ=サン。ヤスモトです。……ナンデ?」
 唐突なニンジャネームの名乗りに、ヤスモトは訝しがる。
 これにツブシタルワことルインクが答えた。
「貴方が女性の敵な不届きな事ゆーた、ベンタイ=サンな発言主やね?ユニバス言いそうな紳士っぽい姿な割には、不届き千万なんよ……白子カイシャクするから覚悟するんやっ!」
「アイエエエッ!? 白子カイシャク、ナンデ!?」
「散々今まで女性の尊厳を穢しておいて、どの口がそんなこと言えるんよ? コーガン、もとい白子潰したるわ、慈悲はない」
 変態を潰す変人が、今ここに爆誕してしまった。
 赤き怒れる少女の登場に、オブリビオンスレイヤーはジンライ・フォックスに告げる。
「好機だ。あれはどうやら砲撃が得意らしい。気を引いてもらい、その隙に……」
「ボクたちがヤスモトへ接近し、関節部を破壊する!」
「話が早くて助かる。では行くぞ。オブリビオンは皆殺しだ」
「オブリビオン、殺すべし!」
「「イヤーッ!!」」
 2人は再び走り出す。
 だが、今度は攪乱するようにヤスモトの周囲を飛び交い、すれ違いざまに牽制するような攻撃で突いて回っていく。
「チョコザイナ! そんな攻撃でワシが倒せるとでも?」
「だが、動きは止まっただろう?」
 オブリビオンスレイヤーはルインクへ目配せ。
「やれ」
「助かるんよ! ヒナスミちゃん!」
 ルインクは空飛ぶ巨大蛸のヒナスミに飛び乗ると、そのまま猛然と突撃しながら右手のセキシュドライバークローとヒナスミの蛸墨ビームを乱射! 更にはヒナスミのタコ足が明石焼きビームキャノンを器用に撃ちだし、ヤスモトに集中砲火!
「イヤーッなんよ!」
「グワーッ! ま、まだまだだ! イヤーッ!」
 ヤスモトが反撃!
 接近してきたヒナスミごとルインクを殴りつけて後方へ吹き飛ばそうとする!
 だがルインクは構わず突撃!
 その左手には、巨大な筆型の剣が握られている!
「オーバーロード発動! 真の姿に変身なんよ! いでよ、あたしのタコ足!」
 突き出された拳を、ルインクのスカートから這い出てきたタコ足が絡め捕ってしまったではないか!
「なにーっ!?」
 拳を固定されてしまったヤスモトは、そのまま無防備な状態を晒して。しまう
 そしてすかさずルインクは、外骨格に蛸墨の破魔筆刀・オクトインクブレイド改で『渦潮乃弾幕』と書き記す。
「この筆刀で書かれた対象はな? 書かれた言葉通りの現象に巻き込まれるんよ……。つまり、今からあなたは“捻じれ狂う”んよ」
 すると、ヤスモトの外骨格の上半身部が勝手に竹トンボめいて旋回を開始!
「グワーッ! 腰がー!?」
 外骨格が勝手に捻じれてゆくことで、中のヤスモトの肉体が悲鳴を上げる!
 これでは猟兵たちへ攻撃ができない!
「敵の動きは封じたんよ! 早くトドメヲサセー!」
 ルインクがヤスモトのそばから離れるのと入れ替わりに、オブリビオンスレイヤーとジンライ・フォックスが前へ突っ込んでゆく!
「感謝する、ツブシタルワ=サン」
「ツブシタルワ=サンの作ったチャンスだ、今度こそ決めよう!」
 飛び出したオブリビオンスレイヤーがまず仕掛ける。
 独特な呼吸法で殺意を高め、全身にカラテを漲らせる!
「スゥー……フゥー……フーリンカザン、チャドー、そして、フーリンカザン」
 脳裏に、かつての師のインストラクションが思い浮かぶ。
(炎は派手だが瞬時の輝き。確実に殺すには炎ではなく熱を用いよ)
「お前の手札は大体分かった。今の内にハイクを詠んでおくと良い」
 センセイの教えを電磁加速式小型古代樹製パイルバンカーを内蔵した右の手甲に宿して、渾身の右ストレートをヤスモトに放つ!
「イヤーッ!」
 パイルバンカー発射!
 外骨格の肩の関節部を貫通し、赤い噴水がヤスモトから噴き上がる!
「グワーッ!」
「イヤーッ!」
 続けざまにローリングソバット!
 脚部のグリーヴにもパイルバンカーが搭載されている!
 ヤスモトの腰の関節部に古代樹の白木杭が突き刺さった!
「グワーッ!」
 レバー直撃!
 ヤスモトは盛大に吐血!
「ジンライ・フォックスのようには行かんが。オブリビオンは皆殺しだ。お前が何であろうと関係無いしどうでもいい」
 オブリビオンスレイヤーが横目を見遣。る
 そこへ飛び込んでくるのはジンライ・フォックス……ではなく、巨大なウツボめいたアナゴだ!
 地下工場でアナゴ?
 アナゴは水のない場所を泳ぎません。
 おかしいと思いませんか?
「明石の大地の力……特とその身で味わうと良いんよっ!」
 ルインクだ!
 あのアナゴはルインクのユーベルコード……恐るべき明石名物型生体爆弾だ!
「穴子の様に噛み千切れ! アナゴダイナミック!」
 アナゴはヤスモトの股間にガブリと嚙みつくと、そのまましめやかに爆発四散!
「アバーッ!?」
 ヤスモトの股間が完全にオタッシャ案件だ!
 ナムアミダブツ!
 まさに宣言通り、白子ことコーガンを潰してやったのだ!
「それじゃ前後が出来ないね。どうせすぐ殺すけどな」
 ジンライ・フォックスが最大火力を発揮するべく、全身の黒雷を瞬かせる!
「叢雲流……最終奥義!」
 ジンライ・フォックス、更に速度が増した!
 轟音と共に一瞬でヤスモトの眼前へ肉薄すると、その足元をジンライ・フォックスが蹴り払う!
 ヤスモトが仰向けに転倒!
 すぐさまジンライ・フォックスが黒雷化!
「ヒサツワザ! ライメイケン! イィヤァァーーーッ!!」
 漆黒の死の雷を宿す拳が唸る!
 一瞬で『両腕関節』『両肩』『頸椎』『腰』『股関節』に決断的連撃!
「グワーッ!」
 ほぼ同時に七連撃を食らったヤスモトの身体が感電して焼けただれる!
 そして最後の八撃目は……。
「これで……サヨナラだ!!! イィヤァァーッ!!!!」
 ヤスモトの正中線上ド真ん中、心臓への正拳突き!
 黒雷がヤスモトの身体を突き付ける!
 そのままジンライ・フォックスは踵を返して歩を進める。
「グワ……ッ!?」
 ヤスモトの身体が傾く。
 目の前の赤黒いキツネ・オーメンの少女の背中に右手を伸ばすが……肉体が崩壊を開始したため届かない!
「外骨格は確かに頑強だった。だが、内側からの攻撃はどうなるかな?」
 腕組みしたまま背中を見せ、片目でヤスモトを一瞥するジンライ・フォックス。
 途端、ヤスモトの肉体が激しくスパーク!
 ジンライ・フォックスの黒雷が時間経過とともに増幅され、ヤスモトの全身を食い破ったのだ!
「カチグミに なりたかった インガオホー! サヨナラ!」
 哀れヤスモト、ハイクを遺して爆発四散したのだった。

 こうして、アカダルマファーマシーの傘下のひとつである地下オニギリ工場は解放された。
 従業員たちはメガコーポの支配からの脱却を喜び合い、この工場を拠点にメガコーポに対抗するビジネスを展開するべく団結することを誓った。
 そんな中、彼らのニューロンには解放者……猟兵たちの活躍が、色鮮やかにそれぞれのニューロンへ深く刻まれてゆく。
 いつの日か、この世界の変革の時、再び彼らの活躍を目にすることができると信じて。

「「イヤーッ!」」

 猟兵たちのカラテシャウトが、今日もメガコーポの闇を斬り裂くだろう……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年03月28日


挿絵イラスト